JPH07206723A - アリールアミンからのビニル置換芳香族化合物の製造方法 - Google Patents
アリールアミンからのビニル置換芳香族化合物の製造方法Info
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- JPH07206723A JPH07206723A JP4342793A JP34279392A JPH07206723A JP H07206723 A JPH07206723 A JP H07206723A JP 4342793 A JP4342793 A JP 4342793A JP 34279392 A JP34279392 A JP 34279392A JP H07206723 A JPH07206723 A JP H07206723A
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- JP
- Japan
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- arylamine
- acid
- carbon atoms
- residue
- palladium
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C41/00—Preparation of ethers; Preparation of compounds having groups, groups or groups
- C07C41/01—Preparation of ethers
- C07C41/18—Preparation of ethers by reactions not forming ether-oxygen bonds
- C07C41/30—Preparation of ethers by reactions not forming ether-oxygen bonds by increasing the number of carbon atoms, e.g. by oligomerisation
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07B—GENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
- C07B37/00—Reactions without formation or introduction of functional groups containing hetero atoms, involving either the formation of a carbon-to-carbon bond between two carbon atoms not directly linked already or the disconnection of two directly linked carbon atoms
- C07B37/04—Substitution
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C2/00—Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a smaller number of carbon atoms
- C07C2/86—Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a smaller number of carbon atoms by condensation between a hydrocarbon and a non-hydrocarbon
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 Ar−CH=CH2 (Arは置換基を持つこ
とができるフェニル基、ナフチル、ナフチル残基または
アントリル残基あるいはOおよび/または1または2個
のN原子を環中に含有し、そして置換基を持ってもよい
単核5−〜7−員ヘテロ環式芳香族基である)のビニル
置換芳香族化合物をAr−NH2 のアリールアミンを有
機酸中の式R−ONO(Rはアルキル基、アルキル基を
持ってもよいフェニル残基またはアルキルカルボニル基
である)の有機ニトリトおよび有機溶剤中のエチレンと
触媒としてのパラジウム(0)または(II)化合物の
存在下に0〜35℃で反応させることによって製造す
る。 【目的】 簡単な方法で特にビニル置換芳香族化合物を
できる限り高い収率でかつ不純物の妨害なしに提供する
アリールアミンを使用するビニル置換芳香族化合物の接
触的製造方法を提供する。
とができるフェニル基、ナフチル、ナフチル残基または
アントリル残基あるいはOおよび/または1または2個
のN原子を環中に含有し、そして置換基を持ってもよい
単核5−〜7−員ヘテロ環式芳香族基である)のビニル
置換芳香族化合物をAr−NH2 のアリールアミンを有
機酸中の式R−ONO(Rはアルキル基、アルキル基を
持ってもよいフェニル残基またはアルキルカルボニル基
である)の有機ニトリトおよび有機溶剤中のエチレンと
触媒としてのパラジウム(0)または(II)化合物の
存在下に0〜35℃で反応させることによって製造す
る。 【目的】 簡単な方法で特にビニル置換芳香族化合物を
できる限り高い収率でかつ不純物の妨害なしに提供する
アリールアミンを使用するビニル置換芳香族化合物の接
触的製造方法を提供する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビニル置換芳香族化合
物をアリールアミンを使用してエチレンの接触アリール
化により製造する方法に関する。
物をアリールアミンを使用してエチレンの接触アリール
化により製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ビニル置換芳香族化は、ポリマーの合成
