JPH07219567A - カラオケ選曲システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 需要者が誤ることなく、正確、確実に所望の
曲を選曲できるカラオケ選曲システムを提供する。 【構成】 曲目リストに、曲目コードと共に、曲のメ
ロディをデジタル信号に変換し、圧縮して成るメロディ
ーコードを記録しておくと共に、選曲装置には、選曲し
た曲のメロディーコードを読み出し、解凍し、再生する
装置を設け、選曲信号発信装置を作動させる以前に、再
生したメロディを需要者に聴取させ得るようにしたカラ
オケ選曲システム。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、カラオケのリモートコ
ントロール式選曲システム（以下、単に選曲システムと
いう）、特に、ホストコンピューターなどに接続された
データベースから公衆通信回線網を通じて所望の曲のカ
ラオケ情報を取り込み、カラオケ演奏できるように構成
されたカラオケ装置のための選曲システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来公知の選曲システムは、曲目コード
を含むカラオケ情報が記載された選曲可能な曲目のリス
トと、曲目コード読取器と選曲信号発信装置とを具備し
たリモートコントロール用の選曲装置とを用いて選曲を
行なうものであった。ここで、従来公知のカラオケ情報
は、五十音順のインデックス、曲名表示、歌い出し部分
の歌詞表示、歌手名表示、曲目コードなどから成るもの
である。

【０００３】通常、曲目コードはバーコードとなってお
り、又、選曲信号発信装置は赤外線パルス発信器であ
る。而して、選曲装置の曲目コード読取器に曲目リスト
中の所望の曲のバーコードを読み取らせ、赤外線パルス
発信器を介して選曲指令信号をカラオケ装置に送信し、
選曲を行わせるものである。

【０００４】この選曲が行われると、カラオケ装置によ
り所望の曲がカラオケ演奏されるようになる。これらの
曲は、カラオケ装置に記録されている場合もあるが、多
数の曲の全てをカラオケ装置のメモリに記録しておくこ
とはできないので、最近のカラオケ装置は、家庭用のも
のも業務用のものも、ホストコンピューターなどに接続
されたデータベースから公衆通信回線網を通じて所望の
曲を取り込み、演奏できるようになっている。

【０００５】然しながら、最近ではデータベースに収録
される曲は数万曲に上るので、曲目リストも大部のもの
となり、需要者が所望の曲を間違いなく選ぶことが困難
になって来ている。

【０００６】即ち、データベースに収録された曲の中に
は、同一または類似の曲名のものもあり、然も需要者も
必ずしも充分な音楽知識を持たないので、需要者が選曲
を誤ることが多いが、選曲を誤ると、需要者は申込んだ
歌が歌えないので気勢を殺がれ、座が白けたりする上、
その度に通信費やカラオケ使用料などが無駄になるとい
う問題が生じている。実際の選曲指令を送信する前に、
選曲の正誤を確かめられれば極めて好都合であるが、そ
のような選曲システムは未だ提案されていない。

【０００７】

【発明が達成しようとする課題】本発明は如上の観点に
立ってなされたものであり、その目的とするところは、
需要者が誤ることなく、正確、確実に所望の曲を選曲で
きるシステムを提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】叙上の本発明の目的は、
曲目リストに、曲目コードと共に、曲のメロディをデジ
タル信号に変換し、圧縮して成るメロディーコードを記
録しておくと共に、選曲装置には、選曲した曲のメロデ
ィーコードを読み出し、解凍し、再生する装置を設け、
選曲信号発信装置を作動させる以前に、再生したメロデ
ィを選曲した需要者に聴取させ得るように構成すること
によって達成される。

【０００９】

【発明を実施するための最良の態様】以下、図面により
本発明方法について説明する。図１は本発明が応用され
るカラオケシステムの端末を示す斜視図、図２は曲目リ
ストの詳細を示す説明図、図３は選曲装置の一例を示す
斜視図、図４は本発明に係る選曲システムの一実施例を
示す回路図である。

【００１０】而して、図１に於いて、１０は曲目リス
ト、２０は選曲装置、３０はカラオケ装置、４０は電話
機である。カラオケ装置３０は、ＣＲＴディスプレイ装
置３１、端末制御装置３２及びマイク３３などから成
り、電源がオンとなっていれば、常時は、内蔵するレー
ザーディスクに収録した背景画像や、曲目の紹介、歌唱
の勧誘などのためのテロップの再生、表示が行われてい
る。

【００１１】而して、従来公知のカラオケシステムに於
いては、曲目リスト１０には、全曲五十音順、歌手別五
十音順、ジャンル別五十音別、年代別五十音別などによ
り、収録されている曲名、その曲の歌い出し部分の歌
詞、歌手名などが文字で表示されている外、その曲の選
曲コードがバーコードの形式で記載されており、選曲装
置２０に所望の曲の選曲コードを読み取らせ、それをカ
ラオケ装置３０に向けて指令信号発信ボタンを押すと、
読み取られている選曲コードがカラオケ装置３０に向け
て送信されるようになっている。

