JPH072224B2 - 山留部品の連続再生装置 - Google Patents

山留部品の連続再生装置

Info

Publication number
JPH072224B2
JPH072224B2 JP1143894A JP14389489A JPH072224B2 JP H072224 B2 JPH072224 B2 JP H072224B2 JP 1143894 A JP1143894 A JP 1143894A JP 14389489 A JP14389489 A JP 14389489A JP H072224 B2 JPH072224 B2 JP H072224B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
station
hanger
mountain retaining
parts
coating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1143894A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH038465A (ja
Inventor
康正 甘利
博文 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hirose and Co Ltd
Original Assignee
Hirose and Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hirose and Co Ltd filed Critical Hirose and Co Ltd
Priority to JP1143894A priority Critical patent/JPH072224B2/ja
Publication of JPH038465A publication Critical patent/JPH038465A/ja
Publication of JPH072224B2 publication Critical patent/JPH072224B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chain Conveyers (AREA)
  • Intermediate Stations On Conveyors (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、地下工事、ビル基礎工事、河川工事、橋梁工
事等において土砂の崩れ止めを行う所謂山留工事に使用
される部品の再生装置に関する。
(従来技術とその課題) 一般に、山留工事は鋼矢板や連続壁等にて形成した土留
め壁にかかる土圧を内側に構築した支保架構によって受
け止めて所要の土木建設工事用空間を確保するものであ
り、構築された支保架構は土木建設工事の終了と共に解
体され、解体後の構成部材は新たな山留工事に繰り返し
再使用される。この支保架構の構成部材には、柱をなす
H型鋼等からなる中間杭と、腹起、切梁、火打梁の如き
梁材と、これら梁材各部の連結、補強、長さ調整等に使
用される様々な種類の鋼製の山留部品、例えば隅部ピー
ス(第7図A参照)、火打受ピース(同B参照)、自在
火打受ピース(同C参照)、補助ピース(同D参照)、
カバープレート(同E参照)、キリンジャッキ(同F参
照)、ジャッキカバー(同G参照)、オイルジャッキ受
ピース(同H参照)、交叉部ピース等(同I参照)の山
留部品とがあり、また各種類の山留部品においても寸法
及び重量の異なるものがある。
ところで、上述のような山留部品は、山留工事に使用す
ることによって、錆止め塗膜の老化、損傷、剥離等を生
じて部分的に錆が発生したり、土泥やモルタル等が付着
して使用しにくくなることから、再生させる必要があ
る。
しかるに、従来における再生は、形態、寸法、重量、表
面状態、付着物等の異なる多様な山留部品を一括して自
動的に再生処理することが困難であるため、1個毎けれ
ん器具等で付着物及び老化塗膜を除去して整面した後、
刷毛塗り等で錆止め塗装を施すという手作業にて行われ
ており、再生に多大な労力及び時間を要すると共に、再
