JPH0722099A - フィルム状コネクタ及びその製造方法 - Google Patents

フィルム状コネクタ及びその製造方法

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JPH0722099A
JPH0722099A JP18771893A JP18771893A JPH0722099A JP H0722099 A JPH0722099 A JP H0722099A JP 18771893 A JP18771893 A JP 18771893A JP 18771893 A JP18771893 A JP 18771893A JP H0722099 A JPH0722099 A JP H0722099A
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紘三 松村
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雅和 三浦
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な電気特性を有し且つ優れた信頼性を有
し微細な導電性回路パターンが精度よく形成されたフィ
ルム状コネクタとその製造方法を得る。 【構成】 寸法安定性に優れフレキシブル性を有する絶
縁性プラスチックスフィルム1上に順次、大気中におけ
る耐蝕性に優れた安定した単一金属または2種以上の金
属の合金よりなる第1金属パターン層2a、導電性に優
れた単一金属または2種以上の金属の合金よりなる第2
金属パターン層2b、導電性を有し且つ大気中における
耐蝕性に優れた安定した単一金属または2種以上の金属
の合金よりなる第3金属パターン層2c、更に導電性を
有し有機材料をバインダーとするパターン層3が形成さ
れてなる導電性回路パターン部5を有し、この導電性回
路パターン部5面上に異方導電性を有する熱溶融性接着
剤層4が積層されてなるフィルム状コネクタ。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】本発明は、印刷配線板の相互間ま
たは印刷配線板と電気電子機器内の電極とを接続する際
などに使用するフィルム状コネクタ及びその製造方法に
関し、優秀な電気特性、信頼性を有するフレキシブルな
フィルム状コネクタ及びその製造方法を提供することを
目的とするものである。 【従来の構成とその問題点】従来、印刷配線板の相互間
または印刷配線板と電気電子機器内の電極とを接続する
際などに使用するフレキシブルなコネクタとしては、次
のようなものがあった。即ち、 (a)導電性ゴムの薄板と絶縁性ゴムの薄板とを交互に
接着し、多数枚積層したものを前記薄板面と交差する方
向に薄くカットしてなる薄板状のコネクタ (b)導電体の細線をフレキシブルな高分子絶縁材料中
に、平行に多数埋設配列させた成形物を薄くカットして
なるフィルム状のコネクタ (c)シリコンゴムなどの絶縁性弾性材料に金属粉の導
電体粒子を混合させ、これをシート状に成形してなるフ
レキシブルなフィルム状コネクタなどがあった。 しかしながら、これらは何れも次のような難点があっ
た。即ち、(a)及び(b)のコネクタは、その製造工
程が煩雑で精密性を要するのでコストがかかるものであ
ること、また相手電極とのコネクト部は物理的な圧着に
よるものであるから信頼性に欠けるものであること
(c)のコネクタは、導電体粒子の不揃いなどによる導
電性のばらつきや信頼性の低いものであること、また相
手電極とのコネクト部は物理的な圧着によるものである
から信頼性に欠けるものであることなどの問題があっ
た。このような問題を解決するものとして、(d)可撓
性絶縁基板フィルム上に、絶縁性熱圧着懸濁液及び導電
性懸濁液を順次用いて所定の縦縞細条形のコネクタ回路
パターンをスクリーン印刷法にて形成し、これを所望の
大きさに切断することにより得られるフィルム状のコネ
クタ(特公昭58−12386号公報参照)が提案され
ている。しかしながら、このコネクタにおいても次のよ
うな種々の問題があった。これを図面を用いて説明す
る。第10図及び第11図は、特公昭58−12386
号公報に記載のフィルム状のコネクタの断面図である。
