JPH07215938A - 1,4−ジヒドロピリジンジカルボン酸モノエステル類およびその製造方法 - Google Patents

1,4−ジヒドロピリジンジカルボン酸モノエステル類およびその製造方法

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JPH07215938A
JPH07215938A JP6031895A JP3189594A JPH07215938A JP H07215938 A JPH07215938 A JP H07215938A JP 6031895 A JP6031895 A JP 6031895A JP 3189594 A JP3189594 A JP 3189594A JP H07215938 A JPH07215938 A JP H07215938A
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JP
Japan
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methyl
dihydro
trifluoromethylpyridine
carboxylate
carboxy
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Application number
JP6031895A
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English (en)
Inventor
Hidekazu Akamatsu
秀和 赤松
Keizo Inoue
慶三 井上
Osamu Onomura
治 尾野村
Takeshi Hamaya
武 浜谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daicel Corp
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Daicel Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規な1,4−ジヒドロピリジンジカルボン
酸モノエステル類およびその製造方法を提供する。 【構成】 下記一般式[1]または[2]で表される
1,4−ジヒドロピリジンジカルボン酸モノエステル
類、および1,4−ジヒドロピリジンジカルボン酸ジエ
ステル類を加水分解もしくは水素化分解する前記1,4
−ジヒドロピリジンジカルボン酸モノエステル類の製造
方法である。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な1,4−ジヒドロ
ピリジンジカルボン酸モノエステル類およびその製造方
法に関する。さらに詳しくは、例えば、WO93/03
014号公報に開示されている高血圧治療薬として有用
な1,4−ジヒドロピリジンジカルボン酸ジエステル類
の合成中間体1,4−ジヒドロピリジンジカルボン酸モ
ノエステル類およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の1,4−ジヒドロピリジンジカ
ルボン酸モノエステル類に構造的に類似した化合物が、
特開昭58−92679号公報に開示されており、また
特開平5−78319号公報には製造中間体としての記
載がある。
【0003】なお、本発明の1,4−ジヒドロピリジン
ジカルボン酸モノエステル類の類似化合物に関し、本出
願人が前記WO93/03014号公報において製造方
法および実施例の出発原料として部分的に開示してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
特許文献には本発明にかかる1,4−ジヒドロピリジン
ジカルボン酸モノエステル類およびその製造方法に関す
る具体的な記述はない。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明者らは高血圧症
治療薬として有用である1,4−ジヒドロピリジンジカ
ルボン酸ジエステル類の合成中間体として利用できる
1,4−ジヒドロピリジンジカルボン酸モノエステル類
およびその製造方法について鋭意研究した結果、本発明
を完成することが出来た。
【0006】すなわち本発明は、下記一般式[1]また
は[2]で表される1,4−ジヒドロピリジンジカルボ
ン酸モノエステル類に関する。
【0007】
【化4】
【0008】また本発明は、一般式[3]または[4]
で表される1,4−ジヒドロピリジンジカルボン酸ジエ
ステル類を酸により加水分解することを特徴とする一般
式[1]または[2]で表される1,4−ジヒドロピリ
ジンジカルボン酸モノエステル類の製造方法に関する。
【0009】
【化5】
【0010】さらに本発明は、一般式[5]または
[6]で表される1,4−ジヒドロピリジンジカルボン
酸ジエステル類を水素化分解することを特徴とする一般
式[1a]または[2a]で表される1,4−ジヒドロ
ピリジンジカルボン酸モノエステル類の製造方法に関す
る。
【0011】
【化6】
【0012】本明細書では、ピリジル基という用語は2
−ピリジル基、3−ピリジル基および4−ピリジル基を
意味する。低級アルキル基とは直鎖もしくは分枝鎖の炭
素数1から6のアルキル基を意味する。ハロゲン原子お
よびハロ(低級)アルキル基におけるハロゲンはフッ
素、塩素または臭素を意味する。ハロ(低級)アルキル
基という用語は、先に定義した1つ以上のハロゲン原子
で置換された上記定義の低級アルキル基でもよく、さら
に好ましくは、1〜4の直鎖もしくは分枝鎖の炭素原子
を有するモノ、ジ、もしくはトリハロアルキルであり、
最も好ましいのはトリフルオロメチルである。低級アル
コキシ基とは直鎖もしくは分枝鎖の炭素数1から6のア
ルコキシ基を意味する。
【0013】本発明で提供される1,4−ジヒドロピリ
ジンジカルボン酸モノエステル類は、ジヒドロピリジン
環の4位に不斉炭素を有しているので、少なくとも1組
の光学異性体が存在する。従って、本発明の1,4−ジ
ヒドロピリジンジカルボン酸モノエステル類はそれぞれ
の光学異性体として存在することも、それらの混合物と
して存在することもある。
【0014】本発明の1,4−ジヒドロピリジンジカル
ボン酸モノエステル類の具体例としては、後記の実施例
に記載されたものを例示することが出来る。
【0015】本発明の1,4−ジヒドロピリジンジカル
ボン酸モノエステル類の製造方法において、一般式
[3]または[4]で表される1,4−ジヒドロピリジ
ンジカルボン酸ジエステル類を酸により加水分解する方
法による場合、その条件としては特別なものではなく、
後記実施例に示すように通常採用される条件に従えばよ
い。またその際に使用できる酸としては、濃硫酸、臭化
水素酸−酢酸溶液等が挙げられる。加水分解後の化合物
の精製も、通常採用される方法に従えばよい。
【0016】また一般式[3]および[4]において、
3で表される「酸による加水分解処理において他の基
に影響を与えることなく容易に脱離しうるエステル残
基」としては、例えば第3級ブチル基、イソプロピル
基、メンチル基、ベンジル基等を挙げることができる。
【0017】本発明の1,4−ジヒドロピリジンジカル
ボン酸モノエステル類の製造方法において、一般式
[5]または[6]で表される1,4−ジヒドロピリジ
ンジカルボン酸ジエステル類を水素化分解する方法によ
る場合も、その水素化分解条件としては特別なものでは
なく、通常採用される条件に従えばよい。またその際に
使用できる触媒としては、通常の水素化分解において使
用されうる触媒であるPd−C等が挙げられる。水素分
解後の化合物の精製も、通常採用される方法に従えばよ
い。
【0018】また一般式[5]および[6]において、
4によって表される「水素化分解処理において他の基
に影響を与えることなく容易に脱離しうるエステル残
基」とは、例えばベンジル基、ベンズヒドリル基等を挙
げることができる。
【0019】なお、本発明の1,4−ジヒドロピリジン
ジカルボン酸モノエステル類を製造するために出発物質
として用いられるラセミ体の1,4−ジヒドロピリジン
ジカルボン酸ジエステル類は、例えば特開昭58−92
679号公報、特開昭59−205360号公報、特開
昭60−58961号公報、特開昭62−201868
号公報およびD.Alker et.al.,Eur.
