JPH0720949A - 流体の温度制御装置 - Google Patents

流体の温度制御装置

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JPH0720949A
JPH0720949A JP5167017A JP16701793A JPH0720949A JP H0720949 A JPH0720949 A JP H0720949A JP 5167017 A JP5167017 A JP 5167017A JP 16701793 A JP16701793 A JP 16701793A JP H0720949 A JPH0720949 A JP H0720949A
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    • G05D23/19Control of temperature characterised by the use of electric means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
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    • F24H1/00Water heaters, e.g. boilers, continuous-flow heaters or water-storage heaters
    • F24H1/10Continuous-flow heaters, i.e. heaters in which heat is generated only while the water is flowing, e.g. with direct contact of the water with the heating medium

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  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】流体の温度制御の精度の向上。 【構成】オンオフ制御手段16、17および連続制御手
段18が3つ設けられ、温度制御前に、すべてのオンオ
フ制御手段16、17にオンオフ制御を行わせるととも
にすべての連続制御手段18にオンオフ制御を行わせ
る。そして、このようにすべての制御手段16〜18に
オンオフ制御を行わせたときの、オンオフの1周期に対
するオン時間の比が演算によって求められる。そして、
この演算された比に基づいて制御対象である流体の熱容
量が推定され、この推定された熱容量に対応する熱容量
の熱源11、12、13を制御する各制御手段16、1
7、18の組合わせがすべての制御手段16〜18の中
から選択される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体の温度を制御する
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、大容量の流体の温度制御は、
オンオフ制御あるいは連続制御またはこれら制御の組合
せによって行われている。
【0003】ここに、オンオフ制御とは、所定熱容量の
熱源で発生する熱の流体への供給を、流体の目標温度と
現在温度との偏差の極性に応じてオンオフさせる制御の
ことであり、連続制御とは、上記偏差に基づいて所定熱
容量の熱源で発生する熱を流体に連続的に供給する制御
のことである。
【0004】これらオンオフ制御を行う制御装置と連続
制御を行う制御装置の組合せによって温度制御される温
度制御装置においては、目標温度付近に至るまでの一定
量をオンオフ制御装置によって制御し、残りを連続制御
装置によって制御することで、精度よく温度制御を行う
ようにしている。
【0005】また、流体の流量、流体の入口と流体の出
口の温度差が切り換えられる場合がある。この場合、温
度制御能力の変更を伴うので、操作盤等に設置された切
換スイッチを操作し、オンオフ制御装置の使用・不使用
を二者択一的に変更し制御能力の切換えを行うようにし
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、温度制御
能力の切換えが、二者択一的に行われる従来方式にあっ
ては流体の流量、目標温度を任意に設定することが難し
い。さらに、外部要因によって流体の流量が、温度制御
中に大きく変化するような場合には、流体の熱容量が、
切換スイッチにより二者択一的に設定された熱源の熱容
量とマッチングが取れなくなり、制御の精度を確保する