第10図及び第11図において、1は可撓性絶縁プラス
チックスフィルム、13は絶縁性熱圧着懸濁液を用いて
スクリーン印刷法により形成された熱圧着層、14は同
じく導電性懸濁液を用いて形成された導電性縦縞細条層
である。しかしこのようなコネクタは、電極間のコネク
トは絶縁性熱圧着懸濁液の塗布部分のみによるものであ
るから接着力に劣り信頼性に欠けるものであること、導
電性回路パターンを導電体ペーストによって形成してい
るものであるから抵抗値のばらつきのない低抵抗のもの
を得ることは材料上問題があること、さらに第10図に
示すコネクタは絶縁性熱圧着懸濁液と導電性懸濁液とを
正確に見当を合わせて印刷を行う必要がある関係で微細
な導電性回路パターンを形成することが困難であること
などの問題があった。 【発明の目的】本発明の目的は、良好な電気特性を有し
且つ優れた信頼性を有し微細な導電性回路パターンが精
度よく形成されたフィルム状コネクタを提供するととも
に、そのフィルム状コネクタを容易に製造することがで
きる方法を提供するものである。 【発明の構成の詳細】即ち、本発明は、印刷配線板の相
互間または印刷配線板と電気電子機器内の電極とを接続
する際などに使用するフィルム状コネクタにおいて、寸
法安定性に優れフレキシブル性を有する絶縁性プラスチ
ックスフィルム上に順次、大気中における耐蝕性に優れ
た安定した単一金属または2種以上の金属の合金よりな
る第1金属パターン層、導電性に優れた単一金属または
2種以上の金属の合金よりなる第2金属パターン層、導
電性を有し且つ大気中における耐蝕性に優れた安定した
単一金属または2種以上の金属の合金よりなる第3金属
パターン層、更に導電性を有し有機材料をバインダーと
するパターン層が形成されてなる導電性回路パターン部
を有し、この導電性回路パターン部面上に異方導電性を
有する熱溶融性接着剤層が積層されてなることを特徴と
するフィルム状コネクタである。更に本発明は、印刷配
線板の相互間または印刷配線板と電気電子機器内の電極
とを接続する際などに使用するフィルム状コネクタの製
造方法において、(a)寸法安定性に優れフレキシブル
性を有する絶縁性プラスチックスフィルム上に、大気中
における耐蝕性に優れた安定した単一金属または2種以
上の金属の合金よりなる第1金属層を形成する工程、
(b)前記第1金属層上に、導電性に優れた単一金属ま
たは2種以上の金属の合金よりなる第2金属層を形成す
る工程、(c)前記第2金属層上に、導電性を有し且つ
大気中における耐蝕性に優れた安定した単一金属または
2種以上の金属の合金よりなる第3金属層を形成する工
程、(d)前記第3金属層上に、導電性を有し且つエッ
チングレジスト機能を有する有機材料をバインダーとし
た物質を用いて、パターン層を所定の形状に形成する工
程、(e)前記有機材料をバインダーとするパターン層
をエッチングレジストとして、前記第1金属層、第2金
属層、第3金属層をエッチングし、前記パターン層と一
致した第1〜第3金属パターン層を形成することによ
り、第1〜第3金属パターン層上に有機材料をバインダ
ーとするパターン層が設けられた積層物からなる導電性
回路パターン部を形成する工程、(f)前記導電性回路
パターン部が形成された面上に、異方導電性を有する熱
溶融性接着剤層を形成する工程、とからなることを特徴
とするフィルム状コネクタの製造方法である。以下、本
発明を図面を用いて詳細に説明する。第1図は、本発明
に係るフィルム状コネクタの実施例を示す断面図であ
る。1は絶縁性プラスチックスフィルム、2aは第1金
属パターン層、2bは第2金属パターン層、2cは第3
金属パターン層、3は導電性を有し有機材料をバインダ
ーとするパターン層、4は異方導電性を有する熱溶融性
接着剤層であり、5は前記第1〜第3金属パターン層2
と前記パターン層3との積層物からなる導電性回路パタ
ーン部である。第2図は、本発明に係るフィルム状コネ
クタの他の実施例を示す断面図である。6は絶縁層であ
り、他は第1図と同様である。次に前記フィルム状コネ
クタの製造方法について説明しながら、前記各構成層に
ついて更に詳細に説明する。第3図乃至第6図は、第1
図に示すフィルム状コネクタの製造工程を示す断面図で
ある。先ず、絶縁性プラスチックスフィルム1上に、大
