JPH07214570A - 合成樹脂用金型の洗浄装置 - Google Patents

合成樹脂用金型の洗浄装置

Info

Publication number
JPH07214570A
JPH07214570A JP950194A JP950194A JPH07214570A JP H07214570 A JPH07214570 A JP H07214570A JP 950194 A JP950194 A JP 950194A JP 950194 A JP950194 A JP 950194A JP H07214570 A JPH07214570 A JP H07214570A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrolytic cleaning
cleaning liquid
electrolytic
cleaned
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP950194A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3532604B2 (ja
Inventor
Misa Tsuda
美佐 津田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SOMATSUKUSU KK
Original Assignee
SOMATSUKUSU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SOMATSUKUSU KK filed Critical SOMATSUKUSU KK
Priority to JP00950194A priority Critical patent/JP3532604B2/ja
Publication of JPH07214570A publication Critical patent/JPH07214570A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3532604B2 publication Critical patent/JP3532604B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 合成樹脂用金型に付着した樹脂等を短時間で
確実に除去する。 【構成】 電解洗浄液(26)を収容する薬液槽(21)
と、薬液槽の底面に配置され、電解洗浄液を振動させる
振動子(28)と、内部に被洗浄物(11)を収容し、被洗
浄物と共に薬液槽内に着脱自在に装着され、陰極(−)と
接続するメッシュ状のカゴ(20)と、電解洗浄液内に挿
脱自在に浸漬すると共に駆動手段(35)により電解洗浄
液内を揺動し、陽極(+)と接続した棒状の電極(30)
と、薬液槽内に配管して電解洗浄液を排出する排出管
(43)と、排出管と連続して上記排出された電解洗浄液
を吸収する循環用ポンプ(24)と、循環用ポンプの排出
口に接続し、循環用ポンプより排出される電解洗浄液を
薬液槽内の電解洗浄液が対流するように放出する供給管
(42)とで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は合成樹脂用金型の洗浄装
置に関し、詳しくは、金型の樹脂成形面等に付着する樹
脂カスやガス焼け等の付着物を短時間で確実に除去する
ことが出来るようにするものである。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂用金型は、樹脂製品の成形量に
伴ってその内面に樹脂カスや、ガスによる焼け跡等の付
着物が着いてしまう。この付着物は、後に樹脂成形する
製品の離型を悪くして、成形不良につながる等の不都合
が生じる。よって、合成樹脂用金型は定期的に取り外し
て洗浄し、上記付着物を除去しなければならない。
【0003】従来、この種の洗浄作業は、金型を分解し
た金型構成部品を灯油に半日浸けた後に、作業者がブラ
シを用いて磨いている。しかし、この磨き作業は、金型
が高価なものであるため損傷を加えないように慎重に行
わなければならず、非常に面倒である。また、1個の金
型構成部品を磨くのに、約15分の時間を要するため作
業性が悪い問題もある。
【0004】これに対し、従来より、電解洗浄液を収容
した洗浄槽の内部に、陽極(+)と接続した電極板を浸漬
すると共に、陽極(−)と接続した金型を浸漬し、上記電
解洗浄液を介して通電させることにより、電極板と金型
の内部より気泡状の電解ガスを発生させ、この電解ガス
により電解洗浄液を撹拌させながら、上記付着物を金型
より浮き上がらせて金型の洗浄を行う電解方式の洗浄方
法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記電
解方式による洗浄方法では、上記金型の洗浄する箇所が
上記電極板と直線的に見える位置でなければ、付着物を
除去することが出来ない。例えば、深さ3mm、幅2mmの
凹状の溝の場合、該溝の底面、即ち陰になる部分の洗浄
を行うことが出来ない。また、上記付着物は通電する電
流の妨げとなるため電解ガスが発生しにくく、よって、
作業時間の遅延につながる上に、作業時間が長くなりす
ぎると金型の表面にアルカリ焼けが発生する不都合が生
じる。さらに、分解ガスの発生による電解洗浄液の撹拌
効率は乏しく、除去した付着物が再度、金型に付着して
しまう場合がある。
【0006】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、合成樹脂用金型に付着した付着物を短時間で確実に
除去することが出来る合成樹脂用金型の洗浄装置を提供
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は請求項1で、電解洗浄液を収容する薬液槽
と、上記薬液槽内の電解洗浄液を振動させる振動子と、
内部に被洗浄物を収容し、該被洗浄物と共に上記薬液槽
内に挿脱自在に装着して上記電解洗浄液に浸漬されるメ
ッシュ状のカゴと、上記電解洗浄液内に挿脱自在に浸漬
すると共に駆動手段により電解洗浄液内を揺動する棒状
の電極と、上記薬液槽内に配管して電解洗浄液を排出す
る排出管と、該排出管と連続して上記排出された電解洗
浄液を吸収する循環用ポンプと、該循環用ポンプに接続
し、該循環用ポンプより排出される電解洗浄液を薬液槽
内の電解洗浄液が対流するように放出する供給管とを備
え、上記電極に陽極(+)を供給すると共に上記カゴを介
して被洗浄物に陰極(−)を供給して水素ガスを発生させ
る構成としている合成樹脂用金型の洗浄装置を提供する
ものである。
【0008】また、請求項2では、上記排出管と循環用
ポンプの間には、内部にろ布を備えた浄化タンクを介在
させ、排出した電解洗浄液を洗浄して上記循環用ポンプ
により、薬液槽内に供給していることを特徴とする洗浄
装置を提供している。
【0009】また、請求項3では、上記供給管の一端は
薬液槽の隅部に垂直配置しており、先端部を閉塞すると
共に、隣接する隅部側の側部に長手方向に所要間隔をあ
けて放出穴を穿設していることを特徴とする洗浄装置を
