JP2001232513A - スローアウェイ式カッターおよびスローアウェイチップ - Google Patents

スローアウェイ式カッターおよびスローアウェイチップ

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JP2001232513A JP2000041803A JP2000041803A JP2001232513A JP 2001232513 A JP2001232513 A JP 2001232513A JP 2000041803 A JP2000041803 A JP 2000041803A JP 2000041803 A JP2000041803 A JP 2000041803A JP 2001232513 A JP2001232513 A JP 2001232513A
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blade
cutting edge
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Toshiyoshi Watabe
俊賀 渡部
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    • B23B31/00Chucks; Expansion mandrels; Adaptations thereof for remote control
    • B23B31/02Chucks
    • B23B31/10Chucks characterised by the retaining or gripping devices or their immediate operating means
    • B23B31/11Retention by threaded connection
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C5/00Milling-cutters
    • B23C5/02Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
    • B23C5/10Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C2220/00Details of milling processes
    • B23C2220/36Production of grooves
    • B23C2220/366Turbine blade grooves

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Milling Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 溝と座グリ部とを形成する場合等において、
高い成形精度を得ることができるとともに、加工効率や
工具管理の効率化を図る。 【解決手段】 軸線O回りに回転される転削工具の先端
部に設けられた刃部22の根元に着脱可能に装着される
カッターであって、刃部22に挿入可能な円環状のカッ
ター本体1の外周に、このカッター本体1を装着した状
態において軸線O方向に刃部22の後端に連続するとと
もに刃部22よりも外径が大きくなる切刃17を備えた
チップ11を着脱可能に取り付ける一方、カッター本体
1の内周には、転削工具の刃部22の根元に形成された
軸線Oを中心とする断面円周状をなす嵌合部27に嵌合
可能な嵌合孔部2と、同じく刃部22の根元に形成され
た締結部28に締結可能な締結孔部3とを、軸線O方向
に並ぶように形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンドミル等の転
削工具の刃部根元に取り付けられて、この刃部により形
成される加工溝等の開口部周辺に座グリ部を同時に形成
するためのスローアウェイ式カッター(以下、カッター
と称する。)、および該カッターに取り付けられてその
切刃を構成するスローアウェイチップ(以下、チップと
称する。)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、発電施設等で使用される蒸気タ
ービンにあっては、そのシャフトにタービン翼を取り付
