JPH07214734A - 多層成形体 - Google Patents

多層成形体

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JPH07214734A
JPH07214734A JP6010392A JP1039294A JPH07214734A JP H07214734 A JPH07214734 A JP H07214734A JP 6010392 A JP6010392 A JP 6010392A JP 1039294 A JP1039294 A JP 1039294A JP H07214734 A JPH07214734 A JP H07214734A
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JP
Japan
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resin
layer
ethylene
core material
polyolefin
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JP6010392A
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English (en)
Inventor
Koji Motoi
孝治 本居
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた耐熱性、耐候性、耐衝撃性、低線膨張
率を有する錆の発生しない軽量な多層成形体を提供す
る。 【構成】 ポリオレフィンと無機充填材よりなり、3〜
66体積%の気泡を有する芯材層の少なくとも片面に、
オレフィン系熱可塑性エラストマー層及びメチルメタク
リレート系樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリロニト
リル−X−スチレン樹脂(Xはエチレン−プロピレンラ
バー、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体、ポ
リメチルメタクリレート若しくは塩素化ポリエチレンを
示す)からなる群から選ばれた樹脂よりなる表面層が順
次積層されている多層成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、雨樋、デッキ材、窓
枠、波板、自動車用サイドプロテクター等の屋外用途に
好適に使用できる多層成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、雨樋、デッキ材等は、ポリ塩化ビ
ニル(以下「PVC」と略す)製のものが一般的に使用
されている。
【0003】しかし、PVC製の雨樋やデッキ材等は、
耐熱性や耐候性が悪く線膨張率が高く、夏場の温度上昇
による形状の変化、熱応力発生による割れや部材接着の
剥離、長期屋外使用時の変色及び機械的物性の低下等の
問題があり、この問題を解消するため、種々の提案がな
されている。
【0004】例えば、特開昭56−146554号公報
には、PVC製の管状芯材の外周面に、アクリル樹脂に
ポリスチレンやアクリロニトリル−スチレン共重合体を
添加して形成した樹脂層を被覆し、耐候性と耐久性を改
善した雨樋が提案され、特開昭55−145251号公
報には、合成樹脂製の軒樋に金属薄板を埋設した雨樋が
提案されている。
【0005】又、PVCよりなる芯材の表面に透明なア
クリル樹脂等からなる表面保護層を形成したもの、芯材
の表面に直接木目模様等を印刷しさらに印刷層を保護す
るためにアクリル樹脂からなる表面保護層を形成したも
のあるいは芯材の表面に着色したアクリル系樹脂塗料層
を形成すると共に紫外線硬化樹脂からなる表面層を形成
したもの(特公平5−5017号公報参照)等のデッキ
材が提案されている。
【0006】更に、雨樋またはデッキ材等の材料として
耐熱性及びリサイクル性に優れたポリオレフィン系樹脂
を使用し、ポリオレフィン系樹脂に紫外線吸収剤や酸化
防止剤を添加して耐候性を向上させる方法等が知られて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、表面に
透明なアクリル樹脂層を形成する方法は、太陽光線の遮
断性に劣るためPVC製品に変色が生じ、また着色した
アクリル系樹脂塗料を被覆する方法は、塗布−乾燥工程
を有するためコスト高であった。その上、廃棄物処理に
問題があるとともにリサイクルが困難であり、また線膨
張率が大きいため夏場の温度上昇によりたわみや伸縮を
生じる等の問題があった。
【0008】また、金属薄板を埋設する方法では、芯材
である金属芯の比重が樹脂と比較して大きいため、従来
の樹脂製雨樋に比べて重く、また、内部に金属面を有し
ていることから切断面が錆びるという問題があった。
【0009】また、ポリオレフィン系樹脂に紫外線吸収
剤や酸化防止剤を添加する方法では、長期屋外使用の場
合には色調の変化及び機械的特性の低下があり、表面加
飾性も不十分であった。
【0010】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、優れた耐熱性、耐候性及び耐衝撃性を有し、線膨張
率が低く、錆の発生しない軽量な多層成形体を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明で使用されるポリ
オレフィンとしては、α−オレフィンの単独重合体及び
共重合体、α−オレフィンと、α−オレフィンと共重合
可能な反応性モノマーとの共重合体が挙げられる。
【0012】上記α−オレフィンとしては、例えば、エ
チレン、プロピレン、ブテン、ヘキセン、デセン等が挙
げられ、その単独重合体及び共重合体としては、例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピ
レン共重合体、エチレン−ブテン−1共重合体、エチレ
ン−4−メチルペンテン−1共重合体等が挙げられる。
【0013】上記α−オレフィンと共重合可能なモノマ
ーとしては、例えば、スチレン、ブタジエン、酢酸ビニ
ル等が挙げられ、その共重合体としては、例えば、エチ
レン−スチレン共重合体、エチレン−ブタジエン共重合
体、プロピレン−ブタジエン共重合体等が挙げられる。
【0014】上記ポリオレフィンは、オレフィン系熱可
塑性エラストマー層と強固に接着する必要があり、その
ためにはポリオレフィンはエポキシ基、カルボキシル基
又はシラノール基を有しているのが好ましい。このよう
な官能基をポリオレフィンに付与する方法としては、こ
のような官能基を有する官能性モノマーをポリオレフィ
ンにグラフト重合する方法、上記官能性モノマーとα−
オレフィンを共重合する方法、上記官能性モノマーがグ
ラフト若しくは共重合されたポリマ−を添加する方法等
が挙げられる。
【0015】上記官能性モノマーとしては、例えば、グ
リシジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエー
テル、シクロヘキセンオキシ(メタ)アクリレート等の
エポキシ基含有モノマー、(メタ)アクリル酸、マレイ
ン酸(無水物)、フマル酸、イタコン酸(無水物)、ク
ロトン酸、イソクロトン酸、シトラコン酸(無水物)、
ヒドロフタル酸等のカルボキシル基含有モノマー及びそ
の誘導体(塩化マレニル等の酸ハライド、マレイミド等
の酸イミド、マレイン酸モノメチル、マレイン酸ジメチ
ル等のエステル化物など)並びにビニルメトキシシラ
ン、ビニルエトキシシラン等のシラノール基含有モノマ
ーが挙げられる。
【0016】上記官能性モノマーをポリオレフィンにグ
ラフト重合する方法としては、例えば、ポリオレフィン
100重量部、官能性モノマー0.1〜2.0重量部及
び少量のラジカル重合開始剤を押出機に供給し、溶融押
出する方法が挙げられる。上記官能性モノマーとα−オ
レフィンを共重合する方法としては、例えば、α−オレ
フィン100重量部と官能性モノマー0.1〜5.0重
量部を共重合する方法が挙げられる。
【0017】又、上記官能性モノマーがグラフト若しく
は共重合されたポリマ−としては、ポリオレフィン、好
ましくはポリプロピレンに官能性モノマーがグラフト重
合された重量平均分子量が5千〜10万のオリゴマーが
好ましく、例えば、エポキシ基含有モノマーがグラフト
されたオリゴマーとしては、日本油脂社製「ブレンマ
ー」、カルボキシル基含有モノマーがグラフトされたオ
