JPH07220697A - 白熱電球および反射鏡付電球ならびに車両用前照灯 - Google Patents

白熱電球および反射鏡付電球ならびに車両用前照灯

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JPH07220697A
JPH07220697A JP6009721A JP972194A JPH07220697A JP H07220697 A JPH07220697 A JP H07220697A JP 6009721 A JP6009721 A JP 6009721A JP 972194 A JP972194 A JP 972194A JP H07220697 A JPH07220697 A JP H07220697A
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JP
Japan
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bulb
filament
visible light
beam filament
spherical
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Application number
JP6009721A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kamata
博士 鎌田
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Lighting and Technology Corp filed Critical Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ロービーム用フィラメントから放出された赤外
線の帰還効率を高めることのできる白熱電球を提供す
る。 【構成】ロービーム用フィラメント5から球形部2の下
側球面部に向けて放出された可視光を、球形部2の下側
球面部に形成された可視光反射膜19で反射するように
したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として二灯式自動車
あるいは二輪自動車におけるヘッドランプ(前照灯)の
光源として使用される白熱電球に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の白熱電球は、石英ガラ
スあるいは硬質ガラス等からなるバルブ内にロービーム
用フィラメントとハイビーム用フィラメントとを収容し
ており、これらのフィラメントに発熱電流を通電して光
を発する構成となっている。
【0003】このため、上述した白熱電球では、フィラ
メントで発生した熱が赤外線となって外部に放出される
ため、放電ランプに比べてランプ効率が低いという問題
があり、最近ではランプ効率を高めるために、赤外線反
射膜が形成されたバルブ内にロービーム用フィラメント
とハイビーム用フィラメントとを収容した白熱電球が考
案されている。
【0004】上記のような白熱電球では、フィラメント
から放出された赤外線がバルブを透過して外部に放出さ
れることがなくなり、赤外線反射膜で反射した赤外線に
よりフィラメントが加熱されるので、ランプ効率を高め
ることが可能であるが、ロービーム用フィラメントから
特定方向に放出された可視光を遮光するためのシェード
がバルブ内に設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このため、上述した白
熱電球では、ロービーム用フィラメントから放出された
赤外線の一部がシェードに吸収されてしまうため、ロー
ビーム用フィラメントから放出された赤外線の帰還効率
が低いという問題があった。
【0006】本発明は上記のような問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的はフィラメントから放出された赤
外線の帰還効率を高めることのできる白熱電球および反
射鏡付電球ならびに車両用前照灯を提供しようとするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載の発明は、赤外線反射膜が形成
されたバルブ内に少なくとも2本のフィラメントを収容
した白熱電球において、前記バルブに前記フィラメント
のうち少なくとも1本から特定方向に向けて放出された
可視光を反射する可視光反射膜を形成したことを特徴と
