JPH07215257A - ステアリングステムコンポーネント - Google Patents
ステアリングステムコンポーネントInfo
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- JPH07215257A JPH07215257A JP3977395A JP3977395A JPH07215257A JP H07215257 A JPH07215257 A JP H07215257A JP 3977395 A JP3977395 A JP 3977395A JP 3977395 A JP3977395 A JP 3977395A JP H07215257 A JPH07215257 A JP H07215257A
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- Japan
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- pipe
- stem
- stem pipe
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- Steering Devices For Bicycles And Motorcycles (AREA)
- Motorcycle And Bicycle Frame (AREA)
- Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
Abstract
ネントの構成部材であるボトムブリッジ1を鋳物製と
し、薄肉成形が困難な鍛造品から成る従来のボトムブリ
ッジに比し軽量化する。ボトムブリッジ1に軟鋼製のス
テムパイプ2を圧入して、該パイプ2の先端を該ブリッ
ジ1から突出させる。該パイプ2の該ブリッジ1からの
突出コーナ部にアーク接合により延性の有る場合ビード
3を形成する。ボトムブリッジ1からの炭素がビード3
に混入しても、ビード3は延性を有するため脆化による
ビード割れが防止されてステムパイプ2の引き抜き荷重
に対する強度が得られる。アーク接合時にブリッジ1の
表面が波を打つことでブリッジ1とビード3とのセレー
ション係合効果が生じ、ねじりトルクに対する強度も得
られる。 【効果】 軽量で且つ充分な強度を持ったステアリング
ステムコンポーネントを得られる。
Description
アリングステムコンポーネントに関する。
テムコンポーネントは、軟鋼製のステムパイプを鍛造品
から成るボトムブリッジに嵌挿してステムパイプの先端
をボトムブリッジから突出させ、この突出コーナ部に軟
鋼系の溶接ワイヤを用いたMIG溶接を施すことにより
ボトムブリッジにステムパイプを溶接して製造されるを
一般としている。
成るボトムブリッジは、強度はあるものの、機械加工が
困難であり、更に薄肉成形が難しく製品重量が重くなる
といった不具合があり、また鍛造成形時の騒音振動等に
より作業環境が悪くなるといった不具合もある。かかる
不具合を解消すべく、ボトムブリッジを鋳鉄鋳物製とす
ることも考えられるが、鋳鉄は炭素含有量が大であるた
め軟鋼系の溶接ワイヤを用いた溶接では溶着金属がボト
ムブリッジからの炭素の混入により脆化してビード割れ
を生ずる。ところで、ステアリングステムコンポーネン
トは、図1に示す如く、ボトムブリッジ1に接合された
ステムパイプ2を車体10のヘッドパイプ11にボトム
ベアリング12を通して挿通し、ヘッドパイプ11から
突出するステムパイプ2の上部にトップベアリング13
を外挿した状態でステムパイプ2のねじ部2aにロック
ナット14を螺合させて締込むことにより、ヘッドパイ
プ11に軸方向に不動に軸支される。この場合、ボトム
ブリッジ1とステムパイプ2との接合は、ロックナット
14の締込みによってステムパイプ2に作用するボトム
ブリッジ1からの引き抜き方向の荷重に対しての強度と
ねじりトルクに対する強度とが有れば良く、ボトムブリ
ッジ1に対するステムパイプ2の押し出し方向の荷重に
対しての強度は左程必要としない。本発明は、以上の点
に鑑み、ボトムブリッジを鋳鉄鋳物製とした軽量のステ
アリングステムコンポーネントを提供することをその目
的としている。
本発明は、ボトムブリッジとこれに嵌挿される軟鋼製の
ステムパイプとから成るステアリングステムコンポーネ
ントであって、ボトムブリッジを鋳鉄鋳物製とし、該ボ
トムブリッジからのステムパイプの突出コーナ部にアー
ク接合により延性の有る接合ビードを形成したことを特
徴とする。
れ、該ビードが抜け止め用のフランジとして機能して引
き抜き荷重に対しての強度が得られる。また、接合ビー
ドは延性が有るため鋳鉄鋳物製のボトムブリッジからの
炭素が混入しても、脆化によるビード割れは生じない。
この場合、ボトムブリッジと接合ビードとの間の軸方向
の接合強度が若干弱くなっても、アーク接合時にボトム
ブリッジの表面が波を打つことでセレーション効果が生
じ、ねじりトルクに対する強度が得られる。かくて、ボ
トムブリッジを鋳鉄鋳物製としても、引き抜き荷重とね
じりトルクに対しての必要充分な強度を持ったステアリ
ングステムコンポーネントを得られる。
ポーネントのボトムブリッジ1とステムパイプ2の接合
部分の構造を示している。ボトムブリッジ1は、センタ
ー孔1aと、フォークパイプを挿通固定する左右1対の
孔1b、1bとを有する、ダクタイル系の鋳鉄鋳物部品
であり、一方、ステムパイプ2はSTAM40G鋼管か
ら成る軟鋼部品である。ボトムブリッジ1とステムパイ
プ2との接合に際しては、ステムパイプ2をボトムブリ
ッジ1のセンター孔1aに圧入してステムパイプ2の先
端をボトムブリッジ1から僅かに突出させ、その突出コ
ーナ部にアーク接合により鍔状の接合ビード3を形成す
る。
