JPH07204540A - 粉体塗料の供給方法とその塗装装置 - Google Patents

粉体塗料の供給方法とその塗装装置

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JPH07204540A
JPH07204540A JP22467694A JP22467694A JPH07204540A JP H07204540 A JPH07204540 A JP H07204540A JP 22467694 A JP22467694 A JP 22467694A JP 22467694 A JP22467694 A JP 22467694A JP H07204540 A JPH07204540 A JP H07204540A
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JP
Japan
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powder
coating
coating material
powder coating
paint
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Application number
JP22467694A
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English (en)
Inventor
Koichi Tsutsui
晃一 筒井
Ei Ruu Samiyueru
サミュエル・エイ・ルー
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Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粉体塗料塗装にあたり、ペレット状塗料を現
場にて粉末塗料に粉砕して塗装ガンに供給することによ
り、粉体塗料の焼結現象によるブロッキングを防いで塗
装仕上げを良好にする。 【構成】 粉体塗料をペレット状のまま製造元から塗装
現場へと運送して、現場にて粉砕分級することによりス
プレー塗装し得る粉末にする。そのため、粉体塗料塗装
器を、ペレット状粉体塗料を供給する供給手段と、該供
給手段から供給された前記ペレット状粉体塗料をスプレ
ー塗装し得る粉末状粉体塗料に粉砕する粉砕手段と、塗
装手段と、前記粉砕手段から前記塗装手段へと前記粉末
状粉体塗料を運送する運送手段とで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装装置への粉体塗料
の供給方法と、粉体塗料ペレットをスプレー塗装しうる
状態に粉砕できる粉体塗料塗装機に関する。
【0002】
【従来の技術】図12に従来の粉体塗料の製造方法を示
す。図示の製造方法では、粉体塗料の成分を計量して混
合することにより混合物を得、この混合物を押し出し成
形することにより均一に溶融混合した溶融配合品を得て
いる。溶融配合品はその後、シート状に圧縮し、冷却し
てフレーク状となした後に、粉状に粉砕するが、このよ
うにして得た粉体は、充填包装に先立って分級すること
により粒径の大きいものを除去している。
【0003】粉体塗料の製造業者から供給される静電噴
霧塗装用粉体塗料の平均粒径は、一般に25〜50ミク
ロンとなっている。従って、粉体塗料がどの種のもので
あろうとも、例えば35ミクロンとかの特定の平均粒径
に粉砕した後に、塗装器へと供給している。ところが、
塗装器によっては、塗装層の厚みや外観を所望通りにす
るためには、粉体塗料製造業者から供給される粉体塗料
の粒径よりも粒径の変化の幅が大きいものが必要なこと
がある。従来の粉体塗料塗装システムには、粉体塗料製
造業者から供給される粉体塗料とは異なった粒径の粉体
塗料を使えば、良好な結果をもたらすものもある。
【0004】しかし、前述の従来の方法では、幾種かの
粉体塗料は、ユーザーの許への運送時や貯蔵時に焼結し
易いなどの問題がある。この焼結現象は、周辺温度が高
く、塗料の基材を構成している樹脂系のガラス転移温度
Tgにあまりにも近接しているか、または、粉砕した粉
体塗料の粒径が、例えば20ミクロンよりあまりにも小
さい場合に発生する。このような訳で、従来の粉体塗料
は冷蔵室に貯蔵する必要がある。
【0005】本願発明者らが行った実験の結果によれ
ば、ガラス転移温度Tgが摂氏45度と低く、粉体塗料
が平均粒径が30ミクロンで、100グラムのアクリル樹
脂、25グラムのデカンジカルボン酸、1グラムの添加
剤とからなる組成の粉体塗料と、平均粒径が10ミクロ
ンで、ガラス転移温度が摂氏55度である以外は前記と
同一組成の超微小粒粉体塗料とを摂氏35度の環境下で
2ヶ月間貯蔵した場合に、前述の焼結現象が発生するこ
とが判明した。
【0006】塗装ガンの中で粉体塗料を粉砕するように
すれば、押出し成形プロセスの後に形成されるチップ
(フレーク)を包装すると共に、塗装作業個所に直接供
給することができる。ここでの「ペレット」、「チッ
プ」ないし「フレーク」なる用語は、押出し成形による
粉体塗装配合物であって、薄シート状に圧縮してそれを
溶融配合物の凍結点以下の温度まで冷却した後、粉砕機
で小さなチップにしたものを意味する。
【0007】
【発明の構成】本発明は、保存時や運送時での温度管理
が不必要で、良好な粉体塗料塗装が達成できるガラス転
移温度のより低い粉体塗料を供給する方法を提供するの
を目的としたものである。
【0008】本発明の別の目的は、粉体塗料を予め粉砕
することなく、ペレット状の粉体塗料を直接処理できる
粉体塗料塗装機を提供することにある。
【0009】本発明のまた別の目的は、塗装機のある場
所で形成される塗装膜を厳密に管理することのできる塗
装システムを提供することにある。
【0010】前述の諸目的は、チップ状での粉体塗料を
製造元で貯蔵し、注文があると当該粉体塗料をチップ状
のままユーザである塗装業者へ運送し、塗装業者側にお
いては運送された粉体塗料をチップ状のまま貯蔵する
が、塗装に当たってはチップ状粉体塗料を粉末状に粉砕
して塗装地へ供給することにより達成できる。
【0011】前述の方法によれば、製造元としては粉体
塗料をペレット状のまま貯蔵して、注文あり次第にその
まま運送できるから、粉体塗料を保有したり運送するの
に要するコストを大幅に減少することができる利点があ
る。他方、ユーザとしても、粉体塗料をペレット状のま
ま受け取るのであるから、塗装作業前の保存と取り扱い
に手間がかからないなどの多大なメリットがある。
【0012】また、本発明による粉体塗料塗装機は、ペ
レット状粉体塗料をスプレー塗装し得る粉末に粉砕する
機能を備えた粉体塗料塗装装置であって、前記ペレット
状粉体塗料を供給する供給手段と、該供給手段から供給
された前記ペレット状粉体塗料をスプレー塗装し得る粉
末状粉体塗料に粉砕する粉砕手段と、塗装手段と、前記
粉砕手段から前記塗装手段へと前記粉末状粉体塗料を運
送する運送手段とで構成されている。
【0013】好ましくは、粉末状粉体塗料に含まれる粒
径の過大な粒子と超微小粒子とを除去する分級手段を設
けたるのが望ましい。
【0014】このような粉体塗料塗装機にあっては、ユ
ーザは実際の塗装作業を始める前は、粉体塗料をペレッ
ト状のまま取り扱えるのであるから、実際の塗装作業時
には、ペレット状塗料を計量するだけでよく、その後は
塗装機に供給すれば、粉末への粉砕、分級、塗装ガンへ
の供給などは塗装機内において自動的に行われるのであ
る。このように、粉体塗料の取り扱いが非常に簡単にな
って、塗装効率を上げることができる利点も得られるの
である。
【0015】
【実施例】図1は、本発明による粉体塗料の供給処理を
示すフローチャートである。図示のように、粉体塗料製
造元では、粉体塗料をペレット状、チップ状あるいはフ
レーク状(以後、「ペレット状塗料」と総称する)の形
で保有している。換言すれば、製造元が保有する粉体塗
料は、製造直後の形態にあって、まだ粉砕されていな
い。従って、製造元における粉体塗料の容積は比較的小
さく、厳格な温度管理を必要としていない。
【0016】ユーザから注文があれば、粉体塗料はペレ
ット状のままユーザの注文に応じて製造元から出荷され
る。図7に示した従来例との比較から理解されるよう
に、ペレット状塗料は冷却条件下に置く必要はなく、ま
た、粉状のまま保存する場合に比べて運送時の容積が小
さくなるから、運送は遥かに容易になる。ユーザは、注
文して供給された粉体塗料をペレット状のまま受け取っ
てそのまま保存することになる。
【0017】その後、ユーザは、生産計画に従ってペレ
ット状塗料を粉砕して分級し、このようにして得た粉状
の塗料を、例えば缶とかの適当な容器に貯蔵する。使用
時が来れば、このように貯蔵していた粉状塗料を、その
供給量を制御しつつ粉体塗料塗装ガンに供給して塗装作
業を行う。
【0018】図2は、本発明の別実施例を示すものであ
って、この別実施例では、ユーザは粉体塗料を配送され
た状態、即ち、ペレット状のまま貯蔵しているが、塗装
時に、貯蔵しているペレット状塗料の必要量だけを粉砕
して粉体塗料を得、これを分級しながら塗装ガンに供給
している。即ち、図2に示した実施例では、粉砕と分級
とを同時に行いながら塗装作業を行っている。従って、
粉砕した粉体塗料の貯蔵条件を管理するに当たり、図1
に示した実施例の場合に必要とされたものはこの実施例
では必要ではない。
【0019】図3は、ユーザの手許に置かれているペレ
ット状塗料の粉砕分級装置を示す。図示の粉砕分級装置
は、ペレット状塗料供給用ホッパー2、該ホッパー2か
ら供給された所定量のペレット状塗料を供給するペレッ
ト状塗料用フィーダー4、該フィーダー4から供給され
たペレット状塗料を粉砕する粉砕器6、該粉砕器6によ
り粉砕され、可撓性連結管12を介して吸入した粉体塗
料を分級するバッグ状フィルター10を備えたサイクロ
ン8、分級した粉体塗料を収納する容器14とで構成さ
れている。尚、連結管12は、粉砕器6の上部とサイク
ロン8の上部とを連通している。
【0020】図4は、図3に示した粉砕分級装置を更に
発展させて開発した、粉砕分級と同時に塗装作業を行え
る粉体塗料塗装機を示す。この装置に置いては、サイク
ロン8の下方に、回転弁18を備えた容器16を配置し
ている。この容器16には、サイクロン8で分級した粉
体塗料が収容されており、回転弁18はこの粉体塗料を
一定流量で粉体ポンプ20に供給している。該粉体ポン
プ20は、空気圧縮機24から供給される圧縮空気によ
り粉体塗料を塗装ガン22に供給する。この粉体塗料塗
装機の動作は制御器26に制御されるようになってい
る。
【0021】尚、符号2、4、6、8、10、12で示
したその他の機素は図3に示したのと同一であるので、
便宜上説明を省略する。また、前記下フィーダー4とし
ては、従来公知の回転式フィーダーや、電気的制御でき
る類似のフィーダーならどのようなものであっても良
い。
【0022】図3と図4に示した粉砕器6は、図5と図
6に示した構成をしている。即ち、ペレット状塗料は、
キャップ部材63の中心部に設けた供給筒62の供給口
61に投入すれば、高速回転しているローター64によ
り粉砕されることになる。このローター64は、放射状
に配置され、円筒形分級スクリーン66に囲繞されたブ
レード65を備えている。従って、前述のように供給口
61に投入されたペレット状塗料は、遠心力により高速
でブレード65と衝突して、切断作用、剪断作用、打砕
作用のいずれか一つ、または二者、三者の作用で一次粉
砕される。このように一次粉砕されたペレット状塗料の
粒子は、分級スクリーン66とローター64のブレード
65との間で二次粉砕を受けて粉体となるのではある
が、その際、空気間隙と、分級スクリーン6とブレード
65との間に生成される空気渦流とのいずれか一方、ま
たは両方による破砕作用を受けて粉体に粉砕されるので
ある。このように粉砕されて得た粉体塗料は、遠心作用
で分級スクリーン66の網目を通過した後リング状パン
66に回収される。
【0023】尚、本発明において用いる粉砕器として
は、ペレット状の樹脂塗料を平均半径が5〜100ミクロ
ン程度の粉体に粉砕できるものであれば、市販されてい
る粉砕ミルを用いても良い。例えば、ダーボ工業株式会
社が製造販売している「ターボミル」や、ホソカワミク
ロ(Hosokawa Mikro)株式会社が製造販売している「AC
M粉砕機」、米国ミネアポリス所在のヤコブソン社(Jac
obson Inc.)社の「エアー・スイープト粉砕機(Air Swep
t Pulverizer)」、フジポーダル株式会社の「スクイリ
ールミル(Squirrel Mill)」、川崎重工業株式会社に
「コスモス」クリプトロンなどが高速回転型粉砕機とし
て利用でき、また、ジェット粉砕機として、NPK社の
「スパーソニックジェットミル」も本発明に利用でき
る。前述の市販されている粉砕機の一部には、粉砕した
粉体を分級する分級器が具備されており、これを利用す
る場合は、分級器を別途設ける必要はない。
【0024】前述のサイクロンの動作原理やその構造
は、当業者にはよく知られているところであるので、そ
の動作原理や構造を説明する必要はないものと思われ
る。
【0025】さて、分級手段について言えば、振動型ス
クリーンや、回転型スクリーン、エアシフター、米国の
ポーテック(Powtek)社による「ターボ遠心分離スクリー
ン」や、NPK社の「分散分離器(Dispersion Separato
r)」、ホソカワミクロ社の「ミクロン分離器」、NPK
社の「トルネードシフター(Tornade Shifter)」などが
利用できる。
【0026】粉体塗料搬送手段としての回転弁18と粉
体ポンプ20も東京社にはよく知られたものであるの
で、その詳細な説明は便宜上省略する。
【0027】更に、粉砕器から塗装ガンまでの供給手段
としては、市販されている種々の塗装ガンが利用でき、
例えば、松尾ジェマ(Matsuo-Gema)社の「摩擦静電式粉
体塗料塗装ガン」や、小野田セメント株式会社の「オノ
ダガン(Onoda Gun)」の如くのコロナ放電式粉体塗料塗
装ガン、フランス国のサム(Sames)社の「ステージ(Stag
e)JRN404」などが利用できる。
【0028】尚、本発明は、コロナ放電帯電法、接触帯
電法の帯電塗装法、流動侵せき法などを利用した種々の
粉体塗料塗装機に適用できるものである。
【0029】図7は、本発明の第2実施例による粉体塗
料塗装法を示すフローチャートである。図7に示した塗
装法では、回転式フィーダーやスクリューフィーダー、
テーブルフィーダーなどの如くのフィーダー5からペレ
ット状塗料を粉砕器7へと所定供給速度にて供給する
が、当該粉砕器7には、粉砕されている塗料を冷却し、
かつ、それを分級機9に供給するに圧縮空気が供給され
るようになっている。
【0030】粉砕して分級した塗料は、サイクロン11
に吸い込まれるが、サイクロン11に吸い込まれた塗料
は、貯蔵タンク13の上部に設けた回転弁15を介して
当該貯蔵タンク13に流入する。この貯蔵タンク13は
摂氏5〜10度の温度下に管理して、死荷重や高温のい
ずれか一方、または両方により粉体塗料がブロック現象
を起こすのを防いでいる。サイクロン11に入らなかっ
た粉体はバッグ状フィルター17へ供給されて、排気機
19が醸し出す吸引力に従って当該フィルター17に捕
捉される。
【0031】貯蔵タンク13に蓄えられた粉体塗料は回
転弁23を介して冷却空気と共に、ブロック現象で塊に
なった塗料を除去するスクリーンを有する、例えば振動
型スクリーンや回転式シフターのごときのシフター21
に供給される。
【0032】シフター21を通過した粉体塗料は、冷却
空気と共に複数の供給器25に供給される。各供給器2
5には、容積の小さいタンクが備わっていて、このタン
クに供給された粉体塗料が蓄えられ、その後各供給器2
5毎のタンクと接続した塗装ガン27へと供給される。
図示の実施例では、自動車29の車体塗装に用いるもの
として8基の塗装ガン25が利用されているものとして
図示してある。
【0033】図8は、本発明の第3実施例を示すもので
あって、ユーザの使用個所で塗料を粉砕し、分級する粉
砕分級機は、ペレット状塗料を供給するフィーダー101
と、該フィーダー101からのペレット状塗料を摩砕す
る、例えばハンマーミルとか、ピンミル、空気分級ない
しジェットミルとかの如くの粉砕器103と、摩砕した塗
料の凝集塊を除去する、即ち、シフトするブロワー形シ
フター(除去網からなる)105と、分級手段としてのサ
イクロン107と、該サイクロン107に捕捉されなかった超
微小粒子を回収するカートリッジ型回収器109と、ダン
パー111を介して全体に亙って吸込み力を発生するシス
テムブロワー113とで構成されている。
【0034】ペレット状塗料をスプレー塗装できる状態
にするプロセスは下記の如く行われる。即ち、まずフィ
ーダー101にペレット状塗料を投入する。フィーダー101
は、粉砕器103へのペレット状塗料の供給量を制御す
る。粉砕器103は、外部調整(例えば、ローター速度調
節)や内部部品交換(例えば、摩砕スクリーンのサイズ
調節)のいずれかを行うことにより種々の粒径の塗料を
破砕できるものでなければならない。粉砕した塗料は、
排気機113により粉砕器103から吸い出される。このよう
に粉砕器103から吸い出されると、塗料はブロワーない
しシフター105に入って、粗粒子が除去される。粗粒子
が除去された塗料はその後サイクロン107に流入して、
サイクロン107内で微小粒子が除去されると共に、残り
の粉体塗料が、当該サイクロン107の底部に配置した塗
装ガン用ホッパー117に落下流入する。このようにし
て、粉体塗料が前記ホッパー117に搭載した粉体ポンプ
(図8には図示せず)を介して塗装ガン115へと供給さ
れる。
【0035】前述のプロセスは、ペレット状塗料の供給
開始前に平衡状態が達せられるのに必要な所定の短い時
間の遅延時間を粉体制御器113を介してフィーダー101に
持たせて塗装ガン115によりトリガーされる。カートリ
ッジ型回収器109をサイクロン107と排気機113との間に
挿入して、サイクロン107を逃げる例えば粒径5ミクロ
ン以下の微小粒子を捕捉して、排気機113に粉体詰まり
が発生するのを防いでいる。
【0036】図9、図10、図11は、ペレット状塗料
を粉状にすることのできる粉砕器103を示している。こ
の粉砕器103においては、ミル本体123とミルカバー125
とからなるマニホルド121にプッシャーノズル127とベン
チュリノズル129とを介して加圧空気を供給することに
より、ホッパー131内のペレット状塗料を、ベンチュリ
ノズル129内で発生する負圧の作用でマニホルド121に吸
入する。このようにマニホルド121に導入された空気
は、その内部に形成されている減圧室133へと音速ない
し超音速で放出される。従って、それに伴って減圧室に
流入するペレット状塗料は、空気の回転流に巻き込まれ
る。
【0037】この時、減圧室133内では激しいジェット
流が醸し出されているから、このジェット流により、ペ
レット状塗料はペレット同士の衝突により粉々に破砕さ
れる。このようにしてできた粉砕塗料は、分級器の入口
まで気流により持ち上げられ手当該分級器に流入する。
分級器では遠心力が発生しているから、この遠心作用に
より粒径の大きく、従って重い粒子は外周へとシフトさ
れ、やがて慣性作用により、沈降して破砕室に再び流入
して更に粉砕されるようになる。この分級器内では、空
気流の一部が流れ方向を変えるので、微小粒子が粉砕器
からこの流れに乗って分級器の出口135へと運ばれる。
【0038】尚、本発明は図示の好ましい実施例につい
て説明したが、当業者にはこのほかに種々の改変が考え
られる。このような改変は、本発明の特許請求の範囲か
ら逸脱しない限り、当該特許請求の範囲に含まれるもの
と解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による粉体塗料の供給処理方法を示す
ブロック図である。
【図2】 本発明による別の粉体塗料の供給処理方法を
示すブロック図である。
【図3】 本発明による粉体塗料の粉砕分級機を示す斜
視図である。
【図4】 本発明による粉体塗料塗装機の概略前面図で
ある。
【図5】 本発明によるペレット状塗料を粉砕する粉砕
器の部分破断斜視図である。
【図6】 図5に示したペレット状塗料の破砕の原理を
示す説明図である。
【図7】 本発明による粉体塗料塗装システムのフロー
チャートである。
【図8】 本発明の別実施例による粉体塗料塗装装置の
ブロック図である。
【図9】 図8に示した粉砕器の側面図である。
【図10】 図8に示した粉砕器の概略分解正面図であ
る。
【図11】 図8に示した破砕器の動作原理を説明する
ための説明図である。
【図12】 従来の粉体塗料供給方法を示すブロック図
である。
【符号の説明】
2 ・・・・・ ホッパー 4 ・・・・・ フィーダー 6 ・・・・・ 粉砕器 8 ・・・・・ サイクロン 10 ・・・・・ バッグ状フィルター 14 ・・・・・ 容器 18 ・・・・・ 回転弁 20 ・・・・・ ポンプ 22 ・・・・・ 塗装ガン 24 ・・・・・ 圧縮機 103 ・・・・・ 粉砕器 121 ・・・・・ マニホルド 123 ・・・・・ ミル本体 125 ・・・・・ ミルカバー 133 ・・・・・ 減圧室

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チップ状での粉体塗料を製造元で貯蔵
    し、注文があると当該粉体塗料をチップ状のままユーザ
    である塗装業者へ運送し、塗装業者側においては運送さ
    れた粉体塗料をチップ状のまま貯蔵するが、塗装に当た
    ってはチップ状粉体塗料を粉末状に粉砕して塗装地へ供
    給することを特徴とする粉体塗料の供給方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法であって、チップ
    状粉体塗料の粉砕が、粉体塗料塗装操作と平列して行う
    ことにより、粉砕した粉体塗料が粉体塗料塗装機に連続
    供給されるようにしたことを特徴とする粉体塗料の供給
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の方法であって、粉体塗
    料を粉砕した後に、粉砕した当該粉体塗料を一般に24
    時間を越えない短時間に亙って貯蔵することを特徴とす
    る粉体塗料の供給方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の方法であって、粉砕し
    た粉体塗料を分級して粒径の過大な粒子と超微小粒子と
    を除去することを特徴とする粉体塗料の供給方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の方法であって、粉体塗
    料の粒径を制御して所望の塗装に求められる最適粒径を
    得ることにより、形成される塗装膜と最終被覆層の外観
    とを制御するようにしたことを特徴とする粉体塗料の供
    給方法。、
  6. 【請求項6】 ペレット状粉体塗料をスプレー塗装し得
    る粉末に粉砕する機能を備えた粉体塗料塗装装置であっ
    て、前記ペレット状粉体塗料を供給する供給手段と、該
    供給手段から供給された前記ペレット状粉体塗料をスプ
    レー塗装し得る粉末状粉体塗料に粉砕する粉砕手段と、
    塗装手段と、前記粉砕手段から前記塗装手段へと前記粉
    末状粉体塗料を運送する運送手段とからなることを特徴
    とする粉体塗料塗装機。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のものであって、前記粉
    末状粉体塗料に含まれる粒径の過大な粒子と超微小粒子
    とを除去する分級手段を設けたことを特徴とする粉体塗
    料塗装機。
  8. 【請求項8】 請求項6または7に記載のものであっ
    て、前記粉砕手段により粉砕して得た前記粉末状粉体塗
    料を回収する回収手段を設けたことを特徴とする粉体塗
    料塗装機。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載のものであって、前記供
    給手段がスクリューフィーダーであることを特徴とする
    粉体塗料塗装機。
  10. 【請求項10】 請求項6に記載のものであって、前記
    供給手段がテーブルフィーダーであることを特徴とする
    粉体塗料塗装機。
  11. 【請求項11】 請求項6に記載のものであって、前記
    粉砕手段が高速回転型ミルであることを特徴とする粉体
    塗料塗装機。
  12. 【請求項12】 請求項6に記載のものであって、前記
    粉砕手段がジェットミルであることを特徴とする粉体塗
    料塗装機。
  13. 【請求項13】 請求項6に記載のものであって、前記
    運送手段が空気流吹出し型であることを特徴とする粉体
    塗料塗装機。
  14. 【請求項14】 請求項6に記載のものであって、前記
    運送手段がエアフィーダー型であることを特徴とする粉
    体塗料塗装機。
  15. 【請求項15】 請求項6に記載のものであって、前記
    塗装手段がコロナ放電帯電法を利用していることを特徴
    とする粉体塗料塗装機。
  16. 【請求項16】 請求項6に記載のものであって、前記
    塗装手段が摩擦帯電塗装法を利用していることを特徴と
    する粉体塗料塗装機。
  17. 【請求項17】 請求項7に記載のものであって、前記
    分級手段が振動型スクリーン手段であることを特徴とす
    る粉体塗料塗装機。
  18. 【請求項18】 請求項7に記載のものであって、前記
    分級手段が空気式分級器であることを特徴とする粉体塗
    料塗装機。
  19. 【請求項19】 請求項7に記載のものであって、前記
    分級手段がサイクロンであることを特徴とする粉体塗料
    塗装機。
  20. 【請求項20】 請求項8に記載のものであって、前記
    分級手段がサイクロンであることを特徴とする粉体塗料
    塗装機。
  21. 【請求項21】 請求項8に記載のものであって、前記
    回収手段がカートリッジ型回収器であることを特徴とす
    る粉体塗料塗装機。
  22. 【請求項22】 ペレット状粉体塗料をスプレー塗装し
    うる粉末に粉砕する機能を備えた粉体塗料塗装機であっ
    て、前記ペレット状粉体塗料を供給する供給手段と、該
    供給手段から供給された前記ペレット状粉体塗料をスプ
    レー塗装し得る粉末状粉体塗料に粉砕する粉砕手段と、
    前記粉末状粉体塗料から粗粒子を除去するスクリーン手
    段と、超微小粒子を除去するサイクロンと、粉末状粉体
    塗料を引き込むブロワーと、該ブロワーに入る直前の超
    微小粒子を除去するカートリッジ型回収器とからなるこ
    とを特徴とする粉体塗料塗装機。
  23. 【請求項23】 ペレット状粉体塗料を粉砕しながら塗
    装する粉体塗料塗装装置であって、前記ペレット状粉体
    塗料を供給する供給器と、該供給器から供給された前記
    ペレット状粉体塗料をスプレー塗装し得る粉末状粉体塗
    料に粉砕する粉砕器と、前記粉末状粉体塗料を分級する
    分級器と、該分級器により分級された粉体塗料を回収す
    る回収手段と、該回収手段により回収された粉体塗料を
    一時的に貯蔵する冷断熱貯蔵タンクと、該貯蔵タンクへ
    と粉体塗料を運送する運送手段と、該運送手段により運
    送された粉体塗料に含まれる焼結粉体塗料を除去するシ
    フター手段と、複数の塗装ガンと、前記シフター手段か
    ら前記各塗装ガンへ粉体塗料を配分する配分手段とから
    なることを特徴とする粉体塗料塗装装置。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載のものであって、前
    記粉砕器と、前記シフター手段と前記回収手段とに冷風
    を供給することを特徴とする粉体塗料塗装装置。
  25. 【請求項25】 請求項24に記載のものであって、前
    記回収手段がサイクロンであることを特徴とする粉体塗
    料塗装装置。
  26. 【請求項26】 請求項25に記載のものであって、前
    記サイクロンにより回収されなかった超微小粒子を濾過
    するバッグ状フィルターを設けたことを特徴とする粉体
    塗料塗装装置。
JP22467694A 1993-09-20 1994-09-20 粉体塗料の供給方法とその塗装装置 Pending JPH07204540A (ja)

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