提供している。
【0010】また、請求項4では、上記電解洗浄液は、
水酸化ナトリウム、EDTA、グルコン酸ナトリュウ
ム、および、アンモニウム化合物を混合したアルカリ溶
液を用いていることを特徴とする洗浄装置を提供してい
る。
【0011】また、請求項5では、電解洗浄液を収容す
る薬液槽と、上記薬液槽の底面外側に配置され、上記電
解洗浄液を振動させる振動子と、枠体の内部に被洗浄物
を収容し、枠体より突出する保持棒を介して被洗浄物と
共に上記薬液槽に挿脱自在に装着して上記電解洗浄液に
浸漬されると共に、陰極(−)と接続した導電性を有する
メッシュ状のカゴと、陽極(+)と接続すると共にその端
部が上記薬液槽の中央に延在する軸部と、該軸部の端部
より下方に屈折する下端が上記電解洗浄液内に浸漬する
屈曲部とを備え、駆動手段により上記軸部の周方向に揺
動する導電性を有する揺動軸と、上記屈曲部の先端に連
設されて上記軸部と並列する棒状の電極と、一端を上記
薬液槽の電解洗浄液の液面に配管して薬液槽内の電解洗
浄液を排出する排出管と、該排出管の他端側と接続し、
内部に備えたろ布により上記排出した電解洗浄液を洗浄
する浄化タンクと、該浄化タンクと接続し、洗浄した電
解洗浄液を吸収する循環用ポンプと、該循環用ポンプの
排出口に一端を接続すると共に他端を上記薬液槽の隅部
に垂直に配管し、上記循環用ポンプより排出される洗浄
された電解洗浄液を薬液槽内の電解洗浄液が対流するよ
うに放出する供給管とを備え、振動子からの超音波によ
り被洗浄物の外部より付着物を除去すると共に、上記揺
動軸およびカゴを介して電極および被洗浄物を通電させ
て電解して内部から発生する水素ガスにより付着物を浮
き上がらせ、上記循環用ポンプにより上記電解洗浄液を
洗浄しながら循環させると共に薬液槽内を対流させて浮
き上がらせた付着物を除去していることを特徴とする合
成樹脂用金型の洗浄装置を提供している。
【0012】
【作用】本発明の請求項1に記載の洗浄装置では、薬液
槽に振動子を設け、薬液槽に収容した電解洗浄液を超音
波により振動させて超音波方式による被洗浄物の洗浄が
行えるようにしている。また、上記薬液槽に挿脱自在に
装着すると共に、被洗浄物を収容する導電性を有するカ
ゴを陰極(−)と接続し、かつ、電解洗浄液内に挿脱自在
に浸漬すると共に駆動手段により電解洗浄液内を揺動す
る電極を陽極(+)と接続し、上記カゴを介して陰極と接
続した被洗浄物を通電させて電解方式の洗浄が行えるよ
うにしている。さらに、薬液槽内に配管した排出管より
排出される電解洗浄液を循環用ポンプを介して連続した
供給管により、再度、薬液槽内に上記排出された電解洗
浄液を、薬液槽内の電解洗浄液が対流するように放出し
て循環させている。上記構成の洗浄装置は、超音波方式
の洗浄方法により被洗浄物の外部から付着物を除去し、
電解方式の洗浄方法により被洗浄物の内部より付着物を
浮き上がらせ、この浮き上がった付着物は、上記循環用
ポンプによる電解洗浄液の対流により確実に剥離して除
去する。このように電解方式と超音波方式の洗浄方法に
加え、電解洗浄液を対流されることにより効率的な洗浄
が行えるため、短い作業時間で付着物を被洗浄物より確
実に除去することが出来る。
【0013】請求項2の構成の洗浄装置は、上記排出管
と循環用ポンプの間に、内部にろ布を備えた浄化タンク
を介在させている。よって、上記のように被洗浄物より
除去した付着物は、電解洗浄液の対流に乗って上記排出
管を介して浄化タンクに排出され、該浄化タンク内のろ
布により電解洗浄液と分離される。即ち、洗浄した電解
洗浄液のみを薬液槽内に供給することにより、除去した
付着物が被洗浄物に再度付着することを防止している。
【0014】請求項3の構成の洗浄装置は、上記供給管
は薬液槽の隅部に垂直に配管しており、その先端部を閉
塞すると共に、隣接する隅部側の側面に長手方向に所要
間隔をあけて放出穴を穿設している。よって、電解洗浄
液は薬液槽内を確実に対流することが出来、電解洗浄液
の撹拌作用を行って付着物の除去時間を短縮することが
出来る。
【0015】請求項4の構成の洗浄装置では、上記電解
洗浄液は、水酸化ナトリウム、EDTA、グルコン酸ナ
トリュウム、および、アンモニウム化合物を混合したア
ルカリ溶液を用いている。よって、上記被洗浄物の電解
作用を確実に行うことが出来ると共に、上記アンモニウ
ム化合物の添加により更に付着物の除去を促進すること
が出来る。
【0016】請求項5の構成の洗浄装置では、薬液槽に
振動子を設け、薬液槽に収容した電解洗浄液を超音波に
より振動させて超音波方式による被洗浄物の洗浄が行え
るようにしている。被洗浄物には、薬液槽内に挿脱自在
に装着すると共に陰極と接続したカゴに収容し、カゴを
介して陰極電流が流れるようにしている。また、陽極と
接続する軸部と該軸部を連続して下端が電解洗浄液に浸
漬する屈曲部よりなる揺動軸を設けると共に、屈曲部の
先端に棒状の電極を設け、電解洗浄液を介して通電させ
て電解方式の洗浄が行えるようにしている。また、上記
揺動軸は駆動手段により上記軸部の周方向に揺動するよ
うにしているため、該揺動軸を介して上記電極が揺動し
て電解洗浄液を撹拌するため、電解効率を向上させるこ
とが出来る。さらに、薬液槽の電解洗浄液の液面に排出
管を配管して薬液槽内のオーバーフローする電解洗浄液
を浄化タンクに排出し、該浄化タンク内のろ布により電
解洗浄液を洗浄して、循環用ポンプを介して供給管より
薬液槽内の電解洗浄液が対流するように放出させてい
る。上記構成の洗浄装置は、超音波方式の洗浄方法によ
り被洗浄物の外部から付着物を除去し、電解方式の洗浄
方法により被洗浄物の内部より付着物を浮き上がらせ、
この浮き上がった付着物は、上記循環用ポンプによる電
解洗浄液の対流により確実に剥離して除去する。このよ
うに電解方式と超音波方式の洗浄方法に加え、電解洗浄
液を対流されることにより効率的な洗浄が行えるため、
短い作業時間で付着物を被洗浄物より確実に除去するこ
とが出来る。かつ、この除去した付着物は電解洗浄液の
対流に乗って上記排出管より排出された後に、上記浄化
タンクにより除去した付着物を電解洗浄液より分離する
ことが出来るため、除去した付着物が再度被洗浄物に付
着することは無い。
【0017】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例を参照して
詳細に説明する。図1は本発明の合成樹脂用金型の洗浄
装置を示し、該洗浄装置は超音波方式と電解方式の清掃
方法を併用して、金型等の被洗浄物10に付着した樹脂
等の付着物11を短時間で確実に除去するものである。
【0018】洗浄装置は、下端部に移動用ローラ13を
備え、仕切板14により上下3段に区切られた基台15
に、被洗浄物10を収容するカゴ20を挿脱自在に装着
する電解洗浄液26を収容した薬液槽21と、電源器2
2と、浄化タンク23および循環用ポンプ24をそれぞ
れ配置し、基台15の横に電解用変換器25を設置して
いる。上記基板15はL字形状に屈曲した基板15aを
溶着により組み立てている。
【0019】上記電解洗浄液26は、水1lに対して水
酸化ナトリウム45g、EDTA(エチレン、ジアミン、
