JPH0722277Y2 - 高所作業安全帯用ウェビング - Google Patents
高所作業安全帯用ウェビングInfo
- Publication number
- JPH0722277Y2 JPH0722277Y2 JP2367988U JP2367988U JPH0722277Y2 JP H0722277 Y2 JPH0722277 Y2 JP H0722277Y2 JP 2367988 U JP2367988 U JP 2367988U JP 2367988 U JP2367988 U JP 2367988U JP H0722277 Y2 JPH0722277 Y2 JP H0722277Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- webbing
- ground
- warp
- fibers
- work safety
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Emergency Lowering Means (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は高所作業において作業者が誤って墜落するのを
防止するための安全帯において、当該作業者の身体を支
持するウェビングに関するものである。
防止するための安全帯において、当該作業者の身体を支
持するウェビングに関するものである。
従来の技術 一般に高所作業安全帯については、JIS M 7624(鉱山用
安全帯)及びJIS T 8165(柱上安全帯)に規定されてい
る。これらの規定においては安全帯は、作業者の腰に装
着する胴締めベルトにロープの一端を止着し、該ロープ
の他端に固定物に係止するためのフック等の金具が取付
けられるものとされている。而して作業者が高所から転
落した際には、前記ロープで作業者の身体を固定物に支
えるようになっている。
安全帯)及びJIS T 8165(柱上安全帯)に規定されてい
る。これらの規定においては安全帯は、作業者の腰に装
着する胴締めベルトにロープの一端を止着し、該ロープ
の他端に固定物に係止するためのフック等の金具が取付
けられるものとされている。而して作業者が高所から転
落した際には、前記ロープで作業者の身体を固定物に支
えるようになっている。
しかしながらこれらの安全帯においては、ロープが不使
用時に邪魔になることから、近年実開昭61-51845号公報
や実開昭62-70543号公報に示されるように、ロープに代
えて織物のウェビングを使用し、これを胴締めベルトに
取付けられた小型の巻取り装置に巻き取って収納するよ
うにしたものが提案されている。かかる構造において
は、従来通りロープを使用して同様の巻取り装置を設け
ることも不可能ではないが、巻取り装置が大型になって
重くなり、かえって作業の邪魔になるので、通常は前述
のようにウェビングが使用されている。
用時に邪魔になることから、近年実開昭61-51845号公報
や実開昭62-70543号公報に示されるように、ロープに代
えて織物のウェビングを使用し、これを胴締めベルトに
取付けられた小型の巻取り装置に巻き取って収納するよ
うにしたものが提案されている。かかる構造において
は、従来通りロープを使用して同様の巻取り装置を設け
ることも不可能ではないが、巻取り装置が大型になって
重くなり、かえって作業の邪魔になるので、通常は前述
のようにウェビングが使用されている。
而してこれらのウェビングとしては、通常厚手の細幅織
物が使用されている。
物が使用されている。
考案が解決しようとする問題点 しかしながらこれらのウェビングにおいては、ウェビン
グが異物に擦れたり引掛かったりして傷付くことがあ
る。特にウェビングの耳部が傷付き易い。
グが異物に擦れたり引掛かったりして傷付くことがあ
る。特にウェビングの耳部が傷付き易い。
そしてウェビングの耳部が傷付くと、そこで大きな力が
作用したときに、その傷が切っ掛けとなってウェビング
が裂けて切断することがある。このような事態になる
と、作業者が転落したときにその体重を確実に支えるこ
とができず、極めて危険である。またウェビングが摩耗
された状態のままで使用されると、ウェビングの強度が
大巾に低下して危険である。
作用したときに、その傷が切っ掛けとなってウェビング
が裂けて切断することがある。このような事態になる
と、作業者が転落したときにその体重を確実に支えるこ
とができず、極めて危険である。またウェビングが摩耗
された状態のままで使用されると、ウェビングの強度が
大巾に低下して危険である。
本考案はかかる事情に鑑みなされたものであって、耳部
が多少傷付いても容易に裂けて切断することのないウェ
ビングを提供することを目的とするものである。また本
考案の他の目的は、ウェビングが使用により摩耗された
ときに、その摩耗の程度を表示し、そのウェビングの寿
命が尽きたときには、遅滞なくこれを交換することので