J.Med.Chem.26,907−913(199
1)などの公知の方法に準じて得ることができる。
【0020】本発明で提供される1,4−ジヒドロピリ
ジンジカルボン酸モノエステル類、例えば一般式[1]
の化合物から高血圧治療薬として有用な下記一般式
[7]で表される1,4−ジヒドロピリジンジカルボン
酸ジエステル類を製造する方法としては、前記WO93
/03014号公報に記載されている。すなわち、本発
明の化合物にH−A−B−A1−Ar2OCH2CHOH
CH2NHR(式中、Rは低級アルキル基を表し、Ar2
はメトキシをもっていてもよいフェニレン基を表し、A
は−O−または−NH−を表し、Bは直接結合または1
〜10の炭素原子を有する直鎖もしくは分岐鎖の二価の
パラフィン系炭化水素残基を表し、A1は直接結合,オ
キサ基,イミノ基,置換イミノ基,アミド基,置換アミ
ド基,オキシアルキレンオキシ基,オキサ基、イミノ
基、置換イミノ基、アミド基、置換アミド基もしくは複
素環基が任意に割り込んでいてもよい低級もしくは高級
のアルキレン基,または式−Het−Q−(式中、He
tは2価の複素環基およびQは直接結合もしくは低級ア
ルキレン基)の基を表す)で表される化合物を反応させ
るか、あるいは下記一般式[8]で表される化合物を反
応させ、次いで、N,O−ベンジリデンアセタールを除
去することにより製造することができる。
【0021】
【化7】
【0022】
【化8】
【0023】
【実施例】本発明を以下の実施例によってさらに詳しく
説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定され
るものではない。
【0024】(実施例1) 『メチル 5−カルボキシ−1,4−ジヒドロ−6−メチ
ル−4−(3−ニトロフェニル)−2−トリフルオロメ
チルピリジン−3−カルボキシレートの製法』
【0025】
【化9】
【0026】濃硫酸2mlに、氷水冷却下において5−
tert−ブチル 3−メチル 1,4−ジヒドロ−6
−メチル−4−(3−ニトロフェニル)−2−トリフル
オロメチルピリジン−3,5−ジカルボキシレート1.
90gの塩化メチレン溶液2mlを約5分間かけて滴下
した。氷水冷却下において約60分間撹拌した後、氷水
30mlに注いだ。これにクロロホルムを加え、3回抽
出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下に留去し、
残留物をイソプロピルエーテルで洗浄後、乾燥するとメ
チル 5−カルボキシ−1,4−ジヒドロ−6−メチル
−4−(3−ニトロフェニル)−2−トリフルオロメチ
ルピリジン−3−カルボキシレート1.25gが淡黄色
の粉末状固体として得られた。 融点 180℃(分解);IR (KBr) 3373, 2960, 1701, 168
9, 1536, 1496, 1349, 1318, 1231, 1178, 1163, 789,
686 cm-1;1H NMR (CDCl3-TMS) δ 8.10 (t, 1H), 8.08-
8.06 (m, 1H), 7.63 (d, 1H), 7.45 (t, 1H), 6.35 (s,
1H), 5.17 (s, 1H), 3.72 (s, 3H), 2.45 (s, 3H);質
量分析, m/e (FD) 386 (M+).
【0027】(実施例2) 『メチル 5−カルボキシ−1,4−ジヒドロ−6−メ
チル−4−(3−ニトロフェニル)−2−トリフルオロ
メチルピリジン−3−カルボキシレートの製法』水0.
13gを加えた濃硫酸5mlに、氷水冷却下において粉
末状の5−イソプロピル 3−メチル 1,4−ジヒド
ロ−6−メチル−4−(3−ニトロフェニル)−2−ト
リフルオロメチルピリジン−3,5−ジカルボキシレー
ト3.00gを加えた。氷水冷却下において約180分
間撹拌した後、氷水30mlに注いだ。これにクロロホ
ルムを加え、3回抽出した。得られた有機層を飽和食塩
水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒
を減圧下に留去し、残留物をイソプロピルエーテルで洗
浄後、乾燥するとメチル 5−カルボキシ−1,4−ジ
ヒドロ−6−メチル−4−(3−ニトロフェニル)−2
−トリフルオロメチルピリジン−3−カルボキシレート
1.80gが淡黄色の粉末状固体として得られた。
【0028】(実施例3) 『メチル 5−カルボキシ−1,4−ジヒドロ−6−メ
チル−4−(3−ニトロフェニル)−2−トリフルオロ
メチルピリジン−3−カルボキシレートの製法』濃硫酸
5mlに、氷水冷却下において5−ベンジル 3−メチ
ル 1,4−ジヒドロ−6−メチル−4−(3−ニトロ
フェニル)−2−トリフルオロメチルピリジン−3,5
−ジカルボキシレート3.89gの塩化メチレン溶液3
mlを約5分間かけて滴下した。氷水冷却下において約
50分間撹拌した後、氷水30mlに注いだ。水層を除
去し、沈殿物をエーテルおよびヘキサンを加えて粉末状
にした後、濾取するとメチル 5−カルボキシ−1,4
−ジヒドロ−6−メチル−4−(3−ニトロフェニル)
−2−トリフルオロメチルピリジン−3−カルボキシレ
ート1.91gが淡黄色の粉末状固体として得られた。
【0029】(実施例4) 『メチル 5−カルボキシ−1,4−ジヒドロ−6−メチ
ル−4−(3−ニトロフェニル)−2−トリフルオロメ
チルピリジン−3−カルボキシレートの製法』水0.0
5gを加えた濃硫酸3mlに、氷水冷却下において5−
(l−メンチル) 3−メチル 1,4−ジヒドロ−6
−メチル−4−(3−ニトロフェニル)−2−トリフル
オロメチルピリジン−3,5−ジカルボキシレート1.