生コストが非常に高くつくという問題があった。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上述の事情に鑑みて、多様な山留部品を一律
に自動的かつ連続的に再生する装置を提供することを目
的としている。
すなわち、本発明の山留部品の連続再生装置は、上記目
的を達成するために、山留部品を吊持する多数のハンガ
ーが所要間隔置きに取付けられてエンドレス周回運動す
るハンガーコンベヤーを備え、該ハンガーコンベヤーの
周回軌道に、再生前の山留部品を上記ハンガーに吊るす
吊掛けステーションと、該山留部品の付着物及び老化塗
膜をショットブラストにより除去する整面ステーション
と、ショットブラスト後の山留部品に残留するショット
粒子及び粉塵を空気圧により吹払うエアブローステーシ
ョンと、エアブロー後の山留部品に周囲から塗料をシャ
ワー状に注ぎかけるシャワー塗装を行う塗装ステーショ
ンと、塗装後の山留部品に付着した余剰塗料を遠心力に
よって振払う垂れ切りステーションと、塗装された塗膜
を乾燥させる乾燥ステーションと、乾燥後の山留部品を
上記ハンバーより取外す受取りステーションとが順次設
けられてなる構成を採用するものである。
(作用) 回収されてきた山留部品は、ハンガーコンベヤーの吊掛
けステーションにおいて順次移動してくるハンガーに1
個ずつ吊り掛けられ、まず整面ステーションにおいてシ
ョットブラストにより工事現場で付着した土泥やモルタ
ル等の付着物と共に老化塗膜及び錆も除去されて地肌が
露呈する程度に整面され、次いでエアブローステーショ
ンにおいて高圧空気の吹付けによって山留部品の凹所等
に残留するショット粒子及び整面時に生じた粉塵が吹払
われる。しかして、エアブローステーションを出た山留
部品は、塗装ステーションにおいてシャワー塗装により
錆止め塗料等の塗装が施され、次の垂れ切りステーショ
ンにおいて付着している余剰の塗料を遠心力によって振
払って除去され、乾燥ステーションを経て塗膜が乾燥し
た状態で受け取りステーションへ移動し、ここでハンガ
ーから取外されて再生品として出荷される。再生した山
留部品を取外したハンガーは、続いて吊掛けステーショ
ンに移動し、上記同様に再生前の山留部品が吊るされて
上記再生過程を繰り返すことになる。
塗装ステーションにおけるシャワー塗装は、山留部品に
周囲から塗料をシャワー状に注ぎかけるものであるか
ら、深い凹入部を有するような複雑な形状の山留部品で
あっても、塗料が液として表面を伝って流れ広がる形で
凹所内面まで充分に行きわたることになる。しかして、
次の塗装ステーションにおいて、上記シャワー塗装によ
って付着した余剰の塗料を遠心力によって振り払うこと
ができるから、該シャワー塗装時の塗着量を未塗着部の
残留を確実に防止できるように大過剰に設定し、且つ塗
膜厚を均一化することが可能であり、もって山留部品の
形状や寸法の違いに関わりなく優れた塗装品位を達成で
きる。
更に、このようなシャワー塗装では配管に設けた単純な
パイプ状の噴出口より塗料を吹き出すだけでよく、塗料
を霧化するものではないから、塗料ミストの発生を防止
でき、且つ被着しなかった塗料は液として容易に回収で
きるため、高い塗着効率を達成できる。
これに対し、一般的な噴霧(スプレー)塗装では、塗着
領域が噴霧方向に支配されると共に塗着量を短時間で多
くできず、山留部品の形状によっては均一塗装を行え
ず、特に深い凹入部を有するような複雑な形状になると
凹所内面まで充分に塗料が行きわたらず、未塗装部が残
り易い上、ミストが多量に発生するため、フィルタ等の
設備を充実せねばならず、塗着効率も悪く、且つエアガ
ンのように霧化するための専用のノズルや付帯設備を必
要とし、設備コストが高く付くという難点がある。また
浸漬塗装では、吊持状態で上下に長い山留部品をも完全
に浸漬させるために非常に深く且つ長大な塗料槽を必要
とし、且つ山留部品を浸漬して引き上げることから、ハ
ンガーコンベヤのラインに上下変位量の大きい昇降部を
構成せねばならず、これによってコンベヤーの移動にか
かる負荷が大きくなるから、駆動装置の大型化を余儀な
くされ、しかも山留部品の種類によっては、浸漬状態で
凹所の空気が抜けずに未塗装部を生じたり、凹所にて塗
料を汲み上げてしまうという問題がある。
垂れ切りステーションでは上記のシャワー塗装によって
余剰に付着した塗料を遠心力によって効率よく除去でき
