JPH07214508A - 木材の仕口加工方法 - Google Patents

木材の仕口加工方法

Info

Publication number
JPH07214508A
JPH07214508A JP1077594A JP1077594A JPH07214508A JP H07214508 A JPH07214508 A JP H07214508A JP 1077594 A JP1077594 A JP 1077594A JP 1077594 A JP1077594 A JP 1077594A JP H07214508 A JPH07214508 A JP H07214508A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tool
blade
wood
cutting
shank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1077594A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2742504B2 (ja
Inventor
Kenichiro Omura
憲一郎 尾村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marunaka Tekkosho Inc
Original Assignee
Marunaka Tekkosho Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Marunaka Tekkosho Inc filed Critical Marunaka Tekkosho Inc
Priority to JP1077594A priority Critical patent/JP2742504B2/ja
Publication of JPH07214508A publication Critical patent/JPH07214508A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2742504B2 publication Critical patent/JP2742504B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dovetailed Work, And Nailing Machines And Stapling Machines For Wood (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】二種類の工具で第一切削工程〜第四切削工程を
行える木材の仕口加工方法を提供する。 【構成】第一シャンク29を有する第一工具27と、第
二シャンクを有する第二工具とを設け、第一工具27及
び第二工具を軸心Lに沿って移動自在とし、かつ軸心L
と直交する方向に移動自在とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば建築物に用いる
木材の仕口加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図12(A),(B)は従来の第一木材
100と第二木材101の結合構造を示す。第一木材1
00には第一面102及び第二面103に臨みほぞ孔1
04を設けてある。
【0003】ほぞ孔104は大溝105と小溝106と
を有する。大溝105は第一面101からの深さaを有
し、小溝106は深さaより浅い深さbを有する。
【0004】大溝105の内周面107と小溝106の
内周面108は、第一面101からの距離の異なる中心
点c,dを中心とする半円形状の湾曲部130,131
を有する。
【0005】第二木材101の当接面109にはほぞ1
10を設けてある。ほぞ110は深さaと同一の長さe
に設定した大突起111と、深さbと同一の長さfに設
定した小突起112を設けてある。
【0006】大突起111の外周面113と小突起11
2の外周面114の端部には、第一側面115からの距
離の異なる中心点g,hを中心とする半円形状の湾曲部
140,141を有する。
【0007】第一面101から中心点cまでの距離と第
一側面115から中心点gまでの距離とを同一に設定し
てあり、第一面101から中心点dまでの距離と第一側
面115から中心点hまでの距離を同一に設定してあ
る。
【0008】内周面107の底と外周面113の端部と
の半径は同一に設定してあり、内周面108の底と外周
面114の端部との半径は同一に設定してある。
【0009】そして、ほぞ110をほぞ孔104に嵌合
することにより第一木材100と第二木材101とが結
合される。小突起112の係合力により第一木材100
と第二木材112との抜け止めがなされるとともに、第
