JPH0721677A - 記録用媒体駆動装置 - Google Patents

記録用媒体駆動装置

Info

Publication number
JPH0721677A
JPH0721677A JP18883193A JP18883193A JPH0721677A JP H0721677 A JPH0721677 A JP H0721677A JP 18883193 A JP18883193 A JP 18883193A JP 18883193 A JP18883193 A JP 18883193A JP H0721677 A JPH0721677 A JP H0721677A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base
annular
ring
fitted
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP18883193A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3393611B2 (ja
Inventor
Tokukado Ogawa
徳門 小河
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Corp
Original Assignee
Nidec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Corp filed Critical Nidec Corp
Priority to JP18883193A priority Critical patent/JP3393611B2/ja
Publication of JPH0721677A publication Critical patent/JPH0721677A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3393611B2 publication Critical patent/JP3393611B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rotational Drive Of Disk (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置全体をできるだけ薄型化・小型化しつ
つ、スピンドルモータの振動をできるだけ防止して回転
精度を良くし、記録用媒体に対する記録密度を高めて大
記録容量を実現する。 【構成】 基盤2の嵌合孔2aに、底部6から支柱7が
突設されてなる有底円筒形状部材Bを、その基部におい
て嵌合固定する。リング部材11の嵌合凸部12a・1
2bをステータコア14の外周部14b1同士の周方向
間隙に嵌合させ、外周部14b1の底面にリング部10
の上面を当接させる。リング部10、外周部14b1及
び嵌合凸部12a・12bと、ステータコア14の環状
基部14a及び円筒状部8の間の環状部分に、ステータ
コア14の各スロットから充填接着剤17を充填して固
化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基盤に対しスピンドル
モータ部が一体的に設けられた記録用媒体駆動装置に関
する。
【0002】
【従来の技術及び解決しようとする課題】所謂ノート型
パソコンを始めとするパーソナルコンピュータ等の機器
には、益々小型化・薄型化及び大容量化が求められてい
る。そのため、それらに取り付けて使用される不揮発性
の補助記憶装置についても、必然的に、小型化・薄型化
及び大容量化が強く要請されている。
【0003】厚さ5mm程度に薄型化されたICメモリ
ーカードには、所謂フラッシュメモリが組み込まれてい
るが、記憶容量の点で十分な満足は得られていない。
【0004】薄型で大記憶容量の不揮発性補助記憶装置
を実現する手段の一つとして、ハードディスク等の記録
用媒体を駆動するスピンドルモータを備えた記録用媒体
駆動装置を利用することが考えられる。
【0005】しかしながら、ICメモリーカードと同等
に小型・薄型化しつつより記録容量を大きくするには、
スピンドルモータの振動をできるだけ防止し、より一層
の高回転精度を実現することによって、記録用媒体に対
する記録密度を高めることを可能ならしめる必要があ
る。
【0006】本発明は、従来技術に存した上記のような
