JPH07214223A - 液圧ホース口金具用リング体の製造方法 - Google Patents

液圧ホース口金具用リング体の製造方法

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JPH07214223A
JPH07214223A JP6007780A JP778094A JPH07214223A JP H07214223 A JPH07214223 A JP H07214223A JP 6007780 A JP6007780 A JP 6007780A JP 778094 A JP778094 A JP 778094A JP H07214223 A JPH07214223 A JP H07214223A
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slag
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Shunichi Naruki
俊一 成木
Taketoshi Ichihashi
武利 市橋
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NAGOYA GIKEN KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液圧ホース口金具用リング体の加工能率を向
上させる。 【構成】 円筒状のスラグW1を、その両端部付近の軸
心a側への変形を一定限度内に抑止しながら、上下成形
面内で軸方向へ圧縮して圧縮変形させ、軸方向の中央部
付近が反軸心側へ膨出して両先端縁8付近が軸心a側へ
曲折した中間成形品W2を成形してから、中間成形品W
2を、その両先端縁11付近の軸心a側への変形を一定
限度内に抑止しながら成形孔内で軸方向へ圧縮して圧縮
変形させ、リング体Rの両シート面1、周胴面2、リセ
ス面4を成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はブレーキホース、パワ
ーステアリングホース等の液圧ホースを配管するときに
適用される液圧ホース口金具用リング体の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来ではこの種の液圧ホース口金具用リ
ング体の製造方法を製造するに際し、素材の軸方向の両
端面を切削加工して1対の平坦なシート面を形成し、素
材の外周面および内周面をそれぞれ切削加工して凸状の
周胴面および凹状のリセス面を形成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】液圧ホース口金具用リ
ング体の製造方法を切削加工によって作製する場合には
その作業が煩雑かつ非能率的で加工能率が低下する問題
点や、シート面の表面粗さを所定の表面粗さに切削加工
する工程が必要となる問題点がある。本発明は上記問題
点を解消し、所定の表面粗度を有する液圧ホース口金具
用リング体を冷間圧造加工によって作製して液圧ホース
口金具用リング体の加工能率および加工精度を向上させ
ることを課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の液圧ホース口金
具用リング体の製造方法は、冷鍛加工によって円筒状に
成形されて外周面の両端部付近にそれぞれテーパ面が形
成されたスラグを、その両先端縁付近の軸心側への変形
を一定限度内に抑止しながら上下1対の凹曲面状の成形
面内で軸方向へ圧縮して、外周面が前記両成形面に押し
つけられて凸曲面状に変形するように圧縮変形させ、軸
方向の中央部付近が反軸心側へ膨出して両先端縁付近が
それぞれ軸心側へ曲折した中間成形品を成形し、次に、
この中間成形品を、その両先端縁付近の軸心側への変形
を一定限度内に抑止しながら上下の加圧面によって下型
の成形孔内で軸方向へ圧縮して、軸方向の中央部付近が
反軸心側へ膨出して前記成形孔の壁面に押しつけられる
ように圧縮変形させ、前記加圧面によって加圧されて成
形されたシート面が軸方向の両端面にそれぞれ形成され
て前記成形孔の壁面に押しつけられて成形された周胴面
が外周面の中央部付近に形成され、反軸心側へ凹陥した
リセス面が内周面に形成されたリング体を成形する構成
を有し、また、前記スラグの両先端縁を仕上げ加工して
から、前記中間成形品を成形する構成、および、前記中
間成形品を成形するときに前記スラグを、前記成形面の
曲面形状に整合された曲面形状を有する成形端面が先端
縁にそれぞれ形成された上下1対のスリーブ間に挟み込
んで圧縮変形させる構成、および、前記シート面をこの
シート面の成形時に凹凸面状に成形する構成を有する。
【0005】
