JPH07205982A - 密閉缶 - Google Patents
密閉缶Info
- Publication number
- JPH07205982A JPH07205982A JP6013950A JP1395094A JPH07205982A JP H07205982 A JPH07205982 A JP H07205982A JP 6013950 A JP6013950 A JP 6013950A JP 1395094 A JP1395094 A JP 1395094A JP H07205982 A JPH07205982 A JP H07205982A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- paint
- groove
- lid
- sealed
- closed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)
- Closures For Containers (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 塗料や接着剤等を入れておくのに、嵌合溝内
に溜まった該塗料等が速やかに排出でき、しかも密閉性
はほとんど損なうことがない、という密閉缶を提供す
る。 【構成】 外周部分に突条部21が全周にわたって連続
的に設けられた密閉蓋1と、該突条部21が嵌合する凹
溝31を開口部分に有する容器本体3とにより成る缶で
あって、該凹溝31には透孔4が断続的に刻設されてい
る。
に溜まった該塗料等が速やかに排出でき、しかも密閉性
はほとんど損なうことがない、という密閉缶を提供す
る。 【構成】 外周部分に突条部21が全周にわたって連続
的に設けられた密閉蓋1と、該突条部21が嵌合する凹
溝31を開口部分に有する容器本体3とにより成る缶で
あって、該凹溝31には透孔4が断続的に刻設されてい
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、密閉性を損なうことな
く使い易さを向上させた密閉缶の構造に関するものであ
る。
く使い易さを向上させた密閉缶の構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】塗料や接着剤等を入れておく容器とし
て、円筒形の金属缶がしばしば利用されている。これ
は、通常手提げとなる金属線を具備する容器であって、
携行に便利な大きさのものが多い。また蓋をした場合の
本体と蓋との密閉性が優れており、通常の使用では内容
物(塗料や接着剤等、以下「塗料等」という)がなかな
か固化しないこともこの普及を助けている。
て、円筒形の金属缶がしばしば利用されている。これ
は、通常手提げとなる金属線を具備する容器であって、
携行に便利な大きさのものが多い。また蓋をした場合の
本体と蓋との密閉性が優れており、通常の使用では内容
物(塗料や接着剤等、以下「塗料等」という)がなかな
か固化しないこともこの普及を助けている。
【0003】缶本体と蓋との構造は、図3で示すよう
に、蓋2の外周縁に沿って本体3側に突出した凸条21
と、本体3の内周に沿って蓋2側に開く凹溝31により
成っている。該凸条21は該凹溝31にきっちりと嵌合
するが、ネジその他の嵌合方法に比して単に押し込むだ
けで嵌合が成るため簡単であって密閉性も高いという効
果がある。また嵌合された突条は、該凹溝31を押し拡
げるようにして該凹溝31内に格納されるので、蓋の保
持性が高く、転倒したり、或いは缶本体が多少凹む程度
では外れることがない、という特性も有している。こう
して密閉缶は、塗布現場で缶のまま使用されることが多
い。
に、蓋2の外周縁に沿って本体3側に突出した凸条21
と、本体3の内周に沿って蓋2側に開く凹溝31により
成っている。該凸条21は該凹溝31にきっちりと嵌合
するが、ネジその他の嵌合方法に比して単に押し込むだ
けで嵌合が成るため簡単であって密閉性も高いという効
果がある。また嵌合された突条は、該凹溝31を押し拡
げるようにして該凹溝31内に格納されるので、蓋の保
持性が高く、転倒したり、或いは缶本体が多少凹む程度
では外れることがない、という特性も有している。こう
して密閉缶は、塗布現場で缶のまま使用されることが多
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】塗布現場で缶のまま使
用する場合、塗料等を含ませた刷毛から余分な塗料等を
しごき取るために、刷毛を缶本体3の開口部に接当させ
ることになる。ところが該開口位置は、凹溝31が存在
している箇所でもあるため結果として、しごき落とされ
た塗料等が該凹溝31内に入り込むことになる。
用する場合、塗料等を含ませた刷毛から余分な塗料等を
しごき取るために、刷毛を缶本体3の開口部に接当させ
ることになる。ところが該開口位置は、凹溝31が存在
している箇所でもあるため結果として、しごき落とされ
た塗料等が該凹溝31内に入り込むことになる。
【0005】入り込んだ塗料等は、当然乾燥して固化す
るため、結果として蓋2を本体3と接着してしまうこと