するものである。
【0008】請求項2に記載の発明は、赤外線反射膜が
形成されたバルブ内にロービーム用フィラメントとハイ
ビーム用フィラメントとを収容した白熱電球において、
前記バルブに前記ロービーム用フィラメントから特定方
向に向けて放出された可視光を反射する可視光反射膜を
形成したことを特徴とするものである。
【0009】請求項3に記載の発明は、前記可視光反射
膜を前記赤外線反射膜の上に複数の高屈折率層と複数の
低屈折率層とを交互に積層して形成し、かつ赤外線反射
膜と同一の材料で形成したことを特徴とするものであ
る。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1又は請
求項2記載の白熱電球を反射鏡本体に配置したことを特
徴とするものである。請求項5に記載の発明は、バルブ
の球形部に収容される使用頻度の高いフィラメントをロ
ービーム用フィラメントとし、円筒部に収容される他方
のフィラメントをハイビーム用フィラメントとし、この
電球を反射体に組み込んだことを特徴とするものであ
る。
【0011】
【作用】請求項1乃至請求項5に記載の発明では、フィ
ラメントから特定方向に向けて放出された可視光を反射
する可視光反射膜がバルブに設けられているので、フィ
ラメントから特定方向に向けて放出された可視光を遮光
するためのシェードをバルブ内に設ける必要がなくな
り、フィラメントから放出された赤外線がシェードに吸
収されることがない。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の第1実施例を示しており、本発明
の第1実施例に係る白熱電球は、石英ガラスあるいは硬
質ガラス等からなるバルブ1を備えている。このバルブ
1は球形若しくは球形に類似した形状(例えば楕円形)
の球形部2と、この球形部2の基端部に連設された円筒
部3と、この円筒部3の基端部に連設された圧潰封止部
4とからなり、球形部2および円筒部3の内部にはハロ
ゲンガスが封入されているとともに、タングステン等か
らなるロービーム用フィラメント5およびハイビーム用
フィラメント6が収容されている。
【0013】前記ロービーム用フィラメント5は球形部
2の中心部に配置されており、その両端にはロービーム
用フィラメント5に発熱電流を通電するための内部リー
ド7,8が接続されている。一方、前記ハイビーム用フ
ィラメント6は円筒部3の中央部に配置されており、そ
の両端にはハイビーム用フィラメント6に発熱電流を通
電するための内部リード7,9が接続されている。
【0014】前記内部リード7,8,9はバルブ1の圧
潰封止部4に埋設された金属箔導体10,11,12に
接続しており、これらの金属箔導体10,11,12に
は内部リード7,8,9に発熱電流を通電するための外
部リード13,14,15が接続されている。
【0015】なお、バルブ1が硬質ガラスで形成されて
いる場合には、金属箔導体10,11,12は不要であ
る。また、本発明の第1実施例に係る白熱電球は、ロー
ビーム用フィラメント5及びハイビーム用フィラメント
6から放出された赤外線を夫々ロービーム用フィラメン
ト5及びハイビーム用フィラメント6に向けて反射する
赤外線反射膜16を備えている。この赤外線反射膜16
は、図2に示すように、屈折率の高い材料(例えば酸化
チタン(TiO2 )、酸化タンタル(Ta25 )、酸
化ジルコニウム(ZrO2 )、硫化亜鉛(ZnS)等)
からなる複数の高屈折率層17と屈折率の低い材料(例
えば酸化ケイ素(SiO2 )、ふっ化マグネシウム(M
gO2)等)からなる複数の低屈折率層18とを球形部
2及び円筒部3の外表面に交互に積層して形成されてい
る。
【0016】前記球形部2の図中下側球面部には、可視
光反射膜19が赤外線反射膜16の上に形成されてい
る。この可視光反射膜19はクロム、アルミニウム等の
光反射材からなり、ロービーム用フィラメント5から球
形部2の下側球面部に向けて放出された可視光を反射す
る性質を有している。
【0017】上記のように構成される本発明の第1実施
例では、ロービーム用フィラメント5から球形部2の上
側球面部に向けて放出された可視光は、バルブ1及び赤
外線反射膜16を透過して球形部2の上側球面部から出
射する。一方、ロービーム用フィラメント5から球形部
2の下側球面部に向けて放出された可視光は、図3に示
すように、球形部2の下側球面部に形成された可視光反
射膜19で反射し、球形部2の上側球面部から出射す
る。
【0018】したがって、ロービーム用フィラメント5