【作用】冷鍛加工によって成形された円筒状のスラグ
を、その両先端縁付近の軸心側への変形を規制して上下
1対の凹曲面状の成形面内で軸方向へ圧縮変形させる
と、軸方向の中央部付近が反軸心側へ膨出して両先端縁
付近が軸心側へ曲折した中間成形品が成形され、この中
間成形品を、その両先端縁付近の軸心側への変形を規制
した状態で上下の加圧面によって成形孔内で軸方向へ圧
縮して圧縮変形させると、前記両加圧面によってそれぞ
れ加圧されて成形された1対のシート面がリング体の軸
方向の両端面に形成され、前記成形孔の壁面に押しつけ
られて成形された周胴面がリング体の外周面の中央部付
近に形成され、圧縮変形によって反軸心側へ凹陥したリ
セス面がリング体の内周面に形成される。請求項2では
前記中間成形品を成形する前に前記スラグの両先端縁を
仕上げ加工して中間成形品およびリング体の成形形状を
良化する。請求項3では前記中間成形品の成形時に前記
スラグの外周面の両端縁を前記両スリーブの成形端面に
押しつけて成形し、シート面の成形形状を良化する。ま
た、請求項4では、前記シート面が凹凸面状となる。
【0006】
【発明の効果】本願発明は前記したように構成してある
ので、リング体を冷鍛加工によって能率的に作製するこ
とができ、リング体の製造工程を簡略化してリング体の
加工能率を向上させ、リング体の製造コストを節減する
ことができる。また、リング体の両シート面を加圧加工
によって成形するので、両シート面の仕上げ状態を良化
して両シート面の仕上げ工程を無くすことができる。さ
らに、中間成形品を閉空間内で挟圧して圧縮変形させる
ことによってリング体を成形するので、正確な外径およ
び厚さを有するリング体を作製することができ、リング
体の寸法精度を良化してリング体間での外径や厚さのば
らつきを少なくすることができる。請求項2によれば、
リング体の両シート面の仕上げ形状を良化することがで
きる。請求項3によれば、両シート面の内周縁付近が凹
陥する形状不良を無くして両シート面での油洩れを防止
することができる。また、請求項4によればシート面の
形状を特異化することができる。
【0007】
【実施例】次に、本発明の1実施例を図面にしたがって
説明する。液圧ホースが接続される液圧ホース口金具は
円環状のリング体Rと、このリング体Rに結合された油
路用のパイプ体および位置決め用のピンとを備えてい
る。液圧ホース口金具用のリング体Rの軸方向の両端面
には取付け面、座金等に圧接する1対の平坦なシート面
1がリング体Rの軸心aを中心とする円輪状に形成さ
れ、リング体Rの外周面の軸方向中央部付近には軸心a
を中心とする円形状の横断面形状を有する周胴面2が形
成され、リング体Rの外周面の両端部付近には軸心aを
中心としてコニカル面状で先細状のテーパ面3がそれぞ
れ形成され、リング体Rの内周面には軸心aを中心とし
て反軸心側へ環状に凹陥した油溝用のリセス面4が凹曲
面状に形成され、リング体Rの中心部には1対のボルト
挿通孔5が形成されている。
【0008】液圧ホース口金具用のリング体Rの成形素
材となるスラグW1は外周面の軸方向の両端部付近にそ
れぞれ先細状のテーパ面6が形成されて中心部に貫通孔
7が貫設され、両端部付近を除く部分の外径が一定とな
った円筒状に成形されている。
【0009】スラグW1は、図3(A),(B),
(C),(D)に示すように、始めに円柱状の素材10
Aを軸方向へ圧縮しながら素材10Aの両端面の周縁部
付近を斜めに加圧して塑性変形させ、外周面の軸方向の
両端部付近にテーパ面6がそれぞれ形成された成形品1
0Bを成形してから、この成形品10Bの中心部に1個
若しくは1対の孔部9をパンチによって成形し、次に、
この成形品10Cの中心部に孔部9を延長した貫通孔7
を打抜いて円筒体を成形する冷鍛加工工程によって作製
される。
【0010】液圧ホース口金具用リング体Rを成形加工
する第1段階としてスラグW1の両先端面8を冷鍛加工
によって仕上げ加工するときに適用される第1の成形装
置において、下型12の上端にはスラグW1の一部が密
嵌状に嵌め込まれる下セット孔12aが形成され、この
下セット孔12aの下方には下スリーブ13が密嵌状で
スライド可能に嵌挿された下スリーブ孔12bが同心状
に形成され、この下スリーブ孔12b内にはスラグW1
の内径と等しい外径を有し、マンドレルホルダ15に結
合された下マンドレル14が密嵌状に嵌挿されている。
【0011】上型16の下端にはスラグW1の一部が密
嵌状に嵌め込まれる上成形孔16aが下セット孔12a
と同心状に形成され、この上セット孔16aの上方には
上スリーブ17が密嵌状に密嵌された上スリーブ孔16
bが同心状に形成され、この上スリーブ孔16b内には
スラグW1の内径と等しい外径を有し、マンドレルホル
