JPH07220660A - 受像管装置及びそのラスタ歪補正方法 - Google Patents

受像管装置及びそのラスタ歪補正方法

Info

Publication number
JPH07220660A
JPH07220660A JP994194A JP994194A JPH07220660A JP H07220660 A JPH07220660 A JP H07220660A JP 994194 A JP994194 A JP 994194A JP 994194 A JP994194 A JP 994194A JP H07220660 A JPH07220660 A JP H07220660A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raster
magnetic field
planar coils
tube axis
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP994194A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3320543B2 (ja
Inventor
Masanobu Honda
正信 本多
Katsuyo Iwasaki
勝世 岩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electronics Corp filed Critical Matsushita Electronics Corp
Priority to JP994194A priority Critical patent/JP3320543B2/ja
Publication of JPH07220660A publication Critical patent/JPH07220660A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3320543B2 publication Critical patent/JP3320543B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Television Scanning (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 陰極線管のスクリーン面に表示されるラスタ
ーの回転、台形歪、糸巻き歪を補正する。 【構成】 偏向ヨーク1の先端部近傍において、陰極線
管の管軸に対して対称な少なくとも一対の互いに電気的
に接続された平面状コイル2及び3を設け、平面状コイ
ル2及び3に直流電流等を印加し、管軸方向の磁界、2
極磁界又は回転磁界等を発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン、コンピ
ュータディスプレイ等に用いられる受像管装置及びその
ラスタ歪補正方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近のインライン型カラー陰極線管表示
装置(受像管装置)では、画面をより平面に近づけるた
め、陰極線管(CRT)の画像表示面(フェイスパネル
面)の管面曲率半径を増加させる傾向にある。そのた
め、画像表示面に映出された画像のラスタ歪に関する問
題が顕在化してきている。具体的には、CRTの画像表
示面上に映出させた長方形ラスタが管軸を中心にして回
転したり(ラスタ回転)、台形状に歪んだり(台形
歪)、上辺下辺および左辺右辺が糸巻き状に歪む(糸巻
き歪)現象である。このようなラスタ歪は、特に至近距
離で使用されるコンピュータディスプレイモニタ等にお
いて、大きな画質劣化要因として知覚される。そのた
め、一般にこのようなラスタ歪を補正することが要求さ
れる。
【0003】ラスタ歪のうち、ラスタ回転を補正する方
法として、例えば、実開昭60−24052号公報に示
されているように、偏向ヨークのCRTスクリーン部側
端部にアーム状に突出した支持枠を設け、ここに画像回
転補正用の環状コイルを設けることが提案されている。
また、台形歪や糸巻き歪を補正するために、受像管装置
側に補正回路を設け、偏向磁界を発生するための偏向電
流を調整する方法などが採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のラスタ歪補正方法は、ラスタ歪の種類ごとにそれぞ
れ個別に対策を施すものであり、これに要する費用が高
価になるという問題があった。特に、受像管装置側に設
