JP3035149U - 飲食用スプーン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 飲食用スプーンにおいて、幼児等が使用して
も、滑り落とすことが少なく、また、使用者が手首に怪
我等を負っており、手首の回転が困難な時にも、スプー
ン頭部の姿勢を保持し、容易に飲食動作を行うことがで
きる。 【解決手段】 握り部３には空孔６ａ，６ｂが備えられ
ており、使用者はこの空孔６ａ，６ｂに指を入れて使用
するので、幼児等が使用した時に、手からスプーン１が
滑り落ちることが少なくなる。また、握り部３の空孔６
ｂに指を入れてロック状態とし、又は支持部材７を握る
ことにより、頭部２が上向きとなるので、使用者は手首
を回転させることなく、スプーン１を飲食動作可能な姿
勢に保持させることができ、使用者が怪我等により手の
自由が利かない時にも、容易に使用することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、金属又は陶磁器若しくは樹脂材料等で成形された飲食用スプーンに 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の飲食用スプーンは、直線形状となっており、使用者はスプーンの頭部と は反対側の端部を握ることによりスプーンの姿勢を保ち、飲食動作を行っていた 。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記のような従来の直線形状のスプーンでは、幼児等が使用し た場合に、手から滑り落ちることがあった。また、直線形状のスプーンを使用す るためには手首を回転させる必要があり、手の不自由な老人や、怪我等により手 首の自由が利かない人が使用する時に、スプーン頭部の姿勢を保持させることが 困難となっていた。 本考案は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、幼児等が使 用しても、滑り落とすことが少なく、また、使用者が手首に怪我等を負っており 、自由が利かない時にも、スプーン頭部の姿勢を保持し、容易に飲食動作を行う ことができる飲食用スプーンを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために請求項１の考案の飲食用スプーンは、飲食物をすく うための頭部と、使用者が手で握るための握り部と、頭部と握り部を連結する柄 部とからなる飲食用スプーンにおいて、柄部は所定の角度に折り曲げられたもの であり、握り部は２つの空孔と、この２つの空孔を分ける支持部材とからなり、 使用者がこの２つの空孔に指を入れて、支持部材を握ることにより、スプーンの 姿勢を保ち、飲食動作を行うものである。

【０００５】 上記構成においては、握り部には空孔が備えられており、使用者はこの空孔に 指を入れて使用するので、幼児等が使用した時に、手からスプーンが滑り落ちる ことが少なくなる。また、握り部の空孔に指を入れてスプーンが指にロックされ 、又は支持部材を握るようにすることにより、頭部が上向きとなるので、使用者 は手首を回転させることなく、スプーンを飲食動作可能な姿勢に保持させること ができる。

【０００６】 また、請求項２の考案の飲食用スプーンは、上記請求項１に記載の構成におい て、上記頭部の使用者の口に当たる部位の縁が他の縁よりも高くなっているもの である。

【０００７】 上記構成においては、使用者の口に当たる部位の縁が他の縁よりも高くなって いるため、スープ等の流動物を口に運ぶ際にスプーンを傾けても、こぼれること が少なくなる。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、本考案を具体化した一実施例に係る飲食用スプーンについて図面を参照 して説明する。図１は本考案に係る飲食用スプーンの構成図である。飲食用スプ ーン１は飲食物をすくうスプーン頭部２と、使用者が握る握り部３と、このスプ ーン頭部２と握り部３とを連結する柄部４とから形成されている。なお、図１に 示したスプーン１は使用者が右手で操作するように構成されている。

【０００９】 握り部３は、第１の空孔６ａ、第２の空孔６ｂ、及びこれら２つの空孔６ａ， ６ｂを仕切る支持部材７が備えられており、使用者が第１の空孔６ａに親指を、 第２の空孔６ｂに親指以外の４本の指を入れ支持部材７を握ると、頭部２が上向 きとなり、飲食物をすくうことができるような姿勢に保持されるような構成とな っている。このように、使用者は空孔６ａ，６ｂに指を入れて使用するので、幼 児などが使用しても手から滑り落ちることが少なくなる。