テトラ、酢酸)50g、グルコン酸ナトリュウム20g、
および、アンモニウム化合物100gを混合したアルカ
リ溶液を好適に用いている。
【0020】上記カゴ20は、ステンレス等の導電性を
有する材料で形成され、図2に示すように、上記薬液槽
21より小とした直方体状の枠体20a(直径3mm)を設
け、その上面部以外の全面に2mmメッシュの網部20b
を張設している。また、枠体20aの上端の四隅には、
それぞれ保持棒20cを上方に延在させて設けると共
に、該保持棒20cの上部をそれぞれ幅方向外側へ屈折
して位置決め部20dを設けている。カゴ20は、上記
薬液槽21内に装着した状態で、下端面が薬液槽21の
底面21aに接触しない程度に設定している。
【0021】上記薬液槽21は、ステンレス製で、図3
および図4に示すように、矩形状に開口した上面21b
の端縁より下方にそれぞれ延在させて外周壁21cを設
けている。また、長尺側の上端両側にそれぞれ樹脂等の
絶縁材料よりなる別体のコ字形状の絶縁材27を長手方
向に延在させて外嵌していると共に、上記位置決め部2
0dとの対向位置に溝27aを設けている。薬液槽21
は、その内部容量が6l〜20l程度が好ましい。
【0022】薬液槽21の底面21a外側には、超音波
方式の洗浄を行うため、図6(A)に示すように、上記電
源器22と接続して超音波を発信する振動子28を長手
方向に所要間隔をあけて2個設置している。振動子28
は薬液槽21の幅方向の中央に配置しており、これらの
中間部には共振防止材29を設置している。尚、上記振
動子28から発生する超音波は直進性を有するため、図
6(B)に示すように、上記薬液槽21の底面21aの所
要位置に複数(図示では5個)設置しても良い。また、超
音波が共振する場合には振動子28の間に上記共振防止
材29を設置することが好ましい。
【0023】薬液槽21の中央部には、該薬液槽21の
長手方向に駆動手段を介して揺動する断面矩形状とした
棒状の電極30を、上記電解洗浄液26内に挿脱自在に
設けている。該電極30に後述する上記電解用変換器2
5を介して供給される直流の陽極(+)側を接続すると共
に、上記カゴ20に陰極(−)側を接続し、上記電解洗浄
液26を介して通電させて電解方式の洗浄を行うように
している。電極30は、グラファイト(100%の炭素
を1500℃で焼結したもの)を用いている。
【0024】図4および図5に示すように、上記電極3
0の揺動機構は、上記基台15の水平配置された上段の
基板15aに、軸受部32をネジ締め固定している。該
軸受部32には駆動手段により回転される回転軸33を
周方向に回転可能に取り付けている。また、該回転軸3
3の先端には、側面視倒L字形状の揺動軸34を垂直方
向に回転可能に枢着し、該揺動軸34の下端部に電極3
0を連続させている。
【0025】上記軸受部32は、鉄またはステンレス等
により形成され、上記回転軸33を内嵌する筒部32a
の一端に固定板部32bを設けると共に、該固定板部3
2bにネジ穴32cを穿設し、薬液槽21の長手方向の中
央に対応するように上記基板15aに取り付けている。
該軸受部32は、基板15aとの間にフェノール樹脂よ
りなる絶縁性を有するベーク板(図示なし)を介在させて
取り付けている。また、回転軸33も鉄またはステンレ
ス製で、下方に突出する係止板33aを設け、該係止板
33aに上記駆動手段を接続して周方向に揺動させるよ
うにしている。該係止板33aにも上記と同様にベーク
板を両側に配置あるいはフェノール樹脂を塗布して絶縁
処理を施している。また、回転軸33の先端には、垂直
方向の凹溝を設けると共に、水平方向に貫通する穴を設
けている。
【0026】上記揺動軸34は、ステンレス等の導電性
材料により形成されており、軸部34aの一端に上記凹
状溝と係合する凸部を備え、回転軸33に対してビス等
により回転可能に枢着している。また、軸部34aの他
端側の先端は、上記薬液槽21の中央まで延在させてお
り、その略中央部分を上記絶縁材27に形成する溝27
bに対応させて安定状態を保持し、上記回転軸33と共
に周方向に揺動するようにしている。軸部34aの先端
には屈折して下方へ延在する屈曲部34bを2個、下広
がりのV字状に形成している。図3に示すように、これ
ら屈曲部34bの下方への延在長さは、その下端が上記
電解洗浄液26に浸漬するように設定し、その下端部に
上記電極30をそれぞれ上記軸部34aと並列するよう
に設けている。
【0027】上記駆動手段としては、電磁ソレノイド3
5を用いており、該電磁ソレノイド35を上記基板15
aにネジ締め固定している。該電磁ソレノイド35は、
駆動シリンダ35aと上記回転軸33の係止板33aとを
バネ36により連結してる。また、電磁ソレノイド35
と反対側に位置する基板15aの所要位置に矩形状の取
付板15bを溶着している。該取付板15bには、先端に
環状の取付穴を備えたネジ37を取付板15bに螺着
し、該ネジ37と上記係止板33aを電磁ソレノイド3
5と同様にバネ36により連結している。
【0028】よって、電極30は、揺動軸34と回転軸
33との取付部を支点として揺動軸34を回転させるこ
とにより、上記カゴ20の挿脱作業時に妨げにならない
ようにすることが出来ると共に、電解作業時には連続さ
せた電極30を電解洗浄液26内に浸漬することが出来
る。
【0029】また、上記電磁ソレノイド35の駆動によ
り、上記バネ36が係止板33aを引っ張り、あるい
は、押圧して上記回転軸33を周方向に回転させ、該回
転軸33と揺動軸34を介して連続した電極30を、図
3に示すように、薬液槽21の長手方向に揺動させるよ
うにしている。また、この電極30の揺動により電解洗
浄液26が撹拌されるように設定している。この電極3
0の揺動は、上記ネジ37の締付けによりバネ36の張
力を調節して、揺動範囲を微調節することが出来る。
【0030】洗浄装置は、上記浄化タンク23にろ布と
した設けた不織布40により電解洗浄液26を洗浄して
上記循環用ポンプ24により薬液槽21内に放出して、
該薬液槽21内の電解洗浄液26を対流させると共に、
オーバーフローする余分な電解洗浄液26を上記浄化タ
ンク23へ排出して電解洗浄液26を循環させるように
している。
【0031】即ち、図3および図7に示すように、基台
15の下段に配置した浄化タンク23と循環用ポンプ2
4の吸入口とを供給管41により接続し、循環用ポンプ
24の排出口と薬液槽21とを基台15に対応させて所
要形状に屈曲させた供給管42により接続している。該
供給管42は、上段に位置する部位で継管42aを介し
て2方に分岐しており、薬液槽21の長手方向両端の対
角する隅部に供給管42−1,42−2を配管してい
る。
【0032】これら供給管42−1,42−2は、薬液
槽21の隅部に上端面より垂直に底面21a近傍まで延
在させており、その下端部をキャップ部42bにより閉
塞すると共に、隣接する幅方向の隅部側の側部に長手方
向(垂直方向)に所要間隔をあけて複数の放出穴42cを
穿設している。尚、この供給管42−1,42−2は薬
液槽21内に収容するカゴ20に当接しないように配管
