JPH07220716A - 円筒形電池およびその製造法 - Google Patents
円筒形電池およびその製造法Info
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Abstract
部から導出したリードの一端を蓋の底面に接続した円筒
形電池において、リードと電池ケースおよびリードと電
極体上面との接触を確実に防止する。 【構成】 電極群2の上面と蓋4との間に配された円盤
状絶縁板18が、リード挿入孔11とリードの幅より小
さい大きさを有する注液孔8とガス抜き孔19をとく
に、絶縁板中心部に注液孔8、その両側にガス抜き孔1
9を備え、ガス抜き孔のある方向と直角に交わる方向に
リード挿入孔11を備えており、さらにリード挿入孔1
1より外縁側で少なくともリード挿入孔11を挟んで対
面する位置には小壁部20を備えていて、絶縁板の底面
は電極体と接している円筒形電池である。
Description
その電極群の上面と蓋との間に配される絶縁板に関する
ものである。
筒形の電池ケース1の中に正極板と負極板をセパレータ
を介して渦巻状に巻回した電極群2を収納しており、一
方の極たとえば正極の極板上端部にはリード3の一端が
接続されているとともにリード3の他端は電池ケース1
の開口部を封口する蓋4の底面に接続されている。
他方の極、たとえば負極の極板側面が接触しており、電
池ケース1の開口部に蓋4を絶縁パッキング5を介して
かしめている。そして、電池内で折れ曲がった正極リー
ド3と電極群2の負極板上端部との接触を防止するため
に図6に示したような形状の絶縁板6を電極群2の上面
に配置するとともに、電極群2の正極板上端部および正
極リード3と負極となる電池ケース1との接触を防止す
るために図7(A)(B)に示したような中央が空洞に
なったハット型の絶縁リング7を電極群2の上面に配置
している。絶縁板6の中央部には注液孔8が設けられて
いる。
構造の円筒形電池では、正極リードと電極群の負極板上
端部との接触、正極リードと電池ケースとの接触を防止
するために2種類の絶縁部材を用いており、電池作製時
の工数が増加していた。この課題を解決するために、実
開昭63−35258号公報には電極体の上面と封口蓋
との間に配置する絶縁部材として図8に示すように環状
体9に橋絡部10を形成することにより注液孔とリード
挿入孔を設けるものが提案されている。しかし、この構
造では環状体の内部がほとんど空間部になっているた
め、リードが電極体の上面と接触して内部短絡を起こす
ことがあった。また、環状体は平面構造であるため、リ
ード挿入孔を通って折り曲げられたリードが環状体の上
部にある電池ケースと接触して内部短絡を起こすことが
あった。一方、実開昭63−202066号公報には図
9に示したように絶縁ガスケット12にリード挿入孔1
1および複数個の孔13を設け、図10に示したように
この絶縁ガスケットの外周肉厚部を電池ケース1と端子
板14との間で挟持するものが提案されている。
板の間で絶縁ガスケットの外周肉厚部を挟持する際、リ
ード挿入孔を通ったリードに力が加わり、リードが切断
されたり、電池ケースと絶縁ガスケットの間にリードが
はさみ込まれることがあった。また、絶縁ガスケットと
電極体の上面との間に空間があるため、この空間部に存
在するリードが折れ曲がるとリードが電極体上面と接触
して内部短絡を起こすことがあった。
り、電極体の一方の極の極板上端部から導出されたリー
ドを蓋の下面に接続するとともに、電極体上面と蓋との
間にリード挿入孔、注液孔、ガス抜き孔を備えた絶縁板
を配して、リードと電池ケースおよびリードと電極体の
他方の極の極板との接触を防止する円筒形電池におい
て、リードを損傷することなく確実にリードが電極体の
上面および電池ケースの内面と接触することを防止する
ことができる絶縁板を提供するものである。
めに、本発明の円筒形電池は、電極群の上面と蓋との間
に配された円盤状絶縁板が、リード挿入孔とリードの幅
より小さい大きさを有する注液孔とガス抜き孔をとく
に、絶縁板中心部に注液孔、その両側にガス抜き孔を備
え、ガス抜き孔のある方向と直角に交わる方向にリード
挿入孔を備えており、さらにリード挿入孔より外縁側で
少なくともリード挿入孔を挟んで対面する位置には小壁
部を備えていて、絶縁板の底面は電極体上面と接してい
るものである。
の間に配される絶縁板は円盤状であり、リード挿入孔を
備えているがこの孔より外縁側で少なくともリード挿入
孔を挟んで対面する位置には小壁部が設けられている。
