JPH0721726A - ディスクカートリッジ用ライナー - Google Patents

ディスクカートリッジ用ライナー

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JPH0721726A
JPH0721726A JP5182140A JP18214093A JPH0721726A JP H0721726 A JPH0721726 A JP H0721726A JP 5182140 A JP5182140 A JP 5182140A JP 18214093 A JP18214093 A JP 18214093A JP H0721726 A JPH0721726 A JP H0721726A
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JP
Japan
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intertwining
liner
sheet
thermoplastic
fiber
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JP5182140A
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English (en)
Inventor
Shuichi Kikuchi
修一 菊地
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Publication of JPH0721726A publication Critical patent/JPH0721726A/ja
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B23/00Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
    • G11B23/02Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
    • G11B23/03Containers for flat record carriers
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B23/00Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
    • G11B23/02Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
    • G11B23/03Containers for flat record carriers
    • G11B23/033Containers for flat record carriers for flexible discs
    • G11B23/0332Containers for flat record carriers for flexible discs for single discs, e.g. envelopes

Landscapes

  • Nonwoven Fabrics (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 熱可塑性繊維を交絡してなる熱可塑性繊維交
絡体1と、再生セルロース繊維と精製セルロース繊維を
交絡してなるセルロース繊維交絡体2とを加熱圧着する
ことでディスクカートリッジ用ライナーを構成する。 【効果】 強度が高く、寸法安定性,摩擦安定性に優れ
るとともに高い払拭性能を有しており、寸法の揃った製
品が得易く、安定且つ優れたクリーニング効果を発揮す
るディスクカートリッジ用ライナーを得ることが可能で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスクカートリッジ
において、記録ディスクに付着した塵,埃等を払拭除去
するためのディスクカートリッジ用ライナーに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、光ディスク,磁気ディスクや光
磁気ディスク等の記録ディスクは、円盤状のディスク基
板を有し、このディスク基板の主面部に信号記録層が設
けられて構成されている。このような記録ディスクは、
従来、該記録ディスクに対する塵埃の付着や手指の接触
等による損傷を防止するとともに、取扱を容易化するた
め、図5に示すように、筐体状に形成されたカートリッ
ジ31に収納されてディスクカートリッジとして取り扱
われる。
【0003】すなわち、上記ディスクカートリッジは、
カートリッジ31に記録ディスク32が回転可能に収納
されてなる。
【0004】上記記録ディスク32は、中央部分32a