リゴマーとしては、三洋化成社製「ユーメックス」が挙
げられる。又、、シラノール基含有モノマーがグラフト
されたオリゴマーは、アルコキシシランをポリオレフィ
ンに付加反応することにより容易に得られる。上記ポリ
マーの添加量は、少ないと接着性を向上する効果がな
く、多くなると耐熱性が低下するので、ポリオレフィン
100重量部に対し、2〜50重量部が好ましい。
【0018】本発明で使用される無機充填材は、従来か
ら樹脂成形体の充填材として使用されている任意のもの
が使用可能であり、例えば、ガラス繊維、金属繊維、炭
酸カルシウム、酸化チタン、マイカ、タルク等があげら
れ、成形体の強度をあげ、線膨張率を低下させるために
は、長さ0.1〜6mmのガラス繊維が好ましい。無機
充填材の添加量は、少なくなると、線膨張率が高くな
り、多くなると衝撃強度が低下するのでポリオレフィン
100重量部に対し10〜60重量部が好ましい。
【0019】本発明における芯材層は上記ポリオレフィ
ンと無機充填材よりなり、3〜66体積%の気泡を有し
ている。気泡の割合は少なくなると、比重が高くなり、
多くなると機械的強度が低下するのでこの範囲に限定さ
れるのであり、好ましくは5〜40体積%である。
【0020】芯材層に気泡を含有させる手段としては、
アゾジカルボンアミド、重曹等の分解型発泡剤、フロン
ガス、ブタノール等の揮発型発泡剤を添加し発泡成形す
る方法、シラスバルーン、ガラスビーズ等の中空充填材
を添加して成形する方法等が挙げられる。中空充填材の
粒子径は、小さくなると気泡を付与できず、大きくなる
と耐衝撃性が低下するので0.3〜1.0mmが好まし
い。
【0021】上記芯材層には、ハロゲン系、ノンハロゲ
ン系、無機系等の難燃剤、ヒンダードアミン系光安定
剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤等が添加されて
もよい。
【0022】本発明で使用されるオレフィン系熱可塑性
エラストマーは芯材層と表面層を接着する機能を有する
ものであって、常温でゴム領域の性質を示すオレフィン
を含むエラストマーが好ましく、例えば、エチレン−プ
ロピレン−ジエン三元共重合体(EPDM)、塩素化ポ
リエチレン、スチレン−エチレン/ブタジエン−スチレ
ンブロック共重合体(SEBS)、スチレン−エチレン
/プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEPS)
等が挙げられる。
【0023】本発明における表面層は、メチルメタクリ
レート系樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリロニトリ
ル−X−スチレン樹脂(Xはエチレン−プロピレンラバ
ー、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体、ポリ
メチルメタクリレート若しくは塩素化ポリエチレンを示
す)からなる群から選ばれた樹脂より形成される。
【0024】上記メチルメタクリレート系樹脂として
は、ポリメチルメタクリレート単独重合体及びメチルメ
タクリレートを主成分としてメチルアクリレート、エチ
ル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレー
ト、ラウリル(メタ)アクリレート等の共重合可能なア
クリレートモノマーとの共重合体が挙げられ、熱可塑性
であって、重量平均分子量が10万〜60万のものが好
ましい。
【0025】上記アクリロニトリル−X−スチレン樹脂
は、Xがエチレン−プロピレンラバー、エチレン−プロ
ピレン−ジエン三元共重合体、ポリメチルメタクリレー
ト若しくは塩素化ポリエチレンである。Xがエチレン−
プロピレンラバー及びエチレン−プロピレン−ジエン三
元共重合体の樹脂は、一般にAES樹脂と呼ばれている
樹脂であり、Xがポリメチルメタクリレートの樹脂は、
一般にAAS樹脂又はASA樹脂と呼ばれている樹脂で
あり、Xが塩素化ポリエチレンの樹脂は、一般にACS
樹脂と呼ばれている樹脂である。
【0026】上記オレフィン系熱可塑性エラストマー層
及び表面層が、200〜500nmの紫外線をよく透過
する場合には芯材層が早く老化するので、この層で上記
紫外線を90%以上遮断しうるのが好ましく、オレフィ