二木材101の荷重は大突起111を介して大溝107
に伝達され、第一木材10がこれを支持している。
【0010】中心点c,g,d,hの位置を異ならせて
小溝106の断面積を狭くした理由は、第一木材100
の切削量を少なくして第一木材100の強度を維持する
ためである。
【0011】図13はほぞ孔104を加工する第一工具
116を示し、シャンク117の先端側に所定の外径i
を有する第一刃物118を固定し、第一刃物118の後
方に、外径iよりも大きい外径jに設定した第二刃物1
19を固定してある。
【0012】第一刃物118の外周刃120を軸心kに
対して傾斜角度θを設定してあり、第二刃物119の外
周刃121は軸心kと平行である。
【0013】図14はほぞ孔104を加工する他の第二
工具122を示し、シャンク123には外径jを有する
第三刃物124を固定してある。
【0014】ほぞ孔104を加工するには、まず、チャ
ック124で保持したシャンク117を保持するととも
に、第一木材110に予め施された加工基準、例えば墨
付け(図示せず)に沿って第一工具116を直線状に移
動し、図16のように第一木材100を切削加工する
(第一切削工程)。
【0015】次に、第二工具122を加工基準に沿って
直線状に第一工具116よりも深く食い込ませて大溝1
05を更に深くし、図12(A)のようにほぞ孔104
の加工が完了する(第二切削工程)。
【0016】図16はほぞ110を加工する第三工具1
25を示し、シャンク123の先端側に外径iよりも小
さい外径pを有する第三刃物126を固定し、第三刃物
126の後方に、外径pよりも大きい外径qに設定した
第四刃物127を固定してある。
【0017】第三刃物126の外周刃128は軸心kと
平行に設定してあり、第四刃物127の外周刃129は
軸心kに対して傾斜角度θを設定してある。
【0018】図17はほぞ110を加工する第四工具1
30を示し、シャンク123には所定外径の第四刃物1
31を固定し、第四刃物131の外周刃132には傾斜
角度θを設定してある。
【0019】ほぞ110を加工するには、第二木材10
1の端面112と第三工具125の軸心kとを直交させ
るとともに、第三工具125を回転しながら加工基準に
沿ってU字状に移動して第二木材101を切削し、図1
8の様に加工する(第三切削工程)。
【0020】次に、第四工具130を回転しながら加工
基準に沿ってU字状に移動して第二木材101を切削
し、図13のほぞ110が完了する(第四切削工程)。
この場合、の第一側面115からの移動量は、第三工具
125の場合よりも少ない。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】従来の仕口加工に用い
る工具はシャンクの軸心方向に移動できないため、第一
切削工程〜第四切削工程に対応して四種類の工具を別個
に用意しなければならない。
【0022】その結果、加工者の経済的負担が増える
し、各切削工程毎に工具の移動や交換作業を行わなけれ
ばならず、作業時間の増加,加工能率の低下を招く問題
があった。
【0023】本発明は上記課題を解決するためのもの
で、二種類の工具により第一切削工程〜第四切削工程を
行うことのできる木材の仕口加工方法を提供することを
目的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、第一シャンクの先端側に所定の外径に設定し
た第一刃物を固定し、前記第一シャンクの軸心方向にお
ける前記第一刃物の後方に、前記第一刃物の外径よりも
大きい外径に設定した第二刃物を固定し、前記第一刃物
の前方の側刃から前記第二刃物の前方の側刃までの前記
軸心方向の幅を第一幅に設定し、前記第二刃物の外周刃
に前記軸心方向に沿って前記第一幅を越える第二幅を設
定し、更に前記第一刃物の外周刃を前記第一シャンクの
先端側に向けて拡開する方向に傾斜して前記軸心に対す
る傾斜角度を設定した第一工具と、第二シャンクの先端
側に前記第一刃物の外径以下の外径に設定した第三刃物
を固定し、前記第二シャンクの軸心方向における前記第
三刃物の後方に、前記第三刃物の外径よりも大きい外径
に設定し、かつ前記軸心方向の幅を前記第一幅以上の第
四幅に設定した第四刃物を固定し、更に前記第三刃物の
前方の側刃から第四刃物の前方の側刃における前記軸心
方向の幅を第五幅に設定し、第四刃物の第四外周刃に前
記第一刃物の外周刃と同一方向で同一量の傾斜角度を付
与した第二工具と、前記第一工具または前記第二工具を
前記第一シャンクの軸心と前記第二シャンクの軸心同士
を平行にして保持するとともに、前記第一工具または前
記第二工具を前記軸心方向に沿って移動させ、かつ、前
記第一工具または前記第二工具を、前記軸心と直交する
方向に移動させる保持手段とを設け、前記保持手段の前
方に、互いに直角に隣接した第一面と第二面とを有する
第一木材を配置し、前記第一面と前記軸心とを平行に
