JPH07220Y2 - 塗装ブースのメインテナンス用台車装置 - Google Patents

塗装ブースのメインテナンス用台車装置

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JPH07220Y2
JPH07220Y2 JP13711388U JP13711388U JPH07220Y2 JP H07220 Y2 JPH07220 Y2 JP H07220Y2 JP 13711388 U JP13711388 U JP 13711388U JP 13711388 U JP13711388 U JP 13711388U JP H07220 Y2 JPH07220 Y2 JP H07220Y2
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coating
rail
maintenance
trolley
booth
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JP13711388U
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正利 宮崎
勇 松岡
和弘 宮崎
実 後藤
豪康 汲田
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、塗装ブース内の設備等の整備作業及び塗装ロ
ボットへのティーチング作業等を安全かつ容易に実施す
るためのメインテナンス用台車装置に関する。
(従来の技術) 従来、例えば自動車の車体表面を塗装するような場合に
あっては、第6図に示すような塗装装置が用いられてい
る。この装置では塗装ブース50内に複数の塗装ロボット
51が夫々対向して配設され、その間には被塗物搬送コン
ベア軌道52が敷設されている。そしてこの搬送コンベア
軌道52上を被塗物53が搬送されてくると、塗装ロボット
51によって塗料を吹き付けて塗装を行なっている。又こ
の際室内の空気を循環し、又、ミスト状となった未塗着
の塗料を回収するため、ブース内上方の給気室54から適
度に調整された空気を塗装室55に送り込み、排気ガスを
ブース下方の塗料回収室56を経由して排出するととも
に、未塗着塗料は受槽57で捕集している。
一方、この塗装室55と塗料回収室56の間は、網目状のす
のこ58で画成され、塗装室55の床面となっている。この
ため、塗装ロボット51、搬送コンベア等の整備及び塗装
ロボット51へのティーチング作業等は、このすのこ58上
で行なわれ、歩行用として又作業用として用いられてい
る。
(考案が解決しようとする課題) しかし従来の場合、この網目状のすのこは塗装ブース内
を上方から下方へ流れる気流Aの下方部での整流乱れB
を引き起し、ミスト状となった未塗着塗料が下方の受槽
で捕集されるのを阻害し、又未塗着塗料がすのこに凝集
堆積するため、すのこの目がつまって捕集効果が一層低
下するという不具合があった。又すのこに付着した塗料
のため作業者の歩行及び作業が危険となるばかりでな
く、このすのこを定期的に洗浄する必要から多大な労力
を必要としていた。
一方この対策としては、例えば可倒式の足場を塗装ブー
スの内側壁に立て掛けておき、必要な時に足場として使
用する方法も考えられるが、この場合でもミスト状の塗
料が浮遊する箇所であれば塗料が付着し気流を乱すこと
のみならず搬送コンベアの整備等にあっては大きな足場
を必要とするため可倒作業そのもののために大型の設備
を必要とするといった新たな問題点が生ずることとな
る。
(課題を解決するための手段) かかる課題を解決するため、本考案は、塗装ブース内の
塗装ロボットと搬送コンベア軌道の間にレールを延設
し、このレール上を人が乗れる台車が走行するよう構成
した。又塗料の堆積を防ぎ又堆積した塗料の影響を少な
くするため、少なくとも一方のレールを薄板状とし、又
は車輪の基盤の両側に大径の薄状円盤を設ける。薄板状
レールを用いた時は、該レールを抱持する抱え込み部材
を設け、横ずれ防止を図る。更にこの台車を、所定の場
所で前記レールと直角に敷設された退避レールによって
被塗物の搬送方向に対して直交方向に移動させ得る様に
した。
(作用) すのこを不要としたため、塗装ブース内下方の気流が安
定し、ミスト状の未塗着塗料の捕集効果が向上する。薄
板状のレールにすると気流の乱れを制御でき、又、レー
ル上面に塗料が堆積しないため、台車の走行が安定す
る。又車輪の基盤の両側に大径に薄板状円盤を設けると
接地面が薄状円盤のみの狭い面積となるため凝固、堆積
