JPH0650556Y2 - 分岐部を有するコード - Google Patents

分岐部を有するコード

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JPH0650556Y2
JPH0650556Y2 JP1988094758U JP9475888U JPH0650556Y2 JP H0650556 Y2 JPH0650556 Y2 JP H0650556Y2 JP 1988094758 U JP1988094758 U JP 1988094758U JP 9475888 U JP9475888 U JP 9475888U JP H0650556 Y2 JPH0650556 Y2 JP H0650556Y2
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JP
Japan
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cord
tensile strength
branch
fiber
cords
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JP1988094758U
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JPH0217595U (ja
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貴大 桑野
彰 山口
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Ashimori Industry Co Ltd
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Ashimori Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、端部が2本以上に分岐した分岐部を有するコ
ードに係わり、特に、パラグライダーやパラシュートの
セールと基部の連結用コードの如く取り扱いが簡便で高
抗張力が求められる分岐部を有するコードに関する。
〔従来の技術〕
従来、この種の分岐部を有するコードとしては、第4図
に示す、ループ状のアイ部を形成して、互いに挿通した
ものが知られている。この分岐部は、一本のコードが二
本のコードに分岐するY字型構造であり、三本のコード
21、22、23の一端を曲げてループ状のアイ部を形成し
て、コード21のアイ部21aをコード22、23のアイ部に挿
通した後、コード21の他端をコード21のアイ部21bに挿
通したものである。
このような分岐部を有するコードが使用される理由につ
いて、パラグライダーを例にとって説明する。パラグラ
イダーのセールは多数の柔軟な合成繊維のコードで取り
つけられており、他端は集束されてベルト等の基部に取
りつけられる構造となっている(第3図参照)。パラグ
ライダーは全体としての軽量性と共に、折り畳み作業時
等に取り扱い易いもの(絡み合いが少ない)でなければ
ならず、そのため、抗張力繊維を基体とするコードを使
うと共に順次分岐していくコードを使っている。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来の分岐部を有するコードにあっては、コードが連続
体ではなく、分岐部において結節しているため抗張力が
低下する。特に、軽量化を図るためにアラミド繊維等の
高張力・低伸度繊維(直線方向に高配向している)を使
用した場合、結節による抗張力の低下が著しい(普通30
〜40%のダウンのものが、60%もダウンする)。したが
って、繊維が持っている本来の抗張力を生かした軽量化
が達成できなくなるという問題点があった。
また、ループ状のアイ部の形成には、コードの一端部を
丸く曲げる工程とその一端部を縫製する工程が必要とな
り、さらに、これらのアイ部を結節する工程も必要とな
り、製造に手間がかかるという問題点もあった。
本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは、繊維
が持っている本来の抗張力を生かし、製造が容易な分岐
部を有するコードを提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、抗張力繊維を基体とする2
本以上のコードが集束され、集束されたコードの外周に
被覆層が形成された集束部と、前記コードが2以上に分
岐する分岐部とを有し、前記コードは集束部から分岐部
へと連続しており、前記集束部から前記分岐部に至る集
束部端部に固定手段が設けられている分岐部を有するコ
ードとしたものである。
そして、上記抗張力繊維は高強力・低伸度繊維である分
岐部を有するコードが好ましい。
〔作用〕
抗張力繊維を基体とするコードは、集束部から分岐部へ
と連続しており、一本一本のコードはその長さ方向にわ
たって略均一な抗張力を有する形態がそのまま維持さ
れ、分岐部における抗張力の低下がほとんどない。集束
部から分岐部に至る集束部端部に作用するコードをばら
そうとする力に対しては、固定手段が対抗する。
そして、抗張力繊維を高強力・低伸度繊維とすれば、分
岐部を有するコード全体の軽量化になる。
〔実施例〕
実施例について図面を参照して説明する。
第1図において、抗張力繊維1としてアラミド繊維1000
d(デニール)の原糸を二本引き揃えて基体とし、その
表面にポリエステル繊維250dの原糸を16本編組して被覆
層2を形成してコード3としている。コード3は、上記
した芯入組紐のみならず、二重組紐(中の組紐が抗張力
繊維で編組されている)、12打、16打等の組織に編組し
た組紐(抗張力繊維が編組され組紐となっている)更に
は、これらのコードを二本以上集束して被覆層を形成し
たものでもよい。すなわち、抗張力繊維を基体とするも
のであればよい。
次に、コード3が二本引き揃えられて集束し、その表面
