JPH0722151U - 油圧緩衝器の圧側オイルロック装置 - Google Patents

油圧緩衝器の圧側オイルロック装置

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JPH0722151U
JPH0722151U JP5791293U JP5791293U JPH0722151U JP H0722151 U JPH0722151 U JP H0722151U JP 5791293 U JP5791293 U JP 5791293U JP 5791293 U JP5791293 U JP 5791293U JP H0722151 U JPH0722151 U JP H0722151U
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lock
oil
shock absorber
valve
hydraulic shock
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JP5791293U
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庸行 井沢
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KYB Corp
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KYB Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油圧緩衝器の上部から圧側オイルロック特性
の調整操作を可能にして油圧緩衝器としての適用対象を
広範囲に広げる。 【構成】 圧側オイルロック装置を形作るロックロッド
19とロックケース50をそれぞれピストンアッセンブ
リ4とベースバルブアッセンブリ5側にそれぞれ構成す
る。そして、ロックロッド19の先端から基端側に亙り
油路23,24を構成してこの油路23,24の途中に
可変絞り32を介装し、かつ、ピストンアッセンブリ4
の上端にはアジャスタ37を配置し、これらアジャスタ
37と可変絞り32をピストンアッセンブリ4を通して
互いに関連づける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、自動二輪車やスノーモービル等の車両のサスペンション装置に用 いられる油圧緩衝器の圧側オイルロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、外部調整可能な圧側オイルロック装置を備えた油圧緩衝器としては、例 えば昭和62年実用新案出願公開第127089号公報にみられるようなものが 知られている。
【0003】 すなわち、このものは、油圧緩衝器の縮み側動作時における底付きを防止する ために、作動シリンダの下底中心部にロックケースを固定して配置すると共に、 ピストン側には、油圧緩衝器の最圧縮近傍において当該ロックケースに貫入する ロックロッドを取り付けている。
【0004】 そして、上記ロックケースの底部に向って油圧緩衝器の底から可変絞りを構成 するニードルバルブを挿通し、当該ニードルバルブを外部から操作することで可 変絞りの絞り度を調整することができるようにしている。
【0005】 かくして、油圧緩衝器の最圧縮近傍において、ロックケース内の作動油を貫入 するロックロッドによりこれら両者の嵌合隙間と別通路の可変絞りとを通して押 し出し、このとき、嵌合隙間と可変絞りを並行して流れる作動油の流動抵抗でオ イルロック効果を発生する。
【0006】 また、同時に、油圧緩衝器の底から可変絞りの絞り度を変更操作することで、 上記オイルロック効果の大小を任意に調整し得るようにしている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】 このように、上記した従来のものにあっては、オイルロック特性の調整を油圧 緩衝器の底から行うようにしているため、特に、当該油圧緩衝器をスノーモービ ルの前部サスペンション装置に適用したとき、作動シリンダの下端にスキー板が 装着されることから、オイルロック効果の調整に際していちいちスキー板を取り 外してやらなければならないという不具合点をもつ。
【0008】 したがって、この考案の目的は、油圧緩衝器の上部から圧側オイルロック特性 の調整操作を可能にして、油圧緩衝器としての適用対象を広範囲に広げ得るよう にした油圧緩衝器の圧側オイルロック装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、この考案によれば、圧側オイルロック装置を形作るロックロッ ドとロックケースをそれぞれピストンアッセンブリとベースバルブアッセンブリ 側にそれぞれ構成する。
【0010】 そして、ロックロッドの先端から基端側に亙り油路を構成してこの油路の途中 に可変絞りを介装し、かつ、ピストンアッセンブリの上端にはアジャスタを配置 し、これらアジャスタと可変絞りをピストンアッセンブリを通して互いに関連づ けることによって達成される。
【0011】
【作用】
すなわち、上記の構成により、ピストンアッセンブリを通してアジャスタロッ ドを操作すると、それに伴ってロックロッドの先端から基端側に亙って構成した 油路中の可変絞りの開口面積が変化する。
【0012】 これにより、車両への油圧緩衝器の装着状態において、通常外部に露呈する油 圧緩衝器の上部から圧側オイルロック装置の作用時におけるオイルロック特性の 調整操作が可能になる。
【0013】 そのために、自動二輪車のサスペンション装置としては勿論のこと、油圧緩衝 器の下端に主要部品が取り付けられる例えばスノーモービルの前部サスペンショ ン装置としても当該油圧緩衝器を使用することができ、かくして、その適用対象 を広範囲に広げることが可能になるのである。
【0014】
【実施例】
以下、この考案の一実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0015】 図1において、油圧緩衝器1は、同芯に配置した内外二重筒式の作動シリンダ 2とアウタチューブ3、および外部から作動シリンダ2に対して摺動自在に挿入 したピストンアッセンブリ4、並びに作動シリンダ2とアウタチューブ3の下端 に亙って嵌着したベースバルブアッセンブリ5とからなる。
【0016】 アウタチューブ3の上下端はキャップ6と上記ベースバルブアッセンブリ5で 塞がれており、同様に、作動シリンダ2の上下端もキャップ6との間に介装した ベアリング7とベースバルブアッセンブリ5にそれぞれ嵌着して挟持することに より塞がれている。
【0017】 ピストンアッセンブリ4は、作動シリンダ2内を摺動するピストン8と当該ピ ストン8を担うピストンロッド9とで主要部を構成している。
【0018】 ピストン8は、図2の詳細図にみられるように、圧側ポート10と伸側ポート 11を備え、かつ、ピストン8の上下面には、これら圧側ポート10と伸側ポー ト11を開閉するチェックバルブ12と伸側減衰力発生バルブ13がそれぞれ配 設してある。
【0019】 ピストンロッド9の下端には、サブロッド14がねじ結合によって一体的に取 り付けてあり、上記ピストン8は、このサブロッド14に対して上面側にバルブ ストッパ15とバルブガイド16を、また、下面側にはシム17とバルブストッ パ18を順次に積層した状態で嵌装してある。
【0020】 そして、この状態においてサブロッド14の下端からロックロッド19をねじ 込み、当該ロックロッド19を固定ナットとしてサブロッド14の肩部14aと の間でこれらバルブストッパ15とバルブガイド16,ピストン8,伸側減衰力 発生バルブ13,シム17およびバルブストッパ18からなるバルブ機構を挟持 し、伸側減衰力発生バルブ13によってピストン8における伸側ポート11の下 端を閉鎖している。
【0021】 なお、チェックバルブ12は、バルブガイド16に沿って上下動自在にガイド されており、かつ、バルブストッパ15との間に介装したノンリターンスプリン グ20によりピストン8の上面に押し付けられて圧側ポート10の上端側を閉じ ている。
【0022】 かくして、ピストン8は、作動シリンダ2内を上部油室Aと下部油室Bとに区 画すると共に、これら上部油室Aと下部油室Bを、圧側ポート10からチェック バルブ12を開きつつ、また、伸側ポート11から伸側減衰力発生バルブ13を 押し開きつつ互いに通じさせることになる。
【0023】 上記ロックロッド19の先端小径部19aの外周にはロックピース21が嵌装 してあり、当該ロックピース21はスナップリング22によって抜け止めされて いる。
【0024】 また、ロックロッド19の先端からは軸芯に沿って油孔23が穿設してあり、 この油孔23の基端側は横孔24でロックロッド19の側面に開口し、これら油 孔23と横孔24の境界部分でバルブシート25を形成している。
【0025】 前記ピストンロッド9は中空パイプで構成されており、かつ、作動シリンダ2 の上端を塞ぐベアリング7でガイドされつつキャップ6に嵌装したオイルシール 26とダストシール27を貫通して外方に延びている。
【0026】 そして、この外方に延びたピストンロッド9の上端には、車体への連結用ブラ ケット28がロックナット29と共にそれぞれねじ結合してある。
【0027】 なお、オイルシール26はベアリング7との間に介装したスプリング30の復 元力で、また、ダストシール27はアウタチューブ3の上端加締部3aとキャッ プ6との間に介装した保持板31でそれぞれ所定位置に保持してある。
【0028】 ピストンロッド9からサブロッド14およびロックロッド19内に亙って、油 孔23のバルブシート25と協同しつつ可変絞り32を構成するニードルバルブ 33が内装してある。
【0029】 ニードルバルブ33は、上端太径部33aとサブロッド14との間に介装した スプリング34の復元力で常に上方へと向う力を受け、このスプリング34の復 元力によって可変絞り32を大きくする方向に附勢されている。
【0030】 上記ニードルバルブ33の上端に接してピストンロッド9内には、アジャスタ パイプ35が上下動可能に納めてあり、このアジャスタパイプ35の上端は、上 記スプリング34によるニードルバルブ33の上向力によりスペーサ36を通し てブラケット28内のアジャスタ37に接している。
【0031】 アジャスタ37は、ブラケット28に対し送りねじ38とディテント機構39 を介して装着してある。
【0032】 これにより、ブラケット28の上端からアジャスタ37を回動操作し、スペー サ36とアジャスタパイプ35を通してニドルバルブ33を進退させることによ り、ディテント機構39で位置決めしつつ可変絞り32の絞り度を調整し得るよ うにしてある。
【0033】 一方、図1にみられるように、ベースバルブアッセンブリ5は、作動シリンダ 2とアウタチューブ3の下端を塞ぐボトムピース40と、このボトムピース40 に嵌着したバルブボディ41とで主要部を構成している。
【0034】 ボトムピース40は、図3の詳細図から分かるように、アウタチューブ3の底 部に螺着したボトムキャップ42上に着座し、かつ、作動シリンダ2の下端との 間に挟んで所定位置に保持すると共に、この作動シリンダ2の下端と嵌合して当 該作動シリンダ2をアウタチューブ3に対してセンタリングする。
【0035】 また、バルブボディ41は、先に述べたピストン8と同様に、圧側ポート43 と伸側ポート44、およびこれら二組のポート群に対向してバルブボディ41の 上下面に配設したチェックバルブ45と圧側減衰力発生バルブ46とを有し、か つ、外周面が作動シリンダ2の内面に油密状態を保って接している。
【0036】 ボトムピース40の上部は、小径部40aとなって作動シリンダ2内へと軸芯 に沿って起立しており、このボトムピース40の小径部40aに対してバルブボ ディ41を、上面側にバルブストッパ47とバルブガイド48およびチェックバ ルブ45を、また、下面側には圧側減衰力発生バルブ46とシム49を順次に積 層した状態で嵌装してある。
【0037】 そして、この状態からボトムピース40の小径部40aの上端にロックケース 50をねじ込み、当該ロックケース50を固定ナットとしてボトムピース40と の間でこれらバルブストッパ47,バルブガイド48,バルブボディ41,圧側 減衰力発生バルブ46およびシム49からなるバルブ機構を挟持し、圧側減衰力 発生バルブ46によりバルブボディ41おける圧側ポート43の下端を閉鎖して いる。
【0038】 なお、チェックバルブ45は、バルブガイド48によってガイドされ、かつ、 バルブストッパ47との間に介装したノンリターンスプリング51でバルブボデ ィ41の上面に接し、伸側ポート44の上端を閉じている。
【0039】 かくして、バルブボディ41は、作動シリンダ2における下部油室Bの下方に 室Dに区画すると共に、これら下部油室Bと室Dを、圧側ポート43から圧側減 衰力発生バルブ46を押し開きつつ、また、伸側ポート44からチェックバルブ 45を開きつつ互いに通じさせることになる。
【0040】 そして、上記室Dが、作動シリンダ2の下部側面に穿った通孔52を通して作 動シリンダ2とアウターチューブ3との間のリザーバ室Cに常時通じている。
【0041】 また一方、この状態において、上記ロックケース50は、前記ピストンアッセ ンブリ4側のロックロッド19と同芯状態を保って対向し、油圧緩衝器1の圧縮 動作に伴って当該ロックロッド19がロックケース50に貫入したとき、ロック ピース21によってロックケース50内にオイルロック室53を画成するように してある。
【0042】 上記したこの考案の実施例によれば、ピストン8が伸長動作する油圧緩衝器1 の伸び行程時には、作動シリンダ2内の上部油室Aからピストン8の伸側減衰力 発生バルブ13を押し開きつつ下部油室Bに向って流れる作動油の流動抵抗で伸 側減衰力を発生する。
【0043】 また、これと並行して、ピストンロッド9の退出体積分に相当する量の作動油 が、リザーバ室Cから作動シリンダ2の通孔52,室Dおよびバルブボディ41 のチェックバルブ45を開いて下部油室Bに補給される。
【0044】 そして、このとき、油圧緩衝器1が最伸長近傍に達したとすると、サブロッド 14の上端に介装してある伸側緩衝スプリング54がベアリング7の下面に衝合 し、このスプリング54の弾性力で最伸長時に発生する衝撃を緩和する。
