JPH072195Y2 - 準不燃積層ボード - Google Patents

準不燃積層ボード

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JPH072195Y2
JPH072195Y2 JP1990102127U JP10212790U JPH072195Y2 JP H072195 Y2 JPH072195 Y2 JP H072195Y2 JP 1990102127 U JP1990102127 U JP 1990102127U JP 10212790 U JP10212790 U JP 10212790U JP H072195 Y2 JPH072195 Y2 JP H072195Y2
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JP
Japan
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foam
glass fiber
laminated board
isocyanurate
phenol
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JP1990102127U
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JPH0458331U (ja
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千秋 塚本
隆史 大賀
信吾 馬場
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Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、建築用断熱材、防火性断熱建材として使用
する準不燃積層ボードに関するものである。
[従来の技術] フェノールフォームは、耐火性、断熱性、寸法安定性に
富んでおり、内装下地材、天井材、床下地材、屋根下地
材等あるいは内壁パネルとして好んで用いられる。
しかしながら、反面において脆砕性等の機械的強度に難
点があり、わずかな外力によって凹みや傷が生じ、また
端縁部が破砕されるおそれがあり、運搬、施工時におい
て慎重な取扱いを要していた。
そこで例えば、ガラス繊維を混入して強化したガラス繊
維強化フェノールフォームあるいはガラス繊維不織布と
複合化したガラス繊維複合フェノールフォームなどが開
発されている。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上記手段によってもフェノールフォーム
の脆砕性はさほど改良されず、取扱いが不便であるほか
経済性の点でも難があった。すなわち、フェノールフォ
ームは他の断熱材に比較して高価であり、特にボードの
厚みが厚くなる程ますます高価格にならざるを得なかっ
た。
そこで、この考案の目的とするところは、フェノールフ
ォームの利点を生かしつつ、その欠点を、ガラス繊維に
よる効果的な補強とフェノールフォームよりも機械的強
度に優れ、断熱性が良好なフォーム材料との積層により
補い、全体として耐火・断熱性が良好で、脆砕性等の機
械的強度が補強され、取扱いの便利な、しかも比較的経
済的で防火性の極めて優れた準不燃性を有する断熱性積
層ボードを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] しかして、この考案は、ガラス繊維強化フェノールフォ
ームとイソシアヌレートフォームを一体化してなる準不
燃積層ボードにして、上記ガラス繊維強化フェノールフ
ォームが繊維径2〜100μ、繊維長5mm以上のガラス繊維
を、ボード厚さ10mm当り10g/m2以上の含有量でフェノー
ルフォーム内に分散配置してなることを特徴とする準不
燃積層ボードをその要旨とする。
即ち、この考案に係る準不燃積層ボードは、フェノール
フォームよりも脆砕性等の機械的強度に優れ、断熱性が
良好なフォーム材料としてイソシアヌレートフォームを
使用すると共に、該フォームと、補強用ガラス繊維の形
状とその含有量を特定してなるガラス繊維強化フェノー
ルフォームとを積層一体化してなる。
ガラス繊維強化フェノールフォームは、耐火性を要する
内面側の片面に設けるか、外面側にも設けて一体化する