ことができないという問題が招来する。本発明はこうし
た実状に鑑みてなされたものであり、流体の流量、温度
差の切換えに応じて最適な温度制御をなし得る温度制御
装置を提供することを第1の目的とし、温度制御中にお
ける外乱等に応じて流体の流量等が変化したとしても、
この変化に応じて最適な温度制御をなし得る温度制御装
置を提供することを第2の目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明の第1
発明では、流体の目標温度と該流体の現在温度との偏差
に応じて熱源で発生する熱を前記流体に供給する制御手
段を、複数の熱源ごとに設け、これら複数の制御手段の
中から各制御手段の組合せを適宜選択し前記流体を目標
温度に制御する流体の温度制御装置において、前記偏差
の極性に応じて前記流体への熱の供給をオンオフする制
御を前記複数の制御手段のすべてに行わせ、オンオフの
1周期に対するオン時間の比を演算し、該演算された比
に基づいて前記流体の熱容量を推定し、該推定された熱
容量に対応する熱容量の熱源を制御する各制御手段の組
合わせを前記複数の制御手段の中から選択し、該選択さ
れた組合せの制御手段に温度制御を行わせ、前記流体の
温度を目標温度に制御するようにしている。
【0008】また、この発明の第2発明の主たる発明で
は、制御手段は、2以上の連続制御手段とオンオフ制御
手段とからなり、選択される各制御手段の組合せ中に、
連続制御手段が常に含められ、流体の温度制御中に、連
続制御手段の操作量が最小値となった場合に、温度制御
を行うオンオフ制御手段を減少させるとともに、連続制
御手段の操作量が最大値となった場合に、温度制御を行
うオンオフ制御手段を増加させるようにしている。
【0009】
【作用】かかる第1発明の構成によれば、制御手段が複
数設けられて、温度制御前に、すべての制御手段にオン
オフ制御を行わせる。そして、このようにすべての制御
手段にオンオフ制御を行わせたときの、オンオフの1周
期に対するオン時間の比が演算によって求められる。そ
して、この演算された比に基づいて制御対象である流体
の熱容量が推定され、この推定された熱容量に対応する
熱容量の熱源を制御する各制御手段の組合わせが複数の
制御手段の中から選択される。
【0010】このように選択された各制御手段の組合せ
中の制御手段に温度制御を行わせることで、流体の熱容
量に適合した温度制御が精度よくなされる。
【0011】また、第2発明の構成によれば、選択され
る各制御手段の組合せ中に、連続制御手段が常に含めら
れ、流体の温度制御中に、連続制御手段の操作量が最小
値となった場合に、オンオフ制御手段が減少され、また
連続制御手段の操作量が最大値となった場合に、オンオ
フ制御手段が増加されるよう、オンオフ制御手段の増減
がなされ、流体の熱容量の変化に応じた適合した温度制
御が精度よくなされる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る流体の温
度制御装置の実施例について説明する。
【0013】図1は実施例の温度制御装置の構成を示す
ブロック図であり、同図に示すように、この温度制御装
置は、大きくは、流体の温度の目標値SVおよび現在の
流体の温度PV_OUTを入力して、各温度制御部16
〜18に操作量を出力するCPU1と、後述するよう温
度制御に使用する熱源の組合せ等所要のデータが記憶さ
れているメモリ2と、オンオフ制御を行うオンオフ制御
部16、17と、連続制御を行う連続制御部18と、制
御対象の流体が入力され、かつ出力される負荷14と、
この負荷14の出口温度PV_OUTを検出し、CPU
1にフィードバックする出口温度検出部15とから構成
されている。負荷14は、全体の25%の熱容量を有す
る熱源11と同じく25%の熱源12と同じく50%の
熱源13で発生する熱が所要に供給されることで温度制
御される。
【0014】CPU1のモード切換スイッチSWは、負
荷熱容量推定モードあるいは温度制御モードの切換えを
行うスイッチであり、第1接点6に切換えられると、負
荷熱容量推定モードとなり、目標値(流体設定温度)S
Vとフィードバック量(流体出口温度)PV_OUTと
の偏差erがオンオフ制御演算部3を介し負荷熱容量推
定部4に加えられ、後述する推定演算が実行される。ま
た、温度制御開始の際には、スイッチSWは第2接点7
に切り換えられ温度制御モードとなり、偏差erが操作
量演算部5に加えられ、操作量演算部5からは操作量M
Vが連続制御部18に、また負荷熱容量推定部4からは
負荷熱容量推定モード時に選択されたオンオフ制御部1
6、17に対し、給電指令(オン指令)が付与されて温
度制御が実行される。
【0015】オンオフ制御部16のコンタクタ8には、
負荷熱容量推定部4からオン、オフ二位置の信号、つま
り100%(オン)ないしは0%(オフ)の操作量が加
えられて、熱源11に電力を所要に印加し、熱源11で
発生する熱の負荷14への供給をオンオフする。同様
に、オンオフ制御部17のコンタクタ9には、負荷熱容
量推定部4からオン、オフ二位置の信号が加えられて、
熱源12に電力を所要に印加し、熱源12で発生する熱
の負荷14への供給をオンオフする。
【0016】操作量演算部5は、温度制御モード時に、
上記偏差erを所定ゲイン倍等して操作量MVを演算
し、これを連続制御部18の位相制御ユニット10に加
える。連続制御部18の位相制御ユニット10は、操作
量演算部5から加えられた操作量MVに応じて熱源13
に電力を所要に印加し、熱源13で発生する熱の負荷1
4への供給を連続的に制御する。また、位相制御ユニッ
ト10には、負荷熱容量推定モード時に、負荷熱容量推
定部4からオン、オフ二位置の信号、つまり100%
(オン)ないしは0%(オフ)の操作量が加えられて、
熱源13に電力を所要に印加し、熱源13で発生する熱
の負荷14への供給をオンオフする。なお、連続制御部
18はPID制御を行う。
【0017】オンオフ制御演算部3は、負荷熱容量推定
モード時に、全ての制御部16、17および18に対
し、偏差erが正の場合に100%の操作量を加え、偏
差erが負の場合に0%の操作量を加え、各制御部1
6、17および18にオンオフ制御を行わせる。
【0018】負荷熱容量推定部4は、負荷熱容量推定モ
ード時に、上記各制御部16、17および18がオンオ
フ制御動作をしたときのオンオフのサイクルタイムTcy
とオン時間(加熱時間Tht)を計測し、これらの比率、
つまり加熱比率Tht/Tcyから、負荷14の熱容量Qを
推定し、使用する熱源11〜13の組合わせを決定する
処理を行う。以下、すべての制御部16〜18をオンオ
フさせる制御を流量推定動作という。
【0019】いま、負荷14の流体の流量をq[l/mi
n]、設定温度SVと負荷14の入口温度との温度差を
ΔT[°c]とすると、負荷14が必要とする熱容量Q
は以下の式(1)によって求められる。
【0020】Q=C・q・ΔT[kW] …(1) ここで、Cは流体の比重、比熱によって決まる定数であ
る。
【0021】さて、この(1)式をみる限りは、負荷1
4の熱容量Qを求めるには、流体の流量q等を計測する
必要があるが、上記するような流量推定動作を行い次式
(2)の演算をすることで、流量q等を計測することな
く、負荷14の熱容量Qを推定することができる。
【0022】すなわち、熱源11〜13の全熱容量H
と、上記加熱比率Tht/Tcyと、負荷14の熱容量Qと
の間には、 Q=H・Tht/Tcy …(2) という関係が成立し、加熱比率Tht/Tcyが演算されれ
ば、これと既知の値Hから負荷14の熱容量Qが求め得
る。
【0023】そこで、オンオフ制御部の1モジュールあ
たりの熱容量をhon[kW]、連続制御部の1モジュール
あたりの熱容量をhph[kW]とすると、 non・hon<Q<non・hon+nph・hph …(3) という関係式が成立するように、オンオフ制御部のモジ
ュール数non、連続制御部のモジュール数nphを選択す
れば、安定な制御が期待できる。
【0024】よって、熱容量Qに対応する熱容量の熱源
を制御する連続制御部、オンオフ制御部の組合せを図5
に示すように予め決定しておき、これをメモリ2に記憶
しておけば、温度制御を安定して行うことができる。
【0025】図5は加熱比率Tht/Tcyに応じて各種制
御モードM1、M2、M3が設定され、各種制御モード
に応じた連続制御部、オンオフ制御部の組合せを示して
いる。なお、連続制御ユニット10の制御定数である比
例ゲインKp、積分時間TI、微分時間TDも制御モード
に応じて異ならせている。たとえば、加熱比率Tht/T
cyが0.75未満0.5以上の範囲の場合は、制御モー
ドM2であり、25%の熱源11を制御するオンオフ制
御部16と50%の熱源13を制御する連続制御部18
が選択され、位相制御ユニット10の制御定数として比
例ゲインKp2、積分時間TI2、微分時間TD2が選択され
る。
【0026】図2は、連続制御部18の制御系をより詳
細に示したブロック図であり、同図に示すようにCPU
1で演算された0〜100%の操作量MVは、ディジタ
ル信号としてD/A変換器19に加えられる。D/A変
換器19では入力されたディジタル信号が、電流あるい
は電圧等のアナログ信号MVOに変換され、これが指令
値として電力制御器20に加えられる。電力制御器20
では、電圧あるいは電流の指令値MVOが電力PWに変
換され、これが熱源であるハロゲンランプ13に加えら
れる。ハロゲンランプは、投入された電力PWに応じて
発光し熱量HEATを負荷である純水14に伝える。
【0027】ここで、電流あるいは電圧MVOの電力P
Wへの変換、および電力PWの熱量HEATへの変換に
は、非線形性がある。しかし、この補正を演算で行うと
すると、CPU1にかかる演算の負荷が余りにも大きく
なる。そこで、操作量MVと熱量HEATとの関係を実
験あるいは演算によって予め求めておき、それをメモリ
2内にテーブルとして蓄えておくようにすれば、演算時
間の短縮、プログラムサイズの縮小を図ることができ
る。
【0028】以下、図3に示すフローチャートを参照し
て、図1の温度制御装置の起動時の動作について説明す
る。同図3に示すように、温度制御装置の電源投入後
(ステップ101)、モード切換スイッチSWが負荷熱
容量推定モードに切り換えられ(ステップ102)、図
示せぬ加熱開始スイッチがオンにされると、まず、その
オン時点での負荷14の出口温度PV_INITが初期
温度として記憶され(ステップ103)、温度差ΔT
(=SV−PV_INIT)を偏差erとし(ステップ
105)、この偏差erに応じて加熱を開始する(図4
参照;ステップ106)。
【0029】つぎに、負荷推定動作としてのオンオフ動
作、つまり流体14の温度PV_OUTが、目標温度S
V以下の場合100%の操作量を出力し、逆に温度PV
_OUTが目標温度SVよりも大きい場合に0%の操作
量を各制御部16、17および18に出力する処理がオ
ンオフ制御演算部3でなされる。なお、図4では連続制
御部18に加える操作量MVを示している(図4参照;
ステップ107)。
【0030】オンオフ動作中に、オン時間Thtとオンオ
フのサイクルの1周期Tcyが計測され、加熱比率Tht/
Tcy(図4参照)が負荷熱容量推定部4で演算される
(ステップ108)。演算された加熱比率Tht/Tcyに
図5が適用され、流体14の熱容量に適合した熱源の組
合せ、つまり熱源を制御すべき各制御手段16〜18の
組合せ、つまり制御モードM1、M2、M3のいずれか
が選択、決定される。決定された制御モードはメモリに
格納される(ステップ109)。
【0031】以下、モード切換スイッチSWが温度制御
モードに切り換えられ、偏差erが操作量演算部5に加
えられる。
【0032】負荷熱容量推定部4では、メモリから決定
された制御モードM1…を読み出し、負荷熱容量推定モ
ード時に選択されたオンオフ制御部16、17をオン状
態に固定する。一方、操作量演算部5は上記偏差erに
基づき操作量MVを演算し、これを連続制御部18の位
相制御ユニット10に加える処理を行う。これによって
連続制御部18は連続制御により温度制御を行う。な
お、この実施例では、連続制御部18は、常に選択され
る組合せ中に含まれるようになっている(図5参照)。
【0033】図5に示すように、加熱比率Tht/Tcyが
0.5未満の範囲の場合は、制御モードはM1であり、
50%の熱源13を制御する連続制御部18のみが選択
されるとともに、位相制御ユニット10の制御定数とし
て比例ゲインKp1、積分時間TI1、微分時間TD1が選択
され、連続制御部18のみを上記制御定数で動作させる
ことで温度制御がなされる。
【0034】また、加熱比率Tht/Tcyが0.75未満
0.5以上の範囲の場合は、制御モードはM2であり、
25%の熱源11を制御するオンオフ制御部16と50
%の熱源13を制御する連続制御部18が選択されると
ともに、位相制御ユニット10の制御定数として比例ゲ
インKp2、積分時間TI2、微分時間TD2が選択され、オ
ンオフ制御部16を動作させるとともに連続制御部18
を上記制御定数で動作させることで温度制御がなされ
る。
【0035】また、加熱比率Tht/Tcyが0.75以上
の範囲の場合は、制御モードはM3であり、すべての制
御部が選択されるとともに、位相制御ユニット10の制
御定数として比例ゲインKp3、積分時間TI3、微分時間
TD3が選択され、オンオフ制御部16、17を動作させ
るとともに連続制御部18を上記制御定数で動作させる
ことで温度制御がなされる。
【0036】この結果、現在の流体14の熱容量に適合
した最適な温度制御が、安定して精度よくなされること
になる。
【0037】以上、制御モードM1…に応じてメモリ内
に格納された制御定数Kp1…をそのまま使用する場合に
