JPH0722142Y2 - 身体障害者用皿 - Google Patents

身体障害者用皿

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JPH0722142Y2
JPH0722142Y2 JP1991002556U JP255691U JPH0722142Y2 JP H0722142 Y2 JPH0722142 Y2 JP H0722142Y2 JP 1991002556 U JP1991002556 U JP 1991002556U JP 255691 U JP255691 U JP 255691U JP H0722142 Y2 JPH0722142 Y2 JP H0722142Y2
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spoon
food
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dish
scraping
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JP1991002556U
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JPH0496268U (ja
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純一 安永
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純一 安永
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、身体障害者用皿に関
し、詳しくは、皿面上に食物を載置して食する身体障害
者用皿に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の身体障害者用皿に関し、従来か
ら一般的に知られているものに、たとえば、図3に示す
ものがあった。
【0003】この図3は、従来の身体障害者用皿の要部
を示す要部断面図である。図中1は皿面であり、その皿
面1上に食物2が載置されている。そして、皿の食物が
逃げたりこぼれたりせずかつ片手に持ったスプーン4で
うまく食物をすくえるように、皿本体の一側内側を皿内
側に湾曲させた湾曲部5を構成し、手首等に麻痺のある
身体障害者であってもスプーン4を図示するように湾曲
部5に押し当てることにより食物2がスプーン4上に載
るようにし、スプーン4で食物2を楽にすくい取って食
べることができるように構成されていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、この種の従来
の身体障害者用皿は、皿面上に載置されている食物が残
り少なくなった場合等、手首に麻痺のある身体障害者が
その食物を残すことなくきれいにスプーン4によりすく
い取って食べることが困難であった。
【0005】そこで、図4に示すように、皿の湾曲部5
に対し反対側の位置に、食物を口に掻込むことのできる
掻込誘導部6を形成し、残り少なくなった食物を身体障
害者がスプーン4等により直接自分の口内に掻込むこと
ができるようにすることが考えられる。しかし、身体障
害者が手首に麻痺がある等の場合には、把持しているス
プーン4の凹曲面の向きを自由に調整することが困難で
あり、たとえば図4に示すように、スプーン4の凹曲面
25が真上に向いたまま食物を口7に掻込むような状態
となり、食物を残すことなく自分の口7に掻込むことが
困難となる欠点が生じる。
【0006】本考案は、かかる実情に鑑み考え出された
ものであり、その目的は、皿面上に載置された食物を極
力残すことなく容易に口に掻込むことのできる身体障害
者用皿を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、皿面上に食物
を載置して食する身体障害者用皿であって、皿本体の一
側内壁を前記皿面から徐々に立上げて所定の曲率で湾曲
させて構成され、飲食者がスプーンを持って前記皿面上
の食物を前記湾曲された壁側に押し当てることにより食
物を反転させることができる反転部と、該反転部に対し
ほぼ反対側位置に形成され、前記スプーンを用いて食物
を口に掻込むことのできる掻込誘導部とを含み、前記反
転部が、皿面上にあるスプーンの先の凹曲面が上方に向
いた状態でスプーンを横にスライドさせて前記反転部に
押し当てることにより、前記所定の曲率に形成された湾
曲を利用して前記凹曲面を前記掻込誘導部側に向けるこ
とができるように構成されており、前記スプーンを皿縁
部分から皿面上に臨ませた状態で皿面上の食物を前記反
転部側から前記掻込誘導部を介して口に掻込む際に、前
記スプーンが前記掻込誘導部に近づくに従って水平に近
い姿勢で掻込むことができるようにするべく、前記スプ