るが、その遠心力を作用させるには山留部品をハンガー
に吊持した状態で回転させればよい。また乾燥ステーシ
ョンにおける乾燥手段は、塗料の性状に応じた適当な方
法を採用すればよく、加熱乾燥を行ってもよいが、揮発
性の大きい溶剤を用いた塗料では送風機による単なる風
乾でも充分である。
(実施例) 以下、本発明を図示実施例に基づいて具体的に説明す
る。
第1図、第2図において、1はハンガーコンベヤであ
り、平面視環状に配された横向きのH形鋼からなるガイ
ドレール1aに多数のハンガー2が所要間隔置きに懸架さ
れており、これらハンガー2がガイドレール1a直下に沿
って配された駆動チェーン1b(第6図参照)に連結さ
れ、かつ該駆動チェーン1bの駆動に伴って一体にエンド
レス周回運動するようになされている。しかして、該ハ
ンガーコンベヤー1の周回軌道には、周回前段側から後
段側へ順次、吊掛けステーション3、整面ステーション
4、エアブローステーション5、塗装ステーション6、
垂れ切りステーション7、乾燥ステーション8、受取り
ステーション9が設けてあり、吊掛けステーション3は
受取りステーション9の外側に隣接して配されている。
またハンガーコンベヤー1の周回軌道は吊掛けステーシ
ョン3及び受取りステーション9位置が他より低位に設
定されており、第3図の如く乾燥ステーション8側から
受取りステーション9側へ下降傾斜し、次いで第2図の
如く受取りステーション9から吊掛けステーション3へ
同高さで外側へ略90°方向転換し、更に吊掛けステーシ
ョン3から整面ステーション4側へ略90°方向転換した
上で上昇傾斜するように構成されている。
吊掛けステーション3にはフリーローラー11a付きのテ
ーブルリフター11が設置されており、このテーブルリフ
ター11の外側端部にクレーン(図示略)にて搬入された
山留部品12をテーブルリフター11上へ搬送する駆動ロー
ラーコンベヤー13が接続され、またハンガーコンベヤー
1の上昇傾斜部の直下に位置して、表面に該コンベヤー
1の軌道方向と平面視で平行する複数本の凸条14aを備
えたガイド台14が設置されている。
受取りステーション9には、上面にフリーローラー15a
を有する可動受け台15が設置されている。この可動受け
台15は、山留部品12がジャッキカバー12g(第7図G参
照)や長いカバープレート12e(第7図E参照)等の長
尺物である場合に、ハンバー2に吊持されて移動してく
る該山留部品を傾斜状態で受け止めてその上面に倒伏さ
せた後、水平状態に復帰することにより、受取り時の衝
撃防止とハンガーからの取外しの容易化を図るものであ
り、長尺物でない山留部品12では水平状態のままでハン
ガーコンベヤー1の下降軌道によって自然にフリーロー
ラー15a上へ載置される。しかして可動受け台15の搬出
側端部には、吊掛けステーション3より整面ステーショ
ン4へ向かうハンガーコンベヤー1の軌道と平面視平行
方向に沿う傾斜フリーローラーコンベヤー16aが接続さ
れている。この傾斜フリーローラーコンベヤー16aは、
搬出側が低くなるように緩傾斜しており、その搬出側端
部に接続されたカーブスラットコンベヤー16bとこれに
接続する直線状スラットコンベヤー16cと共に、受取り
ステーション9より吊掛けステーション3と整面ステー
ション4との間のハンガーコンベヤー1の軌道下方を経
て再生品集積側へ延出する一連の搬出コンベヤー16を構
成している。
17は直線状スラットコンベヤー16cの途中に設けられた
プレート集積ステーション、18は搬出コンベヤー16の末
端に設けられた一般集積ステーションである。
第4図〜第6図で示すように、ハンガー2は、頂端に設
けた両側各一対のガイドローラー19,19にてハンガーコ
ンベヤー1のガイドレール1aを挟持する形で該ガイドレ
ール1aに移動自在に吊持され、かつ各ガイドローラー19
の取付アーム19aが駆動チェーン1bのリングに挿通され
て該駆動チェーン1bの周回移動に伴って一体にガイドレ
ール1aに沿って一方向に移動するように設定されてい
る。なお、駆動チェーン1bは、その要所に取付けた両側
一対の同様の取付アーム19a及びガイドローラー19を介
してガイドレール1aに周回移動自在に支持されており、
チェーン駆動制御装置10(第1図、第2図参照)によっ
て間欠的に周回移動する。
しかして、各ハンガー2は、4本の取付アーム19aに支