した塗料があっても容易に圧砕できる。薄板状レールを
使用した際は、抱え込み部材によって脱輪防止が図れ
る。更にこの台車を被塗物の搬送方向と直交させて移動
させることにより、人の乗降が容易となるばかりでなく
塗装中の退避場所ともなる。
(実施例) 本考案の塗装ブースのメインテナンス用台車装置に一実
施例について、添付した図面に基づき説明する。
第1図は塗装ブースの内部を示す正面図、第2図は塗装
ブース内の平面配置図、第3図は台車装置の要部拡大図
である。
塗装ブース1は第1図及び第2図に示すように、基台2
上に所定の間隔で列設された複数の横フレーム3を架台
とし、この横フレーム3は、直交する2本の縦フレーム
4で補強されている。この横フレーム3と縦フレーム4
の上面は、第1図に示すように同一の高さ、若しくは縦
フレーム4の上面の方が高くなるよう構成されている。
この塗装ブース1の室内は、上部に給気ダクト5を備え
た給気室6が区画形成され、その下方に塗装室7と塗料
回収室8が縦及び横フレーム4,3の上部水平面を境とし
て区分され、この境面は該フレーム4,3と後述する薄板
状レール9以外の障害物なしで連通している。
塗装室7の側壁10寄りには、横フレーム3に支承された
複数の大小の塗装ロボット11,12が配置され、夫々が対
向して一対となり本実施例の場合、大型の塗装ロボット
11は2本の横フレーム3,3により、又小型の塗装ロボッ
ト12は1本の横フレーム3によって支えられている。こ
の対向する塗装ロボットの中央には、縦フレーム4と平
行に搬送コンベア軌道13が延設され、被塗物14としての
車体は、この搬送コンベア軌道上を搬送される。
この搬送コンベア軌道13と縦フレーム4の間には、前述
の薄板状レール9が敷設され、この薄板状レール9と縦
フレーム4間の間隔は一定となってこの薄板状レール9
と縦フレーム4は一対のレールを構成している。又本実
施例では搬送コンベア軌道13を挟んで、左右に夫々一対
のレールとしている。
この薄板状レール9は、第3図Aの正面拡大図に示すよ
うに、プレート面が横方向となり、薄板面が上下方向と
なるよう横フレーム3上面に取り付けられ、上端を断面
円形に形成して、塗料の堆積を防いでる。又、両側面の
幅方向略中央には断面くの字の補強部材15を長手方向に
沿って取り付け、補強している。
このレールの一方の延出端には第2図の左方に示すよう
に退避機構16が設けられ、この退避機構16は、縦フレー
ム4の上面と同一な高さ平面となった退避板17を備え、
この退避板17上には前述の薄板状レール9と同一直線上
となる受輪受けレール18が設けられている。又この退避
板17は、横フレーム3と平行な方向に敷設された退避レ
ール19に沿って退避場所20まで移動可能となるよう構成
している。
一方、台車21は第3図に示すように自走可能に構成さ
れ、フレーム車体22の上部に設けた操作盤23で操作され
る駆動装置24を備え、この駆動装置24は出力軸25、伝達
部26、駆動軸を介して両車輪28,29に連結している。こ
の両車輪28,29は、前述のように一方の車輪28は縦フレ
ーム4上を走行し、他方の車輪29は薄板状レール9上を
走行するためその高さを変えて構成され、縦フレーム4
上を走行する車輪28は第5図の拡大図に示すように、基
盤28aの両側面に基盤28aより大径となった薄状円盤28b
を取り付け、接地面が薄状円盤28b,28bのみとなるよう
構成している。
一方、薄板状レール9を走行する車輪29も同様に基盤29
aと大径の薄状円盤29b,29bを備え、基盤29aが薄板状レ
ール9上面に乗るとともに薄状円盤29b,29bで薄板状レ
ール9の上部を挟み込み、この結果フレーム車体22が水
平に保たれるよう高さ調整がなされている。
又この薄板状レール9から車輪29が脱輪するのを防止す
るため、第3図AのA方向からの側面図であるB図に示
すように、ガイド部材30を設け、このガイド部材30はフ
レーム車体22から下方の薄板状レール9に向って垂下
し、第4図に示すように先端に抱え込み部材31を有して
いる。この抱え込み部材31は先端がくの字となり、両側
面から薄板状レール9の補強部材15を抱え込むように配
置されるとともに、このように形成したガイド部材30
は、本実施例の場合、前後に2本設けている。
更に、この前後のガイド部材30を結ぶ直線上のフレーム
車体22にはストツパー機構32が設けられ、フレーム車体
22上の作動部33によって、下方のストツパー34下端を薄
板状レール9に離接自在とし、停止した時ストツパー34
を薄板状レール9に係合せしめることによって台車21の
