JP2907708B2 - 木材の加工方法 - Google Patents

木材の加工方法

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JP2907708B2
JP2907708B2 JP6008597A JP859794A JP2907708B2 JP 2907708 B2 JP2907708 B2 JP 2907708B2 JP 6008597 A JP6008597 A JP 6008597A JP 859794 A JP859794 A JP 859794A JP 2907708 B2 JP2907708 B2 JP 2907708B2
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敏和 栗山
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  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
  • Dovetailed Work, And Nailing Machines And Stapling Machines For Wood (AREA)
  • Mutual Connection Of Rods And Tubes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば建築物に用いる
木材の加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図9(A)、(B)は従来の木材の結合
構造を示す。第一木材100には第一面101及び第二
面102に臨みほぞ孔103を設けてある。
【0003】ほぞ孔103は大溝104と小溝105と
を有する。大溝104は奥行きaと深さbとを有し、小
溝105派奥行きaより大きい奥行きcと深さbより浅
い深さdを有する。
【0004】大溝105の内周面106は第二面102
と直角であり、小溝105の内周面107は第二面に対
して傾斜角度eを有する。内周面106と内周面107
との底には半円形の湾曲部106A,107Aを設けて
ある。
【0005】第二面102に当接する第二木材108の
当接面111には、深さbと同一の長さhに設定し、か
つ、当接面111からの突出量iを奥行きaと同一に設
定した大突起113を設けてある。
【0006】大突起113の中央には、深さdと同一の
長さfに設定し、かつ大突起113の端面110からの
突出量gを奥行きcと同一に設定した小突起112とを
有し、小突起112と大突起113とでほぞ114を構
成している。
【0007】大突起113の外周面116は当接面11
1と直角であり、小突起112の外周面115は当接面
111に対して傾斜角度eを有する。外周面116の下
部と外周面115の下部には半円形の湾曲部115A,
116Aを形成してある。
【0008】そして、図10のようにほぞ114をほぞ
103に嵌め込むことにより第一木材と第二木材108
とが結合される。この状態では傾斜角度eにより第一木
材100と第二木材108とが係合して矢印Q方向の抜
け止めを行い、大突起113が大溝104で受け止めら
れ、第一木材100が第二木材108の荷重を支持す
る。
【0009】図11(A)はほぞ孔103の加工工具1
17を示す。加工工具117はシャンク119の先端側
に第一刃物120を固定し、第一刃物120の後方に第
二刃物121を固定してある。
【0010】第一刃物120の外周刃122を軸心jに
対して傾斜角度kを設定し、第二刃物121の外周刃1
23は軸心jと平行である。
【0011】ほぞ103を加工するには、図示しないチ
ャックでシャンク124を保持して軸心jと第一面10
1とを平行にし、加工工具117を回転しつつ第一木材
100の加工基準に沿って垂直に昇降し、第一木材10
0を切削する。
【0012】図11(B)はほぞ114の加工工具11
8を示す。加工工具118シャンク124の先端側に第
三刃物125を固定し、その後方に第四刃物126を固
定してある。
【0013】第三刃物125の外周刃127は軸心mと
平行であり、第四刃物126の外周刃128は軸心mに
対して傾斜角度kを有する。
【0014】ほぞ114を加工するには図示しないチャ
ックでシャンク119を保持するとともに、第二木材1
08の端面130と軸心mとを直交させて加工工具11
8を回転しつつ加工基準に沿って軸心mと直交する方向