から特定方向に放出された可視光を遮光するためのシェ
ードをバルブ1内に設ける必要がなくなり、ロービーム
用フィラメント5から放出された赤外線がシェードに吸
収されることがないので、ロービーム用フィラメント5
から放出された赤外線の帰還効率を高めることができ
る。
【0019】また、本発明の第1実施例では、可視光反
射膜19がバルブ1の外面側に形成されているので、球
形部2の下側球面部に可視光反射膜19を容易に形成す
ることができる。
【0020】図4は本発明の第2実施例を示しており、
本発明の第2実施例に係る白熱電球は、石英ガラスある
いは硬質ガラス等からなるバルブ1を備えている。この
バルブ1は球形若しくは球形に類似した形状(例えば楕
円形)の球形部2と、この球形部2の基端部に連設され
た円筒部3と、この円筒部3の基端部に連設された圧潰
封止部4とからなり、球形部2および円筒部3の内部に
はハロゲンガスが封入されているとともに、タングステ
ン等からなるロービーム用フィラメント5およびハイビ
ーム用フィラメント6が収容されている。
【0021】前記ロービーム用フィラメント5は球形部
2の中心部に配置されており、その両端にはロービーム
用フィラメント5に発熱電流を通電するための内部リー
ド7,8が接続されている。一方、前記ハイビーム用フ
ィラメント6は円筒部3の中央部に配置されており、そ
の両端にはハイビーム用フィラメント6に発熱電流を通
電するための内部リード7,9が接続されている。
【0022】前記内部リード7,8,9は圧潰封止部4
に埋設された金属箔導体10,11,12に接続してお
り、これらの金属箔導体10,11,12には内部リー
ド7,8,9に発熱電流を通電するための外部リード1
3,14,15が接続されている。
【0023】なお、バルブ1が硬質ガラスで形成されて
いる場合には、金属箔導体10,11,12は不要であ
る。また、本発明の第2実施例に係る白熱電球は、ロー
ビーム用フィラメント5及びハイビーム用フィラメント
6から放出された赤外線を夫々ロービーム用フィラメン
ト5及びハイビーム用フィラメント6に向けて反射する
赤外線反射膜16を備えている。この赤外線反射膜16
は、図5に示すように、屈折率の高い材料(例えば酸化
チタン(TiO2 )、酸化タンタル(Ta25 )、酸
化ジルコニウム(ZrO2 )、硫化亜鉛(ZnS)等)
からなる複数の高屈折率層17と屈折率の低い材料(例
えば酸化ケイ素(SiO2 )、ふっ化マグネシウム(M
gO2)等)からなる複数の低屈折率層18とを球形部
2及び円筒部3の外表面に交互に積層して形成されてい
る。
【0024】前記球形部2の図中下側球面部には、可視
光反射膜20が赤外線反射膜16の上に形成されてい
る。この可視光反射膜20は、図5に示すように、屈折
率の高い材料(例えば酸化チタン(TiO2 )、酸化タ
ンタル(Ta25 )、酸化ジルコニウム(ZrO
2 )、硫化亜鉛(ZnS)等)からなる複数の高屈折率
層21と屈折率の低い材料(例えば酸化ケイ素(SiO
2 )、ふっ化マグネシウム(MgO2 )等)からなる複
数の低屈折率層22とを赤外線反射膜16の上に交互に
積層して形成されており、ロービーム用フィラメント5
から球形部2の下側球面部に向けて放出された可視光を
反射する性質を有している。
【0025】上記のように構成される本発明の第2実施
例では、ロービーム用フィラメント5から球形部2の上
側球面部に向けて放出された可視光は、バルブ1及び赤
外線反射膜16を透過して球形部2の上側球面部から出
射する。一方、ロービーム用フィラメント5から球形部
2の下側球面部に向けて放出された可視光は、図6に示
すように、球形部2の下側球面部に形成された可視光反
射膜20で反射し、球形部2の上側球面部から出射す
る。
【0026】したがって、ロービーム用フィラメント5
から特定方向に放出された可視光を遮光するためのシェ
ードをバルブ1内に設ける必要がなくなり、ロービーム
用フィラメント5から放出された赤外線がシェードに吸
収されることがないので、ロービーム用フィラメント5
から放出された赤外線の帰還効率を高めることができ
る。
【0027】また、可視光反射膜20は赤外線反射膜1
6と同一の材料で形成されているので、可視光反射膜2
0を赤外線反射膜16と同じ工程で形成することができ
る。図7は、本発明による反射鏡付電球の一実施例を示
している。図7中21はハロゲン電球であり、このハロ
ゲン電球21は石英ガラスあるいは硬質ガラス等からな
るバルブ1を備えている。