にポリエステル繊維500dの原糸を16本編組して、被覆層
4を形成している。集束部5は、コードを引き揃えたも
のに限らず、撚合したものや編組したものでもよい。ま
た、二本以上、例えば三本、四本のコードを集束しても
よい。さらに、被覆層4は、合成繊維を編組したものに
限らず、合成樹脂で被覆したものでもよい。
次に、分岐コード6に至る集束部5の端部には、糸7が
二本のコードをジグザグに刺し連ねるように縫製し、そ
の上を合成繊維8で積巻して、この端部を固定してい
る。すなわち、集束部5と分岐コード6に区分される。
固定手段としては、縫製及び積巻きの組み合わせのみな
らず、縫製のみ、積巻きのみ、あるいは金属リングをか
しめるものでもよい。
抗張力繊維1に使用される高強力・低伸度繊維には、芳
香族ポリアミド繊維(アラミド繊維)、芳香族ポリエス
テル繊維、高強力ポリエチレン繊維等が好適である。
第2図は分岐部を有するコードの分岐状態を示す図面で
ある。第2図(a)のA部は、第1図に示すような典型
的な二本分岐であるが、B部のように、集束部5外周に
は被覆層4を形成したものがコード9となり、他のコー
ド3と共に集束されて親子関係にある分岐部を有するコ
ードとなったものもある。この親子関係にある分岐部を
有するコードは、例えば、第3図のコード10の使用例の
ように、分岐先が広がっているものに好適である。ま
た、第2図(b)のC部の二本分岐とD部の三本分岐の
ように、その両端が分岐部となっているものもある。こ
の両端が分岐しているものは、例えば、吊り荷物の形状
が大きいものに好適である。
第3図は、分岐部を有するコードの使用例であり、多数
の分岐部を有するコード(親子関係の分岐部を有するコ
ード10や二本分岐部を有するコード11)がセール12とベ
ルト等の基部13間を連結している。コード同士の絡み合
いを防止されると共に、分岐部での抗張力の低下のない
構造と高強力・低伸度繊維の使用によって全体としての
軽量化に大きく寄与することができた使用例である。ま
た、分岐部における分岐角度は、せいぜい15°程度であ
り、分岐部の固定箇所にかかる横方向の力は小さく、固
定手段も前述の合成樹脂の積巻のみでよくコードの抗張
力低下もほとんどない。
〔考案の効果〕
本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載
する効果を奏する。
抗張力繊維を基体とするコードが集束部から分岐部へと
連続しており、分岐部における抗張力の低下がほとんど
なく、コード全体の軽量化が可能となる。したがって、
パラグライダーやパラセールのように、分岐部が多く、
軽量化と高張力が求められるコードに最適である。コー
ド自体は連続しており、集束部のコードは被覆層で覆わ
れ、分岐部に至る集束部端部は固定手段でコードがばら
けないようにするという単純な構造であるため、連続工
程での製造が可能であり、固定手段も種々のものが採用
可能であり、アイ部の形成、縫製、結節のような複雑な
工程がなくなるので、製造が容易であり、製造コストの
低減が可能である。
そして、抗張力繊維を高強力・低伸度繊維とすることに
よって、分岐部を有するコード全体の一層の軽量化が可
能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は分岐部を有するコードの要部斜視図、第2図は
分岐部を有するコードの分岐状態を示す図面、第3図は
分岐部を有するコードの使用例を示す斜視図、第4図は
従来の分岐部を有するコードの要部を示す図面である。 1…抗張力繊維、3…コード、4…被覆層、5…集束
部、6…分岐コード、7…糸(固定手段)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】抗張力繊維を基体とする2本以上のコード
    が集束され、集束されたコードの外周に被覆層が形成さ
    れた集束部と、前記コードが2以上に分岐する分岐部と
    を有し、前記コードは集束部から分岐部へと連続してお
    り、前記集束部から前記分岐部に至る集束部端部に固定
    手段が設けられていることを特徴とする分岐部を有する
    コード。
  2. 【請求項2】抗張力繊維は高強力・低伸度繊維である請
    求項1記載の分岐部を有するコード。
JP1988094758U 1988-07-18 1988-07-18 分岐部を有するコード Expired - Lifetime JPH0650556Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988094758U JPH0650556Y2 (ja) 1988-07-18 1988-07-18 分岐部を有するコード

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Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0217595U JPH0217595U (ja) 1990-02-05
JPH0650556Y2 true JPH0650556Y2 (ja) 1994-12-21

Family

ID=31319327

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58180299U (ja) * 1982-05-24 1983-12-02 日本特殊製鋼株式会社 コンビネ−シヨンロ−プ
JPS63173008A (ja) * 1987-01-13 1988-07-16 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 光フアイバハ−ネス

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0217595U (ja) 1990-02-05

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