JPH08212306A - 筆跡データ間引き方法、辞書作成方法及び文字認識装置 - Google Patents

筆跡データ間引き方法、辞書作成方法及び文字認識装置

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JPH08212306A
JPH08212306A JP7018922A JP1892295A JPH08212306A JP H08212306 A JPH08212306 A JP H08212306A JP 7018922 A JP7018922 A JP 7018922A JP 1892295 A JP1892295 A JP 1892295A JP H08212306 A JPH08212306 A JP H08212306A
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JP
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Application number
JP7018922A
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English (en)
Inventor
Yoshio Furuichi
佳男 古市
Kenji Suzuki
謙二 鈴木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 筆跡表示用の筆跡データの間引きを元の形を
失わず、且つ記憶容量をできるだけ少なくするように行
って保存すること。 【構成】 個人用文字認識辞書4aに文字パターンを登
録するために、座標入力装置1から前記文字パターンの
筆跡データが入力部31を通して入力されると、筆跡デ
ータ算出部33は前記筆跡データを構成する各ストロー
クの入力点数に応じて前記筆跡データの間引き率を、元
の形が失われず且つ記憶容量をできるだけ少なくするよ
うに非線形的に変化させて間引くことにより筆跡データ
を作成し、これを個人用辞書作成部34が個人用文字認
識辞書4aに登録する。文字パターンの登録時、入力部
32は前記個人用文字認識辞書4aから前記筆跡データ
を読み出して、表示装置2に表示されている登録画面内
に表示する。利用者は個人用文字認識辞書4aに登録し
てある文字パターンの筆跡を見ながら、新規登録、又は
登録削除を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は手書き入力された文字を
文字認識辞書を参照して認識する文字認識装置に係わ
り、特に利用者が認識させたい手書き文字を個人用文字
認識辞書に登録する際に前記手書き文字の筆跡データか
らデータを間引く筆跡データ間引き方法及びこの方法に
より間引いた筆跡データを前記個人用文字認識辞書に登
録して辞書を作成する辞書作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から表示装置と座標入力装置が積層
一体化されて成る手書き文字入力装置は、ペンで紙に文
字や図形を書き込む感覚で情報を入力できるため、最近
各方面で使用されるようになってきた。これに伴い、従
来キーボードを入力装置として文字等を入力して文章を
作成していた文書作成装置等も、キーボードを用いずに
透明タブレット上にスタイラスペンを用いて座標点列の
情報という形で入力し、その情報を文字として認識して
所望の文字を入力するようなってきた。このような手書
き文字入力装置を用いると装置自体を小型化できる長所
もあり、手書き文字を文字認識して文章を得る小型の文
字認識装置も開発されるようになってきた。
【0003】ここで手書き文字を認識する方法は、利用
者が入力した座標情報と予め文字認識辞書に登録されて
いる複数の文字パターンとをマッチングして、入力した
座標情報に一番近い登録文字を認識候補とする方法を始
めとして、多数の認識方法が提案されている。しかし、
いずれの認識方法においても未だ満足に値する十分な文
字認識率が得られていないのが現状である。
【0004】そこで、上記した文字認識率を向上させる
ために、予め与えられた文字認識辞書に加えて、利用者
が個人的に登録できる個人用文字認識辞書を用意してお
き、前記文字認識辞書を用いた場合に認識しずらい文字
パターン(登録パターン)を前記個人用文字認識辞書に
登録することで文字の認識率を向上させるようにしてい
る。
【0005】しかし、この個人用文字認識辞書の登録を
適切且つ効率的に行うためには、個人用文字認識辞書に
既に登録されたパターンを表示できるようにして、利用
者が前記パターンを確認しながら必要に応じて前記個人
用文字認識辞書内のパターンを登録・削除する必要があ
る。
【0006】ここで、前記登録パターンを表示するため
のデータは文字認識するために代表点のみが登録されて
いるパターンと兼用することも考えられるが、この認識
用のパターンでは情報量が少ないために、これとは別に
表示用筆跡データとして保存しておく必要がある。
【0007】ところで、この表示用筆跡データとして、
前記個人用文字認識辞書登録のために文字入力装置から
入力した座標点列をそのまま用いるとデータ量が膨大す
ぎてしまうため、この筆跡データを登録する際に、元の
登録パターンの形状を利用者が十分認識できる限度まで
データの間引きを行って保存しなければ、この保存に必
要とされるメモリ容量が大きくなって装置が高値且つ大
型化するという欠点を生じる。
【0008】しかし、登録パターンの筆跡データを利用
者に認識させるために、前記筆跡データを適切なメモリ
容量で保存するためにデータを間引くための適当且つ効
率的な方法がないのが現状である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来の
文字認識装置では、入力される手書き文字を文字認識辞
書を用いて文字認識するために、予め与えられた文字認
識辞書に加えて利用者が個人的に登録できる個人用文字
認識辞書を用意しておき、この個人用文字認識辞書に前
記文字認識辞書を用いた場合に認識しずらい文字パター
ン(登録パターン)を登録することで文字の認識率を向
上させるようにしている。
【0010】この際、前記個人用文字認識辞書に一旦登
録したパターンを利用者に表示して適切且つ効率的な登
録を行う必要があるが、前記筆跡データを適切なメモリ
容量で保存するための適切なデータの間引き方法がない
ため、装置を高価にすることなく、前記登録パターンを
利用者に表示することできないという問題があった。
【0011】そこで本発明は上記の事情に鑑み、登録さ
れたパターンを表示する際に必要となる筆跡データを元
の形を失わず且つ記憶時の記憶容量を小さくできるデー
タ間引き方法及びこの方法により間引いた筆跡データを