し、かつ、前記第二面と前記軸心とを直交させて前記第
一木材を固定する第一木材固定工程と、前記第一工具を
移動し、前記第二刃物の前方の側刃と前記第二面とに前
記軸心方向の第一切削長さを設定して停止した後、前記
第一工具を回転しつつ前記第一木材の加工基準に沿って
前記軸心と直交移動して前記第一刃物及び前記第二刃物
を前記第一木材に食い込ませる第一切削工程と、前記第
二工具を前記軸心に沿って移動し、前記第三刃物の前方
の側刃と前記第二面とに前記軸心方向の前記第一切削長
さと同一の第二切削長さを設定して停止した後、前記第
二工具を回転しつつ前記加工基準に沿って前記軸心と直
交移動して前記第三刃物を前記第一刃物よりも深く前記
第一木材へ食い込ませる第二切削工程とを有するほぞ孔
加工工程と、前記保持手段の前方に、前記第二面に当接
する第二木材を配置し、この第二木材の端面と前記軸心
とを直交させて前記第二木材を固定する第二木材固定工
程と、前記第二工具を前記軸心に沿って移動し、第四刃
物の前方の側刃と前記端面とに前記第一幅と同一の第三
切削長さを設定して停止し、前記第二工具を回転しつつ
前記第二木材の加工基準に沿って前記軸心と直交する方
向に移動し、前記第三刃物及び第四刃物を前記第二木材
に食い込ませる第三切削工程と、前記第一工具を前記軸
心に沿って移動し、前記第一刃物の前方の側刃と前記第
二側面とに前記第三切削長さと同一の第四切削長さを設
定して停止し、前記第一工具を回転しつつ前記加工基準
に沿って前記軸心と直交移動する方向に移動し、前記第
一刃物を前記第四刃物よりも浅く前記第二木材へ食い込
ませる第四切削工程とを有するほぞ加工工程と、を有す
る。
【0025】
【作用】第一工具及び第二工具を軸心方向に移動すれ
ば、第一木材及び第二木材に対する第一切削長さ〜第四
切削長さを設定でき、かつ、第一工具及び第二工具を加
工基準に沿って移動することで第一木材及び第二木材へ
の食い込み量を変えれば二種類の工具で第一切削工程〜
第四切削工程を行える。
【0026】
【実施例】図1は本発明の実施例に係る木工機械、例え
ば多軸式の仕口加工盤Aの正面図、図2は図1の平面図
である。
【0027】仕口加工盤Aの基台Bの後部に設けた一対
の支柱1の前面にはそれぞれ案内レール2を垂直に設け
てあり、案内レール2には昇降台3を取り付けてある。
一対の支柱1の上部は梁4で接続してあり、梁4にはモ
ータ5を設けてある。
【0028】支柱1の前方には送りねじ軸6を立設して
あり、送りねじ軸6は昇降台3のめねじ部7にねじ込ん
であり、送りねじ軸6はモータ5により正逆回転され
る。その結果、昇降台3が垂直方向に昇降する。
【0029】昇降台3の前面には一対の案内レール8を
水平に設けてあり、案内レール8には工具保持台9を取
り付けてある。工具保持台9には前後方向に貫通した上
下一対の開口部10を設けてあり、開口部10同士の間
には枠部11を設けてある。
【0030】昇降台3の案内レール8の間には前後方向
に貫通した開口部12を設けてあり、昇降台3は送りね
じ軸13を水平に保持している。送りねじ軸13は枠部
11の後部のめねじ部14にねじ込んであり、昇降台3
に固定したモータ15で正逆回転される。その結果、工
具保持台9が水平方向に往復移動する。
【0031】枠部11の後部には図3に示すような中空
のケース16を固定してあり、ケース16の上面には二
つの孔17を設け、下面にも二つの孔17を設けてあ
る。孔17の両側にはそれぞれ前後方向に沿った案内レ
ール18を設けてあり、案内レールには四つの孔17に
対応して四つの板状のスライダ19を取り付けてある。
【0032】ケース16の後部には四個のモータ20を
固定してあり、各モータ20によって別個に正逆回転す
る四本の送りねじ軸21をケース16の内部に前後方向
に沿って設けてある。
【0033】四つのスライダ19にはめねじ部22をそ
れぞれ設けてあり、四本の送りねじ軸21をそれぞれめ
ねじ部22にねじ込んである。
【0034】上方の二つのスライダ19の上面にはそれ
ぞれモータ23を搭載してあり、下方の二つのスライダ
19の下面にはそれぞれモータ23を搭載してある。各
モータ23の前部にはチャック24を設けてあり、各チ
ャック24は異なる種類の工具25,26と、第一工具
27、第二工具28を別個に保持している。
【0035】従って、モータ23の駆動により送りねじ
軸21を正逆回転すると、各工具25〜28の工具保持
台9の前面9Aの前方への突出量を調整できる。
【0036】なお、図示実施例では第一工具27、第二
工具28を横位置に並べてあるが、上下に並べてもよ
い。
【0037】本実施例ではモータ5、モータ15、送り
ねじ軸6、送りねじ軸13、昇降台3、工具保持台9等
が保持手段を構成している。
【0038】図4は第一工具27を示す平面図で、第一
シャンク29の先端側に外径Kに設定した第一刃物30