炭素の混入で脆化してビード割れを生じないように、延
性の有るものにする。例えば、ステムパイプ2の突出コ
ーナ部にボトムブリッジ1より低融点の銅系溶接ワイヤ
を用いたアークろう付けを施せば、ボトムブリッジから
の炭素が混入しないため、延性の有る接合ビード3が形
成される。また、ニッケル系溶接ワイヤを用いたアーク
溶接を施すと、ボトムブリッジからの炭素がビードに混
入するが、ニッケルは延性に富むため、延性の有る接合
ビード3が形成され、脆化によるビード割れは生じな
い。
ッジ1からの突出コーナ部に、成分がSi3.56%,
Mn0.96%,残りCuの銅系溶接ワイヤを用いたア
ークろう付けを施したものと、ニッケル系のNi−1
(Ni55%以上)の溶接ワイヤを用いてアーク溶接の
一種であるMIG溶接を施したものとを作成し、図2に
矢印aで示す引き抜き方向の荷重と矢印bで示す押し出
し方向の荷重及びねじりトルクに対する強度を測定し
た。尚、ステムパイプ2の外径は27mmであり、ステ
アリングステムコンポーネントに必要な引き抜き強度の
基準値は3500Kgfである。
下表に示す通りであり、ニッケル系溶接ワイヤを用いた
場合には極めて良好な結果が得られた。また、溶接ワイ
ヤを銅系とした場合には押し出し強度が低くなるものの
引き抜き強度は基準値を大幅に上回ることが確認され
た。
にねじれる8900kg・cmのねじれトルクに耐えら
れ、ねじれトルクに対する強度も充分であることが確認
された。
によれば、ボトムブリッジを鋳鉄鋳物製として、軽量で
且つ充分な強度を持ったステアリングステムコンポーネ
ントを得られる効果を有する。
ーネントの車体への組付けを説明する分解斜視図
要部の断面図
Claims (1)
- 【請求項1】 ボトムブリッジとこれに嵌挿される軟鋼
製のステムパイプとから成るステアリングステムコンポ
ーネントであって、ボトムブリッジを鋳鉄鋳物製とし、
該ボトムブリッジからのステムパイプの突出コーナ部に
アーク接合により延性の有る接合ビードを形成したこと
を特徴とするステアリングステムコンポーネント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3977395A JP2619822B2 (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | ステアリングステムコンポーネント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3977395A JP2619822B2 (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | ステアリングステムコンポーネント |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4052444A Division JPH0777664B2 (ja) | 1992-03-11 | 1992-03-11 | ステアリングステムコンポーネントの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07215257A true JPH07215257A (ja) | 1995-08-15 |
JP2619822B2 JP2619822B2 (ja) | 1997-06-11 |
Family
ID=12562262
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3977395A Expired - Lifetime JP2619822B2 (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | ステアリングステムコンポーネント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2619822B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100405503B1 (ko) * | 1996-10-25 | 2004-03-26 | 엘지.필립스 엘시디 주식회사 | 유리기판포장박스 |
WO2006011174A1 (en) * | 2004-07-26 | 2006-02-02 | Marzocchi S.P.A. | Motor-scooter fork crown |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
BE1024565B1 (nl) * | 2016-09-15 | 2018-04-17 | Rein4Ced Besloten Vennootschap Met Beperkte Aansprakelijkheid | Hybride composiet |
-
1995
- 1995-02-28 JP JP3977395A patent/JP2619822B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100405503B1 (ko) * | 1996-10-25 | 2004-03-26 | 엘지.필립스 엘시디 주식회사 | 유리기판포장박스 |
WO2006011174A1 (en) * | 2004-07-26 | 2006-02-02 | Marzocchi S.P.A. | Motor-scooter fork crown |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2619822B2 (ja) | 1997-06-11 |
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