気中における耐蝕性に優れた安定した単一金属または2
種以上の金属の合金を用いて、第1金属層12aを形成
する(第3図参照)。本発明に係る絶縁性プラスチック
スフィルム1としては、例えば、ポリエステルフィル
ム、ポリイミドフィルム、ポリエーテルイミドフィル
ム、ポリサルフォンフィルム、ポリエーテルサルフォン
フィルム等の単体フィルム又は複合体フィルム等のフレ
キシブル性を有すると同時に寸法安定性に優れ且つ電気
絶縁性を有するプラスチックスフィルムを使用すること
ができる。フィルム厚としては、12μm〜100μm
の範囲のものが適当である。これは、12μmより薄く
なると寸法安定姓が落ち、また取り扱いも難しくなり、
一方100μmより厚くなるとフレキシブル性の面で使
用上問題になるからである。この絶縁性プラスチックス
フィルム1は、後述する第1金属層12aとの密着強度
を上げるため、コロナ放電処理、プラズマ処理、化学的
処理等が施されたもの、またはガス炎に曝露されたも
の、或いはプライマー層が施されたものを使用するのが
好ましい。更にカール防止のための背面コート層が施さ
れたものを使用してもよい。また、本発明に係る大気中
における耐蝕性に優れた安定した単一金属または2種以
上の金属の合金よりなる第1金属層12aとしては、例
えば、ニッケル、スズ、亜鉛、インジウム等の単一金
属、または前記金属の合金を用いて形成する。前記第1
金属層12aは、大気中における水、酸素に対し安定な
物質を選定しており、それ自身腐蝕しにくく水分、酸素
を透過させないので、後述する第2金属層12bの腐蝕
を防止する機能を有する。前記第1金属層12aの層厚
は、50Å以上、好ましくは200Å〜10,000Å
の範囲で形成するとよい。前記第1金属層12aの形成
方法としては、真空蒸着法、スパッタリング法、イオン
プレーティング法、CVD法、化学メッキ法等がある。
尚、前記第1金属層12aは、酸化インジウム、酸化ス
ズ等の金属酸化物を用いて形成してもよい。次に、前記
第1金属層12aが形成された上に、導電性に優れた第
2金属層12bを形成する。前記第2金属層12bとし
ては、例えば、銅、アルミニウム等の単一金属、または
前記金属の合金を用いて形成する。前記第2金属層12
bは、電気抵抗値の低い金属を選んで形成するものであ
り、良好な電気特性を確保する機能を有する。前記第2
金属層12bの層厚は、100Å〜10,000Åの範
囲で形成するとよい。前記第2金属層12bの形成方法
としては、第1金属層12aと同様の方法がある他、電
気メッキ法も使用できる。次に、前記第2金属層12b
が形成された上に、導電性を有し且つ大気中における耐
蝕性に優れた安定した単一金属または2種以上の金属の
合金よりなる第3金属層12cを形成する。前記第3金
属層12cとしては、第1金属層12aと同様の金属材
料を用いることができ、同一又は異種の金属材料を用い
て形成する。前記第3金属層12cは、第1金属層12
aと同様の機能を有する。前記第3金属層12cの層厚
は、100Å以上、好ましくは300Å〜10,000
Åの範囲で形成するとよい。前記第3金属層12cの形
成方法としては、第2金属層12bと同様の方法があ
る。次に、前記第1〜第3金属層12が形成された絶縁
性プラスチックスフィルム1上に、導電性を有し且つエ
ッチングレジスト機能を有する物質を用いて、有機材料
をバインダーとするパターン層3を所定の形状に形成す
る(第4図参照)。本発明に係る導電性を有し且つエッ
チングレジスト機能を有する物質としては、後述するエ
ッチング工程に応じて、耐酸、耐アルカリのバインダー
を適宜選択使用し、例えば、導電性カーボンペースト等
の印刷インキを使用する。前記パターン層3の形成方法
としては、スクリーン印刷法、凸版印刷法、平版印刷
法、フレキソ印刷法等の各種印刷法、フォトリソグラフ
ィー法等がある。本発明に係るフィルム状コネクタは、
後述する導電性回路パターン部5を、印刷手段を用いて
形成した場合、そのパターンは、任意の形状に容易に形
成することができるものである。またフォトリソグラフ
ィー法を用いて形成した場合任意の形状に精密なパター
ンを形成することができるものである。次に、前記有機
材料をバインダーとするパターン層3をエッチングレジ
ストとして、前記第1〜第3金属層12をエッチングす
る(第5図参照)。エッチングの方法としては、例え
ば、前記金属層12をエッチング可能なエッチング液、
例えば塩化第二鉄液、塩化第二銅液に、前記第1〜第3
金属層12、有機材料をバインダーとするパターン層3
等が形成された絶縁性プラスチックスフィルム1を浸漬
することにより、前記パターン層3が形成された部分以
外の金属層12を腐食溶解除去するとよい。このように
することによって、前記有機材料をバインダーとするパ
ターン層3と完全に一致した形状からなる第1〜第3金
属パターン層2a〜2cが形成され、前記パターン層3
と金属パターン層2との積層物からなる導電性回路パタ
ーン部5が形成される。尚、前記エッチング工程は、ウ
ェット工程のみならずドライ工程によっても可能である
ことは言うまでもない。次に、前記導電性回路パターン
部5が形成された面上に、異方導電性を有する熱溶融性
接着剤層4を形成する(第1図参照)。前記熱溶融性接
着剤層4は、前記導電性回路パターン部5が形成された
面上の全面に形成してもよく、また少なくとも相手電極
とコネクトする部分にのみ形成してもよい。前記熱溶融
性接着剤層4を相手電極とコネクトする部分にのみ形成
した場合、導電性回路パターン部5が表面に露出しない
ように、少なくとも前記熱溶融性接着剤層4を形成しな
い部分に絶縁層6を設けてもよい(第2図参照)。前記
熱溶融性接着剤層4としては、例えば、ポリエステル
系、エポキシ系、酢酸ビニル系、ビニル系、ポリオレフ
ィン系、ポリアミド系等の単品或いは混合タイプの一般
のホットメルト用の接着剤に、導電性粉末10として、
例えば、カーボン、金、銀、銅、ニッケル、酸化スズ、
酸化インジウム等を分散させたものを使用することがで
きる。また前記接着剤に架橋剤や、これら樹脂と反応す
る基をもった樹脂を混合しておいて硬化前の熱可塑状態
で加熱・加圧接着することも可能である。従って、これ
ら架橋剤や樹脂との混合物を用い、最終的には架橋する
ような樹脂の使用もできる。前記接着剤に導電性粉末を
分散する割合としては、前記熱溶融性接着剤層4が異方
導電性を示す程度に適宜調節して決定する。即ち、加熱
圧着時に樹脂のみが流出し導電粉は残って縦方向の導通
をとり、それ以外の方向は導電粉の分布がまばらなため
に絶縁されるように調節する。例えばカーボンブラック
の場合、接着剤100重量部に対し0.1〜20重量
部、好まくは0.5〜10重量部の範囲が好ましい。こ
れは、0.1重量部未満の添加量になると導電性回路パ
ターン部5と後述する相手電極との間に挟みこまれるカ
ーボンブラックの粒子の数が少なくなり、コネクタとし
ての効果が得られにくく、また10重量部を越えると熱
溶融性接着剤層4自身が導電性を有するようになり、こ
れもまたコネクタとしての効果が得られないからであ
る。前記熱溶融性接着剤層4の層厚は、通常1〜100
μmが好ましい。これは、1μm未満であると接着力の
低下を招き、100μmを越えると導通不良となる可能
性を有するからである。前記熱溶融性接着剤層4の形成
方法としては、コーティング法、印刷法等により直接前
記導電性回路パターン部5が形成された面上に形成した
り、或いは予め別途用意したキャリアーフィルム11上
にコーティング法、印刷法等で形成しておき、このキャ
リアーフィルム11上の熱溶融性接着剤層4を前記導電
性回路パターン部5が形成された面上にラミネートして
形成する方法等がある(第6図参照)。次に前記したフ
ィルム状コネクタの使用方法について説明する。第1図
に示すフィルム状コネクタを使用するに際しては、前記
導電性回路パターン部5を、例えばガラス基板8上に形
成された透明電極部9とそれぞれ対応する位置に向かい
合わせて重ね、熱プレスを施す(第7図、第8図及び第
9図参照)。このようにすることによって、前記導電性
回路パターン部5と前記透明電極部9との間に、熱溶融
性接着剤層4中の導電性粉末10が挟みこまれ、導通が
得られると同時に、熱溶融性接着剤の溶融接着作用によ
って容易に圧着され、それによって導電性回路パターン
部5と透明電極部9とが接続されてコネクタとしての効
果が得られるものである。第2図に示すフィルム状コネ
クタも、第1図に示すものと同様に使用することができ
る(図示せず)。なお、本発明に係るフィルム状コネク
タは、前記透明電極とのコネクト以外にも例えば、印刷
配線板の電極相互間のコネクト等にも適用が可能である
ことは言うまでもない。以下に実施例を挙げ、説明す
る。 【実施例】38μmの熱処理をしたポリエステルフィル
ムにコロナ処理を施した後、真空蒸着法によりニッケル
を200Å、銅を2500Å、さらにニッケルを400
Å形成した。その上より下記組成のインクにてスクリー
ン印刷法により線幅0.3mm、ピッチ0.6mm、乾
燥印刷膜厚約10μm、大きさ50mm角の縦縞状の導
電性回路パターンを印刷し、80℃30分の処理条件で
乾燥処理を行った。 印刷インキ バインダー:ポリウレタン 溶剤 :ブチルセルソルブアセテートを主とする混
合溶剤 導電粉 :アセチレンブラック及びグラファイト 次に、前記印刷パターン層をエッチングレジストとし
て、塩化第二鉄溶液に約10秒浸漬して金属部分をエッ
チングして前記印刷パターンと完全に一致した金属パタ
ーン層を形成し、ポリエステルフィルム上に、印刷パタ
ーン層と金属パターン層からなる導電性回路パターン部
を形成した。その後、水洗、乾燥後、キャリアーフィル
ム上に下記組成からなる熱溶融性接着剤層を形成した熱
接着フィルムを用いて前記導電性回路パターン部が形成
された面を覆うようにラミネート法にて全面にラミネー
トした。 熱溶融性接着剤 線状飽和ポリエステル樹脂:72重量部 粘着性付与剤 :20重量部 添加剤 : 2重量部 カーボンフィラー : 6重量部 このようにして作成したフィルム状コネクタを下記の圧
着条件でプリント基板電極とガラス基板上の透明電極の
間に貼り合わせた時のコネクタ部及び接触抵抗部の導通
結果を表1に示す。表1には、導電性回路パターン部が
カーボンペースト単体からなるフィルム状コネクタの同
条件での導通結果も併せて示す。 圧着条件 温度:160℃ 時間:30秒 圧力:30kg/cm 表1 導電抵抗(50mm長・0.3mm幅) 従来コネクタ 6.0 ±0.5kΩ 実施例 0.05±0.02kΩ 【効果】本発明は、以上のような構成からなるフィルム
状コネクタの製造方法に関するものであるから、所定の
導電性回路パターンが形成されたフィルム状コネクタを
極めて容易に製造することが可能なものである。また、
本発明によって得られたフィルム状コネクタは、抵抗値
の低い金属パターン層を導電性回路パターン部の一構成
層とするものであるから、良好な電気特性を有するもの
である。また、本発明によって得られたフィルム状コネ
クタは、前記抵抗値の低い金属パターン層を安定性に優
れた金属パターン層にて挟み込んだ構成であるから、電
気特性が長期に渡って安定で60℃・95%RH・1,
000時間経過後も抵抗値の上昇が10%以下であり、
良好な信頼性を有するものである。更に、導電性回路パ
ターン部は熱溶融性接着剤の溶融接着作用によって相手
電極とコネクトされるものであるから、完全な密着性が
得られ、長期間使用による導通不良の危険性もなく確実
に信頼性よくコネクト可能なものである。従って、本発
明に係るフィルム状コネクタは、電子計算機とその周辺
機器、通信機器、放送機器、制御装置、計測装置、電信
電話装置、各種表示装置などの印刷配線板相互及び印刷
配線板からその他の電気電子機器内の電極との接続に有
効に利用できるものである。
【図面の簡単な説明】 第1図乃至第2図は、本発明に係るフィルム状コネクタ
の実施例を示す断面図である。第3図乃至第6図は、本
発明に係るフィルム状コネクタを製造する工程を示す断
面図である。第7図乃至第9図は、本発明に係るフィル
ム状コネクタの使用状態を示す断面図である。第10図
及び第11図は、従来のコネクタを示す断面図である。 1…絶縁性プラスチックスフィルム 2…金属パターン層 2a…第1金属パターン層 2b…第2金属パターン層 2c…第3金属パターン層 3…導電性を有し有機材料をバインダーとするパターン
層 4…異方導電性を有する熱溶融性接着剤層 5…導電性回路パターン部 6…絶縁層 8…ガラス基板 9…透明電極部 10…導電性粉末 11…キャリアーフィルム 12…金属層 12a…第1金属層 12b…第2金属層 12c…第3金属層 13…熱圧着層 14…導電性縦縞細条層
