JPH0721378U - ペーパーホルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 滑らかな壁面や掲示板上に、画鋲や接着剤を
用いることなく紙類を貼着することができるようにす
る。 【構成】 吸盤１と紙おさえ２を備え、吸盤１を滑らか
な面に接着させたとき、弾性を持つ素材からなる紙おさ
え２が面と圧力をもって接触するようにし、面と紙おさ
え２との間に紙類を挟み込んで保持できるようにしてい
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の応用分野】 この考案は、滑らかな壁面や掲示板などに紙や布な どを帖着できるようにしたペーパーホルダーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】 従来、壁面や掲示板などに紙や布などを帖着させるには画 鋲や粘着テープ、接着剤を用いるか、あるいは掲示面の素材が鋼板である場合に 限って磁石を用いるなどの手段が取られていた。

【０００３】

【考案が解決しようとしている課題】 しかし、画鋲や粘着テープを用いる 方法では、掲示面や掲示物を汚損したり、何らかの痕跡をとどめざるを得ず、ま た頻繁に掲示物を取り替える場合に、その着脱が容易ではなかった。 この考案が解決しようとする課題は、ガラスなどの滑らかな面に、掲示物や掲 示面を汚損することなく紙類を掲示でき、しかもその着脱が容易であるようにす ることである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 面に物を吸着させる手段としては磁力、粘 着力のほかに減圧による吸引力が利用できる。しかし、このとき、吸盤と面との 間は空気が入り込まないように密閉されている必要があり、その間に物を挟み込 んで保持することはできない。 そこで吸盤に紙おさえを連結し、紙おさえによって紙類を保持することが考案 された。

【０００５】 この考案に係るペーパーホルダーは吸盤１に紙おさえ２を連結したものであ る。吸盤１は面に対して減圧による吸引力により吸着する。紙おさえ２はある程 度の弾性を有し、吸盤１が面と接着している状態で、面から力を受けて変形し、 その復元力により面と圧力を保って接触するように吸盤１に連結されている。 なお、紙おさえ２の形状、個数、吸盤１との連結のさせ方については、後で紹 介する各実施例以外にもさまざまに考えられることは言うまでもない。

【０００６】

【作用】 この考案に係るペーパーホルダーに紙類を保持させるには次のよ うにする。滑らかな面に吸盤１を吸着させ、紙おさえ２と面との間に紙を挟み込 み、面に沿わせる。 紙を外すには、紙を紙おさえ２から吸盤１のある方向と反対向きに引き抜く。

【０００７】

【実施例】

実施例１ 図１は、実施例１を使用している状態を示す斜視図である。 吸盤１は面に接着し、面から力を受けて紙おさえ２は変形し、その復元力によ り面に圧力を加え、面との間に紙を挟み込み保持している。 図２は、吸盤１を面に接着していない時のペーパーホルダーの斜視図である。 紙おさえ２は一定方向に弾性を持つ素材を使用しており、接着時と非接着時で 形状が異なっている。 紙おさえ２の先端は、紙類の着脱がスムーズであるような形状の加工がなされ ている。 吸盤からは二方向に紙おさえが伸び、隣り合う複数枚の紙をおさえることを可 能にしている。 図３に、複数枚の紙を連続して掲示している例を示す。

【０００８】 実施例２ 図４は、実施例２を使用している状態を示す斜視図である。 「コ」の字型をした紙おさえ２に吸盤１が連結されている。紙おさえ２は一定 方向に弾性を持ち、吸盤１を面に接着させると、面から力を受けて紙おさえ２は 変形し、その復元力により面に圧力を加え、面との間に紙を挟み込み保持してい る。 図５は、吸盤１を面に接着していない時のペーパーホルダーの斜視図である。 紙おさえ２は一定方向に弾性を持つ素材を使用しており、接着時と非接着時で 形状が異なっている。 紙おさえ２の先端には、紙や掲示面に汚損を生じないように、丸みを付ける加 工が施されている。

【０００９】

【考案の効果】 この考案に係るペーパーホルダーにおいては吸盤が面に減 圧による吸引力で吸着し、吸盤に連結した紙おさえと面との間で紙類が保持され る。そのため掲示物と掲示面を汚損することなく紙類を掲示でき、その着脱も容 易である。また紙類が面に沿って貼着されるため、表から見る場合にも、裏側か ら透明な面を透かして見る場合にも、その記載内容が極めて見やすく掲示され る。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例１を使用している状態を示す斜視図であ
る。

【図２】実施例１において吸盤１を面に接着していない
状態を示す斜視図である。

【図３】実施例１において、紙を連続して掲示した例を
示す斜視図である。

【図４】実施例２を使用している状態を示す斜視図であ
る。

【図５】実施例２において吸盤１を面に接着していない
状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 吸盤 ２ 紙おさえ ３ 止め具

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 吸盤（１）と、使用時に吸盤（１）を吸
   着させた面に対し圧力を持って接触するように吸盤
   （１）に取り付けた紙おさえ（２）を備えたペーパーホ
   ルダー。