JPH07204658A - 含油廃水処理方法 - Google Patents
含油廃水処理方法Info
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- JPH07204658A JPH07204658A JP647994A JP647994A JPH07204658A JP H07204658 A JPH07204658 A JP H07204658A JP 647994 A JP647994 A JP 647994A JP 647994 A JP647994 A JP 647994A JP H07204658 A JPH07204658 A JP H07204658A
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- containing wastewater
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- Removal Of Specific Substances (AREA)
- Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
- Water Treatment By Sorption (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 低価格で、かつ効率良く含油廃水を処理する
ことができる含油廃水処理方法を提供すること。 【構成】 含油廃水に凝集剤を加え、電圧印加処理塔4
内において電圧印加処理することにより、油等の汚濁物
質を凝集分離させた後、濾過塔8内においてオイル吸着
材9、親油性物質をコーティングした多孔性物質(加工
多孔体A)及び凝集剤をコーティングした多孔性物質
(加工多孔体B)により、さらに、充填塔13内におい
て凝集剤をコーティングした多孔性物質(加工多孔体
C)により、含油廃水に残存する油滴等のミクロな汚濁
物質を濾過並びに吸着分離する。そして、極めて溶解度
の高い物質は、活性炭塔14内の活性炭により除去され
る。
ことができる含油廃水処理方法を提供すること。 【構成】 含油廃水に凝集剤を加え、電圧印加処理塔4
内において電圧印加処理することにより、油等の汚濁物
質を凝集分離させた後、濾過塔8内においてオイル吸着
材9、親油性物質をコーティングした多孔性物質(加工
多孔体A)及び凝集剤をコーティングした多孔性物質
(加工多孔体B)により、さらに、充填塔13内におい
て凝集剤をコーティングした多孔性物質(加工多孔体
C)により、含油廃水に残存する油滴等のミクロな汚濁
物質を濾過並びに吸着分離する。そして、極めて溶解度
の高い物質は、活性炭塔14内の活性炭により除去され
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油等が乳化した含油廃
水、例えば洗浄廃水及び水溶性切削廃液等から汚濁物質
を除去するようにした含油廃水処理方法に関するもので
ある。
水、例えば洗浄廃水及び水溶性切削廃液等から汚濁物質
を除去するようにした含油廃水処理方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、油等の付着した機械部品等を水洗
浄することにより発生する洗浄廃水や、機械部品等の切
削加工に用いる水溶性切削液のような含油廃水を処理す
る方法として、凝集沈澱処理法、あるいは中空糸膜等に
よる濾過処理法等が用いられている。
浄することにより発生する洗浄廃水や、機械部品等の切
削加工に用いる水溶性切削液のような含油廃水を処理す
る方法として、凝集沈澱処理法、あるいは中空糸膜等に
よる濾過処理法等が用いられている。
【0003】この凝集沈澱法は、含油廃水に酸又はアル
カリ性の薬品を添加することによりpH値を調整した上
でポリ塩化アルミニウム等の凝集剤を加え、浮遊してい
る油滴等の汚濁物質を不安定な状態とした後、高分子凝
集剤等を加えることによって粗大なフロックとし、油等
の汚濁物質を沈降分離する方法である。
カリ性の薬品を添加することによりpH値を調整した上
でポリ塩化アルミニウム等の凝集剤を加え、浮遊してい
る油滴等の汚濁物質を不安定な状態とした後、高分子凝
集剤等を加えることによって粗大なフロックとし、油等
の汚濁物質を沈降分離する方法である。
【0004】また、中空糸膜等による濾過処理において
は、濾過膜として限外濾過膜あるいは逆浸透膜を用い、
加圧下で処理を行うことにより、1ミクロン〜0.00
1ミクロンの乳化、分散粒子はもちろん、溶存物質、イ
オンまで除去することが可能である。
は、濾過膜として限外濾過膜あるいは逆浸透膜を用い、
加圧下で処理を行うことにより、1ミクロン〜0.00
1ミクロンの乳化、分散粒子はもちろん、溶存物質、イ
オンまで除去することが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
凝集沈澱処理においては、装置自体のコストが非常に高
く、月に2〜3トン程度の含油廃水を処理するには、コ
ストバランスの上で全く釣り合わないという問題があっ
た。
凝集沈澱処理においては、装置自体のコストが非常に高
く、月に2〜3トン程度の含油廃水を処理するには、コ