【００１２】而して、カラオケ装置３０はその選曲コー
ドを受信すると、電話機４０及び図示されていない公衆
通信回線を通じて、図示されていないデータベースと通
信を行い、所望の曲のカラオケデータを取り込み、カラ
オケ用の伴奏音楽を再生すると共に、歌詞テロップを前
記のレーザーディスクに収録した背景画像と合成してＣ
ＲＴディスプレイ装置３１に表示するものである。

【００１３】然しながら、データベースに収録された歌
曲の数が、数万曲に上るようになると、需要者が余程音
楽に精通していない限り、選曲が困難になることが多
い。そのため、本発明に於いては、図２に示す如く曲目
リスト１０を作成するものである。

【００１４】即ち、図２に示した曲目リスト１０に於い
ては、従来公知の曲目リストと同様に、各頁毎に前記の
各種五十音順のインデックス１０ａが設けられており、
かつ、曲名表示１０ｂ、歌い出しの歌詞表示１０ｃ、歌
手名表示１０ｄを文字で表示すると共に、適宜のコー
ド、例えばバーコードなどにより曲目コード１０ｅを設
ける外、これらに加えてメロディーコード１０ｆを表示
しておくものである。

【００１５】而して、このメロディーコード１０ｆ以外
の表示は従来公知のものと同様であるので、その説明は
省略する。メロディーコード１０ｆは、望ましくは、歌
詞表示１０ｃの歌い出し部分の歌詞に対応するメロディ
ーをできるだけ簡略化し、デジタル化し、圧縮して、例
えばバーコードにより記録したものである。

【００１６】十分な長さのメロディーを演奏するために
は、このメロディーコード１０ｆは通常の曲目コード１
０ｅよりも多くの情報量を必要とするので、バーコード
も通常の規格コードより長くなる可能性がある。このた
め、例えば、前後二部分など幾つかの部分に分割して読
み取るとか、特別に高分解能の読取器を用いるとか、二
次元コードを使用するとかの工夫が必要である。

【００１７】このメロディーコード１０ｆを作成すると
きは、楽譜をコード化しても良く、又、データベースに
記録されているＭＩＤＩコードを加工して用いても良い
ものであり、要するに、これを解凍、再生したとき、需
要者がその曲のイメージが感得できる程度で良い。

【００１８】而して、本発明で用いる選曲装置は、図３
に示されている。図３中、２０は選曲装置であり、２１
はコード読取器、２２は光信号発信窓、２３はスピーカ
ー用スリット、２４は操作スイッチであり、その筐体内
部には図４に示した回路及び機器が収納されているもの
である。

【００１９】図４は、選曲装置２０に内蔵されている機
器であり、図４中、２１はコード読取器、２５はコード
判別回路、２６はメロディーコード再生装置、２７は選
曲信号発信装置である。

【００２０】コード読取器２１は、前述の如く、曲目リ
スト１０に記載された曲目コード１０ｅ及びメロディー
コード１０ｆを読み取る装置であり、コード判別回路２
５はコード読取器２１で読み取られたコードが、曲目コ
ード１０ｅであるか、又は、メロディーコード１０ｆで
あるかを判定し、前者であればそのコードの読み取りデ
ータを選曲信号発信装置２７に送り、後者であればメロ
ディーコード再生装置２６に送るものである。

【００２１】メロディーコード再生装置２６は、図示さ
れているように、メロディーコードメモリ２６１、解凍
回路２６２、Ｄ／Ａコンバーター２６３、増幅器２６４
及び超小型のスピーカー２６５から成る。

【００２２】コード読取器２１の操作スイッチ２４をｃ
接点側に切り換えておき、コード読取器２１により、メ
ロディーコード１０ｆを一回に、又は、数回に分けて読
み取ると、そのデータはコード判別回路２５によりチェ
ックされ、メロディーコード１０ｆであると判別され、
メロディーコードメモリ２６１に送られ、記録される。

【００２３】而して、操作スイッチ２４がａ接点側に切
り換えられると、このメロディーコードメモリ２６１に
記録されたメロディーコードは、解凍回路２６２に送ら
れて解凍され、オーディオ信号に復調され、Ｄ／Ａコン
バーター２６３に送られ、これによりアナログ信号に変
換され、次いで増幅器２６４を介してスピーカー２６５
に送られ、これにより、メロディーが小さな音量で再生
されることになる。

【００２４】従って、需要者は選曲装置２０のスピーカ
ー用スリット２３を耳に当てゝこのメロディーを聴き、
自分が所望したものと相違している場合には、再び上記
の如くして選曲を遣り直し、所望のものと確認できたと
きは、コード読取器２１を用いて、曲目コード１０ｅを
読み取らせるものである。

【００２５】然るときは、このとき読み取られたデータ
は、コード判別回路２５により、曲目コード１０ｅと判
定され、選曲信号発信装置２７に送られる。この選曲信
号発信装置２７の構成及び作用は従来公知のものと同断
である。

【００２６】即ち、このデータは一旦曲目コードメモリ
２７１に記録され、操作スイッチ２４が接点ｂ側に切り
換えられたとき、出力回路２７２を介して、発光素子２
７３に送られ、これにより光信号に変換され、光信号発
信窓２２から、カラオケ装置３０に向けて発射される。

【００２７】然るときは、この光信号を受信したカラオ
ケ装置３０は、その受信した信号に所定の処理を施し、
再び電気信号に変換し、電話機４０及び公知の公衆通信
網を介してデータベースに送信し、所望の曲に関するカ
ラオケ演奏に必要な情報を送信させ、内蔵するＲＡＭに
記録し、カラオケ演奏を行うものである。

【００２８】本発明は、叙上の如く構成されるから、需
要者は選曲を誤ることなく、かつ、通信料などを無駄に
することなく、確実に所望のカラオケ情報を入手でき、
安心してカラオケを楽しむことを得る。

【００２９】尚、本発明の構成は上述の実施例に限定さ
れるものでなく、例えば、本発明は公衆回線を用いてデ
ータベースからカラオケ情報を取り寄せる形式のカラオ
ケシステムでなく、全ての曲目のカラオケ演奏に必要な
データを内蔵したカラオケシステムにも応用できるもの
であり、又、本発明で用いる曲目リストの様式、コード
の形式、選曲装置の形状やその内部回路の構成などは本
発明の目的の範囲内で自由に設計変更できるものであ
り、本発明はそれらの全ての変更例を包摂するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明が応用されるカラオケシステムの端末を
示す斜視図である。

【図２】曲目リストの詳細を示す説明図である。

【図３】選曲装置の一例を示す斜視図である。

【図４】本発明に係る選曲システムの一実施例を示す回
路図である。

【符号の説明】

１０・・・・・・・・・曲目リスト １０ａ・・・・・・・・インデックス １０ｂ・・・・・・・・曲名表示 １０ｃ・・・・・・・・歌詞表示 １０ｄ・・・・・・・・歌手名表示 １０ｅ・・・・・・・・曲目コード １０ｆ・・・・・・・・メロディーコード ２０・・・・・・・・・選曲装置 ２１・・・・・・・・・コード読取器 ２２・・・・・・・・・光信号発信窓 ２３・・・・・・・・・スピーカー用スリット ２４・・・・・・・・・操作スイッチ ２５・・・・・・・・・コード判別回路 ２６・・・・・・・・・メロディーコード再生装置 ２６１・・・・・・・・メロディーコードメモリ ２６２・・・・・・・・解凍回路 ２６３・・・・・・・・Ｄ／Ａコンバーター ２６４・・・・・・・・増幅器 ２６５・・・・・・・・スピーカー ２７・・・・・・・・・選曲信号発信装置 ２７１・・・・・・・・曲目コードメモリ ２７２・・・・・・・・出力回路 ２７３・・・・・・・・発光素子 ３０・・・・・・・・・カラオケ装置 ３１・・・・・・・・・ＣＲＴディスプレイ装置 ３２・・・・・・・・・端末制御装置 ３３・・・・・・・・・マイク ４０・・・・・・・・・電話機

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】曲目コード（１０ｅ）を含むカラオケ情報
   が記載された選曲可能な曲目のリスト（１０）と、コー
   ド読取器（２１）と選曲信号発信器（２７）とを具備し
   たリモートコントロール用選曲装置（２０、以下、単に
   選曲装置という）とを用い、選曲装置（２０）に曲目リ
   スト（１０）の中から所望の曲目コード（１０ｅ）を読
   み取らせ、選曲信号発信装置（２７）を介して、選曲信
   号としてカラオケ装置（３０）に送信し、選曲を行なう
   システムに於いて、 曲目リスト（１０）に、曲目コード（１０ｅ）と共に、
   曲のメロディをデジタル信号に変換し、圧縮して成るメ
   ロディーコード（１０ｆ）を記録しておくと共に、選曲
   装置（２０）には、選曲した曲のメロディーコード（１
   ０ｆ）を読み出し、解凍し、再生する装置（２６）を設
   け、選曲信号発信装置（２７）を作動させる以前に、再
   生したメロディを需要者に聴取させ得るようにしたこと
   を特徴とする上記のカラオケ選曲システム。