けるに際して、特に大きな遠心力を受けるものについて
は、シャフトの外周面にT字状や鳩尾状、あるいは鋸刃
状等の断面を有する取付溝を形成するとともに、タービ
ン翼の根元にはこの取付溝の断面形状に嵌合可能な形状
の取付部を形成しておき、この取付部を取付溝に嵌合さ
せた上で固定するようにしている。そして、このような
取付溝は、例えば当該取付溝が断面鋸刃状である場合に
はクリスマスカッターと称されるような、この取付溝が
なす上記断面形状に応じた形状の切刃を刃部に有するエ
ンドミル状の転削工具により形成され、しかもタービン
翼がシャフトの中心線に対して傾斜して取り付けられる
のに伴い、これに合わせてシャフトの外周面に上記中心
線に対して傾斜して延びるように形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記タービ
ン翼には、上記取付部のほかに、その羽根部の根元と該
取付部との間に幅広の着座部を備えており、取付部を上
記取付溝に嵌合させると同時に、この着座部を取付溝の
開口部周辺に該取付溝に沿って形成された座グリ部に着
座させて取り付けられる。従って、タービンシャフトの
外周面にも、上記取付溝のほかに、この取付溝の開口部
周辺に一段幅広となる上記座グリ部を該取付溝に沿って
形成しなければならず、しかも取付溝がシャフトの中心
線に対して傾斜しているのに伴い、この座グリ部もシャ
フト中心線に対して傾斜して形成されることとなって、
取付溝とともにシャフトの外周面に螺旋状に捩れるよう
に形成されることとなる。
【0004】しかしながら、このような座グリ部を、例
えば一般的な座グリカッターによって形成したのでは、
取付溝を形成する上記転削工具による加工との2工程の
加工となってしまうため、加工効率の低下を招くととも
に取付溝と座グリ部との成形精度が損なわれるおそれが
ある。特に、上述のようにこれら取付溝と座グリ部とが
シャフトの外周面に螺旋状に捩れるように形成される場
合には、これらの加工を2工程に分けたのでは互いの工
程間の成形精度を維持するのは極めて困難となる。その
一方で、タービン翼に設けられる上記取付部や着座部の
大きさは該タービン翼の大きさによって様々であり、こ
れに合わせて上記取付溝や座グリ部も、取付溝同士や座
グリ部同士で異なる大きさとされたり、同じ大きさの取
付溝同士でも座グリ部の大きさは異なったりするため、
例えば上記転削工具の刃部の根元に座グリ用の切刃を設
けたりした場合には、これら取付溝と座グリ部との大き
さの異なる組み合わせの数だけ、そのような転削工具を
用意しなければならず、工具管理が煩雑となるととも
に、頻繁に工具交換を行わなければならなくなって加工
効率の一層の低下を招く結果となる。
【0005】本発明は、このような背景の下になされた
もので、特に上述のようなタービンシャフトに取付溝と
座グリ部とを形成する場合などにおいて、高い成形精度
を得ることができるとともに、加工効率や工具管理の効
率化を図ることが可能なカッターおよび該カッターの切
刃を構成するのに好適なチップを提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決してこの
ような目的を達成するために、本発明のカッターは、軸
線回りに回転される転削工具の先端部に設けられた刃部
の根元に着脱可能に装着されるカッターであって、上記
刃部に挿入可能な円環状のカッター本体の外周に、当該
カッター本体を装着した状態において上記軸線方向に上
記刃部の後端に連続するとともに該刃部よりも外径が大
きくなる切刃を備えたチップを着脱可能に取り付ける一
方、上記カッター本体の内周には、上記転削工具の刃部
の根元に形成された上記軸線を中心とする断面円周状を
なす嵌合部に嵌合可能な嵌合孔部と、同じく上記刃部の
根元に形成された締結部に締結可能な締結孔部とを、上
記軸線方向に並ぶように形成したことを特徴とする。
【0007】従って、このように構成されたカッターに
よれば、まずそのカッター本体が、上記転削工具の刃部
根元に形成された上記嵌合部に嵌合孔部を嵌合させて取
り付けられているので、この転削工具の刃部による溝加
工と当該カッターの上記切刃による座グリ加工とを同時
に、しかもカッター本体の中心軸を転削工具の軸線と高
精度に一致させることができるため高い成形精度で行う
ことが可能となる。そして、その一方で、例えば異なる
大きさの溝を形成する転削工具同士で上記嵌合部や締結