持された横バー19bに頂部のブラケット20aを介して枢着
された上部保持筒20、その下端フランジ部20bに環状ス
ペーサ21を介して上端フランジ部22aがボルト止めされ
た下部保持筒22、この下部保持筒22内に一対のベアリン
グ23a,23aを介して同心状に挿通されると共に上部保持
筒20内へ突入した上端部においてスラストベアリング23
b及び抜け止めナット24aを介して環状スペーサ21に周方
向回転自在にかつ上記移動不能に保持されたロッド24、
該ロッド24の下部に固着された上方へ開放する短円筒状
のドラム25、ロッド24の下端部に連結筒26を介して上端
部がボルト止め連結された吊持杆27、連結筒26に固着さ
れたスプロケット28、連結筒26の下端面にボルト止めさ
れた平面視長楕円形の向き規制板29、一対の逆L字状取
付杆30a,30aを介して下部保持筒22に支持された揺れ止
め具30、より構成されている。しかして揺れ止め具30
は、前後に長い双屋根形の防御板30bとその上位に取付
けられた前後各一対のガイドローラー30cとを備えてお
り、向き規制板29の下方に配置され、これを吊持杆27が
非接触で貫通している。
31は山留部品12をハンガー2に吊るすための吊掛け具で
あり、掛け環31aと、これに連結された2本の鎖31b,31b
と、各鎖31bの下端に連結されたL字形のフック部材31c
とで構成され、掛け環31aとハンガー2の吊持杆27の下
端鉤部27aに着脱自在に掛止し得るようになされてい
る。
上記ハンガー2に吊持させる再生対象の山留部品12の種
類は問わないが、その具体例として、第7図Aの如き隅
部ピース12a、同図Bの如き火打受ピース12b、同図Cの
如き自在火打受ピース12c、同図Dの如き補助ピース12
d、同図Eの如きカバーパープレート12e、同図Fの如き
キリンジャッキ12f、同図Gの如きジャッキカバー12g、
同図Hの如きオイルジャッキ受ピース12h、同図Iの如
き交叉部ピース12i等が挙げられる。すなわち、これら
山留部品12a〜12iは、いずれも複数のボルト孔32を有し
ていることから、この所要のボルト孔32に吊掛け具31の
フック部材31c,31cを係止することにより、簡単に該吊
掛け具31を介してハンガー2に吊し、また吊掛け具31よ
り容易に取外すことができる。なお、これら山留部品12
a〜12iの各々の種類においても寸法が異なる複数品種が
存在し、通常取扱う山留部品12の重量は6〜210kg程度
の範囲にわたり、また最大のもので1500mm程度の長さが
ある。
整面ステーション4及びエアブローステーション5は第
1図、第2図で示すように一体の処理室32内に設けられ
ており、前段の整面ステーション4には、鋼球の如き硬
質のショット粒子を遠心力によって射出する複数基のシ
ョットブラスト装置4aが、ハンガー2に吊持された山留
部品12に対して該ショット粒子を様々な方向から投射で
きるように設置されている。また後段のエアブローステ
ーション5には、整面ステーション4より移動してきた
該山留部品12に対して複数方向から高圧空気を吹き付け
るエアノズル5aが設置されている。
しかして、整面ステーション4及びエアブローステーシ
ョン5の上部にはそれぞれ第8図、第9図で示すような
ハンガー回転駆動装置34が設置されている。この回転駆
動装置34は、縦箱形の取付フレーム枠34aに駆動モータ
ー35aにて回転駆動する垂直駆動軸35bが取付けられ、該
駆動軸35bの下端部に固設された駆動スプロケット35と
取付フレーム枠34aの下面側に軸受36aを介して枢着され
た従動スプロケット36との間に無端チェーン37が巻掛け
られており、該チェーン37を押し付けガイドプレート38
を介してハンガー2のスプロケット28に噛合させて走行
駆動することにより、ハンガー2の吊持杆27が回転する
ようになされている。なお、ガイドプレート38は、取付
フレーム枠34aの下面側に固定された一対のブラケット3
4b,34bに2本のねじ軸38a,38aを介して突出量調整可能
に取付けられている。
従って、整面ステーション4及びエアブローステーショ
ン5における処理は回転駆動装置34の駆動によって山留
部品12が自転する状態、通常10〜30rpm程度で自転する
状態で行われる。しかして整面ステーション4において
は、上部に第8図の一点鎖線で示すように対向配設した