【0045】 上記に対して、ピストン8が圧縮側に動作する油圧緩衝器の縮み行程時にあっ ては、下部油室B内の作動油がピストン8のチェックバルブ12を開いて上部油 室Aに補給される。
【0046】 かつ、これと並行して、ピストンロッド9の侵入体積分に相当する量の作動油 が、下部油室Bからベースバルブアッセンブリ5におけるバルブボディ41の圧 側減衰力発生バルブ46を押し開きつつ室Dおよび通孔52を通してリザーバ室 Cに押し出され、このとき、圧側減衰力発生バルブ46を押し開いて流れる作動 油の流動抵抗で圧側減衰力を発生する。
【0047】 上記において、油圧緩衝器1が最圧縮近傍に達したとすると、ピストンアッセ ンブリ4側のロックロッド19がベースバルブアッセンブリ5側のロックケース 50に嵌合し、ロックピース21でロックケース50内にオイルロック室53を 画成する。
【0048】 これにより、オイルロック室53内に閉じ込められた作動油は、以後、油圧緩 衝器1の縮み動作に伴ってロックピース21とロックケース50の嵌合隙間、並 びにロックロッド19の油孔23から可変絞り32を経て横孔24を通る二つ経 路を流れて下部油室Bに押し出されることになる。
【0049】 そのために、これらロックピース21とロックケース50の嵌合隙間と可変絞 り32の流動抵抗でオイルロック室53内の作動油圧力が急激に上昇し、当該嵌 合隙間と可変絞り32による発生減衰力が圧側減衰力に加わって最圧縮時に発生 する大きな衝撃力を緩和する。
【0050】 しかも、上記可変絞り32による発生減衰力は、油圧緩衝器1の上部からアジ ャスタ37を回動操作してニードルバルブ33を上下動させ、当該可変絞り32 の絞り度を調整することによって容易に設定することが可能である。
【0051】
【考案の効果】
以上のように、この考案のものによれば、車両への油圧緩衝器の装着状態にお いて、通常外部に露呈する油圧緩衝器の上部に圧側オイルロック調整用のアジャ スタがくるので、油圧緩衝器を車両に取り付けたまま圧側オイルロック装置の調 整操作が可能になる。
【0052】 そのために、自動二輪車のサスペンション装置としては勿論のこと、油圧緩衝 器の下端にスキー板が取り付けられる例えばスノーモービルの前部サスペンショ ン装置としても当該油圧緩衝器を使用することができ、かくして、その適用対象 を広範囲に広げることが可能になるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による圧側オイルロック装置を組み込
んだ油圧緩衝器の一実施例を示す縦断正面図である。
【図2】同上、ピストンアッセンブリの部分を拡大して
示す要部縦断正面図である。
【図3】同じく、ベースバルブアッセンブリの部分を拡
大して示す要部縦断正面図である。
【符号の説明】
1 油圧緩衝器 2 作動シリンダ 4 ピストンアッセンブリ 5 ベースバルブアッセンブリ 12,45 チェックバルブ 13 伸側減衰力発生バルブ 15,18,47 バルブストッパ 16,48 バルブガイド 17,49 シム 19 ロックロッド 20,51 ノンリターンスプリング 23 油孔 24 横孔 32 可変絞り 33 ニードルバルブ 34 スプリング 35 アジャスタパイプ 36 スペーサ 37 アジャスタ 41 バルブボディ 46 圧側減衰力発生バルブ 50 ロックケース

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧緩衝器の最圧縮近傍で作動シリンダ
    側のロックケースにピストン側のロックロッドが貫入し
    てオイルロック作用を行うようにした圧側オイルロック
    装置において、これらロックロッドとロックケースをそ
    れぞれピストンアッセンブリ側とベースバルブアッセン
    ブリ側に構成し、かつ、ロックロッドの先端から基端側
    に亙り油路を構成してこの油路の途中に可変絞りを介装
    する一方、ピストンアッセンブリの上端にはアジャスタ
    を配置し、これらアジャスタと可変絞りをピストンアッ
    センブリを通して互いに関連づけたことを特徴とする油
    圧緩衝器の圧側オイルロック装置。
JP5791293U 1993-09-30 1993-09-30 油圧緩衝器の圧側オイルロック装置 Pending JPH0722151U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000170821A (ja) * 1998-12-02 2000-06-23 Oehlins Racing Ab ショックアブソ―バ
JP2007120673A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Showa Corp フロントフォーク

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