を固定し、第一刃物30のチップ30Aの外周刃35に
は第一シャンク29の先端側に向けて拡開する方向に傾
斜し、水平な軸心Lに対する傾斜角度αを設定してあ
る。
【0039】第一シャンク29の軸心L方向における第
一刃物30の後方に、外径Kよりも大きい外径Mに設定
した第二刃物31を固定してあり、第二刃物31の外周
刃36は軸心Lと平行に設定してある。
【0040】第一刃物30の前方の側刃32から第二刃
物31の前方の側刃33までに軸心L方向の第一幅Nを
設定してある。
【0041】第二刃物31の後方には、外径Mより大き
い外径Pに設定した刃物37を固定してあり、刃物37
の前方の側刃38から側刃33には軸心L方向に沿った
第二幅Pを設定してある。
【0042】図5は第二工具28を示す平面図で、第二
シャンク60の先端側に外径K以下の外径Rに設定した
第三刃物61を固定し、第二シャンク60の水平な軸心
S方向における第三刃物61の後方に、外径Rよりも大
きい外径Tに設定した第四刃物62を固定し、第四刃物
62の後方には刃物63を固定してある。
【0043】第四刃物62の前方の側刃64から刃物6
3の前方の側刃65の軸心S方向の幅を第一幅N以上の
第四幅Uに設定し、第三刃物61の前方の側刃66から
側刃64における軸心S方向の幅を第二幅P以上の第五
幅Vに設定してある。
【0044】第四刃物62の外周刃67に外周刃35と
同一方向で同一量の傾斜角度αを付与してあり、第三刃
物61の外周刃68は軸心Sと平行に設定してある。
【0045】基台B上における支柱1の前方には互いに
対向する一対の木材保持部E,Fを設けてあり、一対の
木材保持部E,Fの前方には単一の木材保持部Gを設け
てある。
【0046】木材保持部E,F,Gはそれぞれバイス4
1、バイス41の間隔を調節するハンドル42、ローラ
43等を有する。
【0047】梁4の前面にはレーザマーカ4Aを設けて
あり、第一木材H,第二木材Jにビームを照射位置して
位置決めする。
【0048】支柱1の側面には制御盤44を設けてあ
り、制御盤44は図示しない操作ボタンを有するととも
に、モータ5,15,20,23の作動を個別に制御す
る。制御盤44は各種の加工プログラムを格納したCP
U等(図示せず)を内蔵してある。
【0049】次に仕口加工盤Aの作動を説明する。
【0050】(ほぞ孔加工工程) 第一切削工程 図1、図2、図3のように断面方形の第一木材Hの第一
面45を上に向けて水平にし、第一面45と直角に隣接
した第二面46を工具保持台9側に向けた状態で木材固
定部E、木材固定部Fに載せ、第一木材Hを位置決め固
定する。すると、第一面45と軸心Lとが平行になり、
第二面46と軸心Lとが直交する。
【0051】次に制御盤44を操作してモータ5,15
を駆動させ、昇降台8、工具保持台9を第一木材Hより
も高い位置で一端停止させる。
【0052】そして、工具保持台9を水平移動して図6
(A)のように第一シャンク29を加工基準H1の上方
に停止するとともに、単一のモータ20の駆動により第
一工具27だけを前方に移動して前面9Aから側刃32
までに軸心L方向に所定量突出して停止し、側刃33と
第二面46とに軸心L方向の第一切削長さXを設定する
(図4参照)。
【0053】本実施例では、第一切削長さXと第二幅P
とがほぼ同一となっているが、第一切削長さXよりも小
さく設定してもよいことは勿論である。
【0054】その後、第一工具27の第一シャンク29
の軸心Lが図6(A)のように加工基準H1に沿って中
心点Zまで垂直に下降して第一刃物30及び第二刃物3
1を図6(A)のように第一面45から深さF1,F2
食い込ませて第一木材Hを切削した後、第一シャンク2
9を垂直に上昇復帰すると、図6(B)の仮ほぞ孔69
Aが形成される。
【0055】仮ほぞ孔69は第一刃物30で切削された
仮大溝70と、第二刃物31で切削された小溝71とか
らなる。
【0056】 第二切削工程 第二工具28を水平移動して図7(A)のように第二シ
ャンク60を加工基準H1の側方に停止する。第二シャ
ンク60の停止位置は仮大溝70の内周面に第三刃物6
1の外周刃68が一致した地点である。
【0057】次に、軸心Sに沿って第二工具28を前方
に移動して停止し、側刃66と第二面46とに第一切削
長さXと同一の第二切削長さYを設定して停止する(図
5参照)。
【0058】そして、第二工具28を垂直に下降して第
三刃物61を第一木材Hに深さF3食い込ませ、その
後、中心点Zより下方の中心点mを中心として半円形状
に折り返し、再び垂直に上昇する。
【0059】この際、第一面45からの深さF3は深さ
F2よりも深いため、図7(B)のように仮大溝70の
底が更に切削されて大溝76が形成され、ほぞ孔69が
完成するる。大溝70の内周面72は湾曲部73を有
し、小溝71の内周面74は湾曲部75を有する。
【0060】なお、上記第一切削工程と第二切削工程は