問題点に鑑み行われたものであって、その目的とすると
ころは、装置全体をできるだけ薄型化・小型化しつつ、
スピンドルモータの振動をできるだけ防止して回転精度
を良くし、記録用媒体に対する記録密度を高めて大記録
容量を実現することができる記録用媒体駆動装置を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の記録用媒体駆動装置は、略円板状の底部か
ら円筒状部と同じ向きに同軸状に支柱が突設されてなる
有底円筒形状部が、その基部外周部において平板状の基
盤に設けられた嵌合孔に同軸状に嵌合固定され、ステー
タコアの環状基部から径方向外方へ突設されたコア歯に
ステータコイルが捲回され、ステータコアの環状基部が
前記円筒状部に嵌合固定されてなる記録用媒体駆動装置
であって、リング部材のリング部から軸線方向に突設さ
れた嵌合凸部が、コア歯の外周部同士の周方向間隙に嵌
合し、コア歯の外周部の底面に、リング部のうち軸線方
向一方側が接し、リング部のうち軸線方向他方側は、基
盤に接しており、基盤と、環状基部と、コア歯及びリン
グ部材とにより囲繞された空間内に充填接着剤が充填さ
れ、基盤、ステータコア、ステータコイル及びリング部
材が、その充填接着剤により一体的に固定されたものと
している。
【0008】
【作用】有底円筒形状部が、その基部外周部において、
基盤に設けられた嵌合孔に同軸状に嵌合固定され、その
有底円筒形状部の円筒状部に環状基部にて嵌合固定され
たステータコアにおけるコア歯の外周部同士の周方向間
隙に、リング部材のリング部から軸線方向に突設された
嵌合凸部が嵌合し、コア歯の外周部の底面に、リング部
のうち軸線方向一方側が接し、リング部のうち軸線方向
他方側は、基盤に接しているので、基盤と、ステータコ
アの環状基部と、コア歯及びリング部材とにより囲繞さ
れた空間内に、そのままの状態で容易に充填接着剤を充
填して固化させることができる。
【0009】基盤に設けられた嵌合孔に同軸状に嵌合固
定された有底円筒形状部の円筒状部に対しステータコア
の環状基部が嵌合固定され、リング部材の嵌合凸部がス
テータコアのコア歯の外周部同士の周方向間隙に嵌合
し、それ自体は強度及び剛性が比較的低い平板状の基
盤、ステータコア、ステータコイル及びリング部材が、
前記充填接着剤により一体的に固定されているので、そ
れら全体の強度及び剛性が高められ、以て、ステータコ
アを含めたそれら全体の固有振動数が高められる。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を、図面を参照しつつ説明す
る。図1乃至図5は、本発明の1実施例としてのハード
ディスク駆動装置についてのものであって、そのうち図
1は要部断面図、図2はリング部材の平面図、図3は、
リング部材が嵌合したステータが基盤に取り付けられた
状態の要部平面図、図4は、リング部材が嵌合したステ
ータが基盤に取り付けられた状態の正面断面図、図5は
平面図である。なお、本発明の記録用媒体駆動装置にお
いて対象となり得る記録用媒体は、云うまでもなく、ハ
ードディスクに限られるものではない。
【0011】このハードディスク駆動装置Aは、厚さ5
mmのICメモリーカード(TYPE 2)と同じサイズとす
るために、ハードディスクの回転駆動とハードディスク
に対する読み書きを行うための駆動・読み書き部A1と
それらを作動させるための回路部A2とを、従来のよう
に上下に重なった状態に、すなわち垂直方向に分けて配
置するのではなく、ほぼ同一平面内において、言わば水
平方向に分けて配置している。
【0012】2は、ハードディスク駆動装置Aにおける
ステンレス鋼鍛造の0.4mm厚の平板状をなす基盤で
ある。4は装置の蓋体であって、0.25mm厚のステ
ンレス鋼製の主板4aと補強板4bからなる。基盤2
は、図5において横長の平面長方形状をなし、ディスク
駆動及び読み書き部A1はその左側に、回路部A2は右
側に位置する。
【0013】駆動・読み書き部A1の中央前寄り位置に
嵌合孔2aが設けられており、有底円筒形状部材Bが、
その基部外周部において嵌合孔2aに同軸状に嵌合固定
されている。
【0014】有底円筒形状部材Bは、円板状の底部6か
ら円筒状部8と同じ向きに同軸状に円柱形状の支柱7が
突設されてなる。円筒状部8の外周下部には環状突部8
aが設けられ、環状突部8aの下面が基盤2の上面にお
ける嵌合孔2aの周囲の部分に当接することにより嵌合