フロントページの続き (72)発明者 松村 紘三 京都市中京区壬生花井町3番地 日本写真 印刷株式会社内 (72)発明者 三浦 雅和 京都市中京区壬生花井町3番地 日本写真 印刷株式会社内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.印刷配線板の相互間または印刷配線板と電気電子機
    器内の電極とを接続する際などに使用するフィルム状コ
    ネクタにおいて、寸法安定性に優れフレキシブル性を有
    する絶縁性プラスチックスフィルム上に順次、大気中に
    おける耐蝕性に優れた安定した単一金属または2種以上
    の金属の合金よりなる第1金属パターン層、導電性に優
    れた単一金属または2種以上の金属の合金よりなる第2
    金属パターン層、導電性を有し且つ大気中における耐蝕
    性に優れた安定した単一金属または2種以上の金属の合
    金よりなる第3金属パターン層、更に導電性を有し有機
    材料をバインダーとするパターン層が形成されてなる導
    電性回路パターン部を有し、この導電性回路パターン部
    面上に異方導電性を有する熱溶融性接着剤層が積層され
    てなることを特徴とするフィルム状コネクタ。 2.導電性回路パターン部が形成された面上に、異方導
    電性を有する熱溶融性接着剤層がコネクト部に形成さ
    れ、少なくとも前記熱溶融性接着剤層が形成されないコ
    ネクト部以外の部分が絶縁層で覆われてなることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項に記載のフィルム状コネク
    タ。 3.印刷配線板の相互間または印刷配線板と電気電子機
    器内の電極とを接続する際などに使用するフィルム状コ
    ネクタの製造方法において、(a)寸法安定性に優れフ
    レキシブル性を有する絶縁性プラスチックスフィルム上
    に、大気中における耐蝕性に優れた安定した単一金属ま
    たは2種以上の金属の合金よりなる第1金属層を形成す
    る工程、(b)前記第1金属層上に、導電性に優れた単
    一金属または2種以上の金属の合金よりなる第2金属層
    を形成する工程、(c)前記第2金属層上に、導電性を
    有し且つ大気中における耐蝕性に優れた安定した単一金
    属または2種以上の金属の合金よりなる第3金属層を形
    成する工程、(d)前記第3金属層上に、導電性を有し
    且つエッチングレジスト機能を有する有機材料をバイン
    ダーとした物質を用いて、パターン層を所定の形状に形
    成する工程、(e)前記有機材料をバインダーとするパ
    ターン層をエッチングレジストとして、前記第1金属
    層、第2金属層、第3金属層をエッチングし、前記パタ
    ーン層と一致した第1〜第3金属パターン層を形成する
    ことにより、第1〜第3金属パターン層上に有機材料を
    バインダーとするパターン層が設けられた積層物からな
    る導電性回路パターン部を形成する工程、(f)前記導
    電性回路パターン部が形成された面上に、異方導電性を
    有する熱溶融性接着剤層を形成する工程、とからなるこ
    とを特徴とするフィルム状コネクタの製造方法。 4.導電性回路パターン部が形成された面上に異方導電
    性を有する熱溶融性接着剤層をコネクト部に形成すると
    ともに、少なくとも前記熱溶融性接着剤層を形成しない
    コネクト部以外の部分に絶縁層を形成する工程を含むこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第3項に記載のフィルム
    状コネクタの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005011312A (ja) * 2003-05-29 2005-01-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 透明タッチパネル
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