JPH07204110A - 電動調理器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パッキンをセットする際の使い勝手が良く、
カッタ−等によりパッキンが破損しにくい電動調理器を
提供することを目的とする。 【構成】 モ−タ−１１を内蔵した本体１０上に着脱自
在に嵌合したカッタ−１３を容器基台１２に設け、容器
基台１２に着脱自在に取り付けられる容器１４にパッキ
ン２１を容器１４の開口部下方に着脱可能状とし、その
形状を容器１４の下方開口部の下端面と、容器１４の下
方開口部の内外ある側壁面３１のうちいずれか或いは両
方とを覆うものとした電動調理器。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電動機によって容器内
に設けたカッタ−を回転させ、果物、野菜、ドレッシン
グやス−プの基となる液体、或いは乾物材料等の調理材
料を切削・攪拌・粉砕するミキサ−或いは粉砕機等の電
動調理器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、この種の電動調理器は、使い勝
手、調理性能、安全性等を向上させることへの関心が、
高まっている。

【０００３】以下、従来の電動調理器の一例について説
明する。図１４において、１はモ−タ−２を内蔵した本
体で、３は本体１上に着脱自在に嵌合しかつモ−タ−２
によりカップリングＡ４及びカプリングＢ５の係合を通
じて回転駆動されるカッタ−６を回転支持した凸形状を
なす底部３ａを備えた容器基台である。７は容器基台３
に着脱自在にネジ嵌合される容器で、８は容器７と容器
基台３により挟まれ調理材料９が洩れないようシ−ルす
るゴム状弾性体よりなるパッキンである。

【０００４】以上のように構成された電動調理器におい
て、以下その動作を説明する。まず容器７を開口部７ａ
が上方になる向きにし、調理材料９を入れ、容器開口部
７ａの下端面７ｂにパッキン８を載せ、この状態の上に
容器基台３をかぶせネジ嵌合にて容器７と容器基台３と
を締め付け固定する。そしてこれらを逆さまにし容器基
台３を本体１上に載置嵌合して後、モ−タ−２を駆動す
るとカッタ−６が回転し切削・攪拌・粉砕できる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の構
成では、パッキン８が、容器７及び容器基台３のいずれ
にも固定しがたい構成のため使い勝手が悪く、時には容
器基台３を容器７に締め付ける際パッキン８が所定の位
置よりずれて容器７内にはみだし状態で運転しカッタ−
６により破損させられるという問題点を有していた。

【０００６】また、特に乾物等の粉砕をする場合、容器
基台３の底部３ａが凸形状のため、カッタ−６により粉
砕された調理材料９ａは外周方向に押しやられ容器７の
下方部壁面７ｃに滞留し続け、上方に位置する調理材料
９ｂは殆ど粉砕されないという問題点を有していた。

【０００７】また、容器基台３より容器７を脱した状態
で、カッタ−６が容器基台３の上端部３ｂより上方に突
出しているため手がカッタ−６に触れやすく怪我をしや
すいということと、洗浄後水切りをするために倒置した
際、不安定で、かつカッタ−６を傷めやすいという問題
点を有していた。

【０００８】さらに、容器基台３より容器７を脱した状
態でも容器基台３は本体１上に載置嵌合できカップリン
グ４とカップリング５は係合することから、無意識のう
ちに電動機２を運転すればカッタ−６が回転し、そこに
手をそえていた場合大きな怪我を負うという問題点を有
していた。

【０００９】本発明は上記の問題点を解決するもので、
パッキンをセットする際の使い勝手が良く、カッタ−等
によりパッキンが破損しにくい電動調理器を提供するこ
とを第１の目的としている。

【００１０】また、容器内での調理材料の循環性を向上
し、どのタイミング（運転時間）で止めてもほぼ均一な
大きさに、また運転時間が長ければ長いほどより細かく
切削・粉砕できる電動調理器を提供することを第２の目
的としている。