ける台形歪・糸巻き歪補正回路は構成が複雑であり、か
つ高価であるため、このコストインパクトは非常に大き
いものがある。本発明はこのような従来のラスタ歪補正
方法の問題点を解決するためになされたものであり、前
述のラスタ回転、台形歪、糸巻き歪を安価にかつ簡便に
補正することができる偏向ヨークを備えた受像管装置及
びそのラスタ歪補正方法を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の受像管装置は、偏向ヨークの前端部近傍に
おいて、陰極線管の管軸に対して対称に設けられた少な
くとも一対の互いに電気的に接続された平面状コイル
と、前記平面状コイルに所定の電流を印加するための電
源とを具備するように構成されている。上記構成におい
て、平面状コイルは管軸に対して垂直な方向に対称に一
対設けられ、また所定の電流は直流電流であることが好
ましい。又は、上記構成において、平面状コイルは水平
な方向に、管軸に対して対称に一対設けられ、また所定
の電流は直流電流又は垂直偏向周期と同期した鋸歯状波
電流であることが好ましい。又は、上記構成において、
平面状コイルは水平及び垂直な方向に、管軸に対して対
称に二対設けられ、また所定の電流は直流電流又は垂直
偏向周期と同期した鋸歯状波電流であることが好まし
い。また、上記各構成において、管軸に対して対称に設
けられた対をなす各平面状コイルは、それぞれ互いに平
行であることが好ましい。
【0006】一方、本発明の受像管装置のラスタ歪補正
方法は、偏向ヨークの前端部近傍において、少なくとも
一対の互いに電気的に接続された平面状コイルを陰極線
管の管軸に対して対称に設け、前記平面状コイルに所定
の電流を印加し所定方向の磁界を発生させるように構成
されている。上記構成において、平面状コイルは管軸に
対して垂直な方向に一対設けられ、前記平面状コイルに
それぞれ互いに逆極性の磁界を発生させるような直流電
流を印加することにより管軸方向の磁界を発生させ、ラ
スタ回転を補正することが好ましい。又は、上記構成に
おいて、平面状コイルは管軸に対して垂直な方向に一対
設けられ、前記平面状コイルにそれぞれ同じ極性の磁界
を発生させるような直流電流を印加することにより2極
磁界を発生させ、長方形ラスタの上辺及び下辺における
台形歪を補正することが好ましい。又は、上記構成にお
いて、平面状コイルは管軸に対して水平な方向に一対設
けられ、前記平面状コイルにそれぞれ同じ極性の磁界を
発生させるような直流電流を印加することにより2極磁
界を発生させ、長方形ラスタの右辺及び左辺における台
形歪を補正することが好ましい。又は、上記構成におい
て、平面状コイルは管軸に対して水平な方向に一対設け
られ、前記平面状コイルに垂直偏向周期と同期した鋸歯
状波電流を印加することにより回転磁界を発生させ、長
方形ラスタの上辺、下辺、右辺及び左辺における糸巻歪
を補正することが好ましい。又は、上記構成において、
平面状コイルは管軸に対して水平及び垂直な方向に二対
設けられ、垂直方向に設けられた平面状コイルにそれぞ
れ互いに逆極性の磁界を発生させるような直流電流を印
加することにより管軸方向の磁界を発生させラスタ回転
を補正し、また垂直方向に設けられた平面状コイルにそ
れぞれ同じ極性の磁界を発生させるような直流電流を印
加することにより2極磁界を発生させ長方形ラスタの上
辺及び下辺における台形歪を補正し、水平方向に設けら
れた平面状コイルにそれぞれ同じ極性の磁界を発生させ
るような直流電流を印加することにより2極磁界を発生
させ長方形ラスタの右辺及び左辺における台形歪を補正
し、また水平方向に設けられた平面状コイルに垂直偏向
周期と同期した鋸歯状波電流を印加することにより回転
磁界を発生させ長方形ラスタの上辺、下辺、右辺及び左
辺における糸巻歪を補正することが好ましい。また、上
記各構成において、管軸に対して対称に設けられた各平
面状コイルは、それぞれ互いに平行であることが好まし
い。
【0007】
【作用】上記各構成において、管軸に対して垂直方向に
設けられた一対の平面コイルにそれぞれ互いに逆極性の
磁界を発生させるように直流電流を印加すると、管軸方
向の磁界が発生する。この管軸方向の磁界は、例えば図
3に示すように電子ビーム21に対して管軸を中心とし
て回転させるローレンツ力22を与える。従って、平面
コイルに印加する直流電流の向き及び大きさを制御する
ことにより、ラスタ回転を補正することが可能となる。
また、管軸に対して垂直方向に設けられた一対の平面コ
イルにそれぞれ同じ極性の磁界を発生させるように直流
電流を印加すると、例えば図4に示すような2極磁界2