ストバランスの上で全く釣り合わないという問題があっ
た。
【0006】一方、濾過処理においては、濾過膜として
用いる限外濾過膜あるいは逆浸透膜が、非常に高価であ
り、さらに、逆浸透膜については、膜が詰まった場合の
洗浄耐久性に問題があるため、装置コスト、メンテナン
スコスト等の点で少量の含油廃水処理には適していない
という問題があった。
用いる限外濾過膜あるいは逆浸透膜が、非常に高価であ
り、さらに、逆浸透膜については、膜が詰まった場合の
洗浄耐久性に問題があるため、装置コスト、メンテナン
スコスト等の点で少量の含油廃水処理には適していない
という問題があった。
【0007】特に、最近、フロン、トリクロロエタン等
のオゾン層破壊物質の使用禁止に伴い、フロンやトリク
ロロエタン等を用いた脱脂洗浄法に代わって、界面活性
剤を用いた水系洗浄法が用いられてきている。また、切
削加工に用いる切削液においては、火災防止の観点か
ら、引火点を有する切削油から引火点を持たない水溶性
切削液へと切り替えるケースが増えてきている。これに
伴って、含油廃水の処理量が増加しているが、コスト及
び性能面で充分な含油廃水の処理方法がないため、高価
な処理費を支払い、産業廃棄物処理業者に委託するしか
方法がないのが実状であった。
のオゾン層破壊物質の使用禁止に伴い、フロンやトリク
ロロエタン等を用いた脱脂洗浄法に代わって、界面活性
剤を用いた水系洗浄法が用いられてきている。また、切
削加工に用いる切削液においては、火災防止の観点か
ら、引火点を有する切削油から引火点を持たない水溶性
切削液へと切り替えるケースが増えてきている。これに
伴って、含油廃水の処理量が増加しているが、コスト及
び性能面で充分な含油廃水の処理方法がないため、高価
な処理費を支払い、産業廃棄物処理業者に委託するしか
方法がないのが実状であった。
【0008】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、低価格で、かつ効率良く含油廃
水を処理することができる含油廃水処理方法を提供する
ことを目的としている。
になされたものであり、低価格で、かつ効率良く含油廃
水を処理することができる含油廃水処理方法を提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の第一の含油廃水処理方法は、油等の汚濁物質
を含んだ含油廃水から前記汚濁物質を分離する含油廃水
処理方法において、前記含油廃水を凝集剤の存在下で電
圧印加処理を施すことにより、前記油等の汚濁物質を凝
集させ、含油廃水から分離する。
に本発明の第一の含油廃水処理方法は、油等の汚濁物質
を含んだ含油廃水から前記汚濁物質を分離する含油廃水
処理方法において、前記含油廃水を凝集剤の存在下で電
圧印加処理を施すことにより、前記油等の汚濁物質を凝
集させ、含油廃水から分離する。
【0010】また、第二の含油廃水処理方法は、油等の
汚濁物質を含んだ含油廃水から前記汚濁物質を分離する
含油廃水処理方法において、前記含油廃水を凝集剤の存
在下で加熱処理を施すことにより、前記油等の汚濁物質
を凝集させ、含油廃水から分離する。
汚濁物質を含んだ含油廃水から前記汚濁物質を分離する
含油廃水処理方法において、前記含油廃水を凝集剤の存
在下で加熱処理を施すことにより、前記油等の汚濁物質
を凝集させ、含油廃水から分離する。
【0011】さらに、汚濁物質を凝集分離させた含油廃
水を、油滴等のミクロな汚濁物質を捕捉する捕捉手段に
接触させることにより、前記含油廃水に含まれるミクロ
な汚濁物質を濾過分離することが望ましい。
水を、油滴等のミクロな汚濁物質を捕捉する捕捉手段に
接触させることにより、前記含油廃水に含まれるミクロ
な汚濁物質を濾過分離することが望ましい。
【0012】そして、前記捕捉手段として、多孔性物質
に親油性物質をコーティングした第一の加工多孔体、及
び多孔性物質に凝集剤をコーティングした第二の加工多
孔体を用いることが望ましい。
に親油性物質をコーティングした第一の加工多孔体、及
び多孔性物質に凝集剤をコーティングした第二の加工多
孔体を用いることが望ましい。
【0013】
【作用】本発明の第一の含油廃水処理方法によれば、含
油廃水を凝集剤の存在下で電圧印加処理を施すことによ
り、油等の汚濁物質を凝集させ、含油廃水から容易に分
離することができる。
油廃水を凝集剤の存在下で電圧印加処理を施すことによ
り、油等の汚濁物質を凝集させ、含油廃水から容易に分
離することができる。
【0014】また、本発明の第二の含油廃水処理方法に
よれば、含油廃水を凝集剤の存在下で加熱処理を施すこ
とにより、油等の汚濁物質を凝集させ、含油廃水から容
易に分離することができる。
よれば、含油廃水を凝集剤の存在下で加熱処理を施すこ
とにより、油等の汚濁物質を凝集させ、含油廃水から容
易に分離することができる。
【0015】さらに、汚濁物質を凝集分離させた含油廃
水を、油滴等のミクロな汚濁物質を捕捉する捕捉手段に
接触させることにより、前記含油廃水中に残存するミク
ロな汚濁物質を確実に濾過並びに吸着分離することがで
きる。
水を、油滴等のミクロな汚濁物質を捕捉する捕捉手段に
接触させることにより、前記含油廃水中に残存するミク
ロな汚濁物質を確実に濾過並びに吸着分離することがで