【００１１】また、誤って手等を怪我しにくくし安全性
を向上した電動調理器を提供することを第３の目的とし
ている。

【００１２】

【課題を解決するための手段】上記第１の目的を達成す
るために本発明の電動調理器は、（１）モ−タ−を内蔵
した本体と、前記本体上に着脱自在に嵌合しかつ前記モ
−タ−により回転駆動されるカッタ−を設けた容器基台
と、前記容器基台に着脱自在に取り付けられる容器と、
弾性体よりなるパッキンとを備え、前記パッキンを前記
容器の開口部下方に着脱可能状とし、その形状を容器の
下方開口部の下端面と、前記容器の下方開口部の内外あ
る側壁面のうちいずれか或いは両方とを覆うものとし
た。（２）容器の側壁面直径より、パッキンの自由状態
での側壁面直径を小さくした。（３）容器の側壁面上に
凹部を、またパッキンの側壁面上に凸部を設け互いに嵌
合可能形状とした。（４）容器の側壁面上に凸部を、ま
たパッキンの側壁面上に凹部を設け互いに嵌合可能形状
とした。（５）容器基台の底部外周部にパッキンが収ま
る連続した環状溝を設け、容器と前記容器基台との着脱
嵌合をネジ締めによるものとし、この嵌合した雄雌ネジ
部の隙間を、前記パッキンと前記容器の環状溝とがなす
隙間より少なくした。（６）容器基台の環状溝の内側壁
と対面位置するパッキン側壁に、前記環状溝の内側壁と
当接係合する環状凸部を設けた構成を有している。

【００１３】上記第２の目的を達成するために本発明の
電動調理器は、（７）モ−タ−を内蔵した本体と、前記
本体上に着脱自在に嵌合しかつ前記モ−タ−により回転
駆動されるカッタ−を回転支持した底面部を設けた容器
基台と、前記容器基台に着脱自在に取り付けられる容器
とを備え、前記容器基台の底面部を凹形状に湾曲させ
た。（８）容器基台底面部にリブ状の突起を配した。
（９）カッタ−を、容器基台底面部と沿わせ略同一形状
にせしめた。（１０）カッタ−の曲げ部稜線を、カッタ
−回転円周の接線方向に配せずひねりを設けて配した。
（１１）カッタ−の曲げ形状を、カッタ−回転軸芯を基
準にして非対称とした構成を有している。

【００１４】上記第３の目的を達成するために本発明の
電動調理器は、（１２）カッタ−を容器基台上部開口端
部より下方に位置せしめた。（１３）モ−タ−を内蔵し
た本体と、前記本体上に着脱自在に嵌合しかつ前記モー
タにより回転駆動するカッタ−を回転支持した容器基台
と、前記容器基台に着脱自在に取り付けられる容器と、
前記本体上面に突出して電源スイッチと係合し前記容器
の当接の有無を検出して、当接有の場合は、電源スイッ
チが操作でき、無の場合は、電源スイッチが操作できな
い構成を有した安全機構とを備えたものにおいて、前記
容器基台の底部にバネ等により付勢され前記本体上面部
に当接する補助足を有し、前記容器あるいは、容器基台
を手により、押えつけなければ、電源スイッチを操作す
ることができないよう、補助足及びバネを形成した構成
を有している。

【００１５】

【作用】これらの構成によって、まず、パッキンは容器
にセット固定でき、その後容器基台を嵌合することか
ら、容易にかつ的確に装着作業ができ使い勝手が向上で
きる。

【００１６】次に、容器基台の底面部を凹形状に湾曲さ
せたことにより調理材料がこの凹形状面に沿って上方に
よく移動循環することとなる。また、前記底面部にリブ
状の突起を配したことにより調理材料をカッタ−にて切
削する際に前記リブが抗力を発揮し、調理材料が空回り
することを防ぎ切削性能が向上する。また、カッタ−を
容器基台底面部と沿わせ略同一形状としたことにより、
カッタ−と容器基台底面部との間隔をほぼ均等にて小さ
くでき（調理材料の停滞する空間を少なくできる）、か
つカッタ−の外周端部を上方に立ち上げることができる
（より攪拌性が高まる）ことから切削性能が向上する。
また、カッタ−の曲げ部稜線をカッタ−回転円周の接線
方向に配せずひねりを設けて配したことにより、カッタ
−のひねり面にて調理材料が上方に巻き上げられること
から循環がよくなり切削性能が向上する。また、カッタ
−の曲げ形状をカッタ−回転軸芯を基準にして非対称と
したことによりカッタ−の回転軌跡が同一とならないた
め切削性能が向上する。

【００１７】次に、カッタ−を容器基台上部開口端部よ
り下方に位置せしめたことにより容器が容器基台より脱
している状態でも手が触れにくく安全で、かつ洗浄後水
切りをするため倒置した際でも床面にカッタ−が触れな
いことから安定性が良くカッタ−を傷めない。また、容
器あるいは、容器基台を手により、押えつけなければ電
源スイッチを操作できないよう、補助足、バネ、及び安
全機構を形成したことにより、容器又は容器基台を意識
して手で押えつけなければカッタ−は回転しないため安
全性が確保できるものである。

【００１８】

【実施例】

（実施例１）以下、本発明の第１の実施例について図面
を参照しながら説明する。

【００１９】図１において、１０はモ−タ−１１を内蔵
した本体で、１２は本体１０上に着脱自在に嵌合しかつ
モ−タ−１１により回転駆動されるカッタ−１３を回転
支持した容器基台である。１４は容器基台１２に着脱自
在にネジ嵌合される容器で、１５は容器１４と容器基台
１２により挟まれ調理材料１６が洩れないようシ−ルす
るゴム状弾性体よりなるパッキンである。このパッキン
１５を前記容器１４の開口部下方に着脱可能状とし、そ
の形状を容器１４の下方開口部の下端面１４ａと、前記
容器１４の下方開口部の側壁面１４ｂを覆うものとして
いる。

【００２０】以上のように構成された電動調理器につい
て、その動作を説明する。パッキン１５は容器１４に着
脱自在にセツト固定でき、その後容器基台１２を嵌合取
り付け本体１０上に載置嵌合し運転調理される。調理後
容器基台１２の嵌合を容器１４より解除取り除けばパッ
キン１５は容器１４に固定されたままで調理材を他ボ−
ルに移すことができる。

【００２１】以上のように本実施例によれば、パッキン
１５を容器１４に着脱自在状としたことにより使い勝手
を向上することができる。

【００２２】（実施例２）以下、本発明の第２の実施例
について図面を参照しながら説明する。

【００２３】図２において、２０は容器で容器側壁面２
０ａを有しており、２１はパッキンでパッキン側壁面２
１ａを有している。そして容器側壁面２０ａ直径Ａよ
り、自由状態でのパッキン側壁面２１ａ直径Ｂを小さく
している。

【００２４】以上のように構成された電動調理器におい
て、パッキン２１の容器２０へのセット固定は、パッキ
ン２１の弾性力によってなされる。

【００２５】以上のように本実施例によれば、パッキン
２１を容器２０に弾性力により着脱自在状としたことに
より使い勝手を向上することができる。

【００２６】（実施例３）以下、本発明の第３の実施例
について図面を参照しながら説明する。

【００２７】図３において、３０は容器で容器側壁面３
１を有しており、３２はパッキンでパッキン側壁面３３
を有している。そして容器側壁面３１に凹部３１ａを、
またパッキン側壁面３３に凸部３３ａを設け互いに嵌合
可能形状としている。

【００２８】以上のように構成された電動調理器におい
て、パッキン３２の容器３０へのセット固定は、凹部３
１ａと凸部３３ａの嵌合によってなされる。

【００２９】以上のように本実施例によれば、パッキン
３２と容器３０は凹部３１ａと凸部３３ａの嵌合により
着脱自在状としたことにより使い勝手を向上することが
できる。

【００３０】（実施例４）以下、本発明の第４の実施例
について図面を参照しながら説明する。

【００３１】図４において、４０は容器で容器側壁面４
１を有しており、４２はパッキンでパッキン側壁面４３
を有している。そして容器側壁面４１に凸部４１ａを、
またパッキン側壁面４３に凹部４３ａを設け互いに嵌合
可能形状としている。

【００３２】以上のように構成された電動調理器におい
て、パッキン４２の容器４０へのセット固定は、凸部４
１ａと凹部４３ａの嵌合によってなされる。

【００３３】以上のように本実施例によれば、パッキン
４２と容器４０は凸部４１ａと凹部４３ａの嵌合により
着脱自在状としたことにより使い勝手を向上することが
できる。

【００３４】（実施例５）以下、本発明の第５の実施例
について図面を参照しながら説明する。

【００３５】図５において、５０は容器基台で底部外周
部にパッキン５１が収まる連続した環状溝５１ａを設
け、容器５２と容器基台５０との着脱嵌合をネジ締めに
よるものとし、この嵌合した雄雌ネジ部の隙間Ａ又はＢ
を、パッキン５１と容器基台５０の環状溝５０ａとがな
す隙間Ｃより少なくしている。

【００３６】以上のように構成された電動調理器におい
て、環状溝５１ａにパッキン５１が収まる構成となって
いることからパッキン５１が容器５２内に露出すること
がなく、例えば大豆等のように固い乾物類を粉砕する場
合において触れないためパッキンがヘタリ、傷つくこと
はない。そして、雄雌ネジ部の隙間Ａ又はＢを、パッキ
ン５１と容器基台５０の環状溝５０ａとがなす隙間Ｃよ
り少なくしているため、パッキン５１を容器５２にセッ
ト固定した後、これに容器基台５０を載置しネジ締めす
る際、パッキン５１の内壁面５１ａが容器基台５０の内
壁面５０ｂに触れることなく嵌合を終えることができ
る。つまり、触れることがないためパッキン内壁面５１
ａがめくれたり容器５２より外れたりすることがないの
である。

【００３７】以上のように本実施例によれば、パッキン
５１を傷めることなく、かつ使い勝手を向上することが
できる。

【００３８】（実施例６）以下、本発明の第６の実施例
について図面を参照しながら説明する。

【００３９】図６において、６０は容器基台で、底部外
周部にパッキン６１が収まる連続した環状溝６２を備
え、この環状溝６２の内側壁６２ａと対面位置するパッ
キン側壁６１ａに、前記環状溝６２の内側壁６２ａと当
接係合するリップ状の環状凸部６１ｂを設けている。

【００４０】以上のように構成された電動調理器におい
て、動作は上記した（実施例５）とほぼ同様だが、それ
に増して、パッキン６１と容器基台６０の環状溝６２と
がなす隙間Ａを環状凸部６１ｂが覆うことから、切削・
粉砕中の調理材料が隙間Ａに入らない。

【００４１】以上のように本実施例によれば、切削性を
劣化させることなく、パッキン６１を傷めず、また使い
勝手を向上することができる。

【００４２】（実施例７）以下、本発明の第７の実施例
について図面を参照しながら説明する。

【００４３】図７において、７０はモ−タ−を内蔵した
本体で、７１は前記本体７０上に着脱自在に嵌合しかつ
前記モ−タ−により回転駆動されるカッタ−７２を回転
支持した底面部７３を設けた容器基台で、７４は前記容
器基台７１に着脱自在に取り付けられる容器で、前記容
器基台７１の底面部７３は、凹形状に湾曲させて設けて
いる。

【００４４】以上のように構成された本実施例によれ
ば、容器基台７１の底面部７３を凹形状に湾曲させたこ
とにより調理材料がこの凹形状面に沿って図中の矢印の
ように上方によく移動循環することとなる。つまり、切
削性能が向上する。

【００４５】（実施例８）以下、本発明の第８の実施例
について図面を参照しながら説明する。

【００４６】図８において、８０は容器基台底面部でこ
の面上にリブ状の突起８１を配ししている。

【００４７】以上のように構成された本実施例によれ
ば、底面部８０にリブ状の突起８１を配したことにより
調理材料をカッタ−８２にて切削する際に前記突起８１
が抗力を発揮し、調理材料が空回りすることを防ぎ切削
性能が向上する。

【００４８】（実施例９）以下、本発明の第９の実施例
について図面を参照しながら説明する。

【００４９】図９において、９０はカッタ−で、容器基
台底面部９１と沿わせ略同一形状にせしめている。

【００５０】以上のように構成された本実施例によれ
ば、カッタ−９０を容器基台底面部９１と沿わせ略同一
形状としたことにより、カッタ−９０と容器基台底面部
９１との間隔をほぼ均等にて小さくでき（つまり、調理
材料の停滞する空間を少なくできる）、かつカッタ−９
０の外周端部９０ａを上方に立ち上げることができる
（つまり、より攪拌性が高まる）ことから、切削性能が
向上することとなる。

【００５１】（実施例１０）以下、本発明の第１０の実
施例について図面を参照しながら説明する。

【００５２】図１０において、１００はカッタ−で、こ
のカッタ−１００の曲げ部稜線 １０１を、回転円周Ａ
の接線方向Ｂに配せずひねりを設けて配している。

【００５３】以上のように構成された本実施例によれ
ば、カッタ−１００の曲げ部稜線１０１を回転円周Ａの
接線方向Ｂに配せずひねりを設けて配したことにより、
カッタ−のひねり面１０２にて調理材料が上方に巻き上
げられることから循環がよくなり切削性能が向上するこ
ととなる。

【００５４】（実施例１１）以下、本発明の第１１の実
施例について図面を参照しながら説明する。

【００５５】図１１において、１１０はカッタ−で、こ
のカッタ−１１０の曲げ形状を、カッタ−回転軸芯１１
１を基準にして若干非対称としている。

【００５６】以上のように構成された本実施例によれ
ば、カッタ−１１０の曲げ形状をカッタ−回転軸芯１１
１を基準にして若干非対称としたことにより片方のカッ
タ−翼１１０ａと他方のカッタ−翼１１０ｂの回転軌跡
が同一とならないため、対称形のカッタ−に比べて切削
性能が向上する。

【００５７】（実施例１２）以下、本発明の第１２の実
施例について図面を参照しながら説明する。

【００５８】図１２において、１２０はカッタ−で、こ
のカッタ−１２０を容器基台上部開口端部１２１より下
方に位置せしめている。

【００５９】以上のように構成された本実施例によれ
ば、カッタ−１２０を容器基台上部開口端部１２１より
下方に位置せしめたことにより容器１２２が容器基台１
２３より脱している状態でも手が触れにくく安全で、か
つ洗浄後水切りをするため倒置した際でも床面にカッタ
−１２０が触れないことから安定性が良くカッタ−１２
０を傷めないこととなる。

【００６０】（実施例１３）以下、本発明の第１３の実
施例について図面を参照しながら説明する。

【００６１】図１３において、１３０はモ−タ−を内蔵
した本体で、１３１は前記本体１３０上に着脱自在に嵌
合しかつ前記モータにより回転駆動するカッター１３２
を回転支持した容器基台で、１３３は前記容器基台１３
１に着脱自在に取り付けられる容器で、前記容器基台１
３１の底部にバネ等１３４により付勢され前記本体１３
０上面部１３０ａに当接する補助足１３５を有し、１３
６は、電源スイッチ（図示せず）に機械的に係合してお
り、容器基台１３１の当接有無により上下運動（スプリ
ング１３７により）し、有無を検出して、当接有の場合
は、電源スイッチが操作でき、無の場合は、電源スイッ
チが操作できない構成を有した安全機構である。

【００６２】以上のように構成された本実施例によれ
ば、容器１３３又は容器基台１３１を意識して手で押え
つけなければカッター１３２は回転しないため安全が、
確保できるものである。

【００６３】なお、補助足１３５を有せず、本体１３０
側の安全機構１３６だけであれば、容器基台１３１の自
重によりスプリング１３７が、たわみ安全機構１３６が
降がり、不安全となるのである。

【００６４】

【発明の効果】以上のように本発明は、 （１）パッキンを容器の開口部下方に着脱可能状とし、
その形状を容器の下方開口部の下端面と、容器の下方開
口部の内外ある側壁面のうちいずれか或いは両方とを覆
うものとした。 （２）容器の側壁面直径より、パッキンの自由状態での
側壁面直径を小さくした。 （３）容器の側壁面上に凹部を、またパッキンの側壁面
上に凸部を設け互いに嵌合可能形状とした。 （４）容器の側壁面上に凸部を、またパッキンの側壁面
上に凹部を設け互いに嵌合可能形状とした。 （５）容器基台の底部外周部にパッキンが収まる連続し
た環状溝を設け、容器と容器基台との着脱嵌合をネジ締
めによるものとし、この嵌合した雄雌ネジ部の隙間を、
パッキンと容器の環状溝とがなす隙間より少なくした。 （６）容器基台の環状溝の内側壁と対面位置するパッキ
ン側壁に、環状溝の内側壁と当接係合する環状凸部を設
けた。

【００６５】のように構成させたことにより、パッキン
は容器にセット固定でき、その後容器基台を嵌合するこ
とから、容易にかつ的確に装着作業ができ使い勝手が向
上できるものである。

【００６６】また、 （７）容器基台の底面部を凹形状に湾曲させたことによ
り調理材料がこの凹形状面に沿って上方によく移動循環
することとなる。 （８）容器器台の底面部にリブ状の突起を配したことに
より、調理材料が空回りすることを防ぎ切削性能が向上
するものである。 （９）カッタ−を容器基台底面部と沿わせ略同一形状と
したことにより、調理材料の停滞する空間を少なくで
き、かつ、より攪拌性が高まることから切削性能が向上
するものである。 （１０）カッタ−の曲げ部稜線をカッタ−回転円周の接
線方向に配せずひねりを設けて配したことにより、調理
材料の循環がよくなり切削性能が向上する。 （１１）カッタ−の曲げ形状をカッタ−回転軸芯を基準
にして非対称としたことによりカッタ−の回転軌跡が同
一とならないため切削性能が向上するものである。

【００６７】さらに、 （１２）カッタ−を容器基台上部開口端部より下方に位
置せしめたことにより容器が容器基台より脱している状
態でも手が触れにくく安全で、かつ洗浄後水切りをする
ため倒置した際でも床面にカッタ−が触れないことから
安定性が良くカッタ−を傷めないものである。 （１３）容器あるいは容器基台を手により押えつけなけ
れば電源スイッチを操作できないよう、補助足、バネ、
及び安全機構を形成したことにより、容器又は容器基台
を意識して手で押えさなければカッタ−は回転しないた
め安全性が確保できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）本発明の第１の実施例における電動調理
器の一部破断側面図 （ｂ）同電動調理器の要部断面図

【図２】本発明の電動調理器の第２の実施例における要
部分解断面図

【図３】本発明の電動調理器の第３の実施例における要
部分解断面図

【図４】本発明の電動調理器の第４の実施例における要
部分解断面図

【図５】本発明の電動調理器の第５の実施例における要
部断面図

【図６】本発明の電動調理器の第６の実施例における要
部断面図

【図７】本発明の電動調理器の第７の実施例における一
部破断側面図

【図８】（ａ）本発明の電動調理器の第８の実施例にお
ける一部破断側面図 （ｂ）同電動調理器の要部断面図

【図９】本発明の電動調理器の第９の実施例における一
部破断側面図

【図１０】（ａ）同電動調理器の要部断面図 （ｂ）本発明の電動調理器の第１０の実施例における一
部破断側面図

【図１１】本発明の電動調理器の第１１の実施例におけ
る一部破断側面図

【図１２】本発明の電動調理器の第１２の実施例におけ
る一部破断側面図

【図１３】本発明の電動調理器の第１３の実施例におけ
る一部破断側面図

【図１４】従来の電動調理器の一部破断側面図

【符号の説明】

１０、７０、１３０ 本体 １１ モ−タ− １２、５０、６０、７１、１３１ 容器基台 １３、７２、９０、１００、１１０、１２０、１３２
カッタ− １４、２０、３０、４０、５２、７４、１３３ 容器 ２１、３２、４２、５１、６１ パッキン ３１、３３、４１、４３ 側壁面 ３１ａ、４３ａ 凹部 ３３ａ、４１ａ 凸部 ５１ａ 環状溝 ６１ａ パッキン側壁 ６１ｂ 環状凸部 ６２ 環状溝 ６２ａ 内側壁 ７３、８０、９１ 容器基台底面部

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 モ−タ−を内蔵した本体と、前記本体上
   に着脱自在に嵌合しかつ前記モ−タ−により回転駆動さ
   れるカッタ−を設けた容器基台と、前記容器基台に着脱
   自在に取り付けられる容器と、弾性体よりなるパッキン
   とを備え、前記パッキンを前記容器の開口部下方に着脱
   可能状とし、その形状を容器の下方開口部の下端面と、
   前記容器の下方開口部の内外ある側壁面のうちいずれか
   或いは両方とを覆うものとした電動調理器。
2. 【請求項２】 容器の側壁面直径より、パッキンの自由
   状態での側壁面直径を小さくした請求項１記載の電動調
   理器。
3. 【請求項３】 容器の側壁面上に凹部を、またパッキン
   の側壁面上に凸部を設け互いに嵌合可能形状とした請求
   項１記載の電動調理器。
4. 【請求項４】 容器の側壁面上に凸部を、またパッキン
   の側壁面上に凹部を設け互いに嵌合可能形状とした請求
   項１記載の電動調理器。
5. 【請求項５】 容器基台の底部外周部にパッキンが収ま
   る連続した環状溝を設け、容器と前記容器基台との着脱
   嵌合をネジ締めによるものとし、この嵌合した雄雌ネジ
   部の隙間を、前記パッキンと前記容器基台の環状溝とが
   なす隙間より少なくした請求項１記載の電動調理器。
6. 【請求項６】 容器基台の環状溝の内側壁と対面位置す
   るパッキン側壁に、前記環状溝の内側壁と当接係合する
   環状凸部を設けた請求項５記載の電動調理器。
7. 【請求項７】 モ−タ−を内蔵した本体と、前記本体上
   に着脱自在に嵌合しかつ前記モ−タ−により回転駆動さ
   れるカッタ−を回転支持した底面部を設けた容器基台
   と、前記容器基台に着脱自在に取り付けられる容器とを
   備え、前記容器基台の底面部を凹形状に湾曲させた電動
   調理器。
8. 【請求項８】 容器基台底面部にリブ状の突起を配した
   請求項７記載の電動調理器。
9. 【請求項９】 カッタ−を、容器基台底面部と沿わせ略
   同一形状にせしめた請求項７記載の電動調理器。
10. 【請求項１０】 カッタ−の曲げ部稜線を、カッタ−回
    転円周の接線方向に配せずひねりを設けて配した請求項
    ９記載の電動調理器。
11. 【請求項１１】 カッタ−の曲げ形状を、カッタ−回転
    軸芯を基準にして非対称とした請求項９記載の電動調理
    器。
12. 【請求項１２】 カッタ−を容器基台上部開口端部より
    下方に位置せしめた請求項９記載の電動調理器。
13. 【請求項１３】 モ−タ−を内蔵した本体と、前記本体
    上に着脱自在に嵌合しかつ前記モータにより回転駆動す
    るカッターを回転支持した容器基台と、前記容器基台に
    着脱自在に取り付けられる容器と、前期本体上面に突出
    して電源スイッチと係合し前記容器基台の当接の有無を
    検出して、当接有の場合は、電源スイッチが操作でき、
    無の場合は、電源スイッチが操作できない構成を有した
    安全機構とを備えたものにおいて、前記容器基台の底部
    にバネ等により付勢され前記本体上面部に当接する補助
    足を有し、前記容器あるいは、容器基台を手により、押
    えつけなければ、電源スイッチを操作することができな
    いよう、補助足、バネ、及び安全機構を形成した電動調
    理器。