JPH07209315A - 電磁式回転センサ - Google Patents

電磁式回転センサ

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JPH07209315A
JPH07209315A JP728094A JP728094A JPH07209315A JP H07209315 A JPH07209315 A JP H07209315A JP 728094 A JP728094 A JP 728094A JP 728094 A JP728094 A JP 728094A JP H07209315 A JPH07209315 A JP H07209315A
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rotor
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magnetic
rotation sensor
outer peripheral
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JP728094A
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Inventor
Takeshi Sugiyama
武史 杉山
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、安価かつ軽量で、低騒音の電磁
式回転センサを提供することを目的とする。 【構成】 被検知ロータ20の外周部は、周方向に一定
ピッチで打抜き部22が形成された磁性板21により構
成され、この磁性板21の打抜き部22が非磁性体部
を、磁性板21の打抜き部22間の残存部23が磁性体
部をそれぞれ構成している。そして、この被検知ロータ
20は、その外周部を例えば磁気抵抗素子および磁石を
備えたセンサ部に所定間隙をもって対向して配設されて
いる。そこで、被検知ロータ20の回転により、センサ
部に対向する部位を磁性体部と非磁性体部とが交互に通
過し、磁気抵抗素子を通る磁束密度が変化し、被検知ロ
ータ20の変位や回転数が検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば電気自動車用
モータの変位や回転数を検出するために用いられる電磁
式回転センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば電気自動車においては、運転者の
意図、つまりアクセル開度に応じて、走行用モータのト
ルクと回転速度を制御する必要がある。この場合、走行
用モータには直流モータや交流モータのいずれでも使用
できるが、近年においては、高効率、小型軽量、かつ、
安価な交流の誘導モータが多く使用されている。
【0003】さて、誘導モータの可変速制御方式として
は、インバータを用いたすべり周波数制御やベクトル制
御が広く知られているが、これらの制御においては、モ
ータの回転数を検出することが必要となる。そして、こ
のようなモータの回転数の検出には電磁式回転センサが
広く使用されている。
【0004】図9は従来の電磁式回転センサを組み込ん
だ電気自動車用の走行モータを示す断面図である。図に
おいて、1は回転子、2は固定子、3は回転子1のシャ
フト1aの一端部側に配置された電磁式回転センサであ
る。この電磁式回転センサ3は、シャフト1aの一端に
取り付けられた被検知ロータ10と、被検知ロータ10
の外周部に対向して所定間隙をもって配置され、この被
検知ロータ10の回転を検知する検知手段としてのセン
サ部11と、センサ部11からの信号を受け、回転子1
の変位、回転数を検出する回転検出回路12とから構成
されている。
【0005】図10は従来の電磁式回転センサにおける
被検知ロータ10とセンサ部11との詳細を示す図、図
11はセンサ部11における磁気抵抗素子の接続状態を
示す図である。被検知ロータ10は、外周部の周方向に
凸部10aと凹部10bとが一定のピッチで複数形成さ
れた、磁性体から構成される歯車(磁性歯車)であり、
シャフト1aの回転に伴い矢印方向に回転される。セン
サ部11は磁界の強さによって電気抵抗が変化する第1
磁気抵抗素子11aおよび第2磁気抵抗素子11bと、
この下方に配置される磁石11cとから構成されてい
る。そして、第1磁気抵抗素子11aと第2磁気抵抗素
子11bとは互いに直列に接続されているとともに、第
1磁気抵抗素子11aの一端部側には一定の電圧(V
c)が印加され、第2磁気抵抗素子11bの他端部側は
接地されている。また、第1および第2磁気抵抗素子1
1a,11bの接続部側が出力端11dとなっていて、
この出力端11dが回転検出回路12に接続されてい
る。
【0006】つぎに、従来の電磁式回転センサ3の動作
を図12および図13を参照しつつ説明する。まず、固
定子2側に発生された回転磁界と回転子1側への通電と
により、回転子1は回転し、シャフト1aを介して、電
磁式回転センサ3の被検知ロータ10を回転させる。そ
して、被検知ロータ10の回転にともなって、被検知ロ
ータ10の外周部に形成された凸部10aと凹部10b
とがセンサ部11に対向する部位を交互に通過する。そ
こで、図12の(a)で示されるように、被検知ロータ
10の凸部10aが第1磁気抵抗素子11aの上方にあ
る場合、この第1磁気抵抗素子11aに対する磁石11
cからの磁束密度が増加するため、第1磁気抵抗素子1
1aの電気抵抗値が、例えば増加し、出力端11dの電
圧値は、図13中(a)で示されるように低くなる。ま
た、図12の(b)で示されるように、被検知ロータ1
0の凸部10aが第1および第2磁気抵抗素子11a,
11bの間まで移動すると、第1および第2磁気抵抗素
子11a,11bの電気抵抗値は中間的な値となり、出
力端11dの電圧値は図13中(b)で示されるように
Vc/2となる。
【0007】さらに、図12の(c)で示されるように
被検知ロータ10の凸部10aが第2磁気抵抗素子11
bの上方まで移動すると、第2磁気抵抗素子11bに対
する磁石11cからの磁束密度が増加するため、第2磁
気抵抗素子11bの電気抵抗値が増加し、出力端11d
の電圧値は図13中(c)で示されるように大きくな
る。また、被検知ロータ10の凸部10aが第1および
第2磁気抵抗素子11a,11bのいずれの上にもない
場合、すなわち、凹部10bのみがある場合、第1およ
び第2磁気抵抗素子11a,11bの固有の抵抗値によ
って、出力端11dの電圧値はVc/2となる。
【0008】したがって、第1および第2磁気抵抗素子
11a,11bに被検知ロータ10の一対の凸部10a
と凹部10bとが通過することにより、図13で示され
る電圧波形が回転検出回路12側に出力されることにな
るため、この回転検出回路12によって、被検知ロータ
10の回転量、すなわち被検知体である走行モータの回
転数が検出されることとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記電
磁式回転センサ3の被検知ロータ10は、図14で示さ
れるように、モジュール0.4程度のインボリュード歯
車から構成され、歯数も、走行モータの低速回転時の検
出能を確保するため500程度となっている。このた
め、被検知ロータ10の製作にあたり、多数の歯切り加
工を行なう必要があり、この電磁式回転センサのコスト
高を招いてしまうという課題があった。また、この被検
知ロータ10は磁性体材料である肉厚の低炭素鋼等から
構成されるため重量が大きくなり、小形軽量化が望まれ
る車両用部品としては、この被検知ロータ10は好まし
くないという課題もあった。さらに、この電磁式回転セ
ンサ3では、被検知ロータ10の高速回転時に被検知ロ
ータ10の凸部10aと凹部10bとで風切り音が発生
し、騒音値が大きくなってしまうという課題もあった。
【0010】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、安価かつ軽量で、低騒音の電磁式
回転センサを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の発明
は、磁性体部と非磁性体部とが外周部の周方向に交互に
一定ピッチで形成され、被検知体の回転に同期して回転
する円板状の被検知ロータと、被検知ロータの外周部に
対向して配設された検知手段とを備え、被検知ロータの
回転により磁性体部と非磁性体とを検知手段側に交互に
近接させて被検知体の変位・回転数を検出する電磁式回
転センサにおいて、被検知ロータの外周部が、周方向に
一定ピッチで打抜き部が形成された磁性板で構成されて
いるものである。
【0012】また、この発明の第2の発明は、上記第1
の発明において、被検知ロータが、周方向に一定ピッチ
で打抜き部が形成されたリング状の磁性板からなる外周
部と、このリング状の磁性板からなる外周部を支持する
非磁性体からなる支持部とから構成されているものであ
る。
【0013】また、この発明の第3の発明は、上記第1
の発明において、被検知ロータが、周方向に一定ピッチ
で打抜き部が形成されたリング状の磁性板を非磁性樹脂
により一体成形して構成されているものである。
【0014】
【作用】この電磁式回転センサでは、被検知ロータの外
周部の磁性体部と非磁性体部とを検知手段に交互に近接
させ、例えば磁束密度の大小等に起因して、この検知手
段側に磁性体部と非磁性体部とを認識させて、被検知ロ
ータの変位、回転数を検出している。
【0015】この発明の第1の発明では、被検知ロータ
の外周部が、周方向に一定ピッチで打抜き部が形成され
た磁性板で構成されているので、打抜き部が非磁性体部
を、打抜き部間の残存部が磁性体部をそれぞれ構成する
ことになる。そこで、被検知ロータの外周部の磁性体部
と非磁性体部とを、繁雑な歯切り加工を必要とせず、簡
単な打ち抜き加工により形成でき、また磁性板を薄肉で
形成でき、被検知ロータの構成の簡単化と軽量化が図ら
れている。さらに、被検知ロータの外周部の凹凸が軽減
され、被検知ロータの回転にともなう風切り音の発生が
抑えられる。
【0016】また、この発明の第2の発明では、被検知
ロータが、周方向に一定ピッチで打抜き部が形成された
リング状の磁性板からなる外周部と、このリング状の磁
性板を支持する非磁性体からなる支持部とから構成され
ているので、支持部に低炭素鋼等の磁性体材料に比べて
低比重金属であるアルミニウム等を用いることができ、
被検知ロータの一層の軽量化が図られる。
【0017】また、この発明の第3の発明では、被検知
ロータが、周方向に一定ピッチで打抜き部が形成された
リング状態の磁性板を非磁性樹脂により一体成形して構
成されているので、磁性体板の打抜き部内にも樹脂が満
たされ、この被検知ロータは外周部に凹凸のないものと
なる。そこで、非検知ロータの回転にともなう風切り音
の発生が防止される。
【0018】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。 実施例1.図1はこの発明の実施例1に係る電磁式回転
センサの被検知ロータを示す一部破断斜視図、図2はこ
の被検知ロータを示す部分的断面図である。
【0019】図において、20は電磁式回転センサ3の
被検知ロータである。この被検知ロータ20は、磁性材
料である低炭素鋼の鋼板を円形の盆状に絞り加工した
後、外周部の磁性板となる折曲部21にプレス抜き加工
により矩形状の打抜き部22を周方向に所定ピッチで形
成したものである。この場合、この折曲部21はセンサ
部11に近接するように配置されており、非磁性体部と
なる打抜き部22と打抜き部22間の磁性体部となる残
存部23とが、交互にセンサ部11に所定間隙をもって
対向した状態となっている。24は電気自動車の走行用
モータのシャフト1aに嵌め込まれる取付孔である。な
お、電磁式回転センサ3の被検知ロータ20以外の構成
は図9ないし図11で示したものと同一である。
【0020】ここで、被検知ロータ20の折曲部21の
板厚tは、磁気特性上被検知ロータ10の歯丈分あれば
充分であり、歯丈がモジュールmの2.25倍とする
と、 t=0.4×2.25=0.9mm となる。したがって、折曲部21の板厚tが0.9mm
以上となる鋼板を用いてこの被検知ロータ20を製作す
るようにすればよい。また、打抜き部22と残存部23
間の中心間距離Lは、被検知ロータ10の凸部10aの
円周ピッチの1/2であればよいので、 L=π×m/2=0.63mm となる。さらに、被検知ロータ20の外径Dは、被検知
ロータ10のピッチ円の直径と同一であればよく、被検
知ロータ10の凸部10aの数(歯数)zを500とす
れば、 D=m×z=0.4×500=200mm となる。
【0021】なお、打抜き部22や残存部23の、被検
知ロータ10の周方向サイズは、センサ部11の出力端
11dにおける出力信号が、図13で示されるような電
圧波形で検出できるようなサイズであるものとする。
【0022】つぎに、この電磁式回転センサの動作につ
いて説明する。電気自動車の走行モータの作動により、
電磁式回転センサ3の被検知ロータ20も回転する。こ
の場合、この被検知ロータ20の残存部23は被検知ロ
ータ10の凸部10aと同様に機能する。すなわち、残
存部23が、図12の(a)で示されるように、センサ
部11の第1磁気抵抗素子11a上にあれば、センサ部
11の出力端11dの電圧値は小さくなり、残存部23
が、図12の(b)で示されるように、センサ部11の
第1および第2磁気抵抗素子11a,11bの中間位置
にあれば、センサ部11の出力端11dの電圧値は中間
値となる。また残存部23が図12の(c)で示される
ようにセンサ部11の第2磁気抵抗素子11b上にあれ
ば、センサ部11の出力端11dの電圧値は大きくな
る。
【0023】したがって、この被検知ロータ20を使用
した電磁式回転センサ3においても、従来の被検知ロー
タ10を使用した電磁式回転センサ3と同様に走行モー
タの変位、回転数が検出できることとなる。この場合、
被検知ロータ20は薄い鋼板を絞り加工するとともに、
プレス抜き加工することにより形成されるため、従来の
煩雑な歯切り加工をすることなく被検知ロータ20を製
作でき、生産性を向上できるとともに、この被検知ロー
タ20の軽量化を図ることができるようになる。また、
被検知ロータ20の外表面には大きな凹凸部がないた
め、この被検知ロータ20により風切り音が発生するこ
とはない。すなわち、この被検知ロータ20を使用した
電磁式回転センサ3では、高生産性、軽量化、低コスト
化および低騒音化を達成できることとなる。
【0024】実施例2.上記実施例1では、被検知ロー
タ20の外周部に折曲部21を設け、折曲部21に打抜
き部22を周方向に所定ピッチで形成するものとしてい
るが、この実施例2では、図3で示されるように、被検
知ロータ20に折曲部21を設けず、円板状の磁性板の
外周部に周方向に所定ピッチで打抜き部22を設けるも
のとしている。
【0025】この実施例2では、被検知ロータ20の打
抜き部22に対向させるようにセンサ部11を配置させ
ることにより、上記実施例1と同様に動作する。したが
って、この実施例2によれば、上記実施例1の電磁式回
転センサ3と同様な効果を得ることができる。さらに、
円板状の磁性板の外周部に周方向に所定ピッチで打抜き
部22を形成して被検知ロータ20を構成しているの
で、上記実施例1のように被検知ロータ20の外周部に
折曲部21を形成する絞り加工の必要がなく、被検知ロ
ータ20の製作が一層容易となり、生産性および低コス
ト化をより向上させることができる。
【0026】実施例3.図4はこの発明の実施例3に係
る電磁式回転センサの被検知ロータを示す部分的断面図
である。
【0027】図において、30は電磁式回転センサ3の
被検知ロータである。この被検知ロータ30は、磁性材
料である低炭素鋼からなる帯鋼板に、所定ピッチで打抜
き部31aを形成したものを筒状に丸めた磁性板として
の被検知リング31と、この被検知リング31に圧入ま
たは焼きばめによって挿入される、外周部に屈曲部を有
した円板状の支持部32とから構成されている。この支
持部32は、例えばアルミニウムのような低比重金属か
ら構成されており、その中央部には、この支持部32
を、例えば電気自動車の走行モータのシャフト1aに取
り付けるための取付孔32aが形成されている。
【0028】この被検知ロータ30においても、この被
検知ロータ30の外周部に、被検知リング31により非
磁性体部となる打抜き部31aと打抜き部31a間の磁
性体部となる残存部とが形成されるため、上記実施例1
の被検知ロータ20と同様な機能を有することとなる。
したがって、この実施例3によれば、上記実施例1の電
磁式回転センサ3と同様な効果を得ることができる。さ
らに、被検知ロータ30の支持部32を軽量な金属で構
成することができ、電磁式回転センサ3の軽量化を一層
図ることができるようになる。
【0029】実施例4.上記実施例3では、帯鋼板に所
定ピッチで打抜き部31aを形成したものを筒状に丸め
て被検知リング31を形成するものとしているが、この
実施例4では、図5で示されるように、帯状のアングル
材を筒状に丸め、その立ち上がり部に所定ピッチで打抜
き部31aを形成して被検知リング31を形成するもの
とし、同様の効果を奏する。
【0030】実施例5.図6はこの発明の実施例5に係
る電磁式回転センサの被検知ロータを示す部分的断面図
である。
【0031】図において、40は電磁式回転センサ3の
被検知ロータである。この被検知ロータ40は、磁性材
料である低炭素鋼からなる帯鋼板に、所定ピッチで打抜
き部41aを形成したものを筒状に丸めた磁性板として
の被検知リング41と、非磁性樹脂により被検知リング
41内を満たすように形成された円板状の支持部42と
から構成されている。すなわち、被検知リング41を型
内に配置させ、型内に非磁性樹脂を注入硬化させて、被
検知リング41と支持部42とを一体に成形することに
より、被検知リング41を支持部42の外周部端面に埋
め込んだ状態の被検知ロータ40が容易に製作される。
なお、42aは走行用モータのシャフト1aへの取付孔
である。
【0032】この被検知ロータ40も上記実施例1の被
検知ロータ20と同様な機能を有するため、この被検知
ロータ40を使用した電磁式回転センサ3も上記実施例
1の電磁式回転センサ3と同様な効果を得ることができ
る。この場合、被検知リング41の打抜き部41a内に
も樹脂が充填されるため、被検知リング41の外周面に
は全く凹凸がなくなる。このため、被検知ロータ40に
よる風切り音がさらに小さくなり、この電磁式回転セン
サ3のさらなる低騒音化を達成できる。また、外周面に
凹凸がない分、被検知ロータ40の外周部の仕上げ加工
も容易となり、被検知ロータ40とセンサ部11とのギ
ャップを容易に一定にできて、この電磁式回転センサ3
の検出精度の向上を図ることができるようになる。
【0033】実施例6.上記実施例5では、帯鋼板に所
定ピッチで打抜き部41aを形成したものを筒状に丸め
て被検知リング41を形成し、これを非磁性樹脂により
一体成形して支持部42の外周部端面に埋め込んだ状態
で被検知リング40を形成するものとしているが、この
実施例6では、図7で示されるように、帯鋼板を所定ピ
ッチで打抜き部41aを形成したものを平板状に丸めて
被検知リング41を形成し、これを非磁性樹脂により一
体成形して支持部42の外周部側面に埋め込んだ状態の
被検知ロータ40を形成するものとし、同様の効果を奏
する。
【0034】実施例7.上記実施例1では、磁界の強さ
によって電気抵抗が変化する第1および第2磁気抵抗素
子11a,11bと、この下方に配置された磁石11c
とから構成されたセンサ部11を用いるものとしている
が、この実施例7では、図8に示されるように、磁石1
3aにコイル13bを巻回してなるセンサ部13を用い
るものとしている。この場合、センサ部13は、磁石1
3aが被検知ロータ20の外周部に相対して所定間隙を
もって配置されている。
【0035】このセンサ部13は、被検知ロータ20が
回転することにより、磁石13aと相対する部位を打抜
き部22と残存部23とが交互に通過し、磁石13aと
被検知ロータ20との間の磁気抵抗が変動して、磁石1
3aの磁束に変化を起こさせる。そして、コイル13b
の両端には磁石13aの磁束の変化に応じて電圧が出力
され、磁石13aと残存部23との位置関係が、相対す
る状態に移行しようとする時および相対しない状態に移
行しようとする時、磁束変化が最大となり、コイル13
bの両端の出力電圧のピークが得られる。したがって、
コイル13bの両端の出力電圧のピークをカウントする
ことにより、被検知ロータ20の変位や回転数が検出さ
れる。このように、このセンサ部13も上記実施例1の
センサ部11と同様な機能を有するため、このセンサ部
13を使用した電磁式回転センサ3も上記実施例1の電
磁式回転センサ3と同様な効果を得ることができる。
【0036】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0037】この発明の第1の発明によれば、周方向に
一定ピッチで打抜き部が形成された磁性板で被検知ロー
タの外周部が構成されているので、繁雑な歯切り加工を
施すことなく磁性体部と非磁性体部とが形成され、薄板
の磁性板を用いることができ、さらに外周部の凹凸が軽
減され、安価かつ軽量で、低騒音の電磁式回転センサが
得られる。
【0038】また、この発明の第2の発明によれば、上
記第1の発明において、被検知ロータが、周方向に一定
ピッチで打抜き部が形成されたリング状の磁性板からな
る外周部と、このリング状の磁性板からなる外周部を支
持する非磁性体からなる支持部とから構成されているの
で、上記第1の発明の効果に加えて、支持部を非磁性体
からなる低比重材料で構成でき、一層の軽量化を図るこ
とができる。
【0039】また、この発明の第3の発明によれば、上
記第1の発明において、被検知ロータが、周方向に一定
ピッチで打抜き部が形成されたリング状の磁性板を非磁
性樹脂により一体成形して構成されているので、上記第
1の発明の効果に加えて、被検知ロータの製作が簡易と
なるとともに、被検知ロータの外周部に全く凹凸がなく
なり、一層の低騒音化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1に係る電磁式回転センサの
被検知ロータを示す斜視図である。
【図2】この発明の実施例1に係る電磁式回転センサの
被検知ロータを示す部分的断面図である。
【図3】この発明の実施例2に係る電磁式回転センサの
被検知ロータを示す斜視図である。
【図4】この発明の実施例3に係る電磁式回転センサの
被検知ロータを示す部分的断面図である。
【図5】この発明の実施例4に係る電磁式回転センサの
被検知ロータを示す部分的断面図である。
【図6】この発明の実施例5に係る電磁式回転センサの
被検知ロータを示す部分的断面図である。
【図7】この発明の実施例6に係る電磁式回転センサの
被検知ロータを示す部分的断面図である。
【図8】この発明の実施例7に係る電磁式回転センサを
示す部分的断面図である。
【図9】従来の電磁式回転センサを組み込んだ電気自動
車用の走行用モータを示す断面図である。
【図10】従来の電磁式回転センサの詳細図である。
【図11】従来の電磁式回転センサにおける磁気抵抗素
子の接続状態を示す図である。
【図12】従来の電磁式回転センサの作用説明図であ
る。
【図13】従来の電磁式回転センサのセンサ部の出力電
圧波形を示すグラフである。
【図14】従来の電磁式回転センサの被検知ロータを示
す斜視図である。
【符号の説明】
11 センサ部(検知手段) 13 センサ部(検知手段) 20 被検知ロータ 21 折曲部(磁性板) 22 打抜き部(非磁性体部) 23 残存部(磁性体部) 30 被検知ロータ 31 被検知リング(磁性板) 31a 打抜き部(非磁性体部) 32 支持部 40 被検知ロータ 41 被検知リング(磁性板) 41a 打抜き部(非磁性体部) 42 支持部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体部と非磁性体部とが外周部の周方
    向に交互に一定ピッチで形成され、被検知体の回転に同
    期して回転する円板状の被検知ロータと、前記被検知ロ
    ータの外周部に対向して配設された検知手段とを備え、
    前記被検知ロータの回転により前記磁性体部と前記非磁
    性体とを前記検知手段側に交互に近接させて前記被検知
    体の変位・回転数を検出する電磁式回転センサにおい
    て、前記被検知ロータの外周部が、周方向に一定ピッチ
    で打抜き部が形成された磁性板で構成されていることを
    特徴とする電磁式回転センサ。
  2. 【請求項2】 被検知ロータが、周方向に一定ピッチで
    打抜き部が形成されたリング状の磁性板からなる外周部
    と、このリング状の磁性板からなる外周部を支持する非
    磁性体からなる支持部とから構成されていることを特徴
    とする請求項1記載の電磁式回転センサ。
  3. 【請求項3】 被検知ロータが、周方向に一定ピッチで
    打抜き部が形成されたリング状の磁性板を非磁性樹脂に
    より一体成形して構成されていることを特徴とする請求
    項1記載の電磁式回転センサ。
JP728094A 1994-01-26 1994-01-26 電磁式回転センサ Pending JPH07209315A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998046968A1 (fr) * 1997-04-16 1998-10-22 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Codeur magnetique

Cited By (2)

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WO1998046968A1 (fr) * 1997-04-16 1998-10-22 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Codeur magnetique
KR100573461B1 (ko) * 1997-04-16 2006-04-24 가부시키가이샤 야스카와덴키 자기식 엔코더장치

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