のための重要なモノマーであり、そして医薬品および農
薬の製造の重要な中間体を構成する。
のための重要なモノマーであり、そして医薬品および農
薬の製造の重要な中間体を構成する。
【0003】スチレンおよびその誘導体を製造する従来
の方法、例えばアルキル芳香族化合物の脱ハロゲン化ま
たは対応するアルコールの除去は、一般に過酷な反応条
件下に行われ、選択性がしばしば不充分であり、あるい
は適用性の低い出発原料から出発し、従って数多くの官
能化スチレンの製造に不適当である。
の方法、例えばアルキル芳香族化合物の脱ハロゲン化ま
たは対応するアルコールの除去は、一般に過酷な反応条
件下に行われ、選択性がしばしば不充分であり、あるい
は適用性の低い出発原料から出発し、従って数多くの官
能化スチレンの製造に不適当である。
【0004】ジアゾニウム塩が圧力下にそしてパラジウ
ムビスベンジリデン触媒の存在下に反応してスチレンを
形成することは公知である(Bull.Chem.So
c.Jpn.52,(1979年),第2609頁;T
etrahedron 37(1981年),第31
頁)。これに関連して、しかしながら、大過剰の塩基性
の塩を用いて且つ加圧下(6ないし8気圧のエチレン)
に操作する必要がある。更に、利用するジアゾニウム塩
を、対応するアミンと別々に製造しなければならず、こ
のことは工業的に不利である。
ムビスベンジリデン触媒の存在下に反応してスチレンを
形成することは公知である(Bull.Chem.So
c.Jpn.52,(1979年),第2609頁;T
etrahedron 37(1981年),第31
頁)。これに関連して、しかしながら、大過剰の塩基性
の塩を用いて且つ加圧下(6ないし8気圧のエチレン)
に操作する必要がある。更に、利用するジアゾニウム塩
を、対応するアミンと別々に製造しなければならず、こ
のことは工業的に不利である。
【0005】また、アリールアミンを液体のオレフィン
とパラジウム触媒された反応で酸および-tert-ブチルニ
トリトの存在下に反応させることも公知である(Che
m.Lett.(1977),第159頁;J.Or
g.Chem.46(1981年),第4885頁)。
この方法において、酸の混合物、例えばクロロ酢酸およ
び酢酸を一般に溶剤として使用する。50℃の所望の反
応温度は、官能性の基材、例えば感応化されたスチレン
に非常に好適とはいえない。反応性のα,β−不飽和カ
ルボニル化合物、例えばアクリルエステルおよび高沸点
非反応性オレフィン、例えばシクロヘキセンまたは1−
ヘキセンおよびスチレンが出発混合物として記載されて
いる。J.Org.Chem.46(1981年)第4
885頁に記載された方法は、活性化アルケンより低い
非活性化オレフィンに対する収率を提供する。ビニル置
換芳香族化合物の製造には望ましくない。
とパラジウム触媒された反応で酸および-tert-ブチルニ
トリトの存在下に反応させることも公知である(Che
m.Lett.(1977),第159頁;J.Or
g.Chem.46(1981年),第4885頁)。
この方法において、酸の混合物、例えばクロロ酢酸およ
び酢酸を一般に溶剤として使用する。50℃の所望の反
応温度は、官能性の基材、例えば感応化されたスチレン
に非常に好適とはいえない。反応性のα,β−不飽和カ
ルボニル化合物、例えばアクリルエステルおよび高沸点
非反応性オレフィン、例えばシクロヘキセンまたは1−
ヘキセンおよびスチレンが出発混合物として記載されて
いる。J.Org.Chem.46(1981年)第4
885頁に記載された方法は、活性化アルケンより低い
非活性化オレフィンに対する収率を提供する。ビニル置
換芳香族化合物の製造には望ましくない。
【0006】パラジウム(II)アセテートの添加下に
アリールアミンおよび-tert-ブチルニトリトを使用する
オレフィンのアリール化は、J.Org.Chem.4
5(1980年),第2359頁にも記載されている。
しかしながら、これに関連して化学量論量の高価なパラ
ジウム化合物を使用し、そして反応は上首尾に接触的に
進行しない。また、収率も不満足である。この方法は従
って、比較的に多量の材料の製造には不適当である。
アリールアミンおよび-tert-ブチルニトリトを使用する
オレフィンのアリール化は、J.Org.Chem.4
5(1980年),第2359頁にも記載されている。
しかしながら、これに関連して化学量論量の高価なパラ
ジウム化合物を使用し、そして反応は上首尾に接触的に
進行しない。また、収率も不満足である。この方法は従
って、比較的に多量の材料の製造には不適当である。
【0007】全ての上記の方法の共通の特徴は、代表的
な有機金属保護ガス条件(窒素またはアルゴン不活性雰
囲気)下に行われ、そしてこのことは付加的な複雑な装
置を含みそして方法の実施を複雑にする。
な有機金属保護ガス条件(窒素またはアルゴン不活性雰
囲気)下に行われ、そしてこのことは付加的な複雑な装
置を含みそして方法の実施を複雑にする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の欠点を有さず、そして簡単な方法で特にビニル置換芳
香族化合物をできる限り高い収率でかつ不純物の妨害な
しに提供するアリールアミンを使用するビニル置換芳香
族化合物の接触的製造方法を提供することにあった。
の欠点を有さず、そして簡単な方法で特にビニル置換芳
香族化合物をできる限り高い収率でかつ不純物の妨害な
しに提供するアリールアミンを使用するビニル置換芳香
族化合物の接触的製造方法を提供することにあった。
【0009】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、上記目
的は、式(I)Ar−CH=CH2 (式中、Arは1個
ないし5個の置換基を持つことができるフェニル基、ナ
