JP2559184Y2 - 安全ベルトの命綱 - Google Patents

安全ベルトの命綱

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JP2559184Y2
JP2559184Y2 JP1989003022U JP302289U JP2559184Y2 JP 2559184 Y2 JP2559184 Y2 JP 2559184Y2 JP 1989003022 U JP1989003022 U JP 1989003022U JP 302289 U JP302289 U JP 302289U JP 2559184 Y2 JP2559184 Y2 JP 2559184Y2
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弘明 福井
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ポリマーギヤ 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、安全ベルトの命綱に関するものである。
従来技術の構成とその問題点 建築現場などの高所作業現場において、安全ベルトを
作業員の身体に巻き付け、いわゆる命綱によって安全ベ
ルトとフックを連結し、作業員の安全を図っているのは
周知のとおりである。この安全ベルトにおいて、従来は
命綱の安全性および機能性にともなう問題があった。こ
れまで、延伸ナイロン繊維または延伸ポリエステル繊維
の糸によってロープを形成し、これを安全ベルトの命綱
として使用していたが、ロープに大きい強度をもたせ、
安全性を保証するには、相当太いロープを使用する必要
がある。このため、その使い勝手が悪く、機能性が低い
という問題があったものである。なお、一般に、機能性
が高いのは、ロープよりも、ベルトである。特に、細幅
のベルトであれは、これを安全ベルトのリールに巻き取
ることもできる。したがって、細幅のベルトに大きい強
度をもたせ、これを安全ベルトの命綱として使用すると
が最も好ましく、その開発が要望されていた。
考案の目的 したがって、この考案は、使い勝手がよく、機能性が
高い安全ベルトの命綱を提供することを目的としてなさ
れたものである。
考案の構成 かかる目的を達成するため、本考案によれば、安全ベ
ルトとフックを連結するための命綱であって、延伸ナイ
ロン繊維、延伸ポリエステル繊維などの耐磨耗性合成繊
維の糸から製織された筒状織布の内部に、アラミド繊維
からなる多数本の糸を芯体として挿入したものからな
り、アラミド繊維の糸は、筒状織布の糸と異なる色を有
し、筒状織布内において筒状織布の長さ方向にのびかつ
筒状織布の幅方向および厚さ方向に緊密に並列するよう
に配置されており、筒状織布および芯体は、細幅ベルト
状に偏平化されるとともに、筒状織布の両面をとじ糸で
縫織されることによって一体化されていることを特徴と
する安全ベルトの命綱が構成される。
実施例の説明 以下、この考案の実施例を説明する。
第1図はこの考案にかかる安全ベルト(2)の命綱
(1)を示す。命綱(1)は安全ベルト(2)とフック
(3)を連結するためのものである。安全ベルト(2)
は、作業員の身体に巻き付けるものである。命綱(1)
は細幅のもので、幅は8〜25mmであり、厚さは1〜2.5m
mである。安全ベルト(2)は命綱(1)を巻き取るリ
ール(4)を有する。
第2図および第3図に示すように、命綱(1)は筒状
織布(5)と筒状織布(5)内部に挿入された芯体
(6)からなる。筒状織布(5)については、熱処理を
施した延伸ナイロン繊維の糸がたて糸(7)およびよこ
糸(8)として使用され、これらのたて糸(7)とよこ
糸(8)によって筒状織布(5)が製織されている。芯
体(6)は、アラミド繊維からなる多数本の糸(9)か
らなっている。アラミド繊維の糸(9)は筒状織布
(5)の糸と異なる色を有している。アラミド繊維の糸