している。また、薬液槽21において、内部に所要量の
電解洗浄液26を収容した状態の液面位置に排出管43
を配管し、該排出管43を下段の浄化タンク23に接続
している。
【0033】よって、図7に示すように、循環用ポンプ
24の駆動で浄化タンク23より供給管41を介して電
解洗浄液26を吸収し、該電解洗浄液26を該循環用ポ
ンプ24より供給管42,42−1,42−2を介して薬
液槽21内に放出する。該薬液槽21内には、上記供給
管42−1,42−2の放出穴42aにより同一の周方向
に放出して電解洗浄液26が対流される。この電解洗浄
液26の対流は上記放出穴42aにより薬液槽21の上
下間において均一な流量となっている。また、この供給
によりオーバーフローする電解洗浄液26は上記排出管
43を介して浄化タンク23に排出され、上記不織布4
0により電解洗浄液26に混入した付着物11を除去し
て、再び、洗浄された電解洗浄液26が薬液槽21内に
供給される。
【0034】上記循環用ポンプ24による電解洗浄液2
6の吐出量は、少ない場合には電解洗浄液26の対流お
よび撹拌効果が下がって除去効率が悪くなる一方、多い
場合には液流により被洗浄物10同士が接触して損傷す
るため、被洗浄物10の大きさおよび薬液槽21の容量
に対応して設定され、約5.5〜31l/minに設定して
いる。
【0035】尚、上記供給管42は、2方に分岐して薬
液槽21に配置しているが、薬液槽21の1箇所の隅部
にのみ配管しても電解洗浄液26を対流させることも出
来る。一方、供給管42を複数配管した場合の方が電解
洗浄液26を効率的に対流および撹拌効果を得ることが
出来ることは言うまでも無い。
【0036】さらに、薬液槽21の底面21aには廃液
管44を配管し、ドレインコック46を設けた先端を上
記浄化タンク23の近傍まで延在させている。かつ、浄
化タンク23と循環用ポンプ24とを接続する供給管4
1の中間にも継管41aを介して先端にドレインコック
46を設けた廃液管45を配管し、被洗浄物10の洗浄
を行って汚れた電解洗浄液26をホース等により他の容
器に排出することが出来るようにしている。
【0037】上記電源器22は、作業場の電源より交流
電流が供給され、その交流電流を振動子28に供給して
超音波を発信させる。また、同時に交流電流を上記電解
用変換器25に供給した後に、該電解用変換器25によ
り変換された直流電流を受け取り、陽極電流を電極30
に供給すると共に陰極電流をカゴ20に供給し、電解洗
浄液26を介して通電させて電解させるようにしてい
る。
【0038】図1に示すように、電源器22には、上記
電解用変換器25からの陽極(+)電流および陰極(−)電
流が供給される陽極端子孔50および陰極端子孔51を
前面側に設け、該陽極端子孔50と接続した接続コード
48Aを上記揺動軸34の軸部34aにネジ締め接続す
ると共に、陰極端子孔51と接続した接続コード48B
を上記カゴ20の長手方向両側の位置決め部20dに端
子49を介して着脱自在に接続している(図4参照)。こ
のように、上記電解用変換器25からの直流電流を揺動
軸34を介して電極30に、また、カゴ20を介して被
洗浄物10に流して、電解洗浄液26を介して通電させ
て電解方式の洗浄をするようにしている。尚、薬液槽2
1には上記絶縁材27により絶縁処理が施されていると
共に、揺動軸34と連続する回転軸33の係止板33a
および軸受部32の固定板部32bにも絶縁処理がなさ
れているため、短絡等の問題が生じることは無い。
【0039】また、電源器22には、作業タイマーと連
動させる主電源52、上記電磁ソレノイド35を駆動さ
せるスイッチ53、主電源52の通電時に点灯するパイ
ロットランプ54、電磁ソレノイド35の通電時に点灯
するパイロットランプ55、および、作業タイマーと連
動してAC100Vを出力するコンセント56を設けて
いる。
【0040】上記電解用変換器25は、上記連動コンセ
ント56に接続するACコード70を設けると共に、該
ACコード70と連続したAC/DC変換器(図示なし)
を設けている。また、該AC/DC変換器からの直流電
流を出力するため、それぞれ陽極側の出力部65と陰極
側の出力部66を設け、上記のように、陽極出力部65
を上記電源器22の陽極端子孔50に接続コード(図示
なし)により接続すると共に、陰極出力部66を上記陰
極端子孔51に接続するようにしている。
【0041】上記出力部65,66より出力される電圧
は、高すぎると被洗浄物10にアルカリ焼けが生じてし
まう一方、低すぎると洗浄効果が低下してしまうため、
出力電圧を調整するための電圧調整ボリューム69を設
け、出力電圧を4〜6Vに設定するようにしている。ま
た、電解用変換器25には、電源スイッチ67および電
解用変換器25の作動を表示するパイロットランプ68
を設けている。尚、上記構成の電源器22と電解用変換
器25とは、一体に形成することも出来る。
【0042】上記構成の洗浄装置は、図8の回路図に示
すように、上記主電源52と電磁ソレノイド35の設定
タイマー57をスイッチ53を介して接続し、設定タイ
マー57と電磁ソレノイド35を接続している。上記設
定タイマー57は、電磁ソレノイド35による電極30
の揺動回数を設定するもので、この揺動回数は多い程、
撹拌効果を向上させることが出来、本実施例では、1分
間に約20〜60往復させ、全長約280mmの薬液槽2
1に対して揺動範囲を30〜50mmとしている。
【0043】かつ、上記振動子28と接続する振動子用
ドライバー58と上記主電源52は、作業タイマー59
を介して接続されている。本実施例では、上記振動子用
ドライバー58により振動子28から発信する超音波の
出力は20〜40KHzとしている。また、上記作業タ
イマー59に連動コンセント56および循環用ポンプ2
4を接続すると共に、AC/DC変換器60を介して作
業終了を知らせるブザー61を接続している。
【0044】上記洗浄装置は以下の工程で操作して被洗
浄物の洗浄を行う。まず、主電源52がOFF状態とな
っていることを確認して、電解用変換器25のACコー
ド70を電源器22の連動コンセント56に接続する。
また、電解用変換器25の出力部65,66と電源器2
2の陽極端子孔50および陰極端子孔51をそれぞれ極
性を間違えないように、接続コードにより接続すると共
に、揺動軸34の軸部34aと電源器22の陽極側のコ
ード48A、および、カゴ20の位置決め部20dの端
部と電源器22の陰極側のコード48Bを接続する。
【0045】次に、電解洗浄液26を薬液槽21および
浄化タンク23に収容させる。次いで、被洗浄物10を
カゴ20の内部に収容させ、図5に示すように、上記揺
動軸34を上方に回転配置させた状態で、上記カゴ20
を薬液槽21の内部に挿入し、カゴ20の位置決め部2
0dを絶縁材27の溝27aに対応させて位置決め固定す
る。その後、上記回転させた揺動軸34を水平配置し
て、該揺動軸34に連続した電極30を電解洗浄液26
に浸漬させる。
【0046】後に、上記電源器22の主電源52を入力
して作業タイマー59を作動させ、被洗浄物10の洗浄
作業を行う。即ち、上記作業タイマー59の作動により
