JPH07219014A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH07219014A
JPH07219014A JP6010064A JP1006494A JPH07219014A JP H07219014 A JPH07219014 A JP H07219014A JP 6010064 A JP6010064 A JP 6010064A JP 1006494 A JP1006494 A JP 1006494A JP H07219014 A JPH07219014 A JP H07219014A
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JP
Japan
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finger
touch sensor
camera
window
warning
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Pending
Application number
JP6010064A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Uchiyama
浩行 内山
Takashi Kubo
隆 久保
Masaaki Nomura
正明 野村
Muneyoshi Sato
宗義 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujinon Corp
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd, Fuji Photo Optical Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP6010064A priority Critical patent/JPH07219014A/ja
Publication of JPH07219014A publication Critical patent/JPH07219014A/ja
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  • Focusing (AREA)
  • Stroboscope Apparatuses (AREA)
  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ストロボ発光窓や測距用投光窓のように被写
体に向かって光を投光する窓部、あるいは撮影レンズや
測距用受光窓のように被写体からの光が入射する窓部へ
の指掛かりによる撮影ミスを防止する。 【構成】 ストロボ撮影時にストロボ発光部11に指が
触れている状態でシャッタボタン18を半押しにする
と、タッチセンサ17のタッチ検出部25が指を検出
し、ファインダ16内の発光ダイオードを点灯して警告
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカメラに関し、詳しくは
カメラの保持形態の誤りによる撮影の失敗を防止したカ
メラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】135フイルムを使用するコンパクトカ
メラでは、初心者でも容易に写真撮影が行えるように暗
いときには自動発光するオートストロボ装置や、カメラ
を被写体に向けてシャッタボタンを半押しにすると自動
的に焦点合わせを行うオートフォーカス機構や、自動的
に露出制御を行うAE機構が内蔵されているものが大半
を占めている。
【0003】上記のように撮影操作のほとんどが自動化
されたカメラで撮影の失敗原因として最も多いのが、ス
トロボ発光部や撮影レンズ及びオートフォーカス用の測
距窓への指掛かりによるものである。例えば、図18に
示すように、カメラ10を両手を用いて保持し被写体に
向けて構えたときに、カメラの知識に乏しい撮影者はス
トロボ発光部11に指が掛かった状態で撮影を行ってし
まうことがある。すると、ストロボ光が部分的に遮られ
るため被写体に均一に照射されず、プリント写真は部分
的に露光不足となり暗くなってしまう。また、撮影レン
ズ13に指が掛かっている場合にはプリント写真には指