【0028】前記バルブ1は球形若しくは球形に類似し
た形状(例えば楕円形)の球形部2と、この球形部2の
基端部に連設された圧潰封止部4とからなり、球形部2
の内部にはハロゲンガスが封入されているとともに、タ
ングステン等からなるフィラメント22a,22bが収
容されている。
【0029】前記フィラメント22aは使用頻度の高い
フィラメントであり、その両端にはフィラメント22a
に発熱電流を通電するための内部リード7,8が接続さ
れている。一方、フィラメント22bはフィラメント2
2aに比べて使用頻度の低いフィラメントであり、その
両端にはフィラメント22bに発熱電流を通電するため
の内部リード7,9が接続されている。
【0030】前記内部リード7,8,9は圧潰封止部4
に埋設された金属箔導体10,11,12に接続してお
り、これらの金属箔導体10,11,12には内部リー
ド7,8,9に発熱電流を通電するための外部リード1
3,14,15が接続されている。
【0031】また、前記ハロゲン電球21は、フィラメ
ント22a,22bから放出された赤外線を球形部2の
中心部に向けて反射する赤外線反射膜16を備えてい
る。この赤外線反射膜16は、図2に示すように、屈折
率の高い材料(例えば酸化チタン(TiO2 )、酸化タ
ンタル(Ta25 )、酸化ジルコニウム(ZrO
2 )、硫化亜鉛(ZnS)等)からなる複数の高屈折率
層17と屈折率の低い材料(例えば酸化ケイ素(SiO
2 )、ふっ化マグネシウム(MgO2 )等)からなる複
数の低屈折率層18とをバルブ1の外表面に交互に積層
して形成されている。
【0032】図7中23はハロゲン電球21から放出さ
れた光を前方に向けて反射する反射鏡であり、この反射
鏡23は、断面が放物形状の反射面24aを有する反射
鏡本体24と、この反射鏡本体24の背面中央に設けら
れた筒状のランプ取付け部25と、このランプ取付け部
25の後端開口を塞ぐ閉塞板26とで構成されている。
【0033】前記反射鏡本体24は、ガラスで構成して
もよいが、本実施例の場合にはアルミニウム等の金属で
形成されている。この反射鏡本体24の反射面24aに
は、Cr23 SiOX 、TiOx 、AlO2 等からな
る赤外線吸収膜とダイクロイック膜とが積層して形成さ
れている。上記ダイクロイック膜は光干渉膜の1種であ
り、酸化チタン(TiO2 )、酸化タンタル(Ta2
5 )、酸化ジルコニウム(ZrO2 )、硫化亜鉛(Zn
S)等の高屈折率層と、酸化ケイ素(SiO2)、ふっ
化マグネシウム(MgO2 )等の複数の低屈折率層とを
交互に例えば21層積層して形成され、赤外線を透過し
て可視光を反射する性質を持っている。
【0034】前記ランプ取付け部25の内部には、ハロ
ゲン電球21の圧潰封止部4が反射鏡23の前面側から
挿入されており、たとえばアルミナ、シリカ、マグネシ
ア、ジルコニア等の金属酸化物を主成分とする耐熱性無
機質接着剤27によりランプ取付け部25内に接着固定
されている。
【0035】前記ハロゲン電球21の圧潰封止部4は、
バルブ1の中心軸と反射鏡23の中心軸とほぼ一致する
ようにし、かつフィラメント22a,22bが反射鏡2
3の焦点位置に対して所定の位置となるように位置調整
した状態で、上記圧潰封止部4の外面とランプ取付け部
25の内面との間に接着剤27を充填して、この接着剤
27を乾燥固化してハロゲン電球21と反射鏡23とを
接合している。なお、前記閉塞板26は、ハロゲン電球
21の位置決めの補助をなし、かつ接着剤の流出を防止
する機能を有している。
【0036】図7中28は反射鏡23の前面開口を覆う
カバーガラスであり、このカバーガラス28の内面には
光干渉膜が形成されている。前記バルブ1の球形部2の
下側球面部には、可視光反射膜19が赤外線反射膜16
の上に形成されている。この可視光反射膜19はクロ
ム、アルミニウム等の光反射材からなり、フィラメント
22a,22bから球形部2の下側球面部に向けて放出
された可視光を反射する性質を有している。
【0037】上記のように構成される本実施例では、フ
ィラメント22a,22bから球形部2の上側球面部に
向けて放出された可視光は、バルブ1及び赤外線反射膜
16を透過して球形部2の上側球面部から出射する。一
方、フィラメント22a,22bから球形部2の下側球
面部に向けて放出された可視光は、球形部2の下側球面
部に形成された可視光反射膜19で反射し、球形部2の
上側球面部から出射する。
【0038】したがって、フィラメント22a,22b
から特定方向に放出された可視光を遮光するためのシェ