孔2aに対する有底円筒形状部材Bの嵌合の強度及び剛
性を高めている。また支柱7の上端縮径部7aは、蓋体
4に嵌合固定されている。
【0015】図2及び図4に示されるように、リング部
材11は、環状のリング部10と、そのリング部10か
ら軸線方向上方に突設された嵌合凸部12a・12bか
らなる。リング部材11の材料は、耐熱性合成樹脂が好
ましい(例えば耐熱温度220℃のPPS等)。嵌合凸
部12a・12bは、40度中心角毎に9個所に設けら
れている。そのうち5個所には、軸線方向上方にのみ突
起した嵌合凸部12aが設けられ、残りの4個所には、
軸線方向上方に突起した上方突部12b1と、更に径方
向内方に突出して周方向に拡開した拡開部12b2とか
らなる嵌合凸部12bが設けられている。これら2種類
の嵌合凸部12a・12bは、図2における右側の嵌合
凸部12aが連続する以外は交互に配されている。
【0016】ステータコア14の環状基部14aから9
回回転対称状に径方向外方へ突設されたコア歯14bに
それぞれステータコイル16が捲回されている。コア歯
14bの外周部14b1は、周方向両側に拡開してい
る。リング部材11の各嵌合凸部12a・12bは、外
周部14b1同士の周方向間隙に嵌合し、外周部14b
1の底面には、リング部10の上面が接している。従っ
て嵌合凸部12aの側面及び嵌合凸部12bの上方突部
12b1の側面と、外周部14b1の側面とが接してい
る。嵌合凸部12a・12bの上面と外周部14b1の
上面は、同じ高さである。
【0017】この実施例の場合、80度又は120度中
心角離隔した4個所の嵌合凸部12bにおける拡開部1
2b2の外周面は、隣接する2つのコア歯14bの外周
部14b1のうち周方向に拡開した部分の内周面に接す
ることとなる。そのため、上述のようにしてリング部材
11をステータコア14に取り付けることにより、リン
グ部材11とステータコア14の心合わせが自ら行われ
る。
【0018】フレキシブル回路基板68は、環状部68
bと、その一端から外方へ延設された引出し部68aか
らなる。環状部68bの外径は、リング部材11のリン
グ部10の内径よりもやや小さく、環状部68bの外周
部14b1には、嵌合凸部12bの拡開部12b2に対
応する切欠部90が形成されている。
【0019】フレキシブル回路基板68をステータコイ
ル16の下面に貼着する場合、フレキシブル回路基板6
8の上面に設けられた端子領域92にステータコイル1
6の引出し部(図示を略す。)を半田付けにより接続す
ると共に、切欠部90をリング部材11の拡開部12b
2に対応させて位置決めする。
【0020】このようにしてリング部材11及びフレキ
シブル回路基板68が取り付けられたステータコア14
は、その環状基部14aにおいて円筒状部8に外嵌固定
された状態で、リング部材11の下面は、一部において
引出し部68aを挟んで基盤2の上面に当接している。
フレキシブル回路基板68の引出し部68aは、基盤2
の上面に沿って図5における右方へ引き出され、基盤2
上に設けられた回路部A2に接続される。回路部A2
の、図5における右端には、外部接続用のコネクタ部が
設けられている(図示を略す。)。
【0021】リング部10、外周部14b1及び嵌合凸
部12a・12bと、環状基部14a及び円筒状部8の
間の環状部分に、ステータコア14の各スロットから充
填接着剤17(充填剤と接着剤の両機能を有するもの。
耐熱性の点で、熱硬化性のものが好ましい。例えば10
0℃程度に加熱して硬化させるもの等。)が充填され、
基盤2、円筒状部8、環状基部14a、コア歯14b、
リング部材11、ステータコイル16及びフレキシブル
回路基板68の環状部68bが、その充填接着剤17の
固化により一体的に固定されている。
【0022】外周部14b1の底面とリング部10の上
面との間隙、及び嵌合凸部12aまたは上方突部12b
1の側面と外周部14b1の側面との間隙は、それぞれ
充填接着剤17がそれらの間隙に入り込んで両者を接着
し、而も流出しない程度(充填接着剤の粘度等の物性に
もよるが、例えば0.1mm程度)とすることが望まし
いが、その間隙からほぼ漏れない程度に小さければ差し
支えない。
【0023】有底円筒形状部材Bの円筒状部8に嵌合固
定されたステータコア14におけるコア歯14bの外周
部14b1同士の周方向間隙に、リング部材11のリン
グ部10から軸線方向に突設された嵌合凸部12a及び