01gの塩化メチレン溶液10mlを約5分間かけて滴
下した。氷水冷却下において約60分間撹拌した後、氷
水30mlに注いだ。析出物を濾取し、クロロホルムで
洗浄後、乾燥するとメチル 5−カルボキシ−1,4−
ジヒドロ−6−メチル−4−(3−ニトロフェニル)−
2−トリフルオロメチルピリジン−3−カルボキシレー
ト0.18gが淡黄色の粉末状固体として得られた。さ
らに、母液からクロロホルムにて抽出後、無水硫酸ナト
リウムにより乾燥した。溶媒を減圧下に留去し、残留物
をヘキサンとクロロホルムにて洗浄後、乾燥すると淡黄
色の粉末状固体のメチル 5−カルボキシ−1,4−ジ
ヒドロ−6−メチル−4−(3−ニトロフェニル)−2
−トリフルオロメチルピリジン−3−カルボキシレート
0.25gが得られた。
【0030】(実施例5) 『メチル 3−カルボキシ−1,4−ジヒドロ−6−メチ
ル−4−(3−ニトロフェニル)−2−トリフルオロメ
チルピリジン−5−カルボキシレートの製法』
【0031】
【化10】
【0032】濃硫酸40mlに、氷水冷却下において3
−イソプロピル 5−メチル 1,4−ジヒドロ−6−
メチル−4−(3−ニトロフェニル)−2−トリフルオ
ロメチルピリジン−3,5−ジカルボキシレート20.
00gの塩化メチレン溶液40mlを約20分間かけて
滴下した。氷水冷却下において約60分間撹拌した後、
氷水150mlに注いだ。これにクロロホルムを加え、
3回抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄した
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下に留
去し、残留物をイソプロピルエーテルで洗浄後、乾燥す
るとメチル 3−カルボキシ−1,4−ジヒドロ−6−
メチル−4−(3−ニトロフェニル)−2−トリフルオ
ロメチルピリジン−5−カルボキシレート7.00gが
淡黄色の粉末状固体として得られた。 融点 207℃ (分解);IR (KBr) 3371, 2957, 1720, 169
4, 1666, 1622, 1526, 1505, 1348, 1279, 1222, 1166,
1087, 902, 830, 700, 688 cm-1;1H NMR (DMSO-d6-TM
S) δ 8.04 (s, 1H), 7.95 (d, 1H), 7.57 (d, 1H), 7.
51(br s, 1H), 7.33 (t, 1H), 5.08 (s, 1H), 3.56 (s,
3H), 2.45 (s, 3H);質量分析, m/e (FD) 386 (M+).
【0033】(実施例6) 『エチル 5−カルボキシ−1,4−ジヒドロ−6−メ
チル−4−(3−ニトロフェニル)−2−トリフルオロ
メチルピリジン−3−カルボキシレートの製法』
【0034】
【化11】
【0035】濃硫酸40mlに、氷水冷却下において3
−エチル 5−イソプロピル 1,4−ジヒドロ−6−
メチル−4−(3−ニトロフェニル)−2−トリフルオ
ロメチルピリジン−3,5−ジカルボキシレート17.
0gの塩化メチレン溶液40mlを約10分間かけて滴
下した。氷水冷却下において約60分間撹拌した後、氷
水150mlに注いだ。これにクロロホルムを加え、3
回抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄した
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下に留
去し、残留物をイソプロピルエーテルで洗浄後、乾燥す
るとエチル 5−カルボキシ−1,4−ジヒドロ−6−
メチル−4−(3−ニトロフェニル)−2−トリフルオ
ロメチルピリジン−3−カルボキシレート8.30gが
淡黄色の粉末状固体として得られた。 融点 184℃ (分解);IR (KBr) 3350, 2985, 2942, 290
4, 1728, 1664, 1632, 1526, 1502, 1443, 1351, 1297,
1233, 1190, 1127, 1107, 906, 707 cm-1;1H NMR (DMS
O-d6-TMS) δ 8.14 (t, 1H), 8.04 (ddd, 1H), 7.67 (d
dd, 1H),7.42 (t, 1H), 5.16 (s, 1H), 4.16 (q, 2H),
2.44 (s, 3H), 1.23 (t, 3H);質量分析, m/e (FD) 400
(M+).
【0036】(実施例7) 『メチル 5−カルボキシ−1,4−ジヒドロ−6−メ
チル−4−(2−ニトロフェニル)−2−トリフルオロ
メチルピリジン−3−カルボキシレートの製法』
【0037】
【化12】
【0038】濃硫酸20mlに、氷水冷却下において5
−イソプロピル 3−メチル 1,4−ジヒドロ−6−
メチル−4−(2−ニトロフェニル)−2−トリフルオ
ロメチルピリジン−3,5−ジカルボキシレート10.