3が発生する。この2極磁界23は、電子ビーム24に
対して図示のようなローレンツ力25を与える。従っ
て、各平面コイルに印加する直流電流の向き及び大きさ
を制御することにより、長方形ラスタの上辺と下辺にお
ける台形歪26を補正することが可能となる。また、管
軸に対して水平方向に設けられた一対の平面コイルにそ
れぞれ同じ極性の磁界を発生させるように直流電流を印
加すると、例えば図6に示すような2極磁界31が発生
する。この2極磁界31は、電子ビーム32に対して図
示のようなローレンツ力33を与える。従って、各平面
コイルに印加する直流電流の向き及び大きさを制御する
ことにより、長方形ラスタの右辺と左辺における台形歪
34を補正することが可能となる。また、管軸に対して
水平方向に設けられた一対の平面コイルに垂直偏向周期
と同期した鋸歯状波電流を印加すると、例えば図7に示
すような回転磁界35が発生する。この回転磁界35
は、電子ビーム36に対して図示のようなローレンツ力
37を与える。従って、各平面コイルに印加する鋸歯状
波電流の向き及び大きさを制御することにより、長方形
ラスタの上辺、下辺、右辺及び左辺における糸巻歪38
を補正することが可能となる。さらに、管軸に対し水平
方向及び垂直方向にそれぞれ設けられた二対の平面コイ
ルに印加する電流の種類、例えば直流電流であるか又は
鋸歯状波電流であるか、及び、それらの向き及び大きさ
を制御することにより、ラスタ回転、台形歪及び糸巻
歪、又はこれらの組合わせによる歪を補正することが可
能となる。
【0008】
【実施例】
(第1の実施例)本発明の受像管装置及びそのラスタ歪
補正方法を、その好適な第1の実施例の構成を示す斜視
図である図1を用いて説明する。図1において、カラー
陰極線管(CRT)11は、内面に蛍光体を規則的に配
列したスクリーン面を持つフェースパネル11aと、フ
ァンネル部11bとネック管11c等で構成されてい
る。また、ネック管11c内部には3本の電子ビームを
発生する電子銃が設けられている。CRT11のファン
ネル部11bの後端、すなわちファンネル部11bとネ
ック管11cとの接合部近傍には、偏向ヨーク1が装着
されている。
【0009】図2は偏向ヨーク1の詳細な構成を示す斜
視図である。偏向ヨーク1の前端部1a、すなわちCR
T11のスクリーン面側開口部近傍において、CRT1
1の管軸に垂直な方向の上部と下部とに、それぞれ、互
いに逆極性の磁界を発生するように所定の巻数をもって
巻回・結線された長方形の平面状コイル2及び3が設け
られている。各平面コイル2及び3の端末リード線4は
電源5に接続されている。特に、平面状コイル2及び3
をそれぞれ互いに平行となるように巻回することが好ま
しい。
【0010】以上のように構成された受像管装置におい
て、ラスタ回転を補正する方法を図3を参照しつつ説明
する。図3はCRTスクリーン面上でのラスタを表す模
式図である。まず、電源5から平面状コイル2及び3に
それぞれ、互いに逆極性の磁界を発生するように直流電
流を印加すると、図1に示す管軸方向磁界12が発生す
る。この管軸方向磁界12は、図3に示すようにCRT
のフェイスパネル面の周辺部に向かって放出される電子
ビーム21を管軸を中心にして回転させるローレンツ力
22を与える。そこで、平面コイル2及び3に印加する
直流電流の向き及び大きさを制御することにより、ラス
タ回転を補正することができる。例えば、ラスタ回転を
1°補正する場合、平面状コイル2及び3のそれぞれの
巻数を約330ターンとし、印加する直流電流を約24
0mAとすることが好ましい。
【0011】(第2の実施例)次に、本発明の受像管装
置及びそのラスタ歪補正方法の第2の実施例を図4を参
照しつつ説明する。図4はCRTスクリーン面上でのラ
スタを表す模式図である。なお、第2の実施例の受像管
装置及びその偏向ヨーク1の構成は基本的に図1及び図
2に示した第1の実施例のものと同じであるため、その
説明を省略する。ただし、平面状コイル2及び3は、互
いに同じ極性の磁界を発生するように、結線又はコイル
の巻回方向等が変更されている。平面状コイル2及び3
に所定の直流電流を印加すると、図4に示すような形状
の2極磁界23が発生する。この2極磁界23は、CR
Tのフェイスパネル面の周辺部に向かって放出される電
子ビーム24に対し、図示のようなローレンツ力25を
与える。そこで、平面コイル2及び3に印加する直流電
流の向き及び大きさを制御することにより、長方形ラス
タの上辺と下辺における台形歪26を補正することがで
きる。例えば、台形歪の上下辺を1mm補正する場合、
