JPH07207528A - 工業的応用のためのポリ(1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート)マルチフィラメント糸およびその製造 - Google Patents

工業的応用のためのポリ(1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート)マルチフィラメント糸およびその製造

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JPH07207528A
JPH07207528A JP6298574A JP29857494A JPH07207528A JP H07207528 A JPH07207528 A JP H07207528A JP 6298574 A JP6298574 A JP 6298574A JP 29857494 A JP29857494 A JP 29857494A JP H07207528 A JPH07207528 A JP H07207528A
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ゲルハルト・ロイマー
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ポリ(1,4−シクロヘキサンジメチレンテ
レフタレート)に基づくポリエステルから成る高い加水
分解およびアミノリシス抵抗を有するマルチフィラメン
ト糸であって、ポリエステルのジオール由来の基の少な
くとも85モル%が1,4−シクロヘキサンジメチレン
基であり、40cN/tex以上の強力、および加水分
解またはアミノリシス処理後の強度が元の強度の少なく
とも85%であることを特徴とする上記のマルチフィラ
メント糸、並びにこのフィラメント糸の製造方法。 【効果】 本発明によるマルチフィラメント糸は高い加
水分解およびアミノリシス抵抗を有するとともに優れた
繊維特性および機械特性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工業的応用のための改
良された強力を有するポリ(1,4−シクロヘキサンジ
メチレンテレフタレート)マルチフィラメント糸、およ
び低い微結晶含有量を有するフィラメントの紡糸および
その後の多工程の延伸によるその製造に関する。
【0002】
【従来技術】幾つかの応用のために、工業的または産業
的ポリエステル糸は水性または塩基性媒体に対して特に
高い抵抗性を有することが要求されている。このこと
は、例えば、ホース、コンベヤーベルト、空気ばね、V
ベルトおよびタイヤのようなゴムで処理された材料にお
ける強化用の糸に当てはまるが、その理由は、これらの
材料は加硫によってアミノリシスまたは塩基性加水分解
を受けることになるためである。同様に、フィラメン
ト、マルチフィラメント糸、ステープルファイバー糸ま
たはウェブのような工業的ポリエステル繊維材料は、織
物、メリヤス生地として考えられたり、あるいは、紙製
造機械織物の製造のような工業応用のための、および使
用中に水性、酸性またはアルカリ性溶液と連続的に接触
させられ、さらに、高い持続した機械的応力にさらされ
る場合がある繊維材料のためのウエブ形態において考え
られるが、これらの場合、繊維材料がこれらの条件下に
おいて長期間その強度を保持しているということはかな
り重要である。同じことが強化用ホース材料のために使
用される繊維材料に当てはまるが、これはこの場合もま
たそれらが水性、酸性または塩基性の媒体と直接接触す
る可能性があるからである。
【0003】ポリエチレンテレフタレートから成る慣用
的なポリエステル糸の抵抗性は多くの工業的応用に関し
ては十分であり、さらにそれは各種の手段、例えば高分
子量またはカルボキシル末端基キャッピングによって強
化することもできることは確かではあるが、残留する加
水分解後の強度については最大でも約60%という限界
がある。事実、例えばポリ(1,4−シクロヘキサンジ
メチレンテレフタレート)のような加水分解に対して断
然高い抵抗性を保持するポリエステル材料が存在し、加
水分解に対して優れた抵抗性を示すモノフィラメントが
それから既に製造されている。例えば、WO90/12
918には、加水分解に対して非常に良好な抵抗性を示
すポリ(1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレ
ート)モノフィラメントから成る製紙機械織物が記載さ
れている。この参考文献の7頁によれば、これらのフィ
ラメントは典型的には0.2から20.5%の乾燥熱収
縮S200 とともに、21から38cN/texに相当す
る2.4から4.3g/denの範囲内の強力を有して
いる。この強力は製紙機械織物における使用および繊維
材料のためには適当ではあるけれども、例えば上記の分
野における、工業的使用のための繊維材料に対して通常
求められる要求までは達していない。
【0004】上記の引用文献WO90/12918には
モノフィラメントの製造のみが記載されている一方、ド
イツ公開公報2814104号にもポリ(1,4−シク
ロヘキサンジメチレンテレフタレート)からのマルチフ
ィラメント糸の製造に関する記載が含まれている。この
文献によれば、フィラメントは4000m/分以上の引
取速度で紡糸される。紡糸条件は、生じるフィラメント
が高い結晶度を有するようなものである。繊維が延伸さ
れる条件についての情報は提供されていない。15頁に
よれば、そのようにして得られたフィラメントは18c
N/texの強力および39または37%の破断伸びを
有している。英国特許第1,110,751号および第
1,110,752号には、ポリエステル、特にはポリ
エチレンテレフタレートとポリ(1,4−シクロヘキサ
ンジメチレンテレフタレート)とから成るタイヤコード
が記載されており、これは特に有利な熱収縮、高いアミ
ノリシス抵抗性、および低い屈曲熱発生について顕著で
ある。ポリ(1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフ
タレート)から成る繊維材料の高い初期弾性率がこれら
の文献中において注目される;それらの強度については
これらの文献中には言及されていない。またこれらの文
献中にはタイヤコードの製造における紡糸および延伸条
件についても開示されていない。
【0005】“Struktur und Eigenschaften einer neu
sen Polyesterfaser"(E.V. マーチン(Martin)およびH.