0gの塩化メチレン溶液40mlを約10分間かけて滴
下した。氷水冷却下において約60分間撹拌した後、氷
水50mlに注いだ。これにクロロホルムを加え、3回
抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄した後、
無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下に留去
し、残留物をイソプロピルエーテルで洗浄後、乾燥する
とメチル 5−カルボキシ−1,4−ジヒドロ−6−メ
チル−4−(2−ニトロフェニル)−2−トリフルオロ
メチルピリジン−3−カルボキシレート6.60gが淡
黄色の粉末状固体として得られた。 融点 172℃ (分解);IR (KBr) 3412, 2951, 1732, 163
7, 1526, 1500, 1352, 1238, 1199, 1176, 1151, 1107,
935, 858, 744 cm-1;1H NMR (DMSO-d6-TMS) δ 7.71
(br s, 1H), 7.69 (d, 1H), 7.58 (d, 1H), 7.54 (t, 1
H), 7.30 (t, 1H), 5.64 (s, 1H), 3.58 (s, 3H), 2.38
(s, 3H);質量分析, m/e (FD) 386 (M+).
【0039】(実施例8) 『エチル 4−{2−(4−ブロモブトキシ)−5−ニ
トロフェニル}−5−カルボキシ−1,4−ジヒドロ−
6−メチル−2−トリフルオロメチルピリジン−3−カ
ルボキシレートの製法』
【0040】
【化13】
【0041】濃硫酸10mlに、氷水冷却下において3
−エチル 5−イソプロピル 4−{2−(4−ブロモ
ブトキシ)−5−ニトロフェニル}−1,4−ジヒドロ
−6−メチル−2−トリフルオロメチルピリジン−3,
5−ジカルボキシレート3.00gの塩化メチレン溶液
10mlを約5分間かけて滴下した。氷水冷却下におい
て約60分間撹拌した後、氷水40mlに注いだ。これ
にクロロホルムを加え、3回抽出した。得られた有機層
を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。溶媒を減圧下に留去し、残留物をイソプロピルエ
ーテルで洗浄後、乾燥するとエチル 4−{2−(4−
ブロモブトキシ)−5−ニトロフェニル}−5−カルボ
キシ−1,4−ジヒドロ−6−メチル−2−トリフルオ
ロメチルピリジン−3−カルボキシレート1.20gが
淡黄色の粉末状固体として得られた。 融点 187℃ (分解);IR (KBr) 3390, 3077, 2977, 171
9, 1681, 1660, 1589, 1495, 1336, 1266, 1230, 1199,
1175, 1108, 1021, 830, 755 cm-1;1H NMR (DMSO-d6-T
MS) δ 8.10-8.03 (m, 2H), 7.15 (s, 1H), 6.87 (d, 1
H),5.39 (s, 1H), 4.14-4.03 (m, 4H), 3.52 (t, 2H),
2.42 (s, 3H), 2.13-1.97(m, 4H), 1.17 (t, 3H);質量
分析, m/e (FD) 550 (M+).
【0042】(実施例9) 『メチル 4−{2−(4−ブロモブトキシ)−5−ニ
トロフェニル}−5−カルボキシ−1,4−ジヒドロ−
6−メチル−2−トリフルオロメチルピリジン−3−カ
ルボキシレートの製法』
【0043】
【化14】
【0044】濃硫酸20mlに、氷水冷却下において5
−イソプロピル 3−メチル 4−{2−(4−ブロモ
ブトキシ)−5−ニトロフェニル}−1,4−ジヒドロ
−6−メチル−2−トリフルオロメチルピリジン−3,
5−ジカルボキシレート5.30gの塩化メチレン溶液
20mlを約15分間かけて滴下した。氷水冷却下にお
いて約60分間撹拌した後、氷水70mlに注いだ。こ
れにクロロホルムを加え、3回抽出した。得られた有機
層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。溶媒を減圧下に留去し、残留物をイソプロピル
エーテルで洗浄後、乾燥するとメチル 4−{2−(4
−ブロモブトキシ)−5−ニトロフェニル}−5−カル
ボキシ−1,4−ジヒドロ−6−メチル−2−トリフル
オロメチルピリジン−3−カルボキシレート2.70g
が淡黄色の粉末状固体として得られた。 融点 173℃ (分解);IR (KBr) 3378, 2952, 2595, 171
0, 1682, 1608, 1590, 1514, 1496, 1265, 1230, 1178,
1085, 816, 753 cm-1;1H NMR (CDCl3-TMS) δ 8.10 (d
d, 1H), 8.05 (d, 1H), 6.88 (d, 1H), 6.18(s, 1H),
5.39 (s, 1H), 4.12-4.09 (m, 2H), 3.67 (s, 3H), 3.5
2 (t, 2H), 2.43 (s, 3H), 2.15-2.00 (m, 4H);質量分
析, m/e (FD) 536 (M+).
【0045】(実施例10) 『メチル 5−カルボキシ−1,4−ジヒドロ−6−メ
チル−4−{5−ニトロ−2−(2−フタルイミドエト
キシ)フェニル}−2−トリフルオロメチルピリジン−
3−カルボキシレートの製法』
【0046】
【化15】
【0047】濃硫酸40mlに、氷水冷却下において5
−イソプロピル 3−メチル 1,4−ジヒドロ−6−
メチル−4−{5−ニトロ−2−(2−フタルイミドエ
トキシ)フェニル}−2−トリフルオロメチルピリジン
−3,5−ジカルボキシレート32.60gの塩化メチ
レン溶液25mlを約30分間かけて滴下した。氷水冷
却下において約30分間撹拌した後、氷水80mlに注
いだ。これに塩化メチレンを加え、3回抽出した。得ら
れた有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。溶媒を減圧下に留去した後、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー{クロロホルム−メタノー
ル=25/1(v/v)}にて分離精製し、メチル 5
−カルボキシ−1,4−ジヒドロ−6−メチル−4−
{5−ニトロ−2−(2−フタルイミドエトキシ)フェ
ニル}−2−トリフルオロメチルピリジン−3−カルボ
キシレート8.26gを淡黄色の粉末状固体として得
た。 融点 199℃ (分解);IR (KBr) 3368, 1778, 1740, 171
4, 1682, 1608, 1590, 1514, 1426, 1395, 1332, 1280,
1244, 1190, 1142, 1110, 1089, 1074, 1035, 1016, 7
54, 720 cm-1;1H NMR (CDCl3-TMS) δ 8.07 (d, 1H),
8.03 (s, 1H), 7.84 (d, 2H), 7.72 (d, 2H), 6.94 (d,
1H), 6.35 (s, 1H), 5.33 (s, 1H), 4.43-4.25 (m, 2
H), 4.19-4.05 (m, 2H), 3.60 (s, 3H), 2.37 (s, 3H);
質量分析, m/e (FD) 575 (M+).