きるウェビングを提供することにある。
が多少傷付いても容易に裂けて切断することのないウェ
ビングを提供することを目的とするものである。また本
考案の他の目的は、ウェビングが使用により摩耗された
ときに、その摩耗の程度を表示し、そのウェビングの寿
命が尽きたときには、遅滞なくこれを交換することので
きるウェビングを提供することにある。
問題点を解決する手段 而して本考案のウェビングは、地たて糸とよこ糸とを縦
口袋織組織により織成して地組織を形成し、該地組織内
に芯たて糸を挿通すると共に、前記地組織の表組織と裏
組織とを接結してベルト状となし、当該ベルト状の両耳
部に位置する前記芯たて糸に代えて、金属繊維、炭素繊
維、アラミド繊維等の高強度繊維を配置したことを特徴
とするものである。
口袋織組織により織成して地組織を形成し、該地組織内
に芯たて糸を挿通すると共に、前記地組織の表組織と裏
組織とを接結してベルト状となし、当該ベルト状の両耳
部に位置する前記芯たて糸に代えて、金属繊維、炭素繊
維、アラミド繊維等の高強度繊維を配置したことを特徴
とするものである。
また本考案のウェビングは、前記芯たて糸として、地た
て糸と異なる色彩を有するものを使用するのが好まし
い。
て糸と異なる色彩を有するものを使用するのが好まし
い。
実施例 以下本考案の実施例を図面に従って説明する。
図面は本考案の一実施例のウェビングを示すものであっ
て、ナイロンの840dマルチフィラメント糸を2本引揃え
た糸条を地たて糸1として128本使用し、同じ糸条をよ
こ糸2としてインチ間に10本打込んで、縦口袋織組織に
より地組織3が織成されている。そしてその地組織3内
にポリエステルの1000dマルチフィラメント糸を2本引
揃えた糸条よりなる芯たて糸4が66本挿通されており、
且つ地組織3の表組織と裏組織とは、ナイロンの840dマ
ルチフィラメント糸よりなる20本の接結たて糸5で接結
され、一体のウェビングを形成している。
て、ナイロンの840dマルチフィラメント糸を2本引揃え
た糸条を地たて糸1として128本使用し、同じ糸条をよ
こ糸2としてインチ間に10本打込んで、縦口袋織組織に
より地組織3が織成されている。そしてその地組織3内
にポリエステルの1000dマルチフィラメント糸を2本引
揃えた糸条よりなる芯たて糸4が66本挿通されており、
且つ地組織3の表組織と裏組織とは、ナイロンの840dマ
ルチフィラメント糸よりなる20本の接結たて糸5で接結
され、一体のウェビングを形成している。
而して前記ウェビングにおける耳部に相当する位置にお
いては、前記芯たて糸4に相当する位置にアラミド繊維
の1420d糸よりなる高強度繊維6が、6本配置されてい
る。この高強度繊維としては、アラミド繊維の他、金属
繊維、炭素繊維、等を使用することもできる。
いては、前記芯たて糸4に相当する位置にアラミド繊維
の1420d糸よりなる高強度繊維6が、6本配置されてい
る。この高強度繊維としては、アラミド繊維の他、金属
繊維、炭素繊維、等を使用することもできる。
またこの実施例においては、地たて糸1及びよこ糸2に
は濃緑色に染色された糸条が使用され、芯たて糸4とし
ては黄色に染色された糸条が使用されている。
は濃緑色に染色された糸条が使用され、芯たて糸4とし
ては黄色に染色された糸条が使用されている。
JIS M 7624によれば、ロープの強度は1830kgf以上であ
るべきことと定められているが、前記実施例のウェビン
グの強度は2260kgfであって、前記規定を満たしてい
る。
るべきことと定められているが、前記実施例のウェビン
グの強度は2260kgfであって、前記規定を満たしてい
る。
作用 本考案においては、ウェビングの通常の使用状態におい
て、ウェビングの耳部が傷付くことは有り得る。すなわ
ち本願考案において地組織3の耳部は地たて糸1とよこ
糸2とよりなっており、特に補強されていないので、従
来のものと同様に傷付く可能性がある。
て、ウェビングの耳部が傷付くことは有り得る。すなわ
ち本願考案において地組織3の耳部は地たて糸1とよこ
糸2とよりなっており、特に補強されていないので、従
来のものと同様に傷付く可能性がある。
而して地組織3の耳部が若干傷付いた状態でウェビング
に大きな力が作用した場合には、耳部の内側に高強度繊
維6が配置されているので、前記地組織3の耳部に形成
された傷が切っ掛けとなって傷が成長することがなく、
耳部以外の地たて糸1、芯たて糸4及び高強度繊維6が
切断されるようなことがない。従ってウェビングは充分
に荷重を支えることができる。
に大きな力が作用した場合には、耳部の内側に高強度繊
維6が配置されているので、前記地組織3の耳部に形成
された傷が切っ掛けとなって傷が成長することがなく、
耳部以外の地たて糸1、芯たて糸4及び高強度繊維6が
切断されるようなことがない。従ってウェビングは充分
に荷重を支えることができる。
また請求項2の考案では地組織3と芯たて糸4との色彩