ーンの柄が摺接する皿縁部分の立上がり高さを前記反転
部から前記掻込誘導部に向かうに従って低くなるように
構成し、かつ、全体を陶器で構成したことを特徴とす
る。
【0008】
【作用】本考案によれば、身体障害者がスプーン等によ
り皿底面上の食物を食するのに際し、そのスプーン等を
反転部側に押し当てることにより食物が自動的に反転さ
れてスプーン上に載置される。しかも、スプーンの大き
さにもよるがスプーン自体を前記反転部に押し当てるこ
とによりその反転部の湾曲を利用してスプーンの凹曲面
を掻誘導部側すなわち自分の口の方向に向けて調整する
ことが可能となり、その状態で食物を掻込誘導部を通し
て自分の口に容易に掻込むことが可能となる。
【0009】しかも、スプーンを使って食物を掻込む際
に、スプーンの柄が当接する皿縁部分の立上がり高さが
反転部から掻込誘導部に近づくに従って低くなるように
構成したために、スプーンが口に近づくに従って水平に
近い姿勢で掻込むことができる。
【0010】また、全体が陶器で構成されているため
に、皿面をスプーン等でこすったとしても、傷が付きに
くい。
【0011】
【考案の実施例】次に、本考案の実施例を図面に基づい
て説明する。
【0012】図1は本考案に係る身体障害者用皿の縦断
面図である。図中10はすべり止め用の切欠11が形成
された割高台であり、皿本体に一体形成されており、皿
本体をテーブル29等に置いた場合に皿本体が適当な高
さになるように構成されている。皿面1上には食物2が
載置されており、身体障害者がスプーン4をもってその
食物2をすくい取って食する。その際に、皿本体の一側
内壁が、皿面1から徐々に立上げて所定の曲率で湾曲さ
れた湾曲部5に構成されており、身体障害者がスプーン
4を把持してその湾曲部5にスプーンを押し当てること
により食物2がその湾曲部の湾曲面の働きにより反転さ
れてスプーン4の凹曲面25上に食物が載るように構成
されている。この湾曲部5により、皿本体の一側内壁を
前記皿面から徐々に立上げて所定の曲率で湾曲させて構
成され、飲食者がスプーンを持って前記皿面上の食物を
前記湾曲された壁側に押し当てることにより食物を反転
させることができる反転部が構成されている。
【0013】次に、図1の(b)に示すように、皿面1
上の食物2が残り少なくなった場合には、身体障害者が
スプーン4により自分の口7に食物を掻込むことができ
る掻込誘導部6を、前記湾曲部5に対し反対側の位置に
形成している。そして、手首に麻痺等のある身体障害者
の場合には、スプーン4の食物を載置する凹曲面25の
傾き角度を調整することが困難であるために、まずスプ
ーン4自体を湾曲部5側に押し当て、スプーン4の凹曲
面25が自分の口7側に傾くように調整する。その状態
で図1(b)に示すように、掻込誘導部6を通してスプ
ーン4により食物2を口7側に掻込む。
【0014】このように、湾曲部5は、凹曲面25が上
方に向いた状態でスプーン4を横方向にスライドさせて
押し当てることによりスプーン4の凹曲面25が掻込誘
導部6側に向く方向にスプーン4が回転する程度の曲率
で湾曲されている。
【0015】図2は、本考案に係る身体障害者用皿の斜
視図である。身体障害者用皿はほぼ円形に構成され、前
述したように湾曲部5とその反対側に掻込誘導部6とが
形成されている。そして、スプーン4の柄が摺接する皿
縁部分12の立上がり高さが、湾曲部5から掻込誘導部
6に向かうに従って低なるように構成されており、スプ
ーン4が掻込誘導部6に従って水平に近い姿勢となり、
スプーン4により食物を掻込みやすくなる。
【0016】この身体障害者用皿は、陶器により構成さ
れている。また、割高台10の高さは、掻込誘導部6の
テーブル面からの高さが身体障害者が使い勝手のよい高
さになるような寸法に構成されている。さらに、割高台
10の適所に形成された切欠11には、洗浄後伏せたと
きの水切り効果が期待でき、しかも、テーブル面と割高
台10との摩擦抵抗を増大させて皿本体がテーブル面上
を滑らない利点もある。
【0017】
【考案の効果】本考案は、反転部を利用して容易にスプ
ーンの凹曲面上に食物を反転載置することができ、容易
に食物を食することができ、しかも、前記反転部の湾曲
を利用してスプーンの凹曲面の傾き角度を自分の口側に
向けて調整することが容易にでき、その状態で掻込誘導
部を通して食物を自分の口に容易に掻込むことができ、
皿面上の食物を極力残すことなく容易に食することがで
きる。
【0018】しかも、スプーンの柄が摺接する皿縁部分
の立上がり高さが、前記反転部から掻込誘導部に向かう
に従って低くなるように構成されているために、スプー
ンが口に近づくに従って水平に近い姿勢で食物を掻込む
ことができ、1回の掻込動作で極力多くの食物を口内に
掻込むことができやすくなる。
【0019】さらに、全体が陶器で構成されているため
に、スプーン等により食物を掻込んで皿面をこすっても