きる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例を図面を参
照して説明する。
照して説明する。
【0017】まず、第一の含油廃水処理方法について、
図1を参照して説明する。図1に示すように、本装置
は、処理を行う含油廃水を収容するための廃水収容部
1、凝集剤を収容するための凝集剤収容部2、廃水収容
部1に連結され所定量の含油廃水を連続的に取り出す定
量ポンプ3a、及び凝集剤収容部2に連結され所定量の
凝集剤を連続的に取り出す定量ポンプ3bを備えてい
る。定量ポンプ3a,3bにより取り出された含油廃水
及び凝集剤は、電圧印加処理塔4に供給される。電圧印
加処理塔4は、ステンレス等から成る円筒形の容器で、
その底部に直径1cm程度の、例えばガラス、セラミッ
ク等から成る球状体15が置かれている。また、電圧印
加処理塔4内には、一対の電極5が設けられており、電
極5は電流計7を介して電圧調整器6と接続されてい
る。これによって、所定量の電圧が電極5に供給され
る。
図1を参照して説明する。図1に示すように、本装置
は、処理を行う含油廃水を収容するための廃水収容部
1、凝集剤を収容するための凝集剤収容部2、廃水収容
部1に連結され所定量の含油廃水を連続的に取り出す定
量ポンプ3a、及び凝集剤収容部2に連結され所定量の
凝集剤を連続的に取り出す定量ポンプ3bを備えてい
る。定量ポンプ3a,3bにより取り出された含油廃水
及び凝集剤は、電圧印加処理塔4に供給される。電圧印
加処理塔4は、ステンレス等から成る円筒形の容器で、
その底部に直径1cm程度の、例えばガラス、セラミッ
ク等から成る球状体15が置かれている。また、電圧印
加処理塔4内には、一対の電極5が設けられており、電
極5は電流計7を介して電圧調整器6と接続されてい
る。これによって、所定量の電圧が電極5に供給され
る。
【0018】電圧印加処理塔4に供給された含油廃液
は、凝集剤の作用を受け不安定な乳化分散状態になって
おり、これに電極5から印加される電気的作用が加わ
り、乳化分散状態は破壊し凝集に至る。そして、油滴、
浮遊物等の軽い汚濁物質は上部に、重い汚濁物質は下部
に移動し、軽い汚濁物質を含んだ上層部は、パイプ15
aを通って濾過塔8に流入する。
は、凝集剤の作用を受け不安定な乳化分散状態になって
おり、これに電極5から印加される電気的作用が加わ
り、乳化分散状態は破壊し凝集に至る。そして、油滴、
浮遊物等の軽い汚濁物質は上部に、重い汚濁物質は下部
に移動し、軽い汚濁物質を含んだ上層部は、パイプ15
aを通って濾過塔8に流入する。
【0019】濾過塔8は、最上層にオイル吸着材9、そ
の下に親油性(疎水性)物質をコーティングした多孔性
物質(以下加工多孔体Aとする)、その下に凝集剤をコ
ーティングした多孔性物質(以下加工多孔体Bとする)
が充填されている。この加工多孔体Aが、本発明の第一
の加工多孔体を、加工多孔体Bが、本発明の第二の加工
多孔体を構成している。
の下に親油性(疎水性)物質をコーティングした多孔性
物質(以下加工多孔体Aとする)、その下に凝集剤をコ
ーティングした多孔性物質(以下加工多孔体Bとする)
が充填されている。この加工多孔体Aが、本発明の第一
の加工多孔体を、加工多孔体Bが、本発明の第二の加工
多孔体を構成している。
【0020】前記オイル吸着材9には、一般に流出油等
の回収に用いられる繊維状のオイル吸着マットを用いれ
ば良く、上記加工多孔体Aには、粗大孔を有し親油性の
高い多孔性物質(例えば、商品名、アクアヘルプ・
(株)環境素材研究所製)に、さらに、吸油量を増大さ
せるための親油性物質(例えば商品名、アクアシール1
100W・住友精化(株)製)をコーティングしたもの
を用いる。また、前記加工多孔体Bには、粒径約2〜4
メッシュ程度の粗大な活性炭に凝集作用を有する物質
(例えば商品名、凝集剤PN−100・日進化研(株)
製)をコーティングしたものを用いる。
の回収に用いられる繊維状のオイル吸着マットを用いれ
ば良く、上記加工多孔体Aには、粗大孔を有し親油性の
高い多孔性物質(例えば、商品名、アクアヘルプ・
(株)環境素材研究所製)に、さらに、吸油量を増大さ
せるための親油性物質(例えば商品名、アクアシール1
100W・住友精化(株)製)をコーティングしたもの
を用いる。また、前記加工多孔体Bには、粒径約2〜4
メッシュ程度の粗大な活性炭に凝集作用を有する物質
(例えば商品名、凝集剤PN−100・日進化研(株)
製)をコーティングしたものを用いる。
【0021】濾過塔8に流入した含油廃水は、まず、混
入する油分、粗大浮遊物等がオイル吸着材9により分離
除去される。オイル吸着材9により分離除去されなかっ
たミクロな油滴等の汚濁物質は、次の加工多孔体A及び
加工多孔体Bの表面にコーティングされた物質に基づく
吸着及び凝集作用により除去され、各加工多孔体A,B
の表面に蓄積される。濾過塔8を通過した含油廃水は、
パイプ15bを通って充填塔13に流入する。
入する油分、粗大浮遊物等がオイル吸着材9により分離
除去される。オイル吸着材9により分離除去されなかっ
たミクロな油滴等の汚濁物質は、次の加工多孔体A及び
加工多孔体Bの表面にコーティングされた物質に基づく
吸着及び凝集作用により除去され、各加工多孔体A,B
の表面に蓄積される。濾過塔8を通過した含油廃水は、
パイプ15bを通って充填塔13に流入する。
【0022】充填塔13には、加工多孔体Bに用いたの
とは異なる凝集剤をコーティングした多孔性物質(以下
加工多孔体Cとする)が充填されている。この加工多孔
体Cは、本発明の第二の加工多孔体を構成しており、加
工多孔体Aと同じ多孔性物質に、凝集作用のある物質
(例えば商品名、アロンフロック・A106・アロンフ
ロック(株)製)をコーティングしたものである。
とは異なる凝集剤をコーティングした多孔性物質(以下
加工多孔体Cとする)が充填されている。この加工多孔
体Cは、本発明の第二の加工多孔体を構成しており、加
工多孔体Aと同じ多孔性物質に、凝集作用のある物質
(例えば商品名、アロンフロック・A106・アロンフ
ロック(株)製)をコーティングしたものである。
【0023】そして、本実施例の加工多孔体A,B,C
が、本発明の捕捉手段を構成している。
が、本発明の捕捉手段を構成している。
【0024】濾過塔8を通過し、充填塔13に流入した
含油廃水には、まだ極めてミクロな油滴等の汚濁物質が
含まれている可能性があるため、これらの汚濁物質が、
加工多孔体Cの表面に蓄積される。そして、充填塔13
を通過した含油廃水は、パイプ15cを通って活性炭塔
14に流入する。充填塔13を通過した含油廃水は、殆
どすべての油分(n−ヘキサン抽出物)、浮遊性夾雑物
(ss分)が除去され、さらに多くのBOD、COD成
分も除去された透明な液となっている。しかしながら、
水に対する溶解度の極めて高い物質等は、完全には除去
できないため、この活性炭塔14において除去する。
含油廃水には、まだ極めてミクロな油滴等の汚濁物質が
含まれている可能性があるため、これらの汚濁物質が、
加工多孔体Cの表面に蓄積される。そして、充填塔13
を通過した含油廃水は、パイプ15cを通って活性炭塔
14に流入する。充填塔13を通過した含油廃水は、殆
どすべての油分(n−ヘキサン抽出物)、浮遊性夾雑物
(ss分)が除去され、さらに多くのBOD、COD成
分も除去された透明な液となっている。しかしながら、
水に対する溶解度の極めて高い物質等は、完全には除去
できないため、この活性炭塔14において除去する。
【0025】そして、濾過塔8、充填塔13及び活性炭
塔14は、電圧印加処理塔4と同様に、ステンレス等か
ら成る円筒形の容器で形成されている。
塔14は、電圧印加処理塔4と同様に、ステンレス等か
ら成る円筒形の容器で形成されている。
【0026】この各加工多孔体A、B、Cの表面におい
て凝集分離できる汚濁物質の量は、一般の吸着剤、例え
ば活性炭、活性アルミナ等とは、その作用機構が全く異
なるため、極めて大きい。即ち、それぞれの加工多孔体
充填層の空間が殆ど満杯になるまで凝集分離効果が持続
する。従って、一般の吸着剤では、寿命が短く、頻繁に
取り替える必要があるのに対し、本実施例で用いた各加
工多孔体A,B,Cは、寿命が長いので、その交換頻度
を大幅に低減することができ、メンテナンスに要する労
力及び費用を大幅に軽減できる。
て凝集分離できる汚濁物質の量は、一般の吸着剤、例え
ば活性炭、活性アルミナ等とは、その作用機構が全く異
なるため、極めて大きい。即ち、それぞれの加工多孔体
充填層の空間が殆ど満杯になるまで凝集分離効果が持続
する。従って、一般の吸着剤では、寿命が短く、頻繁に
取り替える必要があるのに対し、本実施例で用いた各加
工多孔体A,B,Cは、寿命が長いので、その交換頻度
を大幅に低減することができ、メンテナンスに要する労
力及び費用を大幅に軽減できる。
【0027】ここで、電圧印加処理塔4内の電極5に印
加する電圧は、交流、直流の区別は問わないが、その値
は処理する含油廃水の種類に応じて変える必要がある。
つまり、処理する含油廃水の乳化安定性が高い場合に
は、より高い電圧を印加しなければ、より長い処理時間
が必要となり、処理する含油廃水の乳化安定性が低い場
合は、低い電圧で、しかも短時間で処理することができ
る。本装置において、処理速度を決定する部分は、濾過
塔8であり、ここでの最大流量は処理する含油廃水の種
類によって異なるが、おおよそSV値で0.4〜1.0
である。従って、この流量を満たすのに必要な処理速度
が電圧印加処理塔4に求められ、これに応じた電圧調整
が必要となる。各種含油廃液を実験したところ、SV値
0.4(一定)で、15〜30Vの範囲の調整で処理す
ることができた。
加する電圧は、交流、直流の区別は問わないが、その値
は処理する含油廃水の種類に応じて変える必要がある。
つまり、処理する含油廃水の乳化安定性が高い場合に
は、より高い電圧を印加しなければ、より長い処理時間
が必要となり、処理する含油廃水の乳化安定性が低い場
合は、低い電圧で、しかも短時間で処理することができ
る。本装置において、処理速度を決定する部分は、濾過
塔8であり、ここでの最大流量は処理する含油廃水の種
類によって異なるが、おおよそSV値で0.4〜1.0
である。従って、この流量を満たすのに必要な処理速度
が電圧印加処理塔4に求められ、これに応じた電圧調整
が必要となる。各種含油廃液を実験したところ、SV値
0.4(一定)で、15〜30Vの範囲の調整で処理す
ることができた。
【0028】本実施例の第一の含油廃水処理方法におけ
る処理能力の一例を示すと、電圧印加処理塔4、濾過塔
8、充填塔13及び活性炭塔14が、内径30cm、高
さ50cmの場合で、8〜20リットル/時の処理能力
を得ることができた。また、装置コストは、小型凝集処
理装置(タンク容量100〜200リットル,自動タイ
プ)の1/3〜1/5、また同規模の限外濾過処理装置
の1/4〜1/6程度におさえることができた。
る処理能力の一例を示すと、電圧印加処理塔4、濾過塔
8、充填塔13及び活性炭塔14が、内径30cm、高
さ50cmの場合で、8〜20リットル/時の処理能力
を得ることができた。また、装置コストは、小型凝集処
理装置(タンク容量100〜200リットル,自動タイ
プ)の1/3〜1/5、また同規模の限外濾過処理装置
の1/4〜1/6程度におさえることができた。
【0029】次に、第二の含油廃水処理方法について、
図2を参照して説明する。図2に示すように、本装置
は、第一の実施例と同様に、処理を行う含油廃水を収容
するための廃水収容部21、凝集剤を収容するための凝
集剤収容部22、廃水収容部21に連結され所定量の含
油廃水を連続的に取り出す定量ポンプ23a、及び凝集
剤収容部22に連結され所定量の凝集剤を連続的に取り
出す定量ポンプ23bを備えている。定量ポンプ23
a,23bにより取り出された含油廃水及び凝集剤は、
加熱処理塔24に供給される。加熱処理塔24は、ステ
ンレス等から成る円筒形の容器で、その底部に沸騰石2
5とヒーター26が設けられており、流入する含油廃水
を所定温度に加熱する。
図2を参照して説明する。図2に示すように、本装置
は、第一の実施例と同様に、処理を行う含油廃水を収容
するための廃水収容部21、凝集剤を収容するための凝
集剤収容部22、廃水収容部21に連結され所定量の含
油廃水を連続的に取り出す定量ポンプ23a、及び凝集
剤収容部22に連結され所定量の凝集剤を連続的に取り
出す定量ポンプ23bを備えている。定量ポンプ23
a,23bにより取り出された含油廃水及び凝集剤は、
加熱処理塔24に供給される。加熱処理塔24は、ステ
ンレス等から成る円筒形の容器で、その底部に沸騰石2
5とヒーター26が設けられており、流入する含油廃水
を所定温度に加熱する。
【0030】加熱処理塔24に供給された含油廃液は、
凝集剤の作用を受け不安定な乳化分散状態になってお
り、これにヒーター26からの加熱作用が加わり、乳化
分散状態が破壊され、凝集分離に至り、沸騰石25の作
用で軽度に沸騰し、対流現象により含油廃水全体が攪拌
された状態となる。
凝集剤の作用を受け不安定な乳化分散状態になってお
り、これにヒーター26からの加熱作用が加わり、乳化
分散状態が破壊され、凝集分離に至り、沸騰石25の作
用で軽度に沸騰し、対流現象により含油廃水全体が攪拌
された状態となる。
【0031】しかしながら、油滴等の汚濁物質は、主と
して上層部に留まるため、加熱処理塔24の中位よりや
や下部から含油廃水を取り出し、パイプ35aを通して
静置分離塔27に導く。この静置分離塔27内に流入す
る含油廃水は、既に乳化状態が破壊されているため、油
滴等の軽い汚濁物質は上層に移行し、重い汚濁物質は下
層に沈澱する。そして、重い汚濁物質が除去され、ほぼ
透明となった含油廃水が、パイプ35bを通って濾過塔
28に流入する。
して上層部に留まるため、加熱処理塔24の中位よりや
や下部から含油廃水を取り出し、パイプ35aを通して
静置分離塔27に導く。この静置分離塔27内に流入す
る含油廃水は、既に乳化状態が破壊されているため、油
滴等の軽い汚濁物質は上層に移行し、重い汚濁物質は下
層に沈澱する。そして、重い汚濁物質が除去され、ほぼ
透明となった含油廃水が、パイプ35bを通って濾過塔
28に流入する。
【0032】濾過塔28は、第一の実施例で用いた濾過
塔8と同様のものであり、含油廃水に混入する油分、粗
大浮遊物等がオイル吸着材29により分離除去される。
オイル吸着材29により分離除去されなかったミクロな
油滴等の汚濁物質は、次の加工多孔体A及び加工多孔体
Bの表面にコーティングされた物質に基づく吸着及び凝
集作用により除去され、各加工多孔体A,Bの表面に蓄
積される。濾過塔28を通過した含油廃水は、パイプ3
5cを通って充填塔33に流入する。この加工多孔体A
が、本発明の第一の加工多孔体を、加工多孔体Bが、本
発明の第二の加工多孔体を構成している。
塔8と同様のものであり、含油廃水に混入する油分、粗
大浮遊物等がオイル吸着材29により分離除去される。
オイル吸着材29により分離除去されなかったミクロな
油滴等の汚濁物質は、次の加工多孔体A及び加工多孔体
Bの表面にコーティングされた物質に基づく吸着及び凝
集作用により除去され、各加工多孔体A,Bの表面に蓄
積される。濾過塔28を通過した含油廃水は、パイプ3
5cを通って充填塔33に流入する。この加工多孔体A
が、本発明の第一の加工多孔体を、加工多孔体Bが、本
発明の第二の加工多孔体を構成している。
【0033】充填塔33も第一の実施例で用いた充填塔
13と同様のものであり、濾過塔28を通過し、充填塔
33に流入した含油廃水には、まだ極めてミクロな油滴
等の汚濁物質が含まれている可能性があるため、これら
の汚濁物質が、本発明の第二の加工多孔体を構成する加
工多孔体Cの表面に蓄積される。そして、充填塔33を
通過した含油廃水は、パイプ35dを通って活性炭塔3
4に流入し、この活性炭塔34は、第一の実施例で用い
た活性炭塔14と同様のもであり、水に対する溶解度の
極めて高い物質等を活性炭によって除去する。
13と同様のものであり、濾過塔28を通過し、充填塔
33に流入した含油廃水には、まだ極めてミクロな油滴
等の汚濁物質が含まれている可能性があるため、これら
の汚濁物質が、本発明の第二の加工多孔体を構成する加
工多孔体Cの表面に蓄積される。そして、充填塔33を
通過した含油廃水は、パイプ35dを通って活性炭塔3
4に流入し、この活性炭塔34は、第一の実施例で用い
た活性炭塔14と同様のもであり、水に対する溶解度の
極めて高い物質等を活性炭によって除去する。
【0034】ここで、加熱処理塔24における加熱処理
に関して、乳化安定性の高い難分離性の含油廃水の場
合、90〜95℃で30分間程度の加熱処理により、最
も良い凝集分離状態を得ることができる。また、乳化安
定性の低い含油廃水の場合は、40〜50℃程度の低い
温度での加熱処理が適しているが、90〜95℃でも可
能である。しかし、一般的に、処理を行う含油廃水は、
複数の廃水が混合される場合が多いため、難分離性処理
液が処理できる90〜95℃で30分間程度の加熱処理
を行うことが望ましい。
に関して、乳化安定性の高い難分離性の含油廃水の場
合、90〜95℃で30分間程度の加熱処理により、最
も良い凝集分離状態を得ることができる。また、乳化安
定性の低い含油廃水の場合は、40〜50℃程度の低い
温度での加熱処理が適しているが、90〜95℃でも可
能である。しかし、一般的に、処理を行う含油廃水は、
複数の廃水が混合される場合が多いため、難分離性処理
液が処理できる90〜95℃で30分間程度の加熱処理
を行うことが望ましい。
【0035】本装置を設計するにあたり、その処理流量
を左右するポイントが2つある。1つは、加熱処理塔2
4での加熱温度、加熱時間であり、もう1つは、濾過塔
28での通液速度である。加熱処理塔24での加熱温
度、加熱時間については、上記したように、90〜95
℃で30分間を条件とすると、仮に、廃水処理量を20
リットル/時とした場合、逆算により加熱処理塔24の
有効容積は、少なくとも10〜15リットル必要とな
る。一方、濾過塔28での有効な通液速度はSV値でお
およそ0.4〜1.0であり、前記廃水処理量20リッ
トル/時を達成するためには、逆算により充填塔33の
容積は20〜50リットル必要となる。以上のようにし
て廃水の処理量に見合った装置サイズを決定すれば良
い。
を左右するポイントが2つある。1つは、加熱処理塔2
4での加熱温度、加熱時間であり、もう1つは、濾過塔
28での通液速度である。加熱処理塔24での加熱温
度、加熱時間については、上記したように、90〜95
℃で30分間を条件とすると、仮に、廃水処理量を20
リットル/時とした場合、逆算により加熱処理塔24の
有効容積は、少なくとも10〜15リットル必要とな
る。一方、濾過塔28での有効な通液速度はSV値でお
およそ0.4〜1.0であり、前記廃水処理量20リッ
トル/時を達成するためには、逆算により充填塔33の
容積は20〜50リットル必要となる。以上のようにし
て廃水の処理量に見合った装置サイズを決定すれば良
い。
【0036】本実施例の第二の含油処理方法における処
理能力の一例を示すと、加熱処理塔24が内径20c
m、高さ50cmで、静置分離塔27、濾過塔28、充
填塔33及び活性炭塔34が内径30cm、高さ50c
mの装置サイズで、20リットル/時の処理能力を得る
ことができた。また、装置コストは、小型凝集処理装置
(タンク容量100〜200リットル,自動タイプ)の
1/3〜1/5、また同規模の限外濾過処理装置の1/
4〜1/6程度である。
理能力の一例を示すと、加熱処理塔24が内径20c
m、高さ50cmで、静置分離塔27、濾過塔28、充
填塔33及び活性炭塔34が内径30cm、高さ50c
mの装置サイズで、20リットル/時の処理能力を得る
ことができた。また、装置コストは、小型凝集処理装置
(タンク容量100〜200リットル,自動タイプ)の
1/3〜1/5、また同規模の限外濾過処理装置の1/
4〜1/6程度である。
【0037】また、前記二実施例による含油廃水処理方
法により得られた処理後の廃水の品質は、両者とも殆ど
差はなく、その一例を表1に示す。
法により得られた処理後の廃水の品質は、両者とも殆ど
差はなく、その一例を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】このように本実施例の含油廃水処理方法に
よれば、凝集剤を添加した含油廃水に電圧印加処理、ま
たは加熱処理を施すことにより、複数種類の薬剤を用い
ることなく、円滑かつ迅速に含油廃水中に含まれる油等
の汚濁物質の凝集分離を行うことができる。また、電圧
印加処理、あるいは加熱処理を施し、凝集分離を行った
後の含油廃水を、各加工多孔体に接触させることによ
り、含油廃水中に残存するミクロな油滴等の汚濁物質を
確実に濾過並びに吸着分離することができ、より効率よ
く含油廃水を処理することができる。そして、本実施例
の含油廃水処理方法によれば、比較的簡単な装置で処理
することができるので、従来に比べて低コストで含油廃
水を処理することができる。
よれば、凝集剤を添加した含油廃水に電圧印加処理、ま
たは加熱処理を施すことにより、複数種類の薬剤を用い
ることなく、円滑かつ迅速に含油廃水中に含まれる油等
の汚濁物質の凝集分離を行うことができる。また、電圧
印加処理、あるいは加熱処理を施し、凝集分離を行った
後の含油廃水を、各加工多孔体に接触させることによ
り、含油廃水中に残存するミクロな油滴等の汚濁物質を
確実に濾過並びに吸着分離することができ、より効率よ
く含油廃水を処理することができる。そして、本実施例
の含油廃水処理方法によれば、比較的簡単な装置で処理
することができるので、従来に比べて低コストで含油廃
水を処理することができる。
【0040】尚、前記第一の実施例及び第二の実施例で
は、比較的処理の難しい含油廃水を処理する場合を例と
して、電圧印加処理、あるいは加熱処理に加えて複数種
類の加工多孔体による濾過分離処理を組み込んだ処理方
法を示したが、処理する含油廃液の性状によっては、電
圧印加処理だけで完全に凝集分離でき、この後簡単な濾
過処理だけで河川等に放流できる場合もあり、前記二実
施例に限定されるものではない。
は、比較的処理の難しい含油廃水を処理する場合を例と
して、電圧印加処理、あるいは加熱処理に加えて複数種
類の加工多孔体による濾過分離処理を組み込んだ処理方
法を示したが、処理する含油廃液の性状によっては、電
圧印加処理だけで完全に凝集分離でき、この後簡単な濾
過処理だけで河川等に放流できる場合もあり、前記二実
施例に限定されるものではない。
【0041】また、本実施例においては、電圧印加処理
塔、加熱処理塔、濾過塔及び充填塔等を形成する材料と
してステンレスを用いたが、本実施例はこれに限定され
るものではなく、処理する含油廃液の種類等に応じて様
々な材料を用いることができる。
塔、加熱処理塔、濾過塔及び充填塔等を形成する材料と
してステンレスを用いたが、本実施例はこれに限定され
るものではなく、処理する含油廃液の種類等に応じて様
々な材料を用いることができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1の
含油廃水処理方法によれば、含油廃水を凝集剤の存在下
で電圧印加処理すことにより、他の薬品等を用いること
なく、円滑かつ迅速に含油廃水中に含まれる油等の汚濁
物質の凝集分離を行うことができ、処理にかかる費用を
大幅に削減することができる。
含油廃水処理方法によれば、含油廃水を凝集剤の存在下
で電圧印加処理すことにより、他の薬品等を用いること
なく、円滑かつ迅速に含油廃水中に含まれる油等の汚濁
物質の凝集分離を行うことができ、処理にかかる費用を
大幅に削減することができる。
【0043】また、請求項2の含油廃水処理方法によれ
ば、含油廃水を凝集剤の存在下で加熱処理することによ
り、他の薬品等を用いることなく、円滑かつ迅速に含油
廃水中に含まれる油等の汚濁物質の凝集分離を行うこと
ができ、処理にかかる費用を大幅に削減することができ
る。
ば、含油廃水を凝集剤の存在下で加熱処理することによ
り、他の薬品等を用いることなく、円滑かつ迅速に含油
廃水中に含まれる油等の汚濁物質の凝集分離を行うこと
ができ、処理にかかる費用を大幅に削減することができ
る。
【0044】さらに、汚濁物質を凝集分離させた含油廃
水を、油滴等のミクロな汚濁物質を捕捉する捕捉手段に
接触させることにより、含油廃水に含まれているミクロ
な汚濁物質を確実に濾過並びに吸着分離することができ
る。そして、捕捉手段として、多孔性物質に親油性物質
をコーティングした第一の加工多孔体、及び多孔性物質
に凝集剤をコーティングした第二の加工多孔体を用いる
ことにより、より効率よくミクロな汚濁物質を濾過並び
に吸着分離することができると共に、装置自体の長寿命
化を図ることができる。
水を、油滴等のミクロな汚濁物質を捕捉する捕捉手段に
接触させることにより、含油廃水に含まれているミクロ
な汚濁物質を確実に濾過並びに吸着分離することができ
る。そして、捕捉手段として、多孔性物質に親油性物質
をコーティングした第一の加工多孔体、及び多孔性物質
に凝集剤をコーティングした第二の加工多孔体を用いる
ことにより、より効率よくミクロな汚濁物質を濾過並び
に吸着分離することができると共に、装置自体の長寿命
化を図ることができる。
【図1】電圧印加処理方法による含油廃水処理装置の構
成及び処理手順を示す概念図である。
成及び処理手順を示す概念図である。
【図2】加熱処理方法による含油廃水処理装置の構成及
び処理手順を示す概念図である。
び処理手順を示す概念図である。
4 電圧印加処理塔 5 電極 8 濾過塔 13 充填塔 24 加熱処理塔 26 ヒーター 28 濾過塔 33 充填塔 A 加工多孔体 B 加工多孔体 C 加工多孔体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 1/58 ZAB B
Claims (4)
- 【請求項1】 油等の汚濁物質を含んだ含油廃水から前
記汚濁物質を分離する含油廃水処理方法において、 前記含油廃水を凝集剤の存在下で電圧印加処理を施すこ
とにより、前記油等の汚濁物質を凝集させ、含油廃水か
ら分離することを特徴とする含油廃水処理方法。 - 【請求項2】 油等の汚濁物質を含んだ含油廃水から前
記汚濁物質を分離する含油廃水処理方法において、 前記含油廃水を凝集剤の存在下で加熱処理を施すことに
より、前記油等の汚濁物質を凝集させ、含油廃水から分
離することを特徴とする含油廃水処理方法。 - 【請求項3】 汚濁物質を凝集分離させた含油廃水を、
油滴等のミクロな汚濁物質を捕捉する捕捉手段に接触さ
せることにより、前記含油廃水に含まれるミクロな汚濁
物質を濾過並びに吸着分離することを特徴とする請求項
1もしくは請求項2に記載の含油廃水処理方法。 - 【請求項4】 前記捕捉手段として、多孔性物質に親油
性物質をコーティングした第一の加工多孔体、及び多孔
性物質に凝集剤をコーティングした第二の加工多孔体を
用いることを特徴とする請求項3に記載の含油廃水処理
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP647994A JPH07204658A (ja) | 1994-01-25 | 1994-01-25 | 含油廃水処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP647994A JPH07204658A (ja) | 1994-01-25 | 1994-01-25 | 含油廃水処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07204658A true JPH07204658A (ja) | 1995-08-08 |
Family
ID=11639618
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP647994A Pending JPH07204658A (ja) | 1994-01-25 | 1994-01-25 | 含油廃水処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07204658A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2422148A (en) * | 2005-01-14 | 2006-07-19 | Jyonan Electric Ind Corp Ltd | Oil/water separation apparatus |
JP2006198467A (ja) * | 2005-01-18 | 2006-08-03 | Jonan Denki Kogyosho:Kk | 油分含有液の油分分離装置 |
CN101891276A (zh) * | 2010-07-09 | 2010-11-24 | 江苏港星方能超声洗净科技有限公司 | 除油装置 |
CN103964630A (zh) * | 2013-02-05 | 2014-08-06 | 北京绿色能量环境工程有限公司 | 油水处理系统 |
CN104014313A (zh) * | 2014-06-03 | 2014-09-03 | 黄淮学院 | 一种改性麦壳吸附剂 |
CN104190355A (zh) * | 2014-07-09 | 2014-12-10 | 常州合肥工业大学研究院 | 多孔炭材料的制备方法及其用于处理含油污水的处理方法 |
-
1994
- 1994-01-25 JP JP647994A patent/JPH07204658A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2422148A (en) * | 2005-01-14 | 2006-07-19 | Jyonan Electric Ind Corp Ltd | Oil/water separation apparatus |
GB2422148B (en) * | 2005-01-14 | 2011-03-09 | Jyonan Electric Ind Corp Ltd | Oil/water separation apparatus for oil-containing mixture |
JP2006198467A (ja) * | 2005-01-18 | 2006-08-03 | Jonan Denki Kogyosho:Kk | 油分含有液の油分分離装置 |
JP4737998B2 (ja) * | 2005-01-18 | 2011-08-03 | Johnan株式会社 | 油分含有液の油分分離装置 |
CN101891276A (zh) * | 2010-07-09 | 2010-11-24 | 江苏港星方能超声洗净科技有限公司 | 除油装置 |
CN103964630A (zh) * | 2013-02-05 | 2014-08-06 | 北京绿色能量环境工程有限公司 | 油水处理系统 |
CN104014313A (zh) * | 2014-06-03 | 2014-09-03 | 黄淮学院 | 一种改性麦壳吸附剂 |
CN104190355A (zh) * | 2014-07-09 | 2014-12-10 | 常州合肥工业大学研究院 | 多孔炭材料的制备方法及其用于处理含油污水的处理方法 |
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