JPH07216901A - 切り取り斜面補強工法 - Google Patents
切り取り斜面補強工法Info
- Publication number
- JPH07216901A JPH07216901A JP1440194A JP1440194A JPH07216901A JP H07216901 A JPH07216901 A JP H07216901A JP 1440194 A JP1440194 A JP 1440194A JP 1440194 A JP1440194 A JP 1440194A JP H07216901 A JPH07216901 A JP H07216901A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slope
- pipe
- slope surface
- grout
- cut
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Piles And Underground Anchors (AREA)
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 施工性が向上され、切り取り斜面全体の安定
性が向上される切り取り斜面補強工法を提供する。 【構成】 切り取り斜面の法尻削孔２にグラウトを介し
て固定した縦パイプ５と横パイプ６とによって前記斜面
に格子状パイプを組立て、プレート９に貫挿したボルト
１０を前記斜面に削孔したボルト挿入孔４に挿入し、グ
ラウト８を介して固定し、同ボルト１０に装着されたナ
ット１１を緊締してプレート９を介して前記格子状パイ
プを斜面に圧締し、同格子状パイプを介して前記ボルト
の張力を斜面全体に均等で有効に働かせ、斜面の安定性
を増大するとともに、従来工法における吹き付けコンク
リート作業を不要ならしめた。
性が向上される切り取り斜面補強工法を提供する。 【構成】 切り取り斜面の法尻削孔２にグラウトを介し
て固定した縦パイプ５と横パイプ６とによって前記斜面
に格子状パイプを組立て、プレート９に貫挿したボルト
１０を前記斜面に削孔したボルト挿入孔４に挿入し、グ
ラウト８を介して固定し、同ボルト１０に装着されたナ
ット１１を緊締してプレート９を介して前記格子状パイ
プを斜面に圧締し、同格子状パイプを介して前記ボルト
の張力を斜面全体に均等で有効に働かせ、斜面の安定性
を増大するとともに、従来工法における吹き付けコンク
リート作業を不要ならしめた。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は切り取り斜面の補強工法
に係るものである。
に係るものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、切り取り斜面の補強工法として
は、 （イ） 鉄筋挿入工法 斜面に挿入される比較的短いロックボルトと、同斜面の
表面保護材とを併用して斜面を安定化させる工法、 （ロ） 先端拡幅短ボルト工法 前記（イ）の鉄筋挿入工法のボルトより更に短いボルト
を、先端が拡幅されたボーリング孔内に挿入してグラウ
トを注入、充填し、同グラウトの硬化後、前記ボルトが
貫挿されたプレートを外部よりナットで緊締して地山に
拘束圧を付加し、斜面を安定化させるとともに、表面保
護材の併用により、地山を擬似構造物として作用させる
工法、が行なわれており、前記（イ）（ロ）の両工法と
も斜面の表面保護として、同面にラスを張設してコンク
リートの吹き付けを行う。
は、 （イ） 鉄筋挿入工法 斜面に挿入される比較的短いロックボルトと、同斜面の
表面保護材とを併用して斜面を安定化させる工法、 （ロ） 先端拡幅短ボルト工法 前記（イ）の鉄筋挿入工法のボルトより更に短いボルト
を、先端が拡幅されたボーリング孔内に挿入してグラウ
トを注入、充填し、同グラウトの硬化後、前記ボルトが
貫挿されたプレートを外部よりナットで緊締して地山に
拘束圧を付加し、斜面を安定化させるとともに、表面保
護材の併用により、地山を擬似構造物として作用させる
工法、が行なわれており、前記（イ）（ロ）の両工法と
も斜面の表面保護として、同面にラスを張設してコンク
リートの吹き付けを行う。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記した（イ）（ロ）
の両工法ともに、鉄筋、ボルト系補強材だけでなく、吹
き付けコンクリートを併用するので施工に多大の手間と
時間を要する。本発明は前記従来技術の有する問題点に
鑑みて提案されたもので、その目的とする処は、施工性
が向上され、切り取り斜面全体の安定性が向上される切
り取り斜面補強工法を提供する点にある。
の両工法ともに、鉄筋、ボルト系補強材だけでなく、吹
き付けコンクリートを併用するので施工に多大の手間と
時間を要する。本発明は前記従来技術の有する問題点に
鑑みて提案されたもので、その目的とする処は、施工性
が向上され、切り取り斜面全体の安定性が向上される切
り取り斜面補強工法を提供する点にある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る切り取り斜面補強工法によれば、切り
取り斜面の法尻にパイプ固定用の孔を削孔してグラウト
を充填し、同削孔部に縦パイプを挿入して固定し、次い
で同縦パイプに横パイプを組合わせて格子状のパイプを
組立てるとともに、前記斜面に削孔されたボルト挿入孔
にグラウトを充填し、プレートに所定間隔毎に貫通され
たボルトを挿入して前記グラウトの硬化後、前記各ボル
トをナットで緊締して前記プレートをパイプに圧締する
ものである。
め、本発明に係る切り取り斜面補強工法によれば、切り
取り斜面の法尻にパイプ固定用の孔を削孔してグラウト
を充填し、同削孔部に縦パイプを挿入して固定し、次い
で同縦パイプに横パイプを組合わせて格子状のパイプを
組立てるとともに、前記斜面に削孔されたボルト挿入孔
にグラウトを充填し、プレートに所定間隔毎に貫通され
たボルトを挿入して前記グラウトの硬化後、前記各ボル
トをナットで緊締して前記プレートをパイプに圧締する
ものである。
【０００５】
【作用】本発明によれば前記したように、切り取り斜面
の法尻に削孔したパイプ固定用の孔にグラウトを充填
し、縦パイプを挿入することによって同縦パイプを固定
し、次いで同縦パイプに横パイプを組み合わせて前記切
り取り斜面に格子状パイプを組み立て、前記斜面に削孔
されたボルト挿入孔にグラウトを充填し、同ボルト挿入
孔に所定間隔毎にボルトが貫通されたプレートにおける
同各ボルトを挿入し、同挿入孔の充填グラウトの硬化を
待って、前記各ボルトをナットで緊締することによっ
て、前記プレートを格子状パイプに固定し、前記格子状
パイプの剛性によってボルトの張力を斜面全体に均等、
且つ有効に働かせ斜面の安定を図る。
の法尻に削孔したパイプ固定用の孔にグラウトを充填
し、縦パイプを挿入することによって同縦パイプを固定
し、次いで同縦パイプに横パイプを組み合わせて前記切
り取り斜面に格子状パイプを組み立て、前記斜面に削孔
されたボルト挿入孔にグラウトを充填し、同ボルト挿入
孔に所定間隔毎にボルトが貫通されたプレートにおける
同各ボルトを挿入し、同挿入孔の充填グラウトの硬化を
待って、前記各ボルトをナットで緊締することによっ
て、前記プレートを格子状パイプに固定し、前記格子状
パイプの剛性によってボルトの張力を斜面全体に均等、
且つ有効に働かせ斜面の安定を図る。
【０００６】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例について説明す
る。従来工法と同様に地山１に切土を行った後、オーガ
ーによって法尻に水平方向に亘りパイプ固定用の孔２を
削孔するとともに、後述の格子状パイプの格子内のほぼ
中心位置に掘削機３によって先端が拡幅されたボルト挿
入孔４を削孔する。（図１参照） 次いで前記孔２にグラウトを注入、充填して縦パイプ５
を挿入し、グラウトの硬化を待って同縦パイプ５を固定
する。
る。従来工法と同様に地山１に切土を行った後、オーガ
ーによって法尻に水平方向に亘りパイプ固定用の孔２を
削孔するとともに、後述の格子状パイプの格子内のほぼ
中心位置に掘削機３によって先端が拡幅されたボルト挿
入孔４を削孔する。（図１参照） 次いで前記孔２にグラウトを注入、充填して縦パイプ５
を挿入し、グラウトの硬化を待って同縦パイプ５を固定
する。
【０００７】次いで同縦パイプ５に横パイプ６を組合わ
せ、クランプ７等によって結束して法面に格子状のパイ
プを組み立てる。（図２及び図３参照） 次いで前記ボルト挿入孔４にグラウト８を充填する。９
は帯状のプレートで所定間隔毎にボルト１０が貫挿さ
れ、同各ボルト１０を前記各ボルト挿入孔４に挿入し、
同孔４のグラウト８が硬化するとボルト１０に装着され
たナット１１を緊締し、プレート９によって格子状のパ
イプを地山の斜面に押圧力Ｐで圧着、固定し、同格子状
のパイプの剛性で前記ボルト１０の張力を斜面全体に均
等、且つ有効に働かせ斜面の安定性を増大させる。
せ、クランプ７等によって結束して法面に格子状のパイ
プを組み立てる。（図２及び図３参照） 次いで前記ボルト挿入孔４にグラウト８を充填する。９
は帯状のプレートで所定間隔毎にボルト１０が貫挿さ
れ、同各ボルト１０を前記各ボルト挿入孔４に挿入し、
同孔４のグラウト８が硬化するとボルト１０に装着され
たナット１１を緊締し、プレート９によって格子状のパ
イプを地山の斜面に押圧力Ｐで圧着、固定し、同格子状
のパイプの剛性で前記ボルト１０の張力を斜面全体に均
等、且つ有効に働かせ斜面の安定性を増大させる。
【０００８】図４において１２はグラウト注入パイプで
ある。なお斜面の表面の肌落ちが著しい場合には、パイ
プの上から、あるいはパイプの代りに鉄筋を用いて吹き
付けコンクリートを行ってもよい。
ある。なお斜面の表面の肌落ちが著しい場合には、パイ
プの上から、あるいはパイプの代りに鉄筋を用いて吹き
付けコンクリートを行ってもよい。
【０００９】
【発明の効果】本発明によれば前記したように、下端部
を切り取り斜面の法尻に固定された縦パイプと、横パイ
プとを組合わせた格子状のパイプを斜面に配設し、同斜
面に挿入固定されたボルトによって、同ボルトが貫挿さ
れたプレートを前記格子状パイプに圧締して同格子状パ
イプを法面に圧着し、同格子状パイプの剛性で前記ボル
トの張力を斜面全体に均等で有効に働かせ、同斜面の安
定性を増大するものである。
を切り取り斜面の法尻に固定された縦パイプと、横パイ
プとを組合わせた格子状のパイプを斜面に配設し、同斜
面に挿入固定されたボルトによって、同ボルトが貫挿さ
れたプレートを前記格子状パイプに圧締して同格子状パ
イプを法面に圧着し、同格子状パイプの剛性で前記ボル
トの張力を斜面全体に均等で有効に働かせ、同斜面の安
定性を増大するものである。
【００１０】また本発明によれば、組立容易な格子状パ
イプでボルトの張力を斜面全体に有効に働かせて同斜面
に拘束圧を与え、同斜面の安定性を増大し、従来工法に
おける如き吹き付けコンクリートの手間を省略すること
によって施工性を向上し、工期を短縮しうるものであ
る。
イプでボルトの張力を斜面全体に有効に働かせて同斜面
に拘束圧を与え、同斜面の安定性を増大し、従来工法に
おける如き吹き付けコンクリートの手間を省略すること
によって施工性を向上し、工期を短縮しうるものであ
る。
【図１】地山の削孔工程を示す縦断面図である。
【図２】縦パイプを固定してこれに横パイプを組付ける
工程を示す縦断面図である。
工程を示す縦断面図である。
【図３】格子状パイプを斜面に組み立てた状態を示す正
面図である。
面図である。
【図４】ボルト挿入孔にグラウトしてボルトを挿入した
状態を示す縦断面図である。
状態を示す縦断面図である。
【図５】ボルト用挿入孔のグラウトが硬化したのち、プ
レートを格子状パイプに圧締した状態を示す正面図であ
る。
レートを格子状パイプに圧締した状態を示す正面図であ
る。
【図６】図５の縦断面図である。
１ 地山 ２ パイプ固定用の孔 ３ 掘削機 ４ ボルト挿入孔 ５ 縦パイプ ６ 横パイプ ７ クランプ ８ グラウト ９ プレート １０ ボルト １１ ナット １２ グラウト注入パイプ
Claims (1)
- 【請求項１】 切り取り斜面の法尻にパイプ固定用の孔
を削孔してグラウトを充填し、同削孔部に縦パイプを挿
入して固定し、次いで同縦パイプに横パイプを組合わせ
て格子状のパイプを組立てるとともに、前記斜面に削孔
されたボルト挿入孔にグラウトを充填し、プレートに所
定間隔毎に貫通されたボルトを挿入して前記グラウトの
硬化後、前記各ボルトをナットで緊締して前記プレート
をパイプに圧締することを特徴とする切り取り斜面補強
工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1440194A JPH07216901A (ja) | 1994-02-08 | 1994-02-08 | 切り取り斜面補強工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1440194A JPH07216901A (ja) | 1994-02-08 | 1994-02-08 | 切り取り斜面補強工法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07216901A true JPH07216901A (ja) | 1995-08-15 |
Family
ID=11860032
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1440194A Pending JPH07216901A (ja) | 1994-02-08 | 1994-02-08 | 切り取り斜面補強工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07216901A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100402952B1 (ko) * | 2000-10-12 | 2003-10-22 | 최용기 | 슬로우프-지오 에프알피 보강시스템 |
| CN102002956A (zh) * | 2010-12-07 | 2011-04-06 | 武汉大学 | 开挖边坡断层出露区域的多层次全封闭加固技术 |
| CN106522248A (zh) * | 2016-11-25 | 2017-03-22 | 重庆市基础工程有限公司 | 加固土质边坡方法及边坡加固装置 |
| CN107975050A (zh) * | 2017-12-08 | 2018-05-01 | 中水北方勘测设计研究有限责任公司 | 一种使堆渣体稳定的方法 |
-
1994
- 1994-02-08 JP JP1440194A patent/JPH07216901A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100402952B1 (ko) * | 2000-10-12 | 2003-10-22 | 최용기 | 슬로우프-지오 에프알피 보강시스템 |
| CN102002956A (zh) * | 2010-12-07 | 2011-04-06 | 武汉大学 | 开挖边坡断层出露区域的多层次全封闭加固技术 |
| CN106522248A (zh) * | 2016-11-25 | 2017-03-22 | 重庆市基础工程有限公司 | 加固土质边坡方法及边坡加固装置 |
| CN107975050A (zh) * | 2017-12-08 | 2018-05-01 | 中水北方勘测设计研究有限责任公司 | 一种使堆渣体稳定的方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH07300820A (ja) | 落石等の密着式防護網工法とそのロープ・網アンカー構造 | |
| JPH07216901A (ja) | 切り取り斜面補強工法 | |
| JP3277793B2 (ja) | 壁構造物の補強工法 | |
| KR20050114302A (ko) | 강재 및 열경화성 수지 정착구와 긴장장치 및 이에 의한 섬유보강판 프리스트레싱 구조물 보강방법 | |
| JPH0913302A (ja) | 直結まくら木の設置構造および直結まくら木の設置方法 | |
| JPH11229413A (ja) | 矢板金物及びショイントナット並ひに地下外周壁の防水材取り付け工法 | |
| JPS6320984B2 (ja) | ||
| JP3202201B2 (ja) | 型枠の固定方法及び固定治具 | |
| KR100763032B1 (ko) | 프리스트레싱 쏘일 네일링 구조 | |
| JP2005002558A (ja) | プレキャストブロックによる既設下部構造物の縁端拡幅構造およびその施工方法 | |
| JP3969571B2 (ja) | 棒状部材の締結用部材 | |
| KR20200066274A (ko) | 마감일체형 합벽식 목재마감옹벽 및 그 시공방법 | |
| JP3513784B2 (ja) | 高架橋の脚柱補強方法 | |
| JPH0931993A (ja) | 法面保護用受圧板の施工法 | |
| JP3482621B2 (ja) | 既存鉄筋コンクリート壁の補強方法 | |
| JP2006283548A (ja) | 法枠構造体及び法枠構造体の施工方法 | |
| CN221346303U (zh) | 一种装配式现浇梁柱节点模板固定结构 | |
| KR20070061487A (ko) | 프리스트레싱 쏘일 네일링 구조 | |
| KR200415159Y1 (ko) | 프리스트레싱 쏘일 네일링 구조 | |
| JP2598403B2 (ja) | 地下構造物用足場金具の取付け方法 | |
| JP2768166B2 (ja) | 法面プレート | |
| KR200420358Y1 (ko) | 프리스트레싱 쏘일 네일링 구조 | |
| JPH0622054Y2 (ja) | コンクリート止め | |
| JP2001081772A (ja) | 切土補強土工法 | |
| JP2003321913A (ja) | 手摺りの改修方法と新しい手摺りの取付装置 |