JPH07208719A - 飛灰の溶融における前処理方法およびその装置 - Google Patents
飛灰の溶融における前処理方法およびその装置Info
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- JPH07208719A JPH07208719A JP513894A JP513894A JPH07208719A JP H07208719 A JPH07208719 A JP H07208719A JP 513894 A JP513894 A JP 513894A JP 513894 A JP513894 A JP 513894A JP H07208719 A JPH07208719 A JP H07208719A
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- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 捕集した飛灰を溶融処理するに当たり、前処
理として飛灰を造粒しておく飛灰の溶融における前処理
方法、および、飛灰と水を混練する混練機と、混練した
飛灰を造粒する造粒機とからなる飛灰造粒装置を飛灰溶
融炉の前工程に設けた飛灰の溶融における前処理装置、
および、飛灰と水を混練する混練機と、混練した飛灰を
造粒する造粒機とからなる飛灰造粒装置と、造粒した飛
灰を硬化させる通気養生装置とを飛灰溶融炉の前工程に
設けた飛灰の溶融における前処理装置である。 【効果】 溶融工程において飛散灰量を少なくしスラグ
化率を大幅に向上させることができる。
理として飛灰を造粒しておく飛灰の溶融における前処理
方法、および、飛灰と水を混練する混練機と、混練した
飛灰を造粒する造粒機とからなる飛灰造粒装置を飛灰溶
融炉の前工程に設けた飛灰の溶融における前処理装置、
および、飛灰と水を混練する混練機と、混練した飛灰を
造粒する造粒機とからなる飛灰造粒装置と、造粒した飛
灰を硬化させる通気養生装置とを飛灰溶融炉の前工程に
設けた飛灰の溶融における前処理装置である。 【効果】 溶融工程において飛散灰量を少なくしスラグ
化率を大幅に向上させることができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、都市ごみや産業廃棄
物、さらには下水処理汚泥などの廃棄物の焼却炉から排
出される排ガスに同伴する飛灰を溶融処理して、無害化
および減容化をはかる飛灰の溶融処理に関し、より詳細
には、飛灰の溶融に当たりこれを前処理しておく飛灰の
前処理方法、およびその方法に使用される装置に関する
ものである。本発明が適用できる飛灰は、上記のものの
ほか、石炭焚火力発電所の電気集塵機から排出されるフ
ライアッシュでもあり得る。
物、さらには下水処理汚泥などの廃棄物の焼却炉から排
出される排ガスに同伴する飛灰を溶融処理して、無害化
および減容化をはかる飛灰の溶融処理に関し、より詳細
には、飛灰の溶融に当たりこれを前処理しておく飛灰の
前処理方法、およびその方法に使用される装置に関する
ものである。本発明が適用できる飛灰は、上記のものの
ほか、石炭焚火力発電所の電気集塵機から排出されるフ
ライアッシュでもあり得る。
【０００２】
【従来の技術】廃棄物焼却炉から出る排ガスには焼却残
渣のダスト、場合によっては排ガス中に含まれる塩化水
素ガスを除去するために煙道に消石灰を吹き込み脱塩化
水素を行った後のダストが含まれる。このようなダスト
すなわち飛灰は、平均粒径数十μｍの乾燥した粉体であ
る。
渣のダスト、場合によっては排ガス中に含まれる塩化水
素ガスを除去するために煙道に消石灰を吹き込み脱塩化
水素を行った後のダストが含まれる。このようなダスト
すなわち飛灰は、平均粒径数十μｍの乾燥した粉体であ
る。
【０００３】この飛灰をそのまま灰溶融炉に供給する
と、粒子が小さい為に灰溶融炉内で多量の飛灰が排ガス
とともに飛散しスラグ化率（供給飛灰に対する生成スラ
グ量の比）が小さく、溶融効率が悪かった。
と、粒子が小さい為に灰溶融炉内で多量の飛灰が排ガス
とともに飛散しスラグ化率（供給飛灰に対する生成スラ
グ量の比）が小さく、溶融効率が悪かった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の実情
に鑑み、捕集した飛灰を溶融処理するに当たり、飛灰に
適当な前処理を施すことにより、溶融工程において飛散
灰量を少なくしスラグ化率を向上させることができる方
法およびその装置を提供することを目的とするものであ
る。
に鑑み、捕集した飛灰を溶融処理するに当たり、飛灰に
適当な前処理を施すことにより、溶融工程において飛散
灰量を少なくしスラグ化率を向上させることができる方
法およびその装置を提供することを目的とするものであ
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明による飛灰の溶融
における前処理方法は、上記目的を達成すべく工夫され
たものであって、捕集した飛灰を溶融処理するに当た
り、前処理として飛灰を造粒しておくことを特徴とする
ものである。
における前処理方法は、上記目的を達成すべく工夫され
たものであって、捕集した飛灰を溶融処理するに当た
り、前処理として飛灰を造粒しておくことを特徴とする
ものである。
【０００６】本発明による前処理方法において、必要に
応じて、造粒前に飛灰に融点降下助剤を添加する。融点
降下助剤としてはアルミナ（Ａｌ2 Ｏ3 ）、シリカ（Ｓ
ｉＯ2 ）、Ｎａ2 ＣＯ3 、ホタル石などが用いられる。
応じて、造粒前に飛灰に融点降下助剤を添加する。融点
降下助剤としてはアルミナ（Ａｌ2 Ｏ3 ）、シリカ（Ｓ
ｉＯ2 ）、Ｎａ2 ＣＯ3 、ホタル石などが用いられる。
【０００７】本発明による前処理方法を実施するための
装置は、飛灰と水を混練する混練機と、混練した飛灰を
造粒する造粒機とからなる飛灰造粒装置を飛灰溶融炉の
前工程に設けたことを特徴とするものである。
装置は、飛灰と水を混練する混練機と、混練した飛灰を
造粒する造粒機とからなる飛灰造粒装置を飛灰溶融炉の
前工程に設けたことを特徴とするものである。
【０００８】本発明による前処理方法を実施するための
もう１つの装置は、飛灰と水を混練する混練機と、混練
した飛灰を造粒する造粒機とからなる飛灰造粒装置と、
造粒した飛灰を硬化させる通気養生装置とを飛灰溶融炉
の前工程に設けたことを特徴とするものである。粒状飛
灰の通気養生は、造粒物の硬化の他に、粒状飛灰が団子
状になるのを防止して、溶融炉への投入を容易ならしめ
る作用を果たす。
もう１つの装置は、飛灰と水を混練する混練機と、混練
した飛灰を造粒する造粒機とからなる飛灰造粒装置と、
造粒した飛灰を硬化させる通気養生装置とを飛灰溶融炉
の前工程に設けたことを特徴とするものである。粒状飛
灰の通気養生は、造粒物の硬化の他に、粒状飛灰が団子
状になるのを防止して、溶融炉への投入を容易ならしめ
る作用を果たす。
【０００９】これらの前処理装置において、飛灰に融点
降下助剤を添加する薬剤添加装置を混練機に設けること
もある。
降下助剤を添加する薬剤添加装置を混練機に設けること
もある。
【００１０】造粒機としては、回転皿型転動造粒機、押
出型造粒機、撹拌造粒機などが適宜使用される。
出型造粒機、撹拌造粒機などが適宜使用される。
【００１１】
【作用】廃棄物の多くは廃棄物中に石灰や硫黄分、塩素
分などを含み、焼却の際これらの物質の反応によって飛
灰中に無水のＣａＳＯ4 やＣａＣｌ2 が生成する。また
排ガス中に塩化水素が含まれる場合に、煙道に消石灰を
吹き込み塩化水素を除去する排ガス乾式処理方法では、
飛灰中にＣａＣｌ2 が含まれる。
分などを含み、焼却の際これらの物質の反応によって飛
灰中に無水のＣａＳＯ4 やＣａＣｌ2 が生成する。また
排ガス中に塩化水素が含まれる場合に、煙道に消石灰を
吹き込み塩化水素を除去する排ガス乾式処理方法では、
飛灰中にＣａＣｌ2 が含まれる。
【００１２】本発明は造粒に際し飛灰に適当量の水を添
加し飛灰中の無水のＣａＳＯ4 、ＣａＣｌ2 と水との水
和反応により飛灰を造粒した後、粒状飛灰を溶融炉に投
入する。こうして、前処理として飛灰を造粒すると、平
均粒径２〜１０ｍｍの粒状飛灰が得られる。この粒状物