ついて示したが、必要に応じて制御定数Kp、TI、TD
を後述するリミットサイクル法などによって、再調整す
るようにしてもよい。このような再調整がなされるの
は、いわゆるオートチューニングモード時や制御精度が
一定値以下になった場合などである。
【0038】つぎに、温度制御中に外乱等が発生し、こ
れにより流体の流量等が変化した場合の制御について説
明する。
【0039】制御装置運転中に流体14の流量等が変化
すると、現在選択されている制御モードでは対処できな
くなり、位相制御ユニット10への操作量MVの出力
は、最小(=0%)となり能力過剰となるか、あるいは
最大(=100%)となり能力不足となる。
【0040】そこで、この実施例では、能力過剰、能力
不足に応じてオンオフ制御部を適宜動作、不動作にして
いる。
【0041】図6(a)はかかる場合の操作量MVの変
化の様子を示したものであり、温度制御モード時に操作
量MVが、予め設定された時間T1以上最小値(0%)
を示した場合には、能力過剰の場合なので、現在選択さ
れているオンオフ制御部のうちの1つ、たとえば制御部
17を不動作にさせ、供給熱量を減らすようにしている
(図6(b)参照)。また、同様に、温度制御モード時
に操作量MVが、予め設定された時間T2以上最大値
(100%)を示した場合は、能力不足の場合なので、
現在選択されているオンオフ制御部のうち1つ、たとえ
ば制御部17を動作させ、供給熱量を増加させるように
している(図6(b)参照)。
【0042】なお、この実施例では、制御部の動作不動
作、つまり熱源の増減を1つずつ行うようにしている
が、一度に2以上増減させるような実施も可能である。
【0043】また、設定時間に応じて熱源の増減を行う
ようにしているが、この代わりに図6(a)に示すよう
に操作量MVが最小値に移行するときの傾きAが一定値
以上となった場合に、あるいは操作量MVが最大値に移
行するときの傾きBが一定値以上となった場合に、それ
ぞれ熱源を減じ、あるいは増加させるようにしてもよ
い。また、目標値SVの変更に応じて熱源を増減させる
ような実施も可能である。
【0044】このように熱源の増減に応じて負荷14の
熱容量と加熱能力がバランスすると操作量が変化する。
【0045】そこで、制御モードの変化に応じて、各モ
ードごとに設定されメモリ内に格納されているKp、T
I、TDなどの制御定数に切り換えるようにしてもよく、
あるいは連続制御部18の制御定数を調整するようにし
てもよい。図7から図11はこの調整処理を説明する図
である。
【0046】図7は、連続制御部18の制御系をディジ
タルPID制御ブロックとして表したものである。図
中、wは目標値SVに相当し、eは偏差erに相当し、
uは操作量MVに相当し、yは制御量PV_OUTに相
当する。Tはサンプリング時間である。
【0047】PID補償器の連続時間制御則は、一般に
つぎの伝達関数で定義される。
【0048】 Gc=Kp(1+1/TI・s+TD・s) …(4) ここで、Kpは比例ゲイン、TIは積分時間、TDは微分
時間である。
【0049】図7のPID補償器22はディジタル補償
器であるので、上記(4)式を後退差分近似によって離
散時間速度型のPID制御則にすることができ、操作量
u(k)は、 u(k)=u(k−1)+(Kp+KI+KD)・e(k)−(Kp+2KD) ・e(k−1)+Kp・e(k−2) …(5) とサンプリング回数kの関数で表すことができる。
【0050】ここで、KI(=KpT/TI)は積分ゲイ
ン、KD(=KpTD/T)は微分ゲインであり、図7中
に伝達関数Gcを示す。
【0051】上記(5)式に含まれているKp、TI、T
Dの各定数は、制御システムに応じた固有の最適値に調
整する必要がある。
【0052】しかし、システムの置かれた環境、制御対
象によっては、Kp、TI、TDの調整は微妙であり、従
来、現場のエンジニアの経験に頼るところが大きかっ
た。
【0053】そこで、この実施例では、温度制御モード
時に、いわゆる閉ループ式のリミットサイクルチューニ
ング法を採用し、PIDチューニングの初心者でも、簡
単にPIDの調整を行うことができるようにしている。
【0054】すなわち、図8に示すように、PIDチュ
ーニング時には、PID補償器22にて偏差の正負に応
じて操作量がM、−Mとなる2位置のオンオフ制御を行
わせるようにし、図9(a)に示すようにリミットサイ
クルを生成するようにしている。なお、図9の横軸tは
時間である。
【0055】図9(a)のリミットサイクルの波形より
振幅X0を計測することができる。また、図9(b)の
