JPH0721311A - オンライン文字切出し装置 - Google Patents

オンライン文字切出し装置

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JPH0721311A
JPH0721311A JP5147972A JP14797293A JPH0721311A JP H0721311 A JPH0721311 A JP H0721311A JP 5147972 A JP5147972 A JP 5147972A JP 14797293 A JP14797293 A JP 14797293A JP H0721311 A JPH0721311 A JP H0721311A
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JP
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character
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coordinate data
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JP5147972A
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Kenji Okano
健治 岡野
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 筆記者に負担をかけずに、文字を少ない処理
量で効果的に切出すようにする。 【構成】 境界線算出手段3は、座標入力装置1からの
座標データに基づいて文字切出しのための境界線を計算
し、文字切出し手段2は、座標データの代表点(例えば
ストローク始点)が境界線を越えている場合に文字切出
しを行なう。変化する境界線を用いて筆記が次の文字に
進んだかを判断するので、筆記者に対する筆記の仕方の
要求が緩やかで筆記者の負担を軽減できる。境界線の算
出及び文字切出しの判断は簡単な処理で実現できる。文
字切出しに時間情報を用いず、適応的に変化する境界線
を利用しているので文字切出しを適切に実行できる。筆
記者が次の文字の筆記に進む場合に確実に境界線を越え
る操作を行なうように、境界線表示制御手段4を設け
て、境界線を表示装置5に表示させることは好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筆記された文字列のデ
ータから各文字のデータをオンラインで切出すオンライ
ン文字切出し装置に関し、特に、オンライン文字認識装
置に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】オンライン文字認識装置においては、例
えば、タブレット及びスタイラスペンでなる座標入力装
置を用いて入力者が筆記した文字列のデータから各文字
のデータをオンラインで切出すことが行なわれる。当然
にこの切出し精度も文字認識率に影響を与え、正確に行
なわれることが求められている。
【0003】筆記された文字列のデータから各文字のデ
ータを切出す方法としては、従来、文字枠(枡目)を表
示してその中に筆記させることで切出しを行なう方法が
一般的であった(例えば、文献1『特開昭55−839
70号公報』)。
【0004】このような切出し方法の他にも、タブレッ
ト及びスタイラスペンの非接触時間などの時間情報を利
用して切出す方法(例えば、文献2『特開昭60−54
087号公報』)や、例えば文字を構成する偏(へん)
や旁(つくり)などの要素毎に行なう文字認識を利用し
てその組み合わせの妥当性等から文字を切出す文字認識
処理を利用した方法(例えば、文献3『特開昭61−2
9982号公報』)が既に提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように、大きく分けて3種類に分類できる従来の文字切
出し方法は、いずれも課題を有するものであった。
【0006】入力者が一般の紙面に文字を筆記する場
合、全ての文字を必ずしも同じ文字幅や文字間ピッチで
筆記する訳ではなく、文字種等によって文字幅等が変化
するのが一般的である。例えば、数字等は縦長になりや
すく、漢字であれば正方形に近くなり、場合によっては