が、粘着性リング33を介してチャッキング機能を有す
るディスクハブ34が固定されることによってこの記録
ディスク32に対して情報信号の記録及び/又は再生を
行うディスクプレーヤ装置により保持される被チャッキ
ング部とされており、この被チャッキング部とされる中
央部分32aの周囲側が、情報信号の書き込み及び/又
は読出しが行われる信号記録面32bとなされている。
【0005】上記記録ディスク32を収納するカートリ
ッジ31は、互いに対をなす上ハーフ35及び下ハーフ
36よりなり、これら上ハーフ35及び下ハーフ36が
突き合わされ結合されることによって上記記録ディスク
32が収納される。上記上ハーフ35,下ハーフ36の
主面部には、上記記録ディスク32の信号記録面32b
の少なくとも一部を外方側に臨ませるための記録再生用
開口部37が設けられており、さらに下ハーフ36に
は、上記記録ディスク32に取付けられるディスクハブ
34を外方側に臨ませるチャッキング用開口部38が設
けられている。すなわち、上記記録ディスク32は、上
記ディスクプレーヤ装置によって上記チャッキング開口
部38を介して上記ディスクハブ34に保持されるとと
もに、上記記録再生用開口部37を介して信号記録面3
2bに対する情報信号の書き込み及び/又は読出しが行
われる。なお、上記ディスクカートリッジにおいては、
上記カートリッジ31内への塵埃の侵入を防止して上記
記録ディスクの保護を図るため、非使用時において、上
記記録再生用開口部37を閉蓋するシャッタ部材39が
用いられている。このシャッタ部材39は、下ハーフ3
6の一側縁部に沿ってスライド可能となされている。
【0006】さらに、上記ディスクカートリッジにおい
ては、上記カートリッジ31内に侵入し、記録ディスク
32の信号記録面32bに付着した塵埃を除去するため
のライナー40が配されている。このライナー40は、
不織布よりなり、上ハーフ35,下ハーフ36の記録デ
ィスク32が収納される側の一主面に貼着され、上記記
録ディスク32を主面側から挟み込み記録ディスク32
にその表面を接触させて配される。したがって、記録デ
ィスク32が回転すると、記録ディスク32の信号記録
面32bに付着した塵埃は、このライナー40によって
払拭されて該ライナーの繊維間に取り込まれ除去され
る。これにより、塵埃が付着した面に磁気ヘッドが摺接
することによって信号記録面32bに損傷を受けるのが
防止されるようになっている。
【0007】このライナー40には、通常、ポリプロピ
レン,ポリエステル,ナイロン,レーヨン等の繊維が単
体もしくは適当な比率で混毛されて用いられる。このう
ち特にレーヨンは、再生セルロース繊維の一種であり、
図6に示すように断面形状が花弁状になっており、この
花弁がシート表面に付着した塵,埃を浮き出させるのに
有利に作用して優れた塵埃払拭効果を発揮する。
【0008】ここで、レーヨンは、このようにクリーニ
ング効果に優れる反面,それ自体非常に脆く、湿気によ
って強度が低下し易い。また、吸湿性が高いことから、
使用環境の湿度によって記録ディスクとの摩擦係数が左
右される,吸湿による収縮率が大きいといった欠点があ
る。このため、このレーヨンを単体で交絡しても、その
ままでは耐久性が不足する,打ち抜き加工によってライ
ナー形状とするに際して寸法精度が低く、寸法の揃った
製品を得るのが困難である,記録ディスクと摺接させた
ときに、湿度によって摺接性が変化し、安定なクリーニ
ング効果を得ることができない等の問題が生じる。この
理由から、レーヨンは、例えばポリエステル,ポリプロ
ピレン,ナイロン等の熱可塑性繊維と混毛することで寸
法安定性,摩擦安定性,強度を補強し、ライナーに供さ
れている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レーヨ
ンに熱可塑性繊維を混毛すると、熱可塑性繊維は摩擦係
数が大きいことから記録ディスクとの摺接によって大き
な摩擦熱が発生する。この摩擦熱によってライナーが軟
化,摩耗し、摩耗粉が発生する。そして発生した摩耗粉
は、磁気ディスクへ付着し、記録再生時にエラーを誘発
する。また、熱可塑性繊維は、一般に吸水率がかなり低
く、加えて電気抵抗が高いことから、記録ディスクの摺
接によって静電気が発生し易く、記録ディスクの回転を
阻害するといった問題もある。
【0010】そこで、本発明はこのような従来の実情に
鑑みて提案されたものであり、強度が高く、寸法安定
性,摩擦安定性に優れるとともに記録ディスクとの摺接
によって摩擦熱,静電気が発生し難く良好なクリーニン
グ効果を発揮するディスクカートリッジ用ライナーを提
供することを目的とする。
【0011】
【課題の解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明のディスクカートリッジ用ライナーは、熱
可塑性繊維を交絡してなる熱可塑性繊維交絡体と、再生