操作量uのオンオフサイクルの波形より周期T0および
オン時間Thを計測することができる。
【0056】こうして計測された振幅X0等から比例ゲ
インKp等を下記表のごとく決定することができる。な
お、定値制御と追値制御の場合で値を異ならせるように
している。
【0057】 上記表において、A=8M/πX0 であり、αは補正
係数である。通常はα=1として比例ゲインKpの値を
算出するが、さらに最適な定数に近づけるため、補正係
数αを制御システムに応じて決定することができる。こ
のαの決定法には、特に決まったことはなく、ベテラン
オペレータの経験によって数値を決めてしまうとか、A
I手法を取り入れることも考えられるが、この実施例で
は、補正係数αは非線形要素の記述関数から次式(6)
のような演算から求めるようにする。
【0058】 α=√((1−cos(2Th/T0π))/2) …(6) なお、図10に示すようにPID補償器22で行うオン
オフ動作にヒステリシスを与えるようにしてもよい。な
お、図10中のΔは動作すきまである。このようにヒス
テリシスを与えているのは、制御対象によっては加熱時
間Th、または冷却時間T0−Thがサンプリング時間T
よりも小さくなった場合、α=0となり、比例ゲインK
p=0となってしまうことを抑えるためである。
【0059】図11に図10の制御系によりヒステリシ
スを有したオンオフ制御を行ったときの、制御量yの波
形および操作量uの波形を、図9と同様に示している。
なお、これら波形の振幅X0等からPID補償器22の
制御定数Kp等を決定する方法は図9の場合と同様であ
る。
【0060】このようにヒステリシスを与えた場合、そ
うでない場合よりも、制御量yの振幅X0が増加するこ
とが考えられるが、この増加分を含んだX0を直接用い
たとしても、結果的に補償器22のゲインは小さくなる
方向になるため、その影響で不安定な制御に至ることは
ないと考えられる。
【0061】以上のように、温度制御モード時に外乱等
によって流体の流量等が変化したとしても、上述するよ
うなPIDチューニングを行うことで、最適な制御定数
Kp等が決定され、安定した精度のよい制御を継続して
行うことができる。
【0062】なお、実施例では連続制御部がPID制御
を行う場合について示したが、他の制御、たとえばファ
ジー制御を行う場合にも本発明を適用することができ
る。この場合、PID制御における制御定数である比例
ゲイン、積分時間、微分時間について実施例において行
った処理と同様な処理を、ファジー制御における制御定
数であるメンバシップ関数等について行うようにすれば
よい。
【0063】なお、実施例では、制御部はオンオフ制御
部と連続制御部からなっているが、オンオフ制御部の
み、あるいは連続制御部のみから構成するようにしても
よい。また、実施例では制御部の合計数、つまり熱源の
合計数を3としているが、これ以上にすることもでき、
また場合によっては合計数が2であってもよい。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、流
体の熱容量に適合した熱源を制御する制御手段の組合せ
によって温度制御を行うようにしたので、温度制御が安
定して精度よく行われる。また、温度制御中に外乱等が
生じて流体の流量等が変化したとしても、この変化に応
じて最適な組合せが選択し直され温度制御が行われるの
で、外乱にかかわらず精度のよい制御を継続して行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る流体の温度制御装置の実施
例の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は図1に示す連続制御部の制御系の構成を
示しブロック図である。
【図3】図3は図1のCPUで実行される処理手順を示
すフローチャートで、図1に示す装置の起動時の処理の
みを示す図である。
【図4】図4は図3に示す処理を説明するために用いた
グラフであり、オンオフ制御が行われる際の流体の温度
の変化の様子および連続制御部に加えられる制御量の変
化の様子を示すグラフである。
【図5】図5は図3に示す処理を説明するために用いた
図であり、演算された加熱比率に対応する各制御部の組
合せを示す図である。
【図6】図6は連続制御部による温度制御中に制御能力
過剰ないしは能力不足となった場合に、オンオフ制御部
の動作不動作を指示する様子を示すグラフである。
【図7】図7は図1に示す連続制御部の制御系をディジ
タルPID制御ブロックとして示したブロック図であ
る。