ン系熱可塑性エラストマー層及び表面層の少なくとも一
方に、カーボンブラック、ベンガラ等の顔料、ヒンダー
トアミン系光安定剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収
剤等が添加されるのが好ましい。
【0027】本発明の多層積層体は、上記芯材層の少な
くとも片面に上記オレフィン系熱可塑性エラストマー層
及び表面層が順次積層されてなり、その厚みは、表面層
は50〜400μmが好ましく、オレフィン系熱可塑性
エラストマー層は30〜300μmが好ましい。又、芯
材層は、表面層とオレフィン系熱可塑性エラストマー層
の和の4倍以上が好ましい。
【0028】本発明の多層積層体の製造方法は、任意の
方法が採用されてよく、例えば、共押出法、熱融着法、
ラミネーション法、多層射出成形法等が挙げられる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0030】実施例1 同方向2軸押出機3台を用い、1番目の同方向2軸押出
機に芯材層となるプロピレン−エチレンブロック共重合
体(徳山曹達社製、MS630、MI3.5at230
℃)100重量部とアゾジカルボンアミド(大塚化学社
製、AZL−8、分解点197℃)0、8重量部とガラ
ス繊維(ガラスチョップドストランド、日本電気ガラス
社製、ECS03、平均長さ3mm、平均直径11μ
m)30重量部とを供給し、2番目の同方向2軸押出機
にオレフィン系熱可塑性エラストマー層となるSEBS
(旭化成社製、タフテックM1943)を供給し、3番
目の押出機に表面層となるメチルメタクリレート系樹脂
(住化ハース社製、HFI−10、MI4at230
℃)100重量部とカーボンブラック1重量部を供給
し、押出機内で溶融混練して押出し、多層金型内で合流
させ、芯材層の両面にオレフィン系熱可塑性エラストマ
ー層が積層され、更に、その両面に表面層が積層された
5層の多層積層体を得た。芯材層/オレフィン系熱可塑
性エラストマー層/表面層の厚みは1.3mm/50μ
m/100μmであった。又、芯材層の気泡率は30体
積%であった。
【0031】実施例2 同方向2軸押出機3台を用い、1番目の同方向2軸押出
機に芯材層となるプロピレン−エチレン共重合体(三菱
油化社製、EC−8、MI1.5at230℃)100
重量部とカルボキシル基含有ポリプロプレンオリゴマー
(三洋化成社製、ユーメックス1010、重量平均分子
量1万)3重量部とシリカバルーン充填剤(旭硝子社
製、セルスター、比重0.6、平均粒子径0.6m
m、)10重量部とタルク粉(日本タルク社製、ミクロ
エース)15重量部とを供給し、2番目の同方向2軸押
出機にオレフィン系熱可塑性エラストマー層となるSE
BS(旭化成社製、タフテックM1943)を供給し、
3番目の押出機に表面層となるAES樹脂(住友ダウ社
製、UB600、MI15at230℃)を供給し、押
出機内で溶融混練して押出し、多層金型内で合流させ、
芯材層の両面に接着剤層が積層され、更に、その両面に
表面層が積層された5層の多層積層体を得た。芯材層/
オレフィン系熱可塑性エラストマー層/表面層の厚みは
1.3mm/50μm/100μmであった。又、芯材
層の気泡率は10体積%であった。
【0032】比較例1 塩化ビニル樹脂(重合度1000)100重量部、重質
炭酸カルシウム5重量部及びジオクチル錫メルカプト
0.6重量部よりなる組成物を2軸押出機に供給し、溶
融混練して押出し、厚さ1.5mmの板状体を得た。
【0033】比較例2 同方向2軸押出機2台を用い、1番目の同方向2軸押出
機に比較例1で用いた組成物を芯材層用に供給し、2番
目の同方向2軸押出機にアクリル樹脂(住友化学社製、
オログロス)を表面層用に供給し、押出機内で溶融混練
して押出し、多層金型内で合流させ、芯材層の両面に表
面層が積層された3層の多層積層体を得た。芯材層及び
表面層の厚みは、それぞれ1.2mm、0.2mmで、
全体として1.6mmであった。
【0034】比較例3 ポリプロピレン樹脂(三菱油化社製、EC−8、MI
1.5at230℃)70重量部、タルク粉(日本タル
ク社製、ミクロエース)30重量部、ヒンダードアミン
系光安定剤(三共社製、サイノールLS−770)0.