どちらを先に行っても構わない。
【0061】(ほぞ加工工程) 第三切削工程 図2のように第一側面80を上に向けて水平とし、かつ
端面52を工具保持台9側に向けた第二木材Jを木材固
定部Gに載せて位置決め固定する。その結果、軸心Sと
端面52とが直交状態となる。
【0062】第二工具28を軸心Sに沿って移動し、側
刃64と端面とに第一幅Nと同一の第三切削長さrを設
定して停止する(図8参照)。第二工具28の第二シャ
ンク60は図9(A)のように第二木材Jの加工基準J
1に対して所定距離のある側方に位置している。
【0063】次に、第二シャンク60を回転しつつ第二
工具28を加工基準J1と平行に垂直に下降して第三刃
物61、第四刃物62を第二木材Jに食い込ませるとと
もに、第二シャンク60を中心点A2を中心として軸心
Sと直交する方向に半円形状に折り返した後に再び垂直
に上昇して第二木材Jを切削する。
【0064】つまり、第二工具28はU字状の軌跡を描
いて移動し、図9(B)の仮ほぞ81を形成する。仮ほ
ぞ81は第一側面80からの深さG2を有する大突起8
2と、深さG1を有する仮小突起83とを有する。
【0065】 第四切削工程 第一工具27を軸心Lに沿って前方に移動し、側刃32
と端面52とに第三切削長さrと同一の第四切削長さt
を設定して停止する(図10参照)。第一シャンク29
は図11(A)のように加工基準J1の側方に位置して
いる。加工基準J1までの距離は、第三切削工程の第二
シャンク60と加工基準J1との距離よりも短い。
【0066】次に、第一シャンク29を回転しつつ垂直
に下降して第一刃物30を仮小突起83の外周面84に
沿って移動させる。
【0067】そして、第一シャンク29を中心点A2よ
りも上方の中心点A1を中心として軸心Sと直交する方
向に半円形状に折り返し、再び垂直に上昇する。つま
り、第一工具27はU字状の軌跡を描いて移動し、第一
刃物30で仮小突起83の下部を切削することにより、
図11のような深さG3を有する小突起85を形成して
ほぞ86が加工される。深さG3は深さG1よりも浅
い。
【0068】小突起85の外周面87には湾曲部88が
設けられ、大突起82の外周面89には湾曲部90が設
けられている。
【0069】なお、第三切削工程と第四工程とはどちら
を先に行っても構わない。さらに、ほぞ孔加工工程とほ
ぞ加工工程のどちらを先に行っても構わない。
【0070】上記ほぞ86をほぞ孔69に嵌合すること
により、第一木材Hと第二木材Jとを結合できる。本実
施例では小溝71の断面積を狭くしてあるため、第二木
材Jに対する切削量が減少し、第二木材Jの強度を維持
できる。
【0071】このように、第一工具27及び第二工具2
8を軸心L,S方向に移動することで、第一木材H及び
第二木材Jに対する第一切削長さN〜第四切削長tさを
任意に設定でき、かつ、第一工具27及び第二工具28
を加工基準H1,J1に沿って移動することで第一木材
H及び第二木材Jへの食い込み深さを変えれば二種類の
工具で第一切削工程〜第四切削工程を行える。
【0072】従って、保持手段の前方での工具の移動工
数や交換作業が簡略化され、加工能率を向上することが
できる。
【0073】また、送りねじ軸21の後端部にハンドル
を設け、このハンドルを手動で操作して正逆回転を行な
ってもよいし、流体で作動するシリンダでスライダ19
を別個に往復移動する構成としても良い。
【0074】また、本実施例は単軸式(単一の工具だけ
を保持)の仕口加工盤に適用することもできるし、シャ
ンクの軸心は水平以外の方向、即ち垂直でもその他の方
向でも良い。
【0075】第一切削工程では第一工具27を加工基準
に沿って垂直に下降してそのまま上昇しているが、垂直
下降後に第一工具27を軸心Lと直交してにほぼ水平に
所定量移動してから垂直に上昇する加工動作を切削して
もよい。
【0076】この加工動作を行った場合、第二切削工程
における第二工具28折り返し時の移動半径、及び第三
切削工程における第二工具28の折り返し時の移動半
径、第四切削工程における第一工具27の折り返し時の
移動半径が第一切削工程に対応して変動することは勿論
である。このようにすると、第二面46の面方向に沿っ
てほぞ孔の寸法が拡大され、端面52の面方向に沿って
ほぞの寸法が拡大される。
【0077】また、ほぞ、ほぞ孔の形状によっては、第
一工具27と第二工具28との軸心に直交する方向の移
動軌跡がU字状以外となることもある。
【0078】
【発明の効果】以上のように本発明は、第一シャンクの
先端側に所定の外径に設定した第一刃物を固定し、前記
第一シャンクの軸心方向における前記第一刃物の後方
に、前記第一刃物の外径よりも大きい外径に設定した第
二刃物を固定し、前記第一刃物の前方の側刃から前記第
二刃物の前方の側刃までの前記軸心方向の幅を第一幅に
設定し、前記第二刃物の外周刃に前記軸心方向に沿って