ダ19に結合された上マンドレル18が密嵌状に嵌挿さ
れている。
【0012】スラグW1の両先端縁8を仕上げ加工する
に際し、スラグW1の一部を下型12の下セット孔12
a内に嵌め込み、上型16を下降させてスラグW1の一
部を上セット孔16aに嵌め込み、下マンドレル14お
よび上マンドレル18の先端付近をスラグW1内に嵌挿
し、軸心a側および反軸心側へのスラグW1の変形を阻
止しながら、スラグW1を上下スリーブ13,17によ
って軸方向へ挟圧し、スラグW1の両先端面8を上下ス
リーブ13,17によってそれぞれ加圧して仕上げる。
但し、スラグW1の両先端縁8を仕上げ加工しない場合
もある。
【0013】両先端面8が仕上げられたスラグW1を冷
鍛加工によって塑性変形させて中間成形品W2を成形す
るときに適用される第2の成形装置において、下型20
の上端にはスラグW1の外周面の約半分を凸曲面状に成
形する下成形面20aが凹曲面状に形成され、下成形面
20aの下方には下スリーブ21が密嵌状に嵌挿された
スリーブ孔20bが同心状に形成され、このスリーブ孔
20b内にはスラグW1の内径より若干縮径された外径
を有し、マンドレルホルダ23に結合された下マンドレ
ル22が密嵌状に嵌挿されている。下スリーブ21の先
端縁には下成形面20aに整合されて下成形面20aを
延長した凹曲面状の曲面形状を有する下成形端面21a
が下成形面20aに隣接して形成されている。
【0014】上型24の下端には下成形面20aの形状
と等しい形状を有し、スラグW1の外周面の約半分を凸
曲面状に成形する上成形面24aが下成形面20aと同
心状で凹曲面状に形成され、上成形面24aの上方には
上スリーブ25が密嵌状に嵌挿されたスリーブ孔24b
が同心状に形成され、このスリーブ孔24b内にはスラ
グW1の内径より若干縮径された外径を有し、マンドレ
ルホルダ27に結合された上マンドレル26が密嵌状に
嵌挿されている。上スリーブ25の先端縁には上成形面
24aの曲面形状に整合されて上成形面24aを延長し
た凹曲面状の曲面形状を有する上成形端面25aが上成
形面24aに隣接して形成されている。
【0015】スラグW1を塑性変形させて中間成形品W
2を冷鍛加工によって成形するに際し、スラグW1の一
部を下型20の下成形面20a内に嵌め込み、上型24
を下降させてスラグW1の一部を成形面24a内に嵌め
込み、下マンドレル22および上マンドレル26の一部
をスラグW1の両先端縁内に挿入して軸心a側への両先
端縁11付近の変形を一定限度内に抑止しながら、スラ
グW1を下型20および上型24と、下スリーブ21お
よび上スリーブ25とによって両成形面20a,24a
および両成形端面21a,25a内で軸方向へ圧縮して
圧縮変形させ、スラグW1の外周面を両成形面20a,
24aおよび両成形端面21a,25aに押しつけてほ
ぼ凸曲面状に成形し、軸方向の中央部付近が反軸心側へ
膨出して両先端縁11付近がそれぞれ軸心a側へ曲折さ
れ、外周面がほぼ凸曲面状に湾曲した中間成形品W2を
成形する。但し、スラグW1の外周面を両成形面20
a,24aのみによって成形するようにしてもよい。
【0016】中間成形品W2を塑性変形させて液圧ホー
ス口金具用のリング体Rを冷鍛加工によって成形すると
きに適用される第3の成形装置において、下型30の上
部には孔径がリング体Rの周胴面2の径と等しく、リン
グ体Rの周胴面2を成形する壁面を有する成形孔30a
が形成され、この成形孔30a内の下部には円筒状のパ
ンチスリーブ31の一部が軸方向へのスライド可能で密
嵌状に嵌挿されている。
【0017】パンチスリーブ31の上端面にはリング体
Rの一方のシート面1を成形する下加圧面32が平坦で
水平な円輪状に形成されている。
【0018】パンチスリーブ31の中心部にはマンドレ
ルホルダ37に結合されて中間成形品W2の両先端縁1
1の内径より若干縮径された外径を有し、先端縁11の
軸心側への変形を一定限度内に抑止するマンドレル33
が密嵌状に嵌挿されている。
【0019】上型34には下型30の成形孔30aの孔
径と等しい外径を有し、上型34とともに上下動するパ
ンチ35がパンチスリーブ31と同心状態で固定され、
このパンチ35の下端面の中央部にはマンドレル33の
外径より若干縮径された外径を有し、反軸心側への中間
成形品W2の他方の先端縁11の変形を一定限度内に抑
止する円柱台状の突出部35aが形成されている。
【0020】パンチ35の下端面で突出部35aの回り
にはリング体Rの他方のシート面1を成形する上加圧面
36が平坦で水平な円輪状に形成されている。
【0021】中間成形品W1を塑性変形させてリング体
Rを冷鍛加工によって成形するに際し、中間成形品W2
を下型30の成形孔30a内に嵌め込んでパンチスリー