チャンネル材よりなるガイドレール4b,4bを有してお
り、ハンガー2は揺れ止め具30の2対のガイドローラ30
cがガイドレール4b,4bに嵌合することにより、ショット
ブラスト時の衝撃による揺れが防止されるようになされ
ている。なお、防御板30bはショット粒子を遮蔽してハ
ンガー2上部を保護する機能を果たしすが、遮ぎきれな
かったショット粒子がローラー25内に飛び込んでもその
底板25aに設けた孔25bより排出される。
なお、第1図、第2図における4cは射出されて処理室33
の底部に溜まったショット粒子を回収して再びショット
ブラスト装置4aに供給するショット粒子回収装置、39は
ダクト39aを介して処理室内の粉塵を吸引除去するダク
トコレクターである。
再生前の山留部品12は、吊掛けステーション3において
降下状態にあるハンガー2に吊掛け具31を介して1個ず
つ順次吊るされ、ハンガーコンベヤー1の軌道に沿って
上方へ持ち上げられてた上で整面ステーション4へ移動
し、整面ステーション4において土泥やモルタル等の付
着物ならびに老化塗膜、錆がショットブラストによって
除去されて地肌が露呈する程度に整面される。次いでエ
アブローステーション5に入ると、高圧空気によって凹
所等に残留していたショット粒子及び粉塵が吹き払われ
ることになる。
塗装ステーション6は、塗装室6a内に設けたシャワー塗
装装置40と、該塗装室6aの上部に設けた前記同様のハン
ガー回転駆動装置34とで構成されている。しかして、シ
ャワー塗装装置40は、第10図で示すように、塗装室6a内
の両側部および底部に配設された多数本の塗料導出管40
aよりなり、各導出管40aには塗料を、シャワー状に吹き
出す複数の噴出口40bとコック40cが設けてあり、回転駆
動装置34にて10〜30rpm程度で自転している山留部品12
に対して様々な方向から塗料を注ぎかけることにより、
該山留部品12の凹所内面を含む全表面からなり過剰の塗
料で塗装されるようになされている。なお、噴出口40b
の全てを開放する必要はなく、再生対象とする山留部品
12の品種がある程度定まっている場合には、それに対応
して不必要な噴出口40bを栓で閉止しておけばよく、そ
の選択は経験的に容易に行える。
垂れ切りステーション7は、垂れ切れ室7aとその上部に
設けた高速回転駆動装置41にて構成されている。この高
速回転駆動装置41は、第11図、第12図で示すように、駆
動モーター42aを介して回転駆動する1個の駆動ローラ
ー42を備えた駆動ローラー台41aと、2個の従動ローラ
ー43,43を備えた従動ローラー台41bとが、ハンガー2の
移動部を挟んで対設された取付基枠44a,44bに流体圧シ
リンダー45a,45bの駆動によって相互に遠近方向に移動
可能に取付けられてなる。46a,46bは取付基枠44a,44bの
片側に固設されて両台41a,41bのガイドローラー47a,47b
が嵌入するコ字形ガイドレール、48a,48bは同じく反対
側に固設されて両台41a,41bの下向きコ字形ガイド材49
a,49bが摺接する凸形ガイドレール、50は従動ローラー
台41bの出退位置設定ボルトである。なお、駆動ローラ
ー42及び従動ローラー43,43はいずれも滑り止めのため
にウレタンゴム張り51である。
この垂れ切りステーション7においては、両台41a,41b
を退限位置で待機させておき、塗装ステーション6より
移動してきたハンガー2が両台41a,41b間で停止した際
に両台41a,41bを接近方向に移動させて該ハンガー2の
ドラム25を図示の如く駆動ローラー42と従動ローラー4
3,43との間で挟み付ける。この状態で駆動ローラー42を
回転駆動させることにより、ハンガー2の吊持杆27が回
転し、これに伴って山留部品12が自転することになる。
ここで、吊持杆27の回転数は100〜150rpm程度の高速に
設定することにより、山留部品12に付着していた余剰の
塗料が高速自転に伴う遠心力で振り切られ、その全面が
ほぼ均一な塗膜厚を有するものとなる。
乾燥ステーション8は、ハンガーコンベヤー1の軌道両
側に設けた仕切り壁8a,8a間に複数基の送風ファン8bを
設置してなり、垂れ切りステーション7を出たハンガー
2が両仕切り壁8a,8a間を移動する過程で吊持された山
留部品12の塗膜が風乾されるように設定されている。