横長になったりする。また、文字の大きさを見てみる
と、大きさが変化するのが一般的である。従って、文献
1に記載のような文字枠(枡目)を表示して筆記させて
切出す方法では、筆記者が文字枠に合わせて筆記する必
要があり、通常紙面に対する筆記時には文字の大きさや
文字幅が異なるようになる文字列に対しても同様な大き
さや文字幅で筆記しなければならず、また、文字間のピ
ッチも一定にして筆記しなければならない。そのため、
筆記者にかかる負担が大きく、入力の効率低下にもつな
がっていた。
【0007】また、筆記者が文字を筆記する場合、ある
文字の筆記が終了し次の文字を書き出すためにスタイラ
スペンを持ち上げている時間(ペンアップ時間)が、文
字内におけるストロークを変更するためのペンアップ時
間より必ずしも長いとは言えない。そのため、文献2に
記載されたようなタブレット及びスタイラスペンの非接
触時間(ペンアップ時間)などの時間情報に基づいて文
字を切出す方法は、文字の切出しに失敗する場合が多く
なり易い。
【0008】文献3に記載のような文字認識を利用して
文字を切出す方法は、他の方法に比べて切出し性能は上
がるものの、処理量が増加するという問題を有する。
【0009】本発明は、以上の点を考慮してなされたも
のであり、筆記者に負担をかけることなく、文字を少な
い処理量で効果的に切出すことができるオンライン文字
切出し装置を提供しようとしたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明においては、オンライン文字切出し装置を、
筆跡対応の座標データを出力する座標入力装置と、この
座標入力装置から出力された座標データに基づいて、文
字切出しのための境界線を計算する境界線算出手段と、
座標入力装置から出力された座標データの代表点が、境
界線算出手段が算出した境界線を越えたか否かを判断
し、越えている場合に文字切出しを行なう文字切出し手
段と、座標入力装置に入力された筆跡を表示する表示装
置とで構成した。
【0011】ここで、境界線算出手段が算出した境界線
を表示装置に表示させる境界線表示制御手段を備えるこ
とは好ましい。
【0012】また、境界線算出手段が、座標入力装置か
ら出力された座標データの筆記方向の最大値が更新され
たときのみ処理を行なうようにすることは好ましい態様
である。
【0013】境界線算出手段が、座標入力装置から出力
された座標データの筆記方向の最大値に定数を加算して
境界線を求めることは好ましい態様であり、また、既に
文字切出しが終了した文字列の情報から境界線決定用の
値を逐次求め、この値を、座標入力装置から出力された
座標データの筆記方向の最大値に加算して境界線を求め
ることも好ましい態様である。
【0014】さらに、文字切出し手段が、座標データの
代表点としてストロークの始点を用い、座標入力装置か
ら出力された座標データがストロークの始点のデータで
あるときに、文字切出しを行なうか否かの判断を行なう
ことは好ましい。
【0015】
【作用】本発明のオンライン文字切出し装置において、
境界線算出手段は、座標入力装置から出力された座標デ
ータに基づいて、文字切出しのための境界線を計算し、
文字切出し手段は、座標入力装置から出力された座標デ
ータの代表点が、算出された境界線を越えたか否かを判
断し、越えている場合に文字切出しを行なう。このよう
に変化する境界線を用いて筆記が次の文字に進んだかを
判断するので、筆記者に対する筆記の仕方の要求が緩や
かになり、筆記者の負担を軽減できる。境界線の算出
は、後述のように簡単な演算であり、文字切出しの判断
も大小比較であるので簡単な処理であり、処理量を軽減
できる。また、文字切出しにペンアップ時間等の時間情
報を用いてないので、また、適応的に変化する境界線を
利用しているので文字切出しを適切に行なうことができ
る。
【0016】筆記者が、次の文字の筆記に進む場合に確
実に境界線を越える操作を行なうように、境界線表示制
御手段を設けて、境界線算出手段が算出した境界線を表
示装置に表示させることは好ましい。
【0017】また、処理量軽減効果をより発揮させるた
めに、境界線算出手段が、座標入力装置から出力された
座標データの筆記方向の最大値が更新されたときのみ処
理を行なうことは好ましい。同様に、処理量軽減の面を
考慮すると、文字切出し手段が、座標データの代表点と
