JPH0752450Y2 - 軸受用磁性流体シール装置 - Google Patents

軸受用磁性流体シール装置

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JPH0752450Y2
JPH0752450Y2 JP1989067794U JP6779489U JPH0752450Y2 JP H0752450 Y2 JPH0752450 Y2 JP H0752450Y2 JP 1989067794 U JP1989067794 U JP 1989067794U JP 6779489 U JP6779489 U JP 6779489U JP H0752450 Y2 JPH0752450 Y2 JP H0752450Y2
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JP
Japan
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magnetic fluid
magnetic
magnetized region
bearing
seal device
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JP1989067794U
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JPH037576U (ja
Inventor
夏比古 森
圭 木全
Original Assignee
エヌティエヌ株式会社
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  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は軸受用磁性流体シール装置に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
防塵・防湿が必要な機器における軸受装置において、従
来から磁性流体を用いたシール装置を用いることが知ら
れている(例えば、実開昭61−79070号公報)。
この種のシール装置においては、磁性流体をシール部分
に保持するために永久磁石が用いられるが、永久磁石に
より軸受部材が磁化されることを防止するため、非磁性
体でなるホルダが永久磁石と軸受部材との間に介在され
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
上述のごとき従来のシール装置においては、永久磁石と
ホルダの他に、シールの相手部材との間に磁路を構成す
るための磁極片が用いられる。またその磁極片を保持す
るためにホルダを2部品で構成しなければならない場合
もある。
このため、部品点数が多となると共に、はめ合い箇所が
多くなり、嵌合・接着等の組立を高精度で行わなければ
ならず、組立作業が著しく煩雑になる問題がある。
そこで、この考案は、永久磁石とそのホルダとを一体化
することにより部品点数を低減させ、組立作業が容易に
なるようにすることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は、上記の目的を達成するために、軸受装置の
転動体の挟持部材相互間に設けられる磁性流体シール装
置において、挟持部材のいずれか一方の面に一部品で構
成された環状のマグネット部材を取付け、そのマグネッ
ト部材の取付け側の挟持部材に片寄った部分を非磁化領
域とし、他方の挟持部材に片寄った部分を磁化領域と
し、磁化領域の端面にマグネット部材の半径方向に隔っ
た2箇所の磁極を形成し、各磁極と他方の対向面間に所
要のギャップを設け、少なくとも一方のギャップに磁性
流体を介在させた構成としたものである。
〔実施例〕
第1図に示す各実施例は、軸受外輪1と軸受内輪2とに
より鋼球3を挟持した玉軸受の例である。これらの玉軸
受の軸方向の一端に磁性流体シール装置4が設けられ
る。
磁性流体シール装置4は、軸受外輪1の内径面に1段大
径の取付け面5を設け、軸受内輪2の外径面に1段小径
のシール面6を設け、軸受外輪1の取付け面5に環状の
マグネット部材7を嵌合している。
マグネット部材7は、プラスチックでなり、そのほぼ中
央部分に外輪1側が薄く、内輪2側が厚くなる段部8が
形成され、段部8から外輪1側が非磁化領域9、内輪2
側が磁化領域10になっている。非磁化領域9と磁化領域
10に区分するために、マグネット部材7をプラスチック
マグネットにより構成し、厚い方の部分のみを磁化して
磁化領域10を形成し、残りの部分を磁化することなく非
磁化領域9とする手段を採用することができる。また、
厚い方の部分にのみ磁性粉末を混入して磁化領域10を形
成し、残りの部分をプラスチック素材のまゝで成形して
非磁化領域9を形成する手段を採用することもできる。
上記の磁化領域10の外側面と内側面にそれぞれ環状の磁
極片11、12が接着又は成形時の鋳込みにより一体化され
る。磁極片11、12が磁化領域10の端面から内輪2側に突
き出し、内輪2の外径面との間に所要のギャップ13、14
を形成する。これらのギャップ13、14のうちいずれか一
方(図示の場合は外側のギャップ13)に磁性流体15が介
在される。
上記のマグネット部材7の磁化領域10、磁極片11、磁性
流体15、内輪2、ギャップ14及び他方の磁極片12により
磁路が構成され、ギャップ13に存在する磁力により磁性
流体15を保持する。
その他、図中16は保持器、17はシールド板である。
なお、マグネット部材7の段部8を無くし、全体として
同一厚さになるように形成してもよい(以下の実施例も
同様である)。
第2図は内輪2の外径面のシール面6を2段に形成する
ことにより、他方の磁極片12をマグネット部材7の磁化
領域10の端面と揃うように取付けたものである。この場
合は、シール面6に段差20があるために、衝撃によって
磁性流体15が軸受内部材に入ることを阻止する。
第3図は、第2図の場合において他方の磁極片12を省略
し、外側の磁極片11のみを設けた例である。シール面6
の高い方の面が磁化領域10の端面に接近しているため、
その部分のギャップ14が磁路の一部になる。
第4図は、第3図に場合において、外側の磁極片11も省
略し、それに代えて磁化領域10から延び出した突出部21
を形成し、その突出部21と内輪2の外径面との間のギャ
ップ13に磁性流体15を介在したものである。
第5図は磁極片11を外側にのみ取付け、その端面を磁化
領域10の端面と揃える一方、内輪2のシール面6の中程
に溝22を設けたものである。また第6図は、マグネット
部材7の磁化領域10の端面に溝23を設けたものである。
いずれの場合も、これらの溝22、23の部分でのギャップ
が大きくなり、その両側のギャップの小さい部分で磁路
が構成される。
第7図は、第1図の場合と同様の構造のマグネット部材
7を用い、その非磁化領域9を内輪2の取付け面5′に
嵌合したものである。この場合は、各磁極片11、12と外
輪1のシール面6′との間にギャップ13、14が形成さ
れ、ギャップ13において磁性流体15が保持される。
なお、第7図のように、マグネット部材7を内輪2に取
付けたものを基本として、前述の第2図から第6図に示
すような変形が可能である。
第8図は内輪2を省略し、鋼球3を外輪1と軸24との間
で挟持するものである。この場合は、磁極片11、12と軸
24との間にギャップ13、14が形成され、外側のギャップ
13に磁性流体15が保持される。
上述のように、この考案のシール装置は、第1図から第
7図に示すように、軸受外輪1と内輪2との間に形成さ
れる場合のほか、第8図のように、外輪1と軸24との間
に設けたものを含むものであり、「実用新案登録請求の
範囲」においては、これらの部材を転動体の挟持部材と
総称している。
〔考案の効果〕
この考案はマグネット部材を磁化領域と非磁化領域に区
分し、非磁化領域の部分を一方の挟持部材に取付け、磁
化領域とシールの相手方挟持部材との間に磁路を構成す
るようにしたものであるから、従来別部品で構成されて
いた永久磁石とホルダとを一部品で構成することができ
る。このため、構造が簡単になり組立作業も容易になる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図から第8図は各実施例の断面図である。 1……軸受外輪、2……軸受内輪、3……鋼球、4……
磁性流体シール装置、5、5′……取付け面、6、6′
……シール面、7……マグネット部材、8……段部、9
……非磁化領域、10……磁化領域、11、12……磁極片、
13、14……ギャップ、15……磁性流体、16……保持器、
17……シールド板、20……段差、21……突出部、22、23
……溝、24……軸。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸受装置の転動体の挟持部材相互間に設け
    られる磁性流体シール装置において、挟持部材のいずれ
    か一方の面に一部品で構成された環状のマグネット部材
    を取付け、そのマグネット部材の取付け側の挟持部材に
    片寄った部分を非磁化領域とし、他方の挟持部材に片寄
    った部分を磁化領域とし、磁化領域の端面にマグネット
    部材の半径方向に隔った2箇所の磁極を形成し、各磁極
    と他方の対向面間に所要のギャップを設け、少なくとも
    一方のギャップに磁性流体を介在させてなる軸受用磁性
    流体シール装置。
JP1989067794U 1989-06-10 1989-06-10 軸受用磁性流体シール装置 Expired - Lifetime JPH0752450Y2 (ja)

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JPH037576U JPH037576U (ja) 1991-01-24
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JPS4836914U (ja) * 1971-09-01 1973-05-04

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