(9)は、筒状織布(5)内において、筒状織布(5)
の長さ方向にのびかつ筒状織布(5)の幅方向および厚
さ方向に緊密に並列するように配置されている。さら
に、この実施例では、アラミド繊維の糸(9)のうち、
数本の糸(9)に撚り加工が施されている。そして、筒
状織布(5)および芯体(6)は、ベルト状に偏平化さ
れ、筒状織布(5)の両面をとじ糸(10)で縫織される
ことによって一体化されている。
この命綱(1)は細幅であり、かさばらないので、安
全ベルト(2)のリール(4)に巻き取ることができ
る。したがって、建設現場などの高所作業現場におい
て、安全ベルト(2)を作業員の身体に巻き付け、手で
フック(3)および命綱(1)を操作するとき、その使
い勝手がよく、機能性は高い。しかも、アラミド繊維の
糸(9)によって芯体(6)が構成されており、他の合
成樹脂と比較すると、アラミド繊維の強度は極めて高い
のは周知のとおりである。したがって、細幅であって
も、命綱(1)に大きい強度をもたせることができ、そ
の安全性を保証することができる。この命綱(1)の場
合、幅は8〜25mmであり、厚さは1〜2.5mmであるのは
前述したとおりであるが、その引っ張り強度は1800kg以
上であることが確認されている。
なお、アラミド繊維は強度は高いが、摩擦に弱く、磨
耗および損傷しやすいという欠点がある。さらに、アラ
ミド繊維は紫外線に弱いという欠点もある。しかしなが
ら、この命綱(1)の場合、筒状織布(5)によって芯
体(6)が被覆され、保護されており、命綱(1)を安
全ベルト(2)のリール(4)から引き出すとき、筒状
織布(5)がリール(4)の部品に擦り付けられても、
アラミド繊維の糸(9)は擦り付けられず、磨耗および
損傷しない。さらに、筒状織布(5)によって紫外線が
遮断され、アラミド繊維の糸(9)は紫外線も受けず、
変質しない。したがって、その強度を長期間にわたって
維持することができる。一方、筒状織布(5)について
は、延伸ナイロン繊維の糸(7),(8)によって筒状
織布(5)が製織されており、延伸ナイロン繊維の糸
(7),(8)は摩擦に強く、磨耗および損傷しにく
い。したがって、筒状織布(5)がリール(4)の部品
に擦り付けられても、それに耐えることができる。さら
に、筒状織布(5)は紫外線を受けるが、延伸ナイロン
繊維の糸(7),(8)は紫外線に強く、問題はない。
さらに、普通、延伸ナイロン繊維の糸(7),(8)
は時間とともに収縮する性質をもち、アラミド繊維の糸
(9)は収縮しない。したがって、筒状織布(5)だけ
が収縮し、筒状織布(5)内で芯体(6)が圧迫され、
その一部が筒状織布(5)の表面に突出し、芯体(6)
が局部的に磨耗するおそれがあるが、この命綱(1)の
場合、延伸ナイロン繊維の糸(7),(8)があらかじ
め熱処理され、収縮しており、経時変化によって筒状織
布(5)が収縮するという問題は生じない。
さらに、第4図および第5図に示すように、釘(11)
が命綱(1)に突き刺さり、筒状織布(5)がその長さ
方向に引き裂かれることも考えられるが、芯体(6)に
ついては、アラミド繊維の糸(9)が筒状織布(5)の
長さ方向にのび、筒状織布(5)の幅方向および厚さ方
向に緊密に並列しているだけであり、筒状織布(5)が
その長さ方向に引き裂かれても、アラミド繊維の糸
(9)は切断されず、影響を受けない。したがって、命
綱(1)の強度は低下せず、安全である。
さらに、筒状織布(5)には、芯体(6)の糸(9)
とは異なる色の糸(7),(8)が使用されており、作
業員に筒状織布(5)が破れていることを認識させ、命
綱(1)の交換を促すこともできる。
なお、延伸ナイロン繊維の糸(7),(8)に代え
て、熱処理した延伸ポリエステル繊維の糸によって筒状
織布(5)を製織してもよい。延伸ポリエステル繊維も
延伸ナイロン繊維と同様の耐磨耗性を有する。したがっ
て、筒状織布(5)が磨耗および損傷せず、同様の作用
効果を得ることができる。その他の耐磨耗性合成繊維の
糸によって筒状織布(5)を製織してもよい。