嵌合凸部12bの上方突部12b1が嵌合し、コア歯1
4bの外周部14b1の底面に、リング部10の上面が
接し、リング部10の下面は、基盤2に接しているの
で、基盤2と、環状基部14a及び円筒状部8と、コア
歯14b及びリング部材11とにより囲繞された空間内
に、そのままの状態で容易に充填接着剤17を充填して
固化させることができる。基盤2は平板状であるから、
嵌合凸部12a・12b及び円筒状部8に対応する環状
部分等を基盤に一体に形成する場合とは異なり、基盤に
加工を施す必要がない。それゆえ、全体として効率良く
製造することができる。また、嵌合凸部や環状部分等を
加工することが困難な薄い板を使用することもでき、更
に、円筒状部8を有する有底円筒形状部材Bが嵌合孔2
aに嵌合固定されると共にリング部材11が基盤2に直
接固定されてステータの底板が省略されるので、装置全
体を薄型化する上で効果が高い。
【0024】基盤2の嵌合孔2aに嵌合固定された有底
円筒形状部材Bの円筒状部8に対しステータコア14の
環状基部14aが嵌合固定され、リング部材11の嵌合
凸部12a及び嵌合凸部12bの上方突部12b1がコ
ア歯14bの外周部14b1同士の周方向間隙に嵌合
し、それ自体は強度及び剛性が比較的低い平板状の基盤
2、基部において基盤2に固定された有底円筒形状部材
Bの円筒状部8、ステータコア14、ステータコイル1
6及びリング部材11が、前記充填接着剤17により一
体的に固定されているので、それら全体の強度及び剛性
が高められる。ステータコア14の全周に亙って充填接
着剤17が充填され、固化しているので、その効果は大
きい。それによってステータコア14を含めたそれら全
体の固有振動数も高められ、共振の発生が良好に防止さ
れるので、振動が効果的に抑制され、回転精度の向上に
資するところが大きく、ハードディスク等の記録用媒体
に対する記録密度を高める上で有効である。
【0025】また、この実施例のようにリング部材11
を非金属材料により形成すると、嵌合凸部12a・12
b及びリング部10が金属により形成されている場合と
異なり、モータ駆動時における渦電流損失及びヒステリ
シス損失の発生が防止され、良好な電流特性が実現され
る。
【0026】18は第1玉軸受、20は第2玉軸受であ
る。これらの第1玉軸受18及び第2玉軸受20の内輪
は、支柱7の外周面に接着剤により固定されている。
【0027】22はロータハブである。ロータハブ22
は、円筒部22aと、その上部外周側に有する環状張出
部22bからなり、円筒部22aの内周面に、第1玉軸
受18及び第2玉軸受20の外輪が接着剤によって固定
されている。それによってロータハブ22は、支柱7に
対し回転自在に支持されている。環状張出部22bは、
上から順に、小径部22b1、大径部22b2及び下向
きに突出した小径の環状突部22b3を有してなる。環
状突部22b3の内周側は、下方開口の環状溝部22b
4に形成され、そこに円筒状部8の上端部が挿入された
状態となっている。
【0028】小径部22b1には、1.3インチのハー
ドディスク23が外嵌され、その内周部が、クランパ2
4と大径部22b2との間に挟持されている。クランパ
24は、環状張出部22bの内周部に螺子止めされる。
【0029】大径部22b2の下側に、環状突部22b
3に外嵌された状態で保持用環状板28の内周部が固定
されている。この保持用環状板28の外周部には、環状
のロータマグネット30を内側に保持した垂下部28a
を有し、ロータマグネット30とステータコア14は、
径方向ギャップを隔てて相対している。保持用環状板2
8は、軟磁性材料により構成され、ロータマグネット3
0のヨークと、磁気シールド板とを兼ねる。
【0030】ロータハブ22の円筒部22aの上端内周
部には、環状のシール板25が内嵌固定され、シール板
25の内周部は、支柱7の外周面と僅かな径方向間隙を
隔てて相対している。これによって、第1玉軸受18か
らの潤滑剤微粒子等が上方からディスク室3内に飛散す
ることが防がれる。
【0031】また、ロータハブ22の円筒部22a、円
筒状部8及び環状溝部22b4により、ラビリンスシー
ル効果が得られ、第2玉軸受20からの潤滑剤微粒子等
が基盤2と垂下部28aとの間からディスク室3内に飛
散することが防がれる。また、保持用環状板28とロー
タマグネット30との間に形成されている径方向内方開
口の環状溝部が、第2玉軸受20からの潤滑剤微粒子等