にU字状に移動して第二木材108を切削する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来の木材結合構造で
は単一の小突起112だけで係合力を発生しているた
め、第一木材100と第二木材108とを引き離す方向
Qに大きな荷重が加わると小突起112や小溝105が
破損して結合機能が損なわれることがあった。また従来
はほぞ孔103及びほぞ114を加工するために別個の
加工工具117,118を用意しなければならず、加工
者の経済的負担が増していた。更にほぞ孔103の加工
とほぞ孔114の加工とで加工工具117,118の交
換,移動等で作業工数が増え、加工能率が低下する問題
があった。
【0016】本発明の目的は、ほぞ孔とほぞの加工能率
を向上した木材の加工方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の木材の加工方法
は、回転自在なシャンクの先端側に所定外径の第一刃物
を固定し、前記シャンクの軸心方向における前記第一刃
物の後方に、前記第一刃物の外径よりも大きい外径の第
二刃物を固定することにより、前記第一刃物の前方の側
刃から前記第二刃物の前方の側刃までに前記軸心方向の
第一幅を設定し、前記第二刃物の前記軸心方向の幅を前
記第一幅以上の第二幅に設定し、かつ、前記第一刃物の
第一外周刃と第二刃物の第二外周刃とに、前記シャンク
の先端側に向けて拡開する方向の同一の傾斜角度を設定
した加工工具を有し、この加工工具を前記軸心方向及び
軸心と直交する方向に移動自在に構成し、前記加工工具
の近傍に、直角な第一面と第二面とを有する第一木材を
固定し、前記軸心と前記第一面とを平行にし、かつ、前
記軸心と第二面とを直交させ、かつ、前記第二刃物の前
方の側刃から前記第二面までの前記軸心方向の第一切削
幅を前記第一幅と同一に設定し、前記シャンクを回転し
つつ前記加工工具を第一木材の加工基準に沿って軸心と
直交する方向に移動して前記第一刃物及び第二刃物で第
一木材を切削してほぞ孔を形成する第一工程と、前記加
工工具の近傍に、前記第二面に当接する第二木材を固定
し、この第二木材の端面と前記軸心とを直交させ、か
つ、前記第二刃物の前方の側刃から前記端面までの軸心
方向の第二切削幅を前記第一幅と同一にした後、前記加
工工具を第二木材の加工基準に沿って軸心と直交する方
向にU字状に移動し、前記第一刃物及び第二刃物で前記
第二木材を切削してほぞを形成する第二工程と、を有す
る。
【0018】
【作用】本発明は、シャンクの軸心方向の移動と第一木
材,第二木材の加工基準に沿って軸心と直交する方向の
移動軌跡を制御すれば、単一の加工工具でほぞ孔及びほ
ぞの両方を加工できる。
【0019】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る木工機械、例
えば多軸式の仕口加工盤Aの正面図、図2は図1の平面
図である。
【0020】仕口加工盤Aの基台Bの後部に設けた一対
の支柱1の前面にはそれぞれ案内レール2を垂直に設け
てあり、案内レール2には昇降台3を取り付けてある。
一対の支柱1の上部は梁4で接続してあり、梁4にはモ
ータ5を設けてある。
【0021】支柱1の前方には送りねじ軸6を立設して
あり、送りねじ軸6は昇降台3のめねじ部7にねじ込ん
であり、送りねじ軸6はモータ5により正逆回転され
る。その結果、昇降台3が垂直方向に昇降する。
【0022】昇降台3の前面には一対の案内レール8を
水平に設けてあり、案内レール8には工具保持台9を取
り付けてある。工具保持台9には前後方向に貫通した上
下一対の開口部10を設けてあり、開口部10同士の間
には枠部11を設けてある。
【0023】昇降台3の案内レール8の間には前後方向
に貫通した開口部12を設けてあり、昇降台3は送りね
じ軸13を水平に保持している。送りねじ軸13は枠部
11の後部のめねじ部14にねじ込んであり、昇降台3
に固定したモータ15で正逆回転される。その結果、工
具保持台9が水平方向に往復移動する。
【0024】枠部11の後部には図3に示すような中空
のケース16を固定してあり、ケース16の上面には二
つの孔17を設け、下面にも二つの孔17を設けてあ
る。孔17の両側にはそれぞれ前後方向に沿った案内レ
ール18を設けてあり、案内レールには四つの孔17に
対応して四つの板状のスライダ19を取り付けてある。
【0025】ケース16の後部には四個のモータ20を
固定してあり、各モータ20によって別個に正逆回転す
る四本の送りねじ軸21をケース16の内部に前後方向