2重量部及びベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤(シプ
ロ化成社製、SEESORB703)0.2重量部より
なる組成物を2軸押出機に供給し、溶融混練して押出
し、厚さ1.5mmの板状体を得た。
【0035】比較例4 比較例1で用いた組成物を2軸押出機に供給し、溶融混
練して押出し、厚さ0.2mmの鉄板の両面に厚さ0.
7mmで積層し、厚さ1.6mmの積層体を得た。
【0036】得られた積層体及び板状体を次の方法で評
価し、結果を表1に示した。 1)耐熱性 JISK7207(A法) 2)線膨張率 JISK7197(平均線膨張率の測定
温度は40℃〜60℃) 3)耐候性 JISK7102(B法、1500時間
での色差で測定) 4)表面加飾性 光沢度と艶消しの場合の風合いを目視
で判断。比較例1を○とし、それより悪いものを△、×
の順で示した。 5)比重 JISK7102 6)錆の発生 水中に50日放置した後、目視により観
察し、錆の発生しなかったものを○、錆の発生したもの
を×で示した。
【0037】
【表1】
【0038】比較例5 実施例1において、SEBSのかわりに、カルボキシル
基含有ポリプロプレンオリゴマー(三洋化成社製、ユー
メックス1010、重量平均分子量1万)90重量部と
メチルメタクリレート系樹脂(住化ハース社製、HFI
−10、MI4at230℃)10重量部を用いた以外
は実施例1で行ったと同様にして5層の多層積層体を得
た。
【0039】比較例6 実施例2において、オレフィン系熱可塑性エラストマー
層を設けなかった以外は、実施例2で行ったと同様にし
て3層の積層体を得た。
【0040】得られた積層体(実施例1、2及び比較例
5、6)の常温伸び率と接着強度とを測定し、結果を表
2に示した。尚、常温伸び率はJISK6301に準拠
し、3号ダンベル、引張速度 500mm/minの条件で測定
し、接着強度はJISZ1528に準拠う、180度剥
離試験で引張速度 5mm/min、試験温度 23 ℃の条件で行
った。
【0041】
【表2】
【0042】
【発明の効果】本発明の多層成形体は、上述の通りであ
り、長期の屋外使用に耐え得る耐候性を有し、軽量で、
耐衝撃性、耐熱性、表面加飾性が優れ、線膨張率が低く
且つ錆が発生することがない。
【0043】更に、請求項2記載の多層成形体は、芯材
層と表面層が強固に接着しており、層剥離しにくく、よ
り耐候性、耐衝撃性、耐熱性等が優れ、線膨張率が低
い。従って、本発明の多層成形体は、雨樋、デッキ材、
窓枠、波板、自動車用モール材、バンパー等の屋外用成
形体として好適に使用される。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィンと無機充填材よりなり、
    3〜66体積%の気泡を有する芯材層の少なくとも片面
    に、オレフィン系熱可塑性エラストマー層及びメチルメ
    タクリレート系樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリロ
    ニトリル−X−スチレン樹脂(Xはエチレン−プロピレ
    ンラバー、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合
    体、ポリメチルメタクリレート若しくは塩素化ポリエチ
    レンを示す)からなる群から選ばれた樹脂よりなる表面
    層が順次積層されていることを特徴とする多層成形体。
  2. 【請求項2】 ポリオレフィンが、エポキシ基、カルボ
    キシル基又はシラノール基を有している請求項1の多層
    成形体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0963838A4 (en) * 1997-02-24 2000-11-22 Sekisui Chemical Co Ltd MOLDED POLYOLEFINS AND THEIR PRODUCTION PROCESS
JP2001199021A (ja) * 2000-01-21 2001-07-24 Sekisui Chem Co Ltd 外装建材
WO2001068785A1 (fr) * 2000-03-13 2001-09-20 Sumitomo Chemical Company, Limited Adhesif, procede de production de stratifie avec l'adhesif, et stratifie
KR102151215B1 (ko) * 2020-03-27 2020-09-02 현 동 장 성형 발포체 제조용 다층 시트 및 이를 성형하여 형성한 성형 발포체

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