JPH07204588A - ローラー洗浄器 - Google Patents

ローラー洗浄器

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Publication number
JPH07204588A
JPH07204588A JP6014011A JP1401194A JPH07204588A JP H07204588 A JPH07204588 A JP H07204588A JP 6014011 A JP6014011 A JP 6014011A JP 1401194 A JP1401194 A JP 1401194A JP H07204588 A JPH07204588 A JP H07204588A
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JP
Japan
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roller
cleaning
felt
cleaned
cleaning member
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Application number
JP6014011A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Fuei
直喜 笛井
Kazuaki Odakawa
和彬 小田川
Minoru Sato
実 佐藤
Masato Yoshioka
真人 吉岡
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPH07204588A publication Critical patent/JPH07204588A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像形成装置に使用されている給紙ローラ、
攪拌ローラ、現像ローラ、帯電ローラ、転写ローラ、定
着ローラ、クリーニングローラ、搬送ローラ等の再生を
計るのが目的である。 【構成】 巻き出しローラ2、巻き取りローラ4間に張
設した帯状のフエルト9を溶剤槽3をくぐらせて溶剤を
保持させ被洗浄ローラ1をフエルト9を介してバックア
ップローラ8に圧接し、被洗浄ローラ1を回転し、フエ
ルト9を送る。被洗浄ローラ1の表面とフエルト9の移
動方向を異にし、或は同方向で移動速度を異にする。フ
エルト9が被洗浄ローラ1から除去した部分は、該フエ
ルト9が移動するため、再び汚れが被洗浄ローラ1に付
着しない。尚、被洗浄ローラ1を軸方向に揺動させる
と、幅のせまいフエルト9で幅の大きい被洗浄ローラ1
を洗浄できると共に被洗浄ローラ1がクラウン形状を付
された中太の場合も洗浄できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法による画像
形成装置に備えられる各種ローラを再生するために各種
ローラの外周表面を洗浄するローラ洗浄器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、レーザビームプリンタ、
ファクシミリ、印刷機等の電子写真法による画像形成装
置に備えられている各種ローラ、例えば、給紙ローラ、
攪拌ローラ、現像ローラ、帯電ローラ、転写ローラ、定
着ローラ、クリーニングローラ、搬送ローラなどは、そ
のほとんどが再利用されずに廃棄されている。わずかに
金属ローラだけは再利用が試みられており、例えば、洗
浄溶剤中に浸漬してブラシ等の洗浄部材でローラの外周
表面の汚れを洗い落とす方法や、ローラの外周表面に洗
浄溶剤を高速で吹き付けて表面の汚れを落とす方法が知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、上記電子
写真法による画像形成装置に備えられる各種ローラは、
合成樹脂や合成ゴム等からなるものが大部分を占めてお