ードをバルブ1内に設ける必要がなくなり、フィラメン
ト22a,22bから放出された赤外線がシェードに吸
収されることがないので、フィラメント22a,22b
から放出された赤外線の帰還効率を高めることができ
る。
【0039】また、本実施例では、可視光反射膜19が
バルブ1の外面側に形成されているので、球形部2の下
側球面部に可視光反射膜19を容易に形成することがで
きる。
【0040】図8は、本発明による車両用前照灯の一実
施例を示している。図8中21はハロゲン電球であり、
このハロゲン電球21は、石英ガラスあるいは硬質ガラ
ス等からなるバルブ1と、このバルブ1の基端部に設け
られた鍔付き口金30とを備えている。
【0041】前記バルブ1は、図9に示すように、球形
若しくは球形に類似した形状(例えば楕円形)の球形部
2と、この球形部2の基端部に連設された円筒部3と、
この円筒部3の基端に連設された圧潰封止部(図示せ
ず)とからなり、光放出部2及び円筒部3の内部にはハ
ロゲンガスが封入されているとともに、タングステン等
からなるロービーム用フィラメント5とハイビーム用フ
ィラメント6が設けられている。
【0042】前記ロービーム用フィラメント5は、球形
部2の中心部に配置されており、その両端にはロービー
ム用フィラメント5に発熱電流を通電するための内部リ
ード7,8が接続されている。一方、前記ハイビーム用
フィラメント6は円筒部3の中央部に配置されており、
その両端にはハイビーム用フィラメント6に発熱電流を
通電するための内部リード7,9が接続されている。
【0043】前記内部リード7,8,9はバルブ1の圧
潰封止部に埋設された金属箔導体(図示せず)に接続し
ており、これらの金属箔導体には内部リードに発熱電流
を通電するための外部リード(図示せず)が接続されて
いる。
【0044】前記鍔付き口金30は、円筒形をなす口金
本体31にフランジ32を設けるとともに、口金本体3
1の基端に3個のレグ端子33,34,35を設けたも
のであり、レグ端子33,34,35にはバルブ1の圧
潰封止部から引き出された外部リードがそれぞれ接続さ
れている。
【0045】また、前記ハロゲン電球21は、ロービー
ム用フィラメント5及びハイビーム用フィラメント6か
ら放出された赤外線を夫々ロービーム用フィラメント5
及びハイビーム用フィラメント6に向けて反射する赤外
線反射膜16を備えている。この赤外線反射膜16は、
屈折率の高い材料(例えば酸化チタン(TiO2 )、酸
化タンタル(Ta25 )、酸化ジルコニウム(ZrO
2 )、硫化亜鉛(ZnS)等)からなる複数の高屈折率
層と屈折率の低い材料(例えば酸化ケイ素(SiO
2 )、ふっ化マグネシウム(MgO2 )等)からなる複
数の低屈折率層とを球形部2及び円筒部3の外表面に交
互に積層して形成されている。
【0046】図8中40はハロゲン電球21から放出さ
れた光を前方に向けて反射する反射体であり、この反射
体40は反射面41aを有する反射体本体41と、この
反射体本体41の前面開口部に取り付けられた前面レン
ズ42とで構成され、反射体本体41の背面頂部には取
付孔43が形成されている。この取付孔43にはハロゲ
ン電球21が差し込まれており、このハロゲン電球21
は口金30に設けたフランジ32を取付孔43の周縁に
固定することにより、反射体本体41に対し所定の位置
に位置決めして取り付けられている。
【0047】前記球形部2の図中下側球面部には、可視
光反射膜19が赤外線反射膜16の上に形成されてい
る。この可視光反射膜19はクロム、アルミニウム等の
光反射材からなり、ロービーム用フィラメント5から球
形部2の下側球面部に向けて放出された可視光を反射す
る性質を有している。
【0048】上記のように構成される本実施例では、ロ
ービーム用フィラメント5から球形部2の上側球面部に
向けて放出された可視光は、バルブ1及び赤外線反射膜
16を透過して球形部2の上側球面部から出射する。一
方、ロービーム用フィラメント5から球形部2の下側球
面部に向けて放出された可視光は、球形部2の下側球面
部に形成された可視光反射膜20で反射し、球形部2の
上側球面部から出射する。
【0049】したがって、ロービーム用フィラメント5
から特定方向に放出された可視光を遮光するためのシェ
ードをバルブ1内に設ける必要がなくなり、ロービーム
用フィラメント5から放出された赤外線がシェードに吸
収されることがないので、ロービーム用フィラメント5
から放出された赤外線の帰還効率を高めることができ