平面状コイル2及び3のそれぞれの巻数を約330ター
ンとし、印加する直流電流を約150mAとすることが
好ましい。
【0012】(第3の実施例)次に、本発明の受像管装
置及びそのラスタ歪補正方法の第3の実施例を図5及び
図6を参照しつつ説明する。図5は第3の実施例におけ
る偏向ヨークの詳細な構成を示す斜視図であり、図6は
CRTスクリーン面上でのラスタを表す模式図である。
なお、第3の実施例の受像管装置の構成は図1に示した
第1の実施例のものと基本的に同じであるため、その説
明を省略する。一方、第3の実施例における偏向ヨーク
1は、図5に示すように、偏向ヨーク1の前端部1a、
すなわちCRT11のスクリーン面側開口部近傍におい
て、CRT11の管軸に対して水平な方向の右部と左部
とに、それぞれ、互いに同極性の磁界を発生するように
所定の巻数をもって巻回・結線された長方形の平面状コ
イル7及び8が設けられている。各平面状コイル7及び
8の端末リード線4は電源5に接続されている。第1の
実施例と同様に、平面状コイル7及び8を互いに平行と
なるように巻回することが好ましい。
【0013】電源5から各平面状コイル7及び8に直流
電流を印加すると、図6に示したような形状の2極磁界
31が発生する。この2極磁界31は、CRTのフェイ
スパネル面の周辺部に向かって放出される電子ビーム3
2に対して図示のようなローレンツ力33を与える。そ
こで、平面コイル7及び8に印加する直流電流の向き及
び大きさを制御することにより、長方形ラスタの左辺と
右辺における台形歪34を補正することができる。例え
ば、台形歪の左右辺を1mm補正する場合、平面状コイ
ル7及び8のそれぞれの巻数を約330ターンとし、印
加する直流電流を約175mAとすることが好ましい。
【0014】(第4の実施例)次に、本発明の受像管装
置及びそのラスタ歪補正方法の第4の実施例を図7を参
照しつつ説明する。図7はCRTスクリーン面上でのラ
スタを表す模式図である。なお、第4の実施例の受像管
装置の構成は基本的に図1に示した第1の実施例のもの
と同じであり、またその偏向ヨーク1の構成は基本的に
図5に示した第3の実施例のものと同じであるため、そ
の説明を省略する。ただし、電源5から平面状コイル7
及び8に印加する電流は、垂直偏向周期と同期した鋸歯
状波の電流である点が異なる。
【0015】電源5から平面状コイル7及び8に垂直偏
向周期と同期した鋸歯状波の電流を印加すると、図7に
示すような回転磁界35が発生する。この回転磁界35
は、CRTのフェイスパネル面の周辺部に向かって放出
される電子ビーム36に対して図示のようなローレンツ
力37を与える。そこで、平面状コイル7及び8に印加
する垂直偏向周期と同期した鋸歯状波の電流の向き及び
大きさを制御することにより、長方形ラスタの上辺、下
辺、左辺および右辺における糸巻歪38を補正すること
ができる。例えば、糸巻歪を1%補正する場合、平面状
コイル2、3、7及び8のそれぞれの巻数を約330タ
ーンとし、印加する垂直偏向周期と同期した鋸歯状波の
電流を約350mAとすることが好ましい。
【0016】(第5の実施例)次に、本発明の受像管装
置及びそのラスタ歪補正方法の第5の実施例を図8を参
照しつつ説明する。図8は第5の実施例における偏向ヨ
ークの詳細な構成を示す斜視図である。なお、第5の実
施例の受像管装置の構成は基本的に図1に示した第1の
実施例のものと同じであるため、その説明を省略する。
図8において、偏向ヨーク1の前端部1a、すなわちC
RT11のスクリーン面側開口部近傍において、CRT
11の管軸に垂直な方向の上部と下部とに、それぞれ、
所定の巻数をもって巻回・結線された長方形の平面状コ
イル2及び3が設けられている。また、CRT11の管
軸に水平な方向の右部と左部とに、それぞれ、互いに同
極性の磁界を発生するように所定の巻数をもって巻回・
結線された長方形の平面状コイル7及び8が設けられて
いる。各平面コイル2、3、7及び8の端末リード線4
及び4’は電源5及び5’に接続されている。
【0017】上記構成において、管軸に対して垂直な方
向に設けられた平面状コイル2及び3の結線を適宜組み
替えることにより、又は電源5から平面コイル2及び3
にそれぞれ印加する直流電流の向き及び大きさを切り換
えることにより、第1の実施例と同様の図1に示す管軸
方向磁界12か、又は第2の実施例と同様の図4に示す
ような形状の2極磁界23を選択的に発生させることが
できる。前者の場合、ラスタ回転を補正することがで
き、また後者の場合長方形ラスタの上辺と下辺における
台形歪を補正することができる。さらに、管軸に対して