セルロース繊維と精製セルロース繊維を交絡してなるセ
ルロース繊維交絡体とを加熱圧着してなることを特徴と
するものである。
【0012】また、セルロース繊維交絡体を構成する精
製セルロース繊維の割合が20重量%以上であることを
特徴とするものである。さらに、精製セルロース繊維
は、乾強度が3g/d以上であることを特徴とするもの
である。さらに、セルロース繊維交絡体にゴム系バイン
ダーが3重量%以下の割合で含有されていることを特徴
とするものである。
【0013】
【作用】熱可塑性繊維を交絡してなる熱可塑性繊維交絡
体と、再生セルロース繊維と精製セルロース繊維を交絡
してなるセルロース繊維交絡体とを加熱圧着することで
構成されたライナーは、強度が高く、寸法安定性,摩擦
安定性に優れるとともにセルロース繊維交絡体側を記録
ディスクに摺接させたときに摩擦熱,静電気が発生し難
く良好なクリーニング効果を発揮する。
【0014】すなわち、セルロース繊維交絡体を構成す
る再生セルロース繊維は、断面形状が花弁状であること
から、この花弁が記録ディスク表面に付着した塵,埃を
浮き出させるのに有利に作用し、優れた塵埃払拭性能を
発揮する。また、セルロース繊維交絡体を構成するもう
一つの繊維種である精製セルロース繊維は、強度が高
く、吸湿性が低いことから寸法安定性,摩擦安定性に優
れている。したがって、このような精製セルロース繊維
と再生セルロース繊維よりなるセルロース繊維交絡体
は、精製セルロース繊維によって再生セルロース繊維が
劣るところの強度,耐吸湿性が補強され、良好なクリー
ニング効果を発揮する。
【0015】さらに、上記セルロース繊維交絡体は、熱
可塑性交絡体と加熱圧着されていることで繊維ほつれが
防止され布形状を保持するようになっている。この場
合、セルロース繊維交絡体に直接熱可塑性樹脂を混毛し
たり、ラバー系バインダーを浸透させる場合のように記
録ディスクとの摺接面にこれら熱可塑性樹脂,ラバー系
バインダーが露出することがない。したがって、記録デ
ィスクと摺接させたときに、これら熱可塑性樹脂,ラバ
ー系バインダーが記録ディスクと摺接することによって
誘発される摩擦粉,静電気の発生,記録ディスクとの粘
着等の不都合が生じることがない。
【0016】以上の理由により、上記記録ディスクは、
良好なクリーニング効果を発揮することになる。
【0017】
【実施例】本発明の具体的な実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0018】本実施例のディスクカートリッジ用ライナ
ーは、図1に示すように、熱可塑性繊維を交絡してなる
熱可塑性繊維交絡体1と、再生セルロース繊維と精製セ
ルロース繊維を交絡してなるセルロース繊維交絡体2と
を加熱圧着してなるものであり、セルロース繊維交絡体
2側が記録ディスクに接触するようにしてディスクカー
トリッジに配され、ライナーとして機能するものであ
る。
【0019】ここでセルロース繊維交絡体2を構成する
再生セルロース繊維とは溶解パルプ等の繊維素原料ある
いはパルプを以下のように処理することによって生成さ
れるものである。
【0020】すなわち、溶解パルプ等の繊維素原料をア
ルカリで処理することによりアルカリセルロースとし、
このアルカリセルロースを二硫化炭素で処理することに
よってセルロースキサントゲン酸を生成する。そして、
このセルロースキサントゲン酸をカ性ソーダ溶液に溶解
することでビスコースを生成し、このビスコースを硫酸
溶液で繊維状に凝固させて紡糸し、再生セルロース繊維
が生成される。このようにして生成される再生繊維には
レーヨン,レーヨンステプル,セロハン等が挙げられ
る。
【0021】また、繊維素原料を酸化銅アンモニア溶液
に溶解し、これを繊維状に凝固することによって得られ
る再生セルロース繊維も使用可能である。これにはキュ
プラ等が挙げられる。このようにして生成される再生セ
ルロース繊維は、断面形状が花弁状であることから、こ
の花弁がシート表面に付着した塵,埃を浮き出させるの
に有利に作用して優れた塵埃払拭効果を発揮する。
【0022】セルロース繊維交絡体2を構成するもう一
つの繊維種である精製セルロース繊維は、繊維素原料を
アミンオキサイド系溶剤に直接溶解して紡糸原液を調製
し、この紡糸原液から紡糸して生成されるものである。
これにはテンセル(コートルズ社製,商品名)等が挙げ
られる。
【0023】この精製セルロース繊維は、断面形状が円
形であるので再生セルロースよりも塵埃払拭効果には劣
るものの、強度が高い,吸湿性が低いことから寸法安定
性,摩擦安定性に優れるといった特長を有する。したが
って、このような精製セルロース繊維と再生セルロース
繊維よりなる上記セルロース交絡体2では、この精製セ
ルロースによって再生セルロースが劣るところの強度,
耐湿度性が補強され、十分なコシの強さが得られるとと
もに湿度変化による寸法,摩擦係数の変動が抑えられ、
