JPH07205060A - 真空吸着自走式壁面移動ロボット - Google Patents

真空吸着自走式壁面移動ロボット

Info

Publication number
JPH07205060A
JPH07205060A JP6000205A JP20594A JPH07205060A JP H07205060 A JPH07205060 A JP H07205060A JP 6000205 A JP6000205 A JP 6000205A JP 20594 A JP20594 A JP 20594A JP H07205060 A JPH07205060 A JP H07205060A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suction cup
suction
wall surface
cylinder
hydraulic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6000205A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadao Shigenaga
貞雄 重永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP6000205A priority Critical patent/JPH07205060A/ja
Publication of JPH07205060A publication Critical patent/JPH07205060A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manipulator (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一旦製作された後でも、大幅な改造をするこ
となく、移動速度及び駆動力アップの変更や調整が容易
な機構とした真空吸着自走式壁面移動ロボットを提供す
ることを目的とする。 【構成】 第一の架台1に第一の吸盤台3を上下方向に
移動自在に設けると共に第一の架台1に対し第二の架台
2を左右方向に移動自在に装着し、第二の架台2に対し
て第二の吸盤台4を上下方向移動自在、左右方向移動自
在、前後方向移動自在、且つ、旋回自在に設け、更に、
第一の架台1に対して第一の吸盤台3を上下方向に移動
させる油圧又は空気圧シリンダ5、第一の架台1に対し
て第二の架台2を左右方向に移動させる油圧又は空気圧
シリンダ6、第二の架台2に対して第二の吸盤台4を上
下方向に移動させる油圧又は空気圧シリンダ8、第二の
架台2に対して第二の吸盤台4を前後方向に移動させる
油圧又は空気圧シリンダ7及び第二の架台2に対して第
二の吸盤台4を旋回させる油圧又は空気圧シリンダ8を
設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高層建築及び構造物の
高所壁面作業全般、例えば、保守、点検及び清掃などに
適用される真空吸着自走式壁面移動ロボットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術を図10に示す(石川島播磨技
報(平成4年3月,第32巻第2号)の「壁面移動ロボ
ットの開発(高所救助支援ロボット)」)。
【0003】このロボットは、図10(a)(b)
(c)に示すように、左右二つの吸盤台02と中央の吸
盤台01とを前後進機構及び旋回機構により装置本体に
結合したものであり、吸盤台01、02にはそれぞれ上
下動機構が付設されている。駆動機構として、DCサー
ボモータ,減速機等が採用されている。
【0004】吸盤台01、02には、図10(d)に示
すようにリーク調整弁付多孔式吸盤が採用されている。
即ち、吸盤台01,02には多数の吸盤01aが平面的
に配置されると共に接続孔1bを介して各吸盤01aに
連通する空気室01cが設けられ、接続孔01bに調整
弁01dが設けられている。
【0005】従って、空気室01をポンプ03により吸
引することにより、接続孔01bを介して各吸盤01a
内が負圧となって壁面に吸着することができ、また、壁
面にひび割れがあると、調整弁01dが接続孔1bを閉
じる為、定常的な空気の流入を防止することができる。
【0006】このロボットは、前後進及び旋回機構のみ
で左右移動用機構を設けていないが、前後進と旋回を繰
返すことにより任意の方向に移動が可能である。しか
し、上下動用機構が不具合の時は、自力での移動が不可
能となる。前後進及び旋回等の作動は次のとおりとな
る。
【0007】〔前後進〕先ず、上下動用機構により吸盤
台02を上げた状態で前後進用機構により装置全体を前
進又は後進させた後、吸盤台02を下げ壁面に吸着させ
る。次に、上下動機構により吸盤台01を上げた状態で
前後進機構により装置全体を前進又は後進進させる。そ
の後、吸盤台01を下げ壁面に吸着させ、この繰返しに
より前後進の移動を行なう。
【0008】〔旋回〕上下動用機構により吸盤台02を
上げた状態で、旋回用機構により装置全体を任意方向に
旋回させた後、吸盤台02を下げ壁面に吸着させる。
【0009】〔段差乗越え〕前後進移動に倣い、2個の
吸盤台02をそれぞれ単独に操作することにより、段差
乗越えが可能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
真空吸着自走式壁面移動ロボットでは、駆動機構として
DCサーボモータ、減速機等が採用されているため、一
旦製作されたものの移動速度及び駆動力アップの変更を
する場合は、すべての機構の換装が必要であり、若干の
調整も不可能である。
【0011】また、壁面に対する装置全体の高さが、静
止時と移動時では変動しているため、壁面からの高さを
一定に保つ必要のある作業については不向きである。更
に、リーク調整弁付多孔式吸盤を採用しているため、ビ
ルなどコンクリートのひび割れ,タイル目地のくぼみに
は対応できるが、しかし、鋼板構造物の溶接ビードなど
の突起物、撓み、傾斜、曲面に対しては、使用不可能で
ある。本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたもので
あり、一旦製作された後でも、大幅な改造をすることな
く、移動速度及び駆動力アップの変更や調整が容易な機
構とした真空吸着自走式壁面移動ロボットを提供するこ
とを目的とする。
【0012】また、本発明の他の目的は、前後及び左右
移動,旋回並びに段差乗越えなど自由度の多い移動機構
とし、多少の凹凸及び曲面にも対応できる吸盤機構とす
ることにある。更に、本発明の他の目的は、移動のため
の機構のうち、何れか一つが不具合な時でも自力での移
動が可能とし、また、静止時及び移動時においても、常
に壁面に対して同じ高さとなるような機構とすることに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段及び作用】
(1) 一旦製作された後でも大幅な改造をすることな
く、移動速度及び駆動力アップの変更や調整が容易なも
のとしては、油圧又は空気圧シリンダを採用した。これ
により移動速度の変更は、供給量の調整をするだけで良
い。また、供給圧力を変更することで駆動力の変更も可
能である。 (2) 油圧又は空気圧シリンダシリンダと架台との結
合方法として、前後及び左右移動,旋回並びに段差乗越
えなど自由度の多い機構とした。 (3) 吸盤は伸縮自在、傾斜自在な構造としたことに
より、ビルなどのコンクリートのひび割れ、タイル目地
のくぼみはもちろんのこと、多少の凹凸及び曲面にも対
応できる。 (4) 前後,左右及び旋回に対して、それぞれに油圧
又は空気圧シリンダを装備しているため、何れかの一つ
に不具合を生じても他の移動方式により自力で移動を続
行することができる。 (5) 各吸盤台をそれぞれ油圧又は空気圧シリンダに
より上下動させるので、静止時及び移動時においても、
架台は壁面から常に同じ高さを確保することが可能であ
り、諸作業の条件が良くなる。
【0014】
【実施例】以下、本発明について、図面に示す実施例を
参照して、詳細に説明する。本発明の一実施例を図1〜
図9に示す。
【0015】同図に示すように、架台1には、その前部
及び後部にそれぞれ吸盤台3がガイド18により上下方
向に摺動自在に装着され、更に、各吸盤台3を上下方向
に移動させる吸盤台伸縮用シリンダ5が各々取り付けら
れている。吸盤台伸縮用シリンダ5は、上下方向に伸縮
する片ロッド形複動式であり、その下端は吸盤台3に結
合している。架台1には高所壁面作業用のアタッチメン
ト取付座など作業用途に応じて図示しない各種のアタッ
チメントが搭載される。
【0016】架台1の内側には架台2が左右方向に摺動
自在にガイド18により装着され、架台2には、二つの
左右移動用シリンダ6が取り付けられている。左右移動
用シリンダ6は、左右方向に伸縮する両ロッド形複動式
であり、その両端は架台1に結合されている。架台2の
内側には、前後方向に伸縮する両ロッド形複動式の前後
移動用シリンダ7の両端が結合されると共に、その前後
移動用シリンダ7の中央部には吸盤台伸縮兼旋回用シリ
ンダ8が装着されている。
【0017】吸盤台伸縮兼旋回用シリンダ8の下端に
は、上下方向移動自在且つ回転自在に吸盤台4が取り付
けられている。吸盤台3,4は、架台1,2を壁面に吸
着させるものであり、図4(a)に示すように多数の吸
盤が配列している。なお、ここに示す吸盤の数量、配列
は一例である。吸盤としては、漏れが発生した時、自動
的に弁を閉じて空気の流入を防止するため、図4(b)
に示すリーク調整弁付多孔式吸盤が採用される。
【0018】即ち、吸盤台3,4の内部には真空室23
が設けられると共に真空室23には弁本体19が装着さ
れている。弁本体19の下部に形成される空間には、中
空な吸盤ガイド24が上下動自在に収納され、吸盤ガイ
ド24を下方に押し下げるスプリング25が収納されて
いる。吸盤ガイド24には通気孔を有する球面継手27
が下方に突設され、この球面継手27には、周囲にパッ
ド26の形成された球面継手座28が揺動自在に嵌合し
ている。
【0019】従って、壁面の凹凸に応じて、吸盤ガイド
24がスプリング25に抗して伸縮すると共に、壁面の
傾斜に応じて、球面継手27に対し球面継手座28が傾
斜することになる。弁本体19には中央及び左右に孔が
設けられ、その上部には円錐状突起の形成された弁座2
1が取り付けられている。弁本体9と弁座21との間の
空間には、中央に孔を有する弁20が上下動自在に収納
されると共に、この弁20を下方に押し下げるスプリン
グ22が収納されている。
【0020】従って、壁面にひび割れがあるために、球
面継手27、弁本体24を通じて空気が流入すると、弁
20がスプリング22に抗して上方に移動し、弁座21
に嵌合して、その中央の孔が閉じることになる。尚、吸
盤は同一真空度であれば、吸着面積が大きいほど、効果
があるため大口径のものを適用することが望ましい。但
し、建築物及びその他の構造物には凹凸が多く、負圧が
逃げないようにする為には吸盤は小さくするほうが有利
である。
【0021】吸盤伸縮兼旋回用シリンダ8の詳細を図5
に示す。同図に示すように、吸盤伸縮兼旋回用シリンダ
8には、その両端にシリンダエンド10,14が固定さ
れると共に吸盤伸縮用ピストン9が上下方向に摺動自在
且つ回転自在に挿入されている。吸盤伸縮用ピストン9
は筒状の両ロッド形であり、内周面はスプライン状に加
工され、シリンダエンド10から突出するその下端には
吸盤台4が廻り止め12及びセットリング13により固
定されている。従って、吸盤伸縮兼旋回用シリンダ8の
下部に形成した空気室に、穴Aから圧縮空気を導入する
と、吸盤伸縮用ピストン9が下方に摺動し、また、穴B
から空気を導入すると、吸盤伸縮用ピストン9が上方に
摺動することになる。
【0022】吸盤伸縮兼旋回用シリンダ8の上部におい
て、シリンダエンド14と吸盤伸縮用ピストン9との間
には、筒状の旋回用ピストン15が上下方向に摺動自在
且つ回転自在に挿入されている。旋回用ピストン15に
は、スプライン状のガイド16がナット17により固定
されると共に、その上端は、シリンダエンド14にねじ
結合している。スプライン状のガイド16は、吸盤台伸
縮用ピストン9に対して、上下方向には摺動可能である
が、旋回しないようにスプライン嵌合している。
【0023】従って、吸盤伸縮兼旋回用シリンダ8の上
部に形成された空間内に、穴Cから圧縮空気を導入する
と、旋回用ピストン15及びガイド16が上方に摺動す
ると共に旋回し、吸盤台伸縮用ピストン9は摺動するこ