辞書に登録して辞書を作成する辞書作成方法及びこれら
方法を用いた文字認識装置を提供することを目的として
いる。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、標準
文字認識辞書又は個人用文字認識辞書に登録されている
文字パターンを参照して手書き文字を文字認識すると共
に、手書き文字を登録文字パターンとして前記個人用文
字認識辞書に登録する機能を備えた文字認識装置におけ
る前記手書き文字の筆跡データを間引いて縮小する際の
筆跡データ間引き方法にあって、前記筆跡データを構成
する各ストロークの中の間引き対象となるストロークの
座標点列の数に対応して、このストロークから間引く座
標点の数を変化させる方法を採用している。
【0013】請求項2の発明は、前記ストロークの座標
点列の数が所定範囲内に入っている場合は、このストロ
ークから間引く座標点の数を、前記座標点列の数が前記
所定範囲に入っていない場合に比べて多くする方法を採
用している。
【0014】請求項3の発明は、前記所定範囲は前記手
書き文字の書き癖に応じて設定される方法を採用してい
る。請求項4の発明は、前記手書き文字の書き癖とは利
用者が文字を書く速度とする方法を採用している。
【0015】請求項5の発明は、前記各ストロークから
間引く座標点の数の変化は、前記ストロークの座標点列
から間引く座標点の間隔を変化させることにより行う方
法を採用している。
【0016】請求項6の発明は、標準文字認識辞書又は
個人用文字認識辞書に登録されている文字パターンを参
照して手書き文字を文字認識すると共に、手書き文字を
登録文字パターンとして前記個人用文字認識辞書に登録
する機能を備えた文字認識装置における前記個人用文字
認識辞書にデータを登録して辞書を作成する際の辞書作
成方法にあって、前記個人用文字認識辞書への文字パタ
ーンの登録時、請求項1乃至5いずれか記載の筆跡デー
タ間引き方法を用いて座標点を間引いたストロークで構
成される筆跡データを前記個人用文字認識辞書に他の文
字パターン情報にリンクして登録すると共に、要求に応
じてこの登録した筆跡データを読み出して筆跡を表示す
る方法を採用している。
【0017】請求項7の発明は、前記個人用文字認識辞
書には前記登録文字パターンの座標データを登録せず、
前記個人用文字認識辞書へ登録された前記座標点を間引
いたストロークで構成される筆跡データから更に座標点
を間引いて前記登録文字パターンの座標データを必要に
応じて生成する方法を採用している。
【0018】請求項8の発明は、前記個人用文字認識辞
書に登録した全ての筆跡データを読み出して全筆跡を一
覧表示する方法を採用している。請求項9の発明は、前
記個人用文字認識辞書に登録した筆跡データを任意に削
除すると、削除した筆跡データにリンクして登録した残
り全ての文字パターン情報を削除する方法を採用してい
る。
【0019】請求項10の発明は、前記個人用文字認識
辞書に登録した筆跡データの削除は、前記個人用文字認
識辞書に登録した筆跡を表示した後、表示された筆跡の
中で削除したい筆跡を利用者が指定することにより行わ
れる方法を採用している。
【0020】請求項11の発明は、前記個人用文字認識
辞書に登録した筆跡の表示は、この個人用文字認識辞書
に文字パターンを登録する画面内で行われる方法を採用
している。
【0021】請求項12の発明は、標準文字認識辞書又
は個人用文字認識辞書に登録されている文字パターンを
参照して手書き文字を文字認識すると共に、手書き文字
を登録文字パターンとして前記個人用文字認識辞書に登
録する機能を備えた文字認識装置において、前記手書き
文字の筆跡データを構成する各ストロークの座標点の数
を計数する計数手段と、この計数手段によって計数され
た前記座標点の数に応じて計数対象ストロークから間引
く座標点の数を設定する間引き度設定手段と、この間引
き度設定手段により設定された座標点の数だけ計数対象
ストロークの座標点列から座標点を間引く間引き手段
と、前記個人用文字認識辞書への文字パターンの登録
時、前記間引き手段により座標点を間引いたストローク
から構成される筆跡データを前記個人用文字認識辞書に
他の文字パターン情報とリンクして登録する登録手段
と、この登録手段により登録された前記個人用文字認識
辞書内の筆跡データを読み出して筆跡を表示する表示手
段とを具備した構成を有している。
【0022】請求項13の発明は、前記登録手段より前
記個人用文字認識辞書へ登録された前記座標点を間引い
たストロークで構成される筆跡データから更に座標点を
間引いて前記登録文字パターンの座標データを生成する
生成手段と、この生成手段により生成された登録文字パ
ターンの座標データと手書き入力された文字の座標デー
タとを比較して文字認識を行う文字認識手段とを設けた
構成を有している。
【0023】請求項14の発明は、前記間引き度設定手
段は前記ストロークの座標点列の数が所定範囲内に入っ
ている場合は、このストロークから間引く座標点の数を
前記座標点列の数が前記所定範囲に入っていない場合に
比べて多く設定する構成を有している。
【0024】請求項15の発明は、前記表示手段により
表示された個人用文字認識辞書に登録された筆跡を指定
する指定手段と、この指定手段により指定された筆跡に
リンクして登録された残りの全ての文字パターン情報を
前記個人用文字認識辞書から削除する削除手段とを設け
た構成を有している。
【0025】請求項16の発明は、前記表示手段は前記
個人用文字認識辞書に登録した筆跡を同個人用文字認識
辞書に文字パターンを登録するための画面内に表示する
構成を有している。
【0026】
【作用】請求項1の発明の筆跡データ間引き方法におい
て、前記筆跡データを構成する各ストロークの中の間引
き対象となるストロークの座標点列の数に対応して、こ
のストロークから間引く座標点の数を変化させる。
【0027】請求項2の発明の筆跡データ間引き方法に
おいて、前記ストロークの座標点列の数が所定範囲内に
入っている場合は、このストロークから間引く座標点の
数を、前記座標点列の数が前記所定範囲に入っていない
場合に比べて多くする。
【0028】請求項3の発明の筆跡データ間引き方法に
おいて、前記手書き文字の書き癖に応じて前記所定範囲
を設定する。請求項4の発明の筆跡データ間引き方法に
おいて、前記手書き文字の書き癖とは利用者が文字を書
く速度とする。
【0029】請求項5の発明の筆跡データ間引き方法に
おいて、前記ストロークの座標点列から間引く座標点の
間隔を変化させることにより前記各ストロークから間引
く座標点の数を変化させる。
【0030】請求項6の発明の辞書作成方法において、
前記個人用文字認識辞書への文字パターンの登録時、請
求項1乃至5いずれか記載の筆跡データ間引き方法を用
いて座標点を間引いたストロークで構成される筆跡デー
