JPH07208511A - マグネットブレーキの保全装置 - Google Patents

マグネットブレーキの保全装置

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JPH07208511A
JPH07208511A JP704794A JP704794A JPH07208511A JP H07208511 A JPH07208511 A JP H07208511A JP 704794 A JP704794 A JP 704794A JP 704794 A JP704794 A JP 704794A JP H07208511 A JPH07208511 A JP H07208511A
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JP
Japan
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plunger
displacement
brake
magnet
characteristic evaluation
Prior art date
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Pending
Application number
JP704794A
Other languages
English (en)
Inventor
Shohei Ashida
昌平 芦田
Takeyoshi Ando
武喜 安藤
Tomoji Onishi
友治 大西
Satoru Fukuda
哲 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Building Systems Engineering and Service Co Ltd
Hitachi Building Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Building Systems Engineering and Service Co Ltd
Hitachi Building Systems Engineering Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Building Systems Engineering and Service Co Ltd, Hitachi Building Systems Engineering Co Ltd filed Critical Hitachi Building Systems Engineering and Service Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡便で信頼性の高い特性評価を行うことが可
能なマグネットブレーキの保全装置を提供する。 【構成】 プランジャ32の変位を変位検出器8によっ
て検出し、検出値をマイクロコンピュータ9に取り込む
ように構成したものである。 【効果】 保守員の経験によらず簡便な操作により、マ
グネットブレーキを良否判定可能であり、信頼性の高い
マグネットブレーキの保守管理が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マグネットブレーキの
保全装置に係り、特にマグネットブレーキの特性評価を
行うマグネットブレーキの保全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電動機の制動装置として用いら
れるマグネットブレーキは、電動機の回転軸に回転ドラ
ムを備え、この外周部にこれを制動するブレーキシュー
を有する一対の制動腕を配置し、この制動腕の一端をそ
れぞれ回転可能に支持すると共に、他端に、ブレーキシ
ューを回転ドラムに押圧する方向に作用する圧縮ばねを
配置し制動力を得ている。この制動力の解放は、圧縮ば
ねに抗した力を電磁コイルによって与えることで得られ
ているように構成されている。
【0003】このようなマグネットブレーキの特性は、
圧縮ばねの締め付け強さと、電磁コイルによって決定さ
れ、従来におけるその特性評価は、マグネットブレーキ
動作時の動作音や動作時間などを保守員が測定し、この
測定結果を規定値と比較して行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のマグネ
ットブレーキの特性評価では、保守員の読み取り誤差に
よって良否判定に差異が生じることがあり、また、動作
音や動作時間を測定して、マグネットブレーキの型式や
電動機の容量毎に定められた規定値との比較を行うに
は、かなりの労力と長年の経験を必要としている。
【0005】本発明は、上述したような従来のマグネッ
トブレーキの特性評価の現状に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、簡便で高精度の特性評価を行うことが
可能なマグネットブレーキの保全装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、電源装置から電磁コイルにコイル電流を供
給してプランジャを駆動することにより制動力を開放
し、上記コイル電流を遮断することにより制動力を発生
させるマグネットブレーキの特性を評価するマグネット
ブレーキの保全装置において、上記プランジャの変位を
検出する変位検出器と、上記電源装置から所定の時間コ
イル電流を流すための制御手段と、上記変位検出器で検
出したプランジャの変位量を格納するデータ記憶手段と
を設け、プランジャ変位量から求められるプランジャ変
位の変化量と予め格納されていた期待値とを比較して特
性評価を行う特性評価処理手段を設けたものである。
【0007】
【作用】プランジャの変位を検出する変位検出器で、マ
グネットブレーキ動作時の、そのプランジャの変位量を
測定し、データ記憶手段で記憶する。また、プランジャ
変化量の算出手段により上記変位検出器で検出したプラ
ンジャの変位量から、プランジャの変化量を算出し上記
データ記憶手段で記憶する。上記データ記憶手段におい
て記憶したプランジャの変化量と、予め格納された特性
の期待値とを比較する特性評価手段によって、マグネッ
トブレーキの特性の正、異常を評価するものである。こ
の判定には人が介在せず、すべて自動で行われるため保
守員の経験や労力を全く必要としないものである。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図6を
参照して説明する。図1は実施例の全体構成を示す全体
構成図、図2はエレベータ用電動機に使われているマグ
ネットブレーキの設置状態を示す設置図、図3はマグネ
ットブレーキの動作説明図である。
【0009】まず、図2によりマグネットブレーキの構
造を説明する。マグネットブレーキ20は、床上に設置
したマシンビーム41上に、電動機40に隣接して配設
されている。この電動機40の回転軸42は、マシンビ
ーム41上に固定した軸受43A、43Bにより回転自
在に支持され、この回転軸42に回転ドラム21が取り
付けてある。マグネットブレーキ20は、制動腕22A
と図示せぬ反対側の制動腕で回転ドラム21をはさみ込
むことで電動機40に制動をかけている。
【0010】次に、制動機構について詳細に説明する。
制動腕22Aと反対側の制動腕の上部には、それぞれロ
ッド25Aと図示せぬ反対側のロッドが貫通して取り付
けてあり、ロッド25Aと反対側のロッドに装着された
圧縮ばね26Aと図示せぬ反対側の圧縮ばねによって、
制動腕22Aと反対側の制動腕の上部間隔が狭められ、
ブレーキシュー23Aと図示せぬ反対側のブレーキシュ
ーは、回転ドラム21に押しつけられて制動力を発生し
ている。この制動力の調整は、圧縮ばね26Aと反対側
の圧縮ばねの締め付け距離の調整で行う。
【0011】次に、プランジャの動作について図3を用
いて説明する。マグネットケース29内に固定鉄心30
が固定してあり、この固定鉄心30の外周に電磁コイル
33が配置してある。固定鉄心30とマグネットケース
29を垂直に貫通した穴には、軸受部材B1を介してロ
ッド31が挿通しており、このロッド31の上部には固
定鉄心30と対向するプランジャ32が固定され、マグ
ネットケース29のプランジャが貫通する部分には、軸
受部材B2が配設してある。また、ロッド31の下端
は、マグネットケース29に設けたフランジ29Fにピ
ンP3、P4で軸支されたレバー34A、34Bと当接
している。これらのレバー34A、34Bの他端は、制
動腕22A、22Bに設置された押圧ロッド35A、3
5Bにより押圧され、ロッド31を非励磁位置に押圧し
ている。ここで、電磁コイル33に所定値以上の電流が
供給されると、プランジャ32が固定鉄心30側に吸引
されて下方に移動し、ロッド31が押し下げられるの
で、レバー34A、34BがピンP3、P4を支点とし
て、図3に2点鎖線で示すように変位し、押圧ロッド3
5A、35Bが矢印b方向に移動する。電磁コイル33
の電流がきれるとプランジャ32は再び上方に移動する
ものである。
【0012】次に図1により本発明の実施例について説
明する。1は電磁コイル33にコイル電流を供給する電
源装置、8はマグネットケース29の上部に取付けプラ
ンジャの変位を検出する変位検出器、9は上記電源装置
から所定の時間コイル電流を流すための制御手段F10
00と、上記プランジャ変位を記憶するデータ記憶手段
F2000と、記憶したデータを基に特性評価を行う特
性評価処理手段F3000とを設けたマイクロコンピュ
ータである。そして、プランジャ32の変位量を検出す
る変位検出器8及び電源装置1はマイクロコンピュータ
9に接続してある。
【0013】マイクロコンピュータ9の制御手段F10
00から電源装置1にオン指令を与えると電源装置では
所定の時間だけ電磁コイル33にコイル電流を供給す
る。ここで、コイル電流とプランジャの変位量との関係
を図4を用いて説明する。同図で破線がコイル電流Iの
時間tに対する変化を示し、実線がプランジャ32の変
位量δの時間tに対する変化を示している。コイル電流
Iが図のように流れるとプランジャ32の変位量δは図
のように変化する。実施例では、変位検出器8で検出し
たプランジャ32の変位量δ′は、マイクロコンピュー
タ9に取り込まれ、データ記憶手段F2000に格納さ
れる。
【0014】ここで、図5により上記データ記憶手段F
2000に格納されているデータについて説明する。図
5はプランジャの動作特性を示すものである。横軸が時
間t、縦軸が変位量δである。電源装置にオン指令を与
えてからプランジャ変位が立ち上がるまでの時間をt
a、プランジャ動作中のある時間間隔tb毎のプランジ
ャ変位値δb、プランジャ変位の最大値をδmaxとす
る。
【0015】図6はマイクロコンピュータによる特性評
価処理F3000のフローチャートであり、ステップS
3010でデータ記憶手段F2000に格納されたプラ
ンジャ変位量δから、まず特性評価に必要な変位量δ′
を取り込み、プランジャ変位量δの単位時間当たりの変
化量δ′xを(1)式により算出する。この変化量δ′
xと変位量δの最大値δmaxとプランジャ変位の立上
り時間taとはデータ記憶手段F2000の特定領域に
格納される。
【0016】δ′x=d(δb−(δb−1))/d
(tb−(tb−1))……(1) 次いで、ステップS3011に進んで、データ記憶手段
F2000の特定領域から読みだされたプランジャ変位
の立上り時間taと期待値とを比較する。立上り時間t
aと期待値とを比較した結果が所定値より大きい場合、
プランジャ32と軸受部材B1、B2との間で固渋が発
生しているものと見做す。また、立上り時間taと期待
値とを比較した結果が所定値より小さい場合、圧縮ばね
25A、25Bのセット値不良と見做す。上記の判定方
法により立上り時間taと期待値とを比較し、所定値を
超える差異が認められると、ステップS3015に進ん
で特性評価「不良」と判定する。また、ステップS30
11で立上り時間taと期待値との差異が所定値以下で
あると判定されると、ステップS3012に進んで、変
位量δの最大値δmaxと、期待値とを比較し、所定値
を超える差異が認められると、プランジャ32と軸受部
材B1、B2との間で固渋が発生したものと見做し、ス
テップS3015に進んで特性評価「不良」と識別す
る。また、ステップS3012で最大値δmaxと期待
値との差異が所定値以下であると判定されると、ステッ
プS3013に進んで、プランジャ変位の変化量δxと
期待値とを比較した結果が所定値より小さい場合、プラ
ンジャ32と軸受部材B1、B2との間で固渋が発生し
つつあるものと見做す。また、プランジャ変位の変化量
δ′xと期待値と比較した結果が所定値より大きい場
合、圧縮ばね25A、25Bのセット値不良と見做す。
上記の判定方法によりプランジャ変位の変化量δxと期
待値を比較し、所定値を超える差異が認められると、ス
テップS3015に進んで特性評価「不良」と判定す
る。ステップS3013で差異が所定値以下であると判
定されると、ステップS3014に進んでマグネットブ
レーキ20の特性は規格範囲内にあると見做し、特性評
価「良好」と判定する。本実施例によると、マイクロコ
ンピュータの特性評価手段によってプランジャの変位量
δ′から特性評価を行うようにしたため、簡便で信頼性
の高い良否判定ができるという効果がある。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるマグネ
ットブレーキの保全装置は、マイクロコンピュータ等の
特性評価手段によってプランジャ変位量δの変化量から
特性評価を行うようにしたため、簡便な操作で、マグネ
ットブレーキの良否判定が可能であり、保守員の経験を
必要とすることなく信頼性の高い良否判定を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マグネットブレーキの保全装置の全体構成図で
ある。
【図2】マグネットブレーキの設置図である。
【図3】マグネットブレーキの動作説明図である。
【図4】コイル電流と変位の特性図である。
【図5】プランジャの動作特性図である。
【図6】特性評価のフローチャートである。
【符号の説明】 8 変位検出器 9 マイクロコンピュータ 20 マグネットブレーキ 32 プランジャ 33 電磁コイル F1000 制御信号出力 F2000 データ記憶手段 F3000 特性評価処理手段 I コイル電流 δ プランジャ変位量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 哲 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株 式会社日立ビルシステムサービス内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源装置から電磁コイルにコイル電流を
    供給してプランジャを駆動することにより制動力を開放
    し、上記コイル電流を遮断することにより制動力を発生
    させるマグネットブレーキの特性を評価するマグネット
    ブレーキの保全装置において、上記プランジャの変位を
    検出する変位検出器と、上記電源装置から所定の時間コ
    イル電流を流すための制御手段と、上記変位検出器で検
    出したプランジャの変位量を格納するデータ記憶手段と
    を設け、プランジャ変位量から求められるプランジャ変
    位の変化量と予め格納されていた期待値とを比較して特
    性評価を行う特性評価処理手段を設けたことを特徴とす
    るマグネットブレーキの保全装置。
JP704794A 1994-01-26 1994-01-26 マグネットブレーキの保全装置 Pending JPH07208511A (ja)

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JP704794A JPH07208511A (ja) 1994-01-26 1994-01-26 マグネットブレーキの保全装置

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JP704794A JPH07208511A (ja) 1994-01-26 1994-01-26 マグネットブレーキの保全装置

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JPH07208511A true JPH07208511A (ja) 1995-08-11

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ID=11655149

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JP704794A Pending JPH07208511A (ja) 1994-01-26 1994-01-26 マグネットブレーキの保全装置

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JP (1) JPH07208511A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014237501A (ja) * 2013-06-06 2014-12-18 株式会社日立ビルシステム エレベータ制動装置の診断装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014237501A (ja) * 2013-06-06 2014-12-18 株式会社日立ビルシステム エレベータ制動装置の診断装置

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