り、上記従来技術で述べた金属製ローラの洗浄方法は、
次に述べる(イ)および(ロ)等の理由からそのまま使
用することとはできない。 (イ)合成樹脂や合成ゴムは、洗浄溶剤によって溶解し
たり、クラックが発生し、電気抵抗、硬度、表面粗さ、
真円度、真直度、形状(クラウン形状)、滑り性(摩擦
係数)等のこの種のローラに要求される各種機能が損な
われるおそれがある。 (ロ)この種のローラは、単一の材料を用いた単層の材
料を用いた単層のものだけではなく、2種類以上の材料
を積層した多層のものが多く用いられている。この多層
ローラの場合、ローラの端部から洗浄溶剤がしみ込む恐
れがあって、表面層の材料の耐溶剤性のみだけではな
く、内側の材料の耐溶剤性にも注意を払う必要がある。
このため、使用する洗浄溶剤の種類が限定されてしまう
上、各層間の接着力が低下する恐れもある。 (ハ)たとえ、金属ローラであっても中空で端面側から
溶剤が浸入する場合には細心の注意を要し、一旦浸入す
ると溶剤を除くため分解して除去乾燥しなければならな
い。
【0004】本発明は上記従来の技術の有する未解決の
課題に鑑みてなされたものであって、洗浄される被洗浄
ローラに対して洗浄溶剤によるローラの機能低下を招く
恐れがなく、しかも洗浄機能に優れたローラ用洗浄器を
実現することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は被
洗浄ローラの軸方向と交叉する方向に洗浄作用面が移動
するように支持され、かつ洗浄溶剤を保持することがで
きる洗浄部材に、被洗浄ローラを支持手段で支持して被
洗浄ローラの外周を当接させ、洗浄部材と被洗浄部材が
摺擦するように洗浄部材の洗浄作用面と被洗浄ローラの
周面の移動速度又は移動方向が異なるように被洗浄ロー
ラを回転させる駆動装置を設けたことを特徴とするロー
ラ洗浄器である。
【0006】本発明の第2の発明は被洗浄ローラ支持手
段が被洗浄ローラの軸方向に揺動自在な揺動部材に配設
されたことを特徴とする第1の発明に記載のローラ洗浄
器である。
【0007】本発明の第3の発明は洗浄部材が、フエル
トであることを特徴とする第1又は第2の発明に記載の
ローラ洗浄器である。
【0008】本発明の第4の発明は洗浄部材が、合成樹
脂発泡体シートであることを特徴とする第1又は第2の
発明に記載のローラ洗浄器である。
【0009】本発明の第5の発明はテープ状の洗浄部材
を捲回してある巻き出しローラと、該テープ状の洗浄部
材を巻き取る巻き取りローラと、巻き出しローラからく
り出されて巻き取りローラまで張設された前記洗浄部材
と、洗浄部材に洗浄溶剤を供給して保持させる溶剤供給
装置と、洗浄部材の移動方向に関し溶剤供給装置の下流
側に配設された被洗浄ローラ外周面と洗浄部材を接触さ
せ被洗浄ローラを少くとも回転させる駆動装置と、上記
各部材を包含して密閉するケーシングと、を有すること
を特徴とするローラ洗浄器である。
【0010】
【作用】被洗浄ローラの外周表面にのみ洗浄溶剤が施さ
れるので、洗浄溶剤が被洗浄ローラの内部にしみ込む恐
れがなく、また、洗浄溶剤を保持した洗浄部材によって
被洗浄ローラの外周表面が摺擦されるので、被洗浄ロー
ラの汚れ落ちが良好となる。
【0011】
【実施例】以下、図面をもとに本発明のローラ洗浄器の
実施例の構成について詳細に説明する。
【0012】「実施例1」まずローラ洗浄器10の全体
構成を説明する。
【0013】図1はローラ洗浄器10の概略縦断面図で
ある。
【0014】ローラ洗浄器10は、ワークである例えば
帯電ローラのような被洗浄ローラ1、洗浄溶剤の媒体で
あるフエルト9の巻き出しローラ2、巻き取りローラ
4、フエルト9に洗浄剤であるMEK(メチルエチルケ
トン)をしみ込ませるための溶剤槽3、溶剤槽3に常に
一定のMEKを貯えるための溶剤タンク5、ポンプ6、
溶剤供給路7をもつ、また、フエルト9にある一定のテ
ンションをもたせるテンションローラ22a,22b、
テンションローラ22bを駆動するテンションモータ2
3(図2参照)をもち、さらに、巻き取りローラ4には
不図示の巻き取りモータが取り付けられ、巻き出しロー
ラ2には不図示の送りモータが取り付けてある。また、
被洗浄ローラ1に一定圧を加えるためのバックアップロ
ーラ8をもつ。
【0015】図1において巻き出しローラ2は不図示の
巻き出しモータにより捲回されているフエルト9が送り
出されるようになっている。フエルト9は帯状で巻き出
しローラ2と巻き取りローラ4間に張設されるように回
転自在に支持されたガイドローラ26a,26b,26
c,26dに巻掛けられるが、ガイドローラ26b,2
6c間において溶剤槽3中の溶剤付着ローラ27の下側
に巻掛けられ、ガイドローラ26c,26d間は一直線
上にフエルト9が張設された状態であって、ガイドロー
ラ26c,26d間において下側から回転自在なバック
アップローラ8がフエルト9に接している。バックアッ
プローラ8は位置を不動に設けられている。被洗浄ロー
ラ1はフエルト9を間にしてバックアップローラ8に圧
接する位置と、上昇して離れた原点位置をとるようにな
っており、原点位置でローラ洗浄器10全体を密封して
いるケーシング10aに設けたドア30から被洗浄ロー
ラ1が出し入れできるようになっている。テンションロ
ーラ22a,22bはガイドローラ26dと巻き取りロ
ーラ4間に設けてある。
【0016】巻き出しローラ2、巻き取りローラ4が回
転するとフエルト9は図示矢印方向(Z方向)に移動
し、溶剤槽3で溶剤を付与されたフエルト9は回転駆動
される被洗浄ローラ1と摺擦して、被洗浄ローラ1を洗
浄するようになっている。被洗浄ローラ1の周面の移動
方向とフエルト9の洗浄作用面の移動方向は反対方向で
あるか同方向で夫々の速度を異にするようにし、被洗浄
ローラ1とフエルト9の洗浄作用面を摺擦させるように
して巻き出しローラ2から送り出されるフェルト9にた
るみが出ないようにしてもよい。
【0017】溶剤タンク5中の溶剤に吸込口が連通する
ポンプ6の吐出口は溶剤供給路7でもって溶剤槽3に連
通している。溶剤槽3には不図示のフロートスイッチが
設けられ、フロートスイッチが液面の下限を検知すると
ポンプ6を駆動して溶剤タンク5中の溶剤を溶剤供給路
7を通じて溶剤槽3へ送り込み、溶剤槽3の液面の上昇
限を該フロートスイッチが検知するとポンプ6を停止す
るようになっている。
【0018】上記各部材はドア30を除いてケーシング
10a内に密封されている。
【0019】図2はローラ洗浄器の洗浄手段部分を示す
斜視図である。
【0020】不図示の側板にはフエルト9の移動方向
(矢印Z方向)に直交し且つフエルト9の面に平行(X
方向)に左右動をするように不図示の案内部材に揺動板
12が設けられ、揺動板12に設けたX方向の長穴12
aには固設された不図示の揺動モータのモータ軸に連結
されたカム装置により、一定位置で正転及び反転する揺
動軸11が挿入されている。揺動軸11は揺動板12に
直交しており、該長穴12aの片側に設けたラック12
bに揺動軸11に設けた歯車11aが噛み合っている。
これによって上記揺動モータの駆動により、揺動軸11
が正転及び反転して歯車11aを正逆転することによっ
てラック12bを往復動させ揺動板12をX方向に揺動
させるようになっている。又、揺動板12の上記駆動装
置は定位置停止装置を備えており、被洗浄ローラ1の軸
方向中心とフエルト9の幅方向の中心が一致する位置で
停止し、この位置を中心に左右に等しい距離の間揺動す
るようになっている。
【0021】被洗浄ローラ1が洗浄部材のフェルト9と
離れた原点(図2の状態)位置と洗浄部材のフェルト9
と接触する洗浄位置との間を動作するよう、洗浄板13
が上下方向(Y方向)に移動可能なように、揺動板12
に設定された長穴12cと嵌合している。洗浄板13を
上下動させるように不図示のエアシリンダが揺動板12
に設けてある。揺動板12には、被洗浄ローラ1を載置
して被洗浄ローラ1の軸端1aをX方向の一直線上にあ
る両側のコレットチャック15の軸中心と一致させる受
け台14が設けられている。受け台14は、先端の受け
部14aが受け台14上の被洗浄ローラ1の軸中心とコ
レットチャック15の軸中心が一致する原点位置と、揺
動して受け部14aがZ方向とは反対方向の下斜め方向
に回動してコレットチャック15で把持された被洗浄ロ
ーラ1がフエルト9に接する方向へ下降した際、該受け
部14aと被洗浄ローラ1が干渉しない洗浄位置とをと
ることができるようになっている。この受け台14の駆
動源のエアシリンダは揺動板12に設けてある(不図
示)。
【0022】洗浄板13には、X方向の案内穴(不図
示)と、該案内穴にチャック板16,17が嵌合して夫
々X方向に移動自在にチャック板16,17と、チャッ
ク板16,17をX方向に往復動するエアシリンダ18
が設けてある。各チャック板16,17には軸心が同一
中心でX方向を向いたコレットチャック15を設けた回
転軸(チャック板17の回転軸は符号15a)が回転自
在に設けてある。そして夫々の上記回転軸を挿通するコ
レットチャック15の開閉を行なうドローバーに連結さ
れたコレットチャック用回転エアシリンダ19が設けら
れている。該回転エアシリンダ19へは不図示の回転継
手を介して圧縮空気が供給されるようになっている。
【0023】チャック板17のコレットチャック15の
前記回転軸15aとチャック板17に設けたモータ20
はベルト装置21を介して連結されている。
【0024】また、このローラ洗浄器10はMEKを使
用しており、作業者の安全を守るため、図1に示すよう
に動作時は密閉状態を保ち洗浄前後被洗浄ローラ1を出
し入れするドア30がケーシング10aに設けられ、か
つ少くともドア30を開放時、ローラ洗浄器10の内部
のガスを吸引しMEKの作業所内への発散を防ぐ不図示
のMEK吸引回収装置が設けてある。
【0025】次に、図3、図4のフローチャートにもと
づき実際の被洗浄ローラ1の洗浄工程動作を説明する。
【0026】メインスイッチをオンにすると、溶剤槽3
にMEKが一定量入っているかどうかがフロートスイッ
チ(不図示)で検知され、少なければポンプ6が作動
し、溶剤供給路7を通じ溶剤タンク5より溶剤槽3にM
EKが供給される。初期状態でドア30は開いており、
ドア30から受け台14にワークである被洗浄ローラ1
を載せる(ステップ(図ではSバーと略示する。以下同
じ)1)。洗浄装置外装にあるスタートボタンをオン
(ステップ2)にすると、ドア30が不図示のエアシリ
ンダにより、下降して閉じ(ステップ3)、ドア30が
閉じたのをセンサで検知した(ステップ4)後、被洗浄
ローラ1をチャッキングするためにエアシリンダ18が
作動してチャック板16,17を前進することによりコ
レットチャック15を前進させて被洗浄ローラ1の両軸
端1aにコレットチャック15を挿入し(ステップ
5)、エアシリンダ18の前進位置が不図示のセンサで
確認される(ステップ6)と、続いて両軸端1aをコレ
ットチャック用回転エアシリンダ19が作動してコレッ
トチャック15がチャッキングする(ステップ7)。コ
レットチャック用回転エアシリンダ19の位置によりチ
ャッキングが確認される(ステップ8)と、受け台回転
用エアシリンダ(不図示)が作動し、受け台14が、洗
浄板13の上下運動による被洗浄ローラ1の上下動を防
げない位置まで回転し止まる(ステップ9)。前記不図
示の受け台回転用エアシリンダの位置確認(ステップ1
0)後、洗浄板駆動用エアシリンダ(不図示)が作動
し、被洗浄ローラ1を含めた洗浄板13と洗浄板13が
担持する部材全体が下方に移動し、それに伴ってチャッ
ク板16,17、コレットチャック15、被洗浄ローラ
1等が下降し、被洗浄ローラ1はフエルト9を介してバ
ックアップローラ8に一定の圧が加わる位置で停止する
(ステップ11)。この圧は、実験的に簡単に設定で
き、装置内でストッパーを用い、その位置を変更可能で
ある。
【0027】洗浄板13が停止し洗浄板13を下降させ
た前記不図示のエアシリンダの下降限位置が確認される
(ステップ12)と、チャック部のモータ20がスター
トする(ステップ13)。これによりベルト装置21を
介して回転軸15a、この回転軸15aに設けた一方の
コレットチャック15、被洗浄ローラ1、他方のコレッ
トチャック15等が回転し始める。そして、被洗浄ロー
ラ1はフェルト9をバックアップローラ8に向けて圧接
したまま、フェルト9の移動方向と周面が反対方向に移
動するように回転し始める。モータ20の回転がスター
トすると、モータ20の回転がステップ14て確認さ
れ、ステップ15でタイマー1が15秒のカウントを行
い(ステップ15)、カウント後(ステップ16)モー
タ20は停止する(ステップ17図4参照)。
【0028】またステップ14におけるモータ20の回
転の確認終了と同時に図5に示す(A)のフローチャー
トのように、フエルト送りモータ(不図示)が回転し
(ステップA1)、図6に示す(B)のフローチャート
のようにフエルトテンションモータ23がスタートする
(ステップB1)。フエルトテンションモータ23の回
転が確認されると(ステップB2)と同時にタイマー2
が15秒のカウントを行い(ステップB3)、カウント
後フエルトテンションモータ23が停止する(ステップ
B4)。
【0029】さらに図7に示す(C)のフローチャート
のようにチャック部モータ20スタート確認(ステップ
14)後、側板に備えた不図示の揺動モータが回転し
(ステップC1)揺動軸11が正転及び反転をくり返
し、歯車11aがラック12bを往復動させ、揺動板1
2は左右に揺動を始め、この揺動モータの回転が確認
(ステップC2)されると揺動タイマがカウントを始め
る(ステップC3)。揺動板12の左右への揺動によ
り、揺動板12は洗浄板13、チャック板16,17、
被洗浄ローラ1を把持したチャック15、被洗浄ローラ
1等は共に一体的に揺動し、被洗浄ローラ1は長手方向
(フェルト9の進行方向に直交方向でフェルト9の洗浄
作用面に平行な方向)に揺動し、長手方向の被洗浄ロー
ラ1のもっている形状及び被洗浄ローラ1とバックアッ
プローラ8との間の圧接力のばらつきがあっても、被洗
浄ローラ1は一様に洗浄される。又、フエルト9の幅か
小さくても、該幅より大きい被洗浄ローラ1を洗浄でき
る。この揺動は、揺動タイマのカウント15秒の計時終
了(ステップC4)により、揺動モータが停止(ステッ
プC5)する。また、揺動幅は、帯状フエルト9の幅
と、被洗浄ローラ1の洗浄部の長さ、等により実験的に
設定される。
【0030】また、モータ20の回転即ち被洗浄ローラ
1の回転(ステップ14)と同時に巻き出しローラ2を
駆動するフエルト送りモータがスタートすると(ステッ
プA2)、フエルト巻き取りローラ4を駆動するフェル
ト巻き取りモータが次いでスタートし(ステップA
3)、これらモータの回転が確認される(ステップA
4)と、タイマー3が15秒のカウントを取る(ステッ
プA5)。カウント後フエルト送りモータが停止する
(ステップA6)。フエルト送りモータの停止が確認さ
れると(ステップA7)遅延タイマーが1秒間動作し
(ステップA8)、計時終了(ステップA9)でフエル
ト巻き取りモータが停止する(ステップA10)。この
フエルト送りモータとフエルト巻き取りモータの停止の
時間差は、フエルトが巻きとられることで発生するであ
ろう、フエルト9のたるみを防止するためである。
【0031】以上のように、被洗浄ローラ1の洗浄部材
のフェルト9をバックアップローラ8にこすりつける洗
浄が終了し、チャック部モータ20の停止が確認される
と(ステップ18)エアシリンダが作動し、洗浄板13
が上昇しこれによって被洗浄ローラ1はフエルト9から
離れて共に上昇する(ステップ19)、原点位置で停止
し位置が確認される(ステップ20)。その後、受け台
14が回転エアシリンダにより回転し(ステップ2
1)、被洗浄ローラ1の両側の軸端1aを受ける。受け
台14の位置が検知されると(ステップ22)、コレッ
トチャック用回転エアシリンダ19が作動し、コレット
チャック15が解放され(ステップ23)コレットチャ
ック15の開放が確認されると(ステップ24)、エア
シリンダ18が後退してチャック板16,17を互いに
遠のかせコレットチャック15が後退して、コレットチ
ャック15から外れた被洗浄ローラ1の軸端1aが受け
台14にのり支えられる(ステップ25)。コレットチ
ャック15の後退が確認されると(ステップ26)、そ
の後、エアシリンダ作動により、ドア30が開く(ステ
ップ27,28)。次いで洗浄済の被洗浄ローラ1を取
り出し(ステップ29)、洗浄作業は終了する。
【0032】従来は、ほぼ手動の工程のため、洗浄時の
MEKの蒸発による作業員への影響も心配されたが、こ
のローラ洗浄器を使用することによりケーシング10a
に吸込み口を連通させた排気ブロアによるMEKの排気
も行なわれ、安全性も向上した。
【0033】本発明に用いる洗浄部材は、洗浄溶剤(各
種有機溶剤または水系洗浄剤)によって、溶解したり膨
潤したりしないことが必要である。さらに洗浄溶剤を吸
収・含有するような材料が必要である。さらに、被洗浄
ローラの表面に損傷をしないような柔軟な材料が必要で
ある。したがって、合成樹脂フエルトや合成樹脂発泡体
シートを用いることが必要である。
【0034】合成樹脂フエルトとしては、ポリエチレン
系、ポリプロピレン系、ポリアミド系のいずれかのフェ
ルトを用いることが最適である。
【0035】また、合成樹脂発泡体としては、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリアミドのいずれかの合成樹
脂の物理発泡体あるいは化学発泡体のシートを用いるこ
とが最適である。これらの材料は、洗浄溶剤を吸収する
ことで、柔軟性を示す。
【0036】「実験例1」レーザプリンタ(商品名「レ
ーザーショットLBP−A404」キヤノン社製)に用
いられる、プロセスカートリッジ(型式名EP−Lプロ
セスカートリッジ)の帯電ローラの洗浄を上記実施例の
ローラ洗浄器で行った。帯電ローラは、3300枚画出
し後のプロセスカートリッジから取り出して使用した。
取り出した帯電ローラ表面には、粉末現像剤(トナー)
の融着(汚れ)が見られた。(帯電ローラの表面材質は
ボリアミド樹脂、外径12mm)洗浄条件は下記の通り
である。 ・洗浄溶剤: メチルエチルケトン(MEK) ・洗浄部材: ナイロンフエルト(厚み2mm) ・被洗浄ローラ(帯電ローラ)回転数:120rpm ・洗浄時間: 15秒 ・当接圧力: 300g/10mm ・揺動回数: 0回(揺動せず) 当接圧力は、乾燥したフエルト上に、SUSフィルム
(0.05mm厚み×幅10mm)を置いた後、その上
に帯電ローラを当接させ、SUSフィルムを引き抜く際
の力を、バネゲージで測定した。
【0037】洗浄後、帯電ローラの表面を目視にて観察
したところ、粉末現像剤の付着は見られなかった。
【0038】また、画出し前の帯電ローラ(未使用)、
洗浄前の帯電ローラ(3300画出し直後)および洗浄
後80℃、15分乾燥後の帯電ローラの電流値を測定し
た。電流値の測定は、帯電ローラをアルミドラム(外径
30mm)に芯金の片側500gで当接させ、アルミド
ラムを17rpmで回転させながら帯電ローラの芯金に
直流−200V、交流500pp、周波数350Hzを重
畳させて印加し、直流電流値および交流電流値を測定し
た。(測定環境:23℃、60%RH) 直流電流値 交流電流値 画出し前の帯電ローラ(未使用) 200μA 290μA 洗浄前の帯電ローラ(汚れ付着あり) 85μA 140μA 洗浄/乾燥後の帯電ローラ 190μA 275μA 電流値測定の結果、洗浄により帯電ローラの電流値は未
使用品の帯電ローラのレベルまで回復することが分かっ
た。
【0039】さらに、洗浄後の本帯電ローラを使用し
て、上記プロセスカートリッジ(未使用)に組み込んで
3300枚画出しを行った。帯電のムラによる画像不良
はなく、均一かつ良好な画像が得られた。
【0040】「実験例2」レーザプリンタ(商品名「レ
ーザーショットLBP−A404」キヤノン社製)に用
いられる、プロセスカートリッジ(型式名EP−Lプロ
セスカートリッジ)の帯電ローラの洗浄を上記実施例の
ローラ洗浄器で行った。帯電ローラは、3300枚画出
し後のプロセスカートリッジから取り出して使用した。
取り出した帯電ローラ表面には、粉末現像剤(トナー)
の融着(汚れ)が見られた。(帯電ローラの表面材質は
ポリアミド樹脂、外径12mm)洗浄条件は下記の通り
である。 ・洗浄溶剤: メチルエチルケトン(MEK) ・洗浄部材: ナイロンフエルト(厚み2mm) ・被洗浄ローラ(帯電ローラ)回転数:120rpm ・洗浄時間: 15秒 ・当接圧力: 300g/10mm ・振動回数: 2回/秒 洗浄後:帯電ローラの表面を目視にて観察したところ、
粉末現像剤の付着は見られなかった。
【0041】また、画出し前の帯電ローラ(未使用)、
洗浄前の帯電ローラ(3300枚画出し直後)および洗
浄後80℃、15分乾燥後の帯電ローラの電流値を測定
した。(測定環境:23℃、60%RH) 直流電流値 交流電流値 画出し前の帯電ローラ(未使用) 210μA 320μA 洗浄前の帯電ローラ(汚れ付着あり) 105μA 150μA 洗浄/乾燥後の帯電ローラ 200μA 305μA 電流値測定の結果、洗浄により帯電ローラの電流値は未
使用品の帯電ローラのレベルまで回復することが分かっ
た。
【0042】さらに、洗浄後の本帯電ローラを使用し
て、上記プロセスカートリッジ(未使用)に組み込んで
3300枚画出しを行った。帯電のムラによる画像不良
はなく、均一かつ良好な画像が得られた。
【0043】実施例は巻き出しローラと巻き取りローラ
間で帯状のフエルト等の洗浄部材を移動したが、帯状無
端の洗浄部材をローラに巻掛けて移動し、被洗浄ローラ
から除去して汚れた洗浄部材を溶剤中を通過させると共
に洗浄部材に回転ブラシ等を作用させ洗浄部材を清掃す
るようにしてもよい。
【0044】実施例は被洗浄ローラの軸方向をフェルト
の送り方向に直交し、且つフェルトの洗浄作用面に平行
にしたが、被洗浄ローラの軸方向をフェルトの送り方向
に斜設し、且つフェルトの洗浄作用面に平行してもよ
い。こうすると被洗浄ローラをその軸方向に揺動しない
場合に、フェルトと被洗浄ローラ間には被洗浄ローラの
軸方向への摺擦成分が生じ、揺動した場合の効果も加わ
る。
【0045】
【発明の効果】本発明の第1の発明は、被洗浄ローラと
洗浄溶剤を含有した洗浄部材とを摺擦させて洗浄する。
したがって、被洗浄ローラを洗浄溶剤に浸漬せずに洗浄
できるために、被洗浄ローラは洗浄溶剤による機能変化
を起こすことなく洗浄できる。また、洗浄部材は常に移
動するので、被洗浄ローラが洗浄部材の新しい面で擦ら
れるため、汚れが被洗浄ローラ表面に再付着する危険性
がない。
【0046】第2の発明のローラ洗浄器は、第1の発明
において、洗浄時に被洗浄ローラを軸方向に揺動させな
がら洗浄部材に擦りつけるため、被洗浄ローラ表面の汚
れ落ちが良好になる。又、洗浄部材の幅が小さくとも幅
の大きい被洗浄ローラの洗浄ができる。
【0047】第3の発明において洗浄部材は、洗浄部材
を吸収・含有しやすいフエルトとし、あるいは第4の発
明では合成樹脂発泡体シートを使用している。そのた
め、第1又は第2の発明に第3あるいは第4の発明を適
用すると溶剤を含有した洗浄部材で、被洗浄ローラ表面
の汚れを擦り落とすことができ被洗浄ローラの汚れ落ち
が良好となる。また、これらの洗浄部材は洗浄部材を吸
収することで柔らかくなるので、被洗浄ローラの表面を
傷つけることなく洗浄できる。
【0048】本発明の第5の発明は密閉したケーシング
内にローラ洗浄器を構成する各部材を収容したため、揮
発性溶剤の発散を防止し、回収することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ローラ洗浄器の実施例の概略縦断面図である。
【図2】図1の洗浄手段部分の斜視図である。
【図3】図1、図2の実施例の洗浄工程フローチャート
である。
【図4】図1、図2の実施例の洗浄工程フローチャート
である。
【図5】図1、図2の実施例の洗浄工程フローチャート
である。
【図6】図1、図2の実施例の洗浄工程フローチャート
である。
【図7】図1、図2の実施例の洗浄工程フローチャート
である。
【符号の説明】
1 被洗浄ローラ 2 巻き出しローラ 3 溶剤槽 4 巻き取りローラ 5 溶剤タンク 6 ポンプ 7 溶剤供給路 8 バックアップローラ 9 フェルト(洗浄部材) 10 ローラ洗浄器 11 揺動軸 12 揺動板 13 洗浄板 14 受け台 15 コレットチャック 16 チャック板(チャックを非駆動) 17 チャック板(チャックを駆動) 18 エアシリンダ 19 コレットチャック用回転エアシリンダ 20 モータ 21 ベルト 22a テンションローラ 22b テンションローラ 23 テンションモータ 30 ドア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/20 105 21/10 (72)発明者 吉岡 真人 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被洗浄ローラの軸方向と交叉する方向に
    洗浄作用面が移動するように支持され、かつ洗浄溶剤を
    保持することができる洗浄部材に、被洗浄ローラを支持
    手段で支持して被洗浄ローラの外周を当接させ、洗浄部
    材と被洗浄部材が摺擦するように洗浄部材の洗浄作用面
    と被洗浄ローラの周面の移動速度又は移動方向が異なる
    ように被洗浄ローラを回転させる駆動装置を設けたこと
    を特徴とするローラ洗浄器。
  2. 【請求項2】 被洗浄ローラ支持手段が被洗浄ローラの
    軸方向に揺動自在な揺動部材に配設されたことを特徴と
    する請求項1記載のローラ洗浄器。
  3. 【請求項3】 洗浄部材が、フエルトであることを特徴
    とする請求項1又は2に記載のローラ洗浄器。
  4. 【請求項4】 洗浄部材が、合成樹脂発泡体シートであ
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載のローラ洗浄
    器。
  5. 【請求項5】 テープ状の洗浄部材を捲回してある巻き
    出しローラと、該テープ状の洗浄部材を巻き取る巻き取
    りローラと、巻き出しローラからくり出されて巻き取り
    ローラまで張設された前記洗浄部材と、洗浄部材に洗浄
    溶剤を供給して保持させる溶剤供給装置と、洗浄部材の
    移動方向に関し溶剤供給装置の下流側に配設された被洗
    浄ローラ外周面と洗浄部材を接触させ被洗浄ローラを少
    くとも回転させる駆動装置と、上記各部材を包含して密
    閉するケーシングと、を有することを特徴とするローラ
    洗浄器。
JP6014011A 1994-01-12 1994-01-12 ローラー洗浄器 Pending JPH07204588A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100501308B1 (ko) * 2002-03-05 2005-07-18 후지제롯쿠스 가부시끼가이샤 대전부재의 세정방법
KR20160019148A (ko) * 2014-08-11 2016-02-19 주식회사 에스에프에이 접촉식 세정 장치
CN116752153A (zh) * 2023-08-21 2023-09-15 南京铭客传动系统有限公司 一种高强度精密钢带连续镀生产设备及工艺

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CN116752153A (zh) * 2023-08-21 2023-09-15 南京铭客传动系统有限公司 一种高强度精密钢带连续镀生产设备及工艺
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