上記振動子用ドライバー58を通電させ、振動子28か
ら超音波を発信させると共に、上記循環用ポンプ24を
駆動させて薬液槽21内の電解洗浄液26を対流および
循環させる。同時に、連動コンセント56からはAC1
00Vの電流が流れ、上記電解用変換器25に電流が供
給される。
【0047】その後に、電源器22のスイッチ53と、
電解用変換器25の電源スイッチ67を入力して、電磁
ソレノイド35を作動させて揺動軸34を揺動させると
共に、電解用変換器25を作動させて電源器22を介し
て薬液槽21に直流電圧を通電させる。この時、電解用
変換器25の電圧調整ボリューム69により、出力する
直流電圧の微調整を行い直流電圧5Vに設定する。
【0048】上記電源器22の作業タイマー59は3分
に設定しており、その設定時間が終了すると、上記作業
タイマー59が連動コンセント56、ポンプ24および
振動子用ドライバー58への電流の供給を止めて各部の
作動を停止させる。即ち、振動子28による電解洗浄液
26の振動、および、被洗浄物10と電極30の電解作
用を停止する。同時に、作業タイマー59はAC/DC
変換器60に電流を供給して、このAC/DC変換器6
0よりブザー61に直流電流を供給して作業者に終了を
知らせる。
【0049】3分間で被洗浄物10の付着物11を完全
に除去出来なかった場合には、上記主電源52を一旦O
FF状態とし、再度入力させることにより、更に3分間
の洗浄作業を行う。また、3分間の洗浄作業中に主電源
52をOFF状態とし、再度入力した場合には、作業タ
イマー59がリセット状態となり、入力した時点から3
分間の洗浄作業が行なわれる。
【0050】電解方式と超音波方式の洗浄方法を併用し
た本発明の洗浄装置は、図9に示すように、超音波方式
の洗浄方法により、被洗浄物10の外部より付着物11
を打破すると共に、電解方式の洗浄方法により内部より
発生する水素ガスにより被洗浄物10から付着物11を
浮き上がらせ、電解洗浄液26の撹拌作用により付着物
11を被洗浄物10より剥離して除去する。
【0051】即ち、図9(A)に示すように、上記振動子
28により発生する超音波が電解洗浄液26を介して被
洗浄物10の表面に伝わると、この表面で真空状の気泡
が発生すると共に、この気泡がはじける事で強力なエネ
ルギーが発生して被洗浄物10に付着している付着物1
1を引き剥がす。この超音波方式の洗浄方法は、特に、
形状が複雑で入り込んだエンジニアリングプラスチック
を形成する金型を傷つけること無く洗浄するのに有効で
ある。
【0052】また、洗浄装置は、上記外部からの洗浄に
加えて電解洗浄液26を介して被洗浄物10を通電させ
ることで、被洗浄物10の表面から多量の水素ガスを発
生させて、上記超音波方式により付着物11を浮き上が
らせて、電解洗浄液26の撹拌作用により除去してい
る。
【0053】即ち、被洗浄物10には、上記カゴ20を
介して陰極側の電圧が通電され、この電圧と上記電極3
0に通電される陽極側の電圧とが、電解洗浄液26を介
して通電して被洗浄物10と電極30の内部より気泡状
の水素ガスを発生させ、この水素ガスにより図9(B)に
示すように、付着物11を浮き上がらせる。この通電作
用は、上記超音波により被洗浄物10の付着物11を外
部より破壊しているため、従来のように、付着物11が
妨げになって通電することが出来ない等の問題は生じな
い。
【0054】このように浮き上がった付着物11を、循
環用ポンプ24による電解洗浄液26の対流、および、
上記電磁ソレノイド35による電極30の揺動による電
解洗浄液26の撹拌により、図9(C)に示すように、被
洗浄物10より付着物11が剥離され、該付着物11が
被洗浄物10より確実に分離除去される。
【0055】除去された付着物11は、上記電解洗浄液
26の対流に乗って、上記排出管43より浄化タンク2
3へ排出れ、該浄化タンク23の不織布40により、電
解洗浄液26から分離除去される。即ち、除去した付着
物11が、再度、被洗浄物10に付着することを防止し
ているため、被洗浄物10の洗浄効率をより向上させる
ことが出来る。また、上記浄化タンク23により電解洗
浄液26と付着物11とが混合して劣化することを防止
することが出来るため、電解洗浄液26の寿命を延命さ
せることが出来る。
【0056】さらに、上記電磁ソレノイド35による電
極30を揺動作用は、上記のように電解洗浄液26の撹
拌作用をより効率的にすることのみならず、複雑な形状
の被洗浄物10において、陰になる部分を無くすことが
出来るため確実な通電作用を施すことが出来、よって、
付着物11を確実に除去することが出来る。
【0057】このように、本発明の洗浄装置は、超音波
方式および電解方式の洗浄方法を併用し、かつ、循環用
ポンプ24および電極30の揺動により電解洗浄液26
を対流させて確実な撹拌効果を得ることが出来るように
しているため、被洗浄物10に付着した付着物11を短
時間で、確実に除去することが出来る。例えば、エジェ
クタピン100本に付着した付着物を3分間で完全に除
去することが出来る。よって、長時間、電解洗浄液26
に漬けておくことによる被洗浄物10のアルカリ焼け等
の問題は生じることは無い。
【0058】さらに、本実施例では、電解洗浄液26に
アンモニウム化合物を添加しているため、洗浄効率をよ
り向上させることが出来、約4割〜5割の作業時間の短
縮を行うことが出来る。
【0059】上記構成の洗浄装置は、循環用ポンプ24
による電解洗浄液26の吐出量が多く、該電解洗浄液2
6の対流が強い場合には、超音波方式による洗浄効果が
低下するため、上記図8に示す回路図において一点鎖線
で示すように、作業タイマー59と循環用ポンプ24の
間に遅延用タイマー100を介在させ、所要時間遅らせ
て循環用ポンプ24を作動させても良い。
【0060】循環用ポンプ24が作動していない間に上
記と同様に、超音波方式の洗浄方法により被洗浄物10
から付着物11を除去すると共に、超音波方式では除去
できない箇所などを上記電解方式により浮き上がらせ
る。この時、上記電極30は揺動させており、この揺動
により電解洗浄液26は所要の撹拌は行なわれている。
【0061】後に、上記遅延タイマーにより循環用ポン
プ24が遅れて作動し、電解洗浄液26が対流されて効
率的に撹拌が行なわれ、上記のように浮き上がらせた付
着物11を確実に分離除去する。このように、上記構成
とすることにより、超音波方式による洗浄効果を低下さ
せること無く、上記と同様に被洗浄物10より付着物1
1を確実に除去することが出来る。
【0062】図10は洗浄装置の変形例を示し、該装置
では、上記電極30を電解洗浄液26内に4個浸漬して
いる。即ち、上記揺動軸34の軸部34aより下広がり
のV字形状に突出する屈曲部34b,34bを薬液槽21
の幅方向に所要間隔をあけて設け、これらの先端に電極
30'を幅方向に等間隔の隙間をあけて設けている。
【0063】上記構成とすることにより、電解洗浄液2
6の撹拌効率を一層向上させることが出来ると共に、被
洗浄物11が複雑な形状をしていてもより陰になる箇所
を無くすことが出来、電解方式により除去作用を向上さ
せることが出来る。