が異なっているので、地組織3が摩耗されると芯たて糸
4が露出し、ウェビングの寿命が尽きたことを告知す
る。
が異なっているので、地組織3が摩耗されると芯たて糸
4が露出し、ウェビングの寿命が尽きたことを告知す
る。
考案の効果 従って本考案によれば、ウェビングの耳部が多少傷付い
たとしても、大きな力が加わったときにその傷が切っ掛
けとなって成長し、ウェビングの切断に至ることがな
い。従って高所作業において転落した作業者の身体を確
実に確保することができ、墜落を防止することができる
と共に、当該機能が無くなるまでの耐久性に優れたもの
となるのである。
たとしても、大きな力が加わったときにその傷が切っ掛
けとなって成長し、ウェビングの切断に至ることがな
い。従って高所作業において転落した作業者の身体を確
実に確保することができ、墜落を防止することができる
と共に、当該機能が無くなるまでの耐久性に優れたもの
となるのである。
また請求項2の考案では、前述のようにウェビングの地
組織3が摩耗されたときに芯たて糸4が露出して取替え
の時期を告知するので、摩耗して強度の低下したウェビ
ングを使用し、衝撃によって切断するようなことがな
く、墜落事故を確実に防止することができ、また強度の
低下を必要以上に恐れる結果、未だ充分に使用可能のウ
ェビングを交換してしまうような不経済な事態も生じる
ことがなく、耐久性と信頼性に優れたものとなるのであ
る。
組織3が摩耗されたときに芯たて糸4が露出して取替え
の時期を告知するので、摩耗して強度の低下したウェビ
ングを使用し、衝撃によって切断するようなことがな
く、墜落事故を確実に防止することができ、また強度の
低下を必要以上に恐れる結果、未だ充分に使用可能のウ
ェビングを交換してしまうような不経済な事態も生じる
ことがなく、耐久性と信頼性に優れたものとなるのであ
る。
第1図は、本考案のウェビングの横断面図であり、第2
図は、その組織を模式的に示した平面図である。 1……地たて糸、2……よこ糸 3……地組織、4……芯たて糸 5……接結たて糸、6……高強度繊維
図は、その組織を模式的に示した平面図である。 1……地たて糸、2……よこ糸 3……地組織、4……芯たて糸 5……接結たて糸、6……高強度繊維
Claims (2)
- 【請求項1】地たて糸(1)とよこ糸(2)とを縦口袋
織組織により織成して地組織(3)を形成し、該地組織
(3)内に芯たて糸(4)を挿通すると共に、前記地組
織(3)の表組織と裏組織とを接結してベルト状とな
し、当該ベルト状の両耳部に位置する前記芯たて糸
(4)に代えて、金属繊維、炭素繊維、アラミド繊維等
の高強度繊維(6)を配置したことを特徴とする、高所
作業安全帯用ウェビング - 【請求項2】芯たて糸(4)が地たて糸(1)と異なる
色彩であることを特徴とする、請求項1記載の高所作業
安全帯用ウェビング
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2367988U JPH0722277Y2 (ja) | 1988-02-23 | 1988-02-23 | 高所作業安全帯用ウェビング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2367988U JPH0722277Y2 (ja) | 1988-02-23 | 1988-02-23 | 高所作業安全帯用ウェビング |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01126261U JPH01126261U (ja) | 1989-08-29 |
JPH0722277Y2 true JPH0722277Y2 (ja) | 1995-05-24 |
Family
ID=31242873
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2367988U Expired - Lifetime JPH0722277Y2 (ja) | 1988-02-23 | 1988-02-23 | 高所作業安全帯用ウェビング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0722277Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6006700A (en) * | 1996-09-24 | 1999-12-28 | Dalloz Safety, Inc. | Safety harness |
-
1988
- 1988-02-23 JP JP2367988U patent/JPH0722277Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01126261U (ja) | 1989-08-29 |
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