フチルまたはアントリルあるは1個ないし7個の置換基
を持つナフチル残基または1ないし8個の置換基を持つ
アントリル残基あるいは酸素原子および/または1個ま
たは2個の窒素原子を環中に含有し、そして1個または
5個の置換基を持ってもよい単核5−、6−または7−
員ヘテロ環式芳香族基である)ビニル置換芳香族化合物
の製造方法において、式(II)Ar−NH2 (式中、
Arは上記意義を持つ)のアリールアミンを、有機酸中
の式(III)R−ONO(式中、Rは炭素原子1ない
し18個を有するアルキル基、各々炭素原子1ないし4
個を有する1個ないし3個のアルキル基を持ってもよい
フェニル残基または炭素原子2ないし5個を有するアル
キルカルボニル基である)の有機ニトリトおよび有機溶
剤中のエチレンと触媒としてのパラジウム(0)または
パラジウム(II)化合物の存在下に0ないし35℃で
反応させる、上記方法によって上首尾に達成することが
できる。
的は、式(I)Ar−CH=CH2 (式中、Arは1個
ないし5個の置換基を持つことができるフェニル基、ナ
フチルまたはアントリルあるは1個ないし7個の置換基
を持つナフチル残基または1ないし8個の置換基を持つ
アントリル残基あるいは酸素原子および/または1個ま
たは2個の窒素原子を環中に含有し、そして1個または
5個の置換基を持ってもよい単核5−、6−または7−
員ヘテロ環式芳香族基である)ビニル置換芳香族化合物
の製造方法において、式(II)Ar−NH2 (式中、
Arは上記意義を持つ)のアリールアミンを、有機酸中
の式(III)R−ONO(式中、Rは炭素原子1ない
し18個を有するアルキル基、各々炭素原子1ないし4
個を有する1個ないし3個のアルキル基を持ってもよい
フェニル残基または炭素原子2ないし5個を有するアル
キルカルボニル基である)の有機ニトリトおよび有機溶
剤中のエチレンと触媒としてのパラジウム(0)または
パラジウム(II)化合物の存在下に0ないし35℃で
反応させる、上記方法によって上首尾に達成することが
できる。
【0010】Ar残基における置換基は、同一または異
なり、そして炭素原子1ないし8個、特に炭素原子1な
いし4個を、特に好ましくはメチルを有する非芳香族残
基、各々1ないし8個を有するアルコキシまたはアルキ
ルチオ残基、各々炭素原子6ないし14個を有するアリ
ールまたはアリールオキシ、−OCOR−、−COOR
−、COR−、−OSiR3 、−NHCOR、−NR2
−、PR2 −、PO2R−、−PO3 R−、−SOR
−、−SOR2 −または−SO3 R−(但し、Rは各々
水素、炭素原子1ないし12個、好ましくは炭素原子1
ないし6個、特に好ましくは炭素原子1ないし4個を有
するアルキルおよび/または炭素原子6ないし10個を
有するアリールである)、あるいは−OH、−CN、−
NOまたは−NO2 基またはハロゲン、特に弗素、塩素
または臭素である。本明細書において用語アルキルは、
各々シクロアルキルを包含することが意図されている。
なり、そして炭素原子1ないし8個、特に炭素原子1な
いし4個を、特に好ましくはメチルを有する非芳香族残
基、各々1ないし8個を有するアルコキシまたはアルキ
ルチオ残基、各々炭素原子6ないし14個を有するアリ
ールまたはアリールオキシ、−OCOR−、−COOR
−、COR−、−OSiR3 、−NHCOR、−NR2
−、PR2 −、PO2R−、−PO3 R−、−SOR
−、−SOR2 −または−SO3 R−(但し、Rは各々
水素、炭素原子1ないし12個、好ましくは炭素原子1
ないし6個、特に好ましくは炭素原子1ないし4個を有
するアルキルおよび/または炭素原子6ないし10個を
有するアリールである)、あるいは−OH、−CN、−
NOまたは−NO2 基またはハロゲン、特に弗素、塩素
または臭素である。本明細書において用語アルキルは、
各々シクロアルキルを包含することが意図されている。
【0011】利用することができる式(III)の有機
ニトリトは、例えばメチル、エチル、n−またはi−プ
ロピルニトリト、種々のブチル、ペンチル、ヘキシルま
たはオクチルニトリト、ベンゾイルニトリト、フェニル
ニトリト、o−、m−またはp−メチルフェニルニトリ
ト、アセチルニトリトおよびプロピオニルニトリトであ
り、種々の有機ニトリトの混合物も好適である。アルキ
ルニトリト、例えばtert−ブチルまたはアミルニト
リトが好ましい。ニトリトは、アリールアミン(II)
に対して0.1ないし500倍量、好ましくは1ないし
100倍量で使用するのが好都合である。
ニトリトは、例えばメチル、エチル、n−またはi−プ
ロピルニトリト、種々のブチル、ペンチル、ヘキシルま
たはオクチルニトリト、ベンゾイルニトリト、フェニル
ニトリト、o−、m−またはp−メチルフェニルニトリ
ト、アセチルニトリトおよびプロピオニルニトリトであ
り、種々の有機ニトリトの混合物も好適である。アルキ
ルニトリト、例えばtert−ブチルまたはアミルニト
リトが好ましい。ニトリトは、アリールアミン(II)
に対して0.1ないし500倍量、好ましくは1ないし
100倍量で使用するのが好都合である。
【0012】好適な式(II)で表される化合物の例は
以下の通りである。すなわち、o−m−またはp−位に
おいてメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、
n−ブチル、i−ブチル、tert−ブチル、弗素、塩
素、沃素、ヒドロキシル、ベンジルオキシまたはアセト
キシで置換されてもよいアニリン、アミノアセトフェノ
ン、アミノアントラキノン、アミノベンゾキノン、アミ
ノベンズアミド、2−アミノベンズイミダゾール、アミ
ノ安息香酸、アミノベンゼンホスホン酸、アミノベンゾ
トリフルオライド、アミノベンジルアルコール、アミノ
ビフェニル、4−アミノ−2−クロロ安息香酸、p−ア
ニシジン、2−アミノ−3,5−ジクロロピリジン、ア
ミノジフェニルエーテル、2−アミノ−4−メトキシ−
5−ニトロアニソール、アミノメチル安息香酸、アミノ
メチルベンジルアルコール、アミノフェニル酢酸、アミ
ノフタル酸、アミノピリミジンおよびトランス−4−ア
ミノ桂皮酸ヒドロクロライドである。好ましい式(I
I)の化合物は、アミノメチルベンゼン、アミノニトロ
トルエン、アミノ安息香酸、ジアミノベンゼン、アミノ
ピリミジン、アミノメチルアセトキシベンゼン、フェニ
ルp−アミノプロピオネート、エチルアミノベンゾエー
トおよびアミノベンゾニトリルである。
以下の通りである。すなわち、o−m−またはp−位に
おいてメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、
n−ブチル、i−ブチル、tert−ブチル、弗素、塩
素、沃素、ヒドロキシル、ベンジルオキシまたはアセト
キシで置換されてもよいアニリン、アミノアセトフェノ
ン、アミノアントラキノン、アミノベンゾキノン、アミ
ノベンズアミド、2−アミノベンズイミダゾール、アミ
ノ安息香酸、アミノベンゼンホスホン酸、アミノベンゾ
トリフルオライド、アミノベンジルアルコール、アミノ
ビフェニル、4−アミノ−2−クロロ安息香酸、p−ア
ニシジン、2−アミノ−3,5−ジクロロピリジン、ア
ミノジフェニルエーテル、2−アミノ−4−メトキシ−
5−ニトロアニソール、アミノメチル安息香酸、アミノ
メチルベンジルアルコール、アミノフェニル酢酸、アミ
ノフタル酸、アミノピリミジンおよびトランス−4−ア
ミノ桂皮酸ヒドロクロライドである。好ましい式(I
I)の化合物は、アミノメチルベンゼン、アミノニトロ
トルエン、アミノ安息香酸、ジアミノベンゼン、アミノ
ピリミジン、アミノメチルアセトキシベンゼン、フェニ
ルp−アミノプロピオネート、エチルアミノベンゾエー
トおよびアミノベンゾニトリルである。
【0013】有機酸は、一般に蟻酸、酢酸、プロピオン
酸、トリフルオロ酢酸またはクロロ酢酸である。蟻酸、
プロピオン酸およびクロロ酢酸が好ましく、酢酸が特に
好ましい。一般に、酸は、アリールアミン(II)に対
して0.1ないし1000倍量、好ましくは1ないし1
00倍量、特に好ましくは10ないし50倍量で使用す
る。
酸、トリフルオロ酢酸またはクロロ酢酸である。蟻酸、
プロピオン酸およびクロロ酢酸が好ましく、酢酸が特に
好ましい。一般に、酸は、アリールアミン(II)に対
して0.1ないし1000倍量、好ましくは1ないし1
00倍量、特に好ましくは10ないし50倍量で使用す
る。
【0014】一般にカルボン酸を除く非プロトン性また
はプロトン性溶剤を有機溶剤として使用できる。有機溶
剤は、アリールアミン(II)に対して0.1ないし5
00倍、特に1ないし100倍重量で添加するのが好都
合である。好適な有機酸は、例えば場合により塩素化さ
れた脂肪族、脂環式または芳香族炭化水素、例えばn−
ペンタン、n−ヘプタン、n−オクタン、シクロペンタ
ン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、
クロロベンゼン;芳香族、脂肪族および環式エーテル、
例えばアニソール、ジエチルエーテル、ジ−イソプロピ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、メチルtert−ブ
チルエーテルおよびジオキサン;N−置換モルホリン、
例えばN−メチルモルホリンおよびN−ホルミルモルホ
リン;ニトリル、特にベンゾニトリルおよび炭素原子2
ないし5個を有するアルキルニトリル、例えばプロピオ
ニトリルおよびブチルニトリル;3−メトキシプロピオ
ニトリルおよび3−エトキシプロピオニトリル;ジアル
キルスルホキシド、例えばジメチルおよびジエチルスル
ホキシド;酸部分において炭素原子1ないし3個を有す
る脂肪族モノカルボン酸のN,N−ジアルキルアミド、
例えばN,N−ジメチルホルムアミドおよびN,N−ジ
メチルアセトアミド;炭素原子8個までを有するアルコ
ール、例えばエタノール、n−プロパノールおよびte
rt−ブタノール;脂肪族または環式ケトン、例えばア
セトン、ジエチルケトン、メチルイソプロピルケトン、
シクロペンタノン、シクロヘキサノン、1,3−ジメチ
ル−2−イミダゾリジノンおよび1,3−ジメチル−
3,4,5,6−テトラヒドロ−2−(1H)−ピリミ
ジノン;テトラメチル尿素;エステル、例えば炭酸のエ
ステル、例えばジエチルカーボネート;ニトロメタン;
総量2ないし8個の炭素原子を有する脂肪族モノカルボ
ン酸のアルキルまたはアルコキシアルキルエステル、例
えばメチル、エチル、n−ブチルおよびイソブチルアセ
テート、エチルおよびn−ブチルブチラートおよび1−
アセトキシ−2−エトキシエタンおよび1−アセトキシ
−2−メトキシエタンである。しかしながら、好ましい
溶剤は塩素化脂肪族炭化水素、特にジクロロメタンおよ
びクロロホルムおよびジエチルエーテル、tert−ブ
チルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、エタノール、n−プロパノール、アセトニトリルお
よびtert−ブタノールを包含する。
はプロトン性溶剤を有機溶剤として使用できる。有機溶
剤は、アリールアミン(II)に対して0.1ないし5
00倍、特に1ないし100倍重量で添加するのが好都
合である。好適な有機酸は、例えば場合により塩素化さ
れた脂肪族、脂環式または芳香族炭化水素、例えばn−
ペンタン、n−ヘプタン、n−オクタン、シクロペンタ
ン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、
クロロベンゼン;芳香族、脂肪族および環式エーテル、
例えばアニソール、ジエチルエーテル、ジ−イソプロピ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、メチルtert−ブ
チルエーテルおよびジオキサン;N−置換モルホリン、
例えばN−メチルモルホリンおよびN−ホルミルモルホ
リン;ニトリル、特にベンゾニトリルおよび炭素原子2
ないし5個を有するアルキルニトリル、例えばプロピオ
ニトリルおよびブチルニトリル;3−メトキシプロピオ
ニトリルおよび3−エトキシプロピオニトリル;ジアル
キルスルホキシド、例えばジメチルおよびジエチルスル
ホキシド;酸部分において炭素原子1ないし3個を有す
る脂肪族モノカルボン酸のN,N−ジアルキルアミド、
例えばN,N−ジメチルホルムアミドおよびN,N−ジ
メチルアセトアミド;炭素原子8個までを有するアルコ
ール、例えばエタノール、n−プロパノールおよびte
rt−ブタノール;脂肪族または環式ケトン、例えばア
セトン、ジエチルケトン、メチルイソプロピルケトン、
シクロペンタノン、シクロヘキサノン、1,3−ジメチ
ル−2−イミダゾリジノンおよび1,3−ジメチル−
3,4,5,6−テトラヒドロ−2−(1H)−ピリミ
ジノン;テトラメチル尿素;エステル、例えば炭酸のエ
ステル、例えばジエチルカーボネート;ニトロメタン;
総量2ないし8個の炭素原子を有する脂肪族モノカルボ
ン酸のアルキルまたはアルコキシアルキルエステル、例
えばメチル、エチル、n−ブチルおよびイソブチルアセ
テート、エチルおよびn−ブチルブチラートおよび1−
アセトキシ−2−エトキシエタンおよび1−アセトキシ
−2−メトキシエタンである。しかしながら、好ましい
溶剤は塩素化脂肪族炭化水素、特にジクロロメタンおよ
びクロロホルムおよびジエチルエーテル、tert−ブ
チルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、エタノール、n−プロパノール、アセトニトリルお
よびtert−ブタノールを包含する。
【0015】パラジウム触媒は、アリールアミン(I
I)に対して0.0001ないし1倍モル量、好ましく
は0.001ないし0.1倍モル量、特に好ましくは
0.01ないし0.08倍モル量で使用するのが好都合
である。パラジウム触媒として、例えばパラジウム(I
I)アセーテート、パラジウム(II)クロライド、パ
ラジウム(II)ニトレート、テトラキス(トリアリー
ルホスフィン)パラジウム、パラジウム(II)トリフ
ルオロアセテート、パラジウム(II)ブロマイド、ジ
ナトリウムテトラクロロパラデート、ビスジベンジリデ
ンパラジウム(0)またはトリスジベンジリデンジパラ
ジウムが挙げられる。これらの触媒は、例えば不均質キ
ャリヤー、例えば活性炭、酸化アルミニウム、硫酸バリ
ウムおよび炭酸カルシウムに担持させることができる
が、これらは固体または上記溶剤中の溶液として直接使
用してもよい。
I)に対して0.0001ないし1倍モル量、好ましく
は0.001ないし0.1倍モル量、特に好ましくは
0.01ないし0.08倍モル量で使用するのが好都合
である。パラジウム触媒として、例えばパラジウム(I
I)アセーテート、パラジウム(II)クロライド、パ
ラジウム(II)ニトレート、テトラキス(トリアリー
ルホスフィン)パラジウム、パラジウム(II)トリフ
ルオロアセテート、パラジウム(II)ブロマイド、ジ
ナトリウムテトラクロロパラデート、ビスジベンジリデ
ンパラジウム(0)またはトリスジベンジリデンジパラ
ジウムが挙げられる。これらの触媒は、例えば不均質キ
ャリヤー、例えば活性炭、酸化アルミニウム、硫酸バリ
ウムおよび炭酸カルシウムに担持させることができる
が、これらは固体または上記溶剤中の溶液として直接使
用してもよい。
【0016】しかしながら、使用する触媒は、活性炭上
のパラジウム(II)アセーテートおよびパラジウム
(0)であることが好ましい。本発明による方法は、1
5ないし30℃、特に20ないし25℃で行うことが好
ましい。高温では触媒の活性が降下し、そして二次反応
が生じてしまう。しかしながら、特に非反応性の化合物
は、高温でも十分に転化できる。
のパラジウム(II)アセーテートおよびパラジウム
(0)であることが好ましい。本発明による方法は、1
5ないし30℃、特に20ないし25℃で行うことが好
ましい。高温では触媒の活性が降下し、そして二次反応
が生じてしまう。しかしながら、特に非反応性の化合物
は、高温でも十分に転化できる。
【0017】エチレンを計量転化するあるいは反応を行
う圧力は、本発明方法に制限的でない。しかしながら、
エチレンまたはエチレンと不活性ガス、例えば窒素、ア
ルゴンまたは低級アルカン、例えばエタンとの混合物を
常圧で反応溶液にまたは反応溶液上に通過させるのが有
利である。しかしながら、反応は、エチレン過剰圧下に
またはガス混合物の過剰圧下に行うこともできる。この
場合の圧力は、1ないし500バールである。
う圧力は、本発明方法に制限的でない。しかしながら、
エチレンまたはエチレンと不活性ガス、例えば窒素、ア
ルゴンまたは低級アルカン、例えばエタンとの混合物を
常圧で反応溶液にまたは反応溶液上に通過させるのが有
利である。しかしながら、反応は、エチレン過剰圧下に
またはガス混合物の過剰圧下に行うこともできる。この
場合の圧力は、1ないし500バールである。
【0018】反応の終了後に、反応混合物を慣用の方法
で、例えばJ.Org.Chem.46(1981
年),第4885頁に記載されたように処理する。本発
明による方法は、不充分な収率しか与えないJ.Or
g.Chem.46(1981年),第4885頁に記
載されたのと同様な方法でビニル置換芳香族化合物を製
造することを試みる限り全く驚くべきことである。例え
ば、ビニル置換芳香族化合物は、この方法において50
℃で有機溶剤に添加なしでほんの7%未満の収率しか得
られない(比較例1)。反応温度を低減することによっ
て(比較例2)または有機溶剤を添加することによって
収率は、各々若干改良される。しかしながら、これらの
2つの反応パラメータの組み合わせは、驚くべきことに
所望の性の収率の相乗的改良を提供する。
で、例えばJ.Org.Chem.46(1981
年),第4885頁に記載されたように処理する。本発
明による方法は、不充分な収率しか与えないJ.Or
g.Chem.46(1981年),第4885頁に記
載されたのと同様な方法でビニル置換芳香族化合物を製
造することを試みる限り全く驚くべきことである。例え
ば、ビニル置換芳香族化合物は、この方法において50
℃で有機溶剤に添加なしでほんの7%未満の収率しか得
られない(比較例1)。反応温度を低減することによっ
て(比較例2)または有機溶剤を添加することによって
収率は、各々若干改良される。しかしながら、これらの
2つの反応パラメータの組み合わせは、驚くべきことに
所望の性の収率の相乗的改良を提供する。
【0019】更にまた、スチルベンがJ.Org.Ch
em.46(1981年),第4885頁に記載された
方法によりアリールアミンおよびスチレンから比較的に
高い収率で生成される。これに対して、驚くべきことに
スチレンは本発明による方法でほんの非常にゆっくりと
しか反応せず、これは望ましくないスチルベンが5%未
満の非常に少量でしか形成されない理由である。スチレ
ンが得られるこの更なる反応は、アリールハライドとエ
チレンとのHeck反応における問題となる。
em.46(1981年),第4885頁に記載された
方法によりアリールアミンおよびスチレンから比較的に
高い収率で生成される。これに対して、驚くべきことに
スチレンは本発明による方法でほんの非常にゆっくりと
しか反応せず、これは望ましくないスチルベンが5%未
満の非常に少量でしか形成されない理由である。スチレ
ンが得られるこの更なる反応は、アリールハライドとエ
チレンとのHeck反応における問題となる。
【0020】本発明による方法は、一段階で特に穏やか
な条件下に(低温)そして単純かつ十分な方法で(保護
ガスなし、装置の低い複雑さ)ビニル置換芳香族化合物
の合成を可能とする。低い反応温度は、より反応性のス
チレンの製造に特に有利である。
な条件下に(低温)そして単純かつ十分な方法で(保護
ガスなし、装置の低い複雑さ)ビニル置換芳香族化合物
の合成を可能とする。低い反応温度は、より反応性のス
チレンの製造に特に有利である。
【0021】加えて、本発明方法は、カップリング生成
物も化学量論量の塩廃棄物も形成しない形態学的模範方
法である。ジアゾニム塩とエチレンとの反応(Bul
l.Chem.Soc.Jpn.52,(1979
年),第2609頁)と比較して、本発明方法は、ジア
ゾニウム塩の単離を省いており、このことは方法は技術
的に実質的単純に実施する方法であることを意味してい
る。また、高価な化学薬品、例えばテトラフルオロ硼酸
の使用が避けられる。また、分離するのが困難である二
次生成物、例えばアリールブテンが形成しない。
物も化学量論量の塩廃棄物も形成しない形態学的模範方
法である。ジアゾニム塩とエチレンとの反応(Bul
l.Chem.Soc.Jpn.52,(1979
年),第2609頁)と比較して、本発明方法は、ジア
ゾニウム塩の単離を省いており、このことは方法は技術
的に実質的単純に実施する方法であることを意味してい
る。また、高価な化学薬品、例えばテトラフルオロ硼酸
の使用が避けられる。また、分離するのが困難である二
次生成物、例えばアリールブテンが形成しない。
【0022】活性触媒の寿命が増加し、そして反応混合
物の処理は単純化されるので有機溶剤の添加は、従って
特に効果的である。
物の処理は単純化されるので有機溶剤の添加は、従って
特に効果的である。
【0023】
実施例1 50mlの酢酸を攪拌機、滴下漏斗および内部温度計が
付された500ml三つ口フラスコに配置し、2mモル
の酢酸パラジウムを引き続いて配置した。次いで、40
mモルのアニリンをこの溶液に添加し、この操作の際に
内部温度を30℃以上に上昇しないようにした。次い
で、エチレンを溶液に通過させ、そして45mモルのt
ert−ブチルニトリトを滴下し、この操作の際に内部
温度を25℃以上に上昇しないようにした。40mlの
ジクロロメタンの添加後に、反応溶液を16時間攪拌し
た。ガスクロマトグラフィー測定は、80%の転化を示
した。スチレンの収率は、使用したアミンに基づいて6
9%であった。
付された500ml三つ口フラスコに配置し、2mモル
の酢酸パラジウムを引き続いて配置した。次いで、40
mモルのアニリンをこの溶液に添加し、この操作の際に
内部温度を30℃以上に上昇しないようにした。次い
で、エチレンを溶液に通過させ、そして45mモルのt
ert−ブチルニトリトを滴下し、この操作の際に内部
温度を25℃以上に上昇しないようにした。40mlの
ジクロロメタンの添加後に、反応溶液を16時間攪拌し
た。ガスクロマトグラフィー測定は、80%の転化を示
した。スチレンの収率は、使用したアミンに基づいて6
9%であった。
【0024】実施例2 40mモルの微粉砕p−アニソールを溶液にアニリンの
代わりに添加した以外は実施例1を繰り返した。ガスク
ロマトグラフィー測定は、85%の転化を示した。スチ
レンの収率は、使用したアミンに基づいて72%であっ
た。
代わりに添加した以外は実施例1を繰り返した。ガスク
ロマトグラフィー測定は、85%の転化を示した。スチ
レンの収率は、使用したアミンに基づいて72%であっ
た。
【0025】実施例3 40mモルの2−フルオロアニリンを溶液にアニリンの
代わりに添加した以外は実施例1を繰り返した。ガスク
ロマトグラフィー測定は、87%の転化を示した。スチ
レンの収率は、使用したアミンに基づいて70%であっ
た。
代わりに添加した以外は実施例1を繰り返した。ガスク
ロマトグラフィー測定は、87%の転化を示した。スチ
レンの収率は、使用したアミンに基づいて70%であっ
た。
【0026】実施例4 40mモルの4−クロロアニリンを溶液にアニリンの代
わりに添加した以外は実施例1を繰り返した。ガスクロ
マトグラフィー測定は、84%の転化を示した。スチレ
ンの収率は、使用したアミンに基づいて72%であっ
た。
わりに添加した以外は実施例1を繰り返した。ガスクロ
マトグラフィー測定は、84%の転化を示した。スチレ
ンの収率は、使用したアミンに基づいて72%であっ
た。
【0027】実施例5 40mモルの3−トルイジンを溶液にアニリンの代わり
に添加した以外は実施例1を繰り返した。ガスクロマト
グラフィー測定は、83%の転化を示した。スチレンの
収率は、使用したアミンに基づいて66%であった。
に添加した以外は実施例1を繰り返した。ガスクロマト
グラフィー測定は、83%の転化を示した。スチレンの
収率は、使用したアミンに基づいて66%であった。
【0028】実施例6 20mlの酢酸、20gのクロロ酢酸および10mモル
のアニリンを攪拌機、滴下漏斗および内部温度計が付さ
れた500ml三つ口フラスコに添加し、続いて0.5
mモルのビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウムを
添加した。この次に、エチレンを溶液に通過させた。1
0mlの酢酸に溶解した11mモルのtert−ブチル
ニトリトの溶液を次いで反応溶液に室温で15ないし2
0分間以内に滴下した。次いで、25mlのエタノール
を添加した。16時間後に、ガスクロマトグラフィー
は、55%の転化を示した。
のアニリンを攪拌機、滴下漏斗および内部温度計が付さ
れた500ml三つ口フラスコに添加し、続いて0.5
mモルのビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウムを
添加した。この次に、エチレンを溶液に通過させた。1
0mlの酢酸に溶解した11mモルのtert−ブチル
ニトリトの溶液を次いで反応溶液に室温で15ないし2
0分間以内に滴下した。次いで、25mlのエタノール
を添加した。16時間後に、ガスクロマトグラフィー
は、55%の転化を示した。
【0029】比較例1 20mlの酢酸、20gのクロロ酢酸および10mモル
のアニリンを攪拌機、滴下漏斗および内部温度計が付さ
れた500ml三つ口フラスコに添加し、そして0.5
mモルのビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウムを
添加した。次いで、エチレンを溶液に通過させた。10
mlの酢酸に溶解した11mモルのtert−ブチルニ
トリトの溶液を次いで50℃に温めた反応溶液に15な
いし20分間以内に滴下した。16時間後に、ガスクロ
マトグラフィーは、7%の転化を示した。
のアニリンを攪拌機、滴下漏斗および内部温度計が付さ
れた500ml三つ口フラスコに添加し、そして0.5
mモルのビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウムを
添加した。次いで、エチレンを溶液に通過させた。10
mlの酢酸に溶解した11mモルのtert−ブチルニ
トリトの溶液を次いで50℃に温めた反応溶液に15な
いし20分間以内に滴下した。16時間後に、ガスクロ
マトグラフィーは、7%の転化を示した。
【0030】比較例2 酢酸に溶解したtert−ブチルパラジウムの溶液を室
温で滴下した以外は比較例1と同様な方法を行った。1
6時間後に、ガスクロマトグラフィーは、15%の転化
を示した。
温で滴下した以外は比較例1と同様な方法を行った。1
6時間後に、ガスクロマトグラフィーは、15%の転化
を示した。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 15/60 // C07B 61/00 300
Claims (16)
- 【請求項1】 式(I)Ar−CH=CH2 (式中、A
rは1個ないし5個の置換基を持つことができるフェニ
ル基、ナフチルまたはアントリルあるは1個ないし7個
の置換基を持つナフチル残基または1ないし8個の置換
基を持つアントリル残基あるいは酸素原子および/また
は1個または2個の窒素原子を環中に含有し、そして1
個または5個の置換基を持ってもよい単核5−、6−ま
たは7−員ヘテロ環式芳香族基である)ビニル置換芳香
族化合物の製造方法において、式(II)Ar−NH2
(式中、Arは上記意義を持つ)のアリールアミンを、
有機酸中の式(III)R−ONO(式中、Rは炭素原
子1ないし18個を有するアルキル基、各々炭素原子1
ないし4個を有する1個ないし3個のアルキル基を持っ
てもよいフェニル残基または炭素原子2ないし5個を有
するアルキルカルボニル基である)の有機ニトリトおよ
び有機溶剤中のエチレンと触媒としてのパラジウム
(0)またはパラジウム(II)化合物の存在下に0な
いし35℃で反応させる、上記方法。 - 【請求項2】 Ar残基における置換基が同一または異
なり、そして炭素原子1ないし8個、特に炭素原子1な
いし4個を、特に好ましくはメチルを有する非芳香族残
基、各々1ないし8個を有するアルコキシまたはアルキ
ルチオ残基、各々炭素原子6ないし14個を有するアリ
ールまたはアリールオキシ、−OCOR−、−COOR
−、COR−、−OSiR3 、−NHCOR、−NR2
−、PR2 −、PO2 R−、−PO3 R−、−SOR
−、−SOR2 −または−SO3R−(但し、Rは各々
水素、炭素原子1ないし12個、好ましくは炭素原子1
ないし6個、特に好ましくは炭素原子1ないし4個を有
するアルキルおよび/または炭素原子6ないし10個を
有するアリールである)、あるいは−OH、−CN、−
NOまたは−NO2 基またはハロゲン、特に弗素、塩素
または臭素である請求項1の方法。 - 【請求項3】 有機溶剤が塩素化脂肪族炭化水素、ジエ
チルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、エタノール、n−プロパ
ノール、アセトニトリルおよび/またはtert−ブタ
ノールである請求項1または2の方法 - 【請求項4】 有機溶剤をアリールアミンに対して0.
1ないし500倍量、好ましくは1ないし100倍量で
使用する請求項1ないし3の一つまたはそれ以上の方
法。 - 【請求項5】 有機ニトリトがアルキルニトリトである
請求項1ないし4の一つまたはそれ以上の方法。 - 【請求項6】 アルキルニトリトがtert−ブチルま
たはアミルニトリトである請求項5の方法。 - 【請求項7】 有機ニトリトをアリールアミンに対して
0.5ないし10倍モル量、好ましくは0.7ないし5
倍モル量、特に好ましくは1ないし2倍モル量で使用す
る請求項1ないし6の一つまたはそれ以上の方法。 - 【請求項8】 式(II)のアリールアミンがアミノメ
チルベンゼン、アミノメトキシベンゼン、アミノアセト
シベンゼン、アミノニトロベンゼン、アミノニトロトル
エン、アミノ安息香酸、ジアミノベンゼン、アミノピリ
ミジン、アミノメチルアセトキシベンゼン、フェニルま
たはp−アミノプロピオネート、エチルアミノベンゾエ
ートまたはアミノベンゾニトリルである請求項1ないし
7の一つまたはそれ以上の方法。 - 【請求項9】 有機酸が蟻酸、酢酸、プロピオン酸また
はクロロ酢酸である請求項1ないし8の一つまたはそれ
以上の方法。 - 【請求項10】 有機酸をアリールアミンに対して0.
1ないし1000倍量、好ましくは1ないし100倍
量、特に好ましくは10ないし50倍量で使用する請求
項1ないし9の一つまたはそれ以上の方法。 - 【請求項11】 活性炭上のパラジウム(II)アセテ
ートまたはパラジウム(0)を触媒として使用する請求
項1ないし10の一つまたはそれ以上の方法。 - 【請求項12】 触媒をアリールアミンに対して0.0
001ないし1倍モル量、好ましくは0.001ないし
0.1倍モル量、特に好ましくは0.01ないし0.0
8倍モル量で使用する請求項1ないし11の一つまたは
それ以上の方法。 - 【請求項13】 15ないし30℃、好ましくは20な
いし25℃で該方法を行う請求項1ないし12の一つま
たはそれ以上の方法。 - 【請求項14】 エチレンを単独でまたは不活性ガスと
の混合物として使用する請求項1ないし13の一つまた
はそれ以上の方法。 - 【請求項15】 不活性ガスが窒素、アルゴンまたは低
級アルカンである請求項14の方法。 - 【請求項16】 エチレンまたはエチレンと不活性ガス
との混合物を反応混合物中に1ないし500バールの圧
力下に通過させる請求項1ないし15の一つまたはそれ
以上の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE4143021 | 1991-12-24 | ||
DE4143021:2 | 1991-12-24 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07206723A true JPH07206723A (ja) | 1995-08-08 |
Family
ID=6448163
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4342793A Pending JPH07206723A (ja) | 1991-12-24 | 1992-12-22 | アリールアミンからのビニル置換芳香族化合物の製造方法 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
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EP (1) | EP0550866B1 (ja) |
JP (1) | JPH07206723A (ja) |
CA (1) | CA2086163A1 (ja) |
DE (1) | DE59207338D1 (ja) |
ES (1) | ES2093171T3 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB9400569D0 (en) * | 1994-01-13 | 1994-03-09 | Rhone Poulenc Chemicals | Process for the production of substituted aromatic hydrocarbons from corresponding anilines by dediazoniation |
DE19712388A1 (de) * | 1997-03-25 | 1998-10-01 | Studiengesellschaft Kohle Mbh | Verfahren zur Synthese von aromatisch substituierten Olefinen |
US6284894B1 (en) * | 1998-12-18 | 2001-09-04 | Nycomed Imaging As | Preparation of allylic aromatic compounds |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4670579A (en) * | 1986-06-30 | 1987-06-02 | Ethyl Corporation | Telomerization of olefins |
-
1992
- 1992-12-21 DE DE59207338T patent/DE59207338D1/de not_active Expired - Fee Related
- 1992-12-21 ES ES92121705T patent/ES2093171T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1992-12-21 EP EP92121705A patent/EP0550866B1/de not_active Expired - Lifetime
- 1992-12-22 JP JP4342793A patent/JPH07206723A/ja active Pending
- 1992-12-23 CA CA002086163A patent/CA2086163A1/en not_active Abandoned
-
1994
- 1994-04-04 US US08/222,325 patent/US5475176A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5475176A (en) | 1995-12-12 |
EP0550866B1 (de) | 1996-10-09 |
ES2093171T3 (es) | 1996-12-16 |
DE59207338D1 (de) | 1996-11-14 |
EP0550866A3 (en) | 1993-11-24 |
CA2086163A1 (en) | 1993-06-25 |
EP0550866A2 (de) | 1993-07-14 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020409 |