になり易い。従来こうしたことを考慮して、缶の内部
に、刷毛をしごくための部材を別途設けておき、凹溝3
1内に塗料等が入り込むような箇所では刷毛をしごかな
いようにする工夫を凝らしたものも存在しているが、調
色のために密閉缶内の塗料を別の容器に移す時や、開蓋
の際に蓋の裏面に塗料等が付着している時、等々凹溝3
1内に塗料等が入り込むことは防止しきれないのが実情
であった。
るため、結果として蓋2を本体3と接着してしまうこと
になり易い。従来こうしたことを考慮して、缶の内部
に、刷毛をしごくための部材を別途設けておき、凹溝3
1内に塗料等が入り込むような箇所では刷毛をしごかな
いようにする工夫を凝らしたものも存在しているが、調
色のために密閉缶内の塗料を別の容器に移す時や、開蓋
の際に蓋の裏面に塗料等が付着している時、等々凹溝3
1内に塗料等が入り込むことは防止しきれないのが実情
であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は上記諸
点に鑑み鋭意研究の結果遂に本発明を成したものであ
り、その特徴とするところは、外周部分に突条部が全周
にわたって連続的に設けられた密閉蓋と、該突条部が嵌
合する凹溝を開口部分に有する容器本体とにより成る缶
であって、該凹溝には透孔が断続的に刻設されている点
にある。
点に鑑み鋭意研究の結果遂に本発明を成したものであ
り、その特徴とするところは、外周部分に突条部が全周
にわたって連続的に設けられた密閉蓋と、該突条部が嵌
合する凹溝を開口部分に有する容器本体とにより成る缶
であって、該凹溝には透孔が断続的に刻設されている点
にある。
【0007】即ち本発明は、凹溝に透孔を断続的に設け
た所に最大の特徴を有するもので、例え塗料等が凹溝内
に入り込んだとしても、該透孔から塗料が落下するた
め、凹溝内に残存する塗料の量が激減し、開蓋できなく
なるような事態を少なくしたものである。
た所に最大の特徴を有するもので、例え塗料等が凹溝内
に入り込んだとしても、該透孔から塗料が落下するた
め、凹溝内に残存する塗料の量が激減し、開蓋できなく
なるような事態を少なくしたものである。
【0008】凹溝内に設ける透孔は、大きさや形状、或
いはその個数について特に限定するものではない。透孔
の大きさ或いはその数が大きくなればなる程塗料等を凹
溝内から除去しやすくなるが、蓋による密閉性や凹溝自
体の強度は劣ってくるので、状況に応じて適宜決定すれ
ば良い。
いはその個数について特に限定するものではない。透孔
の大きさ或いはその数が大きくなればなる程塗料等を凹
溝内から除去しやすくなるが、蓋による密閉性や凹溝自
体の強度は劣ってくるので、状況に応じて適宜決定すれ
ば良い。
【0009】なお、本発明密閉缶に収納されるものは、
密閉性が求められる流動体であればいかようなものでも
良く本発明において限定するものではない。各種塗料、
或いは接着剤等がその代表的なものとして挙げられる。
密閉性が求められる流動体であればいかようなものでも
良く本発明において限定するものではない。各種塗料、
或いは接着剤等がその代表的なものとして挙げられる。
【0010】
【実施例】以下図面に示す実施例に基づいて本発明を更
に詳細に説明する。
に詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明に係る密閉缶1の実施例の
一つの開口部付近を概略的に示すものであり、図より明
らかなように密閉缶本体3の開口部内周に沿って設けら
れる凹溝31には、多数の透孔4が刻設されている。こ
の透孔4は、開口部分のプレス成形時に同時に刻設した
もので、凹溝31の全周に沿って断続的に設けられてい
る。なお、本例の密閉缶1は内容物が塗料Pである塗料
缶である。
一つの開口部付近を概略的に示すものであり、図より明
らかなように密閉缶本体3の開口部内周に沿って設けら
れる凹溝31には、多数の透孔4が刻設されている。こ
の透孔4は、開口部分のプレス成形時に同時に刻設した
もので、凹溝31の全周に沿って断続的に設けられてい
る。なお、本例の密閉缶1は内容物が塗料Pである塗料
缶である。
【0012】またこの透孔4は、凹溝31の底部分にあ
り、蓋を閉じた時の密閉性をあまり損なわないように構
成されている。
り、蓋を閉じた時の密閉性をあまり損なわないように構
成されている。
【0013】図2は、図1にて示した密閉缶本体3に、
蓋体2を嵌め込んでいる状態を示す概略断面図であり、
凹溝31内には塗料の塗布作業中に入った塗料Pが溜ま
っている。塗料Pのほとんどは、透孔4が存在している
のでここから落下している。また塗料Pの粘性が高く自
然には落下しにくいという場合でも、凹溝31の両壁3
2、32は蓋体2の突条21と密接状態を保っているの
で該蓋体2を閉めようとして凸条21が凹溝31内に進
入してくると、透孔4から塗料Pが落下することにな
る。
蓋体2を嵌め込んでいる状態を示す概略断面図であり、
凹溝31内には塗料の塗布作業中に入った塗料Pが溜ま
っている。塗料Pのほとんどは、透孔4が存在している
のでここから落下している。また塗料Pの粘性が高く自
然には落下しにくいという場合でも、凹溝31の両壁3
2、32は蓋体2の突条21と密接状態を保っているの
で該蓋体2を閉めようとして凸条21が凹溝31内に進
入してくると、透孔4から塗料Pが落下することにな
る。
【0014】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る密閉缶は、外周部分に突条部が全周にわたって連続的
に設けられた密閉蓋と、該突条部が嵌合する凹溝を開口
部分に有する容器本体とにより成る缶であって、該凹溝
には透孔が断続的に刻設されているものであることを特
徴とするものであり、凹溝内に塗料等が入り込んでも、
透孔が存在しているためここから落下するので、溝内に
塗料等が残ったまま固化して蓋が閉められない、或いは
閉めた蓋が開けられないといったことが少なくなるとい
う効果を有し、且つ従来のこのタイプの塗料缶が持って
いた長所はほとんど損なわれない、という極めて高度な
発明である。
る密閉缶は、外周部分に突条部が全周にわたって連続的
に設けられた密閉蓋と、該突条部が嵌合する凹溝を開口
部分に有する容器本体とにより成る缶であって、該凹溝
には透孔が断続的に刻設されているものであることを特
徴とするものであり、凹溝内に塗料等が入り込んでも、
透孔が存在しているためここから落下するので、溝内に
塗料等が残ったまま固化して蓋が閉められない、或いは
閉めた蓋が開けられないといったことが少なくなるとい
う効果を有し、且つ従来のこのタイプの塗料缶が持って
いた長所はほとんど損なわれない、という極めて高度な
発明である。
【図1】本発明に係る密閉缶の一例を示す部分斜視図で
ある。
ある。
【図2】本発明に係る密閉缶の一例を示す要部概略断面
図である。
図である。
【図3】従来の密閉缶の一例を示す斜視図である。
1 本発明に係る密閉缶 2 蓋 21 凸条 3 缶本体 31 凹溝 32 凹溝の壁 4 透孔 P 塗料
Claims (1)
- 【請求項1】 外周部分に突条部が全周にわたって連続
的に設けられた密閉蓋と、該突条部が嵌合する凹溝を開
口部分に有する容器本体とにより成る缶であって、該凹
溝には透孔が断続的に刻設されているものであることを
特徴とする密閉缶。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6013950A JPH07205982A (ja) | 1994-01-11 | 1994-01-11 | 密閉缶 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6013950A JPH07205982A (ja) | 1994-01-11 | 1994-01-11 | 密閉缶 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07205982A true JPH07205982A (ja) | 1995-08-08 |
Family
ID=11847491
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6013950A Pending JPH07205982A (ja) | 1994-01-11 | 1994-01-11 | 密閉缶 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07205982A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003517976A (ja) * | 1999-11-05 | 2003-06-03 | ボウザー,エム.,ウイリアム | 多目的コンテナー構造 |
JP2008542133A (ja) * | 2005-05-25 | 2008-11-27 | ボール パッケージング ユーロップ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 容器用薄板製の蓋 |
JP6088688B1 (ja) * | 2016-04-25 | 2017-03-01 | 一夫 河内 | 缶の施蓋装置 |
-
1994
- 1994-01-11 JP JP6013950A patent/JPH07205982A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003517976A (ja) * | 1999-11-05 | 2003-06-03 | ボウザー,エム.,ウイリアム | 多目的コンテナー構造 |
JP2008542133A (ja) * | 2005-05-25 | 2008-11-27 | ボール パッケージング ユーロップ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 容器用薄板製の蓋 |
JP6088688B1 (ja) * | 2016-04-25 | 2017-03-01 | 一夫 河内 | 缶の施蓋装置 |
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