【0048】(実施例11) 『メチル 5−カルボキシ−1,4−ジヒドロ−6−メ
チル−4−{5−ニトロ−2−(4−フタルイミドブト
キシ)フェニル}−2−トリフルオロメチルピリジン−
3−カルボキシレートの製法』
【0049】
【化16】
【0050】濃硫酸20mlに、氷水冷却下において5
−イソプロピル 3−メチル 1,4−ジヒドロ−6−
メチル−4−{5−ニトロ−2−(4−フタルイミドブ
トキシ)フェニル}−2−トリフルオロメチルピリジン
−3,5−ジカルボキシレート14.50gの塩化メチ
レン溶液10mlを約30分間かけて滴下した。氷水冷
却下において約60分間撹拌した後、氷水80mlに注
いだ。これに塩化メチレンを加え、3回抽出した。得ら
れた有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。溶媒を減圧下に留去した後、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー{クロロホルム−メタノー
ル=20/1(v/v)}にて分離精製し、残留物を塩
化メチレンで洗浄後、乾燥するとメチル 5−カルボキ
シ−1,4−ジヒドロ−6−メチル−4−{5−ニトロ
−2−(4−フタルイミドブトキシ)フェニル}−2−
トリフルオロメチルピリジン−3−カルボキシレート
3.29gが黄色の粉末状固体として得られた。 融点 142℃ (分解);IR (KBr) 3376, 2950, 1772, 173
4, 1704, 1684, 1515, 1506, 1498, 1340, 1269, 1179,
726 cm-1;1H NMR (DMSO-d6-TMS) δ 8.06 (s, 1H), 8.
05 (s, 1H), 7.92 (br s, 1H), 7.85-7.83 (m, 2H), 7.
77-7.75 (m, 2H), 6.90 (d, 1H), 5.34 (s, 1H), 4.13-
4.05 (m, 2H), 3.82-3.75 (m, 2H), 3.60 (s, 3H), 2.4
0 (s, 3H), 1.94-1.83 (m,4H);質量分析, m/e (FD) 603
(M+).
【0051】(実施例12) 『メチル 5−カルボキシ−1,4−ジヒドロ−4−
(3−ニトロフェニル)−6−(2−フタルイミドエト
キシ)メチル−2−トリフルオロメチルピリジン−3−
カルボキシレートの製法』
【0052】
【化17】
【0053】濃硫酸20mlに、氷水冷却下において5
−イソプロピル 3−メチル 1,4−ジヒドロ−4−
(3−ニトロフェニル)−6−(2−フタルイミドエト
キシ)メチル−2−トリフルオロメチルピリジン−3,
5−ジカルボキシレート11.99gの塩化メチレン溶
液15mlを約15分間かけて滴下した。氷水冷却下に
おいて約130分間撹拌した後、氷水80mlに注い
だ。析出物を濾取し、水およびイソプロピルエーテルに
て洗浄後、乾燥するとメチル 5−カルボキシ−1,4
−ジヒドロ−4−(3−ニトロフェニル)−6−(2−
フタルイミドエトキシ)メチル−2−トリフルオロメチ
ルピリジン−3−カルボキシレート6.06gが黄色の
粉末状固体として得られた。 融点 96℃ (分解);IR (KBr) 3384, 3291, 2956, 177
2, 1712, 1684, 1530, 1490, 1394, 1352, 1190, 1102,
718 cm-1;1H NMR (CD3OD-TMS) δ 8.11-8.08 (m, 2H),
7.87 (d, 2H), 7.82 (d, 2H), 7.65 (d, 1H), 7.52
(d, 1H), 5.11 (s, 1H), 4.77 (ABq, 2H), 3.96 (t, 2
H), 3.83 (t, 2H), 3.70 (s, 3H);質量分析, m/e (FD)
575 (M+).
【0054】(実施例13) 『メチル 5−カルボキシ−1,4−ジヒドロ−6−
(2−メトキシエトキシ)メチル−4−(3−ニトロフ
ェニル)−2−トリフルオロメチルピリジン−3−カル
ボキシレートの製法』
【0055】
【化18】
【0056】濃硫酸40mlに、氷水冷却下において5
−イソプロピル 3−メチル 1,4−ジヒドロ−6−
(2−メトキシエトキシ)メチル−4−(3−ニトロフ
ェニル)−2−トリフルオロメチルピリジン−3,5−
ジカルボキシレート20.80gの塩化メチレン溶液2
0mlを約20分間かけて滴下した。氷水冷却下におい
て約150分間撹拌した後、氷水100mlに注いだ。
これに塩化メチレンを加え、3回抽出した。得られた有
機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで
乾燥した。溶媒を減圧下に留去した後、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー{クロロホルム−メタノール=2
5/1(v/v)}にて分離精製し、メチル 5−カル
ボキシ−1,4−ジヒドロ−6−(2−メトキシエトキ
シ)メチル−4−(3−ニトロフェニル)−2−トリフ
ルオロメチルピリジン−3−カルボキシレート2.50
gを黄色の粉末状固体として得た。 融点 146℃ (分解);IR (KBr) 3305, 2938, 2896, 173
2, 1678, 1595, 1534, 1491, 1352, 1286, 1189, 1096
cm-1;1H NMR (DMSO-d6-TMS) δ 8.33 (br s, 1H), 8.11
(t, 1H), 8.09-8.06 (m, 1H), 7.62 (d, 1H), 7.45
(t, 1H), 5.14 (s, 1H), 4.78 (ABq, 2H), 3.80-3.67
(m, 2H), 3.71 (s, 3H), 3.62-3.55 (m, 2H), 3.41 (s,
3H);質量分析, m/e (FD) 460 (M+).