考案の効果 以上説明したように、この考案によれば、安全ベルト
(2)は、筒状織布(5)と、筒状織布(5)の内部に
芯体(6)として挿入された、アラミド繊維からなる多
数本の糸(9)から構成される。アラミド繊維の糸
(9)は、筒状織布(5)の糸(7),(8)と異なる
色を有し、筒状織布(5)内において、筒状織布(5)
の長さ方向にのび、筒状織布(5)の幅方向および厚さ
方向に緊密に並列するように配置される。筒状織布
(5)および芯体(6)は、細幅ベルト状に偏平化され
るとともに、とじ糸(10)によって一体化される。
こうして、緊密に並列するアラミド繊維の糸(9)に
よって大きい強度が得られ、細幅ベルト状のものであっ
ても、命綱(1)に大きい強度をもたせることができ
る。さらに、筒状織布(5)によってアラミド繊維の糸
(9)が被覆され、保護され、アラミド繊維の糸(9)
は磨耗せず、損傷せず、紫外線も受けない。その結果、
その強度を長期間にわたって維持することができ、命綱
(1)の安全性を保証することができる。さらに、この
考案によれば、リール(4)が安全ベルト(2)に設け
られ、命綱(1)がリール(4)に巻き取られる。した
がって、建築現場などの高所作業現場において、安全ベ
ルト(2)を作業員の身体に巻き付けたとき、命綱
(1)によって作業が阻害されず、使い勝手がよく、機
能性は高い。
言い換えると、この考案は、細幅ベルト状のものに大
きい強度をもたせ、これを安全ベルト(2)の命綱
(1)として使用し、リール(4)に巻き取り、その機
能性を高めることに成功したものである。さらに、安全
ベルト(2)の命綱(1)の場合、作業員が高所作業現
場から脱落したとき、釘(11)が命綱(1)に突き刺さ
り、筒状織布(5)がその長さ方向に引き裂かれること
も考えられるが、アラミド繊維の糸(9)は筒状織布
(5)の長さ方向にのび、筒状織布(5)の幅方向およ
び厚さ方向に緊密に並列しているだけであり、釘(11)
が命綱(1)に突き刺さり、筒状織布(5)がその長さ
方向に引き裂かれても、アラミド繊維の糸(9)は切断
されない。したがって、命綱(1)の強度は低下せず、
安全であり、所期の目的を達成することができるもので
ある。
さらに、この考案によれば、芯体(6)のアラミド繊
維の糸(9)は、筒状織布(5)の糸(7),(8)と
異なる色を有しており、これによって、作業員に筒状織
布(5)が破れていることを認識させ、命綱(1)の交
換を促すことができ、作業員の安全がより高められる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示す斜視図、第2図は第1
図の命綱の平面図、第3図は第2図のIII-III線断面
図、第4図および第5図は第2図の命綱に釘が突き刺さ
った状態を示す説明図である。 (1)……命綱 (5)……筒状織布 (6)……芯体 (7),(8)……延伸ナイロン繊維の糸 (9)……アラミド繊維の糸 (10)……とじ糸

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】安全ベルトとフックを連結するための命綱
    であって、延伸ナイロン繊維、延伸ポリエステル繊維な
    どの耐磨耗性合成繊維の糸から製織された筒状織布の内
    部に、アラミド繊維からなる多数本の糸を芯体として挿
    入したものからなり、前記アラミド繊維の糸は、前記筒
    状織布の糸と異なる色を有し、前記筒状織布内において
    前記筒状織布の長さ方向にのびかつ前記筒状織布の幅方
    向および厚さ方向に緊密に並列するように配置されてお
    り、前記筒状織布および前記芯体は、細幅ベルト状に偏
    平化されるとともに、前記筒状織布の両面をとじ糸で縫
    織されることによって一体化されていることを特徴とす
    る安全ベルトの命綱。
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