に沿って設けてある。
【0026】四つのスライダ19にはめねじ部22をそ
れぞれ設けてあり、四本の送りねじ軸21をそれぞれめ
ねじ部22にねじ込んである。
【0027】上方の二つのスライダ19の上面にはそれ
ぞれモータ23を搭載してあり、下方の二つのスライダ
19の下面にはそれぞれモータ23を搭載してある。各
モータ23の前部にはチャック24を設けてあり、各チ
ャック24は異なる種類の加工工具25,26,27,
28を別個に保持している。従って、モータ23の駆動
により送りねじ軸21を正逆回転すると、加工工具25
〜28の工具保持台9の前面9Aの前方への突出量を調
整できる。
【0028】図4、図5は本実施例を例えば加工工具2
5に適用した場合を示す平面図である。加工工具25は
シャンク29の先端側に外径R1を有する第一刃物30
を固定し、シャンク29の軸心A方向の後方に外径R1
よりも大きい外径R2に設定した第二刃物31を固定
し、第二刃物31の後方に、外径R2よりも大きい外径
R3を有する第三刃物32を固定してある。
【0029】第二刃物31の前方の側刃34は第一刃物
30の後方の側刃36よりも前方に位置し、第三刃物3
2の前方の側刃35は第二刃物31の後方の側刃37よ
りも前方に位置している。
【0030】こうして側刃33から側刃34までに軸心
A方向の第一幅Bを設定し、側刃34から側刃35まで
に第一幅B以上の第二幅Dを設定した。
【0031】第一刃物30の第一外周刃38と第二刃物
31の第二外周刃39とに、シャンク29の先端側に向
けて拡開し、軸心Aに対して同一の傾斜角度θを設定し
てある。第三刃物32の第三外周刃40は軸心Aと平行
である。
【0032】基台B上における支柱1の前方には互いに
対向する一対の木材保持部E,Fを設けてあり、その前
方には単一の木材保持部Gを設けてある。
【0033】木材保持部E,G,Fはそれぞれバイス4
1と、バイス41の間隔を調節するハンドル42や、ロ
ーラ43等を有する。
【0034】梁4の前面にはレーザマーカ4Aを設けて
あり、第一木材H,第二木材Jの加工基準(例えば墨付
け等)とビームとを対応して第一木材H、第二木材Jを
位置決めする。
【0035】支柱1の側面には制御盤44を設けてあ
り、制御盤44派図示しない操作ボタンを有するととも
に、モータ5,20,23の作動を個別に制御する。
【0036】制御盤44は各種の加工プログラムを格納
したCPU等(図示せず)を内蔵してある。
【0037】次に仕口加工盤Aの作動を説明する。
【0038】(第一工程) 図1、図2、図3のように断面方形の第一木材Hは互い
に直角な第一面45と第二面46とを有し、第一面45
を上に向け第二面46を工具保持台9側に向けた状態で
木材保持部E,Fに載る。
【0039】次に、レーザマーカ4Aにより第一木材H
を位置決めし、バイス41で固定する。すると、第一面
45と軸心Aとが平行になり、軸心Aと第二面46とが
直交する。
【0040】次に制御盤44を操作してモータ5,15
を駆動させ、昇降台8、工具保持台9を作動するととも
に、加工工具25に対応するモータ20を駆動し、加工
工具25だけを前方に移動して、保持基準例えば工具保
持台9の前面9Aから軸心A方向へ突出して停止し、側
刃34から第二面46までの軸心A方向の第一切削長さ
Kを設定する(図4)。この際、軸心Aと第一木材Hの
加工基準H1とが一致している。
【0041】その後、シャンク29を回転しつつ加工工
具25を加工基準に沿って垂直に下降して第一刃物30
及び第二刃物31を第一木材Hに所定量食い込ませて第
一木材Hを切削した後、加工工具25を垂直に上昇すれ
ば図4のようなほぞ孔Mが形成される。
【0042】ほぞ孔Mは第一面45に沿った奥行きP及
び第二面46に沿った深さSに設定した大溝47と、大
溝の中央に設けられ、かつ、大溝47の奥端面48から
の奥行きPと同一に設定し、大溝47の深さ以上の深さ
Vに設定した小溝49とを有する。
【0043】大溝47の内周面50と小溝49の内周面
51とを奥行きP,U方向に沿って拡開し、第二面46
に対して同一の傾斜角度θが設定されている。また、大
溝47と小溝49の底は同一の中心点(図示せず)を中
心とする半円形に湾曲している。
【0044】(第二工程) 図2のように端面52を加工工具25側に向け、第一側
面53を上に向けた状態で第二木材Zを木材保持部Gで
保持するとともに、位置決め固定する。すると、端面5
2と軸心Aとが直交状態となる。
【0045】次に、加工工具25を軸心A方向に前方へ