フォーム材を両面からサンドイッチ状に挟む構成でもよ
い。
ガラス繊維を含有しないフェノールフォームとイソシア
ヌレートフォームからなる従来型の積層ボードにおいて
は、燃焼時にフェノールフォーム側から炎を当てると、
特にフェノールフォーム層の厚さが薄い場合、フェノー
ルフォームの炭化層に多数のクラックが入り、フォーム
の原形を有しなくなり、裏面に積層されたイソシアヌレ
ートフォームにフェノールの炭化層を介さず直接炎が当
たるため防火性能が極めて悪くなる。ところが、ガラス
繊維強化フェノールフォームとイソシアヌレートフォー
ムからなるこの考案の積層ボードでは、前者の厚さを後
者(イソシアヌレートフォーム層)の1/3程度と薄くし
た場合にも、燃焼時クラックが全く生ぜず、積層体の難
燃性が極めて良好となる。
この考案に係るガラス繊維強化フェノールフォームおよ
びイソシアヌレートフォームには、より難燃性を向上さ
せるため水酸化アルミニウム、リン酸系、ハロゲン系等
の難燃剤を添加するとより効率的である。また、イソシ
アヌレートフォームはNCOインデックスのより高いもの
が好ましい。
フェノールフォームを補強するガラス繊維の形状は、径
2〜100μ、長さ5mm以上のものを使用し、フェノールフ
ォーム内に分散配置させる。径および長さがこの範囲を
外れると補強効果が悪くなる。ガラス繊維は、コンティ
ニアスストランドマット或いはチョップドストランドマ
ットのいずれを使用しても良いが、フォーム内にできる
だけ均一に分散するようにする。
また、これらマットにバインダーを用いる場合、ポリビ
ニルアルコール、メチルセルロースなどの水溶性のもの
を用いると、ガラス繊維は均一に分散し易い。
ガラス繊維の含有量は、ボード厚さ10mm当り10g/m2以上
の目付のものを使用する。これより少ないと補強効果が
出ない。イソシアヌレートフォーム側は原則としてガラ
ス繊維補強を行う必要はないが、補強することも可能で
あり、この場合、より一層積層体の機械的強度が向上す
る。
ガラス繊維強化フェノールフォームとイソシアヌレート
フォーム積層ボードの厚さ比はほぼ1:3が好ましく、1:4
以上にイソシアヌレートフォーム層が厚くなると準不燃
性が得られなくなる。全体としての厚さは10〜100mm、
好ましくは10〜50mmである。
ガラス繊維強化フェノールフォームの一面または両面に
面材を施した上でイソシアヌレートフォームと一体化す
れば、表面部を補強したり、防湿性を上げることができ
る。また、ガラス繊維強化フェノールフォーム面のみな
らず、イソシアヌレートフォームにも面材を施し、ボー
ドの表裏両面を面材で被覆すれば、補強効果、防湿効果
が向上する。とくに燃焼時、炎の当るガラス繊維強化フ
ェノールフォームの表面には不燃性または難燃性面材が
好ましい。面材としてはクラフト紙、難燃紙、不燃紙、
金属箔、プラスチックフィルム、同シートなどが最適で
あるが、金属薄板や無機系シートなどを用いることもで
きる。
[作用] 上記のように構成した準不燃積層ボードは、フェノール
フォーム自体より難燃性と機械的強度が向上すると共
に、ガラス繊維強化フェノールフォーム自体よりも断熱
性が向上する。また、ガラス繊維を含有しないフェノー
ルフォームとイソシアヌレートフォームとを積層一体化
してなる従来型の複合ボードと比較して、より優れた難
燃性と機械的強度の向上が得られる。また、全体とし
て、フェノールフォームの割合が少なくなるため、コス
トが安くなり経済的に有利な準不燃積層ボードとなる。
[実施例] 以下添付図面に示した実施例について説明する。
第1図は、この考案に係る準不燃積層ボードの一実施例
を示すもので、1は、150g/m2の水酸化アルミニウム紙
を両面材として連続ラミネータ装置を用いて成形したガ
ラス繊維強化フェノールフォームで、フォーム密度は40
kg/m3である。ガラス繊維2の混入は、チョップドスト
ランドマットにフェノール樹脂発泡用原液を注入するこ
とにより得られる。3は、このフェノールフォーム1を
基材として積層一体化したフォーム密度30kg/m3のイソ
シアヌレートフォーム(NCOインデックス=3)であ
る。イソシアヌレートフォーム側の表面にも150g/m2
クラフト紙を面材として使用するのが好ましい。
第2図は、他の実施例を示すもので、上記実施例と同様
にしてガラス繊維強化フェノールフォーム1とイソシア
ヌレートフォーム3を積層するとともに、該フェノール