ブ31上にセットし、マンドレル33の上端部を中間成
形品W2の一方の先端縁11内に嵌挿し、上型34およ
びパンチ35を下降させてパンチ35の突出部35aを
中間成形品W2の他方の先端縁11内に嵌挿し、軸心a
側への両先端縁11の変形を一定限度内に抑止しなが
ら、中間成形品W2を、パンチスリーブ31の加圧面3
2とパンチ35の加圧面36とによって成形孔30a内
で軸方向へ圧縮して、外周面の中央部付近が反軸心側へ
膨出して成形孔30aの壁面に押しつけられるように軸
方向へ圧縮変形させる。
【0022】中間成形品W2をパンチスリーブ31およ
びパンチ35によって成形孔30a内で軸方向へ圧縮変
形させると、中間成形品W2の軸方向の両端面が上下加
圧面32,36によってそれぞれ加圧され、中間成形品
W2の外周面の軸方向の中央部付近が成形孔30aの壁
面に押しつけられて中間成形品W2の内周面が圧縮変形
によって反軸心側へ凹陥し、軸方向の両端面に1対の平
行なシート面1が形成され、外周面の軸方向中央部付近
および両端部付近に横断面形状が円形状の周胴面2およ
び1対のテーパ面3が形成され、内周面に反軸心側へ凹
陥したリセス面4が形成され、中心部に1対のボルト挿
通孔5が形成された液圧ホース口金具用のリング体Rが
成形される。
【0023】続いて、上記した構成をもつ実施例の作用
と効果を説明する。本例では冷鍛加工によって円筒状に
成形されて外周面の両端部付近にそれぞれテーパ面6が
形成されたスラグW1の両先端面8を仕上げ加工してか
ら、このスラグW1を、その両先端縁付近の軸心側への
変形を一定限度内に抑止しながら上下1対の凹曲面状の
成形面20a,24a内および上下1対の成形端面21
a,25a内で軸方向へ圧縮して、外周面が両成形面2
0a,24aおよび両成形端面21a,25aに押しつ
けられて凸曲面状に変形するように圧縮変形させ、軸方
向の中央部付近が反軸心側へ膨出して両先端縁11付近
がそれぞれ軸心側へ曲折した中間成形品W2を成形し、
次に、この中間成形品W2を、その両先端縁11付近の
軸心側への変形を一定限度内に抑止しながら上下の加圧
面32,36によって下型30の成形孔30a内で軸方
向へ圧縮して、軸方向の中央部付近が反軸心側へ膨出し
て成形孔30aの壁面に押しつけられるように圧縮変形
させ、両加圧面32,36によって加圧されて成形され
たシート面1が軸方向の両端面にそれぞれ形成されて成
形孔30aの壁面に押しつけられて成形された同胴面2
が外周面の中央部付近に形成され、反軸心側へ凹陥した
リセス面4が内周面に形成されたリング体Rを成形する
ように構成してある。
【0024】このため、リング体Rを冷鍛加工によって
能率的に作製することができ、リング体Rの製造工程を
簡略化してリング体Rの加工能率を向上させ、リング体
Rの製造コストを節減することができる。
【0025】また、リング体Rの両シート面1を加圧加
工によって成形するので、両シート面1の仕上げ状態を
良化して両シート面1の仕上げ工程を無くすことがで
き、両シート面1を切削加工品や研磨加工品の仕上げ面
と同等の仕上げ面に仕上げることができる。
【0026】さらに、中間成形品W2を閉空間内で挟圧
して圧縮変形させることによってリング体Rを成形する
ので、正確な外径および厚さを有するリング体Rを作製
することができ、リング体Rの寸法精度を良化してリン
グ体R間での外径や厚さのばらつきを少なくすることが
できる。
【0027】また、中間成形品W2を成形する前にスラ
グ1の両先端面8を仕上げ加工するので、リング体Rの
両シート面1の成形形状を良化することができる。
【0028】さらに、中間成形品W2の成形時にスラグ
W1の外周面の両端縁を両成形端面21a,25aによ
って成形するので、シート面1の内周縁付近が凹陥する
不具合を無くしてリング体Rの使用時にシート面1での
油洩れを防止することができる。
【0029】次に、図7、図8に示す本発明の第2実施
例について説明すると、本例ではリング体Rを成形する
第3の成形装置において、パンチスリーブ31の加圧面
32Aおよびパンチ35の加圧面36Aにはそれぞれマ
ンドレル33の軸心およびパンチ35の軸心を中心とし
て同心状に配列された複数個の突条39がそれぞれ環状
に凸設されている。
【0030】リング体Rの成形に際し、中間成形品W2
を両加圧面32A,36Aによって軸方向へ圧縮変形さ
せてリング体Rを成形すると、両シート面1Aには各突
条39によって加圧されて環状に刻設され、軸心aを中
心として同心円状に配列された複数個1組の環状溝40
が両シート面1Aの成形と同時にそれぞれ成形されて両
シート面1Aがそれぞ凹凸面状に形成される。
【0031】リング体のシート面をバイトによって切削