が大きく写り込んでしまい、測距用の投光窓12及び受
光窓14に指が掛かっている場合には、焦点合わせや露
出制御が正確に行われなくなってしまう。
【0004】上記のような指掛かりによる撮影ミスを防
ぐために、例えば実開昭61−129号公報や特開平5
−188437号公報で知られる手法が公知である。こ
れらはいずれもストロボ発光部に対する指掛かりを防ぐ
ためのもので、ストロボ発光部の周囲に細かい凹凸や突
起物を設けておき、指先で凹凸を触知させることによっ
てグリップ位置の変更を促したり、あるいはグリップす
るときに指先が発光部の近くに入りにくいようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記手
法はいずれもカメラの外観に現れる部分に凹凸や突起物
を必要とするため、カメラの外観デザインに制約を与え
るだけでなく、カメラのコンパクト化に関してもマイナ
ス要因になることが多い。また、凹凸や突起物はグリッ
プ位置が悪いことを積極的に知らせるものではないか
ら、撮影者は指掛かり状態であることを知らずにそのま
まストロボ撮影を行い、結局撮影ミスしてしまうことに
もなりかねない。
【0006】本発明は上記問題点を考慮してなされたも
ので、ストロボ発光部や撮影レンズや測距窓等に指掛か
りしていることを撮影者に確実に報知し、指掛かりによ
る撮影ミスを防止することができるようにしたカメラを
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1記載の発明は、ストロボ発光窓や測距用
投光窓のように被写体に向かって光を投光する窓部、あ
るいは撮影レンズや測距用受光窓のように被写体からの
光が入射する窓部もしくはその周囲に、指の接触を検知
するタッチセンサーを設け、このタッチセンサーからの
検知信号により警告手段を作動させるようにしたもので
ある。
【0008】また、請求項2記載の発明は、警告手段と
して検知信号を受けて作動する発光表示素子もしくは発
音素子を用いたものである。
【0009】更に、請求項3記載の発明は、タッチセン
サーとして、互いに絶縁された一対の導電性部材で構成
され、これらの導電性部材が指を介して短絡されたとき
に検知信号を出力する皮膚抵抗検知型タッチセンサーを
用いたものである。
【0010】また、請求項4記載の発明は、タッチセン
サーとして、発振器からの高周波信号が供給される導電
性部材から構成され、指の接触もしくは接近による前記
高周波信号の位相の変化を検知して検知信号を出力する
静電容量検知型タッチセンサーを用いたものである。
【0011】更に、請求項5記載の発明は、導電性部材
を窓部を覆う透明な保護板で覆ったものである。また、
請求項6記載の発明は、導電性部材として、透明導電膜
を用いたものである。
【0012】なお、特開昭50−66774号公報,特
開昭59−218181号公報,特開平4−25219
号公報には、人体の接触を電気的に検知する一般的なセ
ンサーが記載されているが、これらは回路構成が複雑で
あったり、カメラへの適用は全く考慮されておらず、機
能的には本発明で用いられているタッチセンサーとは相
違している。
【0013】
【作用】カメラを被写体に向けて構える。指がストロボ
発光窓や測距用投光窓のように被写体に向かって光を投
光する窓部、あるいは撮影レンズや測距用受光窓のよう
に被写体からの光が入射する窓部もしくはその周囲に掛
かっているときには、タッチセンサーが検知する。この
タッチセンサーが、互いに絶縁された一対の導電性部材
で構成され、これらの導電性部材が皮膚を介して短絡さ
れたときに検知信号を出力する皮膚抵抗検知型タッチセ
ンサーの場合には、皮膚の抵抗を検知してその後警告手
段が発光表示素子あるいは発音素子で警告を行う。ま
た、タッチセンサーが、発振器からの高周波信号が供給
される導電性部材から構成され、皮膚の接触もしくは接
近による高周波信号の位相の変化を検知して検知信号を
出力する静電容量検知型タッチセンサーの場合には、撮
影者の静電容量を検知してその後警告手段が発光表示素
子あるいは発音素子で警告を行う。
【0014】
【実施例】図1に示したように、カメラ10には被写体
に向けて光を投光する窓部としてストロボ発光部11,
アクティブオートフォーカス用の投光窓12が設けら