ふらつきを防止できるよう構成している。又、フレーム
車体22上の四隅に支柱35が設けられている。
この装置を使用してのメインテナンス等は次のように行
なわれる。まず退避場所20にある退避板17上の台車21に
作業員が乗ると退避板17が退避レール19に沿って中央に
引き出され、車輪受けレール18と薄板状レール9が一直
線上になって台車21は作業場所に自走する。作業地点で
ストッパー機構32によって台車21を安定させた後作業を
行なう。走行時には薄板状レール9の上面に塗料が堆積
しておらず又縦フレーム4上の堆積した塗料は薄状円盤
28bによって容易に圧砕され安定した走行が得られる。
又縦フレーム4上面を横フレーム3上面と同一高さ若し
くは縦フレーム4の方を高くしているため剥れた塗料は
そのまま下方の受槽36に落下し上面に溜まることがな
い。作業が終了すると退避場所20まで戻る。
尚、本実施例では一方のみを薄板状レールとし、他方は
構造体としての縦フレームを利用しているが、両方のレ
ールを薄板状とすることは当然可能である。又薄板状レ
ールの上端の断面円形の形状は円形以外の形状、例えば
半円形或は矩形でも支障なく、塗料の堆積を防止出来る
形状であれば良い。
(考案の効果) 本考案は、以上のように塗装室と塗料回収室の間を最小
限の障害物、すなわち構造体としてのフレームと薄板状
のレールのみとなるよう構成し従来のようなすのこを不
要としたため塗装ブース内の気流の乱れがなくなり、ミ
スト状の未塗着塗料の捕集が効率良く行なわれるととも
に、従来多大の労力と時間を必要としていた清浄の必要
をなくすことが出来た。
又作業者が足を滑らせるといった危険要素もなくなり安
全操業の面からも効果のあるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は塗装ブースの内部の正面図、第2図は塗装ブー
ス内の平面配置図、第3図は台車装置の要部拡大部を示
し、A図は正面図、B図はA図のA方向から見た側面
図、第4図はガイド部材の拡大図、第5図が車輪の拡大
図、第6図は塗装ブースの従来例を示す。 尚、図面中、1は塗装ブース、3は横フレーム、4は縦
フレーム、9は薄板状レール、11,12は塗装ロボット、1
3は搬送コンベア軌道、16は退避機構、20は退避場所、2
1は台車、30はガイド部材、50は塗装ブース、51は塗装
ロボット、52は搬送コンベア軌道、58はすのこを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 後藤 実 東京都新宿区西新宿2丁目6番1号 株式 会社大氣社内 (72)考案者 汲田 豪康 東京都新宿区西新宿2丁目6番1号 株式 会社大氣社内

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗装ブース(1)内において、塗装ロボッ
    ト(11・12)と被塗物(14)を搬送するコンベア軌道
    (13)の間にレール(4・9)を延設し、このレール
    (4・9)に係合する車輪(29)を備えた台車(21)を
    設けて、この台車(21)には人が乗れるように構成した
    ことを特徴とする塗装ブースのメインテナンス用台車装
    置。
  2. 【請求項2】前記レール(4・9)は、少なくとも1条
    の薄板状レール(9)から成ることを特徴とする請求項
    第1に記載の塗装ブースのメインテナンス用台車装置。
  3. 【請求項3】前記車輪(29)は、小径基盤(28a)の両
    側に大径薄状円盤(28b)を設けていることを特徴とす
    る請求項第1に記載の塗装ブースのメインテナンス用台
    車装置。
  4. 【請求項4】前記台車(21)は、所定の場所で前記レー
    ルと直角に敷設された退避レールによって被塗物(14)
    の搬送方向に対して直交方向に進退自在とされているこ
    とを特徴とする請求項第1に記載の塗装ブースのメイン
    テナンス用台車装置。
  5. 【請求項5】前記台車(21)は、レール(4・9)両側
    から抱持して横ずれを防止する抱え込み部材(31)を備
    えていることを特徴とする請求項第1に記載の塗装ブー
    スのメインテナンス用台車装置。
JP13711388U 1988-10-20 1988-10-20 塗装ブースのメインテナンス用台車装置 Expired - Lifetime JPH07220Y2 (ja)

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