タを前記個人用文字認識辞書に他の文字パターン情報に
リンクして登録すると共に、要求に応じてこの登録した
筆跡データを読み出して筆跡を表示する。
【0031】請求項7の発明の辞書作成方法において、
前記個人用文字認識辞書には前記登録文字パターンの座
標データを登録せず、前記個人用文字認識辞書へ登録さ
れた前記座標点を間引いたストロークで構成される筆跡
データから更に座標点を間引いて前記登録文字パターン
の座標データを必要に応じて生成する。
【0032】請求項8の発明の辞書作成方法において、
前記個人用文字認識辞書に登録した全ての筆跡データを
読み出して全筆跡を一覧表示する。請求項9の発明の辞
書作成方法において、前記個人用文字認識辞書に登録し
た筆跡データを任意に削除すると、削除した筆跡データ
にリンクして登録した残り全ての文字パターン情報を削
除する。
【0033】請求項10の発明の辞書作成方法におい
て、前記個人用文字認識辞書に登録した筆跡データの削
除は、前記個人用文字認識辞書に登録した筆跡を表示し
た後、表示された筆跡の中で削除したい筆跡を利用者が
指定することにより行われる。
【0034】請求項11の発明の辞書作成方法におい
て、前記個人用文字認識辞書に文字パターンを登録する
画面内に、前記個人用文字認識辞書に登録した筆跡を表
示する。
【0035】請求項12の発明の文字認識装置におい
て、計数手段は前記手書き文字の筆跡データを構成する
各ストロークの座標点の数を計数する。間引き度設定手
段は前記計数手段によって計数された前記座標点の数に
応じて計数対象ストロークから間引く座標点の数を設定
する。間引き手段は前記間引き度設定手段により設定さ
れた座標点の数だけ計数対象ストロークの座標点列から
座標点を間引く。登録手段は前記個人用文字認識辞書へ
の文字パターンの登録時、前記間引き手段により座標点
を間引いたストロークから構成される筆跡データを前記
個人用文字認識辞書に他の文字パターン情報とリンクし
て登録する。表示手段は前記登録手段により登録された
前記個人用文字認識辞書内の筆跡データを読み出して筆
跡を表示する。
【0036】請求項13の発明の文字認識装置におい
て、生成手段は前記登録手段より前記個人用文字認識辞
書へ登録された前記座標点を間引いたストロークで構成
される筆跡データから更に座標点を間引いて前記登録文
字パターンの座標データを生成する。文字認識手段は前
記生成手段により生成された登録文字パターンの座標デ
ータと手書き入力された文字の座標データとを比較して
文字認識を行う。
【0037】請求項14の発明の文字認識装置におい
て、前記間引き度設定手段は前記ストロークの座標点列
の数が所定範囲内に入っている場合、このストロークか
ら間引く座標点の数を前記座標点列の数が前記所定範囲
に入っていない場合に比べて多く設定する。
【0038】請求項15の発明の文字認識装置におい
て、指定手段は前記表示手段により表示された個人用文
字認識辞書に登録された筆跡を指定する。削除手段は前
記指定手段により指定された筆跡にリンクして登録され
た残りの全ての文字パターン情報を前記個人用文字認識
辞書から削除する。
【0039】請求項16の発明の文字認識装置におい
て、前記表示手段は前記個人用文字認識辞書に登録した
筆跡を同個人用文字認識辞書に文字パターンを登録する
ための画面内に表示する。
【0040】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は本発明の筆跡データ間引き方法及び本発
明の辞書作成方法を用いた本発明の文字認識装置の一実
施例を示した概略図である。本例の文字認識装置は、透
明タブレット11と、この透明タブレット11上の座標
を指示するスタイラスペン12とから成る座標入力装置
1と、この座標入力装置1から得られた2次元の座標点
列情報や文字認識結果等の情報を表示する液晶ディスプ
レイ等の表示装置2と、座標入力装置1から得られた2
次元の座標データ(座標点列情報)に基づき辞書登録処
理をしたり、若しくは文字認識処理を行うマイクロプロ
セッサを主体とした制御装置3と、標準文字認識辞書や
個人用文字認識辞書を格納している外部記憶装置4から
構成されている。
【0041】ここで、表示装置2には液晶ディスプレイ
(LCD)の他にプラズマディスプレイなども用いるこ
とができ、本例では液晶ディスプレイを用いることにす
るため、以降、表示装置2のことを液晶ディスプレイ2
と称することもある。この液晶ディスプレイ2は透明タ
ブレット11と積層一体化されている。即ち、液晶ディ
スプレイ2と積層一体化された透明タブレット11は同
一寸法の同一座標面を形成するものであり、液晶ディス
プレイ2に表示された情報は透明タブレット11を介し
て視認できるようになっている。
【0042】このように積層一体化された透明タブレッ
ト11と液晶ディスプレイ2とにより、透明タブレット
11上での座標指示位置が液晶ディスプレイ2上の同一
位置での情報として表示されるため、ペンで例えば紙上
に文字・図形を描く感覚で情報入力を行うことができる
ようになっている。
【0043】図2は図1に示した制御装置3の内部構成
例を詳細に示した図である。制御装置3は初期設定部3
1、入力部32、筆跡データ算出部33、個人用辞書作
成部34、文字認識部35、表示制御部36、記憶部3
7から成る。
【0044】記憶部37は前記座標入力装置1から入力
された2次元の座標データを一時的に格納しておく入力
データバッファ371、登録する文字の文字コード若し
くは入力データバッファ371内のデータを文字認識し
て得た認識結果の文字コードを一時格納しておく文字コ
ードバッファ372、外部記憶装置4内の個人用文字認
識辞書4bの登録パターンの内容を表示する筆跡データ
を保存しておく筆跡表示データバッファ373、個人用
文字認識辞書4bを作成するためにデータを一時的に保
存するテンポラリ領域である辞書作成用バッファ37
4、前記液晶ディスプレイ2に表示するデータを一旦格
納しておく表示データバッファ375、システムの初期
化の際に表示する初期画面のイメージを保存している画
面イメージデータバッファ376、前記表示装置2を介
して表示される入力画面の入力枠、各種ボタンの座標位
置の情報を保存している画面領域テーブル377及び表
示装置2に表示される各種メッセージ等を格納している
メッセージバッファ378で構成されている。
【0045】初期設定部31は本装置の初期画面の表
示、記憶部37内の各種バッファのクリアなどの初期化
処理を行なう。入力部32は前記座標入力装置1から入
力された2次元座標データ(単に座標データと称するこ
ともある)を入力する処理を行なう。筆跡データ算出部
33は前記入力部32により入力された個人用文字認識
辞書4bに格納される筆跡データの間引きを行なう。個
人用辞書作成部34は前記入力部32より入力された座