前記第一幅を越える第二幅を設定し、更に前記第一刃物
の外周刃を前記第一シャンクの先端側に向けて拡開する
方向に傾斜して前記軸心に対する傾斜角度を設定した第
一工具と、第二シャンクの先端側に前記第一刃物の外径
以下の外径に設定した第三刃物を固定し、前記第二シャ
ンクの軸心方向における前記第三刃物の後方に、前記第
三刃物の外径よりも大きい外径に設定し、かつ前記軸心
方向の幅を前記第一幅以上の第四幅に設定した第四刃物
を固定し、更に前記第三刃物の前方の側刃から第四刃物
の前方の側刃における前記軸心方向の幅を第五幅に設定
し、第四刃物の第四外周刃に前記第一刃物の外周刃と同
一方向で同一量の傾斜角度を付与した第二工具と、前記
第一工具または前記第二工具を前記第一シャンクの軸心
と前記第二シャンクの軸心同士を平行にして保持すると
ともに、前記第一工具または前記第二工具を前記軸心方
向に沿って移動させ、かつ、前記第一工具または前記第
二工具を、前記軸心と直交する方向に移動させる保持手
段とを設け、前記保持手段の前方に、互いに直角に隣接
した第一面と第二面とを有する第一木材を配置し、前記
第一面と前記軸心とを平行にし、かつ、前記第二面と前
記軸心とを直交させて前記第一木材を固定する第一木材
固定工程と、前記第一工具を移動し、前記第二刃物の前
方の側刃と前記第二面とに前記軸心方向の第一切削長さ
を設定して停止した後、前記第一工具を回転しつつ前記
第一木材の加工基準に沿って前記軸心と直交移動して前
記第一刃物及び前記第二刃物を前記第一木材に食い込ま
せる第一切削工程と、前記第二工具を前記軸心に沿って
移動し、前記第三刃物の前方の側刃と前記第二面とに前
記軸心方向の前記第一切削長さと同一の第二切削長さを
設定して停止した後、前記第二工具を回転しつつ前記加
工基準に沿って前記軸心と直交移動して前記第三刃物を
前記第一刃物よりも深く前記第一木材へ食い込ませる第
二切削工程とを有するほぞ孔加工工程と、前記保持手段
の前方に、前記第二面に当接する第二木材を配置し、こ
の第二木材の端面と前記軸心とを直交させて前記第二木
材を固定する第二木材固定工程と、前記第二工具を前記
軸心に沿って移動し、第四刃物の前方の側刃と前記端面
とに前記第一幅と同一の第三切削長さを設定して停止
し、前記第二工具を回転しつつ前記第二木材の加工基準
に沿って前記軸心と直交する方向に移動し、前記第三刃
物及び第四刃物を前記第二木材に食い込ませる第三切削
工程と、前記第一工具を前記軸心に沿って移動し、前記
第一刃物の前方の側刃と前記第二側面とに前記第三切削
長さと同一の第四切削長さを設定して停止し、前記第一
工具を回転しつつ前記加工基準に沿って前記軸心と直交
移動する方向に移動し、前記第一刃物を前記第四刃物よ
りも浅く前記第二木材へ食い込ませる第四切削工程とを
有するほぞ加工工程と、を有する。
【0079】このため、第一工具及び第二工具を軸心方
向に移動すれば、第一木材及び第二木材に対する第一切
削長さ〜第四切削長さを設定でき、かつ、第一工具及び
第二工具を加工基準に沿って移動することで第一木材及
び第二木材への食い込み量を変えれば二種類の工具で第
一切削工程〜第四切削工程を行える。
【0080】従って加工者の経済的負担を軽減できると
ともに、保持手段の前方での工具の移動工数や交換作業
が簡略化され、加工能率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である仕口加工盤の平面図であ
る。
【図2】本発明の実施例である仕口加工盤の正面図であ
る。
【図3】本発明の実施例である仕口加工盤の昇降台及び
工具保持台の側面断面図である。
【図4】本発明の実施例の第一切削工程を示す平面断面
図である。
【図5】本発明の実施例の第二切削工程を示す平面断面
図である。
【図6】(A)は本発明の実施例の第一切削工程の第一
シャンクの移動を示す模式図、(B)は第一切削工程完
了後の第一木材を示す斜視図である。
【図7】(A)は本発明の実施例の第二切削工程の第二
シャンクの移動を示す模式図、(B)は第一切削工程完
了後の第一木材を示す斜視図である。
【図8】本発明の実施例の第三切削工程を示す平面断面
図である。
【図9】(A)は本発明の実施例の第三切削工程の第二
シャンクの移動を示す模式図、(B)は第三切削工程完
了後の第二木材を示す斜視図である。
【図10】本発明の実施例の第四切削工程を示す平面断
面図である。
【図11】(A)は本発明の実施例の第四切削工程の第
一シャンクの移動を示す模式図、(B)は第四切削工程
完了後の第二木材を示す斜視図である。
【図12】(A)は従来の加工方法で加工した第一木材
の斜視図、(B)は従来の加工方法で加工した第二木材
の斜視図である。
【図13】従来の加工方法の第一切削工程を示す平面断
面図である。
【図14】従来の加工方法の第二切削工程を示す平面断
面図である。