加工した場合にはうず巻状に連続する切削跡がシート面
に刻条されるので、リング体内を流動する油の一部が前
記切削跡を伝ってシート面の内方から外方へうず巻状に
流動して油洩れが発生するが、本例では各組の環状溝4
0が不連続状態で配列されているので、油が各環状溝4
0内でせき止められてシート面1Aの外方への油洩れが
阻止される。
【0032】また、シート面1Aをリング体Rが締結さ
れる締結面に強固に固定してリング体Rの締結状態を環
状溝40による凹凸によって強化することができるとと
もに、シート面1Aの形状を良化および特異化すること
ができる。
【0033】また、シート面1Aにらせん溝等の任意の
形状を有する凹凸模様を成形して両シート面1Aを凹凸
面状に形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すもので、成形品の形
状を工程順に示す縦断面図である。
【図2】図1(C)のX−X線断面図である。
【図3】素材からスラグを成形するまでの成形品の形状
を工程順に示す縦断面図である。
【図4】スラグの両先端面を仕上げ加工する工程を説明
する縦断面図である。
【図5】中間成形品の成形工程を説明する縦断面図であ
る。
【図6】リング体の成形工程を説明する縦断面図であ
る。
【図7】第2実施例のリング体の縦断面図である。
【図8】同じく、平面図である。
【符号の説明】
1,1A シール面 2 周胴面 3 テーパ面 4 リセス面 20 下型 20a 下成形面 21a 下成形端面 24 上型 24a 上成形面 25a 上成形端面 30 下型 31 パンチスリーブ 32,32A 下加圧面 34 上型 35 パンチ 36,36A 上加圧面 40 環状溝 W1 スラグ W2 中間成形品 R リング体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷鍛加工によって円筒状に成形されて外
    周面の両端部付近にそれぞれテーパ面が形成されたスラ
    グを、その両先端縁付近の軸心側への変形を一定限度内
    に抑止しながら上下1対の凹曲面状の成形面内で軸方向
    へ圧縮して、外周面が前記両成形面に押しつけられて凸
    曲面状に変形するように圧縮変形させ、軸方向の中央部
    付近が反軸心側へ膨出して両先端縁付近がそれぞれ軸心
    側へ曲折した中間成形品を成形し、次に、この中間成形
    品を、その両先端縁付近の軸心側への変形を一定限度内
    に抑止しながら上下の加圧面によって下型の成形孔内で
    軸方向へ圧縮して、軸方向の中央部付近が反軸心側へ膨
    出して前記成形孔の壁面に押しつけられるように圧縮変
    形させ、前記加圧面によって加圧されて成形されたシー
    ト面が軸方向の両端面にそれぞれ形成されて前記成形孔
    の壁面に押しつけられて成形された周胴面が外周面の中
    央部付近に形成され、反軸心側へ凹陥したリセス面が内
    周面に形成されたリング体を成形することを特徴とする
    液圧ホース口金具用リング体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記スラグの両先端縁を仕上げ加工して
    から、前記中間成形品を成形することを特徴とする請求
    項1記載の液圧ホース口金具用リング体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記中間成形品を成形するときに前記ス
    ラグを、前記成形面の曲面形状に整合された曲面形状を
    有する成形端面が先端縁にそれぞれ形成された上下1対
    のスリーブ間に挟み込んで圧縮変形させることを特徴と
    する請求項1記載の液圧ホース口金具用リング体の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 前記シート面をこのシート面の成形時に
    凹凸面状に成形することを特徴とする請求項1記載の液
    圧ホース口金具用リング体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0810892A (ja) * 1994-06-28 1996-01-16 Maruyasu Kogyo Kk 内つば付筒体の成形方法
JP2015205326A (ja) * 2014-04-22 2015-11-19 日立金属株式会社 流体配管用金具の製造方法及び流体配管用金具
CN110422266A (zh) * 2015-01-12 2019-11-08 什拉姆有限责任公司 液压自行车系统

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