を貯留し、ディスク室3内に飛散することを防ぐ効果を
発揮する。
【0032】ハードディスク23の下面と保持用環状板
28の上面との間には、ハードディスク23の上下面に
配される磁気ヘッド46のうち下側のものが出入りし得
る間隙を有している。蓋体4の主板4aは、アーム62
の可動範囲を除き、補強板4bによって補強されてい
る。
【0033】60は、基盤2に固定されたピボットアセ
ンブリであって、磁気ヘッド46及びボイスコイル(図
示を略す。)をそれぞれ先端部及び基部に保持するアー
ム62を、基盤2に対し回動自在に支持するものであ
る。64は、アーム62を回動させて磁気ヘッド46を
位置決めするためのボイスコイルモータのヨークであ
る。なお、ピボットアセンブリ60に用いる玉軸受(図
示を略す。)の潤滑剤としては、グリースを用いるより
もオイルを用いる方が望ましい。ボイスコイルモータに
よる実効トルクのばらつきを抑えて磁気ヘッド46の位
置決め精度を高めるためである。
【0034】また、基盤2及び蓋体4が何れも薄板であ
るため、内部機構保護のため、アーム62の可動範囲を
除くほぼ全域において、基盤2と蓋体4の間に合成樹脂
製の補強ブロック66が介装されている。
【0035】図6は、本発明の別の実施例のハードディ
スク駆動装置についての要部断面図である。この実施例
では、基盤102の嵌合孔102aの周囲が環状立上部
102bに形成されて、有底円筒形状部材Cの嵌合の強
度及び剛性が高められている。なお、有底円筒形状部材
Cの円筒状部108は、前記実施例とは異なり、環状突
部を有さず、充填接着剤17は、円筒状部108にはほ
とんど固着していない。
【0036】図7は、本発明の更に別の実施例のハード
ディスク駆動装置についての要部断面図である。この実
施例でも、基盤102の嵌合孔102aの周囲が環状立
上部102bに形成されて、有底円筒形状部Dの嵌合の
強度及び剛性が高められている。この有底円筒形状部D
は、中央部軸線方向に支柱207を有する円板状の底部
206の外周部に円筒状部208の基部が外嵌固定され
てなるものであり、円筒状部208は環状突部を有さ
ず、充填接着剤17は、円筒状部208にはほとんど固
着していない。
【0037】ロータハブ222は、中央円筒軸部222
aと外周部222bとの間に下方開口の環状溝部222
cを形成してなる。この中央円筒軸部222a内に支柱
207が若干の径方向間隙を隔有して挿通された状態
で、中央円筒軸部222aの外周部と円筒状部208の
内周部の間に上下玉軸受218・220が介装されるこ
とにより、ロータハブ222が回転自在に支持されてい
る。そして上玉軸受218及び円筒状部208の上部
は、環状溝部222c内にほぼ収容された状態となって
いる。また支柱207の上端縮径部207aは、蓋体4
に嵌合固定されている。
【0038】この実施例では、いわゆるシャフト回転タ
イプでありながら蓋体4が支柱207により支持されて
いるため、蓋体4の剛性が比較的低いものであるにもか
かわらず蓋体4とロータハブ222との接触が防がれ
る。また、底部206及び支柱207と中央円筒軸部2
22aとによりラビリンスシール状の効果が発揮され、
下玉軸受220からの潤滑剤微粒子等が中央円筒軸部2
22aの上方開口から飛散することが効果的に防止され
る。なお、以上の実施例についての記述における構成部
品の寸法、個数、材質、形状、その相対配置などは、特
にそれらに限定される旨の記載がない限りは、この発明
の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではなく、単
なる説明例に過ぎない。
【0039】
【発明の効果】本発明の記録用媒体駆動装置では、基盤
の嵌合孔に対する有底円筒形状部の嵌合固定、リング部
材とステータコアとの嵌合、及び有底円筒形状部の円筒
状部に対するステータコアの環状基部の嵌合によって形
成された、基盤と、ステータコアの環状基部と、コア歯
及びリング部材とによる囲繞空間内に、そのままの状態
で容易に充填接着剤を充填して固化させることができ
る。また基盤は平板状であって、基盤にリング部材の嵌
合凸部及び有底円筒形状部の円筒状部に対応する環状部
分等を一体に形成する場合のように基盤に加工を施す必
要がない。それゆえ、全体として効率良く製造すること
ができる。
【0040】また、リング部材の嵌合凸部の、コア歯の
外周部同士の周方向間隙に対する嵌合、及び基盤に設け