移動して、側刃34から端面52までに軸心A方向の第
二切削幅W(図6)を第一幅Bと同一に設定して停止す
る。軸心Aは第二木材Zの加工基準Z1に対して距離K
1を有する。
【0046】そして、シャンク29を回転しつつ加工工
具25を一定量垂直に下降するとともに、加工基準K1
上の中心点(図示せず)を中心として加工工具25を軸
心Aに直交して半円形状(U字形)に折り返し、再び垂
直に上昇する。
【0047】その結果、第一刃物30及び第二刃物31
で第二木材Zを図6のように切削し、図7のように当接
面54にほぞXが形成される。
【0048】ほぞXは大溝48の深さSと同一の長さY
に設定し、かつ、当接面54からの突出量qを大溝47
の奥行きPと同一に設定した大突起55と、大突起55
の中央に設けられ、小溝49の深さVと同一の長さrに
設定し、大突起55の端面56からの突出量tを大突起
55の突出量qと同じに設定した小突起57とを有す
る。
【0049】大突起の外周面58と小突起57の外周面
59に、当接面54からの突出方向に拡開して内周面5
0,内周面51と同方向,同一量の傾斜角度θを設定し
てある。
【0050】外周面58と外周面59の下端部には内周
面50及び内周面51と同半径の半円形状となってい
る。
【0051】上記第一工程と第二工程はどちらを先に行
ってもよい。本実施例では第三刃物32を実際の加工に
供していないが、加工工具25の軸心A方向の突出量を
大きく設定すれば、第三刃物32による切削加工を行え
る。
【0052】上記ほぞXをほぞ孔Mに嵌合することによ
り、図8のように第一木材Hと第二木材Zとを結合でき
る。大溝47の内周面50が大突起55を受け止めて第
一木材Hが第二木材Zの荷重を支持する。
【0053】また、小突起57の外周面59に傾斜角度
θを設定してあるため、小突起57が第一木材Hに対し
て係合力を発生するとともに、大突起55の外周面58
にも傾斜角度θを設定してあるため、大突起55も第一
木材Hに対して係合力を発生し、係合力が倍加される。
【0054】このため、第一木材Hと第二木材Zとの結
合機能が向上し、第二木材Zの矢印s方向への抜けを防
止できる。
【0055】本実施例では、ほぞXとほぞ孔Mの平面形
状が同一であるため、第一切削幅Bと第二切削幅Wとが
同一で奥行きPと奥行きUとが同一となる加工工具25
の突出量を調節し、軸心Aと直交する方向の移動軌跡を
制御すれば、ほぞ孔Mの加工及びほぞXの加工の両方を
単一の加工工具25だけで行える。
【0056】従って、加工者の経済的負担を軽減できる
とともに、加工工具の移動や交換作業がなくなり、加工
能率を向上することができる。
【0057】また、送りねじ軸21の後端部にハンドル
を設け、このハンドルを手動で操作して正逆回転を行な
ってもよいし、流体で作動するシリンダでスライダ19
を別個に往復移動する構成としても良い。
【0058】また、本実施例は単軸式、つまり、モータ
20、スライダ19、モータ23、チャック24等をそ
れぞれ一つずつ設けた構成の仕口加工盤にも適用できる
し、第一木材,第二木材の固定態様に対応して第一面,
第二面,端面の向きが本実施例とは異なる方向を向いた
仕口加工盤である場合、加工工具のシャンクの軸心は固
定態様に設定することは勿論である。
【0059】第一工程では加工工具25を加工基準H1
に沿って垂直に下降,上昇しているが、軸心Aを予め加
工基準H1に対して所定距離のある側方に位置させ、加
工工具25の垂直下降後に加工工具25を加工基準H1
を隔てて所定距離だけ軸心Aと直交する方向に移動し、
その後、垂直に上昇する加工動作を行ってもよい。
【0060】この加工動作を行った場合、第二工程にお
ける加工工具25距離K1が上記実施例よりも大きくな
ることは勿論である。このようにすると、第二面46の
面方向に沿ってほぞ孔Mの寸法が拡大され、端面52の
面方向に沿ってほぞXの寸法が拡大される。
【0061】
【発明の効果】本発明は、回転自在なシャンクの先端側
に所定外径の第一刃物を固定し、前記シャンクの軸心方
向における前記第一刃物の後方に、前記第一刃物の外径
よりも大きい外径の第二刃物を固定することにより、前
記第一刃物の前方の側刃から前記第二刃物の前方の側刃
までに前記軸心方向の第一幅を設定し、前記第二刃物の
前記軸心方向の幅を前記第一幅以上の第二幅に設定し、
かつ、前記第一刃物の第一外周刃と第二刃物の第二外周
刃とに、前記シャンクの先端側に向けて拡開する方向の
同一の傾斜角度を設定した加工工具を有し、この加工工
具を前記軸心方向及び軸心と直交する方向に移動自在に