標データと前記筆跡データ算出部33で求められた筆跡
データを用いて個人用文字認識辞書4bを作成する処理
を行なう。
【0046】文字認識部35は前記入力データバッファ
371に格納されている座標データを外部記憶装置4の
標準文字認識辞書4a及び個人用文字認識辞書4bを参
照して文字として認識する処理を行なう。表示制御部3
6は記憶部37の表示データバッファ375に格納され
たデータを表示装置2に表示したり、この表示装置2に
表示されている文字や図形等を消去したりする処理を行
う。尚、表示装置2には、文字認識を行うための図5に
示した入力画面や個人用文字認識辞書4bへの文字登録
を行うための図6に示したような登録画面が表示制御部
36により表示される。
【0047】以下、上記した入力画面の使い方について
説明する。図5に示した入力画面の中の入力枠51にス
タイラスペン12で文字を入力して文字認識させた後、
書込ボタン52をタッチすることで、文書領域53に入
力枠51内の認識結果を表示させる。更に登録ボタン5
4を前記スタイラスペン12でタッチすることで、図6
の登録画面に移行する。
【0048】この図6に示した登録画面の入力枠61に
前記スタイラスペン12で個人用文字認識辞書4bに登
録する文字パターンを書き込むと共に、この登録する文
字パターンに対応する文字コードを文字コード入力エリ
ア62から入力する。その後、前記スタイラスペン12
で登録ボタン63をタッチすると、辞書登録作業と認識
辞書修正作業を開始させることができる。文字コード入
力エリア62は英数字が表示されており、利用者は前記
スタイラスペン12で所望の英数字をタッチすることに
より、前記文字コードを文字コード入力エリア62の最
上部枠内に入力する。
【0049】尚、入力枠61に文字パターンを入力した
後に、このパターンを入力し直したい時には、前記スタ
イラスペン12で取消ボタン64をタッチすれば、入力
枠61内の文字パターンと、文字コード入力エリア62
内のデータが消去される。又、終了ボタン65を前記ス
タイラスペン12でタッチすることで、図5に示した文
字認識のための入力画面に移行する。
【0050】又、図6の登録画面の登録文字一覧67の
ウインドには個人用文字認識辞書4bへ既に登録してあ
る登録パターンの筆跡データが表示される。更に、既登
録文字の削除を行ないたい時は、削除ボタン68をタッ
チして登録文字一覧67中の削除したい文字を前記スタ
イラスペン12でタッチすることにより、所望の登録文
字を削除することができる。
【0051】外部記憶装置4は、標準的な文字パターン
が登録されている標準文字認識辞書4aと利用者個人の
文字パターンを登録できる個人用文字認識辞書4bを格
納している。標準文字認識辞書4aと個人用文字認識辞
書4bには文字認識部35で文字認識する際に参照する
文字パターンが登録されている。標準文字認識辞書4a
の構成は図7に示すようになっていて、辞書番号、文
字、文字コード、画数、1つの画の始点と終点とを第1
画の始点を基準とする相対座標で表した座標情報(登録
文字パターン)等が格納されている。
【0052】又、個人用文字認識辞書4bの構成は図8
に示すようになっていて、登録番号、文字コード、画
数、1つの画の始点と終点とを第1画の始点を基準とす
る相対座標で表した座標情報及び登録された文字パター
ンの筆跡データが格納されている。この筆跡データは図
6で示した登録画面中の登録文字一覧67を表示する際
に使用される。
【0053】次に本実施例の動作について図3及び図4
のフローチャートに従って説明する。処理の初めに制御
装置3内の初期設定部31は図3のステップ301にて
記憶部37内の各種バッファをクリアすると共に、画面
イメージデータバッファ376内の初期画面イメージデ
ータを表示制御部36に送って、図5に示すような入力
画面を表示装置2に表示する。尚、表示制御部36は送
られてきた画面イメージデータを筆跡表示データバッフ
ァ373に展開することにより、表示装置2に表示す
る。
【0054】次に利用者がステップ302にてスタイラ
スペン12を用いて図5に示された入力枠51に入力し
たい文字を入力するか、若しくは個人辞書登録処理画面
に移行するための登録ボタン54をスタイラスペン12
でタッチする。
【0055】これにより、入力部32はステップ303
にて、座標入力装置1からの入力座標値と図9に示すよ
うな画面領域テーブル377の値を比較して、前記スタ
イラスペン12の入力位置を判断することにより、文字
の入力を行なっているのか、或いは登録処理への移行指
令なのかを判断し、登録処理への移行処理であると判断
した場合はステップ304に進み、文字入力と判断した
場合は図4のステップ330に進む。
【0056】ここで、画面領域テーブル377は例えば
図9に示すように入力枠・各種アイコンの領域を表す領
域番号と、その領域の左上と右下の座標を格納してい
る。前記スタイラスペン12が登録ボタン54をタッチ
している時には、処理が初期設定部31に移り、初期設
定部31はステップ304にて図5に示した文字入力画
面の文字認識モードから図6の個人辞書登録画面が表示
装置2に表示されるように画面イメージデータバッファ
376から読み出して表示制御部36に送ることによ
り、個人辞書登録モードに移行する。
【0057】図6に示した個人用文字認識辞書登録モー
ドの画面に移行したら、利用者がステップ305にてス
タイラスペン2を用いて図6に示した登録画面の入力枠
61に登録したい文字パターンを、若しくは文字コード
入力エリア62に登録する文字コードを入力する。これ
により、入力部32はステップ306にて画面領域テー
ブル377の値を参照して登録パターンの文字を入力し
ているかどうかを判断する。
【0058】この結果、入力枠61に登録文字パターン
を入力していると判断すると、入力部32はステップ3
07にて表示制御部36を介して入力パターンの筆跡を
表示装置2に表示されている入力枠61に表示すると共
に、ステップ308にて座標データを入力データバッフ
ァ371に格納した後、ステップ305に戻る。ここ
で、入力データバッファ371は図10に示す通り座標
情報と1画の区切りを示すセパレータが格納されてい
る。1画の区切りはスタイラスペン12が透明タブレッ
ト11から離れた時点で1画の区切りと判断される。
【0059】又、ステップ306でスタイラスペン12
により入力枠61の中にデータを入力していないと判断
した場合、入力部32はステップ309にて画面領域テ
ーブル377内の値を参照して文字コード入力エリア6
2の中にスタイラスペン12がタッチしているかどうか
を判断することにより、登録文字の文字コードを入力し
ているかどうかを判断する。
【0060】この結果、登録文字の文字コードを入力し
ていると入力部32が判断すれば、表示制御部36によ
り前記スタイラスペン12がタッチした英数字に対応す
る文字コードをステップ310にて文字コードエリア6
2の最上部に表示すると共に、前記対応する文字コード
をステップ311にて文字コードバッファ372に格納
して、ステップ305へ戻る。
【0061】更にステップ309でスタイラスペン12
により文字コード入力エリア62からデータが入力され
ていないと判断した場合、入力部32はステップ312
にて画面領域テーブル377内の値を参照して前記スタ
イラスペン12が取消ボタン64をタッチしているかど
うかを調べることにより、取消処理を行なっているかど
うかを判断する。
【0062】この結果、取消ボタン64をタッチしてい
れば、入力部32はステップ313にて表示制御部36
を介して文字コード入力エリア62内に表示されている
文字コードの表示を消去すると共に、入力枠61内の筆
跡の消去を行なう。その後、入力部32はステップ31
4にて入力データバッファ371と文字コードバッファ
372の内容をクリアして、ステップ305ヘ戻る。
【0063】一方、ステップ312でスタイラスペン1
2が取消ボタン64をタッチしていないと判断すると、
入力部32はステップ315にて画面領域テーブル37
7内の値を参照して、終了ボタン65を前記スタイラス
ペン12がタッチしているかどうかを調べることによ
り、個人用文字認識辞書登録モードを終了するかどうか
を判断する。
【0064】その結果、終了ボタン65をタッチしてい
れば、入力部32はステップ316にて初期設定部31
に処理を移し、これにより、初期設定部31は画面イメ
ージデータバッファ376から入力画面イメージデータ
を読み出して、これを表示制御部36に送ることによ
り、表示装置2に入力画面を表示した後、ステップ31
7にて記憶部37の各種バッファをクリアして、図5の
文字認識モードの入力画面に再び移行してから、ステッ
プ302に戻る。
【0065】一方、ステップ315にて利用者が終了ボ
タン65をタッチしていないと判断した場合、入力部3
2はステップ318にて画面領域テーブル377内の値
を参照して前記スタイラスペン12が登録ボタン63を
タッチしているかどうかにより、登録処理を行なってい
るかどうかを判断する。
【0066】その結果、登録処理を行なっていなと判断
した場合、入力部32はステップ319にて前記スタイ
ラスペン12が既に登録している文字を削除する削除ボ
タン68をタッチしているかどうかを判断する。その結
果、前記スタイラスペン12が削除ボタン68をタッチ
してと判断した場合、利用者はステップ320にてどの
文字を削除するかを図6に示した登録文字一覧67から
スタイラスペン12で指定する。
【0067】これにより、入力部32はステップ321
にてスタイラスペン12で指定した領域が正しいかどう
かを画面領域テーブル377内の値を参照して判断し、
削除文字の指定が正しくなければステップ319に戻
り、正しければステップ322にて個人辞書作成部34
に処理が移り、個人辞書作成部34は図8に示した個人
用文字認識辞書4bから該当の登録文字に関するデータ
を削除する処理を行なった後、ステップ305に戻る。
【0068】尚、ステップ319にて、スタイラスペン
12が削除ボタン68をタッチしていないと判断した場
合、入力部32は無効な位置にスタイラスペン12が置
かれたと判断して、何にもせずにステップ302に戻
る。
【0069】ここで、入力部32はステップ304にて
表示装置2に図5で示したような入力画面を表示した
時、図8に示した個人用文字認識辞書4bの登録筆跡デ
ータを読み出して、表示制御部36に送ることにより、
前記個人用文字認識辞書4bに既に登録されている文字
の筆跡を登録文字一覧67のウインド内に表示する。
【0070】尚、登録文字一覧67のウインド内に表示
された文字の筆跡は図示されないスクロールボタンをス
タイラスペン12でタッチすることによりスクロールさ
れ、結局、登録文字一覧67のウインド内に前記個人用
文字認識辞書4bに既に登録されている全ての文字の筆
跡を表示することができ、任意の登録文字を削除指定す
ることができる。
【0071】又、登録文字一覧67のウインド内に前記
個人用文字認識辞書4bに既に登録されている文字の筆
跡を表示させて、新規登録の参考とすることもできるこ
とは勿論である。
【0072】一方、ステップ318にてスタイラスペン
12で登録ボタン63がタッチされていると判断された
場合、個人辞書作成部34はステップ323にて文字コ
ードバッファ372内の値を判断し、登録する文字コー
ドが所定の範囲に入っているかどうかを確かめること
で、前記文字コードが妥当なものであるかどうかを判断
する。その結果、文字コードが正しいものではなかった
場合、個人用辞書作成部34はステップ324にてメッ
セージバッファ378内の警告文(登録文字コードが正
しくないことを伝える文)を表示制御部36に送り、表
示制御部36は前記警告文を表示データバッファ375
に展開することにより、表示装置2に表示して、ステッ
プ305に戻る。
【0073】一方、ステップ323にて文字コードが正
しいと判断された場合、個人用辞書作成部34はステッ
プ325にて入力データバッファ371内に、登録する
ためのデータが入っているかどうかを判断する。その結
果、データが入っていなければ、個人用辞書作成部34
はステップ321にてメッセージバッファ378内の警
告文(登録データが入っていないことを示す文)を表示
制御部36に送り、表示制御部36は前記警告文を表示
データバッファ375に展開することにより、表示装置
2に表示してステップ305に戻る。
【0074】ところで、上記ステップ325にて入力デ
ータバッファ371内に登録データが存在していると判
断した場合、個人用辞書作成部34は以下に述べるよう
に個人用文字認識辞書4bへの登録処理を行なう。ま
ず、個人用辞書作成部34は図8に示した個人用文字認
識辞書4bの内容を一旦辞書作成用バッファ374に転
送し、辞書作成用バッファ374上で作業を行なう。そ
の後に、辞書登録を行なう前に座標入力装置1から入力
部32を通して入力された登録文字の筆跡データの間引
きを行なうために、処理を筆跡データ算出部33に移
す。
【0075】これにより、筆跡データ算出部33はステ
ップ326にて入力データバッファ371に格納されて
いる座標データの全ストロークについて間引が既に終了
しているかどうかを判断し、まだストロークの間引きが
終了していない場合、次のような1ストローク当たりの
入力点数に対応した間引きをステップ327にて行う。
【0076】筆跡データ算出部33はステップ327に
て入力データバッファ371内のストロークを構成する
座標データを参照して、1ストローク分の入力点数を算
出した後、算出された前記入力点数に応じて、対象の1
ストロークを構成する点群から所定の割合で入力点を間
引き、間引いた結果(座標データ)をステップ328に
て筆跡表示データバッファ373に格納してから、ステ
ップ326に戻る。
【0077】ここで、前記筆跡データ算出部33の1ス
トロークからのデータの間引きの度合いは入力点数の範
囲が20点以下と40点以上は1点おき、20点から4
0点の間は2点おきとする。このように非線形的な間引
きの度合いを設定することにより、直線部分の多い高画
数の漢字の間引きを大きくし、入力点数が多い曲線が続
くカナなどの文字は間引きを小さくすることができる。
【0078】図11は間引きをする筆跡データの具体例
である。図11(A)の上段は「木」の筆跡データで、
各ストロークはほぼ直線で構成されている。このような
直線は1ストロークの入力点数の範囲が標準の書き方で
20点から40点までになることが統計的に求められて
いる。このため、前記「木」を構成する各ストロークは
2点おきに間引きされ、図11(A)の下段のようにな
る。このような直線のストロークで構成された「木」等
の漢字は2点おきに間引きされても、元の形を十分認識
できると共に、筆跡データの記憶容量を小さくすること
ができる。
【0079】又、図11(B)の上段は「ふ」の筆跡デ
ータで、曲線のストローク(1)と短いストローク
(2)、(3)で構成されている。曲線のストローク
(1)の入力点数の範囲は標準の書き方で入力点数が4
0点以上になることが統計的に求められている。このた
め、この部分では1点おきに間引きされる。短いストロ
ーク(2)、(3)は入力点数が20点以下になること
が統計的に求められているため、1点おきに間引きされ
る。前記「ふ」の間引きデータは図11(B)の下段の
ようになる。
【0080】このように曲線のストロークは1点おきの
間引きとして、その曲り具合等の形態を保持することに
より、元の形を十分認識できるようにしている。短いス
トロークは元々入力点数が少ないため、1点おきの間引
きとしないと、元の形を保持し得なくなる。
【0081】一方、ステップ326にて全ストロークに
ついて間引きが終了したと判断した場合、筆跡データ算
出部33は筆跡表示データバッファ373に格納された
座標データを登録筆跡データとする。これにより、個人
用辞書作成部34はステップ329にて前記筆跡表示デ
ータバッファ373内の筆跡データの各ストローク毎の
始点と終点の座標データを、文字認識のための評価値を
算出するのに使用する登録パターンデータとし、更に、
ステップ310で求めた文字コードを登録文字コードと
して、辞書作成用バッファ374上に追加登録する。
【0082】この追加登録処理が終わった段階で、辞書
作成用バッファ374上に作成された個人用文字認識辞
書4bを外部記憶装置4に転送した後、ステップ324
に戻り、表示装置2に図5に示した入力画面を表示す
る。
【0083】入力部32がステップ303でスタイラス
ペン12が図5に示した入力画面のの登録ボタン54に
タッチしていないと判断した場合、図4のステップ33
0に進み、引き続き図5に示した入力枠51にデータ入
力しているかどうかを画面領域テーブル377内の値を
参照して判断する。この結果、スタイラスペン12によ
り入力枠51に文字を入力していると判断した場合、入
力部32はステップ331にて今まで入力していた入力
枠と別の入力枠に文字の入力を行っているかどうかを調
べることにより、1文字の入力が終了したか否かを判断
する。
【0084】その結果、直前まで入力していた入力枠と
同じ入力枠に入力していると判断した場合、まだ1文字
の入力途中ということになり、入力部32はステップ3
32にて表示制御部36に処理を渡し、入力された座標
データ(筆跡)を表示装置2に表示されている入力枠5
1内に表示した後、ステップ333にて入力データバッ
ファ371に前記入力座標データを格納してから、図3
のステップ302に戻る。
【0085】一方、ステップ331で直前とは別の入力
枠にデータを入力していると判断した場合、その直前の
入力枠に入力されたデータに関しては1文字の入力が終
了したことになるので、入力部32はステップ334に
て入力データバッファ371内の座標データについての
文字認識処理を行うために、文字認識部35に処理を移
して、文字認識処理を行う。
【0086】ここで、ステップ334の文字認識部35
による文字認識処理について説明する。この文字認識処
理では、入力データバッファ371内の座標データと同
一の画数をもつ標準文字認識辞書4aと個人用文字認識
辞書4b内の登録パターンを用いる。
【0087】まず、入力データバッファ371に格納さ
れている2次元座標データを、標準文字認識辞書4aと
個人用文字認識辞書4bに格納されている第1画の始点
を基準とする相対座標と同じ形に変換する。次にこの相
対座標情報と前記標準文字認識辞書4aと個人用文字認
識辞書4b内の登録パターンの1画分の始点・終点の各
座標点における距離を計算する。そして各座標点の距離
の合計値を求め、その合計値を画数で割った値を評価値
として算出する。このような評価値を入力座標データと
同一の画数をもつ前記標準文字認識辞書4aと個人用文
字認識辞書4b内の登録パターン全てについてそれぞれ
求め、求まった評価値が最小の文字コードを認識候補と
して算出する。
【0088】その後、処理が表示制御部36に移り、こ
の表示制御部36は図5に示した入力枠51の中の筆跡
を消去し、その代わりに認識結果(認識候補)をステッ
プ335にて表示する。入力部32はステップ336に
て前記認識候補の文字コードを文字コードバッファ37
2に格納した後、入力データバッファ371をクリアし
てから、図3のステップ302に戻る。
【0089】一方、ステップ330にて、利用者が入力
枠51に入力したのではないと入力部32が判断した場
合、入力部32はステップ338にて利用者がスタイラ
スペン12で書込ボタン52にタッチしたかどうかを画
面領域テーブル377内の値を参照して判断する。この
結果、書込ボタン52にタッチしたと判断した場合、入
力部32は表示制御部36に一旦処理を渡す。
【0090】表示制御部36はステップ339にて文字
コードバッファ372内に格納されている認識候補文字
列を図5に示した入力画面の文書領域53に書き込むと
共に、ステップ340にて入力枠51内の表示をクリア
する。そして、処理が再び入力部32に移り、入力部3
2はステップ341にて文字コードバッファ372の内
容をクリアした後、図3のステップ302に戻る。
【0091】一方、ステップ338にて、スタイラスペ
ン12が書込ボタン52にタッチしていないと判断した
場合、入力部32は無効な位置に前記スタイラスペン1
2が置かれたと判断し、何もせずに図3のステップ30
2に戻る。
【0092】本実施例によれば、個人用文字認識辞書4
bに登録した文字パターンの筆跡を表示して利用者に確
認させるために、前記パターンの筆跡の座標データを前
記個人用文字認識辞書4bに登録できるようにし、且つ
この登録時に前記文字パターンの座標データを前記パタ
ーンの形態に合わせて間引く割合を非線形的に変化させ
ることにより、表示時に元の形態を十分視認でき且つ前
記登録時に記憶領域を押さえて保存することができる。
【0093】これにより、前記個人用文字認識辞書4b
の容量をそれ程大きく取ることなく、この辞書4bに既
に登録した文字パターンの筆跡を元の形態を失うことな
く登録でき、その上、本例では登録した全文字パターン
の筆跡を登録画面内に表示してみることができるため、
既に登録された文字パターンの筆跡を確認しながら前記
個人用文字認識辞書4bに適切な文字パターンを効率よ
く登録でき、期待通りに文字認識率を向上させることが
できる。
【0094】又、表示された筆跡を指定することによ
り、この筆跡にリンクして登録された残りの登録パター
ン情報を確実に削除することができる。更に、前記個人
用文字認識辞書4bの容量をそれ程大きくすることがな
いため、外部記憶装置4として通常の容量のものを使用
でき、装置を高価にすることなく、上記効果を得ること
ができる。
【0095】尚、本実施例では筆跡を示す座標データの
間引きの度合いを変化させる入力点数の範囲を固定とし
ていたが、この範囲を前記座標データの入力速度等の利
用者の書き癖等に対応して変化させることにより、上記
効果が更に高まるように前記座標データの間引きを行う
ことができる。
【0096】又、座標データの間引きの度合いの変化は
上記実施例のように1点置きと2点置きに限ることな
く、利用者の書き癖等によって変化させることにより、
より適切な前記座標データの間引きを行うことができ
る。
【0097】更に、本実施例では筆跡データと登録パタ
ーンを別のデータとして個人用文字認識辞書4bに登録
していたが、筆跡を示す座標データと登録パターンの座
標データを兼用にし、文字認識時に前記筆跡を示す座標
データを更に間引くことによって、登録パターンを示す
座標データを作成し、これを文字認識の時の入力座標デ
ータとの比較に用いる方式として、個人用文字認識辞書
辞書4bの容量を更に節約することもできる。
【0098】又、本実施例の文字認識方法では、辞書に
登録してある文字パターンと入力した座標データとの距
離のマッチングで文字認識をしていたが、文字をある基
本的な形に抽象化し、その形とのマッチングを行う等、
入力文字の評価値が算出できるならば、他の文字認識方
式を使用しても同様の効果を得ることができる。
【0099】
【発明の効果】以上記述した如く請求項1の発明によれ
ば、筆跡表示用の筆跡データの間引きを元の形を失わ
ず、且つ前記筆跡データの記憶容量を少なくするように
行うことができる。
【0100】請求項2又は14の発明によれば、筆跡デ
ータを構成するストロークが直線の部分は間引き度を多
くでき、曲線や短いストロークの間引き度を少なくでき
る。請求項3又は4の発明によれば、書き癖に応じて上
記効果が更に高まるように筆跡表示用の筆跡データの間
引きを行うことができる。
【0101】請求項5の発明によれば、筆跡データの間
引き度の変化を元の形を失わず合理的に行うことができ
る。請求項6の発明によれば、筆跡を個人用文字認識辞
書の容量をそれ程大きくせずに登録できると共に、登録
した筆跡を十分視認できる形で表示することができる。
【0102】請求項7又は13の発明によれば、個人用
文字認識辞書の容量を節約することができる。請求項8
の発明によれば、個人用文字認識辞書に登録されている
全ての文字パターンの筆跡を一覧で見ることができる。
【0103】請求項9の発明によれば、個人用文字認識
辞書に登録した文字パターンの筆跡とこれにリンクして
登録されている残りの文字パターン情報を確実に削除す
ることができる。
【0104】請求項10又は15の発明によれば、個人
用文字認識辞書に登録した文字パターンの筆跡を確認し
ながら前記文字パターンを容易に削除することができ
る。請求項11又は16の発明によれば、個人用文字認
識辞書に既に登録されている筆跡を確認しながら文字パ
ターンの登録/削除を効率的に行うことができる。
【0105】請求項12の発明によれば、個人用文字認
識辞書に登録された文字パターンの筆跡を元の形を失わ
ず且つ個人用文字認識辞書の容量をそれ程大きくするこ
となく登録できると共に、個人用文字認識辞書に登録し
てある文字パターンの筆跡を容易に確認して、適切且つ
効率よく個人用文字認識辞書への文字パターンの登録を
行うことができ、これにより、文字認識率を期待通り向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の文字認識装置の一実施例の外観を示し
た概略図。
【図2】図1に示した制御装置の詳細構成例を示したブ
ロック図。
【図3】図1に示した文字認識装置の筆跡データの登録
処理手順及び文字認識処理手順を示したフローチャー
ト。
【図4】図1に示した文字認識装置の筆跡データの登録
処理手順及び文字認識処理手順を示したフローチャー
ト。
【図5】図1又は図2に示した表示装置に表示される入
力画面例を示した図。
【図6】図1又は図2に示した表示装置に表示される登
録画面例を示した図。
【図7】図2に示した標準文字認識辞書の構造例を示し
た図。
【図8】図2に示した個人用文字認識辞書の構造例を示
した図。
【図9】図2に示した画面領域テーブルのデータ構造例
を示した図。
【図10】図2に示した入力データバッファに格納され
たデータ構造例を示した図。
【図11】図2に示した筆跡データ算出部による間引き
処理の具体例を示した図。
【符号の説明】
1…座標入力装置 2…表示装置
(液晶ディスプレイ) 3…制御装置 4…外部記憶装
置 4a…標準文字認識辞書 4b…個人用文
字認識辞書 11…透明タブレット 12…スタイラ
スペン 31…初期設定部 32…入力部 33…筆跡データ算出部 34…個人用辞
書作成部 35…文字認識部 36…表示制御
部 37…記憶部 371…入力デ
ータバッファ 372…文字コードバッファ 373…筆跡表
示データバッファ 374…辞書作成用バッファ 375…表示デ
ータバッファ 376…画面イメージデータバッファ 377…画面領
域テーブル 388…メッセージバッファ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標準文字認識辞書又は個人用文字認識辞
    書に登録されている文字パターンを参照して手書き文字
    を文字認識すると共に、手書き文字を登録文字パターン
    として前記個人用文字認識辞書に登録する機能を備えた
    文字認識装置における前記手書き文字の筆跡データを間
    引いて縮小する際の筆跡データ間引き方法にあって、前