してストロークの始点を用い、座標入力装置から出力さ
れた座標データがストロークの始点のデータであるとき
に、文字切出しを行なうか否かの判断を行なうことも好
ましい。
【0018】境界線算出手段が行なう境界線の算出方法
としては、できるだけ簡単な演算ですむように、座標入
力装置から出力された座標データの筆記方向の最大値に
定数を加算して境界線を求める方法や、既に文字切出し
が終了した文字列の情報(例えば文字高さや文字間間
隔)から境界線決定用の値を逐次求め、この値を、座標
入力装置から出力された座標データの筆記方向の最大値
に加算して境界線を求める方法が好ましい。
【0019】さらに、文字切出し手段が、座標データの
代表点としてストロークの始点を用い、座標入力装置か
ら出力された座標データがストロークの始点のデータで
あるときに、文字切出しを行なうか否かの判断を行なう
ことは好ましい。
【0020】
【実施例】以下、本発明によるオンライン文字切出し装
置の一実施例を図面を参照しながら詳述する。
【0021】ここで、図1はこの実施例の構成を機能的
に示すブロック図、図2はその各部の処理を示すフロー
チャートである。
【0022】図1において、この実施例のオンライン文
字切出し装置10は、座標入力装置1、文字切出し手段
2、境界線算出手段3、境界線表示制御手段4及び表示
装置5からなり、切出した文字情報(座標データの組)
を出力端子6を介して次段の処理部(例えば、文字認識
部)に与えるものである。なお、文字切出し手段2、境
界線算出手段3及び境界線表示制御手段4は、ハードウ
ェア的に構成されていても良いが、実際上はワークステ
ーションやミニコン上にソフトウェア的に構成されてい
るものである。
【0023】また、この実施例のオンライン文字切出し
装置10は、横書き(この筆記方向をx方向とする)の
文字列から文字を切出すものである。
【0024】座標入力装置1は、筆記者による筆跡を座
標データ(例えばxy直交座標系に従う値のデータ)を
逐次得るものであり、表示装置5は、基本的には座標入
力装置1を利用して筆記された文字形状(筆跡)をその
まま表示するものである。座標入力装置1の入力面と表
示装置5の表示面とは、重ね合わされており、筆記位置
と表示位置とは同一位置である。なお、この実施例の場
合、表示装置5は後述する境界線も表示する。
【0025】実際上、座標入力装置1と表示装置5とは
融合された装置として実現されることが多く、例えば、
液晶タブレット(スタイラスペンを有する)、表示装置
+マウス、表示装置+ライトペン、表示装置+タッチパ
ネル等のいずれの組み合わせで実現されていても良い。
【0026】文字切出し手段2は、座標入力装置1から
与えられたストロークの始点座標のx方向の値が、後述
する境界線算出手段3から与えられた境界線(x方向の
値)を越えたときに、そのストロークの直前までの始点
が境界線を越えていない全てのストロークの座標データ
の組を切出した文字の情報として、出力端子6を介して
次段の処理部に与えるものである。
【0027】境界線算出手段3は、座標入力装置1から
与えられた座標値のx方向の値が、それまでに最も大き
いx方向の値(x方向最大値)を越えたとき境界線を算
出し直し、そのとき以外ではそれまでの境界線を維持
し、境界線の情報を文字切出し手段2及び境界線表示制
御手段4に与えるものである。
【0028】境界線表示制御手段4は、境界線算出手段
3から与えられた境界線の情報を表示装置5で表示でき
る形式のデータに変換して表示装置5に与え、それまで
筆記された筆跡と共に境界線を表示装置5によって表示
させるものである。境界線が更新された場合には、それ
まで表示されていた境界線を消去し、新しい境界線を表
示する。
【0029】次に、図2のフローチャートを参照しなが
ら、実施例の文字切出し装置10の全体の動作を説明す
る。なお、図2に示す各ステップの処理主体を明らかに
すると、ステップ101は座標入力装置1が実行する処
理であり、ステップ102〜104は文字切出し手段2
が実行する処理であり、ステップ105及び106は境
界線算出手段3が実行する処理であり、ステップ107
は境界線表示制御手段4及び表示手段5が実行する処理
である。
【0030】筆記者が座標入力装置1に対して文字を筆
記すると、座標入力装置1によってストロークj毎の座
標データ列(xi ,yi )j が抽出され、この座標デー