このため、リード挿入孔を通ったリードがたたむように
折り曲げられても小壁部によりリードの端部と電池ケー
スとの接触を防止することができる。
孔とガス抜き孔が設けられているがこれらの孔の直径は
リードの幅寸法より小さいため、折り曲げられたリード
が前記孔を通って電極体の上面と接触することはない。
上面と接触することを確実に防止することができる。
ドを通すことによって電極体の上面に接した状態で設置
するものであるので、リードが電極体上面と接触したり
リードが損傷したりすることはない。
説明する。
示す。15は正極板、16は負極板、17は正極板の上
端部に接続された正極リード、18は円盤状絶縁板、8
は注液孔、11はリード挿入孔である。
を示す。図2(A)は円盤状絶縁板の上面図であり、図
2(B)は同絶縁板の斜視図である。
絶縁板18の中心部には直径3mmの注液孔8があり、こ
の注液孔の両側には直径2mmのガス抜き孔19がある。
また、注液孔8の両側でガス抜き孔19のある方向と直
角に交わる方向には外縁部に縦7mm横0.3mmの小壁部
20が2つ設けられており、一方の小壁部の中心部側に
はリード挿入孔11が設けられている。
入孔11を通って折り曲げられたリードが電池ケースの
内面と接触することを防止している。
よって絶縁板を電極体上面に接した状態で設置するの
で、絶縁板より下方にあるリードが電極体上面と接触し
たり、リードが損傷することはない。
(C)のような形状にしても良い。すなわち、図3
(A)では2つの小壁部20の中心部側にそれぞれリー
ド挿入孔11が設けられており、円盤状絶縁板を設置す
る際、円盤の向きを考慮する必要がない。また、図3
(B)(C)のように小壁部20を円弧状または円形状
にすることによりリードが電池ケースに接触することを
確実に防止することができる。
め備えた成型品あるいはプレス加工品であるが、図4に
示すように電池組立時にリード挿入孔を形成するもので
あっても良い。
の中心部に注液孔8があり注液孔の両側にガス抜き孔1
9があるとともに、前記注液孔とガス抜き孔を取り囲み
所定の幅を有する円形の薄肉部21とこの薄肉部21の
周囲を取り囲む円形の小壁部20とが設けられた円盤状
絶縁板18を用いる。
た電池ケース1内に挿入し、前記電極群の上面から上方
に突出した正極のリード17によって、前記円盤状絶縁
板18の薄肉部21の一部を突き破り、前記絶縁板18
の上面にリードを導出した後、前記絶縁板18の上面か
ら導出されたリードの先端を、電池ケースの開口部を封
口する蓋の底面に接続して円筒形電池を作製する。
ドとの位置決めを行う必要がなくなり、電池組立工程を
さらに簡単にすることができる。
は、電極群の上面と蓋との間に配された円盤状絶縁板
が、リード挿入孔とリードの幅より小さい大きさを有す
る注液孔とガス抜き孔をとくに、絶縁板中心部に注液
孔、その両側にガス抜き孔を備え、ガス抜き孔のある方
向と直角に交わる方向にリード挿入孔を備えており、さ
らにリード挿入孔より外縁側で少なくともリード挿入孔
を挟んで対面する位置には小壁部を備えていて、絶縁板
の底面は電極体と接しているので、リード挿入孔を通っ
たリードがたたむように折り曲げられてもリードと電池
ケース、リードと電極体上面が接触して短絡することを
防止することができる。
他の例を示す図
図 (B) 同絶縁板を用いて円筒形電池の製造法を示す図
の側面断面図
Claims (6)
- 【請求項1】正極板と負極板をセパレータを介して渦巻
状に巻回した電極群と、前記電極群を内部に収納した電
池ケースと、前記電池ケースの開口部を封口するととも
に、前記電極群の一方の極のリードを底面に接続した蓋
と、前記電極群の上面と蓋との間に配された絶縁板とか
らなり、前記絶縁板は、内部に注液孔とガス抜き孔とリ
ード挿入孔とを有するとともに、リード挿入孔より外縁
側には少なくともリード挿入孔を挟んで対面する位置に
小壁部が設けられていて、絶縁板の底面は電極体上面と
接している円筒形電池。 - 【請求項2】正極板と負極板をセパレータを介して渦巻
状に巻回した電極群と、前記電極群を内部に収納した電
池ケースと、前記電池ケースの開口部を封口するととも
に、前記電極群の一方の極のリードを底面に接続した蓋
と、前記電極群の上面と蓋との間に配された円盤状の絶
縁板とからなり、前記円盤状絶縁板はその中心部に注液
孔があり、注液孔の両側にはガス抜き孔があるととも
に、前記注液孔の両側でガス抜き孔の存在する方向と直
角に交わる方向には絶縁板外縁部に2つの小壁部が対向