Busch (ブッシュ)による、Angew. Chem. 74 (1962)
624から628頁)には、ポリ(1,4−シクロヘキ
サンジメチレンテレフタレート)繊維が記載されてお
り、特には、それらの物理的特徴が基本構造単位および
その結晶構造のコンフォメーションに依存していること
が記載されている。それらが製造される条件に依存し
て、これらの繊維はわずか10%の破断伸びにおいて4
6.6cN/texまでの強力を有すると言われてい
る。しかしながら、このような繊維の製造を導く条件は
著者によって特定されていない。マーチンおよびブッシ
ュによって記載された繊維に関する彼らによって報告さ
れた高い強力は、後の源においては現れないようであ
る。J.E. マクインタイア(McIntyre)による“Polyest
er Fibers other than PET"(リード大学の繊維工業部
門、Leeds, UK )は、当時既知であったポリ(1,4−
シクロヘキサンジメチレンテレフタレート)フィラメン
トがわずか18から22cN/texの破断伸びを有す
ることを示しており、これは1978年出願のDE−A
−2814104中に報告されたデータと実質的に一致
する。12.4cN/texに相当する約1.4g/d
enといういくらか低い強力値さえ、技術情報文献(Ea
stman Textile Fibersから1974年に出版された“Therma
l and Hydrolytic Stability of (R) KODEL Polyester
Fiber")に報告されている。
【0006】従って、工業的応用のためには、従来技術
のポリ(1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレ
ート)フィラメントは、高強度の要求を満足する必要が
ある場合にはより多量の材料の使用によって補填する必
要がある比較的低い強力を有しているという重大な欠点
を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】繊維特性および機械特
性が従来技術のモノフィラメントまたはマルチフィラメ
ント繊維材料のものよりはるかに優っているようなポリ
(1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート)
からの工業マルチフィラメント糸を製造することが可能
であることが、今や意外にも見つかった。そして、これ
は、加水分解およびアミノリシスに対するポリ(1,4
−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート)繊維の優
れた抵抗性を犠牲にするものでもない。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリ(1,4
−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート)に基づく
ポリエステルから成る、高い加水分解およびアミノリシ
ス抵抗を有するマルチフィラメント糸であって、ポリエ
ステルのジオール由来の基の少なくとも85モル%が
1,4−シクロヘキサンジメチレン基であり、40cN
/tex以上の強力、および加水分解またはアミノリシ
ス処理後の強度が元の強度の少なくとも85%であるこ
とを特徴とする上記のマルチフィラメント糸を提供す
る。好ましくは、本発明によるマルチフィラメント糸の
ポリエステルの構造単位の少なくとも85モル%は1,
4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート基であ
る。報告されているアミノリシス処理後の強力値は、8
0℃における5%濃度のエチレンジアミン溶液(pH1
1.8)中に繊維試料を48時間浸漬したものに関す
る。アミノリシス試験は、環流冷却器を備え付けられ温
度調節水浴槽中に設置したフラスコ中において80℃に
維持された5%濃度のエチレンジアミン溶液中に、本発
明の繊維材料から織ったかせ(hanks)形態の裸の糸(1
100dtex x1 x2 Z/S420)を導入す
ることによって実施する。所望の浸漬時間の終了時に試
料を除去し、水で注意深くリンスし、乾燥する。次に、
強度を試験し、試料の元の強度に対する割合として表現
する。エチレンジアミン溶液中における試料の浸漬時間
を1から48時間まで変化させる。得られた測定値は図
1に表示されている。
【0009】報告された加水分解処理後の強度値は、1
35℃の飽和蒸気中にポリエステルフィラメントを72
時間浸漬したものに基づくものである。加水分解試験
は、135℃の飽和蒸気空気中にかせ(hanks)形態の
本発明による繊維材料の裸の糸(1100dtex x
1 x2 Z/S 420)の試料を貯蔵することによ
って実施する。予定した貯蔵期間の終了時に、試料を乾
燥し、その強度を測定する。得られた強度値は元の強度
に対する割合として表現される。20から72時間の貯
蔵時間に関して本発明の繊維材料について得られた加水
分解抵抗値が図2に表示されている。比較のために、図
1および図2はまた、工業ポリエチレンテレフタレート
糸の対応するアミノリシスおよび加水分解抵抗値を示
す。図1および図2のグラフ中において、比粘度1.0
5を有するポリエチレンテレフタレート糸について得ら
れた値は連続曲線によって示され、比粘度1.20を有
するポリエチレンテレフタレート糸について得られた値
はダッシュ曲線によって示され、本発明によるマルチフ
ィラメント糸について得られた値はドット曲線によって
示される。ドット曲線中の低下が有意により小さいこと
は、アミノリシスおよび加水分解抵抗に関して、ポリエ
チレンテレフタレート糸より本発明による糸の方がかな
り優れていることを示している。
【0010】意図する用途に依存して、本発明の糸に対
して特定の有用な特性の組み合わせを付与することがで
きる。本発明による糸の好ましい群は、40cN/te
x以上、特には45cN/tex以上の強力、および1
0%以下の乾燥熱収縮S200 を有する。本発明による糸
のさらに好ましい群は、40cN/tex以上の強力、
および5%以下の乾燥熱収縮S200 を有する。50cN
/tex以上の強力および7%以上の乾燥熱収縮S200
を有する本発明による糸はさらに好ましい。糸の強力F
(cN/tex)とその乾燥熱収縮S200 (%)との関
係が以下の式(1)によって与えられる、本発明による
糸は特に好ましい: F=K+0.267×S200+0.054×S200 2 (1) 式中、被加数Kは40以上(曲線2)、好ましくは44
(曲線3)から49(曲線4)であり、S200 は0から
20、好ましくは0から12である。
【0011】図3は、強力/乾燥熱収縮図において、従
来技術のポリ(1,4−シクロヘキサンジメチレンテレ
フタレート)繊維材料と、本発明のポリ(1,4−シク
ロヘキサンジメチレンテレフタレート)繊維材料によっ
て占有される領域を示す。1974年から1989年の
期間中に開示された繊維材料は、直線1の下部の斜線を
引いた領域A中に配置される。本発明のマルチフィラメ
ント糸は、好ましくは曲線2より上の領域、特には曲線
3および4の間に挟まれた網状の領域B中に配置され
る。200℃における本発明によるマルチフィラメント
糸の乾燥熱収縮は、1から20%の範囲内、好ましくは
1から12%の範囲内であり、破断伸びは5から20%
の範囲内、好ましくは10から20%の範囲内である。
200℃における熱風収縮(S200)はDIN53866
パート3に従って測定する。
【0012】本発明のマルチフィラメント糸は、好まし
くは、一般式Iの基を85から100モル%と一般式II
の基を15から0モル%含むポリマー鎖を有するポリエ
ステルから成る:
【化4】
【化5】 式中Xは、5から16、好ましくは6から12の炭素原
子を有する芳香族基を少なくとも85モル%と、4から
10の炭素原子、好ましくは6から8の炭素原子を有す
る脂肪族基を15モル%以下含み、Yは、1,4−シク
ロヘキサンジメチレン基を少なくとも85モル%と、2
から16、好ましくは2から8の炭素原子を有する直鎖
又は分枝アルカンジイル、または一般式−(CH2CH
R−O)n−CH2CHR−の基(式中、Rはメチルまた
は水素であり、nは1から40の整数であり、15モル
%までの割合についてはn=1または2が好ましく、n
=10から40を有する基は5モル%以下の割合でのみ
存在することが好ましい)、または一般式−(CH2q
−Q−(CH2q−の基(式中、QはOまたはS(酸素
または硫黄原子)でありqは2から8の整数であるか、
またはQはシクロアルカンジイル、あるいは単環式また
は二環式の融合または未融合の芳香族基であり、特には
フェニレン、または下記一般式III の基である:
【化6】 式中Zは1から4の炭素原子を有するポリメチレンまた
はアルキレン、−SO2−、−COO−、−O−または
−S−である)を15モル%以下含む。
【0013】一般式IVのY1,4−シクロヘキサンジメ
チレン基はシス型およびトランス型を有する。
【化7】 本発明によるマルチフィラメント糸のポリエステル中に
存在する一般式IVの1,4−シクロヘキサンジメチレン
基は、好ましくは少なくとも50%、特には60%、例
えば75%のトランス含有量を有する。従って、シス型
の最大比率は好ましくは50%、特には40%、例えば
25%である。このシス配置は、マーチン(Martin)お
よびブッシュ(Busch )(loc.cit.)によれば、おそら
く一般式IVaの舟型で存在する一方、トランス配置は、
好ましくは一般式IVb のイス型立体配置で存在する。
【化8】
【0014】X基の90から100モル%、好ましくは
95から100モル%がp−フェニレン基であり、X基
の0から10モル%、好ましくは0から5モル%がm−
フェニレン基である一般式Iの基からポリエステルが独
占的に成る、本発明による糸は特に好ましい。本発明の
方法によって本発明のマルチフィラメント糸を製造する
のに非常に好適であるポリエステル原料は、例えば、イ
ーストマン・ケミカル・プロダクト社(Eastman Chemic
al Products Inc,)からの市販のコポリエステル (R) K
ODAR THERMX 13319である。上記した組成のポリエステ
ル中においてジオール単位の85から100モル%が
1,4−シクロヘキサンジメチレン単位であり、ジオー
ル単位の0から15モル%がエチレングリコール単位で
あり、ジオール単位の0から3モル%がより長鎖のジオ
ール単位であるという本発明による糸がさらに好まし
い。
【0015】一般式−(CH2CHR−O)n−CH2
HR−の2価のエーテル基含有基は、ジグリコール、ト
リグリコールまたは約500から2000の平均分子量
を有するポリグリコールに由来するものである。脂環式
または芳香族基Qの例としては、1,4−シクロヘキサ
ンジイル、1,3−または1,4−フェニレン、および
−フェニレン−O−フェニレン−、−フェニレン−S−
フェニレン−および−フェニレン−SO2−フェニレン
−が挙げられる。有利には、本発明による糸のポリエス
テルは、25℃において100mlのジクロロ酢酸中に
1gのポリエステルを含む溶液中において測定した場合
において、0.8から1.7、好ましくは1.1から
1.5の比粘度を有する。
【0016】好ましくは、一般式IIの構造単位を含むポ
リエステルは、70から99モル%、特には85から9
9モル%の一般式Iの構造単位と、1から30モル%、
特には1から15モル%の一般式IIの構造単位を含む。
芳香族基Xはすべて、定義の範囲内で同一であることも
可能であり、また相違していることも可能である。さら
に詳細には、ポリエステル鎖の少なくとも85モル%を
占めるXによって表記される上記の構造単位は、別々に
あるいは混合してポリエステル鎖中に存在することがで
きる。ポリエステル鎖の少なくとも85モル%が、これ
らの主成分のために特定される基の群からの1または2
種だけによって形成されていることが好ましい。好まし
くは、次に、ポリエステル鎖の可能な望ましい次の修飾
が、Xによって表記される構造単位の15モル%以下に
ついて与えられた定義の範囲内において他の構造単位に
ついて行われる。
【0017】例えば、芳香族基の少なくとも85重量%
が全て1,4−フェニレン基であることも可能であり、
また、それらは、例えば80:20から95:5のモル
比において1,4−フェニレンおよび1,3−フェニレ
ンから構成されていたり、あるいは4:6から6:4の
モル比において2,6−ナフタレン基および4,4’−
ビフェニルジイル基から構成されることができる。Xが
少なくとも95モル%の芳香族基と5モル%以下の脂肪
族基を含むというポリエステルが好ましいが、Xが独占
的に芳香族基であるというものが特に好ましい。
【0018】同様に、Y基はすべて与えられた定義の範
囲内において同一であることも可能であり、また相違し
ていることも可能である。さらに詳しく言うと、ポリエ
ステル鎖の15モル%までを占める上記の構造基Yは、
別々にまたは混合してポリエステル鎖中に存在すること
ができる。好ましくは、次に、ポリエステル鎖の可能な
望ましい次の修飾が、構造単位Yの15モル%までにつ
いて与えられた定義の範囲内において他の構造単位によ
って行われる。Yが少なくとも95モル%の1,4−シ
クロヘキサンジメチレン基を含むというポリエステルか
ら成る本発明による糸が特に好ましい。
【0019】好ましい芳香族基XおよびQは1,4−お
よび1,3−フェニレン、1,4−、1,5−、1,8
−、2,6−および2,7−ナフチレン、4,4’−ビ
フェニレン、フリレンおよび下記一般式III の基であ
る。
【化9】 式中、Zは1から4の炭素原子を有するポリメチレンま
たはアルキレン、−SO2、−COO−、−O−または
−S−である。
【0020】芳香族基Xはまた1または2の置換基を有
していてもよい。しかしながら、この場合は、存在する
芳香族基の15%、特には7%までの割合のみが置換さ
れることが好ましい。好ましくは、置換された芳香族基
は各々一つだけの置換基を有する。特に好適な置換基は
1から4の炭素原子を有するアルキル、1から4の炭素
原子を有するアルコキシ、塩素およびスルホン基であ
る。ポリエステルの特性を修正することを望む場合には
特に、脂肪族ジカルボン酸に由来する基、および例えば
イソフタル酸基のような斜めの(angled)鎖を生み出す
芳香族基、またはナフタレン核のような大きな芳香核を
含む芳香族基、およびより長鎖の構造単位Yが、ポリエ
ステル鎖中に取り込まれる。これらの修飾成分を7%以
下含有するポリエステルから成る本発明による糸が好ま
しい。少なくとも85モル%の1,4−シクロヘキサン
ジメチレンテレフタレート基(一般式V)を含むポリエ
ステルから成る本発明による糸が特に好ましい:
【化10】
【0021】一般式Vの構造単位に加えて鎖中において
上記の群からの他の構成ブロックを10モル%まで含有
し、その結果修飾されて一定の性能特性が獲得されると
いうポリエステル、例えば、スルホン基含有単位(例え
ば、スルホンイソフタル酸)の取り込みを通して、その
上に塩基性染料に対する親和性をもたらすポリ(1,4
−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート)から成る
本発明による糸もまた好ましい。ポリエステル鎖中に取
り込まれる上記した条件剤(modifiers) に加えて、ポ
リエステルと化学的に反応したりその中に混合してもよ
い物質がさらに既知である。そのような添加剤の例は、
安定剤、末端基保護(capping )剤、および無機物質、
例えば、非常に微細に分割したシリカ、ケイ酸塩、酸化
アルミニウムまたは二酸化チタンである。ポリエステル
に対して一般的には0.5から10重量%、好ましくは
1から4重量%の割合で添加される典型的な末端基保護
剤には、例えば、1,3,5−トリス(1−メチルエチ
ル)−2,4−ジイソシアナトベンゼンのホモポリマー
またはそれと2,6−ジイソプロピルベンゼンジイソシ
アン酸塩とのコポリマーのようなカルボジイミドが含ま
れる。この種類の市販の末端基保護剤はライン・ケミー
(Rhein-Chemie)からの(R) STABAXOL P-100である。典
型的な安定剤は、例えばジステアリルチオジプロピオネ
ートであり、これはポリエステルを熱酸化的分解から保
護する。
【0022】本発明はさらに本発明の上記のマルチフィ
ラメント糸の製造方法を提供する。この方法において、
上記した定義のポリ(1,4−シクロヘキサンジメチレ
ンテレフタレート)に基づくポリエステルは溶融液から
慣用的に紡糸され、紡糸されたフィラメントは空気で急
冷することによって冷却され、1500m/分以下の紡
糸引取速度で引き取られる。その間、溶融物は295か
ら305℃の温度で保持される。本発明のマルチフィラ
メント糸の製造においては、溶融物を295から305
℃の一定温度で紡糸することが特に重要であるが、この
温度は使用するポリ(1,4−シクロヘキサンジメチレ
ンテレフタレート)に基づくコポリエステルの融点より
約5から10℃だけ高い。例えばポリエチレンテレフタ
レートは通常その融点より約30℃高い温度で紡糸され
るために、融点より比較的僅か高いだけのこの紡糸温度
において最良の結果が得られるということは非常に意外
なことである。
【0023】紡糸されたフィラメントは連続的にまたは
回分的に、好ましくは2つの延伸工程を通過することに
よって延伸される。前延伸は90から120℃の間の温
度かつ高い延伸張力(>2cN/tex、紡糸されたま
まの直線密度に基づいて)で実施され、これは全延伸の
70%以上を占める。第二の延伸工程は240℃以上の
温度で実施され、>1:1.2の延伸比を設定するため
に使用される。所望の破断伸びおよび必要な熱収縮を設
定するために、本発明によるフィラメントの延伸の後
に、1:0.98から1:0.8の収縮比を使用して2
30℃以上の温度で硬化および緩和処理を行ったり、あ
るいは1:1.05から1:1.2の延伸比を使用して
230℃以上の温度で第三の延伸工程を行ってもよい。
【0024】紡糸条件、特には冷却の程度および引取速
度を調節することによって、得られるフィラメント材料
が1.2g/cm3 以下の密度を有するようにすること
が特に有利である。これにより結晶部分を事実上含まな
いフィラメント糸が製造される。本発明のポリ(1,4
−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート)マルチフ
ィラメント糸、および複数の好ましい特徴の組み合わせ
を含む本発明の製造方法の態様が特に好ましい。以下の
実施例は、本発明によるポリ(1,4−シクロヘキサン
ジメチレンテレフタレート)マルチフィラメント糸の製
造と特性を示す。
【0025】
【実施例】実施例1 25℃においてジクロロ酢酸中の1重量%の濃度の溶液
中で測定した場合の比粘度が1.459であり、カルボ
キシル基含有量が3.6ミリモル/kgであるポリ
(1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート−
コ−イソフタレート)に基づく商業上入手できるコポリ
エステルのチップ((R) KODAR THERMX 13319)を60〜
160℃で10時間真空乾燥し、次に290〜300℃
で溶融し、サンドおよびワイヤーメッシュフィルターを
有するスピンパックを介するギヤ紡糸ポンプを介して2
00のオリフィスを有する紡糸口金に供給する。溶融物
の温度は298℃である。紡糸口金から出てくるフィラ
メントを30℃の空気による横断急冷によって冷却し、
融合し、紡糸仕上げし、引き出し、740m/分の速度
で巻き上げる。
【0026】そのようにして得られたマルチフィラメン
ト糸の紡糸されたままの直線密度は4620dtexで
あり、それらの複屈折は9.3×10-3であり、それら
の密度は勾配カラム中で測定した場合で1.1982g
/cm3 であり、フィラメント材料の比粘度は上記のよ
うに測定した場合で1.230であった。そのように製
造されたマルチフィラメント糸は次に多工程によって延
伸されるが、第一工程は100℃で実施され、第二工程
は250℃で実施される。延伸比は、第一工程では1:
3.2に設定され、第二工程では1:1.35に設定さ
れる。延伸された糸は、次に、少量の収縮(1:0.9
75)を許容しながら230℃でさらに熱硬化される。
製造されたマルチフィラメント糸は以下の特性を有して
いた: 直線密度:1070dtex 引張強さ:57.9N 強力:54.1cN/tex 破断伸び:10.5% 200℃における熱風収縮(S200):9.4% 繊維材料の比粘度(上記のように測定した場合):1.
225 密度:1.2315g/cm3 カルボキシル基含有量:13.4ミリモル/kg
【0027】実施例2から5 実施例1を各種の条件の下で繰り返し、(R) KODEL THER
MX 13319 チップから本発明のマルチフィラメント糸を
製造した。製造条件、並びに紡糸されたままのフィラメ
ントの特性および本発明による既に延伸され熱硬化した
マルチフィラメント糸の特性を以下の表中に示す。以下
の表中の略字“SV”は、上記したように測定した“比
粘度”を示す。
【0028】 条件/特性 実施例2 実施例3 実施例4 実施例5 紡糸 チップのSV 1.459 1.459 1.459 1.461 チップのCOOH含有量 3.6 3.6 3.6 3.3 紡糸引取速度(m/分) 740 740 740 1000 紡糸されたままの 糸の複屈折 9.3×10-3 9.3×10-3 9.3×10-3 13.1×10-3 紡糸されたままの 糸の密度(g/cm3) 1.1982 1.1982 1.1982 1.1986 紡糸されたままの糸のSV 1.230 1.230 1.230 1.255 延伸 温度 工程1(℃) 100 100 100 100 延伸比 工程1(℃) 1:3.2 1:3.2 1:3.2 1:2.88 温度 工程2(℃) 250 250 250 250延伸比 工程2(℃) 1:1.36 1:1.36 1:1.36 1:1.295 熱硬化 熱硬化温度(℃) 230 230 230 230収縮比 1:0.93 1:0.91 1:0.888 1:0.91 糸のデータ 直線密度(dtex) 1118 1129 1153 1145 引張強さ(N) 55.0 55.6 54.0 55.5 強力(cN/tex) 49.2 49.3 46.9 48.5 破断伸び(%) 13.9 16.3 18.9 16.7 乾燥熱収縮 200℃ 5.8 3.9 2.1 3.3 糸材料のSV 1.225 1.229 糸材料の複屈折 114×10-3 110×10-3 糸材料の密度(g/cm3) 1.2315 1.2310 糸材料のCOOH含有量(mg/kg) 13.8 11.8 結節強さ(cN/tex) 23.4引掛強さ(cN/tex) 32.8
【図面の簡単な説明】
【図1】アミノリシス試験の結果を示すグラフ
【図2】加水分解試験の結果を示すグラフ
【図3】強力/乾燥熱収縮図

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリ(1,4−シクロヘキサンジメチレ
    ンテレフタレート)に基づくポリエステルから成る高い
    加水分解およびアミノリシス抵抗を有するマルチフィラ
    メント糸であって、ポリエステルのジオール由来の基の
    少なくとも85モル%が1,4−シクロヘキサンジメチ
    レン基であり、40cN/tex以上の強力、および加
    水分解またはアミノリシス処理後の強度が元の強度の少
    なくとも85%であることを特徴とする上記のマルチフ
    ィラメント糸。
  2. 【請求項2】 強力が40cN/tex以上であり、乾
    燥熱収縮S200 が10%以下であることを特徴とする請
    求項1に記載のマルチフィラメント糸。
  3. 【請求項3】 強力が45cN/tex以上であり、乾
    燥熱収縮S200 が10%以下であることを特徴とする請
    求項1および2の少なくとも1に記載のマルチフィラメ
    ント糸。
  4. 【請求項4】 強力が40cN/tex以上であり、乾
    燥熱収縮S200 が5%以下であることを特徴とする請求
    項1から3の少なくとも1に記載のマルチフィラメント
    糸。
  5. 【請求項5】 強力が50cN/tex以上であり、乾
    燥熱収縮S200 が7%以上であることを特徴とする請求
    項1から4の少なくとも1に記載のマルチフィラメント
    糸。
  6. 【請求項6】 糸の強力Fとその乾燥熱収縮S200 の間
    の関係が以下の式(1)によって与えられる請求項1か
    ら5の少なくとも1に記載のマルチフィラメント糸: F=K+0.267×S200 +0.054×S200 2 (1) 式中、被加数Kは40以上、好ましくは44から49で
    あり、S200 は0から20、好ましくは0から12であ
    る。
  7. 【請求項7】 ポリエステルが下記一般式Iの基を85
    から100モル%と下記一般式IIの基を15から0モ
    ル%含むポリマー鎖から成る、請求項1から6の少なく
    とも1に記載のマルチフィラメント糸: 【化1】 【化2】 式中Xは、5から16、好ましくは6から12の炭素原
    子を有する芳香族基を少なくとも85モル%と、4から
    10の炭素原子、好ましくは6から8の炭素原子を有す
    る脂肪族基を15モル%以下含有し、 Yは、1,4−シクロヘキサンジメチレン基を少なくと
    も85モル%と、2から16、好ましくは2から8の炭
    素原子を有する直鎖又は分枝アルカンジイル、または一
    般式−(CH2CHR−O)n−CH2CHR−の基(式
    中、Rはメチルまたは水素であり、nは1から40の整
    数であり、15モル%までの割合についてはn=1また
    は2が好ましく、n=10から40を有する基は5モル
    %以下の割合でのみ存在することが好ましい)、または
    一般式−(CH2q−(Q)−(CH2q−の基(式
    中、QはOまたはS(酸素または硫黄原子)でありqは
    2から8の整数であるか、またはQはシクロアルカンジ
    イルまたは単環式または二環式の融合または未融合芳香
    族基であり、特にはフェニレン、または下記一般式III
    の基である: 【化3】 式中Zは1から4の炭素原子を有するポリメチレンまた
    はアルキレン、−SO2−、−COO−、−O−または
    −S−である)を15モル%以下含有する。
  8. 【請求項8】 ポリエステルが、X基の90から100
    モル%、好ましくは95から100モル%がp−フェニ
    レン基であり、X基の0から10モル%、好ましくは0
    から5モル%がm−フェニレン基である一般式Iの基か
    ら独占的に成る、請求項1から7の少なくとも1に記載
    のマルチフィラメント糸。
  9. 【請求項9】 ポリエステル中において、ジオール単位
    の85から100モル%が1,4−シクロヘキサンジメ
    チレン単位であり、ジオール単位の0から15モル%が
    エチレングリコール単位であり、ジオール単位の0から
    3モル%がより長鎖のジオール単位である、請求項1か
    ら8の少なくとも1に記載のマルチフィラメント糸。
  10. 【請求項10】 ポリエステルを構成する基の少なくと
    も85モル%が1,4−シクロヘキサンジメチレンテレ
    フタレート基である、請求項1から9の少なくとも1に
    記載のマルチフィラメント糸。
  11. 【請求項11】 ポリエステルを溶融し、溶融液をろ過
    し、紡糸口金を通して溶融液を押し出し、紡糸されたフ
    ィラメントを空気で急冷することによって冷却し、その
    後に引き取り、延伸し、硬化するという慣用的な工程に
    よる、ポリ(1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフ
    タレート)に基づくポリエステルから成る高い加水分解
    およびアミノリシス抵抗を有するマルチフィラメント糸
    の製造方法において:溶融液の温度を295から305
    ℃に維持し、フィラメントを1500m/分以下の紡糸
    引取速度で引き取ること、 紡糸されたフィラメントを少なくとも2つの工程におい
    て連続的にまたは回分式で延伸すること(全延伸の70
    %以上に相当する前延伸は90から120℃の間の温度
    で実施され、240℃以上の温度で実施される第二の延
    伸工程を使用して>1:1.2の延伸比に設定する)、
    および1:0.98から1:0.8の収縮比を使用する
    230℃以上の温度における硬化および緩和処理または
    1:1.05から1:1.2の延伸比を使用する230
    ℃以上の温度における第三の延伸に、延伸されたフィラ
    メントをかけること、を含む上記の製造方法。
  12. 【請求項12】 紡糸条件、特に冷却の程度および引取
    速度がフィラメントが1.2g/cm3 以下の密度を有
    するように調節されている、請求項11に記載の方法。
JP6298574A 1993-12-01 1994-12-01 工業的応用のためのポリ(1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート)マルチフィラメント糸およびその製造 Pending JPH07207528A (ja)

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