【0057】(実施例14) 『メチル 5−カルボキシ−4−(2−クロロフェニ
ル)−1,4−ジヒドロ−6−メチル−2−トリフルオ
ロメチルピリジン−3−カルボキシレートの製法』
【0058】
【化19】
【0059】濃硫酸30mlに、氷水冷却下において5
−イソプロピル 3−メチル 4−(2−クロロフェニ
ル)−1,4−ジヒドロ−6−メチル−2−トリフルオ
ロメチルピリジン−3,5−ジカルボキシレート10.
0gの塩化メチレン溶液30mlを約20分間かけて滴
下した。氷水冷却下において約60分間撹拌した後、氷
水80mlに注いだ。これにクロロホルムを加え、3回
抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄した後、
無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下に留去
し、残留物をイソプロピルエーテルで洗浄後、乾燥する
とメチル 5−カルボキシ−4−(2−クロロフェニ
ル)−1,4−ジヒドロ−6−メチル−2−トリフルオ
ロメチルピリジン−3−カルボキシレート3.20gが
白色の粉末状固体として得られた。 融点 170℃(分解);IR (KBr) 3351, 2962, 1715, 167
6, 1501, 1437, 1348, 1232, 1180, 1146, 1106, 1082,
1037, 761 cm-1;1H NMR (DMSO-d6-TMS) δ 7.33 (d, 1
H), 7.24 (d, 1H), 7.20 (t, 1H), 7.10(t, 1H), 5.42
(s, 1H), 3.66 (s, 3H), 2.40 (s, 3H);質量分析, m/e
(FD) 375 (M+).
【0060】(実施例15) 『メチル 5−カルボキシ−4−(3−クロロフェニ
ル)−1,4−ジヒドロ−6−メチル−2−トリフルオ
ロメチルピリジン−3−カルボキシレートの製法』
【0061】
【化20】
【0062】濃硫酸120mlに、氷水冷却下において
5−イソプロピル 3−メチル 4−(3−クロロフェ
ニル)−1,4−ジヒドロ−6−メチル−2−トリフル
オロメチルピリジン−3,5−ジカルボキシレート7
5.20gの塩化メチレン溶液60mlを約120分間
かけて滴下した。氷水冷却下において約60分間撹拌し
た後、氷水200mlに注いだ。析出物を水およびイソ
プロピルエーテルで洗浄後、乾燥するとメチル 5−カ
ルボキシ−4−(3−クロロフェニル)−1,4−ジヒ
ドロ−6−メチル−2−トリフルオロメチルピリジン−
3−カルボキシレート26.00gが白色の粉末状固体
として得られた。 融点 163℃ (分解);IR (KBr) 3366, 2957, 1708, 168
0, 1616, 1502, 1438, 1340, 1326, 1244, 1230, 1172,
1160, 1152, 778 cm-1;1H NMR (DMSO-d6-TMS) δ 8.28
(br s, 1H), 7.25-7.11 (m, 4H), 5.00 (s, 1H), 3.69
(s, 3H), 2.41 (s, 3H);質量分析, m/e (FD) 375 (M
+).
【0063】(実施例16) 『メチル 5−カルボキシ−4−(2,3−ジクロロフ
ェニル)−1,4−ジヒドロ−6−メチル−2−トリフ
ルオロメチルピリジン−3−カルボキシレートの製法』
【0064】
【化21】
【0065】水1.0mlを加えた濃硫酸30mlに、
氷水冷却下において5−イソプロピル 3−メチル 4
−(2,3−ジクロロフェニル)−1,4−ジヒドロ−
6−メチル−2−トリフルオロメチルピリジン−3,5
−ジカルボキシレート19.90gの塩化メチレン溶液
80mlを約30分間かけて滴下した。氷水冷却下にお
いて約50分間撹拌した後、氷水150mlに注いだ。
析出物を水およびイソプロピルエーテルで洗浄後、乾燥
するとメチル 5−カルボキシ−4−(2,3−ジクロ
ロフェニル)−1,4−ジヒドロ−6−メチル−2−ト
リフルオロメチルピリジン−3−カルボキシレート6.
34gが白色の粉末状固体として得られた。 融点 142℃ (分解);IR (KBr) 3350, 2956, 1716, 170
0, 1675, 1636, 1500, 1436, 1348, 1236, 1169, 1148,
776 cm-1;1H NMR (DMSO-d6-TMS) δ 7.40-7.38 (m, 1
H), 7.32-7.27 (m, 2H), 7.15-7.12 (m, 1H), 5.51 (s,
1H), 3.66 (s, 3H), 2.40 (s, 3H);質量分析, m/e (F
D) 409 (M+).