部の大きさを統一しておいたり、あるいはカッター本体
に異なる大きさのチップを取り付けたりすれば、異なる
大きさの溝を形成する転削工具に対しても同じカッター
を装着可能としたり、あるいは一つのカッター本体で異
なる大きさの座グリ部を形成可能としたりすることがで
き、これによってカッターを共通化して工具管理や工具
交換の簡略化を図ることが可能となる。なお、このカッ
ターの着脱、特に上記転削工具からのカッター本体の取
り外しを容易に行うには、このカッター本体の外周部
に、上記締結孔部を上記締結部に締緩せしめる作業用工
具に係合可能な係合部を形成するのが望ましい。
【0008】一方、本発明のチップは、上記本発明のカ
ッターのカッター本体外周に取り付けられるチップであ
って、多角形平板状のチップ本体を備えて、その一方の
多角形面を外周逃げ面として外周側に向けるとともにこ
の多角形面の周りに配置される一の側面をすくい面とし
て上記転削工具の回転方向に向けて取り付けられ、この
すくい面の先端外周側を向くコーナ部からは、該すくい
面と上記外周逃げ面との交差稜線部に外周切刃を、また
該すくい面と上記転削工具の先端側を向いて先端逃げ面
とされる他の一の側面との交差稜線部には先端切刃をそ
れぞれ形成し、これら外周切刃と先端切刃とによって囲
まれる上記すくい面の少なくとも先端側部分を、上記外
周切刃から内周側に向かうに従い漸次陥没するように傾
斜させたことを特徴とするものである。従って、このよ
うなチップによれば、多角形平板状のチップ本体が、そ
の幅方向をカッターの周方向、すなわち回転方向に沿う
ようにカッター本体に取り付けられるので、高い剛性を
確保して高精度の加工を促すことができるとともに、上
記すくい面の先端側部分が傾斜させられることにより、
上記外周切刃および先端切刃の径方向すくい角を正角側
に設定することができて、その切れ味の向上を図り、切
削抵抗の低減を促すことが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1ないし図3は本発明のカッタ
ーの一実施形態を示すものであり、また図4ないし図6
は本発明のチップの一実施形態を示すものである。本実
施形態のカッターは、そのカッター本体1が中心軸Xを
中心とした外形略円環状をなし、その内外周部はともに
先端側(図2において左側)が後端側(同図2において
右側)よりも一段縮径する多段状をなしている。そし
て、このうちカッター本体1内周部先端側の一段縮径し
た部分は、中心軸Xを中心とした円筒面状に形成され
て、本実施形態における嵌合孔部2とされるとともに、
これに対して一段拡径した後端側の内周部には雌ネジ部
が中心軸X方向に嵌合孔部2よりも幅広に形成されてい
て、本実施形態における締結孔部3とされている。な
お、カッター本体1内周部の上記嵌合孔部2よりも先端
側の部分は、この嵌合孔部2よりも僅かに拡径する円筒
面状に形成されるとともに、この嵌合孔部2と上記締結
孔部3との間の部分も、全周に亙って締結孔部3の雌ネ
ジ部のネジ山谷底の径より僅かに拡径する断面凹円弧状
に形成され、この断面凹円弧状の部分によって嵌合孔部
2と締結孔部3との間には中心軸X方向に小さな間隔が
あけられている。
【0010】一方、カッター本体1の外周部には、その
先端側の上記一段縮径した部分に、上記中心軸X方向先
端側からみて扇状をなして内周側に凹むようにされた複
数(本実施形態では4個所)の凹所4…が周方向に互い
に等間隔に形成されており、この凹所4の先端側の部分
は当該カッター本体1の内周部にまで達して上記嵌合孔
部2よりも先端側の僅かに拡径した上記円筒面状の部分
に開口し、これによりカッター本体1の内周部先端側に
は上記凹所4…に連通する切欠部が形成されることとな
る。また、各凹所4の工具回転方向T後方側の縁部には
さらに、側面視において図3に示すように略三角形状を
なし、かつ中心軸Xに沿った断面が図2に示すように略
L字状をなす凹部5が形成されており、この凹部5の軸
線X方向後端側の部分は、カッター本体1外周部後端側
に一段拡径した部分にまで達している。さらに、このカ
ッター本体1の一段拡径した後端部には、中心軸Xを挟
んで互いに反対側に位置する一対の凹所4,4の位置に
合わせて、互いに平行かつ中心軸Xにも平行とされた一
対の平坦面が、本実施形態における係合部6,6として
形成されている。
【0011】そして、上記凹所4…によって周方向に分
断されたカッタ本体1先端部には、各凹所4の工具回転
方向T後方側に、該凹所4とカッタ本体1の先端面およ
び外周面とに開口するようにそれぞれチップ取付座7が
形成され、これらのチップ取付座7…に、図4ないし図
6に示すような本実施形態のチップがクランプネジ8に
よって着脱可能に取り付けられている。このチップは、
そのチップ本体11が超硬合金等の硬質材料から形成さ
れて略平行四辺形の平板状をなすものであり、このうち
一方の平行四辺形面が外周逃げ面12とされるとともに
他方の平行四辺形面は着座面13とされ、これら外周逃
げ面12と着座面13との間には、上記クランプネジ8
が挿通される取付孔14が当該チップ本体11をその厚
さ方向に貫通するように形成されていて、チップ本体1
1はこの取付孔14の中心軸に対して対称となるように
形成されている。
【0012】さらに、このチップ本体11の上記外周逃
げ面12と着座面13との周りに配置される4つの側面
のうち、これら外周逃げ面12および着座面13がなす
平行四辺形の長辺に連なる一対の側面はそれぞれすくい
面15,15とされ、この平行四辺形の短辺に連なる残
りの一対の側面は、それぞれ該側面に鋭角に交差する上
記すくい面15,15に対しての先端逃げ面16,16
とされている。しかして、上記すくい面15と外周逃げ
面12との交差稜線部には外周切刃17が、またすくい
面15と先端逃げ面16との交差稜線部には先端切刃1
8が、互いに直交する方向にそれぞれ形成されており、
本実施形態のチップは、そのチップ本体11を上記取付
孔14の中心軸回りに反転させることにより、これら一
対のすくい面15,15と外周逃げ面12および一対の
先端逃げ面16,16との交差稜線部に形成された各一
対の外周切刃17,17および先端切刃18,18を選
択的に使用可能とされている。
【0013】さらにまた、上記すくい面15の先端逃げ
面16側の外周切刃17先端部と先端切刃18とによっ
て囲まれる部分は、上記外周逃げ面12側から着座面1
3側に向かうに従い外周逃げ面12に鋭角をなして反対
側のすくい面15側に漸次陥没するように傾斜させられ
た傾斜部19とされており、従ってこの傾斜部19と先
端逃げ面16との交差稜線部に形成されることとなる上
記先端切刃18も同様に外周逃げ面12に対して鋭角を
なして傾斜するように形成されるとともに、外周切刃1
7の実質的な有効切刃長は、この傾斜部19までとされ
る。なお、すくい面15の残りの部分と先端逃げ面16
とは、外周逃げ面12および着座面13に直交する方向
に形成されている。さらに、外周逃げ面12と先端逃げ
面16との交差稜線部は、その全長に亙ってこれら外周
逃げ面12と先端逃げ面16とに鈍角に交差するように
面取りされており、従って上記すくい面15の辺稜部に
おいて上記外周切刃17と先端切刃18とが交差するコ
ーナ部Cも、これら外周切刃17と先端切刃18とに鈍
角に交差する面取りコーナ状に形成される。
【0014】このように構成された本実施形態のチップ
は、そのチップ本体11の上記外周逃げ面12を外周側
に向けるとともに、一のすくい面15を工具回転方向T
側に向け、かつこのすくい面15に鋭角に交差する一の
先端逃げ面16を先端側に向けて、すなわちすくい面1
5において上記傾斜部19が先端側に位置するようにし
て上記チップ取付座7に着座させられ、さらに上記取付
孔14に挿通されたクランプネジ8が図示されないクラ
ンプネジ孔にねじ込まれることによりカッター本体1に
固定され、これにより上記実施形態のカッターが構成さ
れる。ここで、上記チップはこうしてチップ取付座7に
取り付けられた状態において、先端側を向けられた上記
一の先端逃げ面16が工具回転方向Tの後方側に向けて
後端側に向かうように傾斜させられるとともに、この先
端逃げ面16と上記一のすくい面15との交差稜線部に
形成された先端切刃18は内周側に向かうに従い極僅か
に後端側に向かうように傾斜させられ、また上記一のす
くい面15は後端側に向かうに従い回転方向Tの後方側
に傾斜させられていて、これによりこのすくい面15と
外周逃げ面12との交差稜線部に形成された外周切刃1
7には正の軸方向すくい角が与えられる。
【0015】図7は、このように構成された実施形態の
カッターを装着した転削工具の一例を示すものである。
この転削工具は、上述したように上記タービンのシャフ
トにタービン翼を取り付けるための断面鋸刃状の壁面を
有する取付溝を形成する、クリスマスカッターと称され
るもので、その工具本体21の先端部には、該工具本体
21の中心軸線Oを中心として後端側に向かうに従い鋸
刃状に凹凸しながら拡径する外形クリスマスツリーの樅
の木状の刃部22が形成されている。そして、この刃部
22の外周には、カッター本体1の凹所4…と同数条
(すなわち、この例では4条)の切屑排出溝23…が周
方向に等間隔に、かつ後端側に向かうに従い外周側に向
けて傾斜するように形成されており、この切屑排出溝2
3の工具回転方向T側を向く壁面の外周側辺稜部に切刃
24が形成されている。
【0016】さらに、この工具本体21の後端部には略
円柱状のシャンク部25が形成されるとともに、このシ
ャンク部25の先端側には当該工具本体21で最も外径
が大きくなるフランジ部26が形成されている。さらに
また、このフランジ部26と上記刃部22との間には、
刃部22側に軸線Oを中心とした該刃部22よりも外径
が大きな外形円筒面状をなす嵌合部27が形成され、ま
たフランジ部26側には、この嵌合部27よりも外径が
大きく、かつその外周に雄ネジ部が形成された締結部2
8が、フランジ部26との間に僅かな間隔をあけて形成
されている。なお、刃部22の上記切屑排出溝23…
は、上記嵌合部27にまで延びてその後端が該嵌合部2
7の後端側で外周に切り上がるように形成されている。
【0017】そして、カッター本体1の上記締結孔部3
はその雌ネジ部がこの締結部28の雄ネジ部に螺合して
該締結部28に締結可能に形成されるとともに、嵌合孔
部2は上記嵌合部27に嵌合可能に形成されており、こ
のカッター本体1を上記転削工具の先端側から刃部22
を通して挿入し、締結孔部3を締結部28に締結しつつ
嵌合孔部2を嵌合部27に嵌合させることにより、該カ
ッター本体1はその中心軸Xを転削工具の工具本体21
の中心軸線Oと同軸として該工具本体21に装着され
る。なお、このカッター本体1と上記フランジ部26と
の間には、円環板状のライナー29が介装される。ま
た、こうしてカッター本体21を装着した状態におい
て、該カッター本体1の上記凹所4…と工具本体21の
切屑排出溝23…とは周方向にオーバーラップして互い
に連通するように設定されている。
【0018】このように上記構成のカッターを装着した
転削工具においては、まず上述のように上記カッター本
体1の内周部に形成された中心軸Xを中心とする円筒面
状の嵌合孔部2が、転削工具の工具本体21に形成され
た軸線Oを中心とする同じく円筒面状の嵌合部27に嵌
合されつつ、締結孔部3が締結部28に締結させられて
カッター本体1が工具本体21の刃部22の根元に装着
されており、上記嵌合孔部2の嵌合部27への嵌合によ
って中心軸Xを軸線Oと正確に同軸としつつカッター本
体1を工具本体21に一体化することができる。従っ
て、こうして転削工具に装着された上記カッターによれ
ば、転削工具の刃部22による蒸気タービンのシャフト
へのタービン翼の取付溝の加工と同時にその開口部周辺
の座グリ部の加工を行うことが可能となって加工効率の
向上を図ることができるとともに、こうして形成された
取付溝と座グリ部とに高い成形精度を与えることが可能
となる。
【0019】そして、その一方で、こうして上記カッタ
ーが転削工具の工具本体21に着脱可能に装着されると
ともに、該カッターの切刃を構成するチップもカッター
本体1に着脱可能に取り付けられることにより、上記構
成のカッターによれば、一つのカッター本体1によって
異なる大きさの取付溝に同じ大きさの座グリ部を形成し
たり、あるいは異なる大きさの座グリ部を形成したりす
ることが可能となり、工具管理の簡略化を図ることがで
きる。すなわち、例えば取付溝の大きさの違いに合わせ
て刃部22の大きさの異なる転削工具同士においても上
記嵌合部27および締結部28の大きさは互いに等しく
統一しておけば、共通のカッター本体1を装着すること
が可能となって同じ大きさの座グリ部を形成することが
でき、またこうして装着したカッターにおいても、例え
ばそのチップをチップ本体11の厚さの異なるものとす
れば、切刃(外周切刃17)の軸線O回りの回転径を異
なる大きさとすることができて異なる幅の座グリ部を形
成することが可能となる。従って、このように一つのカ
ッター本体1によって種々の切削工具に装着可能、かつ
異なる大きさの座グリ部を形成可能となることにより、
上記カッターによれば、工具数を削減することができて
その管理の簡略化を図ることが可能となるのである。
【0020】また、こうして刃部22の大きさの異なる
転削工具の工具本体21にカッター本体1を取り付け換
える場合でも、上記構成のカッターにおいては、そのカ
ッター本体1の外周部に一体の互いに平行な平坦面が係
合部6,6として形成されており、カッター本体1を転
削工具の工具本体21に着脱するときは、例えばこの係
合部6,6にスパナ等の作業用工具を係合させて回転す
ることにより、上記締結孔部3と締結部28とを締緩せ
しめて容易にカッター本体1を工具本体21に締め付け
たり緩めたりすることが可能となる。しかも、本実施形
態では、こうしてスパナ等の作業用工具による転削工具
の外周側からの操作によってカッター本体1が着脱可能
であることと、このカッター本体1が転削工具の工具本
体21先端側の刃部22を通して挿入されて該刃部22
の根元部分に着脱されることとにより、この転削工具が
工作機械の主軸等に装着されたままの状態であってもカ
ッターの交換を行うことができ、一層の作業効率の向上
を図ることができるという効果も得られる。
【0021】一方、このようなカッター本体1に取り付
けられる上記構成のチップにおいては、多角形平板状を
なすチップ本体11が、その一方の多角形面を外周逃げ
面12としてカッター本体1の外周側に向けて取り付け
られており、すなわちこのチップ本体11の寸法の大き
な幅方向は工具回転方向Tに沿うように配置されるた
め、切削時に作用する負荷に対してチップ本体11に高
い剛性を確保することが可能となって、一層高精度の加
工を促すことが可能となる。しかも、こうしてチップ本
体11がその多角形面よりなる外周逃げ面12を外周側
に向けて、この外周逃げ面12に開口する取付孔14に
挿通されるクランプネジ8によって固定されることによ
り、カッター本体1の外周側からの操作によってその着
脱を行うことができ、従ってカッター本体1を装着した
転削工具を工作機械に取り付けたままでもチップの交換
が可能となる。そして、上記構成のチップでは、そのす
くい面15の先端側の外周切刃17と先端切刃18とに
よって囲まれる部分が、外周切刃17から内周側に向か
うに従い漸次陥没するように傾斜した傾斜部19とされ
ており、これによって外周切刃17と先端切刃18との
径方向すくい角をより正角側に設定することが可能とな
るので、これらの切刃の切れ味の向上を図って切削抵抗
の低減を促すことができる。
【0022】また、特に本実施形態では、このチップの
外周切刃17の軸方向すくい角も正角に設定されるよう
にチップ本体11が取り付けられており、一層の切削抵
抗の低減を図ることができるととともに、上記すくい面
15の先端側だけが傾斜部19とされて、後端側は外周
逃げ面12および着座面13に直交する方向に形成され
たままであるため、このすくい面15の先後端側部分の
間には上記傾斜部19から立ち上がる壁面が形成される
こととなり、この壁面がチップブレーカ面として作用す
ることにより切屑の円滑な処理を図ることができるとい
う効果も得られる。加えて、本実施形態のカッターを装
着した上記転削工具においては、その刃部22に形成さ
れた切屑排出溝23…とカッター本体1の凹所4…とが
同数であって、周方向にオーバーラップして互いに連通
するように配設されており、しかも凹所4はカッタ本体
1の内周部、すなわち刃部22の外周にまで達する切欠
部を画成しているので、刃部22の切刃24によって生
成された切屑をも該凹所4を通して排出することが可能
となって、一層円滑な切屑処理を図ることができるとい
う利点も得られる。
【0023】なお、本実施形態のカッターでは、小径の
嵌合孔部2がカッター本体1の先端側に形成されるとと
もに大径の締結孔部3が後端側に形成されているが、こ
れとは逆に締結孔部3を小径としてカッター本体1の先
端側に形成するとともに大径の嵌合孔部2を後端側に形
成するようにしてもよく、この場合には転削工具の工具
本体21の嵌合部27と締結部28も互いに逆に形成さ
れる。また、本実施形態では、中心軸X方向において締
結孔部3が嵌合孔部2よりも幅広とされているが、これ
についても逆に締結孔部3よりも嵌合孔部2を幅広とし
てもよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカッター
によれば、転削工具による溝加工と同時かつ高精度で該
溝の開口部周辺の座グリ加工を行って加工効率の向上を
図ることができるとともに、異なる大きさの溝や座グリ
部を形成する場合でもカッター本体を共通化して工具管
理の簡略化を図ることができる。また、このカッター本
体の外周部に作業用工具に係合可能な係合部を形成すれ
ば、カッター本体の着脱を容易にして作業効率の向上を
図ることができる。さらに、本発明のチップによれば、
上記カッターに取り付けて高い剛性を確保することがで
き、一層高精度の座グリ部加工が可能となるとともに、
すくい面の少なくとも先端側を傾斜させることによって
切刃の切れ味の向上を図ることができ、切削抵抗の低減
を促すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のカッターの一実施形態を示す正面図
である。
【図2】 図1に示す実施形態の側断面図である。
【図3】 図1に示す実施形態のチップ周辺を示す側面
図である。
【図4】 本発明のチップの一実施形態を示す平面図で
ある。
【図5】 図4における矢線Y方向視の側面図である。
【図6】 図4における矢線Z方向視の側面図である。
【図7】 図1ないし図3に示した実施形態のカッター
を装着した転削工具の一例を示す一部破断側面図であ
る。
【符号の説明】
1 カッター本体 2 嵌合孔部 3 締結孔部 4 凹所 6 係合部 7 チップ取付座 8 クランプネジ 11 チップ本体 12 外周逃げ面 15 すくい面 16 先端逃げ面 17 外周切刃 18 先端切刃 19 傾斜部 21 工具本体 22 刃部 23 切屑排出溝 27 嵌合部 28 締結部 X カッター本体1の中心軸 O 工具本体21の中心軸線 T 工具回転方向 C チップ本体11のコーナ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C022 FF01 GG01 KK01 KK06 KK11 KK16 KK23 KK25 LL01 LL02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線回りに回転される転削工具の先端部
    に設けられた刃部の根元に着脱可能に装着されるスロー
    アウェイ式カッターであって、上記刃部に挿入可能な円
    環状のカッター本体の外周に、当該カッター本体を装着
    した状態において上記軸線方向に上記刃部の後端に連続
    するとともに該刃部よりも外径が大きくなる切刃を備え
    たスローアウェイチップが着脱可能に取り付けられる一
    方、上記カッター本体の内周には、上記転削工具の刃部
    の根元に形成された上記軸線を中心とする断面円周状を
    なす嵌合部に嵌合可能な嵌合孔部と、同じく上記刃部の
    根元に形成された締結部に締結可能な締結孔部とが、上
    記軸線方向に並ぶように形成されていることを特徴とす
    るスローアウェイ式カッター。
  2. 【請求項2】 上記カッター本体の外周部には、上記締
    結孔部を上記締結部に締緩せしめる作業用工具に係合可
    能な係合部が形成されていることを特徴とする請求項1
    に記載のスローアウェイ式カッター。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のスロー
    アウェイ式カッターのカッター本体外周に取り付けられ
    るスローアウェイチップであって、多角形平板状のチッ
    プ本体を備えて、その一方の多角形面を外周逃げ面とし
    て外周側に向けるとともにこの多角形面の周りに配置さ
    れる一の側面をすくい面として上記転削工具の回転方向
    に向けて取り付けられ、このすくい面の先端外周側を向
    くコーナ部からは、該すくい面と上記外周逃げ面との交
    差稜線部に外周切刃が、また該すくい面と上記転削工具
    の先端側を向いて先端逃げ面とされる他の一の側面との
    交差稜線部には先端切刃がそれぞれ形成されるととも
    に、これら外周切刃と先端切刃とによって囲まれる上記
    すくい面の少なくとも先端側部分は、上記外周切刃から
    内周側に向かうに従い漸次陥没するように傾斜させられ
    ていることを特徴とするスローアウェイチップ。
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