JPH072044A - エアバッグドア支持構造 - Google Patents

エアバッグドア支持構造

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JPH072044A
JPH072044A JP5207826A JP20782693A JPH072044A JP H072044 A JPH072044 A JP H072044A JP 5207826 A JP5207826 A JP 5207826A JP 20782693 A JP20782693 A JP 20782693A JP H072044 A JPH072044 A JP H072044A
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door
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直之 高橋
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正昭 山井
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丈夫 八木
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貴美雄 榊原
Shuji Sano
修二 佐野
Masahiko Yanagihara
雅彦 柳原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置全体の荷重を増加することなく、ウイン
ドシールドガラスを保護する。 【構成】 エアバッグドア18は通常状態では組み付け
られた時に状態のままエアバッグ袋体膨出用開口部14
の縁部に係止状態となっており、エアバッグ袋体が膨張
すると、エアバッグ袋体膨出用開口部14の縁部から外
れヒンジ部28の変形によって矢印A方向へ揺動して開
放状態となる。また、エアバッグドア18が図1の矢印
A方向へ揺動すると、エアバッグドア18の車体前後方
向前側縁部18Bが、インパネインサート20の開口縁
部20Aに接触し、インパネインサート20の開口縁部
20Aを下方へ押圧する。この押圧力により、インスト
ルメントパネル20の開口縁部20Aが想像線で示され
るように弾性変形することによって、エアバッグドア1
8の展開速度が除々に減速され停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエアバッグドア支持構造
に係り、特にインストルメントパネル上面に設けられる
エアバッグドア支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の助手席に着座する乗員を保
護するためのエアバッグ装置のエアバッグドアは、助手
席の車体前方に位置するインストルメントパネル上面に
装備されている。
【0003】これらのエアバッグ装置においては、加速
度センサが作動し、エアバッグ袋体が膨出した場合に、
エアバッグ袋体の押圧力によってエアバッグドアが展開
するようになっており、これらのエアバッグドア支持構
造の一例が特開平1−204838号公報に示されてい
る。
【0004】図13に示される如く、このエアバッグド
ア支持構造では、エアバッグケース80の開口縁部に支
持されたエアバッグドア70が、展開するエアバッグ袋
体76に押圧されて、エアバッグドアアッパ72とエア
バッグドアロア74とに2分割されるようになってお
り、これらのエアバッグドアアッパ72及びエアバッグ
ドアロア74は、それぞれ屈曲部72A、74Aで屈曲
し、図13に想像線で示される如く展開するようになっ
ている。
【0005】また、このエアバッグドア支持構造では、
ウインドシールドガラス78側へ展開するエアバッグド
アアッパ72の先端部72Bとエアバッグケース80と
がストラップ82で連結されている。このストラップ8
2は、エアバッグドアアッパ72が完全に展開した状態
で、その先端部72Bがウインドシールドガラス78に
当接しない長さに設定されており、これによって、ウイ
ンドシールドガラス78を保護している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このエ
アバッグドア支持構造においては、展開するエアバッグ
ドアアッパ72をストラップ82で停止させるため、ス
トラップ82が伸びきった状態でエアバッグドアアッパ
72の展開速度が急に零となり、この時、ストラップ8
2及びストラップ82の取付け部に極めて大きな荷重が
作用する。従って、この荷重に耐えるようにストラップ
82及びストラップ82の取付け部を補強する必要があ
り、装置全体の荷重が増加するという不具合がある。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、装置全体の荷
重を増加することなく、ウインドシールドガラスを保護
することができるエアバッグドア支持構造を得ることが
目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
エアバッグドア支持構造は、インストルメントパネル上
面に形成された開口部に配設されたエアバッグドアと、
このエアバッグドアと前記インストルメントパネル上面
とを連結するドアヒンジと、を有するエアバッグドア支
持構造において、前記エアバッグドアの展開速度を除々
に減速させる減速機構を設けたことを特徴としている。
【0009】また、本発明の請求項2記載のエアバッグ
ドア支持構造は、請求項1記載のエアバッグドア支持構
造において、前記減速機構は前記エアバッグドアの押圧
力によって弾性変形可能とされたインストルメントパネ
ルの開口縁部であることを特徴としている。
【0010】また、本発明の請求項3記載のエアバッグ
ドア支持構造は、請求項1記載のエアバッグドア支持構
造において、前記ドアヒンジは前記エアバッグドアの裏
面から一体的に延設されたことを特徴としている。
【0011】また、本発明の請求項4記載のエアバッグ
ドア支持構造は、請求項1記載のエアバッグドア支持構
造において、前記減速機構は、前記エアバッグドアの前
記ドアヒンジ側に設けたストッパと、前記インストルメ
ントパネルに形成され前記ストッパが挿入されるととも
に前記エアバッグドア展開時に前記ストッパによって作
用する荷重が所定値以上になった場合に破断する開口部
と、であることを特徴としている。
【0012】
【作用】本発明の請求項1記載のエアバッグドア支持構
造では、エアバッグドアが展開する場合に、減速機構に
よってエアバッグドアの展開速度が除々に減速され、そ
の後停止する。従って、ウインドシールドガラスを保護
することができる。また、従来構造のようにエアバッグ
ドア支持部に瞬間的に極めて大きな荷重が作用すること
がないため、エアバッグドア支持部を補強する必要がな
いので、装置全体の重量が増加することもない。
【0013】また、請求項2記載のエアバッグドア支持
構造では、エアバッグドアが展開する場合に、エアバッ
グドアの押圧力によりインストルメントパネルの開口縁
部が弾性変形することによって、エアバッグドアの展開
速度が除々に減速され、その後停止する。従って、ウイ
ンドシールドガラスを保護することができる。また、従
来構造のようにエアバッグドア支持部に瞬間的に極めて
大きな荷重が作用することがないため、エアバッグドア
支持部を補強する必要がないので、装置全体の重量が増
加することもない。
【0014】また、請求項3記載のエアバッグドア支持
構造では、ドアヒンジをエアバッグドアと一体としたの
で、ドアヒンジとエアバッグドアとの位置関係は常に安
定している。従って、エアバッグドアが展開する場合に
は、エアバッグドアの所定の部位が、インストルメント
パネルの開口縁部に確実に当接し、確実に弾性変形す
る。このため、エアバッグドアの展開速度が除々に減速
され、その後停止するので、ウインドシールドガラスを
確実に保護することができる。また、従来構造のように
エアバッグドア支持部に瞬間的に極めて大きな荷重が作
用することがないため、エアバッグドア支持部を補強す
る必要がないので、装置全体の重量が増加することもな
い。
【0015】また、請求項4記載のエアバッグドア支持
構造では、エアバッグの膨張初期に、インストルメント
パネルに形成されストッパが挿入された開口部に、エア
バッグドアの展開方向の揺動に伴うストッパの揺動によ
って荷重が作用する。この荷重が所定値以上になると、
開口部が破断し、この開口部の破断によって、エアバッ
グドアの持っているエネルギーの一部が使用される。こ
のため、エアバッグドアの減速が効果的に行われる。そ
の後、エアバッグドアの展開方向の揺動に伴うエアバッ
グドアの押圧力によりインストルメントパネルの開口縁
部が弾性変形することによって、エアバッグドアの展開
速度が除々に減速され停止する。このため、ウインドシ
ールドガラスを確実に保護することができる。また、従
来構造のようにエアバッグドア支持部に瞬間的に極めて
大きな荷重が作用することがないため、エアバッグドア
支持部を補強する必要がないので、装置全体の重量が増
加することもない。
【0016】
【実施例】本発明のエアバッグドア支持構造の第1実施
例について図1〜図4に従って説明する。なお、図中矢
印FRは車体前方方向を、矢印UPは車体上方方向を、
矢印INは車幅内側方向を示す。
【0017】図2に示される如く、インストルメントパ
ネル10の助手席前方部分の上部10Aには、矩形状の
エアバッグ袋体膨出用開口部14が形成されている。こ
の開口部14の車幅方向両側の部位には、一段凹んだフ
ランジ部14Aが形成されており、このフランジ部14
Aには周知のエアバッグ装置12を取り付けるためのね
じ孔15がそれぞれ穿設されている。
【0018】図1に示される如く、この開口部14には
エアバッグ装置12の構成部材の一つであって、開口部
14を覆うエアバッグドア18が配置されており、この
エアバッグドア18は、インストルメントパネル10と
面一化して外観を整えると共にインストルメントパネル
10の内側に配設されたエアバッグ装置12を隠蔽保護
するようになっている。
【0019】インストルメントパネル10はFRAS
(繊維強化アクリロニトリルースチレン)等から成形さ
れた芯材としてのインパネインサート20と、半硬質塩
ビ等から成形された表皮22との間でウレタン24を発
泡させて三者を一体に接着して形成されている。このウ
レタン24はインストルメントパネル10のセーフテイ
パッドを構成している。
【0020】図3に示される如く、エアバッグドア18
は、製品成形時、ナイロン等を用いた繊維からなる芯材
をネット状とし軟質性を有する構造とされたインサート
26を、半硬質塩ビ樹脂等から成形された表皮27にイ
ンサート形成されている。
【0021】また、エアバッグドア18の裏面18Aの
車体前後方向前側縁部18B近傍には、縁部に沿って凸
部29が一体成形されており、車体前後方向後側縁部1
8Cには、インストルメントパネル10の内側へ向けて
縁部に沿った凸部が形成されている。
【0022】図1に示される如く、エアバッグドア18
はインストルメントパネル10のエアバッグ袋体膨出用
開口部14の縁部に見切り部の隙間が一定となった状態
で脱着可能に係止されている。
【0023】図3に示される如く、エアバッグドアイン
サート26は、一部がエアバッグドア18の凸部29内
を通り抜け延設され、ヒンジ部28を形成しており、こ
のヒンジ部28の先端部には、リテーナー部30が形成
されている。なお、ヒンジ部28はひも、ベルト等でも
良い。また、この場合には、ひも、ベルト等を貫通孔に
通しても良く、タッピング、ボルトナット、熱かしめ、
リベット等で固定しても良い。
【0024】リテーナー部30は、インサート26に半
硬質塩ビ樹脂等から成形された表皮31を貼着した構成
とされており、リテーナー部30には、所定間隔で取付
け孔32が穿設されている。
【0025】図2に示される如く、エアバッグ装置12
の外殻部を構成するエアバッグケース16の側壁部16
A、16Bには、それぞれブラケット38が固定されて
おり、これらのブラケット38には貫通孔40が穿設さ
れている。これらの貫通孔40に挿入されたボルト42
を、エアバッグ袋体膨出用開口部14のフランジ部14
Aのねじ孔15に螺合するとによって、エアバッグケー
ス16がインパアネインサート20に固定されている。
なお、エアバッグケース16は図示を省略した他の部位
においてインパネリインフォースにも固定されている。
【0026】また、エアバッグケース16の車体前後方
向前側壁部16Cには、車幅方向に沿った長手状のブラ
ケット44が固定されており、このブラケット44に
は、貫通孔46が複数穿設されている。
【0027】図1に示される如く、ブラケット44の貫
通孔46には、ウエルドボルト48が挿入されている。
これらのウエルドボルト48は、エアバッグドア18に
連結されたリテーナー部30の取り付け孔32を貫通し
ており、ウエルドボルト48とナット50によってリテ
ーナー部30はブラケット44に固定されている。
【0028】従って、エアバッグドア18は、ヒンジ部
28の変形によって、図1の反時計回転方向(図1の矢
印A方向)へ揺動可能とされている。また、エアバッグ
ドア18の車体前後方向前側縁部18Bは、インパネイ
ンサート20の開口縁部20Aの上方に達しており、エ
アバッグドア18が矢印A方向へ揺動した場合に、エア
バッグドア18の車体前後方向前側縁部18Bが、イン
パネインサート20の開口縁部20Aを下方(図1の矢
印B方向)へ押圧し、インパネインサート20の開口縁
部20Aが図1に想像線で示されるように弾性変形する
ようになっている。
【0029】なお、図1の符号56はウインドシールド
ガラスを示す。また、エアバッグケース16内には、円
筒状のインフレータ58が配設されており、インフレー
タ58のエアバッグドア18側には折り畳まれたエアバ
ッグ袋体(図示を省略)が収容されている。
【0030】次に、本実施例の作用を説明する。図1に
示すようにエアバッグドア18は通常状態では組み付け
られた時に状態のままエアバッグ袋体膨出用開口部14
の縁部に係止状態となっているのでエアバッグドア18
は閉状態(図1の実線の状態)を保持している。
【0031】そして車両緊急時において、車両が著しく
急減速するとエアバッグ袋体が膨張し、エアバッグドア
18がエアバッグ袋体により乗員側(図1の矢印C方
向)に押圧される。これによりエアバッグドア18は、
エアバッグ袋体膨出用開口部14の縁部から外れヒンジ
部28の変形によって、図1の矢印A方向へ揺動して開
放状態となり、エアバッグ袋体は車室内に突出して円滑
に乗員を保護する。
【0032】また、本実施例のエアバッグドア支持構造
では、エアバッグドア18が展開する場合に、エアバッ
グドア18が図1の矢印A方向へ揺動すると、エアバッ
グドア18の車体前後方向前側縁部18Bが、インパネ
インサート20の開口縁部20Aに接触し、インパネイ
ンサート20の開口縁部20Aを下方(図1の矢印B方
向)へ押圧する。この押圧力により、インストルメント
パネル20の開口縁部20Aが図1に想像線で示される
ように弾性変形することによって、エアバッグドア18
の展開速度が除々に減速され、その後、図4に示される
ように、エアバッグドア18はウインドシールドガラス
56の近傍、又はウインドシールドガラス56に当接し
て停止する。従って、ウインドシールドガラスを保護す
ることができる。
【0033】また、図13に示される従来構造のように
エアバッグドア支持部に瞬間的に極めて大きな荷重が作
用することがないため、エアバッグドア支持部を補強す
る必要がないので、装置全体の重量が増加することもな
い。
【0034】なお、本実施例では、エアバッグドア18
が上開きとなった構造について説明したが、本発明のエ
アバッグドア支持構造は、エアバッグドアが上下方向へ
観音開きとなった構造等の他の構造にも適用できる。ま
た、インストルメントパネル10は樹脂のみの単層で構
成された樹脂インストルメントパネルであっても良い。
【0035】次に、本発明のエアバッグドア支持構造の
第2実施例について図5〜図8に従って説明する。な
お、第1実施例と同一部材については同一符号を付して
その説明を省略する。
【0036】図6に示される如く、エアバッグドア18
の裏面18Aの車幅方向両端部近傍には、凸部29と直
交する方向に矩形状の減速機構の一部としてのリブ60
がそれぞれ形成されており、これらのリブ60には、リ
ブ60の長手方向に沿って長孔62が形成されている。
また、エアバッグケース16の側壁部16A、16Bに
は、それぞれ減速機構の一部としてのリンク64の一方
の端部が回転可能に軸支されている。
【0037】図5に示される如く、長孔62は、長手方
向中央部から凸部29側の端部62Aへ向けて幅Wが除
々に狭くなっている。
【0038】図7に示される如く、リンク64の他方の
端部には、円柱状の凸部66が形成されている。凸部6
6の外周部にはリング溝66Aが形成されており、リン
グ溝66Aがリブ60の長孔62に係合している。ま
た、リング溝66Aの内側には減速機構の一部としての
軟質樹脂68が貼着されており、リンク64の凸部66
の長孔62の端部62A(図5参照)に接近すると、図
8に示される如く、長孔62の内周部によって軟質樹脂
68が除々に押しつぶされブレーキとして作用するよう
になっている。
【0039】次に、本実施例の作用を説明する。車両緊
急時において、車両が著しく急減速するとエアバッグ袋
体が膨張し、エアバッグドア18がエアバッグ袋体によ
り乗員側(図5の矢印C方向)に押圧される。これによ
りエアバッグドア18は、エアバッグ袋体膨出用開口部
14の縁部から外れヒンジ部28の変形によって、図5
の矢印A方向へ揺動して開放状態となり、エアバッグ袋
体は車室内に突出して円滑に乗員を保護する。
【0040】また、本実施例のエアバッグドア支持構造
では、エアバッグドア18が展開する場合に、エアバッ
グドア18が図5の矢印A方向へ揺動すると、リンク6
4の凸部66が長孔62の端部62Aに向かって移動す
る。そして、リンク64の凸部66が長孔62の端部6
2Aに接近すると、図8に示される如く、長孔62の内
周部によって軟質樹脂68が除々に押しつぶされる。こ
れによって、エアバッグドア18の展開速度が除々に減
速され、その後停止する。従って、ウインドシールドガ
ラスを保護することができる。
【0041】また、図13に示される従来構造のように
エアバッグドア支持部に瞬間的に極めて大きな荷重が作
用することがないため、エアバッグドア支持部を補強す
る必要がないので、装置全体の重量が増加することもな
い。
【0042】次に、本発明のエアバッグドア支持構造の
第3実施例について図9に従って説明する。なお、第1
実施例と同一部材については同一符号を付してその説明
を省略する。
【0043】図9に示される如く、本実施例では、エア
バッグドア18の裏面18Aの車体前後方向前側縁部1
8B近傍にドアヒンジ19が一体的に形成されており、
ドアヒンジ19とエアバッグドア本体部はともに弾性変
形可能とされている。また、ドアヒンジ19は、樹脂イ
ンストルメントパネル10の内側へ向けて延設されてお
り、先端部には、車幅方向に沿って所定に間隔で固定部
19Aが複数形成されている。これらの固定部19Aと
対向するインストルメントパネル10の部位には、他の
部位より厚肉とされた締め付け座11が形成されてお
り、締め付け座11の中央部には、取付け孔13が穿設
されている。また、固定部19Aには、ねじ孔23が穿
設されている。ねじ孔23には車体前側下方から、取付
け孔13に挿入されたねじ17が螺合しており、これに
よって、ドアヒンジ19がインストルメントパネル10
に固定されている。
【0044】また、エアバッグドア18の車体前後方向
前側縁部18Bは、インストルメントパネル10に形成
された干渉部10Bに当接している。
【0045】次に、本実施例の作用を説明する。車両緊
急時において、車両が著しく急減速するとエアバッグ袋
体が膨張し、エアバッグドア18がエアバッグ袋体によ
り乗員側(図9の矢印C方向)に押圧される。これによ
りエアバッグドア18は、エアバッグ袋体膨出用開口部
14の縁部から外れる。このとき、本実施例では、ドア
ヒンジ19をエアバッグドア18と一体としたので、ド
アヒンジ19とエアバッグドア18との位置関係は常に
安定している。従って、エアバッグドア18が展開する
場合には、エアバッグドア18の車体前後方向前側縁部
18Bが、インストルメントパネル10の干渉部10B
に確実に当接する。このため、インストルメントパネル
10の干渉部10Bが確実に弾性変形する。また、この
変形と供に、図9に想像線で示すように、エアバッグド
ア本体とドアヒンジ19とが弾性変形することによっ
て、エアバッグドア18が図9の矢印A方向へ揺動して
開放状態となる。
【0046】このように、インストルメントパネル10
の干渉部10B、エアバッグドア本体、ドアヒンジ19
がそれぞれ弾性変形することによって、エアバッグドア
18の展開速度が除々に減速され、その後、エアバッグ
ドア18はウインドシールドガラス56の近傍、又はウ
インドシールドガラス56に当接して停止する。従っ
て、ウインドシールドガラスを確実に保護することがで
きる。
【0047】また、図13に示される従来構造のように
エアバッグドア支持部に瞬間的に極めて大きな荷重が作
用することがないため、エアバッグドア支持部を補強す
る必要がないので、装置全体の重量が増加することもな
い。
【0048】次に、本発明のエアバッグドア支持構造の
第4実施例について図10〜図12に従って説明する。
なお、第1実施例と同一部材については同一符号を付し
てその説明を省略する。
【0049】図10に示される如く、本実施例では、エ
アバッグドア18の凸部29の先端部に、車体前側斜め
下方へ向けて減速機構の一部を構成するストッパ29A
が一体的に形成されている。
【0050】図11に示される如く、ストッパ29Aは
矩形板状とされており、凸部29に沿って所定の間隔を
開けて複数個形成されている。これらのストッパ29A
と対向するインパネインサート20の開口縁部20Aの
部位には、減速機構の他の一部を構成する開口部21が
形成されており、図10に示される如く、開口部21に
はストッパ29Aが挿入されている。
【0051】図12に示される如く、開口部21は矩形
状とされており、両側端部には下方へ向けて、逆三角形
の切り込み21Aが形成されている。従って、エアバッ
グドア展開時に、ストッパ29Aによって、開口部21
に作用する荷重が所定値以上になった場合には、開口部
21が切り込み21Aから破断しするようになってい
る。
【0052】また、開口部21が破断した後、ストッパ
29Aは、ブラケット44に固定されたリテーナー部3
0と干渉するようになっている。
【0053】次に、本実施例の作用を説明する。車両緊
急時において、車両が著しく急減速するとエアバッグ袋
体が膨張し、エアバッグドア18がエアバッグ袋体によ
り乗員側(図10の矢印C方向)に押圧される。これに
よりエアバッグドア18は、エアバッグ袋体膨出用開口
部14の縁部から外れる。また、エアバッグの膨張初期
には、エアバッグドア18の展開方向の揺動に伴うスト
ッパ29Aの揺動によって、インストルメントパネル1
0に形成された開口部21に荷重が略下方へ向かって作
用する。この荷重が所定値以上になると、開口部21が
切り込み21Aから破断し、エアバッグドア18の展開
が可能となるとともに、この開口部21の破断によっ
て、エアバッグドア18の持っているエネルギーの一部
が使用されるため、エアバッグドア18の減速が効果的
に行われる。
【0054】また、本実施例のエアバッグドア支持構造
では、エアバッグドア18が展開する場合に、エアバッ
グドア18が図10の矢印A方向へ揺動すると、エアバ
ッグドア18の車体前後方向前側縁部18Bが、インパ
ネインサート20の開口縁部20Aに接触し、インパネ
インサート20の開口縁部20Aを下方(図10の矢印
B方向)へ押圧する。この押圧力により、インストルメ
ントパネル20の開口縁部20Aが図10に想像線で示
されるように弾性変形することによって、エアバッグド
ア18の展開速度が除々に減速される。また、ストッパ
29Aが、ブラケット44に固定されたリテーナー部3
0と干渉することによってもエアバッグドア18の展開
速度が除々に減速される。その後、エアバッグドア18
はウインドシールドガラス56の近傍、又はウインドシ
ールドガラス56に当接して停止する。従って、ウイン
ドシールドガラスを保護することができる。
【0055】また、図13に示される従来構造のように
エアバッグドア支持部に瞬間的に極めて大きな荷重が作
用することがないため、エアバッグドア支持部を補強す
る必要がないので、装置全体の重量が増加することもな
い。
【0056】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、装置全体
の荷重を増加することなく、ウインドシールドガラスを
保護することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のエアバッグドア支持構造
を示す側断面図である。
【図2】本発明の第1実施例のエアバッグドア支持構造
を示す車体後方外側から見た分解斜視図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】本発明の第1実施例のエアバッグドア支持構造
のエアバッグドア開放状態を示す側断面図である。
【図5】本発明の第2実施例のエアバッグドア支持構造
を示す側断面図である。
【図6】本発明の第2実施例のエアバッグドア支持構造
を示す車体後方外側から見た分解斜視図である。
【図7】図5の7−7線断面図である。
【図8】図5の8−8線断面図である。
【図9】本発明の第3実施例のエアバッグドア支持構造
を示す側断面図である。
【図10】本発明の第4実施例のエアバッグドア支持構
造を示す側断面図である。
【図11】本発明の第4実施例のエアバッグドア支持構
造を示す車体後方外側から見た分解斜視図である。
【図12】図11の一部拡大図である。
【図13】従来例のエアバッグドア支持構造を示す側断
面図である。
【符号の説明】
10 インストルメントパネル 12 エアバッグド装置 14 開口部 18 エアバッグドア 18B 車体前後方向前側縁部 18C 車体前後方向後側縁部 19 ドアヒンジ 20 インパネインサート 20A 開口縁部 21 開口部(減速機構) 26 インサート 28 ヒンジ部(ドアヒンジ) 29A ストッパ(減速機構) 56 ウインドシールドガラス 60 リブ(減速機構) 62 長孔 64 リンク(減速機構) 68 軟質樹脂(減速機構)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榊原 貴美雄 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 佐野 修二 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 柳原 雅彦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インストルメントパネル上面に形成され
    た開口部に配設されたエアバッグドアと、このエアバッ
    グドアと前記インストルメントパネル上面とを連結する
    ドアヒンジと、を有するエアバッグドア支持構造におい
    て、前記エアバッグドアの展開速度を除々に減速させる
    減速機構を設けたことを特徴とするエアバッグドア支持
    構造。
  2. 【請求項2】 前記減速機構は前記エアバッグドアの押
    圧力によって弾性変形可能とされたインストルメントパ
    ネルの開口縁部であることを特徴とする請求項1記載の
    エアバッグドア支持構造。
  3. 【請求項3】 前記ドアヒンジは前記エアバッグドアの
    裏面から一体的に延設されたことを特徴とする請求項1
    記載のエアバッグドア支持構造。
  4. 【請求項4】 前記減速機構は、前記エアバッグドアの
    前記ドアヒンジ側に設けたストッパと、前記インストル
    メントパネルに形成され前記ストッパが挿入されるとと
    もに前記エアバッグドア展開時に前記ストッパによって
    作用する荷重が所定値以上になった場合に破断する開口
    部と、であることを特徴とする請求項1記載のエアバッ
    グドア支持構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006281945A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Nippon Plast Co Ltd エアバッグ装置およびこれを取り付けるためのインストルメントパネル構造
KR20120010501A (ko) * 2010-07-26 2012-02-03 현대모비스 주식회사 조수석 에어백 장치

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