【0064】図11(A)〜(F)は、上記電極30の変形
例を示している。図11(A)(B)(C)に示す棒状の電極
30は、端面の形状を楕円形状、円形状または六角形状
として、外側部を先細にしている。よって、電極30の
揺動による電解洗浄液30の飛び散りを防止するように
して、上記電磁ソレノイド35による揺動速度を増すこ
とが出来る。より好ましくは、図11(D)(E)(F)に示
すように、半円形状、三角形状または台形状とし、外側
部を先細にすると共に内面側に屈曲部34bと並列な面
を設ける。よって、電解洗浄液26の飛び散りを防止す
ると共に、電解洗浄液26の撹拌効率を向上させること
が出来る。
【0065】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る洗浄装置によると、下記の効果を有する。まず、
請求項1の洗浄装置では、電解洗浄液を収容する薬液槽
の底面に超音波を発信して電解洗浄液を振動させる振動
子を設け、超音波方式による被洗浄物の洗浄が行えるよ
うにしている。また、上記薬液槽に挿脱自在に装着する
と共に、被洗浄物を収容する導電性を有するカゴを陰極
(−)と接続し、かつ、電解洗浄液内に挿脱自在に浸漬す
ると共に駆動手段により電解洗浄液内を揺動する電極を
陽極(+)と接続し、上記カゴを介して陰極と接続した被
洗浄物を通電させて電解方式の洗浄が行えるようにして
いる。かつ、上記電極は薬液槽の幅方向に延在させて2
個配置しており、これらを薬液槽に対して長さ方向に揺
動させているため、電解洗浄液を撹拌すると共に、形状
の複雑な被洗浄物においても、陰になる箇所を無くすこ
とが出来、効率的な除去作業を行うことが出来る。さら
に、薬液槽内に配管した排出管より排出される電解洗浄
液を循環用ポンプを介して連続した供給管により、再
度、薬液槽内に上記排出された電解洗浄液を、薬液槽内
の電解洗浄液が対流するように放出して循環させてい
る。
【0066】よって、上記構成の洗浄装置は、超音波方
式の洗浄方法により被洗浄物の外部から付着物を打破お
よび除去すると共に、電解方式の洗浄方法により被洗浄
物の内部より付着物を浮き上がらせ、この浮き上がった
付着物を上記循環用ポンプによる電解洗浄液の対流によ
り確実に剥離して除去することが出来、従来と比較して
非常に短い作業時間で被洗浄物の洗浄作業を確実に行う
ことが出来る。また、上記超音波方式の洗浄方法により
外部から付着物を打破しているため、従来のように、付
着物が妨げとなって電解方式による通電が出来ない等の
問題は生じることは無く、洗浄効率を向上させることが
出来る。本発明の洗浄装置は、特に、形状が複雑な被洗
浄物に好適に用いることが出来る。
【0067】請求項2の構成の洗浄装置は、上記排出管
と循環用ポンプの間に、内部にろ布として不織布を備え
た浄化タンクを介在させているため、上記のように被洗
浄物より除去した付着物が、電解洗浄液の対流に乗って
排出管より上記浄化タンクへ排出された際に、上記不織
布により分離される。即ち、洗浄した電解洗浄液のみを
薬液槽内に供給することにより、一旦除去した付着物が
被洗浄物に再度付着することを確実に防止している。ま
た、このように不織布により電解洗浄液を洗浄している
ため、電解洗浄液の寿命を延命することが出来る。
【0068】請求項3の構成の洗浄装置は、上記供給管
は薬液槽の隅部に垂直に配管しており、その先端部を閉
塞すると共に、隣接する隅部側の側面に長手方向に所要
間隔をあけて放出穴を穿設している。よって、電解洗浄
液は薬液槽内を確実に対流することが出来、電解洗浄液
の撹拌作用を行って付着物の効率的に除去することが出
来、被洗浄物を洗浄するのに要する作業時間を短縮する
ことが出来る。
【0069】請求項4の構成の洗浄装置では、上記電解
洗浄液は、水酸化ナトリウム、EDTA、グルコン酸ナ
トリュウム、および、アンモニウム化合物を混合したア
ルカリ溶液を用いている。よって、上記被洗浄物と電極
との通電が確実に行なわれると共に、上記アンモニウム
化合物の添加により付着物の除去を促進して効率的に除
去作業を行うことが出来る。
【0070】請求項5の構成の洗浄装置では、電解洗浄
液を収容する薬液槽の底面に超音波を発信して洗浄液を
振動させる振動子を設け、超音波方式による被洗浄物の
洗浄が行えるようにしている。被洗浄物には、薬液槽内
に挿脱自在に装着すると共に陰極と接続したカゴに収容
し、カゴを介して陰極電流が流れるようにしている。ま
た、陽極と接続する軸部と該軸部を連続して下端が電解
洗浄液に浸漬する屈曲部よりなる揺動軸を設けると共
に、屈曲部の先端に棒状の電極を設け、電解洗浄液を介
して通電させて電解方式の洗浄が行えるようにしてい
る。また、上記揺動軸は駆動手段により上記軸部の周方
向に揺動するようにしているため、該揺動軸を介して上
記電極が揺動して電解洗浄液を撹拌させると共に、形状
の複雑な被洗浄物においても、陰になる箇所を無くすこ
とが出来、効率的な除去作業を行うことが出来る。さら
に、薬液槽の電解洗浄液の液面に排出管を配管して薬液
槽内のオーバーフローする電解洗浄液を浄化タンクに排
出し、該浄化タンク内のろ布により電解洗浄液を洗浄し
て、循環用ポンプを介して供給管より薬液槽内の電解洗
浄液が対流するように放出させている。よって、上記構
成の洗浄装置は、超音波方式の洗浄方法により被洗浄物
の外部から付着物を除去すると共に、電解方式の洗浄方
法により被洗浄物の内部より付着物を浮き上がらせ、こ
の浮き上がった付着物は、上記循環用ポンプによる電解
洗浄液の対流により確実に剥離して除去することが出来
る。かつ、上記浄化タンクにより除去した付着物を電解
洗浄液より分離しているため、除去した付着物が再度被
洗浄物に付着することは無く、効率的に付着物の除去作
業を行うことが出来る。また、超音波方式の洗浄方法に
より被洗浄物の外部より付着物を打破しているため、電
解方式で行なわれる通電作用を確実に行うことが出来、
短時間で確実に付着物を除去することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の洗浄装置を示す斜視図である。
【図2】 被洗浄物を収容するカゴを示す斜視図であ
る。
【図3】 洗浄装置の1部を断面とした側面図である。
【図4】 洗浄装置の1部拡大図である。
【図5】 カゴを薬液槽に入れる状態を示す概略斜視図
である。
【図6】 (A)(B)は薬液槽に超音波を発信する振動子
を配置した状態を示す平面図である。
【図7】 循環する電解洗浄液の配管状態を示す斜視図
である。
【図8】 洗浄装置の回路図である。
【図9】 (A)(B)(C)は洗浄装置による付着物の除去
工程を示す概略図である。
【図10】 洗浄装置の変形例を示す斜視図である。
【図11】 (A)から(F)は電極の変形例を示す概略図
である。
【符号の説明】
10 被洗浄物(金型) 11 付着物 20 カゴ 21 薬液槽 22 超音波用電源機 23 浄化タンク 24 循環用ポンプ 25 電解用電源機 26 電解洗浄液 30 電極 34 揺動軸 34a 軸部 34b 屈曲部 35 電磁ソレノイド(駆動手段) 40 不織布(ろ布) 42 供給管 43 排出管