かくして再生された山留部品12は、ハンガーコンベヤー
1の軌道に沿って下降しつつ受取りステーション9へ移
動するが、吊持状態での向きが垂れ切りステーションに
おける回転を経て一定していないことから、そのままで
は受取りステーション9の可動受け台15上へ載る際に角
部から接触して横転する等の危険性がある。このため、
受取りステーション9の手前に第13図の如く平面視L字
形の向き規制ガイド52が設けてあり、ハンガー2の移動
過程でその向き規制板29が上記ガイド52に接触して、吊
持杆27を該規制板29の長軸方向とハンガー2の移動方向
とが一致する向きに修正する。従って、山留部品12の形
状つまり品種に応じて予め吊掛け具31の両フック部材31
c,31cにて掛止するボルト孔32を定めておくことによ
り、受取りステーション9への搬入姿勢が一定となり、
上記危険性を回避できる。
なお、第2図の53はハンガーコンベヤー1とこれに付随
する各ステーション4〜7の駆動を制御する制御盤であ
る。
受取りステーション9の可動受け台15上の載った山留部
品12は、ここで作業者が緩んだ状態になった吊掛け具31
の各フック部材31cをボルト孔32から外すことによっ
て、ハンガー2から離脱され、傾斜フリーローラーコン
ベヤー16a上を手で押されてカーブスラットコンベヤー1
6b上へ移され、以降は自動的に該コンベヤー16b及び直
線状スラットコンベヤー16cにて搬出側へ運ばれる。な
お、搬出過程ではコンベヤー16bの終端付近と一般集積
ステーション18の手前位置とで光電管54(第2図参照)
にて山留部品12の通過が確認される。しかして、山留部
品12がカバープレート12eである場合は、プレート集積
ステーション17においてプッシャー17aにてコンベヤー1
6c上から側方へ払い出され、集積台17bにて受け止めら
れて所定枚数に達するまで上下積重状態に保管される。
またカバープレート12e以外の山留部品12は、一般集積
ステーション18のスラットコンベヤー18a上へ移送さ
れ、該コンベヤー18a上である程度の個数に集積される
と、プッシャー18bにて側方の傾斜台18c上へ払い出さ
れ、クレーン等で出荷位置あるいは出荷用車輌上へ運ば
れる。
なお、本発明では、ハンガーコンベヤー1のガイドレー
ル1aのライン構成、ハンガー2の構造及び駆動手段、吊
り掛けステーション3及び受取りステーション9におけ
る設備構成等の細部に関しては上記実施例以外に種々設
計変更可能である。
(発明の効果) 本発明の連続再生装置によれば、山留工事に使用されて
回収されてきた形態、寸法、重量、表面状態、付着物等
の異なる多様な山留部品について、付着物や老化塗膜を
除去して整面し、再塗装して乾燥するという一連の再生
処理を一括して自動的かつ連続的に高能率で行うことが
でき、従来の1個ずつの手作業に頼っていた再生処理の
手間、労力、時間が格段に低減され、再生処理コストの
大幅な低減が可能となる。
また、この再生装置の整面ステーションデハショット粒
子を遠心力で射出するショットブラストによる整面手段
を採用しているため、例えば高圧水洗手段では除去でき
ないモルタル等の硬化付着物、老化塗膜、錆等も確実に
除去でき、かつ該高圧水洗では必須となる乾燥工程が不
要であると共に、高圧空気によって砂粒を噴射するサン
ドブラスト手段にて比較しても、消費エネルギーが少な
く、かつショット粒子の回収再使用が可能であることか
ら、整面コストが安く付くという利点がある。
しかも、上記塗装は塗料を周囲からシャワー状に注ぎか
けるシャワー塗装であるから、深い凹入部を有するよう
な複雑な形状の山留部品でも内面まで充分に塗料を行き
わたらせることができ、山留部品の形状や寸法の違いに
左右されず、同じ塗装条件で未塗装部を残すことなく斉
一に塗装可能であり、しかも一般的な噴霧塗装のような
大量のミストを生じず、フィルター等の設備を簡略化で
きる上、配管に設けた単純なパイプ状の噴出口より塗料
を吹き出すだけでよいから、塗装部を大きなスペースを
要さずに極めて簡素に構成でき、設備コストが少なくて
済み、また未被着塗料の回収が容易であって高い塗着効
率を達成できるという利点がある。
しかして、上記塗装後の山留部品に付着した余剰塗料を
遠心力によって振払うため、山留部品の形状や寸法の違
いに関係なく塗膜厚を容易に均一化することが可能であ