構成し、前記加工工具の近傍に、直角な第一面と第二面
とを有する第一木材を固定し、前記軸心と前記第一面と
を平行にし、かつ、前記軸心と第二面とを直交させ、か
つ、前記第二刃物の前方の側刃から前記第二面までの前
記軸心方向の第一切削幅を前記第一幅と同一に設定し、
前記シャンクを回転しつつ前記加工工具を第一木材の加
工基準に沿って軸心と直交する方向に移動して前記第一
刃物及び第二刃物で前記第一木材を切削してほぞ孔を形
成する第一工程と、前記加工工具の近傍に、前記第二面
に当接する第二木材を固定し、この第二木材の端面と前
記軸心とを直交させ、かつ、前記第二刃物の前方の側刃
から前記端面までの軸心方向の第二切削幅を前記第一幅
と同一にした後、前記加工工具を第二木材の加工基準に
沿って軸心と直交する方向にU字状に移動し、前記第一
刃物及び第二刃物で前記第二木材を切削してほぞを形成
する第二工程と、を有するから、シャンクの軸心方向の
移動と第一木材,第二木材の加工基準に沿って軸心と直
交する方向の移動軌跡を制御すれば、単一の加工工具で
ほぞ孔及びほぞの両方を加工でき、加工工具の移動や交
換作業がなくなり、加工能率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である仕口加工盤の平面図であ
る。
【図2】本発明の実施例である仕口加工盤の正面図であ
る。
【図3】本発明の実施例である仕口加工盤の昇降台及び
工具保持台の側面断面図である。
【図4】本発明の実施例の加工工具で第一木材を加工し
ている平面断面図である。
【図5】本発明の実施例の加工工具でほぞ孔を加工した
第一木材の斜視図である。
【図6】本発明の実施例の加工工具で第二木材を加工し
ている平面断面図である。
【図7】本発明の実施例の加工工具でほぞを加工した第
二木材の斜視図である。
【図8】本発明に関連する実施例の第一木材と第二木材
の結合状態の平面図である。
【図9】(A)は従来のほぞ孔を有する第一木材の斜視
図、(B)は従来のほぞを有する第二木材の斜視図であ
る。
【図10】従来の第一木材と第二木材の結合状態の平面
図である。
【図11】(A)は従来のほぞ孔加工工程の平面断面
図、(B)は従来のほぞ加工工程の平面断面図である。
【符号の説明】
29 シャンク R1 第一刃物の外径 33 第一刃物の側刃 30 第一刃物 A 軸心 R2 第二刃物の外径 31 第二刃物 34 第二刃物の側刃 B 第一幅 D 第二幅 38,39 外周刃 θ 傾斜角度

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在なシャンクの先端側に所定外径
    の第一刃物を固定し、前記シャンクの軸心方向における
    前記第一刃物の後方に、前記第一刃物の外径よりも大き
    い外径の第二刃物を固定することにより、前記第一刃物
    の前方の側刃から前記第二刃物の前方の側刃までに前記
    軸心方向の第一幅を設定し、前記第二刃物の前記軸心方
    向の幅を前記第一幅以上の第二幅に設定し、かつ、前記
    第一刃物の第一外周刃と第二刃物の第二外周刃とに、前
    記シャンクの先端側に向けて拡開する方向の同一の傾斜
    角度を設定した加工工具を有し、この加工工具を前記軸
    心方向及び軸心と直交する方向に移動自在に構成し、 前記加工工具の近傍に、直角な第一面と第二面とを有す
    る第一木材を固定し、前記軸心と前記第一面とを平行に
    し、かつ、前記軸心と第二面とを直交させ、かつ、前記
    第二刃物の前方の側刃から前記第二面までの前記軸心方
    向の第一切削幅を前記第一幅と同一に設定し、前記シャ
    ンクを回転しつつ前記加工工具を第一木材の加工基準に
    沿って軸心と直交する方向に移動して前記第一刃物及び
    第二刃物で前記第一木材を切削してほぞ孔を形成する第
    一工程と、 前記加工工具の近傍に、前記第二面に当接する第二木材
    を固定し、この第二木材の端面と前記軸心とを直交さ
    せ、かつ、前記第二刃物の前方の側刃から前記端面まで
    の軸心方向の第二切削幅を前記第一幅と同一にした後、
    前記加工工具を第二木材の加工基準に沿って軸心と直交
    する方向にU字状に移動し、前記第一刃物及び第二刃物
    で前記第二木材を切削してほぞを形成する第二工程と、
    を有することを特徴とする木材の加工方法。
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