水平な方向に設けられた平面状コイル7及び8に印加す
る電流を直流電流か、あるいは垂直偏向周期と同期した
鋸歯状波の電流とするかにより、第3の実施例と同様の
図6に示したような形状の2極磁界31か、又は図7に
示すような回転磁界35を選択的に発生させることがで
きる。前者の場合、長方形ラスタの左辺と右辺における
台形歪を補正することができ、また後者の場合長方形ラ
スタの上辺、下辺、左辺および右辺における糸巻歪を補
正することができる。また、これらを任意に組合わせる
ことにより、ラスタ回転、台形歪及び糸巻歪の複合作用
によるラスタ歪を補正することもできる。
【0018】なお、上記各実施例では、平面状コイル
2、3、7及び8をおれぞれ長方形とした場合について
説明したが、コイル形状はこれに限定されるものではな
く、台形状、三角形状、楕円形状、円形状であっても平
面状コイルであれば同様の効果が得られる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の受像管装
置及びそのラスタ歪補正方法によれば、偏向ヨークの前
端部近傍において、CRTの管軸に対して対称に少なく
とも一対の互いに電気的に接続された平面状コイルを設
け、平面状コイルに所定の電流、例えば直流電流や垂直
偏向周期と同期した鋸歯状波の電流等を印加するように
構成したので、管軸方向の磁界、2極磁界及び回転磁界
等を任意に発生させることができ、その磁界により電子
ビームに所定の方向のローレンツ力を与えることができ
る。その結果、ラスタ回転、台形歪及び/又は糸巻歪等
のラスタ歪を補正することができる。また、管軸に対し
て垂直方向に設けられた一対の平面コイルにそれぞれ互
いに逆極性の磁界を発生させるように直流電流を印加す
ることにより管軸方向の磁界が発生し、ラスタ回転を補
正することができる。また、管軸に対して垂直方向に設
けられた一対の平面コイルにそれぞれ同じ極性の磁界を
発生させるように直流電流を印加することにより2極磁
界が発生し、長方形ラスタの上辺と下辺における台形歪
を補正することができる。また、管軸に対して水平方向
に設けられた一対の平面コイルにそれぞれ同じ極性の磁
界を発生させるように直流電流を印加することにより2
極磁界が発生し、長方形ラスタの右辺と左辺における台
形歪を補正することができる。また、管軸に対して水平
方向に設けられた一対の平面コイルに垂直偏向周期と同
期した鋸歯状波電流を印加することにより回転磁界35
が発生し、長方形ラスタの上辺、下辺、右辺及び左辺に
おける糸巻歪38を補正することができる。さらに、管
軸に対し水平方向及び垂直方向にそれぞれ設けられた二
対の平面コイルに印加する電流の種類、例えば直流電流
であるか又は鋸歯状波電流であるか、及び、それらの向
き及び大きさを制御することにより、ラスタ回転、台形
歪及び糸巻歪、又はこれらの組合わせによる歪を補正す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の受像管装置の第1の実施例の構成を示
す斜視図
【図2】本発明の第1の実施例における偏向ヨークの詳
細な構成を示す斜視図
【図3】本発明の第1の実施例におけるラスタ回転を補
正する原理を説明する模式図
【図4】本発明の第2の実施例における水平方向の台形
歪を補正する原理を説明する模式図
【図5】本発明の第2の実施例における偏向ヨークの詳
細な構成を示す斜視図
【図6】本発明の第3の実施例における垂直方向の台形
歪を補正する原理を説明する模式図
【図7】本発明の第4の実施例における糸巻歪を補正す
る原理を説明する模式図
【図8】本発明の第5の実施例における偏向ヨークの詳
細な構成を示す斜視図
【符号の説明】
1 :偏向ヨーク 2 :平面状コイル 3 :平面状コイル 4 :端末リード線 4’:端末リード線 5 :電源 5’:電源 7 :平面状コイル 8 :平面状コイル 11 :CRT 11a:フェイスパネル 11b:ファンネル部 11c:ネック管

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏向ヨークの前端部近傍において、陰極
    線管の管軸に対して対称に設けられた少なくとも一対の
    互いに電気的に接続された平面状コイルと、前記平面状
    コイルに所定の電流を印加するための電源とを具備する
    受像管装置。
  2. 【請求項2】 平面状コイルは管軸に対して垂直な方向
    に対称に一対設けられ、また所定の電流は直流電流であ
    る請求項1記載の受像管装置。
  3. 【請求項3】 平面状コイルは水平方向に、管軸に対し