を溶融すると、飛散灰量が少なくスラグ化率が大幅に向
上する。
加し飛灰中の無水のＣａＳＯ4 、ＣａＣｌ2 と水との水
和反応により飛灰を造粒した後、粒状飛灰を溶融炉に投
入する。こうして、前処理として飛灰を造粒すると、平
均粒径２〜１０ｍｍの粒状飛灰が得られる。この粒状物
を溶融すると、飛散灰量が少なくスラグ化率が大幅に向
上する。
【００１３】
【実施例】図１に示すフローにおいて、集塵装置で捕集
した飛灰は、スクリューコンベヤ(1) によって灰ホッパ
ー(2) に導入される。ついで飛灰は灰ホッパー(2) 下端
のローターバルブ(3) を介して混練機(4) に切り出され
る。混練機(4) では融点降下助剤としてＣａＯが必要に
応じて飛灰に添加される。また、混練機(4) には水槽
(5) からポンプ(6) を経て水が注水される。混練機(4)
への注水量は５０〜６０％で、残りは後述する造粒機
(8) で粒状物にスプレーされる。
した飛灰は、スクリューコンベヤ(1) によって灰ホッパ
ー(2) に導入される。ついで飛灰は灰ホッパー(2) 下端
のローターバルブ(3) を介して混練機(4) に切り出され
る。混練機(4) では融点降下助剤としてＣａＯが必要に
応じて飛灰に添加される。また、混練機(4) には水槽
(5) からポンプ(6) を経て水が注水される。混練機(4)
への注水量は５０〜６０％で、残りは後述する造粒機
(8) で粒状物にスプレーされる。
【００１４】混練された飛灰は、ついでコンベヤ(7) に
よって造粒機(8) へ送られる。図示した造粒機(8) は回
転皿型転動造粒機である。混練機(4) と造粒機(8) から
飛灰造粒装置が構成されている。
よって造粒機(8) へ送られる。図示した造粒機(8) は回
転皿型転動造粒機である。混練機(4) と造粒機(8) から
飛灰造粒装置が構成されている。
【００１５】飛灰は上記の如く添加された水を含むの
で、飛灰中の無水のＣａＳＯ4 、ＣａＣｌ2 と水との水
和反応により発生する反応熱により自己乾燥後固化し、
容易に造粒することができる。したがって、造粒後の乾
燥は必要でない。
で、飛灰中の無水のＣａＳＯ4 、ＣａＣｌ2 と水との水
和反応により発生する反応熱により自己乾燥後固化し、
容易に造粒することができる。したがって、造粒後の乾
燥は必要でない。
【００１６】
【式１】ＣａＳＯ4 ＋２Ｈ2 Ｏ→ ＣａＳＯ4 ・２Ｈ2 Ｏ＋４０４０Ｋｃａｌ／ｍｏｌ ＣａＣｌ2 ＋６Ｈ2 Ｏ→ ＣａＣｌ2 ・６Ｈ2 Ｏ＋２２．６３Ｋｃａｌ／ｍｏｌ
【００１７】造粒条件としては、例えば直径３００ｍ
ｍ，内量２０リットルの撹拌造粒機を用い、造粒機の回
転数を２００〜３００ｒｐｍとし、水の添加量を２０〜
２５％（飛灰に対し）とすることができる。この場合、
約２分間で平均粒径２〜１０ｍｍの粒状物が得られる。
ｍ，内量２０リットルの撹拌造粒機を用い、造粒機の回
転数を２００〜３００ｒｐｍとし、水の添加量を２０〜
２５％（飛灰に対し）とすることができる。この場合、
約２分間で平均粒径２〜１０ｍｍの粒状物が得られる。
【００１８】こうして造粒された飛灰は、ついで通気養
生装置(9) に送られ、同装置上の粒状飛灰は底部から冷
風を当てられ通気養生される。この結果、粒状物は短時
間で硬化し、後述する造粒物ホッパー(10)における貯留
が簡単にできる。粒状飛灰はついで造粒物ホッパー(10)
に送られ、その底部に設けられたスクリューコンベヤ(1
1)の経て溶融炉へ導かれる。
生装置(9) に送られ、同装置上の粒状飛灰は底部から冷
風を当てられ通気養生される。この結果、粒状物は短時
間で硬化し、後述する造粒物ホッパー(10)における貯留
が簡単にできる。粒状飛灰はついで造粒物ホッパー(10)
に送られ、その底部に設けられたスクリューコンベヤ(1
1)の経て溶融炉へ導かれる。
【００１９】平均粒径２０μｍの飛灰を上記のように造
粒し、得られた粒状物をプラズマトーチ式溶融炉で溶融
したところ、下記の結果が得られた。
粒し、得られた粒状物をプラズマトーチ式溶融炉で溶融
したところ、下記の結果が得られた。
【００２０】
【表１】
【００２１】
【発明の効果】本発明によれば、捕集した飛灰を溶融処
理するに当たり、前処理として飛灰を造粒しておくの
で、溶融工程において飛散灰量を少なくしスラグ化率を
大幅に向上させることができる。
理するに当たり、前処理として飛灰を造粒しておくの
で、溶融工程において飛散灰量を少なくしスラグ化率を
大幅に向上させることができる。
【図１】本発明の実施例を示すフローシートである。
２：灰ホッパー ４：混練機 ８：造粒機 ９：通気養生装置 １０：造粒物ホッパー
Claims (5)
- 【請求項１】 捕集した飛灰を溶融処理するに当たり、
前処理として飛灰を造粒しておくことを特徴とする飛灰
の溶融における前処理方法。 - 【請求項２】 請求項１記載の前処理方法において、造
粒前に飛灰に融点降下助剤を添加する方法。 - 【請求項３】 飛灰と水を混練する混練機と、混練した
飛灰を造粒する造粒機とからなる飛灰造粒装置を飛灰溶
融炉の前工程に設けたことを特徴とする飛灰の溶融にお
ける前処理装置。 - 【請求項４】 飛灰と水を混練する混練機と、混練した
飛灰を造粒する造粒機とからなる飛灰造粒装置と、造粒
した飛灰を硬化させる通気養生装置とを飛灰溶融炉の前
工程に設けたことを特徴とする飛灰の溶融における前処
理装置。 - 【請求項５】 請求項３または４記載の装置において、
飛灰に融点降下助剤を添加する薬剤添加装置を混練機に
設けたことを特徴とする飛灰溶融の前処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP513894A JPH07208719A (ja) | 1994-01-21 | 1994-01-21 | 飛灰の溶融における前処理方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP513894A JPH07208719A (ja) | 1994-01-21 | 1994-01-21 | 飛灰の溶融における前処理方法およびその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07208719A true JPH07208719A (ja) | 1995-08-11 |
Family
ID=11602958
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP513894A Pending JPH07208719A (ja) | 1994-01-21 | 1994-01-21 | 飛灰の溶融における前処理方法およびその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07208719A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001027531A1 (en) * | 1999-10-11 | 2001-04-19 | Dongkuk Industries Co., Ltd. | System using substitute fuel on dry distilled gas of wastes |
| CN111594847A (zh) * | 2020-05-29 | 2020-08-28 | 重庆盎瑞悦科技有限公司 | 一种垃圾焚烧飞灰的无害化处理方法 |
-
1994
- 1994-01-21 JP JP513894A patent/JPH07208719A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001027531A1 (en) * | 1999-10-11 | 2001-04-19 | Dongkuk Industries Co., Ltd. | System using substitute fuel on dry distilled gas of wastes |
| CN111594847A (zh) * | 2020-05-29 | 2020-08-28 | 重庆盎瑞悦科技有限公司 | 一种垃圾焚烧飞灰的无害化处理方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000606 |