JPS6114337Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は交換可能な加工部を調理目的に応じて
選択して装着することができ、各加工部に応じて
本体の載置面を変えて使用する調理器に関する。

例えば挽肉機、ジユーサ等の調理器は、いずれ
もモータを内蔵した本体に調理目的に応じた加工
部を装着し、その加工部に設けられた可動部分を
本体内のモータによつて駆動するように構成され
ている。そこで、調理目的の異なる複数種類の交
換可能な加工部を備えておけば、高価な本体部分
を共用することができるので複数種類の調理器を
備えるよりも経済的であり、不使用時における収
納スペースもとらない便利さがある。しかし、調
理目的に応じてモータの回転軸の方向は必ずしも
一定でなく、例えば挽肉機では通常モータの回転
軸を本体の側面より水平方向へ突出させてあり、
ミキサーでは本体の上面より上方向へ突出させて
ある。そこで、共通の本体を挽肉機とミキサーに
共用するためには、挽肉機のときはモータの回転
軸が水平方向へ向くように本体を転倒させて使用
し、ミキサーのときはモータの回転軸が鉛直方向
へ向くように本体を立てて使用する必要がある。
ところが、本体を転倒させたり立てたりすると、
その都度、例えばモータ制御スイツチの操作部な
ども向きが変化してしまい、誤操作の原因とな
る。

本考案はこのような事情を考慮してなされたも
ので、その目的は、調理目的の異なる複数種類の
交換可能な加工部を備えて本体を共用するように
して経済性を高め、かつ収納等を便利にし、しか
も本体のいずれの面を底面にしても操作部の向き
を一定に保持することができるようにして誤操作
を減少できる調理器を提供することにある。

以下、本考案の構成を図面に示す実施例にもと
づいて説明する。

第１図及び第２図において、図中１は本体、２
は交換可能な挽肉加工部、３は交換可能なミキサ
ー加工部であり、第１図は本体１に挽肉加工部２
を装着して挽肉機として使用する状態を示し、第
２図は本体１にミキサー加工部３を装着してミキ
サーとして使用する場合を示している。

前記交換可能な挽肉加工部２は、本体１の側面
に着脱自在に装着されるリードスリーブ４内にフ
イードスクリユー５と回転刃６とを一体回転する
ように同軸的に収納し、リードスリーブ４の先端
は多数の小孔を有する固定刃７にて閉塞し、肉受
皿８に載せた材料（肉塊）を導入管９を通してリ
ードスリーブ４内へ導入するよに構成されてい
る。そして前記フイードスクリユー５と回転刃６
は本体１内に装着されたモータ１０により回転駆
動されるようになる。

そこで、モータ１０を駆動してリードスリーブ
４内へ肉塊を導入すると、この肉塊はフイードス
クリユー５により図中左方へ送られて回転刃６に
て細かく挽かれ、固定刃７の小孔より連続的に押
出される。

また、交換可能なミキサー加工部３は、本体１
の上面に載置されるミキサーボトル１１の内底部
に回転刃１２を有する構成のもので、回転刃１２
は本体１内のモータ１０により回転駆動されるよ
うになる。

そこで、モータ１０を駆動してボトル１内に材
料（くだもの、野菜等の固形物又は飲料液等）を
投入すると、固形物は回転刃１２にて細かく砕か
れ、飲料液と混合して所定の混合液がつくれる。

ところで本体１は、加工部２又は３を装着する
面１Ａと反対側の狭側面１Ｂ、及び加工部２又は
３を装着する面１Ａに隣接する広側面１Ｃの各四
隅部にそれぞれゴム脚１３……を有し、第１図の
ように挽肉機として使用する場合にはモータ１０
の回転軸１０Ａが水平方向に向くように広側面１
Ｃを底面としてテーブル１４等の上に設置され、
第２図のようにミキサーとして使用する場合には
モータ１０の回転軸１０Ａが上方向へ向くように
狭側面１Ｂを底面としてテーブル４等に上に設置
される。

また広狭いずれの側面１Ｂ，１Ｃを底面とする
場合でも正面１Ｄは一定しており、この正面１Ｄ
には円形孔１５が設けられている。この円形孔１
５の内周には第３図のように環状溝１６が設けら
れ、環状溝１６には円形操作板１７が周縁部を嵌
合させて回転自在に装着されている。そして円形
操作板１７の裏面には、この操作板１７の回転中
心線Ｃに対して偏心する位置に前記モータ１０を
制御するスイツチ１８が取付けてあり、このスイ
ツチ１８操作部（操作つまみ）１９は操作板１７
の表面側に突出させてある。また、正面１Ｄの開
口縁部に板ばね２０の一端が取着され、操作板１
７の表面２箇所には約90゜位相をずらして係合凹
部２１，２１が設けられている。そして前記板ば
ね２０の一部を任意の凹部２１内に嵌合させるこ
とにより、操作板１７は第１図の位置又は第２の
位置に固定され、板ばね２０の自由端を持上げる
ことによつて操作板１７を回転させることができ
る。

以上のような構成であると、円形操作板１７が
本体１の正面に向けて回転自在に設けられている
ので、使用する加工部２又は３により広狭いずれ
の側面１Ｂ又は１Ｃが底面となつた場合でも操作
板１７を回動するだけで操作部１９の上下位置が
常に一定方向を向くように修正することができ、
このようにすることによつて誤操作を減少するこ
とができる。

なお、前記操作板１７の向きがスイツチ１８の
自重によつて常に一定に保たれるようにすること
もできるが、この場合は前記板ばね２０の代りに
必要なときのみ操作板１７の回転を禁止する固定
手段を設けるとよい。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すもので、第１図は
一使用態様を示す正面図、第２図は別の使用態様
を示す正面図、第３図は要部断面図である。 １……本体、２……交換用挽肉加工部、３……
交換用ミキサー加工部、１７……円形操作板、１
９……操作部（操作つまみ）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 調理目的の異なる複数種類の交換可能な加工部
   と、いずれか１の加工部を選択的に装着しその加
   工部に応じて異なる側面を底面として使用される
   本体と、この本体内に設けられ本体に装着された
   加工部の可動部分を駆動するモータと、前記本体
   に、いずれの加工部を使用する場合でも正面側を
   向くように装着された回転自在な操作板と、この
   操作板の外面に取付けられた操作部品を具備しし
   たことを特徴とする調理器。