れ、被写体からの光が入射する窓部として撮影レンズ1
3,アクティブオートフォーカス用の受光窓14,測光
窓9が設けられている撮影レンズ13は、カメラ10の
前面中央に設けられた鏡胴15に保持されており、その
上方に前記投光窓12及び受光窓14が配置され、これ
らの間にはファインダ16が設けられている。また、測
光窓9は鏡胴15の近傍に配置されている。アクティブ
オートフォーカス機構は、投光窓12から被写体に向け
て近赤外線を照射し、被写体で反射した近赤外線を受光
窓14で受けて距離を測定し、この距離に合わせて撮影
レンズ13を駆動して焦点を合わせるものである。ま
た、測光窓9は入射した被写体光の輝度を測定し、露出
制御を行うものである。
【0015】受光窓14の横には、ストロボ発光部11
が配置されている。カメラ10に組み込まれているスト
ロボ装置は、前述の測光窓9で測定された被写体輝度に
よって暗いときには自動的にストロボ発光を行うもので
ある。また、ストロボ発光部11には、カメラボディの
外側の側辺と下辺とに指等が接触していることを検知す
るタッチセンサー17が組み込まれている。また、カメ
ラ10の上面には、半押しで焦点合わせ,全押しでシャ
ッタレリーズを行うシャッタボタン18と、カメラ10
の電源のオン・オフを切り換えるメインスイッチ19と
が設けられている。
【0016】カメラ10のストロボ発光部11部分の断
面を示す図2において、ストロボ装置は、ストロボ光の
発光を行うキセノン管21と、このキセノン管21の後
方及び上下をU字型に覆って、ストロボ光を前面側に向
けて反射する反射板22と、キセノン管21の保護板で
ありキセノン管21と反射板22とからの光を拡散して
被写体に照射するための拡散板23とから構成されてい
る。
【0017】拡散板23の下辺と外側側辺(図1参照)
とには、タッチセンサー17を構成するタッチ検出部2
5が設けられている。このタッチ検出部25は一対の導
電性部材25a,25bとからなり、これらは一面をカ
メラ10の前面側に露呈するように埋め込まれている。
また、導電性部材25a,25bは近接する位置に配置
されているが、拡散板23によって互いに絶縁されてい
る。タッチ検出部25は、拡散板23の下方に配置され
た回路基板26に接続されている。回路基板26には、
ストロボ発光回路とともにタッチセンサー17用の検出
回路等が形成されており、タッチ検出部25に指等の皮
膚が触れられると検出回路が検知するようになってい
る。
【0018】タッチセンサー17の概略を示す図3にお
いて、タッチセンサー17は前述のタッチ検出部25
と、タッチ検出部25に触れられた指を抵抗として検出
する検出回路28と、検出回路28での微弱な検知信号
を増幅する増幅回路29と、測距,測光等のカメラ10
の制御を行うマイクロコンピュータ30と、このマイク
ロコンピュータ30に制御されて前記検出回路28及び
増幅回路29のオン・オフを行うスイッチング回路31
と、タッチ検出部25すなわちストロボ発光部11に指
が触れていることを警告する警告発生手段32とから構
成されている。また、マイクロコンピュータ30にはシ
ャッタボタン18が接続されており、シャッタボタン1
8からは、焦点合わせ用の半押し信号と、シャッタレリ
ーズ用の全押し信号とが送り出される。
【0019】タッチセンサー17の回路構成を示す図4
において、スイッチング回路31は、主に2個のトラン
ジスタ34,35によって構成されている。シャッタボ
タン18が焦点合わせのために半押しにされると、半押
し信号がマイクロコンピュータ30に送出される。半押
し信号を受けたマイクロコンピュータ30は、トランジ
スタ34のベースに電流を流す。するとトランジスタ3
4は導通され、トランジスタ35も導通する。これによ
り、検出回路28と増幅回路29とに電源が供給され
る。なお、このスイッチング回路31が作動するのは測
光窓9での被写体輝度の測定によりストロボ撮影が行わ
れるときのみであるが、シャッタボタンを操作すると必
ずストロボ発光が行われる常時発光タイプのカメラにタ
ッチセンサー17を採用する場合には、電源ボタンをオ
ンしたときに作動するようにするとよい。
【0020】検出回路28は、主に1個のトランジスタ
36からなり、タッチ検出部25の導電性部材25a,
25に指等の皮膚が触れられるとこれらが短絡し、皮膚