タ列(xi ,yi )j が文字切出し手段2及び境界線算
出手段3に与えられる。ここで、j番目のストロークに
おける座標データの数をnj とすると、上述したiは
1,2,…,nj である。
【0031】図2に示す一連のループ処理は、座標入力
装置1から1個の座標データ(xi,yi )j が文字切
出し手段2及び境界線算出手段3に与えられる毎にステ
ップ101から開始されて繰返される。
【0032】1個の座標データが入力されると、文字切
出し手段2は、その座標データ(xi ,yi )j がスト
ロークの始点に関するものか否かを判断し(ステップ1
02)、始点以外の座標データであるとなんらの処理も
実行せず、始点に係る座標データ(x1 ,y1 )j であ
ると、そのx座標(x1 )j が境界線の値Bを越えたか
否かをさらに判断する(ステップ103)。x座標(x
1 )j が境界線の値B以下であると、今回のストローク
jもその前のストロークj−1と同一文字に係るものと
して切出しを実行せず、一方、x座標(x1 )j が境界
線の値Bを越えていると、直前ストロークj−1までで
1文字が構成されているとし、直前ストロークj−1ま
での全てのストローク1〜j−1の座標データ列を出力
端子6を介して次段の処理部に与える(ステップ10
4)。
【0033】境界線算出手段3は、1個の座標データ
(xi ,yi )j が入力されると、そのx座標(xi )
j がそのときまでのx座標の最大値xmax を越えている
か否かを判断する(ステップ105)。そのx座標(x
i )j がそのときまでのx座標最大値xmax を越えてい
ないと、境界線の値Bを維持したまま、装置全体が次の
座標データ(xi+1 ,yi+1 )j 又は(x1 ,y1 )j+
1 の処理(ステップ101)に進む。一方、そのx座標
(xi )j がそのときまでのx座標最大値xmaxを越え
ていると、内部に格納しているx座標最大値xmax をそ
のx座標(xi )j に更新すると共に、更新された最大
値xmax =(xi )j に所定値sを加算して新たな境界
線の値B(=xmax +s)を求めて文字切出し手段2及
び境界線表示制御手段4に与える(ステップ106)。
文字切出し手段2は、上述したステップ103の処理を
これ以降に行なうときにはこの境界線の値Bを用いる。
境界線表示制御手段4は、更新された境界線の値Bが与
えられると、表示装置5上に表示している境界線の位置
を新たな位置に変更表示させる(ステップ107)。す
なわち、古い境界線の表示を消去させ、新しい境界線を
表示させる。
【0034】ここで、今まで処理した座標データのx座
標の最大値(筆記時に最も右側に達した位置)xmax に
加えられて、次の文字の筆記開始を検出させる境界線の
値Bを求めるための所定値sは、予め定数に選定してお
く方法と、筆記時に逐次求める方法とがある。
【0035】所定値sを予め定数に定めておく方法とし
ては、入力作業をする前に筆記者に自己の筆記特徴等に
応じた値を設定してもらう方法と、筆記者に1行又は数
文字筆記してもらい、文字間間隔の平均値をとってその
値(又はその値にオフセットを持たせた値)を定数とす
る方法等がある。
【0036】所定値sを筆記時に逐次求める方法は、例
えば既に筆記された文字で切出しが終了した文字の高さ
の平均を逐次計算し、その値にある比率を掛けて求める
方法や、既に筆記された文字で切出しの終了した文字の
文字間間隔の平均値を求める方法等がある。このような
筆記時に逐次求める方法では、このような処理を行なう
ステップが図2のフローチャート内に設けられることに
なる。
【0037】境界線の表示方法としては、高さが筆記文
字と同じぐらいの線分や点線、文字の右上や右下あたり
に境界が分かるようなマーク(これも境界線の概念に含
む)を表示する方法がある。また、境界線を示す線分や
マークの色を筆跡の色と異なる色にするなどして、筆記
者が筆跡と境界線とを見誤ることを防止することは好ま
しい。
【0038】なお、入力文字列の最終文字の切出しは、
例えば、新たな座標データの入力が停止した時間が所定
時間以上になったことをに基づいて行なっても良く、ま
た、筆記者に境界線を越えた位置に無駄な点を筆記させ
ることで行なうようにしても良い。
【0039】図3は、筆記者が「沖電」と筆記した際の
この実施例による切出しの様子(表示内容)を示す説明
図である。
【0040】文字「沖」の第1ストローク30を書き出
す前には境界線20は表示されていないが、このストロ
ーク30を書き出し始めると境界線20が表示され、ス
トローク30の筆記が進むにつれてx座標最大値xmax
が更新されていくので境界線20も徐々に右側にずれて
いき、ストローク30が終了したときには図3(a)の
位置に表示される。第2番目のストローク31はどの点
でもx座標がx座標最大値xmax より小さいので、この
ストローク31の筆記中においては境界線20は図3
(a)に示す位置で継続表示される。第3番目のストロ
ーク32の筆記においては、後半でx座標最大値xmax
が更新されていくので境界線20も徐々に右側にずれて
いく。
【0041】第1〜第3番目のストローク30〜32は
「偏(へん)」を構成するものであり、第4番目のスト
ローク33は「旁(つくり)」を構成するストロークで
あるので、第4番目のストローク33の始点は今までよ
り右側になるが、所定値sが文字間間隔を考慮して選定
されているために、境界線20より右側になることはな
い。第4番目のストローク33の筆記においては、x座
標最大値xmax が常に更新されていくので境界線20も
徐々に右側にずれていき、ストローク33が終了したと
きには図3(b)の位置に表示される。第5番目のスト
ローク34の筆記においては、x座標最大値xmax が前
半で更新されていくので境界線20も前半で徐々に右側
にずれていき、ストローク34が終了したときには図3
(c)の位置に表示される。第6番目及び第7番目のス
トローク35及び36はどの点でもx座標値がx座標最
大値xmax より小さいので、ストローク35及び36の
筆記中においては境界線20は図3(c)及び図3
(d)に示す位置で継続表示される。
【0042】このようにして文字「沖」の筆記が終了し
たときには、次の文字「電」の筆記に進む。文字「電」
の第1番目のストローク40の始点40aは、異なる文
字の書き出しであるので文字「沖」から十分右側に離
れ、図3(d)に示すようにその時点の境界線20より
右側にくる。そのため、上述したストローク30〜36
によって1文字が構成されていると認識され(文字
「沖」が切出され)、ストローク30〜36の座標デー
タ列が1文字データとして出力される。
【0043】このストローク40を書き出し始めると境
界線20(20a)はこのストローク40の右側に表示
され、以下、上述と同様に境界線20の表示制御が行な
われる。なお、図5(e)は、文字「電」の第4番目の
ストローク41の筆記が終了した時点の表示内容を示し
ている。
【0044】上記実施例によれば、境界線が文字入力さ
れている間に逐次変化するので、文字の幅等の変化に関
係なく文字切出しを行なうことができ、そのため、筆記
者が文字幅等を意識することなく筆記を行なうことがで
きて筆記者の文字入力時の負担を軽減することができ
る。
【0045】また、上記実施例によれば、文字切出しに
ストロークの始点情報(代表点情報)を使用するので、
始点以外が境界線を越えても文字切出しは行なわれない
ので、誤った切出しを減らすことができる。
【0046】さらに、上記実施例によれば、境界線の算
出処理は所定方向の最大値xmax が更新されたときのみ
実行され、しかも、境界線Bの計算は最大値xmax に所
定値sを足すという単純な処理で済むので、処理量はか
なり軽減される。同様に、新しい境界線の表示は最大値
が更新されたときのみ実行されるので、表示更新の面か
らも処理量は少なくて済む。さらに、文字切出しを行な
うか否かの判断も、ストロークの始点でのみ行なってい
るので処理量は少なくて済む。
【0047】なお、上記実施例においては、横書きに対
応したオンライン文字切出し装置を示したが、縦書きに
対応したオンライン文字切出し装置にも本発明を適用す
ることができる。この場合には、y方向に境界線の表示
制御等が実行される。また、境界線をx方向及びy方向
の両方に用意することで、横書き及び縦書きに対応した
オンライン文字切出し装置にも本発明を適用できる。
【0048】また、上記実施例においては、境界線を表
示するものを示したが、境界線を表示させることなく文
字切出しを行なうようにしても良い。この場合には、境
界線表示制御手段4が省略される。
【0049】さらに、上記実施例においては、文字を切
出すか否かの判断に用いる代表点がストロークの始点で
あるものを示したが、ストロークの終点や重心等であっ
ても良い。
【0050】さらにまた、上記実施例においては、所定
方向の既に筆記された座標最大値に所定値を加算して境
界線位置を求めるものを示したが、所定方向の既に筆記
された座標最小値に所定値を加算して境界線位置を求め
るようにしても良い。この場合には、加算される所定値
は文字間ピッチに応じた値となる。
【0051】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、境界線
算出手段が、座標入力装置から出力された座標データに
基づいて、文字切出しのための境界線を計算し、文字切
出し手段が、座標入力装置から出力された座標データの
代表点が、算出された境界線を越えたか否かを判断し、
越えている場合に文字切出しを行なうようにしたので、
筆記者に負担をかけることなく、文字を少ない処理量で
効果的に切出すことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】実施例の動作を示すフローチャートである。
【図3】実施例による文字切出しの様子を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1…座標入力装置、2…文字切出し手段、3…境界線算
出手段、4…境界線表示制御手段、5…表示装置。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筆跡対応の座標データを出力する座標入
    力装置と、 この座標入力装置から出力された座標データに基づい
    て、文字切出しのための境界線を計算する境界線算出手
    段と、 上記座標入力装置から出力された座標データの代表点
    が、上記境界線算出手段が算出した境界線を越えたか否
    かを判断し、越えている場合に文字切出しを行なう文字
    切出し手段と、 上記座標入力装置に入力された筆跡を表示する表示装置
    とを備えたオンライン文字切出し装置。
  2. 【請求項2】 上記境界線算出手段が算出した境界線を
    上記表示装置に表示させる境界線表示制御手段を備える
    ことを特徴とした請求項1に記載のオンライン文字切出
    し装置。
  3. 【請求項3】 上記境界線算出手段は、上記座標入力装
    置から出力された座標データの筆記方向の最大値が更新
    されたときのみ処理を行なうことを特徴とした請求項1
    又は2に記載のオンライン文字切出し装置。
  4. 【請求項4】 上記境界線算出手段は、上記座標入力装
    置から出力された座標データの筆記方向の最大値に定数
    を加算して境界線を求めることを特徴とした請求項3に
    記載のオンライン文字切出し装置。
  5. 【請求項5】 上記境界線算出手段は、既に文字切出し
    が終了した文字列の情報から境界線決定用の値を逐次求
    め、この値を、上記座標入力装置から出力された座標デ
    ータの筆記方向の最大値に加算して境界線を求めること
    を特徴とした請求項3に記載のオンライン文字切出し装
    置。
  6. 【請求項6】 上記文字切出し手段は、座標データの代
    表点としてストロークの始点を用い、上記座標入力装置
    から出力された座標データがストロークの始点のデータ
    であるときに、文字切出しを行なうか否かの判断を行な
    うことを特徴とした請求項1〜5のいずれかに記載のオ
    ンライン文字切出し装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012059010A (ja) * 2010-09-08 2012-03-22 Fujitsu Ltd 手書き情報認識装置および手書き情報認識プログラム
JP2014527234A (ja) * 2012-05-31 2014-10-09 マルチタッチ オーユー 電子デバイスを用いて描画するためのユーザインターフェース
KR101683546B1 (ko) 2015-09-18 2016-12-08 (주)대한솔루션 폴리우레탄 폼 발포 성형장치

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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