傷が付きにくく、皿面に傷が付いて食物が付着してそこ
に雑菌が繁殖するという不衛生な事態を極力防止できる
とともに、陶器という比較的重たい材質であるために、
食事中に皿が動きにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る身体障害者用皿を示し、(a)は
反転部を利用して食物をスプーン上に載置している状態
を示す縦断面図であり、(b)は掻込誘導部を利用して
食物を口内に掻込んでいる状態を示す縦断面図である。
【図2】本考案に係る身体障害者用皿を示す斜視図であ
る。
【図3】従来の身体障害者用皿の要部を示す要部断面図
である。
【図4】本考案に係る身体障害者用皿に対する比較例を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 皿面 2 食物 4 スプーン 5 反転部の一例の湾曲部 6 掻込誘導部 7 口 10 割高台 12 皿縁部分 25 凹曲面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 皿面上に食物を載置して食する身体障害
    者用皿であって、皿本体の一側内壁を前記皿面から徐々
    に立上げて所定の曲率で湾曲させて構成され、飲食者が
    スプーンを持って前記皿面上の食物を前記湾曲された壁
    側に押し当てることにより食物を反転させることができ
    る反転部と、該反転部に対しほぼ反対側位置に形成さ
    れ、前記スプーンを用いて食物を口に掻込むことのでき
    る掻込誘導部とを含み、前記反転部が、皿面上にあるス
    プーンの先の凹曲面が上方に向いた状態でスプーンを横
    にスライドさせて前記反転部に押し当てることにより、
    前記所定の曲率に形成された湾曲を利用して前記凹曲面
    を前記掻込誘導部に向けることができるように構成され
    ており、前記スプーンを皿縁部分から皿面上に臨ませた
    状態で皿面上の食物を前記反転部側から前記掻込誘導部
    を通して口に掻込む際に、前記スプーンが前記掻込誘導
    部に近づくに従って水平に近い姿勢で掻込むことができ
    るようにするべく、前記スプーンの柄が摺接する皿縁部
    分の立上がり高さを前記反転部から前記掻込誘導部に向
    かうに従って低くなるように構成し、かつ、全体を陶器
    で構成したことを特徴とする、身体障害者用皿。
JP1991002556U 1991-01-30 1991-01-30 身体障害者用皿 Expired - Lifetime JPH0722142Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991002556U JPH0722142Y2 (ja) 1991-01-30 1991-01-30 身体障害者用皿

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JP1991002556U JPH0722142Y2 (ja) 1991-01-30 1991-01-30 身体障害者用皿

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0496268U JPH0496268U (ja) 1992-08-20
JPH0722142Y2 true JPH0722142Y2 (ja) 1995-05-24

Family

ID=31730777

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991002556U Expired - Lifetime JPH0722142Y2 (ja) 1991-01-30 1991-01-30 身体障害者用皿

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06287887A (ja) * 1993-03-31 1994-10-11 Mitsubishi Paper Mills Ltd バクテリアセルロース含有紙
JPH0910266A (ja) * 1995-06-29 1997-01-14 Masaya Rikino 安全介護皿

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6010465Y2 (ja) * 1977-09-22 1985-04-10 ヤマト化工株式会社

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Publication number Publication date
JPH0496268U (ja) 1992-08-20

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