られた嵌合孔に同軸状に嵌合固定された有底円筒形状部
の円筒状部に対するステータコアの環状基部の嵌合固
定、並びに充填接着剤による、基盤、ステータコア、ス
テータコイル及びリング部材の一体的固定により、基盤
が平板状であるにも拘らず、それら全体の強度及び剛性
が高められ、それによってステータコアを含めたそれら
全体の固有振動数が高められて共振の発生が良好に防止
され、振動が効果的に抑制される。そのため、回転精度
を向上させ、記録用媒体に対する記録密度を高めること
が可能となる。そして、基盤が平板状であるから、嵌合
凸部や環状部分等を加工することが困難な薄い板を使用
することもでき、装置全体を薄型化する上で効果が高
い。また、有底円筒形状部が基盤の嵌合孔に嵌合固定さ
れ、リング部材が基盤に直接固定されるものであるた
め、ステータの底板が省略されて装置全体が薄型化され
る。従って、例えば、装置の厚さをICメモリカードと
同じように5mm程度とし、而も記録容量を大幅に増大
させることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置の拡大断面図である。
【図2】リング部材の平面図である。
【図3】リング部材が嵌合したステータが基盤に取り付
けられた状態の要部平面図である。
【図4】リング部材が嵌合したステータが基盤に取り付
けられた状態の正面要部断面図である。
【図5】蓋体を除去した状態の装置の平面図である。
【図6】別の実施例のハードディスク駆動装置について
の要部断面図である。
【図7】更に別の実施例のハードディスク駆動装置につ
いての要部断面図である。
【符合の説明】
2 基盤 2a 嵌合孔 B 有底円筒形状部材 6 底部 7 支柱 8 円筒状部 11 リング部材 12a 嵌合凸部 12b 嵌合凸部 14 ステータコア 14a 環状基部 14b コア歯 14b1 外周部 16 ステータコイル 17 充填接着剤

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略円板状の底部から円筒状部と同じ向きに
    同軸状に支柱が突設されてなる有底円筒形状部が、その
    基部外周部において平板状の基盤に設けられた嵌合孔に
    同軸状に嵌合固定され、ステータコアの環状基部から径
    方向外方へ突設されたコア歯にステータコイルが捲回さ
    れ、ステータコアの環状基部が前記円筒状部に嵌合固定
    されてなる記録用媒体駆動装置であって、リング部材の
    リング部から軸線方向に突設された嵌合凸部が、コア歯
    の外周部同士の周方向間隙に嵌合し、コア歯の外周部の
    底面に、リング部のうち軸線方向一方側が接し、リング
    部のうち軸線方向他方側は、基盤に接しており、基盤
    と、環状基部と、コア歯及びリング部材とにより囲繞さ
    れた空間内に充填接着剤が充填され、基盤、ステータコ
    ア、ステータコイル及びリング部材が、その充填接着剤
    により一体的に固定されていることを特徴とする記録用
    媒体駆動装置。
JP18883193A 1993-06-30 1993-06-30 記録用媒体駆動装置 Expired - Fee Related JP3393611B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18883193A JP3393611B2 (ja) 1993-06-30 1993-06-30 記録用媒体駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18883193A JP3393611B2 (ja) 1993-06-30 1993-06-30 記録用媒体駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0721677A true JPH0721677A (ja) 1995-01-24
JP3393611B2 JP3393611B2 (ja) 2003-04-07

Family

ID=16230605

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18883193A Expired - Fee Related JP3393611B2 (ja) 1993-06-30 1993-06-30 記録用媒体駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3393611B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010029714A1 (ja) * 2008-09-12 2010-03-18 三洋電機株式会社 振動モータおよびそれを用いた携帯端末装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010029714A1 (ja) * 2008-09-12 2010-03-18 三洋電機株式会社 振動モータおよびそれを用いた携帯端末装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3393611B2 (ja) 2003-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6965492B2 (en) Rotor assembly, information-recording/-reproducing device using the rotor assembly and method of assembling the rotor assembly
US6844642B2 (en) Spindle motor for hard disc drive with static charge discharging
US20080012443A1 (en) Motor and disk drive including the same
JP2007006692A (ja) 記録ディスク駆動用スピンドルモータを備えたモータユニット、および、これを備えた記録ディスク駆動装置
JP3661853B2 (ja) スピンドルモータおよびスピンドルモータを有する情報記録再生装置
JP2006238627A (ja) モータユニットおよび記録ディスク駆動装置
US7911734B2 (en) Spindle motor with a magnetic shield plate having an inclined annular face
CN100416684C (zh) 用于流体动力轴承电动机的转子限制件
JP2006223062A (ja) モータおよび記録ディスク駆動装置
JPH07182770A (ja) 磁気ディスク装置およびその組み立て方法
JPH09330557A (ja) ディスク装置のスピンドル組立体
JP3393611B2 (ja) 記録用媒体駆動装置
JP3708898B2 (ja) ディスク回転用モータ、およびディスク装置
JP3395913B2 (ja) 記録用媒体駆動装置
US8810959B2 (en) Disk drive spindle motor with core support having angled sloping part of decreased thickness
JP3396882B2 (ja) 記録用媒体駆動装置
JPH0973741A (ja) ディスク装置
JP2005235300A (ja) 密閉型記録ディスク駆動装置並びに記録ディスク駆動装置向けクランプおよびスペーサおよびスピンドルモータ
JP3352748B2 (ja) 記録用媒体駆動装置
JP2004028174A (ja) 軸受けユニットおよび軸受けユニットを有するモータ
JP3317307B2 (ja) 記録用媒体駆動装置
US20070253112A1 (en) Read/write system for a hard drive
JP2009159701A (ja) スピンドルモータ、及びディスク駆動装置
JP3424688B2 (ja) 記録用媒体駆動装置
JP2013218752A (ja) ディスク駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010911

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090131

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090131

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100131

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees