JP2020151679A - 錠剤粉砕機 - Google Patents
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Abstract
Description
更に詳しくは、錠剤粉砕機を使用する者に係る安全対策に関する
すなわち、本体部から粉砕機構部を取り外し、粉砕機構部と容器部とを上下反転させて粉状の元錠剤を容器部の内底に集め、それから粉砕機構部を容器部から取り外し、単体になった容器部から粉状の元錠剤を適宜な搬器等に移し替える。
そのため、錠剤粉砕機の使用時の安全性を今よりも高めることが検討課題になってきている。具体的には、本体部に対して粉砕機構部を装着済みという現行の第1条件に加えて、粉砕機構部に対して容器部を装着済みという新たな第2条件をも、刃状部材の駆動の開始要件に組み込むことが望まれる。
しかしながら、水洗い等が頻繁になされる粉砕機構部や容器部には、電気が供給されていないため、単純に上述の送受光可否連携方式を採用することはできない。しかも、単純に送受光可否連携方式の適用箇所を二カ所に増やせば該当部分の原価等も二倍になる。
そこで、粉砕機構部への容器部の装着も刃状部材駆動の開始要件に含まれる錠剤粉砕機を本体部の送受光可否連携方式の利用にて簡便に実現することが技術課題となる。
電動の駆動部材を内蔵するとともに送受光部材を装備した本体部と、刃状部材を旋回可能に保持するとともに遮光部を有する光路進退部材を装備しており前記本体部に着脱可能であって前記本体部に装着されると前記刃状部材が前記駆動部材によって駆動される状態になるとともに前記光路進退部材が前記送受光部材の光路に臨む状態になる粉砕機構部と、錠剤を出し入れするための開口部を前記粉砕機構部に対して着脱しうる容器部と、前記本体部に組み込まれていて前記駆動部材の作動を前記送受光部材の遮光時には可能にするが受光時には抑制する安全手段とを備えた錠剤粉砕機において、
前記光路進退部材が前記粉砕機構部に対して可動状態で装着されており、前記粉砕機構部に前記容器部を装着すると前記遮光部が前記光路の遮光位置に向けて付勢されるようになっており、前記粉砕機構部から前記容器部を外すと前記遮光部が前記遮光位置から外れる向きに付勢されるようになっていることを特徴とする。
電動の駆動部材を内蔵するとともに送受光部材を装備した本体部と、刃状部材を旋回可能に保持するとともに光路進退部材を装備しており前記本体部に着脱可能であって前記本体部に装着されると前記刃状部材が前記駆動部材によって駆動される状態になるとともに前記光路進退部材が前記送受光部材の光路に臨む状態になる粉砕機構部と、錠剤を出し入れするための開口部を前記粉砕機構部に対して着脱しうる容器部と、前記本体部に組み込まれていて前記駆動部材の作動の可否を前記送受光部材の受光状態に応じて選択する安全手段とを備えた錠剤粉砕機において、
前記光路進退部材が光反射部を具備したものであって前記粉砕機構部に対して可動状態で装着されており、前記粉砕機構部に前記容器部を装着すると前記光反射部が前記送受光部材の送受光を可能にする位置に向けて付勢されるようになっており、前記粉砕機構部から前記容器部を外すと前記光反射部が前記送受光部材の送受光を不可能にする位置に向けて付勢されるようになっており、前記安全手段が前記駆動部材の作動を前記送受光部材の受光時には可能にするがそれ以外のときには抑制するようになっていることを特徴とする。
前記粉砕機構部に対する前記容器部の装着が、前記粉砕機構部に対する前記開口部の嵌入と、その後の前記粉砕機構部に対する前記容器部の軸回転を伴った状態固定とを含むものであり、
前記光路進退部材に係る付勢が、前記嵌入に随伴して行われるとともに、前記嵌入に抗う向きに付勢する弾性部材によっても行われるようになっている、ことを特徴とする。
したがって、この発明によれば、粉砕機構部への容器部の装着も刃状部材駆動の開始要件に含まれる錠剤粉砕機を本体部の送受光可否連携方式の利用にて簡便に実現することができる。
しかも、送受光部材や光路進退部材の故障などによって送受光ができなくなった異常時には、粉砕機構部や容器部の装着の有無に関わらず駆動部材の作動が抑制される。そのため、安全性が一層強化される。
したがって、この発明によれば、粉砕機構部への容器部の装着も刃状部材駆動の開始要件に含まれる錠剤粉砕機であって安全性にも優れるものを本体部の送受光可否連携方式の利用にて簡便に実現することができる。
図1〜4に示した実施例1は、上述した解決手段1,3(出願当初の請求項1,3)を具現化したものであり、図5に示した実施例2は、上述した解決手段2,3(出願当初の請求項2,3)を具現化したものである。
図1(a)は全部20,30,40を連結した状態の錠剤粉砕機10に係る縦断面図であり、図1(b)は容器部20を外して粉砕機構部30と本体部40とを連結した状態の錠剤粉砕機10に係る縦断面図である。
錠剤粉砕機10は、容器部20と粉砕機構部30と本体部40という連結も分離も可能な三部を具備したものであり(図1(a),図2(a),図2(b)参照)、容器部20を粉砕機構部30に対して着脱することと、粉砕機構部30を本体部40に対して着脱することが、できるようになっている。
さらに、粉砕機構部30は、本体部40に対して着脱可能であり、装着状態を維持継続させるための外爪部38が筒部31の他端部に形成されている。
このような送受光部材46は、筐体41の上縁部43等に内装されている。その内装位置は、粉砕機構部30が本体部40に装着されたときに光路進退部材35の遮光部(図1では下端部,図2(b)では筒部31から外へ突き出た部分)が臨む所にされる。
また、制御部47は、駆動部材である電動モータ49の作動を安全時に限定する安全手段も兼ねている。具体的には、送受光部材46が受光できない遮光時には操作部42の操作に応じて電動モータ49を作動させるが、送受光部材46が受光できている受光時には操作部42の操作の如何に関わらず電動モータ49を作動させないようになっている。
そして、その上に(図3(b)参照)、光路進退部材35や外爪部38を上側にし内爪部37を下側にした姿勢で粉砕機構部30を持って来る。
それから(図3(c)参照)、開口部22と内爪部37とが干渉しないように容器部20と粉砕機構部30との位置を合わせてから開口部22を粉砕機構部30に嵌入させ、十分に嵌合したら両者20,30を相対的に軸回転させて装着状態を安定させる。
また、容器部20の開口が粉砕機構部30で塞がれて、刃状部材33と一緒に錠剤5が封じ込められるので、それら[容器部20及び粉砕機構部30]の姿勢をどのように変えても錠剤5の零れるおそれが無い状態になる。
それから、外爪部38や光路進退部材35が上縁部43と干渉しないように切欠43a,43bに対して位置合わせしたうえで、粉砕機構部30の両端のうち容器部20の連結されていない端部を(図3(d)では下端部)、本体部40の上端に嵌入する(図3(e)参照)。さらに、相対的軸回転等にてロックして連結状態を固定する。そうすると、上記の嵌入操作に随伴して、係合伝動部36と係合伝動部45とが係合するので、刃状部材33の旋回を電動モータ49にて駆動できる状態になる。
また、上述した光路進退部材35は、筒部31から露出している端部が、光を透さない遮光部35aになっている。他の部分は、遮光性であっても透光性であっても良いが、粉砕機構部30に対する容器部20の着脱状態に応動するとともに、その応動を遮光部35aに伝達するようになっている。
特に、送光部46aから受光部46bへ至る光路は、光反射部35bの反射によって成り立つ屈折経路であり、その反射位置から光反射部35bが外れると、送光部46aの送光を受光部46bが受光できなくなる、という光路になっている。
送光部46aや受光部46bが故障等のため送受光が正しく行えない場合や、関連する電気回路部分や光路進退部材35などに異常が生じたこと等に起因して送受光が正しく行えない場合も、受光不可状態になって制御部47の安全制御による電動モータ49の駆動の抑制が働くので、安全性が高い。