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解洗浄液を収容する薬液槽と、 上記薬液槽内の電解洗浄液を振動させる振動子と、 内部に被洗浄物を収容し、該被洗浄物と共に上記薬液槽
    内に挿脱自在に装着して上記電解洗浄液に浸漬されるメ
    ッシュ状のカゴと、 上記電解洗浄液内に挿脱自在に浸漬すると共に駆動手段
    により電解洗浄液内を揺動する棒状の電極と、 上記薬液槽内に配管して電解洗浄液を排出する排出管
    と、 該排出管と連続して上記排出された電解洗浄液を吸収す
    る循環用ポンプと、 該循環用ポンプに接続し、該循環用ポンプより排出され
    る電解洗浄液を薬液槽内の電解洗浄液が対流するように
    放出する供給管とを備え、 上記電極に陽極(+)を供給すると共に上記カゴを介して
    被洗浄物に陰極(−)を供給して水素ガスを発生させる構
    成としている合成樹脂用金型の洗浄装置。
  2. 【請求項2】 上記排出管と循環用ポンプの間には、内
    部にろ布を備えた浄化タンクを介在させていることを特
    徴とする請求項1記載の洗浄装置。
  3. 【請求項3】 上記供給管の一端は薬液槽の隅部に垂直
    配置しており、先端部を閉塞すると共に、隣接する隅部
    側の側部に長手方向に所要間隔をあけて放出穴を穿設し
    ていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    洗浄装置。
  4. 【請求項4】 上記電解洗浄液は、水酸化ナトリウム、
    EDTA、グルコン酸ナトリュウム、および、アンモニ
    ウム化合物を混合していることを特徴とする上記請求項
    のいずれか1項記載の洗浄装置。
  5. 【請求項5】 電解洗浄液を収容する薬液槽と、 上記薬液槽の底面外側に配置され、上記電解洗浄液を振
    動させる振動子と、 枠体の内部に被洗浄物を収容し、枠体より突出する保持
    棒を介して被洗浄物と共に上記薬液槽に挿脱自在に装着
    して上記電解洗浄液に浸漬されると共に、陰極(−)と接
    続した導電性を有するメッシュ状のカゴと、 陽極(+)と接続すると共にその端部が上記薬液槽の中央
    に延在する軸部と、該軸部の端部より下方に屈折する下
    端が上記電解洗浄液内に浸漬する屈曲部とを備え、駆動
    手段により上記軸部の周方向に揺動する導電性を有する
    揺動軸と、 上記屈曲部の先端に連設されて上記軸部と並列する棒状
    の電極と、 一端を上記薬液槽の電解洗浄液の液面に配管して薬液槽
    内の電解洗浄液を排出する排出管と、 該排出管の他端側と接続し、内部に備えたろ布により上
    記排出した電解洗浄液を洗浄する浄化タンクと、 該浄化タンクと接続し、洗浄した電解洗浄液を吸収する
    循環用ポンプと、 該循環用ポンプの排出口に一端を接続すると共に他端を
    上記薬液槽の隅部に垂直に配管し、上記循環用ポンプよ
    り排出される洗浄された電解洗浄液を薬液槽内の電解洗
    浄液が対流するように放出する供給管とを備え、 振動子からの超音波により被洗浄物の外部より付着物を
    除去すると共に、上記揺動軸およびカゴを介して電極お
    よび被洗浄物を通電させて電解して内部から発生する水
    素ガスにより付着物を浮き上がらせ、上記循環用ポンプ
    により上記電解洗浄液を洗浄しながら循環させると共に
    薬液槽内を対流させて浮き上がらせた付着物を除去して
    いることを特徴とする合成樹脂用金型の洗浄装置。
JP00950194A 1994-01-31 1994-01-31 合成樹脂用金型の洗浄装置および洗浄方法 Expired - Lifetime JP3532604B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00950194A JP3532604B2 (ja) 1994-01-31 1994-01-31 合成樹脂用金型の洗浄装置および洗浄方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00950194A JP3532604B2 (ja) 1994-01-31 1994-01-31 合成樹脂用金型の洗浄装置および洗浄方法