して備えられており、少なくとも一方の小壁部の中心部
側には小壁部に隣接して前記電極群の一方の極のリード
が挿入されるリード挿入孔が設けられていて絶縁板の底
面は電極体上面と接している円筒形電池。 - 【請求項3】注液孔およびガス抜き孔の大きさはリード
の幅寸法よりも小さい請求項2記載の円筒形電池。 - 【請求項4】小壁部は2つの垂直な壁であり、少なくと
も一方の小壁部の絶縁板中心部側には小壁部に隣接して
リード挿入孔が設けられている請求項2記載の円筒形電
池。 - 【請求項5】小壁部は絶縁板外縁部に向かい突出して湾
曲した円弧状あるいは円形状の壁である請求項2記載の
円筒形電池。 - 【請求項6】正極板と負極板をセパレータを介して渦巻
状に巻回した電極群を電池ケース内に収納する工程と、
円盤の中心部に注液孔があり注液孔の両側にガス抜き孔
があるとともに、前記注液孔とガス抜き孔を取り囲み所
定の幅を有する円形の薄肉部とこの薄肉部の周囲を取り
囲む円形の小壁部とが設けられた円盤状絶縁板を、前記
電池ケース内に挿入する工程と、前記電極群の上面から
上方に突出した一方の極のリードによって、前記円盤状
絶縁板の薄肉部の一部を突き破り、前記絶縁板の上面に
リードを導出する工程と、前記絶縁板の上面から導出さ
れたリードの先端を、電池ケースの開口部を封口する蓋
の底面に接続する工程とからなる円筒形電池の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP749494A JP3525473B2 (ja) | 1994-01-27 | 1994-01-27 | 円筒形電池およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP749494A JP3525473B2 (ja) | 1994-01-27 | 1994-01-27 | 円筒形電池およびその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07220716A true JPH07220716A (ja) | 1995-08-18 |
JP3525473B2 JP3525473B2 (ja) | 2004-05-10 |
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JP749494A Expired - Fee Related JP3525473B2 (ja) | 1994-01-27 | 1994-01-27 | 円筒形電池およびその製造法 |
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Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100824873B1 (ko) * | 2006-02-28 | 2008-04-23 | 삼성에스디아이 주식회사 | 리튬이온 이차전지 |
WO2010017782A1 (zh) * | 2008-08-15 | 2010-02-18 | 深圳市比克电池有限公司 | 电池极耳与盖板的连接结构及装配方法 |
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KR101372477B1 (ko) * | 2008-03-06 | 2014-03-11 | 삼성에스디아이 주식회사 | 캡 조립체 및 이를 구비하는 이차 전지 |
US9023500B2 (en) | 2009-11-20 | 2015-05-05 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Cylindrical secondary battery |
US10749149B2 (en) | 2017-03-10 | 2020-08-18 | Evolution Engineering Inc. | Battery coil engaging members for downhole tools |
WO2022202270A1 (ja) * | 2021-03-24 | 2022-09-29 | 三洋電機株式会社 | 円筒形電池 |
-
1994
- 1994-01-27 JP JP749494A patent/JP3525473B2/ja not_active Expired - Fee Related
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