【図15】従来の加工方法の第一切削工程完了後の第一
木材を示す斜視図である。
【図16】従来の加工方法の第三切削工程を示す平面断
面図である。
【図17】従来の加工方法の第四切削工程を示す平面断
面図である。
【図18】従来の加工方法の第三切削工程完了後の第二
木材を示す斜視図である。
【符号の説明】
29 第一シャンク K 第一刃物の外径 30 第一刃物 L 第一シャンクの軸心 M 第二刃物の外径 31 第二刃物 N 第一幅 P 第二幅 35 第一刃物の外周刃 α 傾斜角度 27 第一工具 60 第二シャンク 61 第三刃物 R 第三刃物の外径 S 第二シャンクの軸心 62 第四刃物 T 第四刃物の外径 U 第四幅 V 第五幅 66 第三刃物の側刃 64 第四刃物の側刃 67 第四刃物の外周刃 28 第二工具 45 第一面 46 第二面 H 第一木材 X 第一切削長さ Y 第二切削長さ J 第二木材 52 第二木材の端面 r 第三切削長さ T 第四切削長さ H1, J1 加工基準 F1,F2,F3 深さ G1,G2,G3 深さ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一シャンクの先端側に所定の外径に設
    定した第一刃物を固定し、前記第一シャンクの軸心方向
    における前記第一刃物の後方に、前記第一刃物の外径よ
    りも大きい外径に設定した第二刃物を固定し、前記第一
    刃物の前方の側刃から前記第二刃物の前方の側刃までの
    前記軸心方向の幅を第一幅に設定し、前記第二刃物の外
    周刃に前記軸心方向に沿って前記第一幅を越える第二幅
    を設定し、更に前記第一刃物の外周刃を前記第一シャン
    クの先端側に向けて拡開する方向に傾斜して前記軸心に
    対する傾斜角度を設定した第一工具と、 第二シャンクの先端側に前記第一刃物の外径以下の外径
    に設定した第三刃物を固定し、前記第二シャンクの軸心
    方向における前記第三刃物の後方に、前記第三刃物の外
    径よりも大きい外径に設定し、かつ前記軸心方向の幅を
    前記第一幅以上の第四幅に設定した第四刃物を固定し、
    更に前記第三刃物の前方の側刃から第四刃物の前方の側
    刃における前記軸心方向の幅を第五幅に設定し、第四刃
    物の第四外周刃に前記第一刃物の外周刃と同一方向で同
    一量の傾斜角度を付与した第二工具と、 前記第一工具または前記第二工具を前記第一シャンクの
    軸心と前記第二シャンクの軸心同士を平行にして保持す
    るとともに、前記第一工具または前記第二工具を前記軸
    心方向に沿って移動させ、かつ、前記第一工具または前
    記第二工具を、前記軸心と直交する方向に移動させる保
    持手段とを設け、 前記保持手段の前方に、互いに直角に隣接した第一面と
    第二面とを有する第一木材を配置し、前記第一面と前記
    軸心とを平行にし、かつ、前記第二面と前記軸心とを直
    交させて前記第一木材を固定する第一木材固定工程と、
    前記第一工具を移動し、前記第二刃物の前方の側刃と前
    記第二面とに前記軸心方向の第一切削長さを設定して停
    止した後、前記第一工具を回転しつつ前記第一木材の加
    工基準に沿って前記軸心と直交移動して前記第一刃物及
    び前記第二刃物を前記第一木材に食い込ませる第一切削
    工程と、前記第二工具を前記軸心に沿って移動し、前記
    第三刃物の前方の側刃と前記第二面とに前記軸心方向の
    前記第一切削長さと同一の第二切削長さを設定して停止
    した後、前記第二工具を回転しつつ前記加工基準に沿っ
    て前記軸心と直交移動して前記第三刃物を前記第一刃物
    よりも深く前記第一木材へ食い込ませる第二切削工程と
    を有するほぞ孔加工工程と、 前記保持手段の前方に、前記第二面に当接する第二木材
    を配置し、この第二木材の端面と前記軸心とを直交させ
    て前記第二木材を固定する第二木材固定工程と、前記第
    二工具を前記軸心に沿って移動し、第四刃物の前方の側
    刃と前記端面とに前記第一幅と同一の第三切削長さを設
    定して停止し、前記第二工具を回転しつつ前記第二木材
    の加工基準に沿って前記軸心と直交する方向に移動し、
    前記第三刃物及び第四刃物を前記第二木材に食い込ませ
    る第三切削工程と、前記第一工具を前記軸心に沿って移
    動し、前記第一刃物の前方の側刃と前記第二側面とに前
    記第三切削長さと同一の第四切削長さを設定して停止
    し、前記第一工具を回転しつつ前記加工基準に沿って前
    記軸心と直交移動する方向に移動し、前記第一刃物を前
    記第四刃物よりも浅く前記第二木材へ食い込ませる第四
    切削工程とを有するほぞ加工工程と、を有することを特
    徴とする木材の仕口加工方法。