ると共に、上記シャワー塗装による塗着量を大過剰に設
定しても支障がないから、この塗着量を多くすることに
よって未塗着部の残留をより確実に防止でき、もって高
い再生品位の山留部品を提供できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すものであって、第1図や
山留部品の連続再生装置の全体斜視図、第2図は同上装
置の全体配置構成を示す概略平面図、第3図は吊掛けス
テーション及び受取りステーション部分の配置構成を示
す概略側面図、第4図はハンガーの正面図、第5図は第
4図のV−V線の矢視断面図、第6図はハンガーコンベ
ヤーのハンガー取付部分の側面図、第7図(A)〜
(I)は山留部品の例を示す斜視図、第8図はハンガー
回転駆動装置の縦断側面図、第9図は第8図のIX−IX線
の矢視断面図、第10図は塗装ステーションにおける塗装
状態の斜視図、第11図は高速回転駆動装置の横断平面
図、第12図は同上の縦断断面図、第13図はハンガーの向
き修正動作を説明する要部平面図である。 1…ハンガーコンベヤー、2…ハンガー、3…吊掛けス
テーション、4…整面ステーション、4a…ショットブラ
スト装置、5…エアブローステーション、5a…エアノズ
ル、6…塗装ステーション、7…垂れ切りステーショ
ン、8…乾燥ステーション、9…受取りステーション、
12,12a〜12i…山留部品、40…シャワー塗装装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】山留部品(12)を吊持する多数のハンガー
    (2)が所要間隔置きに取付けられてエンドレス周回運
    動するハンガーコンベヤー(1)を備え、該ハンガーコ
    ンベヤー(1)の周回軌道に、再生前の山留部品(12)
    を上記ハンガー(2)に吊るす吊掛けステーション
    (3)と、該山留部品(12)の付着物及び老化塗膜をシ
    ョットブラストにより除去する整面ステーション(4)
    と、ショットブラスト後の山留部品(12)に残留するシ
    ョット粒子及び粉塵を空気圧により吹払うエアブロース
    テーション(5)と、エアブロー後の山留部品(12)に
    周囲から塗料をシャワー状に注ぎかけるシャワー塗装を
    行う塗装ステーション(6)と、塗装後の山留部品(1
    2)に付着した余剰塗料を遠心力によって振払う垂れ切
    りステーション(7)と、塗装された塗膜を乾燥させる
    乾燥ステーション(8)と、乾燥後の山留部品(12)を
    上記ハンガー(2)より取外す受取りステーション
    (9)とが順次設けられてなる山留部品の連続再生装
    置。
JP1143894A 1989-06-05 1989-06-05 山留部品の連続再生装置 Expired - Fee Related JPH072224B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1143894A JPH072224B2 (ja) 1989-06-05 1989-06-05 山留部品の連続再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1143894A JPH072224B2 (ja) 1989-06-05 1989-06-05 山留部品の連続再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH038465A JPH038465A (ja) 1991-01-16
JPH072224B2 true JPH072224B2 (ja) 1995-01-18

Family

ID=15349522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1143894A Expired - Fee Related JPH072224B2 (ja) 1989-06-05 1989-06-05 山留部品の連続再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH072224B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6123093B2 (ja) 2012-11-12 2017-05-10 北川工業株式会社 コンデンサホルダ及びコンデンサ保持構造