となく旋回することになる。また、吸盤伸縮兼旋回用シ
リンダ8の上部に形成された空間内に、穴Dから圧縮空
気を導入すると、旋回用ピストン15及びガイド16が
下方に摺動すると共に旋回し、吸盤台伸縮用ピストン9
は摺動することなく旋回することになる。尚、旋回用ピ
ストン15及びガイド16の旋回方向は、シリンダエン
ド14と旋回用ピストン15との間に形成されたねじの
方向による。
【0024】図9を参照して、吸盤台3,4の真空発生
及び各シリンダ5,6,7,8の駆動系統を説明する。
図9に示すように、吸盤台3,4は、フィルタ36、真
空発生器29、電磁弁31を介して圧縮空気源に接続
し、吸盤台5は、フィルタ37、真空発生器30、電磁
弁32を介して圧縮空気源に接続している。従って、電
磁弁31,32から真空発生器29,30に圧縮空気を
供給すると、ベンチュリ効果により吸盤台3,4の真空
室の空気を排除して負圧とすることができる。これによ
り、吸盤台3,4,5のパッド26と壁面で区切られた
小部屋内も負圧となり、壁面に吸着することができる。
【0025】尚、壁面の凹凸の大きさによって壁面とパ
ッド26間に隙間が生じる場合は、漏れを生じた小部屋
には定常的に空気の流れが発生し、弁20がスプリング
22に打勝って閉となり、吸盤台真空室内負圧の低下を
防止する。また、4台の吸盤台伸縮用シリンダ5は電磁
弁31を介して圧縮空気源に接続し、吸盤台伸縮用シリ
ンダ8(穴A,B)は電磁弁32を介して圧縮空気源に
接続し、吸盤台旋回用シリンダ8(穴C,D)電磁弁3
3を介して圧縮空気源に接続し、2台の前後移動用シリ
ンダ7は電磁弁34を介して圧縮空気源に接続し、2台
の左右移動用シリンダ6は電磁弁35を介して圧縮空気
源に接続している。
【0026】従って、電磁弁31を通じて4台の吸盤台
伸縮用シリンダ5に圧縮空気を給排して伸縮させること
により、架台1に対し2台の吸盤台3を下方に押し下
げ、又は、上方に引上げることができ、電磁弁35を通
じて2台の左右移動用シリンダ6に圧縮空気を給排し
て、架台1に対して架台2を左右方向に移動させること
ができ、電磁弁34を通じて2台の前後移動用シリンダ
7に圧縮空気を給排して、架台2に対して吸盤台伸縮兼
旋回用シリンダ8及び吸盤台4を前後方向に移動させる
ことができる。
【0027】また、電磁弁32を通じて吸盤台伸縮兼旋
回用シリンダ8の穴A,Bに圧縮空気を給排して伸縮さ
せることにより、吸盤台伸縮兼旋回用シリンダ8に対し
て吸盤台4を下方に押し下げ、又は、上方に引上げるこ
とができ、電磁弁33を通じて吸盤台伸縮兼旋回用シリ
ンダ8の穴C,Dに圧縮空気を給排して、吸盤台伸縮兼
旋回用シリンダ8を中心として吸盤台4を何れの方向に
も旋回させることがでる。
【0028】上述した真空発生器29,30、電磁弁3
1〜35、フィルタ36、36は、何れも架台1に搭載
されている。図9の系統図は、空気式の場合の例である
が、本発明は、これに限るものではなく、油圧式を適用
しても良い。また、上記実施例では、吸盤台旋回用シリ
ンダと吸盤台伸縮用シリンダを兼用しているが、これに
限るものではなく、それぞれ独立して設けても良い。上
記構成を有する本実施例の真空吸着自走式壁面移動ロボ
ットは、次の様に使用する。
【0029】〔前後移動作動〕図6を参照して、前後移
動作動を説明する。尚、吸盤台伸縮用シリンダ8を伸張
させて吸盤台4により壁面に吸着した状態とする。先
ず、電磁弁31を励磁して、真空発生器29の供給空気
を遮断して、吸盤台3の真空室を大気圧とすると共に、
吸盤台伸縮用シリンダ5を収縮させる。
【0030】次に、電磁弁34の後進用コイルを励磁さ
せ、前後移動用シリンダ7に圧縮空気を供給し、架台1
及び吸盤台3を後進させる。その後、電磁弁31を無励
磁とし、真空発生器29に圧縮空気を供給し、吸盤台3
の真空室を負圧とすると共に、吸盤台伸縮用シリンダ5
を伸張させて壁面に吸着させる。引続き、電磁弁32を
励磁させ、真空発生器30の供給空気を遮断して、吸盤
台4の真空室を大気圧とすると共に、吸盤台伸縮用シリ
ンダ8を縮小させる。
【0031】そして、電磁弁34の前進用コイルを励磁
して、前後移動用シリンダ7に圧縮空気を供給し、吸盤
台4及び吸盤台伸縮兼旋回用シリンダ8を後進させる。
更に、電磁弁32を無励磁とし、真空発生器30に圧縮
空気を供給し、吸盤台4の真空室を負圧とすると共に、
吸盤台伸縮用シリンダ8を伸張させて壁面に吸着させ
る。
【0032】以後、同様な手順を繰返すことにより、後
進を続行する。前進させる場合には、電磁弁34の前進
用コイルを励磁する。尚、段差乗越えを行う場合には、
上述した要領に倣い、2個の吸盤台3をそれぞれ単独に
操作することにより行う。
【0033】〔左右移動作動〕図7を参照して、左右移
動作動を説明する。尚、吸盤台伸縮用シリンダ8を伸張
させて吸盤台4により壁面に吸着した状態とする。先
ず、電磁弁31を励磁させ、真空発生器29の供給空気
を遮断して、吸盤台3の真空室を大気圧とすると共に、
吸盤台伸縮用シリンダ5を縮小させる。
【0034】次に、電磁弁35の右移動側コイルを励磁
させ、左右移動用シリンダ6に圧縮空気を供給し、架台
1及び吸盤台3を右側に移動する。その後、電磁弁31
を無励磁とし、真空発生器29に圧縮空気を供給し、吸
盤台3の真空室を負圧とすると共に、吸盤台伸縮用シリ
ンダ5を伸張させて壁面に吸着させる。引続き、電磁弁
32を励磁させ、真空発生器30の供給空気を遮断し
て、吸盤台4の真空室を大気圧とすると共に、吸盤台伸
縮用シリンダ8を収縮させる。
【0035】そして、電磁弁35の左移動用コイルを励
磁させ、左右移動用シリンダ6に圧縮空気を供給し、架
台2、吸盤台4及び吸盤台伸縮兼旋回用シリンダ8を右
側に移動させる。 更に、電磁弁32を無励磁とし、真
空発生器30に圧縮空気を供給し、吸盤台4の真空室を
負圧とすると共に、吸盤台伸縮用シリンダ8を伸張して
壁面に吸着させる。以後、同様な手順を繰返すことによ
り、右移動を続行する。左移動させる場合には、電磁弁
35の左移動用コイルを励磁する。
【0036】〔旋回作動〕図8を参照して、旋回作動を
説明する。尚、吸盤台伸縮用シリンダ8を伸張させて吸
盤台4により壁面に吸着した状態とする。先ず、電磁弁
31を励磁させ、真空発生器29の供給空気を遮断し
て、吸盤台3の真空室を大気圧とすると共に、吸盤台伸
縮用シリンダ5を縮小させる。
【0037】次いで、電磁弁22の右旋回用コイルを励
磁させ、吸盤台旋回用シリンダ8に圧縮空気を供給し、
架台1及び吸盤台3を右方向に旋回する。その後、電磁
弁31を無励磁とし、真空発生器29に圧縮空気を供給
し、吸盤台3の真空室を負圧とすると共に、吸盤台伸縮
用シリンダ5を伸張させて壁面に吸着させる。その後、
電磁弁32を励磁させ、真空発生器30の供給空気を遮
断して器を磐梯4の真空室を大気圧とすると共に、吸盤
台伸縮用シリンダ8を縮小する。
【0038】引続き、電磁弁33の左旋回側コイルを励
磁させ、吸盤台旋回シリンダ6に圧縮空気を供給し、吸
盤台4を左方向に旋回させる。更に、電磁弁32を無励
磁とし、真空発生器30に圧縮空気を供給し、吸盤台4
の真空室を負圧とすると共に、吸盤台伸縮用シリンダ8
を伸張させて壁面に吸着させる。
【0039】このようにして右方向に旋回することがで
きるが、左方向に旋回する場合には、次のように行な
う。尚、吸盤台伸縮用シリンダ8を伸張させて吸盤台4
により壁面に吸着した状態とする。先ず、電磁弁32を
励磁させ、真空発生器30の供給空気を遮断して、吸盤
台4の真空室を大気圧とすると共に、吸盤台伸縮用シリ
ンダ8を縮小させる。
【0040】次いで、電磁弁22の右旋回用コイルを励
磁させ、吸盤台旋回用シリンダ8に圧縮空気を供給し、
架台1及び吸盤台3を右方向に旋回させる。その後、電
磁弁32を無励磁とし、真空発生器30に圧縮空気を供
給し、吸盤台4の真空室を負圧とすると共に、吸盤台伸
縮用シリンダ8を伸張して壁面に吸着させる。
【0041】引続き、電磁弁31を励磁させ、真空発生
器29の供給空気を遮断して、吸盤台3の真空室を大気
圧とすると共に、吸盤台伸縮用シリンダ5を縮小させ、
更に、電磁弁33の左旋回用コイルを励磁させ、吸盤台
旋回用シリンダ8に圧縮空気を供給して、架台1及び吸
盤台3を左方向に旋回させる。更に、電磁弁31を無励
磁とし、真空発生器29に圧縮空気を供給し、吸盤台3
の真空室を負圧とすると共に、吸盤台伸縮用シリンダ5
を伸張させて壁面に吸着させる。
【0042】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明し
たように、本発明の真空吸着自走式壁面移動ロボットは
次の効果を奏する。 (1) 空気又は油圧シリンダ方式を採用しているた
め、一旦製作された後でも大幅な改造をすることなく、
移動速度を高速化するような変更、調整が容易にでき
る。 (2) 吸盤自体が伸縮自在、傾斜自在な構造としてい
るため、壁面の凹凸,曲面にも対応できる。 (3) 前後及び左右移動,旋回並びに段差乗越えなど
自由度の多い機構を有している。 (4) 前後,左右及び旋回に対してそれぞれ駆動アク
チュエータを装備しているため、何れかの一つに不具合
を生じても他の移動方式により、自力で移動を継続する
ことができる。 (5) 吸盤台それぞれに伸縮用シリンダを装備してい
るので、壁面に対する架台の高さが常に同じであり、諸
作業の条件が良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る組立図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る組立断面図であ
る。
【図3】本発明の第1の実施例に係る組立断面図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施例に係る吸盤詳細図であ
る。
【図5】本発明の第1の実施例に係る吸盤台伸縮兼旋回
用シリンダ組立断面図である。
【図6】本発明の第1の実施例に係る前後移動作動説明
図である。
【図7】本発明の第1の実施例に係る左右移動作動説明
図である。
【図8】本発明の第1の実施例に係る旋回作動説明図で
ある。
【図9】本発明の第1の実施例に係る真空発生及びシリ
ンダ駆動説明図である。
【図10】従来の真空吸着自走式壁面移動ロボットの概
略図である。
【符号の説明】 1,2 架台 3,4 吸盤台 5 吸盤台伸縮用シリンダ 6 左右移動用シリンダ 7 前後移動用シリンダ 8 吸盤台伸縮兼旋回用シリンダ 9 吸盤台伸縮用ピストン 10,14 シリンダエンド 12 廻り止め 13 セットリング 15 旋回用ピストン 16 ガイド 17 ナット 19 弁本体 20 弁 21 弁座 22,25 スプリング 23 真空室 24 吸盤ガイド 26 パッド 27 球面継手 28 球面継手座 29,30 真空発生器 31,32,33,34,35 電磁弁 36,37 フィルタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の架台に第一の吸盤台を上下方向に
    移動自在に設けると共に前記第一の架台に対し第二の架
    台を左右方向に移動自在に装着し、前記第二の架台に対
    して第二の吸盤台を上下方向移動自在、左右方向移動自
    在、前後方向移動自在、且つ、旋回自在に設け、更に、
    前記第一の架台に対して前記第一の吸盤台を上下方向に
    移動させる油圧又は空気圧シリンダ、前記第一の架台に
    対して前記第二の架台を左右方向に移動させる油圧又は
    空気圧シリンダ、前記第二の架台に対して前記第二の吸
    盤台を上下方向に移動させる油圧又は空気圧シリンダ、
    前記第二の架台に対して前記第二の吸盤台を前後方向に
    移動させる油圧又は空気圧シリンダ及び前記第二の架台
    に対して前記第二の吸盤台を旋回させる油圧又は空気圧
    シリンダを設けたことを特徴とする真空吸着自走式壁面
    移動ロボット。
  2. 【請求項2】 前記油圧又は空気圧シリンダに対する供
    給量又は供給圧力は、それぞれ電磁弁により調整可能で
    あることを特徴とする請求項1記載の真空吸着自走式壁
    面移動ロボット。
  3. 【請求項3】 前記第一、第二の吸盤台には、壁面に沿
    って傾斜可能な吸盤が多数配列することを特徴とする請
    求項1記載の真空吸着自走式壁面移動ロボット。
  4. 【請求項4】 前記第一、第二の吸盤台には、壁面に沿
    って伸縮自在な吸盤が多数配列することを特徴とする請
    求項1記載の真空吸着自走式壁面移動ロボット。
  5. 【請求項5】 前記第一、第二の吸盤台に配列する吸盤
    は、空気の定常的な流入により閉じるリーク調整弁を備
    えることを特徴とする請求項3又は4記載の真空吸着自
    走式壁面移動ロボット。
JP6000205A 1994-01-06 1994-01-06 真空吸着自走式壁面移動ロボット Withdrawn JPH07205060A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6000205A JPH07205060A (ja) 1994-01-06 1994-01-06 真空吸着自走式壁面移動ロボット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6000205A JPH07205060A (ja) 1994-01-06 1994-01-06 真空吸着自走式壁面移動ロボット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07205060A true JPH07205060A (ja) 1995-08-08

Family

ID=11467480

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6000205A Withdrawn JPH07205060A (ja) 1994-01-06 1994-01-06 真空吸着自走式壁面移動ロボット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07205060A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005047451A (ja) * 2003-07-31 2005-02-24 Atox Co Ltd 自己吸着型走行装置
CN104015832A (zh) * 2014-06-17 2014-09-03 东南大学 一种气动爬壁机器人
CN104382536A (zh) * 2014-11-21 2015-03-04 河北科技大学 一种吸盘式高层建筑外墙清洗机
CN105880409A (zh) * 2016-05-17 2016-08-24 杭州顺豪金属制品有限公司 油压拉伸送料机械手
CN107252291A (zh) * 2017-07-24 2017-10-17 西安工程大学 一种户外墙壁清洗机器人
CN108163534A (zh) * 2017-12-08 2018-06-15 张家港燎原环保科技有限公司 硫氰酸钙自动搬运装置
CN110065548A (zh) * 2019-05-05 2019-07-30 武汉驰驭科技有限公司 一种用于大坝垂直壁面检测的探地雷达行走装置
CN112498512A (zh) * 2020-10-30 2021-03-16 浙江大学 基于伯努利吸盘的变结构机器人
CN113888997A (zh) * 2021-09-14 2022-01-04 银红玉 一种多功能思想教育宣传移动平台
CN113953990A (zh) * 2021-09-22 2022-01-21 唐军 学生教学用机器人
CN114313049A (zh) * 2022-01-26 2022-04-12 中科特检机器人科技(北京)有限公司 一种多足爬墙机器人用吸盘组件
CN115370943A (zh) * 2022-08-04 2022-11-22 西南石油大学 一种多功能负压悬挂式智能投影机器人
CN116968835A (zh) * 2023-09-25 2023-10-31 中国电子科技南湖研究院 一种爬壁机器人的风压调节方法、系统及爬壁机器人

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005047451A (ja) * 2003-07-31 2005-02-24 Atox Co Ltd 自己吸着型走行装置
CN104015832A (zh) * 2014-06-17 2014-09-03 东南大学 一种气动爬壁机器人
CN104382536A (zh) * 2014-11-21 2015-03-04 河北科技大学 一种吸盘式高层建筑外墙清洗机
CN104382536B (zh) * 2014-11-21 2016-08-24 河北科技大学 一种吸盘式高层建筑外墙清洗机
CN105880409A (zh) * 2016-05-17 2016-08-24 杭州顺豪金属制品有限公司 油压拉伸送料机械手
CN107252291A (zh) * 2017-07-24 2017-10-17 西安工程大学 一种户外墙壁清洗机器人
CN108163534A (zh) * 2017-12-08 2018-06-15 张家港燎原环保科技有限公司 硫氰酸钙自动搬运装置
CN110065548A (zh) * 2019-05-05 2019-07-30 武汉驰驭科技有限公司 一种用于大坝垂直壁面检测的探地雷达行走装置
CN112498512A (zh) * 2020-10-30 2021-03-16 浙江大学 基于伯努利吸盘的变结构机器人
CN112498512B (zh) * 2020-10-30 2022-07-05 浙江大学 基于伯努利吸盘的变结构机器人
CN113888997A (zh) * 2021-09-14 2022-01-04 银红玉 一种多功能思想教育宣传移动平台
CN113888997B (zh) * 2021-09-14 2023-03-28 银红玉 一种多功能思想教育宣传移动平台
CN113953990A (zh) * 2021-09-22 2022-01-21 唐军 学生教学用机器人
CN114313049A (zh) * 2022-01-26 2022-04-12 中科特检机器人科技(北京)有限公司 一种多足爬墙机器人用吸盘组件
CN115370943A (zh) * 2022-08-04 2022-11-22 西南石油大学 一种多功能负压悬挂式智能投影机器人
CN116968835A (zh) * 2023-09-25 2023-10-31 中国电子科技南湖研究院 一种爬壁机器人的风压调节方法、系统及爬壁机器人
CN116968835B (zh) * 2023-09-25 2023-12-26 中国电子科技南湖研究院 一种爬壁机器人的风压调节方法、系统及爬壁机器人

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07205060A (ja) 真空吸着自走式壁面移動ロボット
JPH10217154A (ja) 傾動機構及び回転機構を備えたポジショナー
JPH05269145A (ja) 手術用顕微鏡の3次元的位置調節の可能な天井懸吊装置
JP2018012604A (ja) 調節可能なバラスト取付装置を備えた移動式クレーン
CN105798885A (zh) 一种基于三自由度并联机构的建筑装饰支撑机器人
JPH07196286A (ja) 重量物据付け作業機
JP3905051B2 (ja) 構造物表面の補修検査システム
CN106363449A (zh) 一种数控机床
JP2001019386A (ja) ガラス取付施工機械およびガラス吸着装置
JPH0460194B2 (ja)
CN114453892A (zh) 一种增减材复合制造设备及其及使用方法
CN113774372A (zh) 一种用于钢构件裂纹冷喷涂修复装置及其修复工艺
CN113669576A (zh) 一种自动调节的液压保护支撑设备及方法
CN106181170A (zh) 板材拼焊定位装置、系统及方法
CN214809459U (zh) 一种建筑工程施工场地用降尘装置
JPH07185494A (ja) 旋回昇降型施工装置
CN117146056B (zh) 一种管道施工装置
JPH0262476B2 (ja)
CN220612818U (zh) 用于空气悬架上气室底座总成的焊接定位工装
CN217816606U (zh) 三层调节平台及自行走灯塔
CN221270852U (zh) 一种喷砂机用喷枪自动移动机构
CN210229471U (zh) 一种除尘喷雾炮机
JP2001157954A (ja) パイプ端面のバリ取り仕上げ装置
JPH10138121A (ja) 研磨装置のピストン装置
CN117328592B (zh) 一种幕墙及其施工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010306