    て対称に一対設けられ、また所定の電流は直流電流又は
    垂直偏向周期と同期した鋸歯状波電流である請求項1記
    載の受像管装置。
  4. 【請求項4】 平面状コイルは水平及び垂直な方向に、
    管軸に対して対称に二対設けられ、また所定の電流は直
    流電流又は垂直偏向周期と同期した鋸歯状波電流である
    請求項1記載の受像管装置。
  5. 【請求項5】 管軸に対して対称に設けられた対をなす
    各平面状コイルは、それぞれ互いに平行である請求項1
    から4のいずれかに記載の受像管装置。
  6. 【請求項6】 偏向ヨークの前端部近傍において、少な
    くとも一対の互いに電気的に接続された平面状コイルを
    陰極線管の管軸に対して対称に設け、前記平面状コイル
    に所定の電流を印加し所定方向の磁界を発生させる受像
    管装置のラスタ歪補正方法。
  7. 【請求項7】 平面状コイルは管軸に対して垂直な方向
    に一対設けられ、前記平面状コイルにそれぞれ互いに逆
    極性の磁界を発生させるような直流電流を印加すること
    により管軸方向の磁界を発生させ、ラスタ回転を補正す
    る請求項6記載の受像管装置のラスタ歪補正方法。
  8. 【請求項8】 平面状コイルは管軸に対して垂直な方向
    に一対設けられ、前記平面状コイルにそれぞれ同じ極性
    の磁界を発生させるような直流電流を印加することによ
    り2極磁界を発生させ、長方形ラスタの上辺及び下辺に
    おける台形歪を補正する請求項6記載の受像管装置のラ
    スタ歪補正方法。
  9. 【請求項9】 平面状コイルは管軸に対して水平な方向
    に一対設けられ、前記平面状コイルにそれぞれ同じ極性
    の磁界を発生させるような直流電流を印加することによ
    り2極磁界を発生させ、長方形ラスタの右辺及び左辺に
    おける台形歪を補正する請求項6記載の受像管装置のラ
    スタ歪補正方法。
  10. 【請求項10】 平面状コイルは管軸に対して水平な方
    向に一対設けられ、前記平面状コイルに垂直偏向周期と
    同期した鋸歯状波電流を印加することにより回転磁界を
    発生させ、長方形ラスタの上辺、下辺、右辺及び左辺に
    おける糸巻歪を補正する請求項6記載の受像管装置のラ
    スタ歪補正方法。
  11. 【請求項11】 平面状コイルは管軸に対して水平及び
    垂直な方向に二対設けられ、垂直方向に設けられた平面
    状コイルにそれぞれ互いに逆極性の磁界を発生させるよ
    うな直流電流を印加することにより管軸方向の磁界を発
    生させラスタ回転を補正し、また垂直方向に設けられた
    平面状コイルにそれぞれ同じ極性の磁界を発生させるよ
    うな直流電流を印加することにより2極磁界を発生させ
    長方形ラスタの上辺及び下辺における台形歪を補正し、
    水平方向に設けられた平面状コイルにそれぞれ同じ極性
    の磁界を発生させるような直流電流を印加することによ
    り2極磁界を発生させ長方形ラスタの右辺及び左辺にお
    ける台形歪を補正し、また水平方向に設けられた平面状
    コイルに垂直偏向周期と同期した鋸歯状波電流を印加す
    ることにより回転磁界を発生させ長方形ラスタの上辺、
    下辺、右辺及び左辺における糸巻歪を補正する請求項6
    記載の受像管装置のラスタ歪補正方法。
  12. 【請求項12】 管軸に対して対称に設けられた各平面
    状コイルは、それぞれ互いに平行である請求項6から1
    1のいずれかに記載の受像管装置のラスタ補正方法。
JP994194A 1994-01-31 1994-01-31 受像管装置及びそのラスタ歪補正方法 Expired - Fee Related JP3320543B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP994194A JP3320543B2 (ja) 1994-01-31 1994-01-31 受像管装置及びそのラスタ歪補正方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP994194A JP3320543B2 (ja) 1994-01-31 1994-01-31 受像管装置及びそのラスタ歪補正方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07220660A true JPH07220660A (ja) 1995-08-18