上記実施例では言及しなかったが、容器部20と粉砕機構部30との当接面には、がたつき防止や粉末漏出防止などの観点から、ゴム製Oリングといった環状の軟質弾性部材39を装着しておくと良い(図1(b)参照)。
また、容器部20と粉砕機構部30との係合部位の角部には、円滑な嵌合の簡便な具現化のため、R加工といった丸め処理を施すと良い。
さらに、本体部40の粉砕機構部当接板43cは、粉砕機構部30の装着時には電動モータ49の駆動を妨げないよう係合伝動部45から離れるのに対し(図1参照)、粉砕機構部30の非装着時には(図2(b)参照)、密閉のため、図示しないバネ等の付勢力によって係合伝動部45のところまで上昇するようになっている。
10…錠剤粉砕機、
20…容器部、
21…椀体部、22…開口部、23…張出部(嵌合状態固定手段)、
30…粉砕機構部、
31…筒部、32…央盤部、
33…刃状部材、34…引っ張りバネ(付勢用弾性部材)、
35…光路進退部材、35a…遮光部、35b…光反射部、
36…係合伝動部、37…内爪部(嵌合状態固定手段)、38…外爪部、
40…本体部、
41…筐体、42…操作部、43…上縁部、
43a…切欠、43b…切欠、44…案内部材、
45…係合伝動部、46…送受光部材、46a…送光部、46b…受光部、
47…制御部(安全手段)、48…電源部、49…電動モータ(駆動部材)
Claims (3)
- 電動の駆動部材を内蔵するとともに送受光部材を装備した本体部と、刃状部材を旋回可能に保持するとともに遮光部を有する光路進退部材を装備しており前記本体部に着脱可能であって前記本体部に装着されると前記刃状部材が前記駆動部材によって駆動される状態になるとともに前記光路進退部材が前記送受光部材の光路に臨む状態になる粉砕機構部と、錠剤を出し入れするための開口部を前記粉砕機構部に対して着脱しうる容器部と、前記本体部に組み込まれていて前記駆動部材の作動を前記送受光部材の遮光時には可能にするが受光時には抑制する安全手段とを備えた錠剤粉砕機において、
前記光路進退部材が前記粉砕機構部に対して可動状態で装着されており、前記粉砕機構部に前記容器部を装着すると前記遮光部が前記光路の遮光位置に向けて付勢されるようになっており、前記粉砕機構部から前記容器部を外すと前記遮光部が前記遮光位置から外れる向きに付勢されるようになっていることを特徴とする錠剤粉砕機。 - 電動の駆動部材を内蔵するとともに送受光部材を装備した本体部と、刃状部材を旋回可能に保持するとともに光路進退部材を装備しており前記本体部に着脱可能であって前記本体部に装着されると前記刃状部材が前記駆動部材によって駆動される状態になるとともに前記光路進退部材が前記送受光部材の光路に臨む状態になる粉砕機構部と、錠剤を出し入れするための開口部を前記粉砕機構部に対して着脱しうる容器部と、前記本体部に組み込まれていて前記駆動部材の作動の可否を前記送受光部材の受光状態に応じて選択する安全手段とを備えた錠剤粉砕機において、
前記光路進退部材が光反射部を具備したものであって前記粉砕機構部に対して可動状態で装着されており、前記粉砕機構部に前記容器部を装着すると前記光反射部が前記送受光部材の送受光を可能にする位置に向けて付勢されるようになっており、前記粉砕機構部から前記容器部を外すと前記光反射部が前記送受光部材の送受光を不可能にする位置に向けて付勢されるようになっており、前記安全手段が前記駆動部材の作動を前記送受光部材の受光時には可能にするがそれ以外のときには抑制するようになっていることを特徴とする錠剤粉砕機。 - 前記粉砕機構部に対する前記容器部の装着が、前記粉砕機構部に対する前記開口部の嵌入と、その後の前記粉砕機構部に対する前記容器部の軸回転を伴った状態固定とを含むものであり、
前記光路進退部材に係る付勢が、前記嵌入に随伴して行われるとともに、前記嵌入に抗う向きに付勢する弾性部材によっても行われるようになっている、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載された錠剤粉砕機。
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