フォーム1およびイソシアヌレートフォーム3の両表面
に150g/m2の水酸化アルミニウム紙を面材4として使用
した例を示している。
また、第3図は、さらに他の実施例を示すもので、ガラ
ス繊維強化フェノールフォーム1を、内面側および外面
側の両面に設け、イソシアヌレートフォーム3を両面か
らサンドイッチ状に挟みボードの表裏両面に水酸化アル
ミニウム紙を面材4として使用した例を示している。
第1図の実施例に即し、かつイソシアヌレートフォーム
側の表面にも150g/m2のクラフト紙を面材として使用し
て得られた積層ボードについて、準不燃テストを行った
結果を表1に示す。
前記準不燃テストは、フェノールフォーム側を表面側と
して、JIS A 1321の表面燃焼試験、穿孔試験及び建設省
告示NO.1372号の模型箱試験により実施した。
また、圧縮強度はASTM D 1621、曲げ強度ASTM C 203に
従い、熱伝導率はASTM C 518に準拠している。
表2は、ボードを構成するフォーム自体の特性を比較す
るため、単一フォームまたはそれらの積層体からなる各
種ボードを全く面材を使用しないで作製し、それぞれの
ボードについて、燃焼性、機械的強度、熱伝導性等を測
定した結果である。各ボードのサイズは、50mm(厚さ)
×910mm(幅)×1820mm(長さ)であり、積層ボードに
おけるフォーム厚さ比は1:1(25mm/25mm)、フェノール
フォーム補強用ガラス繊維としては、繊維径10μ、長さ
50mmのものを使用した。ガラス繊維強化フェノールフォ
ームおよびフェノールフォームの密度は40kg/m3に、イ
ソシアヌレートフォームの密度は30kg/m3に調整されて
いる。
表2において、燃焼性は前記と同様JIS A 1321に規定の
表面試験に準拠し、実施例3の複合ボードはフェノール
フォーム側から火炎をあてた。
[考案の効果] 以上の通り、この考案に係る準不燃積層ボードは、フェ
ノールフォームに所定のガラス繊維を混入することによ
り、燃焼時のフォームのクラックを防止し、有機断熱材
としては最も厳しいといわれる準不燃試験に合格するこ
とができ、ガラス繊維を使用しない従来型のボードに比
較して圧縮強度、曲げ強度等の機械的強度も向上してい
る。また、イソシアヌレートフォームとの積層体となっ
ているため、断熱性の指標である熱伝導率がフェノール
フォーム或いはガラス繊維強化フェノールフォームのそ
れより低くなり、コスト的にも有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案に係る準不燃積層ボードの一実施例
を示す断面図、 第2図は、他実施例を示す断面図、 第3図は、さらに他の実施例を示す断面図である。 1……ガラス繊維強化フェノールフォーム 2……ガラス繊維 3……イソシアヌレートフォーム 4……面材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 馬場 信吾 兵庫県加古郡稲美町六分一字内ケ池1176番 地 東洋ゴム工業株式会社兵庫事業所兵庫 工場内 (56)参考文献 特開 昭57−170730(JP,A) 特開 昭57−178742(JP,A) 実開 昭57−191522(JP,U) 実開 平4−30930(JP,U)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス繊維強化フェノールフォームとイソ
    シアヌレートフォームを一体化してなる準不燃積層ボー
    ドにして、上記ガラス繊維強化フェノールフォームが繊
    維径2〜100μ、繊維長5mm以上のガラス繊維を、ボード
    厚さ10mm当り10g/m2以上の含有量でフェノールフォーム
    内に分散配置してなることを特徴とする準不燃積層ボー
    ド。
  2. 【請求項2】ガラス繊維強化フェノールフォームとイソ
    シアヌレートフォームの厚さ比がほぼ1:3であり、フォ
    ーム全体の厚さが10〜100mmの範囲にある請求項1記載
    の準不燃積層ボード。
JP1990102127U 1990-09-27 1990-09-27 準不燃積層ボード Expired - Lifetime JPH072195Y2 (ja)

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