    記筆跡データを構成する各ストロークの中の間引き対象
    となるストロークの座標点列の数に対応して、このスト
    ロークから間引く座標点の数を変化させることを特徴と
    する筆跡データ間引き方法。
  2. 【請求項2】 前記ストロークの座標点列の数が所定範
    囲内に入っている場合は、このストロークから間引く座
    標点の数を、前記座標点列の数が前記所定範囲に入って
    いない場合に比べて多くすることを特徴とする請求項1
    記載の筆跡データ間引き方法。
  3. 【請求項3】 前記所定範囲は前記手書き文字の書き癖
    に応じて設定されることを特徴とする請求項2記載の筆
    跡データ間引き方法。
  4. 【請求項4】 前記手書き文字の書き癖とは利用者が文
    字を書く速度とすることを特徴とする請求項3記載の筆
    跡データ間引き方法。
  5. 【請求項5】 前記各ストロークから間引く座標点の数
    の変化は、前記ストロークの座標点列から間引く座標点
    の間隔を変化させることにより行うことを特徴とする請
    求項1又は2記載の筆跡データ間引き方法。
  6. 【請求項6】 標準文字認識辞書又は個人用文字認識辞
    書に登録されている文字パターンを参照して手書き文字
    を文字認識すると共に、手書き文字を登録文字パターン
    として前記個人用文字認識辞書に登録する機能を備えた
    文字認識装置における前記個人用文字認識辞書にデータ
    を登録して辞書を作成する際の辞書作成方法にあって、
    前記個人用文字認識辞書への文字パターンの登録時、請
    求項1乃至5いずれか記載の筆跡データ間引き方法を用
    いて座標点を間引いたストロークで構成される筆跡デー
    タを前記個人用文字認識辞書に他の文字パターン情報に
    リンクして登録すると共に、要求に応じてこの登録した
    筆跡データを読み出して筆跡を表示することを特徴とす
    る辞書作成方法。
  7. 【請求項7】 前記個人用文字認識辞書には前記登録文
    字パターンの座標データを登録せず、前記個人用文字認
    識辞書へ登録された前記座標点を間引いたストロークで
    構成される筆跡データから更に座標点を間引いて前記登
    録文字パターンの座標データを必要に応じて生成するこ
    とを特徴とする請求項6記載の辞書作成方法。
  8. 【請求項8】 前記個人用文字認識辞書に登録した全て
    の筆跡データを読み出して全筆跡を一覧表示することを
    特徴とする請求項6又は7記載の辞書作成方法。
  9. 【請求項9】 前記個人用文字認識辞書に登録した筆跡
    データを任意に削除すると、削除した筆跡データにリン
    クして登録した残り全ての文字パターン情報を削除する
    ことを特徴とする請求項6乃至8いずれか記載の辞書作
    成方法。
  10. 【請求項10】 前記個人用文字認識辞書に登録した筆
    跡データの削除は、前記個人用文字認識辞書に登録した
    筆跡を表示した後、表示された筆跡の中で削除したい筆
    跡を利用者が指定することにより行われることを特徴と
    する請求項9記載の辞書作成方法。
  11. 【請求項11】 前記個人用文字認識辞書に登録した筆
    跡の表示は、この個人用文字認識辞書に文字パターンを
    登録する画面内で行われることを特徴とする請求項6,
    7,8,10いずれか記載の辞書作成方法。
  12. 【請求項12】 標準文字認識辞書又は個人用文字認識
    辞書に登録されている文字パターンを参照して手書き文
    字を文字認識すると共に、手書き文字を登録文字パター
    ンとして前記個人用文字認識辞書に登録する機能を備え
    た文字認識装置において、前記手書き文字の筆跡データ
    を構成する各ストロークの座標点の数を計数する計数手
    段と、この計数手段によって計数された前記座標点の数
    に応じて計数対象ストロークから間引く座標点の数を設
    定する間引き度設定手段と、この間引き度設定手段によ
    り設定された座標点の数だけ計数対象ストロークの座標
    点列から座標点を間引く間引き手段と、前記個人用文字
    認識辞書への文字パターンの登録時、前記間引き手段に
    より座標点を間引いたストロークから構成される筆跡デ
    ータを前記個人用文字認識辞書に他の文字パターン情報
    とリンクして登録する登録手段と、この登録手段により
    登録された前記個人用文字認識辞書内の筆跡データを読
    み出して筆跡を表示する表示手段とを具備したことを特
    徴とする文字認識装置。
  13. 【請求項13】 前記登録手段より前記個人用文字認識
    辞書へ登録された前記座標点を間引いたストロークで構
    成される筆跡データから更に座標点を間引いて前記登録
    文字パターンの座標データを生成する生成手段と、この
    生成手段により生成された登録文字パターンの座標デー
    タと手書き入力された文字の座標データとを比較して文
    字認識を行う文字認識手段とを設けたことを特徴とする
    請求項12記載の文字認識装置。
  14. 【請求項14】 前記間引き度設定手段は前記ストロー
    クの座標点列の数が所定範囲内に入っている場合は、こ
    のストロークから間引く座標点の数を前記座標点列の数
    が前記所定範囲に入っていない場合に比べて多く設定す
    ることを特徴とする請求項12又は13記載の文字認識
    装置。
  15. 【請求項15】 前記表示手段により表示された個人用
    文字認識辞書に登録された筆跡を指定する指定手段と、
    この指定手段により指定された筆跡にリンクして登録さ
    れた残りの全ての文字パターン情報を前記個人用文字認
    識辞書から削除する削除手段とを設けたことを特徴とす
    る請求項12乃至14いずれか記載の文字認識装置。
  16. 【請求項16】 前記表示手段は前記個人用文字認識辞
    書に登録した筆跡を同個人用文字認識辞書に文字パター
    ンを登録するための画面内に表示することを特徴とする
    請求項12乃至15いずれか記載の文字認識装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6363178B1 (en) 1997-09-22 2002-03-26 Fujitsu Limited Document image data storing and controlling system for saving storage data
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