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6038060A (ja) * 1983-08-09 1985-02-27 Kongo Kk 塗装ラインにおける塗装完成品受け取り装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60165070U (ja) * 1984-04-09 1985-11-01 株式会社 常盤電機 ロ−タリ−式エア−ブロ−

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6038060A (ja) * 1983-08-09 1985-02-27 Kongo Kk 塗装ラインにおける塗装完成品受け取り装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH038465A (ja) 1991-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE69428561T2 (de) Vorrichtung und Verfahren zur Behandlung der Aussenwände von Schiffsrümpfen
JP2002524355A (ja) ばら積み貨物船船倉をクリーニングしかつコーテイングする自立型足場システム
WO2007035656A2 (en) Powder coating booth
KR102132382B1 (ko) 교량 구조물의 유지보수를 위한 도장제거장치 및 방법
KR100684126B1 (ko) 도장 제품 이송용 컨베어 장치부에의 페인트 오염 방지장치
JPH072224B2 (ja) 山留部品の連続再生装置
JPH072225B2 (ja) 山留部品の連続再生方法及び装置
EP0195510B1 (en) Spraying machine with a rotating worksupport table
JP2638634B2 (ja) 無足場壁面処理方法および装置
US3508997A (en) Method and apparatus for cleaning and reconditioning of material containing cans
US8453593B1 (en) Emission attenuated lining apparatus and methods for structures
JPH0671572B2 (ja) 山留部品の連続再生装置
NL8320152A (nl) Inrichting voor de reiniging en voor de oppervlaktebescherming van de inwendige vlakken van verticaal opgestelde cilindervormige reservoirs met een star bevestigd deksel.
KR101846667B1 (ko) 교량의 케이블 보수 장치
JP3028735U (ja) 山留部品の連続再生装置
KR20210051079A (ko) 핸드폰 케이스 코팅에 있어서 무인자동화생산
GB2171932A (en) Rotary spraying table machine
KR102594807B1 (ko) 이송용 지그
JPH08327780A (ja) 原子炉格納容器の内面塗装装置
CN111036446B (zh) 自动化淋涂装置
KR100784024B1 (ko) 하역호퍼 상부의 부착광 제거장치
CN115055318A (zh) 一种换热器涂装系统及涂装工艺
CN115646740A (zh) 一种基材镀膜用具备前置清洗功能的多功能刮涂系统
JPH1029161A (ja) 筒状構造物の補修塗装工法及び装置
JPH094214A (ja) 吊り足場装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090118

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees