JPH07206871A - シクロペンタジエニル誘導体の脱プロトン化 - Google Patents

シクロペンタジエニル誘導体の脱プロトン化

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JPH07206871A
JPH07206871A JP6284522A JP28452294A JPH07206871A JP H07206871 A JPH07206871 A JP H07206871A JP 6284522 A JP6284522 A JP 6284522A JP 28452294 A JP28452294 A JP 28452294A JP H07206871 A JPH07206871 A JP H07206871A
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JP
Japan
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cyclopentadienyl
group
thf
ether
deriv
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JP6284522A
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English (en)
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Jamie R Strickler
ジヤミー・レイ・ストリクラー
John M Power
ジヨン・メアリー・パワー
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Albemarle Corp
Original Assignee
Albemarle Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F3/00Compounds containing elements of Groups 2 or 12 of the Periodic Table
    • C07F3/02Magnesium compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F17/00Metallocenes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/02Silicon compounds
    • C07F7/08Compounds having one or more C—Si linkages
    • C07F7/10Compounds having one or more C—Si linkages containing nitrogen having a Si-N linkage

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シクロペンタジエニル誘導体の脱プロトン
化。 【構成】 シクロペンタジエニル誘導体とグリニヤール
試薬とを、環状エーテルまたは非環状ポリエーテルをシ
クロペンタジエニル誘導体1当量当たり約0.5から
1.5当量の量で含んでいる不活性溶媒の中で反応させ
る結果として、上記シクロペンタジエン誘導体のジアニ
オン性塩を生じさせる方法を用い、シクロペンタジエニ
ル誘導体の脱プロトン化を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、一般に、メタロセン類を製造す
る時の有効な中間体であるシクロペンタジエニル誘導体
の塩類を製造することに関するものであり、より詳細に
は、グリニヤール試薬を用いてシクロペンタジエニル誘
導体の脱プロトン化を行う改良方法に関する。
【0002】メタロセン類はオレフィン重合系の有効な
成分である。これらのメタロセン類は、遷移金属塩と錯
体形成しているシクロペンタジエニル配位子を含んでい
る。この遷移金属塩にその配位子を配位させる前に、グ
リニヤール試薬を用いてこの配位子の脱プロトン化を行
うことでこの配位子のジアニオン性塩を生じさせる必要
がある。このような方法の1つにおいて、4:1体積の
トルエン/THF混合物の中に入っているグリニヤール
試薬の溶液に配位子が添加されている。このTHFは、
その配位子量に対して約〜10倍モル過剰で存在してお
り、そしてこの反応には1から2日間要する。この時間
が短いと、その生成物に比較的多量のモノアニオン塩が
含まれることになる。
【0003】我々は、短い反応時間でジアニオン性塩類
を高収率および高純度で得ることができる脱プロトン化
方法をここに見い出した。
【0004】本発明に従い、シクロペンタジエニル誘導
体の脱プロトン化方法を提供する。この方法は、グリニ
ヤール試薬と該シクロペンタジエニル誘導体とを、環状
エーテルまたは非環状ポリエーテルを該シクロペンタジ
エニル誘導体1当量当たり約0.5から1.5当量の量
で含んでいる不活性溶媒の中で反応させる結果として、
該シクロペンタジエニル誘導体のジアニオン性ハロゲン
化マグネシウム塩を生じさせることを含んでいる。
【0005】本発明の方法を用いて脱プロトン化するこ
とができるシクロペンタジエニル誘導体には、アルキレ
ンまたはシラニレン基などの如きブリッジ基で連結して
いる2個のシクロペンタジエニル基か或は1個のシクロ
ペンタジエニル基を有する誘導体が含まれる。このシク
ロペンタジエン環は、例えばアルキレン、環状アルキレ
ン、ゲルマニルおよび/またはシリル基などで置換され
ていてもよい。このような配位子は本技術分野で知られ
ている。特に本方法を適用することができる1つの種類
の配位子は式Cp’YZHで表され、ここで、Cp’は
シクロペンタジエニルまたは置換シクロペンタジエニル
基であり、Yは1種以上の14族(新しいIUPAC表
記法、旧表記法のIVA族)元素、好適にはケイ素、ゲ
ルマニウムおよび/または炭素を含んでいる共有ブリッ
ジ基であり、そしてZHは、配位数が2または3の元素
のヘテロ原子配位子、好適には酸素、窒素、燐または硫
黄であり、これには、C1−C20ヒドロカルビル基お
よび置換C1からC20のヒドロカルビル基から選択さ
れる基が含まれていてもよい。
【0006】好適なシクロペンタジエニル基Cp’を
式:
【0007】
【化1】
【0008】で表すことができ、ここで、Rは、各場合
とも、水素であるか、或は炭素数が20以下(好適には
1から10)のシリル、ゲルミル、ヒドロカルビル、置
換ヒドロカルビルおよびそれらの組み合わせ、ゲルマニ
ウムおよび/またはケイ素原子から成る群から選択され
る原子団であり、そして2個のR置換基が一緒になっ
て、このシクロペンタジエニル原子団に縮合している環
を形成していてもよい。この縮合環シクロペンタジエニ
ル誘導体の非制限的例には、インデニル、テトラヒドロ
インデニル、フルオレニルおよびオクタヒドロフルオレ
ニルが含まれ、これらの環は更に置換されていてもよ
い。R基が同一もしくは異なっていてもよくそしてこの
シクロペンタジエニル環上の1から4個の水素原子が置
換されていてもよい他の適切なR基の非制限的例には、
直鎖もしくは分枝鎖ヒドロカルビル基(これらには、ハ
ロゲンおよびアルコキシで置換されているヒドロカルビ
ル基が含まれる)、環状のヒドロカルビル基(これらに
は、アルキル、アルコキシおよびハロゲンで置換されて
いる環状ヒドロカルビル基が含まれる)、芳香族のヒド
ロカルビル基(これらには、アルキル、アルコキシおよ
びハロゲンで置換されている芳香族基が含まれる)、並
びにケイ素およびゲルマニウムのオルガノメタロイド基
などが含まれる。好適なR原子団の非制限的特定例に
は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘ
キシル(異性体を含む)、ノルボルニル、ベンジル、フ
ェニル、トリメチルシリル、トリエチルシリル、エチル
ジメチルシリル、メチルジエチルシリル、フェニルジメ
チルシリル、メチルジフェニルシリル、トリフェニルシ
リル、トリフェニルゲルミル、トリメチルゲルミル、メ
チルメトキシおよびメチルエトキシが含まれる。
【0009】好適なブリッジ基Yは、このブリッジ内に
1−4個の原子を含んでおり、これらの原子は、周期律
表の14族元素、特にケイ素、ゲルマニウムおよび炭素
から選択される。ブリッジ基の非制限的例は、Si
2’、CR2’、SiR2’SiR2’、CR2’C
2’、CR2’SiCR2’、CR’=CR’、Ge
2’であり、ここで、R’は、各場合とも、水素であ
るか、或は20個以下の非水素原子を有するシリル、ゲ
ルマニル、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル(例え
ばアラルキル、アルカリール、ハロアルカリールおよび
ハロアラルキル)およびそれらの組み合わせから選択さ
れる原子団である。好適なR’原子団の非制限的特定例
には、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、
ヘキシル(異性体を含む)、トリメチルシリル、トリエ
チルシリル、エチルジメチルシリル、メチルジエチルシ
リル、フェニルジメチルシリル、メチルジフェニルシリ
ル、トリフェニルシリルおよびトリフェニルゲルミルが
含まれる。このブリッジ基上のハロゲンは塩素、臭素ま
たはヨウ素であってもよく、好適には塩素である。
【0010】好適なヘテロ原子配位子ZHを式AR”(
x-2)Hで表すことができ、ここで、Aは、元素周期律
表の15族からの、配位数(x)が3の元素、または1
6族からの、配位数が2の元素(新しいIUPAC表記
法、旧表記法のVAおよびVIA族)、好適には窒素、
燐、酸素または硫黄であり、そしてR”は、C1−C20
ヒドロカルビル基(ここでは、1個以上の水素原子がハ
ロゲン基、アミノ基、ホスフィノ基、アルコキシ基、或
はルイス酸性もしくは塩基性官能基を含んでいる他の何
らかの基で置換されている)から成る群から選択される
基であり、そして元素Aの配位数である。ヘテロ原子配
位子の非制限的特定例には、t−ブチルアミノ、フェニ
ルアミノ、p−n−ブチルフェニルアミノ、シクロヘキ
シルアミノ、パーフルオロフェニルアミノ、n−ブチル
アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルア
ミノ、ベンジルアミノ、t−ブチルホスフィノ、エチル
ホスフィノ、フェニルホスフィノ、シクロヘキシルホス
フィノ、ヒドロキシルおよびスルフィノが含まれる。
【0011】好適なグリニヤール試薬は式R”’MgX
で表され、ここで、R”’はC1からC10のヒドロカル
ビルであり、そしてXはハロゲンである。より好適なも
のは、C3またはC4アルキルマグネシウムの塩化物およ
び臭化物、例えばイソプロピルマグネシウム塩化物、イ
ソプロピルマグネシウム臭化物、n−ブチルマグネシウ
ム臭化物およびイソブチルマグネシウム塩化物である。
これらのグリニヤール試薬は、おおよそ化学量論的量
か、或は1モルの配位子に対して約2モルの試薬の量で
用いられる。好適には、このグリニヤール試薬の方が安
価な反応体であることから、これを若干(5から10
%)過剰量で用いる。
【0012】適切なエーテル溶媒は、約4から10個の
炭素原子を有する環状エーテル類および非環状ポリエー
テル類である。上記エーテル類の非制限的例には、テト
ラヒドロフラン(THF)、エチレングリコールジメチ
ルエーテル(DMEまたはグライム)、1,4−ジオキ
サン、2−メトキシエチルエーテル(ジグライム)、ト
リエチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロ
フランとジエチレングリコールジメチルエーテルが含ま
れる。好適なエーテルはTHFである。このエーテルの
適切量は、配位子1当量当たり約0.5から1.5当
量、好適には配位子1当量当たり約0.5から1.0当
量、より好適には配位子1当量当たり約0.5から1.
0当量未満の量である。ゲルの生成を回避するには約
0.5当量で充分である。エーテルを過剰量で用いる
と、その生成物の中にモノMgCl塩と他の不純物を存
在させることになることで、所望の二塩の収率が低下す
ることになる。このことは、エーテルが過剰量で存在し
ていると、その反応が遅くなる結果として、高収率でジ
アニオン性塩生成物を得るには2日間の反応時間が必要
になることを示している。
【0013】不活性溶媒、好適には芳香族炭化水素溶
媒、例えばベンゼン、トルエンまたはキシレン類などの
中でこの反応を実施する。溶媒中約10から30重量/
体積%の配位子溶液が好適である。
【0014】本方法を実施する好適な様式に従い、撹拌
反応槽内でこの配位子溶液と該エーテルとを混合した
後、反応温度にまで加熱する。次に、この反応混合物に
該グリニヤール試薬をゆっくりと加える。好適には、反
応温度は約75から100℃の範囲である。このグリニ
ヤール試薬の添加が終了した後、この反応が完結するま
でその混合物を撹拌しながら加熱する。典型的な反応時
間は4から22時間の範囲である。6時間以内に良好な
収率を得ることができる。
【0015】この過程中にその反応混合物から生成物が
いくらか沈澱するであろうが、この混合物はゲル化せず
流体のままである。この反応が完結しそしてこの反応混
合物を周囲温度にまで冷却した時点で、脂肪族炭化水素
溶媒、例えばペンタン、ヘキサンまたはIsopar
Cなどを加えることによって更に生成物の沈澱を生じさ
せることができる。次に、この生成物を濾過で集めるこ
とができる。
【0016】以下の実施例を用いて本発明の方法のさら
なる説明を行うが、これらに限定することを意図したも
のでない。
【0017】
【実施例】実施例1 −THFを0.56当量存在させて製造した
(MgCl)2[(C5Me4)SiMe2N−t−Bu]
・THF 500mLのSchlenkフラスコの中で、(C5
4H)SiMe2(NH−t−Bu)(11.62g、
46.2ミリモル)をトルエンで希釈して約10重量/
体積%にした。この溶液にTHFも加えた(25.9ミ
リモル)。このフラスコに滴下漏斗とフリードリックス
コンデンサを取り付けた。この溶液を磁気撹拌棒で撹拌
しながらオイルバス中で約85℃にまで加熱した。この
温度でi−PrMgCl(Et2O中2.0M;48m
L、96ミリモル)を27分かけて滴下した。この滴下
を行っている間その反応物からプロパンが発生した。こ
の添加が終了するにつれてオフホワイトの固体が生じ
た。このスラリーの撹拌は容易であった。固体がいくら
かそのフラスコに粘着した。この溶液を99から107
℃で一晩(22時間)加熱した。このスラリーを周囲温
度に冷却した後、ドライボックスの中に移した。約1当
量のTHFを加えた(3.0g、42ミリモル)。ヘキ
サンを加えることによって(105mL)、更に沈澱を
生じさせた。このスラリーを再び一晩撹拌した。150
mLの粗いフリット上でその固体を濾過し、ヘキサン
(75mL)で洗浄した後、真空中で乾燥させた。この
固体は微細であり白色であった。この収量は18.21
g(41.2ミリモル;89%)であった。thf−d
8中の1H NMRにより、98%が生成物であり、そ
してモノアニオンである(MgCl)[(C5Me4)S
iMe2(NH−t−Bu]・2THFの量は2%のみ
であることが示された。
【0018】実施例2−THFを1.0当量存在させて
製造した(MgCl)2[(C5Me4)SiMe2N−t
−Bu]・THF 500mLのSchlenkフラスコの中で、(C5
4H)SiMe2(NH−t−Bu)(11.16g、
44.4ミリモル)をトルエンで希釈して約10重量/
体積%にした。この溶液にTHFも加えた(44.4ミ
リモル)。このフラスコに滴下漏斗とフリードリックス
コンデンサを取り付けた。この溶液を磁気撹拌棒で撹拌
しながらオイルバス中で約85℃にまで加熱した。この
温度でi−PrMgCl(Et2O中2.0M;46m
L、92ミリモル)を1時間かけて滴下した。この滴下
を行っている間その反応物からプロパンが発生した。こ
の添加が終了するにつれてオフホワイトの固体が生じ
た。この溶液を98から109℃で一晩(20時間)加
熱した。このスラリーの撹拌は容易であった。このスラ
リーを周囲温度に冷却した後、ドライボックスの中に移
した。ヘキサンを加えることによって(100mL)、
更に沈澱を生じさせた。このスラリーを再び一晩撹拌し
た。150mLの粗いフリット上でその固体を濾過し、
ヘキサン(2x25mL)で洗浄した後、真空中で乾燥
させた。この固体は微細でありほとんど白色であった。
この収量は17.66g(40.0ミリモル;90%)
であった。thf−d8中の1H NMRにより、96
%が生成物であり、そしてモノアニオンである(MgC
l)[(C5Me4)SiMe2(NH−t−Bu]・2
THFの量は4%であることが示された。
【0019】実施例3−THFを1.5当量存在させて
製造した(MgCl)2[(C5Me4)SiMe2N−t
−Bu]・THF 500mLのSchlenkフラスコの中で、(C5
4H)SiMe2(NH−t−Bu)(10.02g、
39.8ミリモル)とTHF(4.31g、59.8ミ
リモル)と100mLのトルエンを一緒にした。このフ
ラスコに滴下漏斗とフリードリックスコンデンサを取り
付けた。この溶液を磁気撹拌棒で撹拌しながらオイルバ
ス中で約85℃にまで加熱した。次に、イソプロピルマ
グネシウム塩化物(Et2O中2.0M;41mL、8
2ミリモル)を22分間かけて滴下した。この滴下を行
っている間その反応物からプロパンが発生した。この溶
液を108から117℃で一晩(22時間)加熱した。
このスラリーの撹拌は容易であった。このスラリーを周
囲温度に冷却した。ヘキサンを加えた(100mL)。
このスラリーを再び一晩撹拌した。150mLの粗いフ
リット上でその白色固体を濾過し、ヘキサン(30m
L)で洗浄した後、真空中で乾燥させた。この収量は1
5.45g(35.0ミリモル;88%)であった。t
hf−d8中の1H NMRにより、91%が生成物で
あり、そしてモノアニオンである(MgCl)[(C5
Me4)SiMe2(NH−t−Bu]・2THFの量は
9%であることが示された。
【0020】実施例1−3は、匹敵する反応時間でTH
Fの量を多くするとモノアニオン不純物の量も増えるこ
とを示している。
【0021】実施例4−THFを0.65当量存在させ
て製造した(MgCl)2[(C5Me4)SiMe2N−
t−Bu]・THF−6時間反応 500mLのSchlenkフラスコの中で、(C5
4H)SiMe2(NH−t−Bu)(14.99g、
59.6ミリモル)をトルエンで希釈して約10重量/
体積%にした。この溶液にTHFも加えた(2.65
g、36.6ミリモル)。このフラスコに滴下漏斗とフ
リードリックスコンデンサを取り付けた。この溶液を磁
気撹拌棒で撹拌しながらオイルバス中で約85℃にまで
加熱した。この温度でi−PrMgCl(Et2O中
2.0M;67mL、134ミリモル)を30分かけて
滴下した。この滴下を行っている間その反応物からプロ
パンが発生した。この添加が終了するにつれてオフホワ
イトの固体が生じた。このスラリーの撹拌は容易であっ
た。この溶液を108から110℃で6時間加熱した。
このスラリーを若干冷却した後、THFを8.50g
(120ミリモル)加えた。ヘプタンを加えることによ
って(150mL)、更に沈澱を生じさせた。このスラ
リーを再び一晩撹拌した。150mLの粗いフリット上
でその固体を濾過し、ヘキサン(50mL)で洗浄した
後、真空中で乾燥させた。この固体は微細であり白色で
あった。この収量は25.25g(57.2ミリモル;
96%)であった。thf−d8中の1H NMRによ
り、94%が生成物であり、そしてモノアニオンである
(MgCl)[(C5Me4)SiMe2(NH−t−B
u]・2THFの量は6%であることが示された。
【0022】比較1−後処理としてTHFを用いた(M
gCl)2[(C2Me4)SiMe2N−t−Bu]・T
HFの単離 1リットルの5つ口フラスコの中で、(C5Me4H)S
iMe2(NH−t−Bu)(30.02g、0.11
9モル)を300mLのトルエンで希釈して約10重量
/体積%にした。このフラスコに機械的撹拌機、滴下漏
斗およびフリードリックスコンデンサを取り付けた。こ
の溶液をオイルバス中で約85℃にまで加熱した後、i
−PrMgCl(Et2O中2.0M;127mL、
0.254モル)を45分かけて滴下した。この滴下を
行っている間その反応物からプロパンが発生した。この
溶液を95から100℃で22時間加熱した。一晩でこ
のフラスコはゼラチン状固体で満たされた。撹拌速度を
高くしても、この反応の最後の部分では撹拌に関してか
なりの困難さに直面した。この反応物を78℃に冷却し
た後、3当量のTHF(29mL、0.356モル)加
えた。そのゲルは溶解し、そして1分以内に、撹拌が容
易な固体が生じた。35分間加熱した後、この反応物を
周囲温度にまで冷却し、そしてヘキサンを加えた(30
0mL)。更に固体が沈澱して来た。一晩撹拌した後、
350mLの粗いフリット上でその固体を濾過し、ヘキ
サン(75mL)で洗浄した後、真空中で乾燥させた。
この収量は45.53g(0.103モル;91%)で
あった。thf−d8中の1HNMRにより、96%が
生成物であり、そして(MgCl)[(C5Me4)Si
Me2(NH−t−Bu]・2THFの量は4%である
ことが示された。このことは、この反応の最初にTHF
を存在させないとゲル生成がもたらされることを示して
いる。
【0023】比較2−THF中のi−PrMgClと
(C5Me4)SiMe2(NH−t−Bu]・THFと
の反応 500mLのSchlenkフラスコの中で、(C5
4H)SiMe2(NH−t−Bu)(10.00g、
39.8ミリモル)を100mLのトルエンで希釈し
た。イソプロピルマグネシウムの塩化物(THF中2.
0M;41mL、82ミリモル)を全て一度に加えた。
この溶液を磁気撹拌棒で撹拌した。このフラスコにコン
デンサを取り付けた後、この反応物を徐々に還流にまで
加熱した。その透明な暗褐色溶液を103から110℃
で20時間加熱した。固体の生成は全く生じなかった。
この暗褐色の溶液を周囲温度にまで冷却した。ヘプタン
を加えた(100mL)。この溶液は2層に分離した。
更に50mLのヘプタンを加えた。暗色の下方層と明黄
色の上層とがまだ存在していた。1時間撹拌した後、粘
性を示す固体がいくらか生じた。一晩撹拌した後、その
油状物はそのフラスコの壁上で固化した。この固体を掻
き落として、250mLの粗いフリット上で濾過した。
その固体をヘプタン(50mL)で洗浄した後、真空中
で乾燥させた。この収量は15.53gであった。th
f−d8中の1H NMRにより、83%がジアニオン
生成物であり、そしてモノアニオンである(MgCl)
[(C5Me4)SiMe2(NH−t−Bu]・2TH
Fの量は17%であることが示された。このことは、T
HFを大過剰(〜10から1)で用いるとその生成物内
のモノアニオン不純物が多量にもたらされると共にその
生成物を回収するに必要とされる処理がより複雑になる
ことを示している。
【0024】これらの実施例が示すように、本発明の方
法では、約6時間の反応時間で、脱プロトン化された生
成物を約90%の収率で得ることが可能であり、その生
成物の95%以上が所望のジアニオン性生成物である。
【0025】THFを存在させると(0.5当量で
も)、その脱プロトン化された配位子が結晶性を示すT
HF溶媒和物に変化することによって、ゲル生成が防止
される。当量以上の量でTHFを存在させると、その反
応がゆっくりになることで、その生成物内のモノアニオ
ン量がより多くなると共に、いくらか分解が生じる。従
って、本発明の方法の利点には、処理操作がより容易で
あること、粘度が低いこと、そしてより短い反応時間で
より良好な収率が得られることが含まれる。
【0026】本発明の特徴および態様は以下のとおりで
ある。
【0027】1. シクロペンタジエニル誘導体の脱プ
ロトン化方法において、グリニヤール試薬と上記シクロ
ペンタジエニル誘導体とを、環状エーテル類および非環
状ポリエーテル類から成る群から選択されるエーテルを
上記シクロペンタジエン誘導体1当量当たり約0.5か
ら1.5当量の量で含んでいる不活性溶媒の中で反応さ
せる結果として、上記シクロペンタジエン誘導体のジア
ニオン性ハロゲン化マグネシウム塩を生じさせることを
含む方法。
【0028】2. 上記エーテルが上記シクロペンタジ
エン誘導体1当量当たり約0.5から1.0当量の量で
存在しておりそして上記エーテルがテトラヒドロフラン
である第1項の方法。
【0029】3. 上記シクロペンタジエニル誘導体が
式Cp’YZHで表され、ここで、Cp’がシクロペン
タジエニルまたは置換シクロペンタジエニル基であり、
Yが1種以上の14族元素を含んでいる共有ブリッジ基
であり、そしてZHが、配位数が2の16族元素または
配位数が3の15族元素のヘテロ原子配位子である第1
項の方法。
【0030】4. 上記エーテルが上記シクロペンタジ
エン誘導体1当量当たり約0.5から1.0当量の量で
存在しておりそして上記エーテルがテトラヒドロフラン
である第3項の方法。
【0031】5. 上記エーテルを含んでいる不活性溶
媒の中に入っている上記シクロペンタジエン誘導体の溶
液に上記グリニヤール試薬を加える第1項の方法。
【0032】6. シクロペンタジエン誘導体1当量当
たり約0.5から1.0当量の量でエーテルが存在して
いる第1項の方法。
【0033】7. シクロペンタジエン誘導体1当量当
たり約0.5から1.0当量未満の量でエーテルが存在
している第5項の方法。
【0034】8. 上記エーテルがテトラヒドロフラン
であり、上記シクロペンタジエン誘導体が(C5Me
4H)SiMe2(NH−t−Bu)であり、そして上記
シクロペンタジエニル誘導体の上記ジアニオン性塩が
(MgX)2[(C5Me4)SiMe2(N−t−Bu]
・THFであり、ここで、Xがハロゲンである第5項の
方法。
【0035】9. ZHが酸素、窒素、燐および硫黄か
ら成る群から選択される1種以上の元素のヘテロ原子配
位子である第3項の方法。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シクロペンタジエニル誘導体の脱プロト
    ン化方法において、グリニヤール試薬と上記シクロペン
    タジエニル誘導体とを、環状エーテル類および非環状ポ
    リエーテル類から成る群から選択されるエーテルを上記
    シクロペンタジエン誘導体1当量当たり約0.5から
    1.5当量の量で含んでいる不活性溶媒の中で反応させ
    る結果として、上記シクロペンタジエン誘導体のジアニ
    オン性ハロゲン化マグネシウム塩を生じさせることを含
    む方法。
JP6284522A 1993-11-01 1994-10-26 シクロペンタジエニル誘導体の脱プロトン化 Withdrawn JPH07206871A (ja)

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