【００１０】 また、スプーン頭部２の使用者の口に触れる側の縁２ａは、他の縁よりも高く なっており、スープ等の流動物を口に運ぶ際にスプーンを傾けても、こぼれにく くなっている。

【００１１】 上記構成のスプーンを用いて、使用者が皿等に入った飲食物を頭部２にすくい 、これを口に運ぶには、図２に示すように空孔６ｂ中に手指の親指を除く人差し 指、中指、薬指、及び子指の４本の指を入れて、支持部材７と握り部３の空孔６ ｂの外枠とで４本の手指がロックされるようにすることにより、スプーン１を保 持する。このようにして、スプーン１を手に持った状態で肘を曲げてビールジョ ッキを口に運ぶような動作をする。この動作は手首を回転させる必要がないので 、使用者が怪我等により手の自由が利かない時にも、容易に使用することができ る。また、幼児などで手指が小さいときは、空孔６ａに入れた４本の指先を折り 曲げて他方の空孔６ａに通し支持部材７を把持するようにしてスプーン１を保持 してもよい。

【００１２】 また、柄部４は屈曲しているので、皿等に入った飲食物を頭部２にすくう際に 、スプーン１をねかせるような動作を行う必要がなく、手が不自由な使用者の負 担をより少なくすることができる。

【００１３】 なお、本考案は上記実施例構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、 上記実施例では、握り部３に空孔６ａ，６ｂを備えているものを示したが、直線 形状のスプーンを屈曲させて、その端部を環状、または半環状形状とし、この環 状、または半環状形状部に指を入れるような構成とするものであってもよい。

【００１４】

【考案の効果】

以上のように請求項１の考案に係る飲食用スプーンによれば、握り部には空孔 が備えられており、使用者はこの空孔に指を入れて使用するので、幼児等が使用 した時に、手からスプーンが滑り落ちることが少なくなる。また、握り部の空孔 に指を入れて指にロックされるようにし、又は支持部材を指で握るようにするこ とにより、頭部が上向きとなるので、使用者は手首を回転させることなく、スプ ーンを飲食動作可能な姿勢に保持させることができる。また、このスプーンを用 いて飲食物を口に運ぶには、肘を曲げて、ジョッキを口に運ぶような動作をすれ ばよく、この動作は手首を回転させる必要がないので、使用者が怪我等により手 の自由が利かない時にも、容易に使用することができる。

【００１５】 また、請求項２の考案に係る飲食用スプーンによれば、使用者の口に当たる部 位の縁が他の縁よりも高くなっているため、スープ等の流動物を口に運ぶ際にス プーンを傾けても、こぼれにくい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施形態による飲食用スプーンの構
成を示す斜視図である。

【図２】同スプーンの使用状態を示す図である。

【符号の説明】

１ 飲食用スプーン ２ 頭部 ２ａ 使用者の口に当たる部位の縁 ３ 握り部 ４ 柄部 ６ａ 空孔 ６ｂ 空孔 ７ 支持部材

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 飲食物をすくうための頭部と、使用者が
   手で握るための握り部と、該頭部と該握り部を連結する
   柄部とからなる飲食用スプーンにおいて、 前記柄部は所定の角度に折り曲げられたものであり、 前記握り部は２つの空孔と、該２つの空孔を分ける支持
   部材とからなり、 使用者がこの２つの空孔に指を入れて、支持部材を握る
   ことにより、スプーンの姿勢を保ち、飲食動作を行うこ
   とを特徴とする飲食用スプーン。
2. 【請求項２】 前記頭部の使用者の口に当たる部位の縁
   が他の縁よりも高くなっていることを特徴とする請求項
   １に記載の飲食用スプーン。