抵抗と抵抗37とを通してトランジスタ36のベースに
僅かな電流が流れ、トランジスタ36が導通する。
【0021】増幅回路29は、3個のトランジスタ38
〜40と複数個の抵抗とからなる。トランジスタ36の
導通によりトランジスタ38〜40が導通されると、検
出回路28の出力信号は増幅され、検知信号としてマイ
クロコンピュータ30に送出される。
【0022】検知信号を受けたマイクロコンピュータ3
0は、警告手段である警告発生部2を作動する。警告発
生部32は、ファインダ16(図1参照)内に組み込ま
れた発光表示素子である発光ダイオード41からなり、
ファインダ16内で点灯あるいは点滅して撮影者に指掛
かりの警告を行う。
【0023】次に、上記実施例の作用について図5を参
照して説明する。カメラ10を両手で保持し、ファイン
ダ16で被写体を確認する。構図が決まったらシャッタ
ボタン18を半押しにする。これにより、投光窓12か
ら被写体に向けて近赤外線が照射され、受光窓14が被
写体から反射してきた近赤外線を受けて距離を測定し、
この距離に合わせて撮影レンズ13が駆動されて焦点合
わせが行われる。また、測光窓9では被写体輝度の測定
が行われ、この測定結果に基づいて露出制御が自動的に
行われ、被写体輝度は低いときには自動的にストロボ撮
影に切り換えられる。
【0024】シャッタボタン18の半押しにより、図4
に示すように、シャッタボタン18からは半押し信号が
マイクロコンピュータ30に送出される。マイクロコン
ピュータ30はトランジスタ34のベースに電流を流し
てトランジスタ34を導通させ、トランジスタ34の導
通によりトランジスタ35も導通される。これにより、
検出回路28と増幅回路29とに電源が供給される。
【0025】このときに、図18に示すように、ストロ
ボ発光部10に指が掛かっている場合には、指の皮膚抵
抗と抵抗37を介して微弱な電流がトランジスタ36の
ベースに流れ込み、トランジスタ36が導通される。そ
して、増幅回路29のトランジスタ38〜39と複数個
の抵抗とが検出回路28の出力を増幅し、検知信号とし
てマイクロコンピュータ30に送出する。
【0026】マイクロコンピュータ30は、検知信号を
受けて警告発生部32を作動する。警告発生部32で
は、ファインダ16内で発光ダイオード41を点灯し、
撮影者に指掛かりの警告を行う。警告を受けた撮影者
は、カメラ10を保持している指の位置を確認して保持
しなおし、再びシャッタボタンを半押しにする。このと
きには、タッチセンサー17が検知しないので警告が出
されず、次にシャッタボタン18を全押しにするとシャ
ッタレリーズが行われる。その後、フイルムの巻上げが
行われ、カメラ10は次の撮影に備える。
【0027】なお、上記実施例ではストロボ発光部10
に指が掛かっている場合でもシャッタボタンを全押しに
すれば撮影を行うことができる。これは、僅かな瞬間を
狙った撮影の時に撮影チャンスを逸しないためである。
この場合には、撮影が終了しても一定時間だけカメラが
警告を行う。また、撮影チャンスよりも撮影ミスの低減
に重点をおく場合には、シャッタボタンを全押しできな
いようにレリーズロックを行うようにしてもよい。
【0028】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。本実施例は、カメラ10自体は上記第1実施例と同
じものであるが、タッチセンサー17としては撮影者の
静電容量を検知して指掛かりの警告を行う静電容量検知
型タッチセンサーを用いている。
【0029】カメラ10のストロボ発光部11部分の断
面を示す図6において、拡散板45の下部にはタッチ検
出部46が形成されている。タッチ検出部46は、拡散
板45に挟み込まれた導電性部材46aからなり、この
導電性部材46aは拡散板45の下方に配置された回路
基板47に接続されている。このように、導電性部材4
6aが拡散板45に挟み込まれていると、撮影者からの
静電気やストロボ装置のトリガー電圧等による誤検出や
検出回路の破壊を容易に防止することができる。また、
拡散板45の裏側に取り付けられるよりも、導電性部材
46aの前面側の拡散板45の厚さが薄くなるので検出
感度がよくなる。回路基板47には、ストロボ発光回路
とともにタッチセンサー17用の静電容量検出回路が形
成されている。
【0030】タッチセンサー17の概略を示す図7にお