る。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1乃至請求
項3に記載の発明によれば、フィラメントから放出され
た赤外線がシェードに吸収されることがないので、フィ
ラメントから放出された赤外線の帰還効率を高めること
のできる白熱電球を提供できる。
【0051】請求項4に記載の発明によれば、フィラメ
ントから放出された赤外線がシェードに吸収されること
がないので、フィラメントから放出された赤外線の帰還
効率を高めることのできる反射鏡付白熱電球を提供でき
る。
【0052】請求項5に記載の発明によれば、ロービー
ム用フィラメントから放出された赤外線がシェードに吸
収されることがないので、ロービーム用フィラメントか
ら放出された赤外線の帰還効率を高めることのできる車
両用前照灯を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る白熱電球を示す図。
【図2】同実施例のバルブに形成された赤外線反射膜の
構成を示す断面図。
【図3】同実施例のバルブに形成された可視光反射膜の
作用説明図。
【図4】本発明の第1実施例に係る白熱電球を示す図。
【図5】同実施例のバルブに形成された赤外線反射膜お
よび可視光反射膜の構成を示す断面図。
【図6】同実施例のバルブに形成された可視光反射膜の
作用説明図。
【図7】本発明に係る反射鏡付電球の一実施例を示す
図。
【図8】本発明に係る車両用前照灯の一実施例を示す
図。
【図9】同実施例の白熱電球を示す図。
【符号の説明】
1…バルブ 5…ロービーム用フィラメント 6…ハイビーム用フィラメント 16…赤外線反射膜 19,20…可視光反射膜

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤外線反射膜が形成されたバルブ内に少
    なくとも2本のフィラメントを収容した白熱電球におい
    て、前記バルブに前記フィラメントのうち少なくとも1
    本から特定方向に向けて放出された可視光を反射する可
    視光反射膜を形成したことを特徴とする白熱電球。
  2. 【請求項2】 赤外線反射膜が形成されたバルブ内にロ
    ービーム用フィラメントとハイビーム用フィラメントと
    を収容した白熱電球において、前記バルブに前記ロービ
    ーム用フィラメントから特定方向に向けて放出された可
    視光を反射する可視光反射膜を形成したことを特徴とす
    る白熱電球。
  3. 【請求項3】 前記可視光反射膜は、前記赤外線反射膜
    の上に複数の高屈折率層と複数の低屈折率層とを交互に
    形成して構成され、赤外線反射膜と同一の材料で形成さ
    れていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    白熱電球。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2記載の白熱電球を
    反射鏡本体に配置したことを特徴とする反射鏡付電球。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の白熱電球は、球形部に収
    容される使用頻度の高いフィラメントをロービーム用フ
    ィラメントとし、円筒部に収容される他方のフィラメン
    トをハイビーム用フィラメントとし、この電球を反射体
    に組み込んだことを特徴とする車両用前照灯。
JP6009721A 1994-01-31 1994-01-31 白熱電球および反射鏡付電球ならびに車両用前照灯 Pending JPH07220697A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001229879A (ja) * 2000-02-10 2001-08-24 Truweal Inc ヘッドライト用光源
WO2004086454A3 (en) * 2003-03-28 2006-10-12 Koninkl Philips Electronics Nv Halogen dual-beam lamp

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JP2001229879A (ja) * 2000-02-10 2001-08-24 Truweal Inc ヘッドライト用光源
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