JP3320543B2 JP3320543B2 (ja) 2002-09-03

Family

ID=11734042

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP994194A Expired - Fee Related JP3320543B2 (ja) 1994-01-31 1994-01-31 受像管装置及びそのラスタ歪補正方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3320543B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0977238A2 (en) * 1998-07-31 2000-02-02 Sony Corporation Deflection yoke for color cathode ray tube

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0977238A2 (en) * 1998-07-31 2000-02-02 Sony Corporation Deflection yoke for color cathode ray tube
EP0977238A3 (en) * 1998-07-31 2001-08-08 Sony Corporation Deflection yoke for color cathode ray tube

Also Published As

Publication number Publication date
JP3320543B2 (ja) 2002-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS5811070B2 (ja) カラ−ヒヨウジソウチ
JP3096062B2 (ja) 制御されたビームスポットを有する偏向システム
JPH07220660A (ja) 受像管装置及びそのラスタ歪補正方法
JPH05135709A (ja) 陰極線管
US5923131A (en) Compensating device for raster distortion of CRT
JPH05252525A (ja) 偏向ヨーク装置
CA1081311A (en) Method of adjusting a magnetic deflection unit of a cathode ray tube, cathode ray tube having a deflection unit or reference points adjusted according to said method, and a deflection unit provided with reference points adjusted according to said method
JP2981148B2 (ja) 陰極線管装置
JP3490243B2 (ja) ラスタ歪補正装置および偏向ヨークならびに陰極線管装置
JP2656591B2 (ja) 偏向装置及びそれを構成する偏向ヨーク
JP4248763B2 (ja) カラーtv受像管装置およびモニタ用カラーディスプレイ管装置
JP3436002B2 (ja) カラー受像管装置
US20070109217A1 (en) Hdtv crt display having optimized tube geometry, yoke field and gun orientation
JP2862575B2 (ja) カラー受像管
JP2004362896A (ja) 偏向装置および陰極線管装置
JP2003016968A (ja) 偏向装置
JPS618833A (ja) ビ−ム集束装置
JPH0778575A (ja) 投射型陰極線管
JPH0391392A (ja) カラー偏向ヨーク装置
JP2001243899A (ja) カラー受像管装置
KR20060111609A (ko) 튜브 기하구조, 요크 필드 및 전자총 오리엔테이션을최적화한 hdtv crt 디스플레이
JPH07302557A (ja) 偏向ヨーク
JP2003016969A (ja) ミスコンバーゼンス補正装置およびカラー画像表示装置
JP2002541628A (ja) 偏向ユニットを有する表示装置及び表示装置用偏向ユニット
JPH07142005A (ja) 陰極線管装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees