JPH07205136A - 粘土を粉砕するための装置および方法 - Google Patents

粘土を粉砕するための装置および方法

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JPH07205136A
JPH07205136A JP6277750A JP27775094A JPH07205136A JP H07205136 A JPH07205136 A JP H07205136A JP 6277750 A JP6277750 A JP 6277750A JP 27775094 A JP27775094 A JP 27775094A JP H07205136 A JPH07205136 A JP H07205136A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微細あるいは粉体粒子を実質的に生成せず
に、所望の粒径分布を有する粘土粒子を高い収率で得る
ための、粘土の処理方法とそのための装置を提供する。 【構成】 粗粘土を適切な水分含量にまで乾燥して得た
粘土を、洗浄スクリーン12と粘土供給器20を介して第一
ローラーミル22に送り、所定粒径、所定粒径未満、そし
て、所定粒径を超える粒子に分別する。 これと同様の
分離操作を第二および第三ローラーミル40および54にて
行い、そこで得られたすべての所定粒径の粘土粒子をホ
ッパー44、56および64を通じて、回収ホッパー18に回収
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微細あるいは粉体物質
を実質的に生成せずに、少なくとも約85重量%、好まし
くは、少なくとも約90重量%の絶対収率を実現するため
に、粘土のような固形の粒状物質を、所望の粒径分布、
例えば、米国篩シリーズの25メッシュよりも小さく、そ
して、60メッシュよりも大きな粒径を有する粘土にする
ための方法と装置に関する。 具体的には、本発明は、
滑らかな表面を有する一対のローラー、好ましくは、先
の一対のローラーよりも小さく離間せしめた、狭少な幅
の溝を有する一対のローラーを備えた第二ローラーミル
工程を含んだ、複数のローラー対の間にて粘土を粉砕す
るための粉砕方法および粉砕装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】粘土
は、約15重量%から約35重量%の水分含量という湿潤条
件下にて大地から産出され、そして、粘土が工業的に使
用される以前に乾燥し、そして、所望の粒度分布にまで
粉砕する必要がある。 本発明の粉砕あるいは破砕方法
は、粘土を特定の用途にて有用ならしめるために粒径を
小さくすることが必要な、いかなる粘土に対しても有用
である。 本発明の方法は、スメクタイト粘土の粉砕に
特に適しているが、カオリン粘土、蛇紋石、滑石ならび
に葉蝋石、イライト、海緑石ならびにバーミキュライ
ト、パリゴルスライトならびに海泡石、アロフェンなら
びにイモゴライト、ダイアスポア粘土、ベーマイト、お
よびこれらの混合物に対しても有用である。 本発明の
方法に従って粉砕した好適なスメクタイト粘土には、モ
ンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト、ヘク
トライト、サポナイト、ソーカナイト、およびこれらの
混合物が含まれる。
【0003】工業用途の粘土を調製するために上記した
粘土のいずれかを粉砕あるいは破砕する場合に、粉砕工
程にて生じる微細あるいは粉状の粘土粒子の量を最小に
するのが望ましい。 非常に微細な粉状の粘土粒子は、
工場操業において環境問題を引き起こすその拡散特性が
故に好ましくなく、ほとんどの工業用途において有用で
ない。 約 250ミクロンと 707ミクロンの間の粘土粒度
分布(+25、−60メッシュ、米国篩シリーズ)のよう
な、望ましい粒径にまで粘土を砕くための従来の粉砕方
法では、有用な粒径になるように再粉砕できるように、
微細な粒子をペレット化あるいは粒状化するなどして再
生するか、あるいは廃棄せざるを得ないような、微細あ
るいは粉状の(約 250ミクロン未満の粒径を有する)粘
土粒子を約30重量%を含む粉砕粒子を生成していた。
所望の粒度分布に至るように粘土を砕くための現存する
粉砕方法では、約70%の収率しか達成していないのであ
る(粉砕工程に送られた粘土の30%は、約 250ミクロン
未満の粒径を有する微細あるいは粉状の粒子になり、粘
土としての有用性を付与するために、その粒径を大きく
するためにさらに処理する必要がある)。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、供給さ
れた粘土の約5〜約15重量%、通常は、約5〜約10重量
%のみが廃棄あるいは粒状化の対象となるように、約85
〜約95重量%、通常は、約90〜約95重量%の収率が達成
できる、粘土を粉砕あるいは破砕するための装置と方法
が提供される。
【0005】すなわち、本発明は、所定粒径に満たない
粒子を実質的に生成せずに、粘土を均質な粒度分布にな
るように粘土を粉砕するための装置と方法に関する。
本発明によると、所定粒径を超える粒子は、近接した、
逆回転している一対の溝付第一ローラーの間の第一ロー
ラーミルに送給される。 所望の粒度分布を有する第一
ローラーミルでの粘土粒子は、第二ローラーミルにて所
定粒径を超える粒子を砕く以前に、第一ローラーミルで
の所定粒径に満たない粘土粒子ならびに所定粒径を超え
る粘土粒子から分離される。 第一ローラーミルで得ら
れた所定粒径を超える粘土粒子は、第一ローラーミルの
ローラー間隙よりも小さなローラー間隙によって分離さ
れた、近接した、逆回転している一対の溝付第二ローラ
ーの間の第二ローラーミルに送給される。
【0006】第一ローラーミルの少なくとも一対の第一
ローラーの表面に溝を設け、第二ローラーミルに所定粒
径を超える粘土粒子を送る以前に、所定粒径を有する粘
土粒子を除くことによって、送給した粘土の約85〜約95
%、通常は約90〜約95重量%が所望の粒度分布に収ま
る。 本発明の粉砕方法および装置によって、粉状ある
いは微細な粒子生成の低減が図れる。
【0007】第一ローラー、そして任意に第二ローラー
ミルの溝の数と幅は、所望の粒度分布を有する粉砕した
粘土粉砕物を得るように調節することができる。 各ロ
ーラーミルの近接するローラー間の間隙は、粘土粉砕物
に所望の粒度分布を得る一方で、微細あるいは粉状の粘
土粒子の生成を低減することができるよう、容易に調整
することができる。 第二ローラーミルでの所定粒径を
超える粒子をさらに粉砕するための、溝を備えたローラ
ーあるいは滑らかな表面を備えたローラーを具備した、
第三、第四の後続するローラーミルを備えることもでき
る。 あるいは、第二、第三または他の後続するローラ
ーミルからの所定粒径を超える粒子は、所定粒径を超え
る粒子を粉砕するために、一つ以上前段階のローラーミ
ルに再適用することができる。
【0008】従って、本発明の一態様では、所定粒径に
満たない粒子、特に、約 250ミクロン未満の粒径を有す
る粒子を実質的に生成せずに、均質な粒度分布が得られ
るように粘土粒径を減少するための粘土を粉砕する方法
が提供される。
【0009】本発明の他の態様では、第一ローラーミル
の少なくとも一対の第一ローラーの表面に、ローラーミ
ルでの微細あるいは粉状粘土の生成率を低減するための
複数の近接した平行溝を含んでいる、連続的に設置され
た複数のローラーミルにて粘土、特に、ナトリウムベン
トナイトのようなスメクタイト粘土を粉砕することによ
って、粘土を粉砕する方法が提供される。
【0010】本発明の他の態様では、第一ローラーミル
の双方のローラーの表面に溝が彫られており、そして、
第二ローラーミルに所定粒径を超えた粒子を送給する以
前に所定粒径の粒子を除去することを含む、近接した一
対のローラーをそれぞれが備えている複数の連続して設
置したローラーミルに粘土を送給するによって、粉状粘
土の実質的生成を招くことなく、均質な粒度分布になる
ように粘土粒径を減少するための粘土を粉砕する方法が
提供される。
【0011】また本発明の他の態様では、ローラー間隙
から粘土を引出し、所望大きさに粒子を切断するように
異なる速度で回転している、溝を備えた一対のローラー
をそれぞれが備えている複数のローラーミルで、均質な
粒度分布になるように粘土粒径を減少するための粘土を
破砕する方法が提供される。
【0012】上記した本発明の他の態様および利点は、
添付した図面を参照しつつ、以下の詳細な説明を考慮す
れば明白になるであろう。
【0013】
【実施例】粘土は一般に、乾燥粘土重量に基づく、約15
〜約35重量%の水分含量の湿潤した条件下で産出され、
そして、効率良く粉砕あるいは破砕するために、乾燥粘
土重量に基づく、約15重量%以下、好ましくは、約5〜
約12重量%の水分含量にまで乾燥する。 粉砕目的で一
旦適切な水分含量にまで粘土を乾燥すると、均質な粒度
分布を有し、また、微細あるいは粉状の粘土粒子が、約
15重量%以下、好ましくは、約10重量%以下にまで低減
した粘土粉砕物を得るために、その粘土は本発明に従っ
て破砕される。
【0014】図1を参照すると、粗粘土を採取し、粉砕
のための適切な水分含量にまで乾燥した後、まず、岩石
と乾燥工程での摩擦により所望の粒径をすでに有してい
る粘土粒子を除去するために、乾燥した粘土を好ましく
は洗浄スクリーン12に送給される。 洗浄スクリーン12
を通過する、所望の粒径を有する粘土粒子は、ホッパー
14に回収され、あるいは導管16に沿って回収ホッパー18
にまで送給される。
【0015】所定粒径を超える粘土粒子は、逆回転して
いる、近接する一対の溝を有するローラー24と26の間
の、符号22で示した第一ローラーミルに粘土を供給する
粘土供給器20に送給される。
【0016】図2に示したような好ましいローラー24と
26は、それぞれがその表面に複数の平行溝を備えてい
る。 好ましい態様でのローラー24と26は、12インチの
直径、52インチの長さ、およびローラー表面の長さイン
チ当たり32本の溝、あるいはローラー26にて総計1206本
の溝、またはローラー24にて総計1664本の溝を有する32
La-Page ローラーである。 ローラー26は、ローラー26
の長手軸28に平行な水平溝27を備え、そして、ローラー
24は、ローラー24の長手軸32に垂直な面に位置する、複
数の平行な環状溝30を備えている。 米国篩シリーズの
約25メッシュから約60メッシュの間の粒度分布(250ミク
ロンから 707ミクロン)にまで粘土を粉砕するための本
発明の好ましい方法において、ローラー24と26は、ニッ
プの位置にて約10〜20mm(近接するローラーが最も接近
した時の、近接するローラーの全長におけるローラー間
の間隙)離間している。 他の態様において、14メッシ
ュから40メッシュ(米国篩シリーズ)の間の粒度分布、
420ミクロンから1410ミクロンを有する粒状物を得るた
めに;ローラー24と26を、インチ当たり8本の溝を有す
る8La-Page ローラーとし;第二ローラーミルには、そ
れぞれ、インチ当たり16本の溝を有するローラーを備
え;そして、第三ローラーミルには、それぞれ、インチ
当たり32本の溝を有するローラーを備えた。 各ローラ
ーミルのローラー間の間隙は、第二ローラーミルの間隙
を第一ローラーミルのそれの約40〜約60%の狭少さに
し、そして、第三ローラーミルの間隙を第二ローラーミ
ルのそれの約40〜約60%の狭少さに、再度調整した。
この方法にて、著量の微細粒子を生成せずに、三つのロ
ーラーミルのそれぞれから、所定粒径の粒子が均等量、
例えば、1/3 ずつ得られた。
【0017】ローラー間から粘土を引出し、そして、ロ
ーラー間にて粘土を粉砕するために、図1および2の矢
印で示したように、ローラー24と26は互いに逆回転して
いる。 本発明の方法および装置によれば、第一ローラ
ーミル22のローラー24と26は、互いに異なる速度で回転
するように調節されている。 例えば、好ましい操作態
様では、ローラー26が1分当たり 750回転であるのに対
し、ローラー24は1分当たり 500回転に設定されてい
る。 水平溝を有するローラー26は、ローラーニップか
ら粘土を引出し、所望粒径に粘土を切断するために、他
方より大きな回転速度を付与すべきである。 この方法
において、本発明の方法に従えば、微細粒子の生成量は
驚くほど低減できる。 溝付きローラーを備えたローラ
ーミルに見られる破砕作用は認められず、圧搾と粉砕作
用のみが認められた。
【0018】第一ローラーミル22での粉砕粘土は、スク
リーニングなどにより、所定粒径、所定粒径未満、そし
て、所定粒径を超える粒子に分離される。 図1に示し
たように、25〜60メッシュの粒度分布を有する粒子を生
成するために、第一ローラーミル22での粉砕粒子は、ま
ず、傾斜させた25メッシュのスクリーン36を通過させ
る。 傾斜させたスクリーン36を通過しない所定粒径を
超える粒子は、スクリーン36の上面から運搬機構38によ
って、符号40で示した第二ローラーミルに運ばれる。
傾斜させたスクリーン36を通過する粒子は、25〜60メッ
シュの粒度分布を有する粘土粒子すべてを受け入れる60
メッシュのスクリーン42上に落とされる。
【0019】この粘土粒子は重力あるいは運搬によって
ホッパー44に送られる。 所定粒径に満たない微細もし
くは粉状の粘土粒子は、60メッシュのスクリーン42を通
過し、副生物としてホッパー46に落とされる。 例え
ば、25〜60メッシュの粒度分布を、その粒度範囲内に
て、大きい粒径の占める割合を高めたり、低減させたり
することができる。 例えば、25〜40メッシュの粒径を
約45重量%とし、50〜60メッシュの粒径を約45〜50重量
%とした粉砕物を得るためには、少なくとも第一ローラ
ーミル、好ましくは、最初の二つのローラーミルのロー
ラー間隙を、所望の粒度分布を得るために(ローラー間
隙を、大きな粒径を得るために広く、そして、小さな粒
径を得るために狭く)調整することができる。
【0020】粉砕工程にて生じる所定粒径に満たない粒
子の量を最小に抑える目的で、さらに粉砕を施すため
に、後続のローラーミルに粘土を送給する以前に、第一
ローラーミル22から、所定粒径の粒子を除去することの
重要性が知見されている。 この所定粒径の粒子を除去
せずに粘土粒子を後続のローラーミルに送給すれば、粉
砕工程にて著量(約10〜約25重量%)の微細粒子を生ず
ることになる。
【0021】25メッシュのスクリーン36の上面に保持さ
れ、第二ローラーミル40に送給される所定粒径を超える
粒子を、ローラー24と26と実質的に同様であり、好まし
くは、ローラー24と26より狭少な溝を備えた、第二ロー
ラーミル40の溝を備えた表面あるいは滑らかな表面を有
するローラー24Aと26Aを用いて、さらにその粒径を小
さくすることができる。 好ましい態様において、ロー
ラー24Aと26Aは、滑らかな表面を有するローラーであ
る。 あるいは、第二ローラーミル40を、ローラー24と
26と同一の溝、あるいは、好ましくは、ローラー24Aと
26Aのようにより多数の溝を有するローラーから構成す
ることができる。 本発明の重要な特徴に従うと、溝を
備えた表面あるいは滑らかな表面を有し、第二ローラー
ミル40を構成するローラー24Aと26Aは、第一ローラー
ミル22を構成するローラー24と26よりも、ニップの位置
にてより近接して離間している。
【0022】約25〜約60メッシュ(米国篩シリーズ)の
粒度分布を有する粉砕物を得るための、図1に示した好
ましい態様に従うと、第二ローラーミル40のローラー24
Aと26Aは、約25〜約60メッシュの粒度分布を有する粉
砕物を得るために、粘土を効率的に粉砕するために、1
〜10mmの間隙が設けられる。 第一ローラーミル22と同
様に、平行溝を設けたローラー26Aを、環状溝を設けた
ローラー24Aよりも高速で回転するように、二つのロー
ラー26Aと24Aを互いに異なる速度にて、第二ローラー
ミル40を操作する。 本発明の特徴を最大限引き出すた
めに、ローラー26と26Aを1分当たり 750回転とし、そ
して、ローラー24と24Aを1分当たり500回転とする。
【0023】本発明の他の重要な特徴に従うと、第二ロ
ーラーミル40を構成するローラー24Aと26Aは、溝を設
けている場合、第一ローラーミル22のローラー24と26の
溝よりも小さな幅を有する溝を備えている。 本発明の
特徴を最大限引き出すために、第二ローラーミル40のロ
ーラー24Aと26Aの溝の幅は、微細あるいは粉状粘土粒
子の生成を最小限に抑える最も効率的な粉砕工程を提供
するために、第一ローラーミル22のローラー24と26の溝
の幅の、約40〜約60%、好ましくは、約50%の幅にすべ
きである。
【0024】第二ローラーミル40にて粉砕した粘土粒子
は、第一ローラーミル22での粉砕した粘土粒子の取扱と
同様のスクリーニング装置にて、所定粒径の粒子、所定
粒径に満たない粒子、および所定粒径を超える粒子に分
別される。 図1に示したように、第二ローラーミル40
にて得られた粘土粒子は、所定粒径を超える粒子を保持
する傾斜した25メッシュのスクリーン36A上に落とされ
る。 所定粒径を超える粒子は、25メッシュのスクリー
ン36A上に落ち、そして、任意に、導管あるいは運搬機
構52を経て第三ローラーミルに送られる。 25メッシュ
のスクリーン36Aを通過する粘土粒子は、ホッパー56に
て粉砕物を回収するために、60メッシュのスクリーン42
Aの上面に落とされる。 60メッシュのスクリーン42A
を通過する所定粒径に満たない粒子あるいは粉状粒子
は、ホッパー58に回収される。
【0025】第二ローラーミル40での所定粒径を超える
粒子は、任意であるが、好ましくは、滑らかな表面を有
し、ローラー24Aと26Aのニップ間隙よりも約40〜60%
狭い、例えば、1〜5mmのニップ間隙を設けたローラー
60と62を備えた第三ローラーミル54にて再度粉砕され
る。 第三ローラーミル54にて粉砕された粘土粒子は、
傾斜させた25メッシュのスクリーン36Bと60メッシュの
スクリーン42Bを用いて、上述した方法と同様にして、
所定粒径の粒子、所定粒径に満たない粒子、および所定
粒径を超える粒子に分別される。 25〜60メッシュを通
過する所定粒径の粒子は、60メッシュのスクリーン42B
の上面に保持され、ホッパー64に回収される。 25メッ
シュのスクリーン36Bの上面に保持される所定粒径を超
える粒子は、他の粉砕装置に送給されるか、あるいは、
好ましくは、所定粒径を超える粒子を所定粒径の粒子と
少量の所定粒径に満たない粒子にまで粉砕するために、
第二ローラーミル40あるいは第三ローラーミル54へ、運
搬装置66を介して再適用することができる。 60メッシ
ュのスクリーン42Bを通過する所定粒径に満たない粒子
は、ホッパー70に回収される。 三つのローラーミル2
2、40および54にて得られたすべての所定粒径の粒子
は、梱包および輸送のために、ホッパー44、56および64
から、回収ホッパー18に運搬される。
【0026】
【発明の効果】25〜60メッシュ(米国篩シリーズ)の粒
度分布を有する粘土粒子の製造に関する装置と方法につ
いて、実施例として詳述した。 さらに、ローラーミル
を構成するローラーに設ける溝の幅、ローラー間隙の大
きさを変更することで、本発明の装置と方法は、微細な
粒子の生成を抑制する一方で、所望のいかなる粒度分布
を有する粘土粒子を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す図である。
【図2】 本発明のローラーミルを構成する、溝を備え
た一対のローラーの上面図である。
【符号の説明】
12 …… 洗浄スクリーン 14 …… ホッパー 16 …… 導管 18 …… 回収ホッパー 20 …… 粘土供給器 22 …… 第一ローラーミル 24、26、24A、26A …… ローラー 27 …… 水平溝 28 …… 長手軸 30 …… 環状溝 32 …… 長手軸 36、36A、36B …… スクリーン 38 …… 運搬機構 40 …… 第二ローラーミル 42、42A、42B …… スクリーン 44、46 …… ホッパー 52 …… 運搬機構 54 …… 第三ローラーミル 56、58 …… ホッパー 60、62 …… ローラー 64 …… ホッパー 66 …… 運搬装置 70 …… ホッパー

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定粒径に満たない粒子を実質的に生成
    せずに、所望の粒度分布にまで、粘土の粒径を小さくす
    るために粘土を粉砕する方法であって、以下の工程、す
    なわち;ローラー間に送給される粘土粒子よりもローラ
    ー間にある粘土粒子が小さくなるように、第一ローラー
    間隙によって分離されている、表面に複数の平行する溝
    を有し、異なる速度で逆回転している、一対の近接する
    第一ローラーの間に位置する第一ローラーミルに粘土粒
    子を送給し、 所定粒径を超える粒子を第二ローラーミルに送給する以
    前に、所望の粒度分布を有する、第一ローラーミルで得
    られた所定粒径の粒子を、第一ローラーミルで得られた
    所定粒径未満あるいは所定粒径を超える粒子から分離
    し、 前記第一ローラー間隙より小さい第二ローラー間隙によ
    って分離され、異なる速度で逆回転している、一対の近
    接する第二ローラーの間に位置する第二ローラーミルに
    所定粒径を超える粒子を送給し、および所望の粒度分布
    を有する、第二ローラー間隙で得られた所定粒径の粒子
    を、第二ローラー間隙で得られた所定粒径未満あるいは
    所定粒径を超える粒子から分離する、 工程を含むことを特徴とする、所望の粒度分布にまで、
    粘土の粒径を小さくするために粘土を粉砕する方法。
  2. 【請求項2】 前記第一ローラーミルが、当該ローラー
    の長手軸方向に平行な複数の溝を表面に備えたローラー
    と、当該ローラーの長手軸に対して周回する複数の環状
    の溝を表面に備えたローラーを含み;そして前記第二ロ
    ーラーミルが、当該ローラーの長手軸方向に平行な複数
    の溝を有する表面を備えたローラーと、当該ローラーの
    長手軸に対して周回する複数の環状の溝を有する表面を
    備えたローラーを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記第一ローラーミルが、当該ローラー
    の長手軸方向に平行な複数の溝を表面に備えたローラー
    と、当該ローラーの長手軸に対して周回する複数の環状
    の溝を表面に備えたローラーを含み;そして前記第二ロ
    ーラーミルが、溝の無い滑らかな表面を有する二つの近
    接するローラーを含む、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 一対の第一ローラーの間への前記粘土の
    送給に先行して、乾燥粘土重量の15%もしくはそれ以下
    の水分含量を有するよう、粘土を乾燥する工程をさらに
    含む、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記水分含量が、乾燥粘土重量の5〜10
    %である請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記粘土が、スメクタイト粘土である請
    求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記スメクタイト粘土が、ナトリウムベ
    ントナイト、カルシウムベントナイト、およびこれらの
    混合物からなるグループから選択される請求項6に記載
    の方法。
  8. 【請求項8】 所望粒度分布を有する粒子、所定粒径未
    満の粒子、および所定粒径を超える粒子に分離するため
    に、各ローラーにて得られた粘土をスクリーニングする
    工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記所望粒度分布が、米国篩シリーズN
    o. 10〜60による粒度分布に相当する請求項1に記載の
    方法。
  10. 【請求項10】 前記第二ローラーミルで得られた所定
    粒径を超える粒子を、異なる速度で逆回転している、一
    対の近接する第三ローラーの間にある第三ローラーミル
    に送給し、 第三ローラーミルに送給された所定粒径を超える粒子を
    小さくする以前に、第三ローラーミルで得られた所望の
    粒度分布を有する粒子を、第三ローラーミルで得られた
    所定粒径未満あるいは所定粒径を超える粒子から分離
    し、および前記第三ローラーミルで得られた所定粒径未
    満あるいは所定粒径を超える粒子を小さくする、工程を
    さらに含む請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記第一ローラーミルが、当該ローラ
    ーの長手軸方向に平行な複数の溝を表面に備えたローラ
    ーと、当該ローラーの長手軸に対して周回する複数の環
    状の溝を表面に備えたローラーを含み;そして前記第二
    ローラーミルが、当該ローラーの長手軸方向に平行な複
    数の溝を表面に備えたローラーと、当該ローラーの長手
    軸に対して周回する複数の環状の溝を表面に備えたロー
    ラーを含む、請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記第三ローラーミルが、溝の無い滑
    らかな表面を有する請求項10に記載の方法。
  13. 【請求項13】 三つのローラーミルからの粘土粒子の
    15重量%もしくはそれ以下が所定粒径未満の粒子となる
    ように、前記第三ローラーミルで得られた所定粒径を超
    える粒子を、前記第一あるいは第二ローラーミルに再適
    用する工程をさらに含む、請求項10に記載の方法。
  14. 【請求項14】 所定粒径に満たない粒子を実質的に生
    成せずに、均質の粒度分布にまで、粘土の粒径を小さく
    するために粘土を粉砕する装置であって、以下の要素、
    すなわち;第一ローラー間隙によって分離され、表面に
    複数の平行する溝を有し、異なる速度で逆回転してい
    る、一対の第一ローラーを具備した第一ローラーミル、 前記第一ローラーミルに送給された粘土粒子よりも前記
    第一ローラーミルにある粘土粒子の大部分が小さくなる
    ように、前記第一ローラー間隙から粘土を引き出すため
    に、前記第一ローラーミルの各々のローラーを異なる速
    度で回転させるための手段、 前記第一ローラーミルへ、粘土を送給するための手段、 所定粒径を超える粒子を第二ローラーミルに送給する以
    前に、所望の粒度分布を有する、第一ローラーミルで得
    られた所定粒径の粒子を、第一ローラーミルで得られた
    所定粒径未満あるいは所定粒径を超える粒子から分離す
    るための手段、 前記第一ローラー間隙より小さな第二ローラー間隙によ
    って分離され、異なる速度で逆回転している、一対の第
    二ローラーを具備した第二ローラーミル、 前記第二ローラーミルへ、第一ローラーミルで得られた
    所定粒径を超える粘土粒子を送給するための手段、 所望の粒度分布を有する第二ローラーミルで得られた所
    定粒径の粒子を、第二ローラーミルで得られた所定粒径
    未満あるいは所定粒径を超える粒子から分離するための
    手段、および前記第二ローラーミルで得られた所定粒径
    を超える粒子の粒径を小さくするための手段、 を含むことを特徴とする、所定粒径に満たない粒子を実
    質的に生成せずに、均質の粒度分布にまで、粘土の粒径
    を小さくするために粘土を粉砕する装置。
  15. 【請求項15】 前記第一ローラーミルが、それぞれ当
    該ローラーの長手軸方向に平行な複数の溝を表面に備え
    た一対のローラーと、当該ローラーの長手軸に対して周
    回する複数の環状の溝を表面に備えたローラーを含み;
    そして前記第二ローラーミルが、当該ローラーの長手軸
    方向に平行な複数の溝を有する表面を備えたローラー
    と、当該ローラーの長手軸に対して周回する複数の環状
    の溝を有する表面を備えた一対のローラーを含む、請求
    項14に記載の装置。
  16. 【請求項16】 前記第一ローラーミルが、当該ローラ
    ーの長手軸方向に平行な複数の溝を表面に備えた一対の
    ローラーと、当該ローラーの長手軸に対して周回する複
    数の環状の溝を表面に備えたローラーを含み;そして前
    記第二ローラーミルが、溝の無い滑らかな表面を有する
    近接する一対のローラーを含む、請求項14に記載の装
    置。
  17. 【請求項17】 前記第一ローラーミルで得られた所定
    粒径の粒子を分離するための手段が、前記第一および第
    二ローラーミルの間に、所望粒度分布を有する粒子なら
    びに所定粒径未満の粒子から分離した所定粒径を超える
    粒子をさらに粉砕するために、所望粒度分布を有する粒
    子、所定粒径未満の粒子、および所定粒径を超える粒子
    から分離するためのスクリーニング手段を含む、請求項
    14に記載の装置。
  18. 【請求項18】 前記第二ローラーミルで得られた所定
    粒径を超える粒子の粒径を小さくするための手段が;前
    記第二ローラーミルで得られた所定粒径を超える粘土粒
    子の粒径を小さくするための、逆回転している、一対の
    第三ローラーミルを具備しており、そして前記第二ロー
    ラーミルで得られた所定粒径を超える粘土粒子を、前記
    第三ローラーミルに送給するための手段、および前記第
    三ローラーミルに送給された所定粒径を超える粘土粒子
    を粉砕する手段、を含む請求項14に記載の装置。
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