JPH0720953B2 - 殺虫性ニトロイミノ誘導体 - Google Patents

殺虫性ニトロイミノ誘導体

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JPH0720953B2
JPH0720953B2 JP23515292A JP23515292A JPH0720953B2 JP H0720953 B2 JPH0720953 B2 JP H0720953B2 JP 23515292 A JP23515292 A JP 23515292A JP 23515292 A JP23515292 A JP 23515292A JP H0720953 B2 JPH0720953 B2 JP H0720953B2
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紘三 塩川
真一 坪井
伸三 利部
晃一 盛家
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日本バイエルアグロケム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なニトロイミノ誘導
体、その製法及びその殺虫剤としての利用に関する。
【0002】
【従来の技術】本願出願日前公知の刊行物であるCa
n.J.Chem.,39巻、1787〜1796頁に
は、下記式:
【0003】
【化11】
【0004】で表わされる1-ベンジル-2-ニトロイミ
ノイミダゾリジンが記載されている。しかしながら、前
記式(I)化合物については全く記載されていない。ま
た、該刊行物には、上記式(A)化合物の殺虫作用につ
いても、全然、言及されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題と手段】本発明者等はニ
トロイミノ誘導体の合成及びその生物活性について研究
を行ってきた。その結果、下記式(I)で表わされる従
来公知文献未記載のニトロイミノ誘導体の合成に成功し
た。
【0006】一般式
【0007】
【化12】
【0008】式中、Rは水素原子を示し、Xはハロゲン
原子、又は、ハロアルコキシ基を示し、lは1を示し、
そしてmは2又は3を示す。
【0009】上記一般式(I)の化合物は、下記の方法
により製造できる。
【0010】製法a):− 一般式:
【0011】
【化13】
【0012】式中、mは前記と同じ、で表わされる化合
物と、 一般式:
【0013】
【化14】
【0014】式中、R、X及びlは前記と同じ、そして
Halはハロゲン原子を示す、で表わされる化合物と
を、反応させることを特徴とする前記一般式(I)のニ
トロイミノ誘導体の製造方法。
【0015】製法b):− 一般式:
【0016】
【化15】
【0017】式中、R、X及びlは前記と同じ、で表わ
される化合物と、 式:
【0018】
【化16】
【0019】で表わされるニトログアニジンとを反応さ
せることを特徴とする、前記一般式(I)のニトロイミ
ノ誘導体の製造方法。
【0020】製法c):− 一般式:
【0021】
【化17】
【0022】式中、R、X、l及びmは前記と同じ、で
表わされる化合物と、発煙硝酸とを反応させることを特
徴とする、前記一般式(I)のニトロイミノ誘導体の製
造方法。
【0023】本発明の式(I)のニトロイミノ誘導体
は、予想外且つ驚くべきことには、後に、具体的に例示
された生物試験から明らかなように、前記公知刊行物記
載の類似の公知化合物(A)が、ほとんど殺虫作用を示
さないのに対して、極めて卓越した殺虫作用を発現し、
更には、低薬量で完壁な防除作用を現わす新規化合物で
あることを発見した。
【0024】本発明の一般式(I)のニトロイミノ誘導
体は、いかなる先行技術文献にも、全く記載されたこと
のない新規化合物である。
【0025】本発明式(I)化合物において、好ましく
は、Rは水素原子を示し、Xは、炭素数1〜4のアルキ
ル基若しくは、フルオル及び/又はクロル置換の炭素数
1〜4のアルコキシ基を示し、lは1を示し、そしてm
が2又は3を示す。
【0026】更に、一般式(I)において、特に好まし
くは、Rは水素原子を示し、Xは、メチル、エチル、
は、フルオル置換の炭素数1〜2のアルコキシ基を示
し、lが1を示し、mは2又は3を示す。そして、本発
明一般式(I)の化合物の具体例としては、特には、下
記のものを例示することができる。すなわち、1−(2
−メチル−5−ピリジルメチル)−2−(ニトロイミ
ノ)イミダゾリジン。
【0027】本発明の一般式(I)の化合物は、例えば
下記の方法で製造できる。
【0028】製法a):−
【0029】
【化18】
【0030】(式中、R、X、l、m及びHalは前記
と同じ。)
【0031】
【0032】製法b):−
【0033】
【化19】
【0034】(式中、R、X、l、及びmは前記と同
じ)
【0035】
【0036】製法c):−
【0037】
【化20】
【0038】(式中、R、X、l、及びmは前記と同
じ。)
【0039】
【0040】上記製法a)において、原料である一般式
(II)の化合物は前記したmの定義に基づいたものを
意味し、好ましくは、mは前記した好ましい定義と同義
を示す。
【0041】前記一般式(II)の化合物は、本願出願
日前の公知刊行物、英国特許出願第2,055,796号
記載の化合物である。そして、その具体例としては、例
えば2-ニトロイミノイミダゾリジン、2-ニトロイミノ
テトラヒドロピリミジンを例示することができる。
【0042】同じく原料である一般式(III)の化合
物は、前記したR、X及びlの定義に基づいたものを意
味し、好ましくは、R、X及びlは前記した好ましい定
義と同義を示し、そしてHalは好ましくは、クロル又
はブロムを示す。
【0043】前記一般式(III)の化合物は、そのほ
とんどが、本願と同一出願人の出願に係わる特開昭60
−218386号(特願昭59−72,966号)及び
特開昭61−12682号(特願昭59−132943
号)及び特開昭61−178982号(特願昭60−1
8628号)明細書に記載された化合物であり、また米
国特許第4332944号明細書、J.Med.Che
m.,1971,14巻、557−558頁、J.He
terocycl.Chem.,1979,16巻,3
33−337頁等記載の公知化合物を包含するものであ
る。
【0044】そして、その具体例としては、例えば 2−ジフルオロエトキシ−5−ピリジルメチルクロライ
ド、 2−トリフルオロメトキシ−5−ピリジルメチルクロラ
イド、 2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−5−ピリ
ジルメチルクロライド、 5−メチル−2−ピリジルメチルクロライド、 6−メチル−2−ピリジルメチルクロライド、 4−メチル−2−ピリジルメチルクロライド、 5−エチル−2−ピリジルメチルクロライド、 5−ブチル−2−ピリジルメチルクロライド、 5−メチル−3−ピリジルメチルクロライド、 2−メチル−5−ピリジルメチルクロライド、 2−メチル−4−ピリジルメチルクロライド、 等を例示することができ、また上記クロライド体の代わ
りにブロマイド体も同様に例示することができる。
【0045】上記例示のハライド類、相当するアルコ
ールを塩化チオニルによって、クロル化することによ
り、容易にクロライドを合成することができる。例え
ば、参考例として2−クロロ−5−ピリジルメチルクロ
ライドは、J.Org.Chem.,34巻,3547
頁に記載の2−クロロ−5−ピリジルメチルアルコール
を塩化チオニルによって、クロル化することにより、得
られる。
【0046】また、ブロム化剤のN-ブロモサクシンイ
ミドによって、側鎖メチル基をブロム化することによっ
ても、容易に得ることができる。
【0047】トリフルオロメトキシ置換ピリジルメチル
アルコールのいくつかは、J.Med.Chem.,1
3巻、1124〜1130頁に記載されている。
【0048】
【0049】2-トリフルオロメトキシ-5-ピリジルメ
チルブロマイド(又はクロライド)は同様に2-ヒドロ
キシ-5-メチルピリジンから得られる5-メチル-2-ト
リフルオロメトキシピリジンをN-ブロモサクシンイミ
ド、N-クロロサクシンイミドと反応させることにとよ
って、得られる。
【0050】ピリジン環のオルト位のハロゲンは活性で
あるので、例えば、6-クロロニコチン酸と過剰のナト
リウムアルコキシドとの反応により、6-ハロアルコキ
シニコチン酸を合成することができ、これを還元する
と、出発物質の2-ハロアルコキシ-5-ピリジルメチル
アルコールを合成することができる。
【0051】上記製法b)において、原料である一般式
(IV)の化合物におけるR、X、l及びmは、式
(I)のそれらの定義に基づいたものを意味し、好まし
くは、R、X、l及びmは前記した好ましい定義と同義
を示す。前記一般式(IV)のエチレンジアミン類及び
トリメチレンジアミン類は、そのほとんどが本願と同一
の出願人による特開昭60−172976号(特願昭5
9−26020号)、特開昭60−218386号(特
願昭59−72966号)及び特開昭61−12682
号(特願昭59−132943号)明細書に記載された
化合物である。
【0052】そして、その具体例としては、例えば N−(2−ジフルオロエトキシ−5−ピリジルメチル)
−、 N−(2−トリフルオロメトキシ−5−ピリジルメチ
ル)−、 N−〔2−(2,2,2−トリフルオロメトキシ)−5
−ピリジルメチル〕−、 N−(5−メチル−2−ピリジルメチル)−、 N−(6−メチル−2−ピリジルメチル)−、 N−(4−メチル−2−ピリジルメチル)−、 N−(5−エチル−2−ピリジルメチル)−、 N−(5−ブチル−2−ピリジルメチル)−、 N−(5−メチル−3−ピリジルメチル)−、 N−(2−メチル−5−ピリジルメチル)−、 N−(2−メチル−4−ピリジルメチル)−、 等のエチレンジアミン及び−トリメチレンジアミンを例
示することができる。
【0053】上記例示の一般式(IV)の化合物は、例
えば、エチレンジアミン又は、トリメチレンジアミン
(別名1,3-ジアミノプロパン)と、前記一般式(II
I)の化合物とを反応させる公知方法により、容易に製
造することができる。
【0054】また、一般式(IV)の化合物は、 一般式:
【0055】
【化21】
【0056】(式中、R、X及びlは前記と同じ、)で
表わされる化合物と、上記エチレンジアミン又はトリメ
チレンジアミンとを反応させ、次に、常法により還元す
る公知方法によっても容易に製造することができる。
【0057】上記一般式(VI)の化合物は、例えば本
願と同一の出願人による特開昭61−178981号
(特願昭60−18627号)及び特開昭61−178
982号(特願昭60−18628号)にすでに記載さ
れた化合物であって、それらはJ.Org.Che
m.,26巻,4912〜4914頁に記載の公知方法
に従って、合成することができる。
【0058】上記製法b)は、英国特許出願第2055
796号明細書記載の公知方法に順じて、行なうことが
できる。
【0059】上記製法c)において、原料である一般式
(V)の化合物におけるR、X、l及びmは、式(I)
のそれらの定義に基づいたものを意味し、好ましくは、
R、X、l及びmは前記した好ましい定義と同義を示
す。
【0060】前記一般式(V)の化合物は、新規化合物
であり、前記一般式(IV)の化合物と、シアノゲンハ
ライドとを反応させることにより、容易に製造すること
ができる。
【0061】例えば、N-(2-クロロ-5-ビリジルメチ
ル)エチレンジアミンと、シアノゲンブロマイドとを原
料として使用した場合、一般式(V)の化合物の製法は
下記の反応式で示すことができる。
【0062】
【化22】
【0063】上記反応式で示される一般式(V)の化合
物の製造は不活性溶媒中で、反応成分を混合撹拌するこ
とによって、容易に達成することができ、ハロゲン化水
素酸塩の形で得られる。
【0064】一般式(V)の化合物例としては、前記し
た一般式(IV)の化合物の具体的化合物例と、シアノ
ゲンハライドとの反応により、得られるすべての化合物
を挙げることができる。そして、その代表的な化合物例
を下記に例示する(尚、該化合物はハロゲン化水素酸塩
の形で得られる)。
【0065】1-(2-クロロ-5-ピリジルメチル)-2-
イミノイミダゾリジン、1-(2-クロロ-5-ピリジルメ
チル)-2-イミノテトラヒドロピリミジン、1-(2-フ
ルオロ-5-ピリジルメチル)-2-イミノイミダゾリジ
ン、1-(2-ブロモ-5-ピリジルメチル)-2-イミノイ
ミダゾリジン、1-(2-トリフルオロメチル-5-ピリジ
ルメチル)-2-イミノイミダゾリジン、1-(2-メチル
-5-ピリジルメチル)-2-イミノイミダゾリジン、1-
(3-ピリジルメチル)-2-イミノイミダゾリジン、1-
(3-ピリジルメチル)-2-イミノテトラヒドロピリミ
ジン、1-(2-トリフルオロメトキシ-5-ピリジルメチ
ル)-2-イミノイミダゾリジン、1-(2-メトキシ-5-
ピリジルメチル)-2-イミノイミダゾリジン、等の臭化
水素酸塩又は塩酸塩を例示することができる。
【0066】本発明化合物の一般式(I)において、X
がアルコキシ基、アルキルチオ基、ハロアルキル基、ハ
ロアルコキシ基及びハロアルキルチオ基よりえらばれた
基で、lが1の場合、該一般式(I)の化合物は、更
に、別法として、上記製法a)、b)、c)に加え、下
記反応式で表わされる方法により、製造することもでき
る。
【0067】製法d):−
【0068】
【化23】
【0069】(式中、R及びmは前記と同じ、Yはハロ
ゲン原子又はホルミル基を示し、そしてZはアルコキシ
基、アルキルチオ基、ハロアルキル基、ハロアルコキシ
基又はハロアルキルチオ基を示す。) 上記製法において、例えば1-(2-ブロモ-5-ピリジル
メチル)-2-(ニトロイミノ)イミダゾリジンにトリフ
ルオロメチル銅を反応させた場合、下記反応式で表わす
ことができる。
【0070】
【化24】
【0071】上記製法d)における一般式(I′)の化
合物は前記の如く、本発明の一般式(I)の化合物の一
部であり、上記製法a)、b)又はc)により合成でき
る。上記製法d)は、例えば上記例示の如く、一般式
(I)のブロムもしくはヨード置換化合物と、トリフル
オロメチル銅とを加熱し、トリフルオロメチル置換体に
変換することができる(特開昭54−22371号及び
日本化学会第50回春季年会予稿集989頁記載の方法
の応用)。
【0072】またアルデヒド置換化合物と、四フッ化イ
オウ(SF4)との反応により、ジフルオロメチル置換
体に変換することができる(英国特許出願第200,3
68号記載の方法の応用)。
【0073】またアルコキシ-、アルキルチオ-、ハロア
ルコキシ-、ハロアルキルチオ-置換体は、クロル置換化
合物と、アルコキシド又はアルキルメルカプチド類とを
反応させることにより、容易に製造することができる。
【0074】上記製法(a)の実施に際しては、利用す
る適当な希釈剤としてすべての不活性な有機溶媒を挙げ
ることができる。
【0075】かかる希釈剤の例としては、水;脂肪族、
環脂肪族および芳香族炭化水素類(場合によっては塩素
化されてもよい)例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、
石油エーテル、リグロイン、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、メチレンクロライド、クロロホルム、四塩化炭
素、エチレンクロライドおよびトリクロロエチレン、ク
ロロベンゼン;その他、エーテル類例えば、ジエチルエ
ーテル、メチルエチルエーテル、ジ-iso-プロピルエ
ーテル、ジブチルエーテル、プロピレンオキサイド、ジ
オキサン、テトラヒドロフラン;ケトン類例えばアセト
ン、メチルエチルケトン、メチル-iso-プロピルケト
ン、メチル-iso-ブチルケトン;ニトリル類例えば、
アセトニトリル、プロピオニトリル、アクリロニトリ
ル;アルコール類例えば、メタノール、エタノール、i
so-プロパノール、ブタノール、エチレングリコー
ル;エステル類例えば、酢酸エチル、酢酸アミル;酸ア
ミド類例えば、ジメチルホルアミド、ジメチルアセトア
ミド;スルホン、スルホキシド類例えば、ジメチルスル
ホキシド、スルホラン;および塩基例えば、ピリジン等
をあげることができる。
【0076】また上記方法は、酸結合剤の存在下で行う
ことができる。かかる酸結合剤としては、普通一般に用
いられているアルカリ金属の水酸化物、炭酸塩、重炭酸
塩およびアルコラート等や、第3級アミン類例えば、ト
リエチルアミン、ジエチルアニリン、ピリジン等をあげ
ることができる。
【0077】上記の方法は、広い温度範囲内において実
施することができる。例えば0℃と混合物の沸点との間
で実施でき、好ましくは約20〜約100℃の間で実施
できる。また、反応は常圧の下でおこなうのが望ましい
が、加圧または減圧下で操作することも可能である。
【0078】上記製法を実施するに当っては、例えば、
一般式(II)の化合物1モルに対し、塩基として、炭
酸カリウムを、約1.1倍〜1.2倍モル量、一般式(I
II)の化合物を等モル量〜約1.2倍モル量、好まし
くは等モル量〜約1.1倍モル量を、不活性溶媒中、例
えばアセトニトリル中で反応させることにより、目的の
一般式(I)の化合物を得ることができる。
【0079】上記製法(b)の実施に際しては、適当な
希釈剤として、製法(a)で例示したと同様のすべての
不活性な有機溶媒を挙げることができる。
【0080】上記製法を実施するに当っては、例えば、
一般式(IV)の化合物1モルに対し、ニトログアニジ
ンを等モル量〜約1.2倍モル量、好ましくは等モル量
〜約1.1倍モル量を例えば水溶媒中で、加熱しなが
ら、反応させることによって、容易に一般式(I)の化
合物を得ることができる。
【0081】上記製法(b)は例えば、約0℃〜約10
0℃、好ましくは約30℃〜約80℃の間で実施でき
る。
【0082】また、反応は常圧の下で行なうのが好まし
いが、加圧または減圧の条件の下で行なうこともでき
る。
【0083】上記製法c)の実施に際しては、一般式
(V)の化合物を例えば濃硫酸の様な酸に溶解して、反
応させるのが普通である。
【0084】上記製法を実施するに当たっては、例え
ば、一般式(V)の化合物と発煙硝酸(純度98%以
上)とを、低温条件下、好ましくは約0℃もしくはそれ
以下の下で反応させることによって、目的の一般式
(I)の化合物を得ることができる(英国特許出願第
2,055,796号の応用)。
【0085】上記製法で供せられる一般式(V)の化合
物は、一般には、前記の如く、一般式(V)の化合物の
合成の結果、ハロゲン化水素酸塩の形で存在しており、
上記製法c)に供する際には、常法により中和したもの
を反応に供するのが普通である。
【0086】本発明一般式(I)の化合物は下記式で表
わされる通り、トートマー(互変異性体)を含む。
【0087】
【化25】
【0088】本発明一般式(I)の化合物は塩の状態で
存在することもでき、その塩としては、例えば、無機酸
塩、スルホン酸塩、有機酸塩、金属塩等を挙げることが
できる。従って、本発明において式(I)のニトロメチ
レン誘導体とは、その塩類の形を包含する呼称である。
【0089】本発明の式(I)の化合物は、強力な殺虫
作用を現わす。従って、それらは、殺虫剤として、使用
することができる。そして、本発明の式(I)活性化合
物は、栽培植物に対し、薬害を与えることなく、有害昆
虫に対し、的確な防除効果を発揮する。また本発明化合
物は広範な種々の害虫、有害な吸液昆虫、かむ昆虫およ
びその他の植物寄生害虫、貯蔵害虫、衛生害虫等の防除
のために使用でき、それらの駆除撲滅のために適用でき
る。
【0090】そのような害虫類の例としては、以下の如
き害虫類を例示することができる。昆虫類として、鞘翅
目害虫、例えばアズキゾウムシ(Callosobruchus chin
ensis)、コクゾウムシ(Sitophiluszeamais)、コクヌス
トモドキ(Tribolium castaneum)、ニジユウヤホシテ
ントウ(Epilachnavigintioctomaculata)、トビイロム
ナボソコメツキ(Agriotes fuscicollis)、ヒメコガネ
(Anomala rufocuprea)、コロラドポテトビートル(Le
ptinotarsa decemkineata)、ジアブロテイカ(Diabrot
ica spp.)、マツノマダラカミキリ(Monochamus alt
ernatus)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzoph
ilus)、ヒラタキクイムシ(Lyctus bruneus);鱗翅目
虫、例えば、マイマイガ(Lymantria dispar)、ウメケ
ムシ(Malacosoma neustria)、アオムシ(Pieris rap
ae)、ハスモンヨトウ(Spodopteralitura)、ヨトウ(Ma
mestra brassicae)、ニカメイチユウ(Chilo suppres
salis)、アワノメイガ(Pyrausta nubilalis)、コナマ
ダラメイガ(Ephestia cautella)、コカクモンハマキ
(Adoxophyes orana)、コドリンガ(Carpocapsapomone
lla)、カブラヤガ(Agrotis fucosa)、ハチミツガ(Ga
lleria mellonella)、コナガ(Plutella maculipenni
s)、ミカンハモグリガ(Phyllocnistis citrella);半
翅目虫、例えばツマグロヨコバイ(Nephotettix cinct
iceps)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、クワ
コナカイガラムシ(Pseudococcus comstocki)、ヤノネ
カイガラムシ(Unaspis yanonensis)、モモアカアブラ
ムシ(Myzus persicae)、リンゴアブラムシ(Aphis p
omi)、ワタアブラムシ(Aphisgossypii)、ニセダイコン
アブラムシ(Rhopalosiphum pseudobrassicas)、ナシ
グンバイ(Stephanitis nashi)、アオカメムシ(Nazara
spp.)、トコジラミ(Cimex lectularius)、オンシ
ツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、キジラ
ミ(Psylla spp.);直翅目虫、例えば、チヤバネゴキ
ブリ(Blatellagermanica)、ワモンゴキブリ(Periplan
eta americana)、ケラ(Gryllotalpaafricana)、バツ
タ(Locusta migratoria migratoriodes);等翅目
虫、例えば、ヤマトシロアリ(deucotermes speratu
s)、イエシロアリ(Coptotermes formosanus);双翅目
虫、例えば、イエバエ(Musca domestica)、ネツタイ
シマカ(Aedes aegypti)、タネバエ(Hylemia platur
a)、アカイエカ(Culex pipiens)、シナハマダラカ(A
nopheles slnensis)、コガタアカイエカ(Culex trit
aeniorhynchus)、等を挙げることができる。
【0091】更に、獣医学の医薬分野においては、本発
明の新規化合物を種々の有害な動物寄生虫(内部および
外部寄生虫)、例えば、昆虫類およびぜん虫に対して使
用して有効である。このような動物寄生虫の例として
は、以下の如き害虫を例示することができる。
【0092】昆虫類としては例えば、ウマバエ(Gastro
philus spp.)、サシバエ(Stomoxys spp.)、ハジラ
ミ(Trichodectes spp.)、サシガメ(Rhodnius sp
p.)、イヌノミ(Ctenocephalides canis)等を挙げる
ことができる。
【0093】本発明ではこれらすべてを包含する虫類に
対する殺虫作用を有する物質として殺虫剤と呼ぶことが
ある。
【0094】本発明の式(I)活性化合物は通常の製剤
形態にすることができる。そして斯る形態としては、液
剤、エマルジヨン、懸濁剤、粉剤、泡沫剤、ペースト、
粒剤、エアゾール、活性化合物浸潤-天然及び合成物、
マイクロカプセル、種子用被覆剤、燃焼装置を備えた製
剤(例えば燃焼装置としては、くん蒸及び煙霧カートリ
ツジ、かん並びにコイル)、そしてULV〔コールドミ
スト(cold mist)、ウオームミスト(warm mist)〕
を挙げることができる。
【0095】これらの製剤は公知の方法で製造すること
ができる。斯る方法は、例えば、活性化合物を、展開
剤、即ち、液体希釈剤;液化ガス希釈剤;固体希釈剤、
又は担体、場合によつては界面活性剤、即ち、乳化剤及
び/又は分散剤及び/又は泡沫形成剤を用いて、混合す
ることによつて行なうことができる。展開剤として水を
用いる場合には、例えば、有機溶媒は、また補助溶媒と
して使用されることができる。
【0096】液体希釈剤又は担体としては、概して、芳
香族炭化水素類(例えば、キシレン、トルエン、アルキ
ルナフタレン等)、クロル化芳香族又はクロル化脂肪族
炭化水素類(例えば、クロロベンゼン類、塩化エチレン
類、塩化メチレン等)、脂肪族炭化水素類〔例えば、シ
クロヘキサン等、パラフイン類(例えば鉱油留分
等)〕、アルコール類(例えば、ブタノール、グリコー
ル及びそれらのエーテル、エステル等)、ケトン類(例
えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン又はシクロヘキサノン等)、強極性溶媒(例え
ば、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等)
そして水も挙げることができる。
【0097】液化ガス希釈剤又は担体は、常温常圧でガ
スであり、その例としては、例えばブタン、プロパン、
窒素ガス、二酸化炭素、そしてハロゲン化炭化水素類の
ようなエアゾール噴射剤を挙げることができる。
【0098】固体希釈剤としては、土壌天然鉱物(例え
ば、カオリン、クレー、タルク、チヨーク、石英、アタ
パルガイド、モンモリナイト、又は珪藻土等)、土壌合
成鉱物(例えば、高分散ケイ酸、アルミナ、ケイ酸塩
等)を挙げることができる。
【0099】粒剤のための固体担体としては、粉砕且つ
分別された岩石(例えば、方解石、大理石、軽石、海泡
石、白雲石等)、無機及び有機物粉の合成粒、そして細
粒体又は有機物質(例えば、おがくず、ココやしの実の
から、とうもろこしの穂軸そしてタバコの茎等)を挙げ
ることができる。
【0100】乳化剤及び/又は泡沫剤としては、非イオ
ン及び陰イオン乳化剤〔例えば、ポリオキシエチレン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アルコールエ
ーテル(例えば、アルキルアリールポリグリコールエー
テル、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アリー
ルスルホン酸塩等)〕、アルブミン加水分解生成物を挙
げることができる。
【0101】分散剤としては、例えばリグニンサルフア
イト廃液そしてメチルセルロースを包含する。
【0102】固着剤も、製剤(粉剤、粒剤、乳剤)に使
用することができ、斯る固着剤としては、カルボキシル
メチルセルロースそして天然及び合成ポリマー(例え
ば、アラビアゴム、ポリビニルアルコールそしてポリビ
ニルアセテート等)を挙げることができる。
【0103】着色剤を使用することもでき、斯る着色剤
としては、無機顔料(例えば酸化鉄、酸化チタンそして
プルシアンブルー)、そしてアリザリン染料、アゾ染料
又は金属フタロシアニン染料のような有機染料、そして
更に、鉄、マンガン、ボロン、銅、コバルト、モリブデ
ン、亜鉛のそれらの塩のような微量要素を挙げることが
できる。
【0104】該製剤は、例えば、前記活性成分を0.1
〜95重量%、好ましくは0.5〜90重量%含有する
ことができる。
【0105】本発明の式(I)活性化合物は、それらの
商業上、有用な製剤及び、それらの製剤によつて調製さ
れた使用形態で、他の活性化合物、例えば、殺虫剤、毒
餌、殺菌剤、殺ダニ剤、殺センチユウ剤、殺カビ剤、生
長調整剤又は除草剤との混合剤として、存在することも
できる。ここで、上記殺虫剤としては、例えば、有機リ
ン剤、カーバメート剤、カーボキシレート系薬剤、クロ
ル化炭化水素系薬剤、微生物より生産される殺虫性物質
を挙げることができる。
【0106】更に、本発明の式(I)活性化合物は、共
力剤との混合剤としても、存在することができ、斯る製
剤及び、使用形態は、商業上有用なものを挙げることが
できる。該共力剤は、それ自体、活性である必要はな
く、活性化合物の作用を増幅する化合物である。
【0107】本発明の式(I)活性化合物の商業上有用
な使用形態における含有量は、広い範囲内で、変えるこ
とができる。
【0108】本発明の式(I)活性化合物の使用上の濃
度は、例えば0.0000001〜100重量%であっ
て、好ましくは、0.0001〜1重量%である。
【0109】本発明式(I)化合物は、使用形態の適合
した通常の方法で使用することができる。
【0110】衛生害虫、貯蔵物に対する害虫に使用され
る際には活性化合物は、石灰物質上のアルカリに対する
良好な安定性はもちろんのこと、木材及び土壌における
優れた残効性によつて、きわだたされている。
【0111】次に実施例により本発明の内容を具体的に
説明するが、本発明はこれのみに限定されるべきもので
はない。
【0112】
【実施例】
製造実施例:−参考 実施例1
【0113】
【化26】
【0114】2-フルオロ-5-ピリジルメチルブロマイ
ド(9.5g)、2-(ニトロイミノ)イミダゾリジン
(6.5g)、炭酸カリウム(7.6g)のアセトニトリ
ル(100ml)の混合物を撹拌しながら、2時間還流さ
せる。反応後、内容物を室温に冷却し、冷水(100m
l)を加える。生成した結晶を濾過し、エーテルで洗え
ば、わずかに着色した目的の1-(2-フルオロ-5-ピリ
ジルメチル)-2-(ニトロイミノ)イミダゾリジン
(6.0g)が得られる。
【0115】m.p.121〜124℃参考 実施例2
【0116】
【化27】
【0117】N-(2-クロロ-5-ピリジルメチル)トリ
メチレンジアミン(10g)、ニトログアニジン(5.
7g)、水(80ml)の溶液を80℃で3時間加熱す
る。室温に冷却後、内容物をジクロロメタン50mlで、
2回抽出する。抽出物よりジクロロメタンを留去し、タ
ール状の残渣をシリカゲルカラムグラフで精製すると、
ほとんど無色の1-(2-クロロ-5-ピリジルメチル)-
2-(ニトロイミノ)テトラヒドロピリミジン(6.1
g)が得られる。
【0118】m.p.113〜117℃参考 実施例3−i
【0119】
【化28】
【0120】N-(2-クロロ-5-ピリジルメチル)エチ
レンジアミン(18.6g)のトルエン(200ml)溶
液に室温で、撹拌しながら、シアノゲンブロマイド(1
0.6g)を少量ずつ加える。その後、更に1時間撹拌
を続ける。目的の1-(2-クロロ-5-ピリジルメチル)
-2-イミノイミダゾリジンは臭化水素酸塩として析出し
ているので、濾過し、エーテルで洗浄する。
【0121】m.p.202〜205℃参考 実施例3−ii
【0122】
【化29】
【0123】上記参考実施例3−iで合成された臭化水
素酸塩(5.8g)を、98%硫酸(30ml)に0℃
で加え、続いて、撹拌しながら、0℃で発煙硝酸2ml
を少しずつ加える。加え終わった後、0℃で2時間撹拌
した後、内容物を氷水(100g)に注ぎ、ジクロロメ
タンで抽出する。抽出物よりジクロロメタンを減圧で留
去すると、淡黄色の結晶が得られ、この結晶をエーテル
で洗浄すると、1−(2−クロロ−5−ピリジルメチ
ル)−2−(ニトロイミノ)イミダゾリジン(1.5
g)が得られる。
【0124】mp.136〜139℃ 実施例
【0125】
【化30】
【0126】2,2,2-トリフルオロエタノール(2.4
g)のトルエン(30ml)溶液に水素化ナトリウム
(0.48g)を加え、水素の発生の止むまで、撹拌
し、2,2,2-トリフルオロエタノールのナトリウム塩
を調製する。これに、上記実施例3の方法で合成した1
-(2-クロロ-5-ピリジルメチル)-2-(ニトロイミ
ノ)イミダゾリジン(5.1g)と触媒量の4-ジメチル
アミノピリジンを加え、混合物を内温80℃で10時間
加熱撹拌する。冷却後、沈殿している結晶を濾過し、水
及びエーテルで洗った後、更にシリカゲルカラムクロマ
トグラフで精製すると、1-〔2-(2,2,2-トリフル
オロエトキシ)-5-ピリジルメチル〕-2-(ニトロイミ
ノ)イミダゾリジン(1.5g)が得られる。
【0127】mp.109〜112℃ 上記参考実施例1、2、3(−i、−ii)又は実施例
と同様の方法による本発明一般式(I)の化合物を下
記第1表に示す。
【0128】
【表1】
【0129】
【表2】
【0130】
【表3】
【0131】参考例1
【0132】
【化31】
【0133】2-シアノ-5-ピリジルメチルクロライド
(4.6g)のアセトニトリル(20ml)溶液を5〜1
0℃で、エチレンジアミン(9g)のアセトニトリル
(50ml)溶液に滴下する。滴下終了後、室温で3時間
撹拌した後、内容物よりアセトニトリル及び過剰のエチ
レンジアミンを減圧で留去する。残渣にジクロロメタン
を加え、ジクロロメタン可溶分を分取する。ジクロロメ
タンを減圧で留去し、更に、50℃、1mmHgで揮発物
を取り去れば、無色油状のN-(2-シアノ-5-ピリジル
メチル)エチレンジアミン(4.5g)が得られる。
【0134】nD 20 1.5718 参考例2
【0135】
【化32】
【0136】5-トリフルオロメチルピコリンアルデヒ
ド(3.5g)をトリメチレンジアミン(7.4g)のベ
ンゼン(70ml)溶液に室温で滴下する。滴下終了後、
撹拌しながら、徐々に加熱し、次いで共沸する水を分離
しながら、2時間還流させる。ベンゼンを減圧で留去後
残渣をエタノール(100ml)に溶かし、10〜15℃
で撹拌しながら、ナトリウムボロハイドライド(0.9
g)を少しずつ加える。その後内容物を室温で2時間撹
拌した後、エタノールを内温30℃以下で留去する。残
渣にジクロロメタンを加え、ジクロロメタン可溶分を分
離し、ジクロロメタンを減圧で留去後、更に、1mmH
g、内温60℃以下で撹発物を取り去れば、無色油状の
N-(5-トリフルオロメチル-2-ピリジルメチル)トリ
メチレンジアミン(3.5g)が得られた。
【0137】nD 20 1.4651 生物試験:− 比較化合物A:
【0138】
【化33】
【0139】Can.J.Chem.,39巻、178
7〜1796頁記載化合物 実施例5(生物試験) 有機リン剤抵抗性ツマグロヨコバイに対する試験 供試薬液の調製 溶 剤:キシロール3重量部 乳化剤:ポリオキシエチレンアルキルフエニルエーテル
1重量部 適当な活性化合物の調合物を作るために活性化合物1重
量部を前記量の乳化剤を含有する前記量の溶剤と混合
し、その混合物を水で所定濃度まで希釈した。
【0140】試験方法:直径12cmのポットに植えた草
丈10cm位の稲に、上記のように調製した活性化合物の
所定濃度の水希釈液を1ポット当り10ml散布した。散
布薬液を乾燥後、直径7cm、高さ14cmの金網をかぶ
せ、その中に有機リン剤に抵抗性を示す系統のツマグロ
ヨコバイの雌成虫を30頭放ち、恒温室に置き2日後に
死虫数を調べ殺虫率を算出した。
【0141】代表例をもって、その結果を第2表に示
す。
【0142】
【表4】 実施例6(生物試験) ウンカ類に対する試験 試験方法:直径12cmのポットに植えた草丈10cm位の
稲に、前記実施例5と同様に調製した活性化合物の所定
濃度の水希釈液を1ポット当り10ml散布した。散布薬
液を乾燥後、直径7cm、高さ14cmの金網をかぶせ、そ
の中に有機リン剤に抵抗性を示す系統のトビイロウンカ
の雌成虫を30頭放ち、恒温室に置き2日後に死虫数を
調べ殺虫率を算出した。
【0143】上記方法と同様にして、セジロウンカ、及
び有機リン剤抵抗性ヒメトビウンカに対する殺虫率を算
出した。代表例をもって、その結果を第3表に示す。
【0144】
【表5】 実施例7(生物試験) 有機リン剤、及びカーバメート剤抵抗性モモアカアブラ
ムシに対する試験 試験方法: 直径15cmの素焼鉢に植えた高さ約20cmのナス苗
(真黒長ナス)に飼育した有機リン剤、及びカーバメー
ト剤抵抗性モモアカアブラムシを1苗当り約200頭接
種し、接種1日後に、実施例5の様に調製した活性化合
物の所定濃度の水希釈液をスプレーガンを用いて、充分
量散布した。散布後28℃の温室に放置し、散布24時
間後に殺虫率を算出した。尚、試験は2回反復で行なっ
た。
【0145】代表例をもって、その結果を第4表に示
す。
【0146】
【表6】 上記実施例5、6及び7は殺虫用途の代表例であり、こ
こに例示された本発明化合物も、代表例であって、本発
明は、これらのみに限定されるべきものでない。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式: 【化1】 式中、Rは水素原子を示し、Xはアルキル基、又は、
    ロアルコキシ基を示し、lは1を示し、そしてmは2
    3を示す、で表わされるニトロイミノ誘導体。
  2. 【請求項2】 Rが水素原子で、Xが炭素数1〜4のア
    ルキル基、若しくは、フルオル及び/又はクロル置換の
    炭素数1〜4のアルコキシ基で、lが1で、且つmが2
    又は3である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 Rが水素原子で、Xがメチル、エチル、
    又はフルオル置換の炭素数1〜2のアルコキシ基で、
    が1で、且つmが2又は3である請求項1記載の化合
    物。
  4. 【請求項4】 一般式: 【化2】 式中、mは2又は3を示す、で表わされる化合物と、一
    般式: 【化3】 式中、Rは水素原子を示し、Xは、アルキル基、又は、
    ハロアルコキシ基を示し、lは1を示し、そしてHal
    はハロゲン原子を示す、で表わされる化合物とを反応さ
    せることを特徴とする、一般式 【化4】 式中、R、X、l及びmは前記と同じ、で表わされるニ
    トロイミノ誘導体の製造方法。
  5. 【請求項5】 一般式: 【化5】 式中、Rは水素原子を示し、Xはアルキル基、又は、
    ロアルコキシ基を示し、lは1を示し、そしてmは2
    3を示す、で表わされる化合物と、式: 【化6】 で表わされるニトログアニジンとを反応させることを特
    徴とする、一般式: 【化7】 式中、R、X、l及びmは前記と同じ、で表わされるニ
    トロイミノ誘導体の製造方法。
  6. 【請求項6】 一般式: 【化8】 式中、Rは水素原子を示し、Xはアルキル基、又は、
    ロアルコキシ基を示し、lは1を示し、そしてmは2
    3を示す、で表わされる化合物と、発煙硝酸とを反応
    させることを特徴とする、一般式: 【化9】 式中、R、X、l及びmは前記と同じ、で表わされるニ
    トロイミノ誘導体の製造方法。
  7. 【請求項7】 一般式: 【化10】 式中、Rは水素原子を示し、Xは、アルキル基、又は、
    ハロアルコキシ基を示し、lは1を示し、そしてmは2
    又は3を示す、で表わされるニトロイミノ誘導体を有効
    成分として含有することを特徴とする殺虫剤。
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