【0066】(実施例17) 『メチル 5−カルボキシ−4−(2−フルオロフェニ
ル)−1,4−ジヒドロ−6−メチル−2−トリフルオ
ロメチルピリジン−3−カルボキシレートの製法』
【0067】
【化22】
【0068】5−ベンジル 3−メチル 4−(2−フ
ルオロフェニル)−1,4−ジヒドロ−6−メチル−2
−トリフルオロメチルピリジン−3,5−ジカルボキシ
レート104.60gをエタノール150mlに溶解し
た後、5%パラジウム−カーボン1.60gを加え、水
素雰囲気下、室温で一夜間撹拌した。反応混合物からパ
ラジウム−カーボンをハイフロースーパーセル(商品
名)を用いた濾過により除いた。濾液を濃縮し、残留物
をエーテルで洗浄後、乾燥するとメチル 5−カルボキ
シ−4−(2−フルオロフェニル)−1,4−ジヒドロ
−6−メチル−2−トリフルオロメチルピリジン−3−
カルボキシレート9.53gが白色の粉末状固体として
得られた。 融点 190℃ (分解);IR (KBr) 3348, 1716, 1678, 160
8, 1506, 1437, 1350, 1233, 763 cm-1;1H NMR (DMSO-d
6-TMS) δ 7.14-7.07 (m, 1H), 7.02-6.95 (m, 1H), 6.
90-6.83 (m, 1H), 6.80-6.72 (m, 1H), 5.50 (s, 1H),
3.50 (s, 3H), 2.25 (s, 3H);質量分析, m/e (FD) 359
(M+).
【0069】(実施例18) 『メチル 5−カルボキシ−4−(3−フルオロフェニ
ル)−1,4−ジヒドロ−6−メチル−2−トリフルオ
ロメチルピリジン−3−カルボキシレートの製法』
【0070】
【化23】
【0071】5−ベンジル 3−メチル 4−(3−フ
ルオロフェニル)−1,4−ジヒドロ−6−メチル−2
−トリフルオロメチルピリジン−3,5−ジカルボキシ
レート107.49gをエタノール200mlに溶解し
た後、5%パラジウム−カーボン1.05gを加え、水
素雰囲気下、室温で約4時間撹拌した。反応混合物から
パラジウム−カーボンをハイフロースーパーセル(商品
名)を用いた濾過により除いた。濾液を濃縮し、残留物
をエーテルで洗浄後、乾燥するとメチル 5−カルボキ
シ−4−(3−フルオロフェニル)−1,4−ジヒドロ
−6−メチル−2−トリフルオロメチルピリジン−3−
カルボキシレート13.63gが白色の粉末状固体とし
て得られた。 融点 173℃ (分解);IR (KBr) 3362, 1704, 1683, 161
0, 1506, 1437, 1340, 1232, 779 cm-1;1H NMR (DMSO-d
6-TMS) δ 12.14 (br s, 1H), 9.26 (s, 1H), 7.34-7.2
9 (m,1H), 7.04-6.95 (m, 2H), 6.87-6.83 (m, 1H), 4.
85 (s, 1H), 3.62 (s, 3H), 2.33 (s, 3H);質量分析, m
/e (FD) 359 (M+).
【0072】(実施例19) 『メチル 5−カルボキシ−1,4−ジヒドロ−6−メ
チル−2−トリフルオロメチル−4−(3−トリフルオ
ロメチルフェニル)ピリジン−3−カルボキシレートの
製法』
【0073】
【化24】
【0074】5−ベンジル 3−メチル 1,4−ジヒ
ドロ−6−メチル−2−トリフルオロメチル−4−(3
−トリフルオロメチルフェニル)ピリジン−3,5−ジ
カルボキシレート72.41gをエタノール150ml
に溶解した後、5%パラジウム−カーボン1.60gを
加え、水素雰囲気下、室温で一夜間撹拌した。反応混合
物からパラジウム−カーボンをハイフロースーパーセル
(商品名)を用いた濾過により除いた。濾液を濃縮し、
残留物をエーテルで洗浄した後、乾燥するとメチル 5
−カルボキシ−1,4−ジヒドロ−6−メチル−2−ト
リフルオロメチル−4−(3−トリフルオロメチルフェ
ニル)ピリジン−3−カルボキシレート5.65gが淡
黄色の粉末状固体として得られた。 融点 142℃ (分解);IR (KBr) 3374, 1742, 1506, 143
6, 1329, 803, 702, 660 cm-1;1H NMR (Acetone-d6-TM
S) δ 7.69-7.38 (m, 4H), 5.15 (s, 1H), 3.71 (s, 3
H), 2.49 (s, 3H);質量分析, m/e (FD) 409 (M+).
【0075】(実施例20) 『メチル 5−カルボキシ−1,4−ジヒドロ−6−メ
チル−4−(3−ピリジル)−2−トリフルオロメチル
ピリジン−3−カルボキシレートの製法』
【0076】
【化25】
【0077】5−ベンジル 3−メチル 1,4−ジヒ
ドロ−6−メチル−4−(3−ピリジル)−2−トリフ
ルオロメチルピリジン−3,5−ジカルボキシレート
9.26gをエタノール200mlに溶解した後、5%
パラジウム−カーボン0.68gを加え、水素雰囲気
下、室温で一夜間撹拌した。反応混合物からパラジウム
−カーボンをハイフロースーパーセル(商品名)を用い
た濾過により除いた。濾液を濃縮し、残留物をエーテル
で洗浄後、乾燥するとメチル 5−カルボキシ−1,4
−ジヒドロ−6−メチル−4−(3−ピリジル)−2−
トリフルオロメチルピリジン−3−カルボキシレート
2.32gが淡黄色の粉末状固体として得られた。 融点 167℃ (分解);IR (KBr) 3392, 2950, 1728, 170
0, 1497, 1432, 1340, 1306, 1232, 1178, 1106, 1082,
711 cm-1;1H NMR (Acetone-d6-TMS) δ 8.53 (s, 1H),
8.40 (d, 1H), 7.61 (d, 1H), 7.20 (dd, 1H), 5.02
(s, 1H), 3.69 (s, 3H), 2.42 (s, 3H);質量分析, m/e
(FD) 342 (M+).
【0078】(実施例21) 『メチル 5−カルボキシ−1,4−ジヒドロ−6−メ
チル−4−(3−ニトロフェニル)−2−トリフルオロ
メチルピリジン−3−カルボキシレートの製法』
【0079】
【化26】
【0080】25%臭化水素酸−酢酸溶液0.4ml
に、氷水冷却下において5−tert−ブチル 3−メ
チル 1,4−ジヒドロ−6−メチル−4−(3−ニト
ロフェニル)−2−トリフルオロメチルピリジン−3,
5−ジカルボキシレート0.20gのトルエン溶液0.