【図8】図8は図7に示すPID補償器がオンオフ制御
を行うときの制御系のブロック図である。
【図9】図9は図8に示す制御系によりオンオフ制御が
なされたときの制御量と操作量の変化の様子を示すグラ
フである。
【図10】図10は図9のPID補償器で行われるオン
オフ動作にヒステリシスを与えたときの制御系のブロッ
ク図である。
【図11】図11は図10にに示す制御系によりオンオ
フ制御がなされたときの制御量と操作量の変化の様子を
示すグラフである。
【符号の説明】
3 オンオフ制御演算部 4 負荷熱容量推定部 5 操作量演算部 11 熱源 12 熱源 13 熱源 14 負荷 16 オンオフ制御部 17 オンオフ制御部 18 連続制御部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の目標温度と該流体の現在温度
    との偏差に応じて熱源で発生する熱を前記流体に供給す
    る制御手段を、複数の熱源ごとに設け、これら複数の制
    御手段の中から各制御手段の組合せを適宜選択し前記流
    体を目標温度に制御する流体の温度制御装置において、 前記偏差の極性に応じて前記流体への熱の供給をオンオ
    フする制御を前記複数の制御手段のすべてに行わせ、オ
    ンオフの1周期に対するオン時間の比を演算し、該演算
    された比に基づいて前記流体の熱容量を推定し、該推定
    された熱容量に対応する熱容量の熱源を制御する各制御
    手段の組合わせを前記複数の制御手段の中から選択し、 該選択された組合せの制御手段に温度制御を行わせ、前
    記流体の温度を目標温度に制御するようにした流体の温
    度制御装置。
  2. 【請求項2】 流体の目標温度と該流体の現在温度
    との偏差の極性に応じて熱源で発生する熱の流体への供
    給をオンオフするオンオフ制御を行うオンオフ制御手段
    または前記偏差に基づいて熱源で発生する熱を前記流体
    に連続的に供給する連続制御を行う連続制御手段を、複
    数の熱源ごとに設け、これら複数の制御手段の中から各
    制御手段の組合せを適宜選択し前記流体を目標温度に制
    御する流体の温度制御装置において、 すべてのオンオフ制御手段にオンオフ制御を行わせると
    ともにすべての連続制御手段にオンオフ制御を行わせ、
    オンオフの1周期に対するオン時間の比を演算し、該演
    算された比に基づいて前記流体の熱容量を推定し、該推
    定された熱容量に対応する熱容量の熱源を制御する各制
    御手段の組合わせを前記複数のオンオフ制御手段および
    連続制御手段の中から選択し、 該選択された各制御手段の組合せ中のオンオフ制御手段
    にオンオフ制御を行わせるとともに、前記選択された組
    合せ中の連続制御手段に連続制御を行わせ、前記流体の
    温度を目標温度に制御するようにした流体の温度制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記選択される各制御手段の組合せ
    中には、前記連続制御手段が常に含まれており、 前記連続制御手段は所定の制御定数に基づく所定の制御
    を行う制御手段であり、前記選択される各制御手段の組
    合せごとに、前記連続制御手段の制御に使用される前記
    所定の制御定数の各値が予め定められている請求項2記
    載の流体の温度制御装置。
  4. 【請求項4】 前記オンオフ制御手段および前記連
    続制御手段の合計数は2以上であり、前記選択される各
    制御手段の組合せ中には、前記連続制御手段が常に含ま
    れており、 前記流体の温度制御中に、前記連続制御手段の操作量が
    最小値となった場合に、温度制御を行うオンオフ制御手
    段を減少させるとともに、前記連続制御手段の操作量が
    最大値となった場合に、温度制御を行うオンオフ制御手
    段を増加させるようにした請求項2記載の流体の温度制
    御装置。
  5. 【請求項5】 前記連続手段はPID制御を行う制
    御手段であり、前記流体の温度制御中に前記連続制御手
    段にオンオフ制御を行わせ、リミットサイクルを生成さ
    せ、このリミットサイクル波形の振幅とオンオフの1周
    期とオン時間とに基づいて前記連続制御手段の制御に使
    用される比例ゲイン、積分時間、微分時間の各値を変化
    させるようにした請求項2記載の流体の温度制御装置。
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