記録ディスクに対して安定且つ優れたクリーニング効果
を発揮することになる。このような繊維交絡体の一例と
して、レーヨン繊維とテンプル繊維よりなる繊維交絡体
の走査顕微鏡写真図を図2に示す。この写真図中、表面
に凸条部を有する繊維がレーヨンであり、表面平滑な繊
維がテンセルである。このレーヨンとテンセルよりなる
繊維交絡体では、このような凸条部を有するレーヨンに
よって優れた払拭性能が得られ、またテンセルによって
強度,耐湿度性が付与され良好なクリーニング効果を発
揮する。
【0024】なお、以上のようなセルロース繊維交絡体
2において、再生セルロースと精製セルロースの比率
は、8:2〜2:8、より好ましくは4:6〜6:4と
することが望ましい。セルロース繊維交絡体2の再生セ
ルロースの割合が80%を越えた場合には、クリーニン
グ効果は良好であるものの、強度,寸法安定性,摩擦安
定性に劣るものとなる。逆に、精製セルロースの割合が
80%を越えた場合には、強度,寸法安定性,摩擦安定
性は向上するがクリーニング効果が不足する。
【0025】なお、上記セルロース繊維交絡体2には、
繊維ほつれを防止するために、SBR(スチレンブタジ
エンゴム)等のラバー系バインダーを塗布もしくは浸透
させるようにしても良い。但し、SBRの含有量があま
り多くなると粘着性が高くなり記録ディスクとの摺接性
が劣化するのでラバー系バインダーは3重量%を越えな
い範囲で含有させることが望ましい。
【0026】一方、このセルロース繊維交絡体2と加熱
圧着される熱可塑性繊維交絡体1は、前記セルロース交
絡体の繊維ほつれを防止し、布形状を維持させるための
ものである。
【0027】すなわち、セルロース繊維交絡体は熱量印
加によって溶融しないため直接加熱溶着して繊維同士を
接合することができないので、布形状を維持させるには
熱可塑性繊維を保持させて加熱溶着するか、ラバー系の
バインダーを用いて繊維同士を接着接合する等,何らか
の処置を施す必要がある。
【0028】ところが、熱可塑性繊維を再生セルロース
繊維,精製セルロース繊維と直接混毛した場合には、ク
リーニングに際してセルロース繊維とともに熱可塑性繊
維が記録ディスクと摺接することになるので、大きな摩
擦熱が発生して摩耗粉が生じる,静電気が発生して記録
ディスクとの摺接性が劣化する等の不都合が生じる。一
方、ラバー系のバインダーをセルロース繊維交絡体に繊
維同士を完全に接着接合させるに足る十分量で保持させ
た場合には、上述の場合と同様に静電気が発生する他、
記録ディスクと粘着し易くなり、記録ディスクの表面に
悪影響を与えるばかりか、再生セルロースの花弁間がラ
バー系バインダーによって埋まり、塵埃払拭性能も損な
われる。
【0029】これに対して、再生セルロースと精製セル
ロースを交絡してなるセルロース繊維交絡体と熱可塑性
繊維同士を交絡してなる熱可塑性繊維交絡体とを別々に
作製し、これらを加熱圧着することで得られたライナー
では以下のようにしてセルロース繊維交絡体の繊維同士
が接合される。すなわち、上記セルロース繊維交絡体と
熱可塑性繊維交絡体を重合わせ加熱圧着すると熱可塑性
繊維交絡体の一部が溶融してセルロース交絡体の熱可塑
性交絡体との接触部近傍に浸透する。これにより、熱可
塑性繊維交絡体と熱可塑性繊維交絡体とが接着されると
ともに浸透した熱可塑性繊維とセルロース交絡体の繊維
がからまり溶着される。このとき、セルロース繊維交絡
体において熱可塑性繊維が保持されているのは熱可塑性
繊維交絡体との接触部近傍のみであり、熱可塑性繊維交
絡体とは反対側の表面,すなわち記録ディスクが摺接す
る面に熱可塑性繊維が露出することはない。したがっ
て、記録ディスクのクリーニングに際して、記録ディス
クに摺接するのは再生セルロース繊維と精製セルロース
繊維のみとなり、摩耗粉,静電気を発生することなく再
生セルロース繊維の花弁によって効果的に塵埃が除去さ
れることになる。
【0030】なお、セルロース交絡体,熱可塑性交絡体
を交絡する手法としては、スパンレース法,ウォーター
ジェット法等、通常の交絡方法が用いられる。但し、熱
可塑性交絡体を得る場合には、熱可塑性繊維をこれらの
交絡方法を用いて交絡した後、軽く熱溶着するかSBR
等のラバー系バインダーを用いて軽く接着接合すると良
い。
【0031】また、セルロース交絡体と熱可塑性交絡体
を加熱融着する際に、セルロース繊維交絡体と熱可塑性
繊維交絡体とを図3に示すように表面に所定のピッチで
凸部11が形成された圧着ロール12を用いて圧着する
ようにすると、図4に示す如くセルロース交絡体と熱可
塑性繊維交絡体とが部分的に強固に接着し、耐久性に優
れたものが得られる。
【0032】以上がライナーの基本的な構成であるが、
本発明のライナーとしては、熱可塑性交絡体をセルロー
ス交絡体で両側から挟み込んでなる3層構成としても差
し支えない。このように3層構成とすると両主面ともセ