Related Child Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24518496A Division JP3227391B2 (ja) 1996-09-17 1996-09-17 合成樹脂用金型の洗浄装置
JP34653199A Division JP3227446B2 (ja) 1999-12-06 1999-12-06 合成樹脂用金型の洗浄装置および洗浄方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07214570A true JPH07214570A (ja) 1995-08-15
JP3532604B2 JP3532604B2 (ja) 2004-05-31

Family

ID=11721993

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00950194A Expired - Lifetime JP3532604B2 (ja) 1994-01-31 1994-01-31 合成樹脂用金型の洗浄装置および洗浄方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3532604B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11138559A (ja) * 1997-11-13 1999-05-25 Somakkusu Kk 金型洗浄装置に用いる金型保持カゴ
JP2000001799A (ja) * 1998-06-17 2000-01-07 Teikoku Micro Kk 金型の電解洗浄用組成物および該電解洗浄用組成物を用いた金型洗浄装置
EP1186399A1 (en) * 2000-09-12 2002-03-13 Aqua Sonic Service Co., Ltd Apparatus for cleaning dies used for moulding synthetic resins
US6615852B1 (en) * 1999-12-27 2003-09-09 Aqua Sonic Service Co., Ltd. Cleaning machine for die used for synthetic resin mould
WO2005108041A1 (ja) * 2004-05-06 2005-11-17 Somax Co., Ltd. 金型洗浄液、金型洗浄方法および金型洗浄装置
JP2008086900A (ja) * 2006-09-30 2008-04-17 Nidec Sankyo Corp 洗浄装置
JP2009242931A (ja) * 2008-04-01 2009-10-22 Somakkusu Kk 電解洗浄装置及び電解洗浄方法
JP2009242930A (ja) * 2008-04-01 2009-10-22 Somakkusu Kk 電解洗浄装置及び電解洗浄方法
KR101356451B1 (ko) * 2012-07-04 2014-02-04 한밭대학교 산학협력단 잉크카트리지 헤드에 잔류하는 잉크세정장치
KR20170045027A (ko) * 2015-10-16 2017-04-26 주식회사 유일초음파 가변형 초음파 금형 세정기
CN106903108A (zh) * 2017-03-07 2017-06-30 深圳市佩成科技有限责任公司 搅拌式震动清洗机

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11138559A (ja) * 1997-11-13 1999-05-25 Somakkusu Kk 金型洗浄装置に用いる金型保持カゴ
JP2000001799A (ja) * 1998-06-17 2000-01-07 Teikoku Micro Kk 金型の電解洗浄用組成物および該電解洗浄用組成物を用いた金型洗浄装置
US6615852B1 (en) * 1999-12-27 2003-09-09 Aqua Sonic Service Co., Ltd. Cleaning machine for die used for synthetic resin mould
EP1186399A1 (en) * 2000-09-12 2002-03-13 Aqua Sonic Service Co., Ltd Apparatus for cleaning dies used for moulding synthetic resins
WO2005108041A1 (ja) * 2004-05-06 2005-11-17 Somax Co., Ltd. 金型洗浄液、金型洗浄方法および金型洗浄装置
JP2008086900A (ja) * 2006-09-30 2008-04-17 Nidec Sankyo Corp 洗浄装置
JP2009242931A (ja) * 2008-04-01 2009-10-22 Somakkusu Kk 電解洗浄装置及び電解洗浄方法
JP2009242930A (ja) * 2008-04-01 2009-10-22 Somakkusu Kk 電解洗浄装置及び電解洗浄方法
KR101356451B1 (ko) * 2012-07-04 2014-02-04 한밭대학교 산학협력단 잉크카트리지 헤드에 잔류하는 잉크세정장치
KR20170045027A (ko) * 2015-10-16 2017-04-26 주식회사 유일초음파 가변형 초음파 금형 세정기
CN106903108A (zh) * 2017-03-07 2017-06-30 深圳市佩成科技有限责任公司 搅拌式震动清洗机
CN106903108B (zh) * 2017-03-07 2019-06-18 深圳市佩成科技有限责任公司 搅拌式震动清洗机

Also Published As

Publication number Publication date
JP3532604B2 (ja) 2004-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001241000A (ja) 合成樹脂成型用金型電解洗浄装置
JPH07214570A (ja) 合成樹脂用金型の洗浄装置
JP4695932B2 (ja) 金型洗浄装置および金型洗浄方法
JP3227391B2 (ja) 合成樹脂用金型の洗浄装置
JP4180306B2 (ja) ウエット処理ノズルおよびウエット処理装置
JP3227446B2 (ja) 合成樹脂用金型の洗浄装置および洗浄方法
JP3036535U (ja) 合成樹脂用金型の洗浄装置
JP4248257B2 (ja) 超音波洗浄装置
JP3036534U (ja) 合成樹脂用金型の洗浄装置
KR100729466B1 (ko) 산 세척이나 연마를 위해 전기분해 및/또는 초음파 셀을이용한 국소 청소장치
JP7231914B1 (ja) 場所をとらない携帯可能超音波洗浄機及びこれを用いる洗浄方法
US6454867B1 (en) Method and machine for cleaning objects in plate form
JP4031093B2 (ja) 金型洗浄装置
JP3852800B2 (ja) 金型洗浄装置に用いる金型保持カゴ
CN212024926U (zh) 一种利用超声波自动除水垢装置
CN115844254A (zh) 一种超声波清洁头及表面清洁设备
EP1186399B1 (en) Apparatus for cleaning dies used for moulding synthetic resins
JP3982885B2 (ja) 金型洗浄装置
CN214382359U (zh) 果蔬清洗机及电解模块
JP4438570B2 (ja) スケール回収装置
JPH1150299A (ja) 超音波電解洗浄装置及び超音波電解洗浄方法
CN211563882U (zh) 一种用于pet熔体高效过滤装置滤芯清洗的超声波清洗设备
CN218635949U (zh) 一种利用酸碱水去污消毒的洗碗机
CN215142823U (zh) 一种电镀件镀前超声波除油装置
CN215089393U (zh) 一种电解式超声波清洗机

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19991109

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20031222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040304

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080312

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090312

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100312

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100312

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110312

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120312

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140312

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term