JPH0720469U - 磁性流体シール装置 - Google Patents

磁性流体シール装置

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JPH0720469U
JPH0720469U JP5648693U JP5648693U JPH0720469U JP H0720469 U JPH0720469 U JP H0720469U JP 5648693 U JP5648693 U JP 5648693U JP 5648693 U JP5648693 U JP 5648693U JP H0720469 U JPH0720469 U JP H0720469U
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博之 二家本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製作の容易化によるコストダウンを図る。 【構成】 互いに同心的で相対回転自在に径方向に組み
付けられる非磁性体の径方向外側および内側の部材2,
3と該2部材2,3間に配置される磁性体の中間部材4
とから成る3部材の各部材間の環状の隙間をシールする
もので、外側部材2の内周に取付けられる外側磁気ユニ
ット9,前記磁性体の中間部材4および内側部材3の外
周に取付けられる内側磁気ユニット13とから形成され
る磁気回路15による磁気吸着力によって微小間隙7,
7’に磁性流体16を保持する構成とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば各種装置の軸受部等に適用される磁性流体シール装置、特に 互いに同心的で相対回転自在に径方向に組み付けられる3部材の各部材間の環状 の隙間をシールするものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の磁性流体シール装置としては、たとえば図4に示すようなもの がある。すなわち、この磁性流体シール装置100は、互いに同心的に相対回転 自在に径方向に組み付けられる径方向外側の部材としてのハウジング101と、 径方向内側の部材としての内軸102と、該内軸102とハウジング101間に 配置される中間部材としての外軸103とから成る3部材の各部材間の環状の隙 間をシールするものである。
【0003】 ハウジング101の内周には、軸方向に着磁(図中左側をN極、右側をS極) した外側磁力源としての外側磁石104と、該外側磁石104の両側に外軸10 3と微小間隙105を介して配置した一対の外側磁性体部材としての外側ヨーク 106,106とから成る外側磁気ユニット107を取付けている。
【0004】 また外軸103の内周には、外側磁石104と同一方向に着磁した内側磁力源 としての内側磁石108と、該内側磁石108の両側に内軸102と微小間隙1 05’を介して配置した一対の内側磁性体部材としての内側ヨーク109,10 9とから成る内側磁気ユニット110を取付けている。
【0005】 そして、外軸103は、磁性体部分と非磁性体部分を設けている。すなわち、 外軸103自体は非磁性体部分で、該外軸103の径方向外側を磁性体部分とし て磁性体リング103Aを設けているのである。したがって、磁性体リング10 3Aと上記外側磁気ユニット107とから図中矢印で示されているように外側磁 気回路111が形成される。この外側磁気回路111による磁気吸着力によって 微小間隙105に磁性流体112が保持されて外軸103とハウジング101間 をシールしているのである。
【0006】 また、内軸102は磁性体であることから、該内軸102と上記内側磁気ユニ ット110とから図中矢印で示されているように内側磁気回路113が形成され る。この内側磁気回路113による磁気吸着力によって微小間隙105’に磁性 流体112が保持されて内軸102と外軸103間をシールしているのである。
【0007】 以上から、3部材の各部材間の環状の隙間をシールしているのである。
【0008】 なお、一対の外側ヨーク106,106とハウジング102,外軸103と磁 性体リング103A,一対の内側ヨーク109,109と外軸103は,それぞ れシール部材としてのOリング114によって流体密となっている。
【0009】 ところが、上記した磁性流体シール装置100は、ハウジング101側,外軸 103側において、外側磁気回路111,内側磁気回路113を別々に構成して いるので、非磁性体から成る外軸103に磁性体リング103Aを必要とし、形 状・構造が複雑であるという問題点があった。
【0010】 そこで、上記問題点を解消するために、図5に示す磁性流体シール装置200 が提案されている(特開昭61−165072号公報参照)。
【0011】 この磁性流体シール装置200は、互いに同心的に相対回転自在に径方向に組 み付けられる径方向外側の部材としての非磁性体のハウジング201と、径方向 内側の部材としての磁性体の中央シャフト202と、該中央シャフト202とハ ウジング201間に配置される複数の中間部材としての共軸シャフト203,2 04とから成る多段部材の各部材間の環状の隙間をシールするものである。
【0012】 ハウジング201の内周には軸方向に着磁(図中左側をN極、右側をS極)し た磁力源としての磁石205と、該磁石205の両側に共軸シャフト203と微 小間隙206を介して配置した一対の磁性体部材としての(透)磁性磁極片20 7,207とから成る磁気ユニット208を取付けている。
【0013】 そして、共軸シャフト203,204は、磁性体部分と非磁性体部分を設けて いる。すなわち、非(透)磁性の絶縁シャフト209とその両側の一対の(透) 磁性部分210で構成されている。また、共軸シャフト203と共軸シャフト2 04間は微小間隙206’を有している。さらに、共軸シャフト204と中央シ ャフト202間は微小間隙206”を有している。そして、中央シャフト202 は(透)磁性であることから、図中点線の矢印で示されているように磁気ユニッ ト208,共軸シャフト203,204のそれぞれの(透)磁性部分210及び 中央シャフト202により1つの磁気回路211が形成される。この磁気回路2 11による磁気吸着力によって各微小間隙206,206’,206”に磁性流 体212が保持されて各部材間をシールしているのである。
【0014】 このように構成されていることから、磁石205が1個で2個以上の共軸シャ フト間の微小間隙をシールすることが可能である。
【0015】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、共軸シャフト203,204は磁性部分210と非磁性部分2 11とから構成されているため、磁性部分210と非磁性部分211を、流体密 洩れのない状態で接合する必要があり実際の製作においてはコストアップの要因 となっている。
【0016】 本考案は上記した従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的 とするところは、製作の容易化によるコストダウンを図り得る磁性流体シール装 置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案にあっては、互いに同心的で相対回転自在 に径方向に組み付けられる非磁性体の径方向外側および内側の部材と該2部材間 に配置される磁性体の中間部材とから成る3部材の各部材間の環状の隙間をシー ルするもので、前記外側部材の内周に取付けられる軸方向に着磁した外側磁力源 と、該外側磁力源の両側に前記中間部材と微小間隙を有して配置した一対の外側 磁性体部材とから成る外側磁気ユニットと、前記内側部材の外周に前記外側磁力 源と軸方向反対方向に着磁された内側磁力源と、該内側磁力源の両側に前記中間 部材と微小間隙を有して配置した一対の内側磁性体部材とから成る内側磁気ユニ ットと、を備え、前記外側磁気ユニット,前記磁性体の中間部材および内側磁気 ユニットとから形成される磁気回路による磁気的吸着力によって前記微小間隙に 磁性流体を保持する構成する。
【0018】
【作用】
上記構成の磁性流体シール装置にあっては、中間部材を磁性体として径方向外 側の部材と内側の部材間に、1つの磁気回路を形成して各部材間の微小間隙に磁 性流体を保持して各部材間をシールしていることから、中間部材を従来技術のよ うに磁性体部分と非磁性体部分とから構成することがなくなるので、製作が容易 となり、それに伴いコストダウンが図れる。
【0019】
【実施例】
以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明する。本考案の一実施例に係る磁 性流体シール装置を示す図1において、1は磁性流体シール装置本体を示してお り、この磁性流体シール装置1は、非磁性体の径方向外側の部材としてのハウジ ング2と、非磁性体の径方向内側の部材としての内軸3と、該2部材間に配置さ れる中間部材としての外軸4が互いに同心的で径方向に組み付けられ、各部材間 に設けられるベアリング5によって各部材が相対回転自在に支持されている3部 材の各部材間の環状の隙間をシールするものである。
【0020】 そして、ハウジング2の内周には、軸方向に着磁(本実施例では図中左側をN 極、右側をS極)した外側磁力源としての外側磁石6と、該外側磁石6の両側に 外軸4と微小間隙7を介して配置した一対の外側磁性体部材としての外側ヨーク 8,8とから成る外側磁気ユニット9を取付けている。
【0021】 外側ヨーク8は環状部材で、その外周にはそれぞれ凹溝81が設けられており 、この凹溝81内にシール部材としてのOリング10が挿入されて、一対の外側 ヨーク8,8とハウジング2とが流体密となっている。
【0022】 また内軸3の外周には、外側磁石6と軸方向逆方向に着磁(本実施例では図中 左側をS極、右側をN極)した内側磁力源としての内側磁石11と、該内側磁石 11の両側に外軸4と微小間隙7’を介して配置した一対の内側磁性体部材とし ての内側ヨーク12,12とから成る内側磁気ユニット13を取付けている。
【0023】 内側ヨーク12も外側ヨーク8同様環状部材で、その内周にはそれぞれ凹溝1 2Aが設けられており、この凹溝12A内にシール部材としてのOリング14が 挿入されて、内側ヨーク12と内軸3とが流体密となっている。
【0024】 そして、外軸4は、磁性体であることから、外側磁気ユニット9の外側磁石6 のN極→外側磁石6のN極側の外側ヨーク8→外軸4→外軸4を介して上記N極 側の外側ヨーク8と対向する内側ヨーク12→内側磁石11→内側磁石11のN 極側の内側ヨーク12→外軸4→外軸4を介して上記N極側の内側ヨーク12と 対向する外側ヨーク8→外側磁石6のS極というように磁束が流れ1つの閉ルー プの磁気回路15が形成される。この磁気回路15による磁気吸着力によって外 軸4の外側ヨーク8側の微小間隙7と内側ヨーク12側の微小間隙7’に磁性流 体16が保持されることにより3部材の各部材間の環状の隙間をシールすること になる。
【0025】 上記のように磁気回路15を形成する場合、内側磁石9は外側磁石6に比べて 弱くても良いし、外軸4を薄く作ることができる。
【0026】 しかし、図2に示すように、内側磁石11がない場合、すなわち内側磁石11 でなく磁力を有しないダミー11Aとした場合、外側磁石6の磁束は外軸4にし か流れず(図中矢印参照)、内軸3側のシールはできない。
【0027】 また、図3のように内側磁石11の着磁方向を外側磁石6と同じとした着磁方 向同一内側磁石11Bとしても、上記磁性流体シール装置1と同様の効果は得ら れるが、磁束は外軸4部でしか流れない(図中矢印参照)ので外軸4の肉厚は大 きくする必要があり、かつ外側磁石6も強力なものが必要である。
【0028】 上記構成の磁性流体シール装置にあっては、外軸4を磁性体として径方向外側 のハウジング2と内軸3間に、1つの磁気回路15を形成して各部材間の微小間 隙7,7に磁性流体16を保持して各部材間をシールしていることから、外軸4 を従来技術のように磁性体部分と非磁性体部分とから構成することがなくなるの で、製作が容易となり、それに伴いコストダウンが図れる。
【0029】 なお、上記実施例では磁力源として磁石6,11を用いるものを例にとって説 明したが、電磁石を用いても良く、また永久磁石と電磁石を併用したものでも良 い。
【0030】
【考案の効果】
本考案は、以上の構成および作用を有するもので、中間部材を磁性体として径 方向外側の部材と内側の部材間に、1つの磁気回路を形成して各部材間の微小間 隙に磁性流体を保持して各部材間をシールしていることから、中間部材を従来技 術のように磁性体部分と非磁性体部分とから構成することがなくなるので、製作 が容易となり、それに伴いコストダウンが図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の一実施例に係る磁性流体シール
装置の縦断面図である。
【図2】図2は図1の磁性流体シール装置において、内
側磁石を磁力を有しないダミーとした縦断面図である。
【図3】図3は図1の磁性流体シール装置において、内
側磁石の着磁方向を外側磁石の着磁方向と同一方向とし
た縦断面図である。
【図4】図4は従来の磁性流体シール装置の縦断面図で
ある。
【図5】図5は従来の他の磁性流体シール装置の縦断面
図である。
【符号の説明】
1 磁性流体シール装置 2 ハウジング(外側部材) 3 内軸(内側部材) 4 外軸(中間部材) 5 ベアリング 6 外側磁石(外側磁力源) 7,7’ 微小間隙 8 外側ヨーク(外側磁性体部材) 81 凹溝 9 外側磁気ユニット 10 Oリング 11 内側磁石(内側磁石) 11A ダミー 11B 着磁方向同一内側磁石 12 内側ヨーク(内側磁性体部材) 12A 凹溝 13 内側磁気ユニット 14 Oリング 15 磁気回路 16 磁性流体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに同心的で相対回転自在に径方向に
    組み付けられる非磁性体の径方向外側および内側の部材
    と該2部材間に配置される磁性体の中間部材とから成る
    3部材の各部材間の環状の隙間をシールするもので、 前記外側部材の内周に取付けられる軸方向に着磁した外
    側磁力源と、該外側磁力源の両側に前記中間部材と微小
    間隙を有して配置した一対の外側磁性体部材とから成る
    外側磁気ユニットと、 前記内側部材の外周に前記外側磁力源と軸方向反対方向
    に着磁された内側磁力源と、該内側磁力源の両側に前記
    中間部材と微小間隙を有して配置した一対の内側磁性体
    部材とから成る内側磁気ユニットと、を備え、 前記外側磁気ユニット,前記磁性体の中間部材および内
    側磁気ユニットとから形成される磁気回路による磁気的
    吸着力によって前記微小間隙に磁性流体を保持する磁性
    流体シール装置。
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