いて、タッチセンサー17は前述のタッチ検出部46
と、高周波パルスを発生する発振器49と、この高周波
パルスと、タッチ検出部46が接続された高周波パルス
とが入力され、これらのパルスの位相の変化を検出する
位相差検出回路50と、測距,測光等のカメラ10の制
御を行うマイクロコンピュータ51と、このマイクロコ
ンピュータ51に制御されて前記発振器49と位相差検
出回路50とのオン・オフを行うスイッチング回路52
と、タッチ検出部46すなわちストロボ発光部11に指
が触れていることを警告する警告手段である警告発生部
53とから構成されている。また、第1実施例と同様
に、マイクロコンピュータ51にはシャッタボタン18
が接続されており、シャッタボタン18からは、焦点合
わせ用の半押し信号と、シャッタレリーズ用の全押し信
号とが送り出される。
【0031】タッチセンサー17の回路構成を示す図8
において、スイッチング回路52は、主に2個のトラン
ジスタ55,56によって構成されている。シャッタボ
タン18が焦点合わせのために半押しにされると、半押
し信号がマイクロコンピュータ51に送出される。半押
し信号を受けたマイクロコンピュータ51は、トランジ
スタ55のベースに電流を流す。するとトランジスタ5
5は導通され、トランジスタ56も導通する。これによ
り、発振器49と位相差検出回路50とに電源が供給さ
れる。
【0032】発振器49は、抵抗とコンデンサとオペア
ンプを用いた一般的な発振器であり、ここから基準とな
る高周波パルスが位相差検出回路50に送出される。
【0033】位相差検出回路50では、発振器49から
の高周波パルスがコンパレータ58の正端子と負端子と
に入力される。この状態では、正端子,負端子ともに同
じ高周波パルスが入力されているため、出力はLレベル
となる。しかし、コンパレータ58の正端子側に接続さ
れたタッチ検出部46を指で触れると、撮影者の持つ静
電容量により高周波パルスが撮影者側に流れ込んで行
く。これにより、正端子側に入力される高周波パルスが
負端子側に入力される高周波パルスに対して鈍ってしま
う。そして、位相差検出回路50の出力は入力時の高周
波パルスに対して位相のずれたものとなり、この出力が
検知信号としてマイクロコンピュータ51に入力され
る。
【0034】検知信号を受けたマイクロコンピュータ5
1は、警告発生部53を作動する。警告発生部53は、
ファインダ16(図1参照)内に組み込まれた発光表示
素子である発光ダイオード59からなり、ファインダ1
6内で点灯あるいは点滅して撮影者に警告が行われる。
なお、本実施例の作用は、タッチセンサーの回路動作以
外は第1実施例と同じであるため省略する。
【0035】ところで、本実施例のタッチセンサー17
は、図6に示すように導電性部材46aが拡散板45を
介して撮影者の静電容量を検出するため、導電性部材4
6aの前面を覆う拡散板45の厚みtによって検出能力
が異なる。そこで、図9に示すような回路を用いて本実
施例の検出能力の実験を行った。実験回路は、コンパレ
ータ61の負端子側に抵抗62を、正端子側に可変抵抗
63を接続し、これらを介して発振器64から高周波パ
ルスを入力している。また、正端子側には導電性部材6
5を接続し、その前面を覆う板66を拡散板の材質と同
じポリエチレンテレフタレート(PET)製とし、板厚
を変化させる。そして、この上から指67を離反させ、
A点,B点,C点での電圧の変化を測定する。
【0036】次に上記実験回路の動作を説明する。ま
ず、発振器64から100kHzのパルスをコンパレータ
61に入力し、可変抵抗63を調節して図10に示すよ
うにA点とB点の電圧を「A点>B点」の関係とする。
この場合、コンパレータ61の出力であるC電圧は、0
ボルト付近(Lレベル)となる。
【0037】そして、板66を取り除いて導電性部材6
5に指67を触れると、撮影者の静電容量によりパルス
が撮影者に流れ込み、図11に示すようにB点電圧の波
形が鈍る。この鈍った期間(tr)はA点とB点の電圧
が逆転(A点<B点)するので、出力(C点電圧)は反
転してHレベルとなり、入力パルスに対して位相のずれ
たパルスとなる。上記第2実施例では、この位相のずれ
た出力が検知信号となるので、trの時間が長いほどマ
イクロコンピュータ51での検出誤差は少なくなる。ま
た、trは時定数RCに比例するので、可変抵抗63を
一定にすればtrから撮影者の静電容量Cを推定するこ
とができる。
【0038】以下、発振器64からの入力パルスと、板
66の厚みを変化させて上記実験を行った。その結果の
グラフを図12,13に示す。このグラフから分かるよ
うに、trの時間は630nsから800ns程度まで
の差があるが、これは入力パルスの大きさにより変わる
ものだから当然であり、グラフの線の軌跡を見ると似か
よった形となっていることが分かるため、上記実験回路
には周波数への依存性がないといえる。なお、図12に
おいて、入力パルスが500kHz以上になると下降傾向
を示すのは、入力パルスのデューティ比が50%でも動
作時間が1000ns以下となるためである。
【0039】また、図14,15,16に入力パルスを
100kHzとし、板66の厚さを0.96mm,1.9
2mm,2.88mmとして実験を行った際の各点での
波形を示す。これを見ると、板66が厚くなるほどA点
とB点の入力信号が近くなりD点のtrも短くなるため
微妙な調整が必要となる。なお、板66の厚さは、5m
m程度までなら指のタッチを検出することはできたが、
誤差の少ない静電容量の検出を行うにはできるだけ薄い
方がよい。この結果から、拡散板の強度や成形性等を考
慮して厚さtを1mm〜2mm程度とし、また鈍り時間
trの長さから入力パルスは100kHz程度が好まし
い。
【0040】次に、本発明の第3実施例について図17
を参照して説明する。本実施例は、第2実施例と同じ静
電容量検出型タッチセンサーであるが、導電性部材とし
て透明な導電膜70を拡散板71の裏面に形成したもの
である。この透明導電膜としては、酸化錫やインジウム
錫酸化物膜(ITO膜)があり、前者は化学的方法,後
者は真空蒸着法等で形成される。本実施例によれば、外
観の変化がないので外観デザインの自由度が増す。
【0041】なお、上記各実施例では、指掛かりの警告
方法として発光ダイオードを用いたが、この他に発音素
子である電子ブザー等を用いて音で警告することもでき
る。また、これらを両方用いると、例えば明るい場所で
は見えにくい発光ダイオードの欠点や、騒音のある場所
では聞こえにくい電子ブザーの欠点を補いあえるので、
より確実な指掛かり警告を行うことができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカメラに
よれば、ストロボ発光窓や測距用投光窓のように被写体
に向かって光を投光する窓部、あるいは撮影レンズや測
距用受光窓のように被写体からの光が入射する窓部もし
くはその周囲に、指の接触を検知するタッチセンサーを
設け、このタッチセンサーからの検知信号により警告手
段を作動させるようにしたので、指掛かりによる撮影ミ
スを防止することができる。また、警告手段としては、
発光表示素子や発音素子を用いたので、より確実に指掛
かりの警告を認識させることができる。
【0043】また、タッチセンサーとして互いに絶縁さ
れた一対の導電性部材で構成され、これらの導電性部材
が皮膚を介して短絡されたときに検知信号を出力する皮
膚抵抗検知型タッチセンサーや、発振器からの高周波信
号が供給される導電性部材から構成され、皮膚の接触も
しくは接近による前記高周波信号の位相の変化を検知し
て検知信号を出力する静電容量検知型タッチセンサーを
用いたので、僅かなスペースに組み込むことができ、カ
メラの外観に大幅な変更を行わずに済み、デザインの自
由度も増す。
【0044】更に、静電容量検知型タッチセンサーの場
合、導電性部材を保護板で覆ったので撮影者からの静電
気やカメラ内部の電気回路の影響を受けにくく、汚れも
つかないので、より確実に指掛かりを防止することがで
きる。
【0045】また、導電性部材として透明導電膜を用い
ると、カメラの外観には変更が全く必要ないので、外観
デザインの自由度が増す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカメラの外観を示す斜視図である。
【図2】第1実施例のカメラの要部断面図である。
【図3】第1実施例のタッチセンサーのブロック図であ
る。
【図4】第1実施例のタッチセンサーの回路図である。
【図5】本発明のカメラのフロチャートである。
【図6】第2実施例のカメラの要部断面図である。
【図7】第2実施例のタッチセンサーのブロック図であ
る。
【図8】第2実施例のタッチセンサーの回路図である。
【図9】第2実施例の実験回路図である。
【図10】検出前の実験回路の波形図である。
【図11】検出後の実験回路の波形図である。
【図12】鈍り時間と周波数の関係を示すグラフであ
る。
【図13】鈍り時間と板の厚さの関係を示すグラフであ
る。
【図14】板厚0.96mm時の実験回路の波形図であ
る。
【図15】板厚1.92mm時の実験回路の波形図であ
る。
【図16】板厚2.88mm時の実験回路の波形図であ
る。
【図17】第3実施例のカメラの要部断面図である。
【図18】指掛かり状態のカメラの正面図である。
【符号の説明】
11 ストロボ発光部 17 タッチセンサー 25a,25b,46a,65 導電性部材 28 検出回路 32 警告発生部 32 ケース体 49 発振器 50 位相差検出回路 70 透明導電膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 15/05 17/02 (72)発明者 野村 正明 埼玉県朝霞市泉水3−13−45 富士写真フ イルム株式会社内 (72)発明者 佐藤 宗義 埼玉県大宮市植竹町1丁目324番地 富士 写真光機株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストロボ発光窓や測距用投光窓のように
    被写体に向かって光を投光する窓部、あるいは撮影レン
    ズや測距用受光窓のように被写体からの光が入射する窓
    部もしくはその周囲に、指の接触を検知するタッチセン
    サーを設け、このタッチセンサーからの検知信号により
    警告手段を作動させるようにしたことを特徴とするカメ
    ラ。
  2. 【請求項2】 前記警告手段は、前記検知信号を受けて
    作動する発光表示素子もしくは発音素子であることを特
    徴とする請求項1記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 前記タッチセンサーは互いに絶縁された
    一対の導電性部材で構成され、これらの導電性部材が指
    の接触により短絡されたときに前記検知信号を出力する
    皮膚抵抗検知型タッチセンサーであることを特徴とする
    請求項1記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 前記タッチセンサーは発振器からの高周
    波信号が供給される導電性部材から構成され、指の接触
    もしくは接近による前記高周波信号の位相の変化を検知
    して前記検知信号を出力する静電容量検知型タッチセン
    サーであることを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  5. 【請求項5】 前記導電性部材は、前記窓部を覆う透明
    な保護板で覆われていることを特徴とする請求項4記載
    のカメラ。
  6. 【請求項6】 前記導電性部材は、透明導電膜であるこ
    とを特徴とする請求項4又は5記載のカメラ。
JP6010064A 1994-01-31 1994-01-31 カメラ Pending JPH07219014A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5619297A (en) * 1994-08-29 1997-04-08 Fuji Photo Optical Ltd. Camera
JP2006154450A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Casio Comput Co Ltd カメラ装置及びカメラ制御プログラム
JP2009134691A (ja) * 2007-10-30 2009-06-18 Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd 表示装置
JP2011135156A (ja) * 2009-12-22 2011-07-07 Nec Corp カメラ及びそのフラッシュ制御方法、それを用いた携帯情報端末

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