8mlを約1分間かけて滴下した。約5分間撹拌した
後、氷水10mlに注いだ。10%水酸化ナトリウム水
溶液を用いてpHを約11に調製した後、トルエン層を
除去した。水層を濃塩酸により、pHを約1に調製し、
有機物を水層からクロロホルムにて抽出後、無水硫酸ナ
トリウムにより乾燥した。溶媒を減圧下に留去すると、
メチル 5−カルボキシ−1,4−ジヒドロ−6−メチ
ル−4−(3−ニトロフェニル)−2−トリフルオロメ
チルピリジン−3−カルボキシレート0.04gが淡黄
色の粉末状固体として得られた。
【0081】(実施例22) 『(+)−メチル 5−カルボキシ−1,4−ジヒドロ
−6−メチル−4−(3−ニトロフェニル)−2−トリ
フルオロメチルピリジン−3−カルボキシレートの製
法』濃硫酸8mlに、氷水冷却下において光学純度9
0.6%eeの(+)−5−イソプロピル 3−メチル
1,4−ジヒドロ−6−メチル−4−(3−ニトロフ
ェニル)−2−トリフルオロメチルピリジン−3,5−
ジカルボキシレート4.30gの塩化メチレン溶液10
mlを約10分間かけて滴下した。氷水冷却下において
約60分間撹拌した後、氷水80mlにゆっくり注い
だ。これにクロロホルムを加え、3回抽出した。得られ
た有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧下に留去し、残留物をイソプ
ロピルエーテルで洗浄洗浄後、乾燥すると光学純度9
3.6%eeの(+)−メチル 5−カルボキシ−1,
4−ジヒドロ−6−メチル−4−(3−ニトロフェニ
ル)−2−トリフルオロメチルピリジン−3−カルボキ
シレート2.86g(収率74%)が淡黄色の粉末状固
体として得られた。なお、生成物の光学純度はCHIR
AL AGP(商品名)を用いたHPLCで決定した。 [α]D25 +139.0 (c 0.50, メタノール); 融点 180℃ (分解);IR (KBr) 3373, 2960, 1701, 168
9, 1536, 1496, 1349, 1318, 1231, 1178, 1163, 789,
686 cm-1;1H NMR (CDCl3-TMS) δ 8.10 (t, 1H), 8.08-
8.06 (m, 1H), 7.63 (d, 1H), 7.45 (t, 1H), 6.35 (s,
1H), 5.17 (s, 1H), 3.72 (s, 3H), 2.45 (s, 3H);
【0082】(実施例23) 『(−)−メチル 5−カルボキシ−1,4−ジヒドロ
−6−メチル−4−(3−ニトロフェニル)−2−トリ
フルオロメチルピリジン−3−カルボキシレートの製
法』濃硫酸8mlに、氷水冷却下において光学純度9
1.4%eeの(−)−5−イソプロピル 3−メチル
1,4−ジヒドロ−6−メチル−4−(3−ニトロフ
ェニル)−2−トリフルオロメチルピリジン−3,5−
ジカルボキシレート4.80gの塩化メチレン溶液10
mlを約10分間かけて滴下した。氷水冷却下において
約60分間撹拌した後、氷水80mlにゆっくり注い
だ。これにクロロホルムを加え、3回抽出した。得られ
た有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧下に留去し、残留物をイソプ
ロピルエーテルで洗浄洗浄後、乾燥すると光学純度9
2.7%eeの(−)−メチル 5−カルボキシ−1,
4−ジヒドロ−6−メチル−4−(3−ニトロフェニ
ル)−2−トリフルオロメチルピリジン−3−カルボキ
シレート3.44g(収率80%)が淡黄色の粉末状固
体として得られた。なお、生成物の光学純度はCHIR
AL AGP(商品名)を用いたHPLCで決定した。 [α]D25 -140.0 (c 0.51, メタノール); 融点 180℃ (分解);IR (KBr) 3373, 2960, 1701, 168
9, 1536, 1496, 1349, 1318, 1231, 1178, 1163, 789,
686 cm-1;1H NMR (CDCl3-TMS) δ 8.10 (t, 1H), 8.08-
8.06 (m, 1H), 7.63 (d, 1H), 7.45 (t, 1H), 6.35 (s,
1H), 5.17 (s, 1H), 3.72 (s, 3H), 2.45 (s, 3H);
【0083】
【発明の効果】本発明によれば、高血圧治療薬として有
用である1,4−ジヒドロピリジンジカルボン酸ジエス
テル類の合成中間体として有用な1,4−ジヒドロピリ
ジンジカルボン酸モノエステル類が簡便な操作で得られ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜谷 武 茨城県つくば市千現1−14−14−403

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式[1]または[2]で表され
    る1,4−ジヒドロピリジンジカルボン酸モノエステル
    類。 【化1】
  2. 【請求項2】 各ハロゲン原子がフッ素、塩素または臭
    素であることを特徴とする請求項1記載の1,4−ジヒ
    ドロピリジンジカルボン酸モノエステル類。
  3. 【請求項3】 一般式[3]または[4]で表される
    1,4−ジヒドロピリジンジカルボン酸ジエステル類を
    酸により加水分解することを特徴とする一般式[1]ま
    たは[2]で表される1,4−ジヒドロピリジンジカル
    ボン酸モノエステル類の製造方法。 【化2】
  4. 【請求項4】 一般式[5]または[6]で表される
    1,4−ジヒドロピリジンジカルボン酸ジエステル類を
    水素化分解することを特徴とする一般式[1a]または
    [2a]で表される1,4−ジヒドロピリジンジカルボ
    ン酸モノエステル類の製造方法。 【化3】
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