ルロース繊維交絡体で構成されることになるので、カー
トリッジにライナーを貼着するに際してライナーの表裏
を考慮する必要がなくなり、ディスクカートリッジの製
造操作が簡易化する。
【0033】次に、実際に上記ディスクカートリッジ用
ライナーを、再生セルロース繊維,精製セルロース繊維
の比率を各種変化させて作製し、ライナーとしての特性
を調べた。なお、調査項目は、クリーニング効果,摩耗
粉の発生状況,吸排水収縮,乾湿摩擦トルク差,強度の
5項目である。これら調査項目の調査方法を以下に示
す。
【0034】クリーニング効果:磁気ディスクに、その
一主面にカーボン粉末を散布した後、ライナーを接触さ
せて10gの力で押圧し、この状態で回転させる。回転
後、ライナーの汚れ具合を5点法でチェックする。 摩耗粉の発生状況:ディスクカートリッジ内にライナー
を組み込んで磁気ディスクを回転させ、このとき発生す
るホコリのうち0.5μm径以上のものを計数する。
【0035】吸排水収縮:5cm×5cmの大きさに打
ち抜いたライナーを、100mlの水中に浸漬して水中
で回転させ、回転後、乾燥処理を2回繰り返した後、寸
法収縮率(%)を計測する。 乾湿摩擦トルク差:ディスクカートリッジ内にライナー
を組み込んだ後、温度50℃,相対湿度95%環境下及
び温度50℃,相対湿度20%環境下に保存する。保存
後、磁気ディスクを回転させたときにかかるトルクを測
定し、両環境下保存後の磁気ディスク回転のトルク差を
算出する。
【0036】強度:ライナーを幅1cmに切断し、この
切断に要した力の強さを計測する。 これら調査結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】表1に示すように、ディスクカートリッジ
用ライナーにおいては、精製セルロース繊維,再生セル
ロース繊維の比率によって特性が変化し、精製セルロー
スはクリーニング効果の向上に寄与し、精製セルロース
繊維は摩耗粉の発生を防止するとともに、吸排水収縮,
乾湿摩擦トルク差を抑え、強度の向上させるように作用
している。
【0039】このことから、ライナーに再生セルロース
繊維と精製セルロース繊維を組み合わせて用いること
は、ライナーの特性を制御する上で有効であることがわ
かる。そして、再生セルロース繊維と精製セルロース繊
維とを2:8〜8:2、より好ましくは4:6〜6:4
の比率で交絡すればクリーニング効果に優れるとともに
寸法安定性,摩擦係数安定性を有し、記録ディスクとの
摺接によって摩耗粉の発生し難いライナーが獲得できる
ことがわかる。
【0040】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明のディスクカートリッジ用ライナーは、熱可塑性繊維
を交絡してなる熱可塑性繊維交絡体と、再生セルロース
繊維と精製セルロース繊維を交絡してなるセルロース繊
維交絡体とを加熱圧着してなるので、強度が高く、寸法
安定性,摩擦安定性に優れるとともに高い払拭性能を有
する。したがって、寸法の揃った製品が得易く、安定且
つ優れたクリーニング効果を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したディスクカートリッジ用ライ
ナーの一構成例を示す要部概略断面図である。
【図2】ディスクカートリッジ用ライナーの走査顕微鏡
写真である。
【図3】セルロース繊維交絡体と熱可塑性繊維交絡体と
を加熱圧着するための圧着ロールの一例を示す概略斜視
図である。
【図4】セルロース繊維交絡体と熱可塑性繊維交絡体の
加熱圧着状態を示す要部概略断面図である。
【図5】ディスクカートリッジの一般的な構成を示す分
解斜視図である。
【図6】再生セルロース繊維の形状を示す概略斜視図で
ある。
【符号の説明】
1・・・熱可塑性繊維交絡体 2・・・セルロース繊維交絡体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性繊維を交絡してなる熱可塑性繊
    維交絡体と、再生セルロース繊維と精製セルロース繊維
    を交絡してなるセルロース繊維交絡体とを加熱圧着して
    なることを特徴とするディスクカートリッジ用ライナ
    ー。
  2. 【請求項2】 セルロース繊維交絡体を構成する精製セ
    ルロース繊維の割合が20重量%以上であることを特徴
    とする請求項1記載のディスクカートリッジ用ライナ
    ー。
  3. 【請求項3】 精製セルロース繊維は、乾強度が3g/
    d以上であることを特徴とする請求項1記載のディスク
    カートリッジ用ライナー。
  4. 【請求項4】 セルロース繊維交絡体にゴム系バインダ
    ーが3重量%以下の割合で含有されていることを特徴と
    する請求項1記載のディスクカートリッジ用ライナー。
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