JP1077594A 1994-02-02 1994-02-02 木材の仕口加工方法 Expired - Fee Related JP2742504B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1077594A JP2742504B2 (ja) 1994-02-02 1994-02-02 木材の仕口加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1077594A JP2742504B2 (ja) 1994-02-02 1994-02-02 木材の仕口加工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07214508A true JPH07214508A (ja) 1995-08-15
JP2742504B2 JP2742504B2 (ja) 1998-04-22

Family

ID=11759711

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1077594A Expired - Fee Related JP2742504B2 (ja) 1994-02-02 1994-02-02 木材の仕口加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2742504B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5690390B1 (ja) * 2013-10-21 2015-03-25 宮川工機株式会社 タレット式木口加工装置及び木材プレカット加工設備

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5690390B1 (ja) * 2013-10-21 2015-03-25 宮川工機株式会社 タレット式木口加工装置及び木材プレカット加工設備

Also Published As

Publication number Publication date
JP2742504B2 (ja) 1998-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4294297A (en) Router guide apparatus and method
JPS62221501A (ja) 鋸断兼穿孔機
NZ578286A (en) Apparatus for making variable diameter holes in metal plates
CN109396852B (zh) 一种深槽的快速加工设备
JPH07214508A (ja) 木材の仕口加工方法
JP2907708B2 (ja) 木材の加工方法
JP4382426B2 (ja) 旋盤
CN209738645U (zh) 一种立体雕刻机
JPS63156604A (ja) フライス加工方法
CN210161836U (zh) 一种立体雕刻机
US20020053269A1 (en) Procedure for the production of a bar notch in the side of a side member and a bar notch at the end of a cross member for a bar joint between a side member and a cross member, and a machine for the implementation of the procedure
JP2002254408A (ja) ドア部材などの加工装置
JPH01316112A (ja) V字形状溝加工機
US20070161331A1 (en) Stone fabrication positioning system
JP3065490U (ja) 追掛継手専用加工機
JPH06344304A (ja) 留切ボーラー
JPH04267101A (ja) 木材接合部のほぞ加工装置
JP3383161B2 (ja) 階段側桁の溝付け加工機
JPH01316113A (ja) V字形状溝加工機を用いた中間折曲製品の加工方法
KR100927207B1 (ko) 복수의 절개날을 갖는 조각기
JPH07214443A (ja) 彫刻機
AU761662B2 (en) Router guidance system for the production of mortise-and-tenon joints
JP2002059404A (ja) 加工機
JPH02298409A (ja) 側面加工機
JPH0516103A (ja) 木造建築材などのほぞ取り装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees