JPH072230U - 厚紙製パレット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 上板と下板と、これら上板と下板との間に在
る脚柱の複数列とからなり、これらはいずれも厚紙から
なるパレットの上板や下板の歪みの発生の防止。 【構成】 上板と下板と、これら上板と下板との間に在
る脚柱の複数列とからなり、これらはいずれも厚紙から
なるパレットにおいて脚柱の列と列と間に、フォークリ
フト爪が挿入できる空間を有する補強体が挿入されてい
る厚紙製パレット。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は厚紙や段ボール等によって作成された荷物積載のためのパレットに 関する。

【０００２】

【従来の技術】

厚紙または段ボール等によって作成された荷物積載のためのパレットは例えば 実公昭５２−１８５２５号公報等によって知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この公報に示された厚紙製のパレットをはじめとして他の厚紙製パレットにし ても、貯溜中あるいは運搬中にあっても、荷物を積載したパレットの数多くが積 み重ねられるのが普通であるが、厚紙製パレットにあっては、積載される荷物の 重量によっては、パレットの上板あるいは下板に歪みが生ずることがあり、この 歪みが生じたものを放置すると積載した荷物が崩れ落ちる危険も生ずることとな る。 このようなことから、パレットを積載しても安易に上板あるいは下板に歪みが 生ずることなく、積載した荷物が崩れ落ちる心配の無いパレットを提供すること を課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記した課題を達するため、この考案は、上板１と下板２と、これら上板１と 下板２との間に在る脚柱３の複数列とからなり、これらはいずれも厚紙からなる パレットにおいて、脚柱３の列と列と間に、フォークリフトの爪が挿入できる空 間５を有する補強体４が挿入されている厚紙製パレットとしたものである。

【０００５】 この考案において補強体４はパレットが厚紙製であることから、厚紙で作成さ れていることが好ましいが、厚紙以外の他の材料を否定するものではない。

【０００６】 この考案において補強体４が挿入されるのは、図１ないし図３にその一例を示 すように脚柱３の列と列との間に各別に独立して挿入される。

【０００７】 また補強体４の挿入の他の一例としては図４にその一例を示すように、１枚の 片１０が折り曲げられて、連続した台形を形成して、この台形の部分が脚柱３の 列と列との間に挿入されるように装着される。

【０００８】 この考案における補強体４の形状は、四角形、台形、等適宜であるが、この補 強体４の内部にはフォークリフトの爪が挿入できる空間５が形成されていること が必要である。

【０００９】 この考案における補強体４は、パレットの一端６から他の一端７に挿入される 。

【００１０】 この考案においては、補強体４がパレットの一端から他の一端に挿入されてい るが、この一端と他の一端とは異なる端、すなわち補強体４と平行な端９には、 例えば図２にその一例を示すようなコ字状の補強片８を挿入することもよい。

【００１１】 この考案において挿入された補強体は、上板または下板に、あるいは上板と下 板との両方に接着されたり、他の固定手段で固定されてもよいが、必ずしも固定 されなくてもよい。

【００１２】 この考案において１つのパレットに挿入される補強体の形状は同一のものに限 ることなく図３に示すように異なる形状の補強体が１つのパレットに挿入されて いてもよい。

【００１３】

【作用】

上板と下板とこれら上板と下板との間に在る脚柱の複数列とからなり、これら はいずれも厚紙からなるパレットに荷物を積載した時、最も荷重によって歪みが 生ずるのは脚柱の最外側の円周付近であるため、脚柱の列と列との間に補強体を 挿入することによって歪みの発生が防止される。

【００１４】

【実施例】

図１はこの考案の実施の一例を示すパレットの平面図、図２は図１のものの側 面図、図３はこの考案の他の実施の一例を示すパレットの側面図、図４はこの考 案の他の実施の一例を示すパレットの側面図である。

【００１５】 図において１はパレット上板であり、２はパレットの下板であって、これら上 板１と下板２とは脚柱３で連結されている。そしてこれら上板１、下板２および 脚柱３は厚紙あるいは段ボールで作成される。４は補強体であって、これは厚紙 あるいは段ボール等によって作成されるが、必ずしも他の材料を否定するもので はないが、製造原価、不要時の廃棄等を考慮すれば厚紙製が最も好ましい。

【００１６】 この補強体４の形状は図２に示すように四角形、図３に示すように台形等任意 であるが、上板１に積載された荷物の重量を受け止めて上板１の歪みの発生が防 止できる形状であればよいが、パレットに挿入装着された時、この補強体４の内 側にフォークリフトの爪が挿入できる空間５が存在しなければならない。またこ の補強体４は図１に示すように、パレットの一端６から他の一端７にまで挿入さ れる。

【００１７】 また８は補強片であって、例えば図２にその側面の形状が見られるように、厚 紙でコ字状とされて、パレットにおける端のうち、補強体４と平行な端９の上板 １と下板２との間に挿入される。この補強片８の端は、脚柱３より奥深く挿入さ れるのがよく、この場合、脚柱３に当接する部分は脚柱３の形状なりに切削され るのがよい。

【００１８】 補強体４は、脚柱３の列と列との間に図１ないし図３に示すように、各列のも のが挿入されてもよいが、図４に示すように、１枚の片１０を所定の形状に折り 曲げて連続した台形や四角形を形成するようにし、これら台形や四角形の部分が 脚柱３の列と列との間に挿入されるように装着されてもよい。

【００１９】

【考案の効果】

この考案になる厚紙製パレットは、上板と下板と、これら上板と下板との間に 在る脚柱の複数列とからなり、これらはいずれも厚紙製からなるものであるから 、過度に荷物を積載すると上板や下板に歪みが生じ、不安定となるもので、この 欠点を補うためには上板や下板の厚みを厚くする等のことが必要であるが、この ためには軽量な荷物を積載する場合にでも過剰に厚い上板や下板のものを使用せ ねばならないが、この考案になるパレットは、最も歪み易い脚柱と脚柱との列の 間に、フォークリフトの爪が挿入できる空間を有する補強体を挿入するようにし たので、補強体が挿入されていない状態では過度な積載になると判断される時に は、補強体を挿入することで上板や下板に歪みが生ずることなく安定した状態で 貯蔵や運搬が出来るようになった。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施の一例を示すパレットの平面
図。

【図２】図１のものの側面図。

【図３】この考案の他の実施の一例を示すパレットの側
面図。

【図４】この考案の他の実施の一例を示すパレットの側
面図。

【符号の説明】

１ 上板 ２ 下板 ３ 脚柱 ４ 補強体 ５ 空間 ６ パレットの一端 ７ パレットの他の一端 ８ 補強片 ９ パレットの補強体と平行な端 １０ １枚の片

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上板（１）と下板（２）と、これら上板
   （１）と下板（２）との間に在る脚柱（３）の複数列と
   からなり、これらはいずれも厚紙からなるパレットにお
   いて、脚柱（３）の列と列との間に、フォークリフトの
   爪が挿入できる空間（５）を有する補強体（４）が挿入
   されていることを特徴とする厚紙製パレット。
2. 【請求項２】 補強体（４）は厚紙からなることを特徴
   とする請求項１記載の厚紙製パレット。
3. 【請求項３】 補強体（４）は脚柱（３）の列と列との
   間に各列に独立して挿入されていることを特徴とする請
   求項１記載の厚紙製パレット。
4. 【請求項４】 補強体（４）は一枚の片（１０）が折り
   曲げられて２箇所以上の脚柱（３）の列と列との間に挿
   入されていることを特徴とする請求項１記載の厚紙製パ
   レット。